説明

非接触給電装置

【課題】より簡単な構成で給電コイルの抵抗損失の低減が可能な非接触給電設備を提供することである。
【解決手段】共通の交流電源10から電力が供給され、強磁性体28を有する移動体3に対して非接触で給電する給電ユニット部25a,25b,25cを備える非接触給電装置2において、給電ユニット部25a,25b,25cは、移動体3の強磁性体28との間の距離に応じてインダクタンスの値が変化する給電コイル20a,20b,20cと、移動体3の強磁性体28が給電コイル20a,20b,20cに近接したときのみに給電コイル20a,20b,20cとともに共振回路を形成する給電コンデンサ21a,21b,21cと、を有し、給電ユニット部25a,25b,25cは、移動体3の移動状態に応じて、いずれか1つの給電ユニット部のみが移動体3に給電するように、移動体3の走行路に沿って配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触給電装置に係り、特に、移動体に対して非接触で給電する複数の給電ユニット部を備える非接触給電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体に給電を行う方法として、給電を行うための接点を設ける必要がないことから、火花放電や粉塵の発生がなく、さらに、接点磨耗がないといったメリットを有する非接触給電装置が開発されている。そして、非接触給電装置において、移動体に対して給電を行うために、移動体の搬送路に敷設されている給電コイルの長さが長くなると、その長さに比例して抵抗損失が大きくなってしまうため、当該抵抗損失の低減が求められている。例えば、特許文献1には、移動体の非接触給電設備として、搬送路に沿って敷設した給電線路に高周波の励磁電流を流すことにより、走行する移動体に対して非接触で給電する構成が開示されている。ここでは、給電線路を複数の給電線路ユニットに分割して構成し、移動体の移動に合わせて、各給電線路ユニットへの通電をON−OFFするスイッチ手段を設けたことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−8903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の構成によれば、移動体の移動状態を検知するための検知センサを設ける必要があり、さらに、当該検知センサが検知した情報に基づき、移動体の移動状態に応じて電源からの電力供給が必要な給電ユニット部(給電線路ユニット)への通電をON−OFFするスイッチ手段を設ける必要がある。ここで、移動体に対して非接触で給電する給電領域が拡大すると、非接触給電装置も大規模なものにする必要がある。これにより、給電ユニット部の数を増加させる必要が生じた場合には、給電ユニット部の数を増加させる必要があるとともに、スイッチ手段の数も増加させる必要があるため、当該複数のスイッチ手段の制御装置が複雑化するといった問題点がある。また、給電ユニット部の数の増加とともに、検知センサの数も増加させる必要があるため、これらの設置スペースを余分に確保する必要があり、また、コスト増大となるといった問題がある。
【0005】
本発明の目的は、より簡単な構成で給電コイルの抵抗損失の低減が可能な非接触給電設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る非接触給電装置は、共通の交流電源から電力が供給され、強磁性体を有する移動体に対して非接触で給電する複数の給電ユニット部を備える非接触給電装置において、各給電ユニット部は、移動体の強磁性体との間の距離に応じてインダクタンスの値が変化する給電コイルと、移動体の強磁性体が給電コイルに近接したときのみに給電コイルとともに共振回路を形成する給電コンデンサと、を有し、複数の給電ユニット部は、移動体の移動状態に応じて、いずれか1つの給電ユニット部のみが移動体に給電するように、移動体の走行路に沿って所定の間隔で配置されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る非接触給電装置において、給電コンデンサは、移動体の強磁性体との間の距離が所定の範囲内となったときに給電コイルとともに共振回路を形成するように、共通の交流電源の周波数と、移動体の強磁性体との間の距離が所定の範囲内となったときの給電コイルのインダクタンスとに基づいて定められる容量値を有することが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る非接触給電装置において、給電コンデンサは、給電コイルに対して直列に接続され、共通の交流電源は、定電圧源であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
