説明

音声コミュニティシステム

【課題】同一地域内にいる複数のユーザが音声によりコミュニケーションできるようにする。
【解決手段】車両13などの移動体に備えられる通信端末12から、通信端末12の固有IDや車両13の現在位置などの情報がセンタサーバ11へ送信される。センタサーバ11は、これらの情報に基づいて、通信端末12に対してサービスを提供する音声コミュニティを決定する。センタサーバ11は、音声コミュニティに参加している通信端末12から圧縮音声データを受信し、それらをデータベースに記憶し、音声コミュニティに参加している通信端末12へその情報を配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などの移動体をサービス対象とする音声コミュニティサービスを適用する音声コミュニティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動体からの音声入力に基づいて、移動体ユーザの趣味や興味を判別し、判別した趣味や興味に関する情報を音声により提供可能な情報提供システムが知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−282704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同一地域内にいる複数のユーザが音声によりコミュニケーションできるような音声コミュニティサービスを提供するものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
複数の移動体の各々に備えられる複数の通信端末と、センタサーバとからなる音声コミュニティシステムであって、複数の通信端末の各々は、当該通信端末を備える移動体の現在位置に関する情報を算出する位置算出手段と、現在位置に関する情報をセンタサーバへ送信する位置送信手段と、周囲の音声を集音する集音手段と、集音手段が集音した音声に関する音声データをセンタサーバへ送信する集音音声送信手段と、センタサーバから送信される音声データを受信する配信音声受信手段と、配信音声受信手段により受信した音声データに基づいて、音声を再生する音声再生手段とを備え、センタサーバは、複数の通信端末の各々を備える移動体の現在位置に関する情報を受信する位置受信手段と、予め定められた複数の所定地域の各々の内側に現在位置がある複数の移動体の各々から送信される音声データを受信する集音音声受信手段と、集音音声受信手段が受信した音声データを複数の所定地域ごとに記憶する集音音声記憶手段と、集音音声記憶手段に記憶された複数の所定地域の各々に対応する音声データを、現在位置が当該所定地域内にある複数の移動体の各々へ送信する配信音声送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
同一地域内にいる複数のユーザが音声によりコミュニケーションできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態による音声コミュニティシステムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】音声コミュニティシステムに含まれるセンタサーバの一構成例を示すブロック図である。
【図3】センタサーバの固有IDデータベースに記憶される端末情報のフォーマットの一例である。
【図4】音声コミュニティシステムに含まれる通信端末の一構成例を示すブロック図である。
【図5】通信端末に含まれる操作入力部と共に利用可能なリモコンの一例を示す図である。
【図6】音声コミュニティの切替について説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態による音声コミュニティシステムにおいて、音声コミュニティサービスを開始するために実行する初期化処理に関するフローチャートの一例である。
【図8】センタサーバがサービス対象の音声コミュニティを決定するための処理に関するフローチャートの一例である。
【図9】センタサーバがサービス対象の音声コミュニティを決定するための処理に関するフローチャートの一例である。
【図10】通信端末とセンタサーバとの間の音声データの送受信方法の一例を示すフローチャートである。
【図11】音声コミュニティの自動切替に関するフローチャートの一例である。
【図12】通信端末による音声データの出力方法に関するフローチャートの一例である。
【図13】本発明の一実施形態による音声コミュニティシステムにおいて、音声コミュニティサービスを終了するために実行する処理に関するフローチャートの一例である。
【図14】複数の音声コミュニティに参加している場合の音声再生方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態による音声コミュニティシステムの一構成例を示すブロック図である。図1に示す音声コミュニティシステム1は、車両用の音声コミュニティサービスを提供するシステムであって、センタサーバ11と、複数の通信端末12とを含む。
【0009】
センタサーバ11は、不図示の通信センタに備えられたサーバ装置であって、インターネット回線や携帯電話網などの通信回線網14に接続されている。センタサーバ11は、音声コミュニティサービスを提供するサーバであって、複数の音声コミュニティを管理している。センタサーバ11が管理する複数の音声コミュニティは、それぞれサービス対象地域やジャンルによって分類され、固有のコミュニティIDを有する。
【0010】
複数の通信端末12は、複数の車両13にそれぞれ搭載される。通信端末12は、たとえば通信機能を有するナビゲーション装置であって、車両13を案内する推奨経路を探索する処理と、探索した推奨経路に従って車両13を経路誘導する処理とを実行することができる。通信端末12は、通信回線網14を介してセンタサーバ11と通信することができる。
【0011】
図2は、センタサーバ11の一構成例を示すブロック図である。図2に示すセンタサーバ11は、通信部201と、制御部202と、時計部203と、音声CODEC204と、情報記憶部205とを備える。
【0012】
通信部201は、通信回線網14を介して複数の通信端末12と通信することができる。制御部202は、マイクロプロセッサ、各種周辺回路、RAM、ROMなどによって構成される。制御部202は、通信部201と、時計部203と、音声CODEC204と、情報記憶部205に接続されており、これらを制御してセンタサーバ11が行う各種処理を実行する。
【0013】
時計部203は、制御部202の制御に従って、現在日時の情報を制御部202へ提供する。音声CODEC204は、制御部202の制御に従って、音声信号を圧縮音声データにエンコードしたり、圧縮音声データを音声信号にデコードすることができる。
【0014】
情報記憶部205は、ハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶装置であって、固有IDデータベース251と、コミュニティデータベース252と、会話音声データベース253と、パターン音声データベース254とを記憶している。
【0015】
複数の通信端末12の各々は、センタサーバ11へ予め登録されている。固有IDデータベース251には、予め登録された複数の通信端末12について音声コミュニティサービスの利用状況を管理するための情報が記憶されている。以降、固有IDデータベース251に記憶されている情報のことを、端末情報と称する。
【0016】
コミュニティデータベース252には、センタサーバ11が提供する音声コミュニティを検索するための情報が記憶されている。コミュニティデータベース252に記憶されている情報には、センタサーバ11が提供する音声コミュニティのコミュニティIDと、サービス対象地域と、ジャンル情報が含まれる。ジャンル情報とは、各音声コミュニティに予め設定されたキーワードに関する情報であって、たとえば「音楽」、「スポーツ」、「映画」などの趣味のカテゴリや、車両13で視聴されているテレビ放送やラジオ放送の番組名などを含む。
【0017】
会話音声データベース253には、音声コミュニティに参加する通信端末12へ配信される音声データが記憶される。会話音声データベース253には、音声コミュニティID別にフォルダを有し、各フォルダの中に通信端末12から受信した圧縮音声データが記憶されている。
【0018】
パターン音声データベース254は、制御部202がパターン認識による音声認識処理を行う際に、音声信号のパターンデータが記憶されている。パターン音声データベース254には、音声コミュニティの各キーワードや、サービス対象地域の地域名称などの音声が記憶されている。
【0019】
図3は、固有IDデータベース251に記憶される端末情報のデータフォーマットの一例を示す。図3に示される端末情報300には、固有ID310と、参加フラグ320と、参加コミュニティID330と、ルート情報340と、最終情報更新日時350とを含む。
【0020】
固有ID310には、センタサーバ11に予め登録された通信端末12を識別するための固有IDを記憶する。固有IDは、複数の通信端末12の各々に重複なく割り当てられている。
【0021】
参加フラグ320には、通信端末12の各々が音声コミュニティに参加しているか否かを示すフラグが記憶される。たとえば、通信端末12がコミュニティデータベース252に記憶されている音声コミュニティのいずれかに参加している場合は「1」となり、コミュニティデータベース252に記憶されている音声コミュニティのいずれにも参加していない場合は「0」となる。参加コミュニティID330には、通信端末12の各々が参加中の音声コミュニティについて、そのコミュニティIDが記憶される。
【0022】
ルート情報340には、固有ID310に対応する通信端末12が経路案内に用いる推奨経路が記憶される。推奨経路に関するルート情報は、固有ID310に対応する通信端末12から送信される。