上記構成の非接触給電装置によれば、移動体の移動状態に応じて、複数の給電ユニット部のうちのいずれか1つの給電ユニット部のみにおいて共振回路が形成される。これにより、複数の給電ユニット部の中から移動体への給電を行うために作用する給電ユニット部を自動的に切り替えることができる。したがって、上記構成の非接触給電装置によれば、不要なスイッチ手段等を設ける必要がないため、より簡単な構成で移動体に対して給電を行う給電ユニット部を自動的に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態において、非接触給電装置が敷設された走行路を移動体が移動している様子を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態において、移動体の強磁性体と給電ユニット部の給電コイルとの間の距離を横軸にとり、給電コイルのインダクタンスの変化を縦軸にとった図である。
【図3】本発明の実施の形態において、原点をB点とした場合の移動体の強磁性体の絶対位置を横軸にとり、移動体(強磁性体)の移動に応じて各給電コイルの有効電力を縦軸にとった図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、非接触給電装置2が敷設された走行路8を移動体3が移動している様子を示す図である。非接触給電装置2は、走行路8上を走行している移動体3に非接触で給電を行う機能を有する。
【0013】
移動体3は、受電コイル30と、強磁性体28と、二次電池40とを含んで構成される。そして、移動体3は、二次電池40に蓄電された電力を用いて走行路8上を走行することが可能な車両である。
【0014】
二次電池40は、移動体3が移動するために必要な電力を供給する電池であり、例えば、リチウムイオン電池を用いて構成することができる。そして、二次電池40は、正極側端子が受電コイル30の一方側端子に接続され、負極側端子が受電コイル30の他方側端子に接続されている。
【0015】
強磁性体28は、強い磁性を有する物質であり、鉄、コバルト、ニッケルとそれらの合金、フェライトを用いて構成することができる。また、強磁性体28は、移動体3の車体の底部であって、走行路8との間の距離が可能な限り短くなる位置に取り付けられている。
【0016】
受電コイル30は、強磁性体に巻回されるコイルであり、一方側端子が二次電池40の正極側端子に接続され、他方側端子が二次電池40の負極側端子に接続される。受電コイル30は、移動体3の移動状態に応じて、給電コイル20aあるいは給電コイル20bあるいは給電コイル20cとの間の電磁誘導によって、その両端に起電力(給電コイル20aあるいは給電コイル20bあるいは給電コイル20cに流れる電流によって発生する磁束変動により生じる起電力)が発生し、二次電池40を充電することができる。
【0017】
非接触給電装置2は、給電ユニット部25a,25b,25cと、交流電源10とを含んで構成される。給電ユニット部25aは、給電コイル20aと、給電コンデンサ21aと、給電増幅器22aとを含んで構成される。給電ユニット部25bは、給電コイル20bと、給電コンデンサ21bと、給電増幅器22bとを含んで構成される。給電ユニット部25cは、給電コイル20cと、給電コンデンサ21cと、給電増幅器22cとを含んで構成される。
【0018】
給電ユニット部25aと、給電ユニット部25bと、給電ユニット部25cとは、交流電源10に対して並列に接続される。具体的には、交流電源10の一方側端子には、給電ユニット部25aの給電増幅器22aの入力端子と、給電ユニット部25bの給電増幅器22bの入力端子と、給電ユニット部25cの給電増幅器22cの入力端子とが接続されている。そして、交流電源10の他方側端子には、給電ユニット部25aの給電コイル20aの他方側端子と、給電ユニット部25bの給電コイル20bの他方側端子と、給電ユニット部25cの給電コイル20cの他方側端子とが接続される。また、交流電源10は、適当な周波数f(Hz)で所定の電力を供給する定電圧源である。
【0019】
給電コイル20aは、走行路8を形成する地面の内部において、移動体3の受電コイル30が近接した際に、給電コイル20aと受電コイル30との間で電磁誘導が可能な位置に設けられる。そして、給電コイル20bは、走行路8を形成する地面の内部において、給電コイル20aと所定の間隔を置いて設けられ、移動体3の受電コイル30が近接した際に、給電コイル20aと受電コイル30との間で電磁誘導が可能な位置に設けられる。さらに、給電コイル20cは、走行路8を形成する地面の内部において、給電コイル20bと所定の間隔を置いて設けられ、移動体3の受電コイル30が近接した際に、給電コイル20aと受電コイル30との間で電磁誘導が可能な位置に設けられる。このように、給電コイル20aと、給電コイル20bと、給電コイル20cは、走行路8を形成する地面の内部において、移動体3が矢印A方向に移動するために走行する走行路8に沿って所定の間隔を置いて設けられている。
【0020】
図2は、移動体3の強磁性体28と給電ユニット部25aの給電コイル20aとの間の距離を横軸にとり、給電コイル20aのインダクタンスの変化を縦軸にとった図である。ここで、給電コイル20aのインダクタンスL(H)は、自己インダクタンスL1と相互インダクタンスL2が加算された値(L=L1+L2)となる。そして、給電コイル20aと強磁性体28との間の距離が大きい場合には、強磁性体28との磁気結合がないため、相互インダクタンスL2は0となり、給電コイル20aのインダクタンスLは、自己インダクタンスL1の成分のみとなる。そして、給電コイル20aと強磁性体28との間の距離が小さくなっていくと、強磁性体28と給電コイル20aとの磁気結合が行われ、図2に示されるように、両者の間の距離が小さくなるほど、磁気結合が高くなるため、相互インダクタンスL2が大きくなる。なお、給電コイル20b,20cについても強磁性体28と給電コイル20aの間の関係と同様に、強磁性体28と給電コイル20bとの間の距離及び強磁性体28と給電コイル20cとの間の距離によって、給電コイル20b、給電コイル20cのインダクタンスLが変化する。