【0023】
最終情報更新日時350には、端末情報300の各内容が最後に更新された日時が記憶される。最終情報更新日時350に記憶される日時情報は、時計部203の出力信号に基づく。
【0024】
図4は、通信端末12の一構成例を示すブロック図である。図4に示す通信端末12は、通信部401と、制御部402と、音声CODEC403と、スピーカ404と、マイク405と、操作入力部406と、GPS受信部407と、情報記憶部408と、音声信号レベル検出部409とを備える。なお、図4には図示されていないが、通信端末12には、車両13の現在位置周辺の周辺地図や各種設定画面などを表示できる表示モニタなども備えられている。
【0025】
通信部401は、通信回線網14を介してセンタサーバ11と通信する。制御部402は、マイクロプロセッサ、各種周辺回路、RAM、ROMなどによって構成される。制御部402は、通信端末12に備わる通信部401と、音声CODEC403と、スピーカ404と、マイク405と、操作入力部406と、GPS受信部407と、情報記憶部408と、音声信号レベル検出部409とを制御して様々な処理を実行する。
【0026】
音声CODEC403は、マイク405を介して入力された音声信号を圧縮音声データにエンコードしたり、情報記憶部408に記憶された圧縮音声データを音声信号にデコードする。スピーカ404は、入力された音声信号に基づいて音声を出力する。マイク405は、通信端末12のユーザが発声した音声を取り込み、その音声に関する音声信号を制御部402に入力する。
【0027】
操作入力部406は、通信端末12を操作するための各種スイッチや、キーボード、タッチパネルなどである。操作入力部406は、通信端末12から取り外し可能なリモコン装置とリモコン装置からの送信信号を受信する受信装置の組み合わせであってもよい。
【0028】
GPS受信部407は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部402へ出力する。制御部402は、GPS受信部407から入力されたGPS信号に基づいて、現在日時や車両13の現在位置などを算出することができる。
【0029】
情報記憶部408は、ハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶装置であって、通信端末12の固有ID481や、受信音声データベース482、参加コミュニティID483、経路探索などに用いる地図データベース484などを記憶している。
【0030】
音声信号レベル検出部409は、マイク405から入力された音声信号の信号レべルやスピーカ404へ出力される音声信号の信号レベルを検出する。制御部402は、音声信号レベル検出部409により検出された音声信号の信号レベルが所定レベル未満であるとき、無音状態にあると判断することができる。
【0031】
通信端末12が参加している音声コミュニティのコミュニティIDは、参加コミュニティID483に記憶される。そして、参加コミュニティID483にコミュニティIDを記憶された音声コミュニティについて、センタサーバ11から送信される圧縮音声データは、圧縮音声データと共に送信される日時情報と共に受信音声データベース482に記憶される。
【0032】
制御部402は、現在日時より後の日時を指定して、指定された日時より後に受信音声データベース482へ記憶された圧縮音声データを時系列順に読み出す。そして、読み出した圧縮音声データを音声CODEC403において音声信号にデコードし、スピーカ404へ出力する。以降、制御部402が圧縮音声データを受信音声データベース482から読み出すために指定する日時のことを読出開始日時と称する。
【0033】
図5は、操作入力部406の一例を示す図であって、リモコン装置406aの正面図を示している。リモコン装置406aは、車両13のハンドルに装着されるステアリングリモコンである。通信端末12には、リモコン装置406aが送信したリモコン信号を受信するリモコン受信部が備わっているものとする。
【0034】
リモコン装置406aは、その表面にリモコン発信部501と、機能ON/OFFスイッチ502と、マイクONスイッチ503と、時間遡りスイッチ504と、時間進行スイッチ505と、地域先行スイッチ506と、地域後退スイッチ507とが配置されている。リモコン発信部501は、リモコン装置406aの各スイッチが操作されたときに各スイッチに対応したリモコン信号を送信する。
【0035】
機能ON/OFFスイッチ502は、通信端末12の音声コミュニティサービス機能について、ON/OFFを切り替える。マイクONスイッチ503は、マイク405が音声を取り込む機能を制御するためのボタンである。たとえば、マイクONスイッチ503が押下されている間だけ入力音声を取り込む。マイクONスイッチ503が押下状態から解除されると、制御部402はそれまでの入力音声の音声信号に基づいた圧縮音声データを作成する。
【0036】
時間遡りスイッチ504は、押圧されている間、制御部402に対して読出開始日時をより過去の日時に遡らせる。時間進行スイッチ505は、押圧されている間、制御部402に対して読出開始日時を現在日時に近づける。
【0037】
地域先行スイッチ506および地域後退スイッチ507は、参加する音声コミュニティを変更するためのスイッチである。地域先行スイッチ506や地域後退スイッチ507が押圧されると、通信端末12からセンタサーバ11へ所定の信号が送信され、センタサーバ11により参加する音声コミュニティが変更される。
【0038】
図6は、音声コミュニティの変更について説明するための図である。図6では、車両13は推奨経路601に沿って地域Bを走行している。車両13に搭載される通信端末12は、地域Bをサービス対象地域とする音声コミュニティに参加している。
【0039】
図6の状態において地域先行スイッチ506や地域後退スイッチ507が押圧されると、通信端末12は、参加する音声コミュニティを、地域Bをサービス対象地域とする音声コミュニティから、地域B以外をサービス対象地域とする音声コミュニティへ変更する。たとえば、地域先行スイッチ506が押圧された場合は、推奨経路601において地域Bよりも目的地側に位置する地域Cをサービス対象地域とする音声コミュニティに変更する。また、地域後退スイッチ507が押圧された場合は、たとえば地域Bよりも出発地側に位置する地域Aをサービス対象地域とする音声コミュニティに変更する。センタサーバ11は、通信端末12が参加する音声コミュニティを変更したとき、対応する端末情報の参加コミュニティID330や、最終情報更新日時350を更新する。
【0040】
また、車両13が地域Bと地域Cとの間の境界線602を横切り、地域Cに進んだとき、通信端末12が参加する音声コミュニティは、地域Bをサービス対象地域とする音声コミュニティから地域Cをサービス対象地域とする音声コミュニティへ変更される。
【0041】
図7は、音声コミュニティシステム1において、通信端末12への音声コミュニティサービスを開始するために実行する初期化処理に関するフローチャートの一例である。通信端末12は、機能ON/OFFスイッチ502の操作により、通信端末12の音声コミュニティサービス機能がONされたときに図7の処理を開始する。センタサーバ11は、通信端末12から音声コミュニティサービスの提供を要請されたときにレスポンスできるように待機している。なお、通信端末12の制御部402は、図7の処理を開始する前に地図データベース484に基づいて、車両13を経路案内する推奨経路を探索しているものとする。
【0042】
ステップS100では、通信端末12の制御部402は、マイク405を介した音声入力を受け付け、圧縮音声データを作成する。通信端末12の制御部402は、マイクONスイッチ503が押圧状態である間マイク405を介した音声入力を受け付け、マイクONスイッチ503が押圧状態でなくなったときそれまでに入力された音声に関する圧縮音声データを作成する。通信端末12の制御部402は、圧縮音声データを作成したとき、または、マイク405を介した音声入力が所定時間無かったときステップS101へ進める。
【0043】
ステップS101では、通信端末12の制御部402は、通信部401を介して、通信端末12の初期コードと、固有IDと、車両13の位置情報と、ステップS100で作成された圧縮音声データとをセンタサーバ11へ送信する。なお、初期コードとは、音声コミュニティサービスの開始をセンタサーバ11へ要請するための信号である。なお、ステップS100において、圧縮音声データが作成されなかった場合は、圧縮音声データは送信されない。
【0044】
ステップS102では、センタサーバ11の制御部202が通信端末12から送信された初期コードと、固有IDと、位置情報と、圧縮音声データとを通信部201を介して受信する。
【0045】
ステップS103では、センタサーバ11の制御部202は、ステップS102で受信した情報に基づいて、通信端末12へサービスを提供する音声コミュニティを決定する。ステップS103の処理の詳細については、後述する。
【0046】
ステップS104では、センタサーバ11の制御部202は、スッテプS103で決定した音声コミュニティのコミュニティIDを通信端末12へ送信する。ステップS105では、通信端末12の制御部402は、送信されたコミュニティIDを通信部401を介して受信する。ステップS106では、通信端末12の制御部402は、ステップS105で受信したコミュニティIDを情報記憶部408の参加コミュニティ483に記憶する。
【0047】
ステップS107では、通信端末12の制御部402は、推奨経路に関するルート情報をセンタサーバ11へ送信する。ステップS108では、センタサーバ11の制御部202は、通信端末12から送信されたルート情報を受信する。そして、センタサーバ11の制御部202は、受信したルート情報をステップS101で送信された通信端末12の固有IDと一致する固有ID310を有する端末情報のルート情報340へ記憶する。