【0021】
再び、図1に戻って、給電コンデンサ21aは、一方側端子には給電増幅器22aの出力端子に接続され、他方側端子には給電コイル20aの一方側端子に接続される。また、給電コンデンサ21aの容量値C(F)は、移動体3の強磁性体28が給電コイル20aに近接して、強磁性体28と給電コイル20aとの間の距離が所定の範囲内となったとき、換言すれば、強磁性体28と給電コイル20aの結合係数が高く、給電コイル20aのインダクタンスLが大きくなるときに、給電コイル20aと給電コンデンサ21aが共振回路として機能するように値が設定される。ここで、上記所定の範囲とは、負荷側回路へのリップルを抑制しつつ、給電コイル20aと給電コンデンサ21aが共振回路として機能させるために予め算出された最適な範囲である。このように、所定の範囲を設定することで、強磁性体28と給電コイル20aの結合係数を可能な限り高くしながら、給電コイル20aと給電コンデンサ21aを共振状態とすることができ、さらに、供給電力の変動幅を小さくできるためリップルを抑制することができる。
【0022】
ここで、LC回路が共振回路となる条件はf=1/2π√LCである。そして、fを交流電源10の周波数、Lを給電コイル20aと強磁性体28との間の距離が所定の範囲内となったときのインダクタンスとして、上記f=1/2π√LCの式を用いて給電コンデンサ21aの容量値Cを設定する。給電コンデンサ21bの容量値Cについても、上記給電コンデンサ21aと同様に、給電コイル20bのインダクタンスLの値と、交流電源の周波数fとに基づいて、給電コイル20aと強磁性体28との間の距離が所定の範囲内となったときに給電コイル20bと給電コンデンサ21bとが共振回路として機能するように値を設定する。給電コンデンサ21cの容量値Cについても、上記給電コンデンサ21aと同様に、給電コイル20cのインダクタンスLの値と、交流電源の周波数fとに基づいて、給電コイル20cと強磁性体28との間の距離が所定の範囲内となったときに給電コイル20cと給電コンデンサ21cとが共振回路として機能するように値を設定する。
【0023】
給電増幅器22aの入力端子は、交流電源10の一方側端子に接続され、給電増幅器22aの出力端子は、給電コンデンサ21aの一方側端子に接続される。そして、給電増幅器22aに入力された交流電圧が増幅されて給電コンデンサ21aの一方側端子に入力される。
【0024】
給電増幅器22bの入力端子は、交流電源10の一方側端子に接続され、給電増幅器22bの出力端子は、給電コンデンサ21bの一方側端子に接続される。そして、給電増幅器22bに入力された交流電圧が増幅されて給電コンデンサ21bの一方側端子に入力される。
【0025】
給電増幅器22cの入力端子は、交流電源10の一方側端子に接続され、給電増幅器22cの出力端子は、給電コンデンサ21cの一方側端子に接続される。そして、給電増幅器22cに入力された交流電圧が増幅されて給電コンデンサ21cの一方側端子に入力される。
【0026】
続いて、上記構成の非接触給電装置2の作用について図1〜図3を用いて説明する。図3は、原点をB点(図1参照)とした場合の移動体3の強磁性体28の絶対位置を横軸にとり、移動体3(強磁性体28)の移動に応じて各給電コイル20a,20b,20cの有効電力を縦軸にとった図である。非接触給電装置2において、移動体3が図1に示されるB時点に位置していた場合は、図3に示されるように給電コイル20aの有効電力はP1であり、給電コイル20bと給電コイル20cの有効電力はP0(ほとんど電流が流れていない状態)である。そして、移動体3が矢印A方向(図1参照)に移動して給電コイル20aに近接したとき(強磁性体28と給電コイル20aとの間の距離が所定の範囲内となったとき)に、給電コイル20aと給電コンデンサ21aとが共振回路として機能するため、給電コイル20aにおける有効電力は好適に高い電力のP2となる。そして、移動体3の長さ(強磁性体28の長さ)に比べて給電コイル20aの長さが長いため、移動体3の強磁性体28と給電コイル20aとの間の距離が所定の範囲内となる間がしばらく続くため、図3に示されるように、給電コイル20aにおける有効電力がP2の状態が継続する。
【0027】
その後、移動体3の強磁性体28と給電コイル20aとの間の距離が大きくなると、給電コイル20aと給電コンデンサ21aとが共振回路として機能しなくなるため、図3に示されるように、両者の距離に応じて給電コイル20aにおける有効電力が小さくなっていき、その後、有効電力はP0(ほとんど電流が流れていない状態)となる。このとき、移動体3の強磁性体28と給電コイル20aの隣に設けられる給電コイル20bの間の距離が小さくなっているため、図3に示されるように、給電コイル20bの有効電力の値が大きくなっていく。その後、強磁性体28と給電コイル20bとの間の距離が所定の範囲内となったときに、今度は給電コイル20bと給電コンデンサ21bとが共振回路として機能するので、給電コイル20bにおける有効電力は好適に高い電力のP2となる。このとき、給電コイル20cの有効電力はP0(ほとんど電流が流れていない状態)である。そして、移動体3の強磁性体28と給電コイル20bとの間の距離が所定の範囲内の間は、図3に示されるように、給電コイル20bにおける有効電力がP2の状態が継続する。