【0048】
図8および図9は、図7のステップS103でセンタサーバ11の制御部202により実行される処理に関するフローチャートである。図8の処理は、図7のステップS102において、初期コードと、固有IDと、位置情報と、圧縮音声データとを含む情報をセンタサーバ11が通信端末12から受信したときに開始される。
【0049】
図8のステップS201では、制御部202は、図7のステップ102で受信した固有IDに対応する端末情報が情報記憶部205の固有IDデータベース251内に記憶されているか否かを判定する。図7のステップ102で受信した固有IDに対応する端末情報が固有IDデータベース251内に記憶されている場合は処理をステップS202へ進め、記憶されていない場合は処理をステップS211へ進める。
【0050】
ステップS202では、制御部202は、図7のステップS102で受信した情報の中に圧縮音声データが含まれていたか否かを判定する。図7のステップS102で受信した情報の中に圧縮音声データが含まれていた場合は図9のステップS221へ進め、圧縮音声データが含まれていない場合は図8のステップS203へ進める。
【0051】
ステップS203では、制御部202は、図7のステップS102で受信した車両13の位置情報に基づいて、車両13の現在位置がサービス対象エリア内にある音声コミュニティをコミュニティデータベース252の中から検索する。
【0052】
ステップS204では、制御部202は、図7のステップ102で受信した固有IDに対応する端末情報の参加フラグ320を「1(参加コミュニティあり)」に変更し、参加コミュニティID330にステップS203の検索の結果得られた音声コミュニティのコミュニティIDを記憶する。そして、時計部203が出力する現在日時の情報に基づいて、最終情報更新日時350を更新する。
【0053】
ステップS211では、通信端末12がセンタサーバ11に登録されておらず、サービス対象外であることを伝えるアナウンス音声を通信端末12へ送信する。アナウンス音声に関する音声データは、情報記憶部205に記憶されていることが望ましい。
【0054】
図9のステップS221では、制御部202は、図7のステップS102で受信した圧縮音声データを音声CODEC204により音声信号にデコードし、パターン音声データベース254に記憶されている各種パターンデータに基づいて、デコードされた音声信号を解析して、コミュニティデータベース252を検索するためのキーワードを取得する。そして、制御部202は、取得したキーワードに対応する音声コミュニティをコミュニティデータベース252の中から検索する。
【0055】
ステップS222では、制御部202は、ステップS201において音声コミュニティが検索されたか否かを判定する。音声コミュニティが検索された場合は処理をステップS223へ進め、音声コミュニティが検索されなかった場合は処理を図8のステップS203へ進める。
【0056】
図9のステップS223では、制御部202は、図7のステップ102で受信した固有IDに対応する端末情報の参加フラグ320を「1(参加コミュニティあり)」に変更し、参加コミュニティID330にステップS222の検索の結果得られた音声コミュニティのコミュニティIDを記憶する。そして、時計部203が出力する現在日時の情報に基づいて、最終情報更新日時350を更新する。
【0057】
図10から図12を用いて、音声コミュニティシステム1により提供される音声コミュニティサービスについて説明する。図10は、音声コミュニティサービスのクライアントとなった複数の通信端末12の各々とセンタサーバ11との間で行われる圧縮音声データの送受信に関するフローチャートの一例である。
【0058】
図10のステップS301では、センタサーバ11は、固有IDデータベース251の中からクライアントの通信端末12の固有IDに対応する端末情報を検索し、その端末情報に含まれる参加コミュニティID330を読み出す。そして、その参加コミュニティID330に設定されているコミュニティIDに対応する会話音声データベース253を情報記憶部205の中から選択する。
【0059】
ステップS302では、センタサーバ11は、ステップS301で選択した会話音声データベース253の中から圧縮音声データを抽出する。ステップS303では、センタサーバ11は、ステップS302で抽出した圧縮音声データと、圧縮音声データと共に記憶された日時情報と、抽出元の音声コミュニティのコミュニティIDとをクライアントの通信端末12へ送信する。
【0060】
ステップS304では、クライアントの通信端末12は、ステップS303においてセンタサーバ11から送信された圧縮音声データと、コミュニティIDとを受信する。ステップS305では、クライアントの通信端末12は、ステップS304で受信した圧縮音声データを、ステップS304で受信したコミュニティIDに対応した受信音声データベース482へ記憶する。