【0028】
続いて、移動体3の強磁性体28と給電コイル20bとの間の距離が大きくなると、給電コイル20bと給電コンデンサ21bとが共振回路として機能しなくなるので、図3に示されるように、当該距離に応じて給電コイル20bにおける有効電力が小さくなっていき、その後有効電力はP0(ほとんど電流が流れていない状態)となる。このとき、移動体3の強磁性体28と給電コイル20bの隣に設けられる給電コイル20cの間の距離が小さくなっているため、図3に示されるように、給電コイル20cの有効電力の値が大きくなっていく。その後、強磁性体28と給電コイル20bとの間の距離が所定の範囲内となったときに、今度は給電コイル20cと給電コンデンサ21cとが共振回路として機能するので、給電コイル20cにおける有効電力は好適に高い電力のP2となる。このとき、給電コイル20cの有効電力はP0(ほとんど電流が流れていない状態)である。
【0029】
上記のように、非接触給電装置2によれば、移動体3が走行路8を走行しているときに、給電コイル20aに近づいた場合は、給電コイル20aの有効電力が好適に高い状態のP2となり、その他の給電コイル20b,20cはほとんど電流が流れない状態となっているため、給電コイル20aのみから給電されることとなる。そして、給電コイル20bに近づいた場合は、給電コイル20bの有効電力が好適に高い状態のP2となり、その他の給電コイル20a,20cはほとんど電流が流れない状態となっているため、給電コイル20bのみから給電されていることとなる。それから、給電コイル20cに近づいた場合は、給電コイル20cの有効電力が好適に高い状態のP2となり、その他の給電コイル20a,20bはほとんど電流が流れない状態となっているため、給電コイル20cのみから給電されていることとなる。
【0030】
このように、非接触給電装置2によれば、複数の給電ユニット部25a,25b,25cのうち、移動体3の走行状態(走行路8における絶対位置)に応じて、給電を行うべき給電ユニット部だけが共振回路として機能し、その他の給電ユニット部は共振回路として機能せず、給電コイルにほとんど電流が流れていない状態である。したがって、非接触給電装置2では、特別にスイッチ手段や移動体3についての位置検出センサを用いることなく、移動体3の走行状態に応じて、給電を行うべき給電ユニット部のみを作用させることができる。
【符号の説明】
【0031】
2 非接触給電装置、3 移動体、8 走行路、10 交流電源、20a,20b,20c 給電コイル、21a,21b,21c 給電コンデンサ、22a,22b,22c 給電増幅器、25a,25b,25c 給電ユニット部、28 強磁性体、30 受電コイル、40 二次電池。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の交流電源から電力が供給され、強磁性体を有する移動体に対して非接触で給電する複数の給電ユニット部を備える非接触給電装置において、
各給電ユニット部は、
移動体の強磁性体との間の距離に応じてインダクタンスの値が変化する給電コイルと、
移動体の強磁性体が給電コイルに近接したときのみに給電コイルとともに共振回路を形成する給電コンデンサと、
を有し、
複数の給電ユニット部は、
移動体の移動状態に応じて、いずれか1つの給電ユニット部のみが移動体に給電するように、移動体の走行路に沿って所定の間隔で配置されていることを特徴とする非接触給電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の非接触給電装置において、
給電コンデンサは、
移動体の強磁性体との間の距離が所定の範囲内となったときに給電コイルとともに共振回路を形成するように、共通の交流電源の周波数と、移動体の強磁性体との間の距離が所定の範囲内となったときの給電コイルのインダクタンスとに基づいて定められる容量値を有することを特徴とする非接触給電装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の非接触給電装置において、
給電コンデンサは、給電コイルに対して直列に接続され、
共通の交流電源は、定電圧源であることを特徴とする非接触給電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−176949(P2011−176949A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39493(P2010−39493)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000003609)株式会社豊田中央研究所 (4,200)
【Fターム(参考)】