【0061】
また、ステップS306では、通信端末12は、マイク405を介して音声入力された音声信号に関する圧縮音声データをセンタサーバ11へ送信する。ステップS307では、センタサーバ11は、ステップS306で送信された圧縮音声データを受信する。そしてステップS308では、センタサーバ11は、受信した圧縮音声データをステップS301で選択された会話音声データベース253へ記憶する。このとき、圧縮音声データと共に時計部203から取得した現在日時も記憶する。
【0062】
通信端末12の制御部402は、ステップS306の処理が完了したとき、処理をステップS304に戻し、センタサーバ11から圧縮音声データが送信されてくるまで待機する。また、センタサーバ11の制御部202は、ステップS308の処理が完了したとき、処理をステップS301に戻す。
【0063】
図11は、通信端末12を備える車両13が走行しているときに参加音声コミュニティを切り替える処理に関するフローチャートである。図11の処理は、センタサーバ11の制御部202と通信端末12の制御部402により実行され、図10の処理と並行して実行される。
【0064】
図11のステップS401では、通信端末12の制御部402は、通信端末12の固有IDと車両13の位置情報に関する情報をセンタサーバ11へ送信する。ステップS402では、センタサーバ11の制御部202は、ステップS401で通信端末12が送信した通信端末12の固有IDと車両13の位置情報を受信する。
【0065】
ステップS403では、センタサーバ11の制御部202は、通信端末12の参加コミュニティを変更するか否かを決定するため、車両13の現在位置がその参加音声コミュニティのサービス対象地域外か否かを判定する。車両13の現在位置が参加音声コミュニティのサービス対象地域外であるときは処理をステップS404を進め、サービス対象地域内であるときは処理をステップS406へ進める。
【0066】
ステップS404では、センタサーバ11の制御部202は、コミュニティデータベース252の中から車両13の現在位置に対応する音声コミュニティを検索し、通信端末12が参加する新しい音声コミュニティを決定する。ステップS405では、センタサーバ11の制御部202は、ステップS404で決定した音声コミュニティのコミュニティIDを、通信端末12に対応する端末情報の参加コミュニティID330へ記憶する。そして、その端末情報の最終情報更新日時350を更新する。その後、センタサーバ11の制御部202は、処理をステップS406へ進める。
【0067】
ステップS406では、センタサーバ11の制御部202は、通信端末12に関する端末情報の参加コミュニティID330に記憶されている情報を通信端末12へ送信する。ステップS407では、通信端末12の制御部402は、センタサーバ11が送信した端末情報の参加コミュニティID330に記憶されている情報を受信する。ステップS408では、通信端末12の制御部402は、ステップS407で受信した参加コミュニティIDを情報記憶部408の参加コミュニティID483に記憶する。ステップS408の処理が完了したとき、図11の処理はステップS401に戻る。
【0068】
図12は、通信端末12の制御部402が音声コミュニティの音声を再生する処理に関するフローチャートである。図12の処理は、図10および図11の処理と並列して実行される。
【0069】
ステップS501では、制御部402はGPS信号に基づいて算出した現在日時から所定時間前の現在日時を読取開始日時に設定する。ステップS502では、参加コミュニティID483に記憶されているコミュニティIDの受信音声データベース482からステップS501で設定した読取開始日時以降の圧縮音声データを読み出す。ステップS503では、制御部402はステップS502で読み出した圧縮音声データを音声CODEC403で音声信号にデコードし、スピーカ404から再生する。
【0070】
ステップS504では、制御部402は、時間遡りスイッチ504がONされたか否かを判定する。時間遡りスイッチ504がONされたときは処理をステップS505に進め、ONされていないときは処理をステップS506へ進める。ステップS505では、制御部402は、読み取り開始日時を遡らせ、処理をステップS502へ戻す。
【0071】
ステップS506では、制御部402は、時間進行スイッチ505がONされたか否かを判定する。時間進行スイッチ505がONされたときは処理をステップS507へ進め、ONされていないときはステップS501へ処理を戻す。ステップS507では、制御部402は、読取開始日時を現在日時に近づけ、処理をステップS502へ戻す。
【0072】
図13は、音声コミュニティシステム1による音声コミュニティサービスを終了する処理に関するフローチャートである。通信端末12は、機能ON/OFFスイッチ502の操作により、通信端末12の音声コミュニティサービス機能がOFFされたときに図13の処理を開始する。
【0073】
ステップS601では、通信端末12の制御部402は、通信部401を介して、通信端末12の終了コードと、固有IDをセンタサーバ11へ送信する。終了コードとは、音声コミュニティサービスの終了をセンタサーバ11へ通知するための信号である。ステップS602では、センタサーバ11の制御部202は、通信部201を介して通信端末12から送信された終了コードと固有IDを受信する。
【0074】
ステップS603では、制御部202は、終了コードを含む情報を送信してきた通信端末12の端末情報を、ステップS602で受信した固有IDに基づいて特定する。そして、制御部202は、その固有IDに対応する端末情報の参加フラグを0に変更する。そして、時計部203が出力する現在日時の情報に基づいて、その端末情報の最終情報更新日時350を更新する。そして、その端末情報の参加コミュニティID330およびルート情報340に記憶されていた情報を削除する。
【0075】
以上で説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
図1に示す音声コミュニティシステム1は、センタサーバ11と、複数の通信端末12とを備える。複数の通信端末12の各々は、GPS信号に基づいて、車両13の現在位置を算出することができる。また、通信端末12は、通信部401を介して車両13の現在位置を含む情報をセンタサーバへ送信する(図7のステップS101)。また、通信端末12は、マイク405を介して音声入力を受け付ける(図7のステップS100など)。また、通信端末12は、マイク405を介して入力された音声信号を音声CODEC403を介して圧縮音声データにエンコードし、その圧縮音声データをセンタサーバ11へ送信する(図10のステップS306)。また、センタサーバ11から送信される圧縮音声データを受信し(図10のステップS304)、受信した圧縮音声データを受信音声データベース482へ記憶する(図10のステップS305)。そして、受信音声データベース482から圧縮音声データを読み出し(図12のステップS502)、スピーカ404を介して再生する(図12のステップS503)。センタサーバ11は、複数の通信端末12の各々を備える車両13の現在位置に関する情報を通信部201を介して受信する(図7のステップS102)。また、センタサーバ11が提供する音声コミュニティサービスの各サービス対象地域に車両13の現在位置がある通信端末12の各々から送信される音声データを受信し(図10のステップS307)、受信した音声データを会話音声データベース253に記憶する(図10のステップS308)。そして、会話音声データベース253に記憶された圧縮音声データは、通信部201を介して車両13へ送信される(図10のステップS301〜S303)。これにより、同一地域内にいる複数のユーザが音声によりコミュニケーションできる。
【0076】
以上で説明した実施の形態は、以下のように変形して実施できる。
〔1〕上記の実施形態では、通信端末12が参加する音声コミュニティの個数について触れなかった。通信端末12が参加する音声コミュニティの個数は、一つでもよいし複数でもよい。すなわち、図8のステップS203および図9のステップS221において検索される音声コミュニティの個数は一または複数であり、参加コミュニティID330および参加コミュニティID483に記憶される参加コミュニティIDも一または複数である。
【0077】
参加コミュニティIDが複数個検索された場合、受信音声データベース482は複数個存在することにしてもよい。複数個の受信音声データベース482に記憶された圧縮音声データは、それらをデコードした音声信号を重ねてスピーカ404から出力することにしてもよいし、下記のように受信音声データベース482の各々に優先度を設定し優先度に基づいて出力を制御してもよい。
【0078】
図14は、通信端末12が複数の音声コミュニティに参加しているときにスピーカ404から出力される音声について例を用いて説明するための図である。図14の例では、通信端末12は、優先度1(最優先)の音声コミュニティ1402と、優先度2の音声コミュニティ1403とに参加している。
【0079】
音声コミュニティ1402は、時刻T0から時刻T2までの期間S1において、所定レベル以上の音声V1Aが記憶されている。そして、時刻T2から時刻T4までの期間S2の間、音声コミュニティ1402は所定レべル以上の音声が無く無音状態である。また、音声コミュニティ1402は、時刻T4から時刻T6までの期間S3の間、所定レベル以上の音声V1Bが記憶されている。
【0080】
音声コミュニティ1403は、時刻T0から時刻T1までの期間S4において、所定レベル以上の音声V2Aが記憶されている。期間S4は期間S1よりも短く、時刻T1は期間S1の中に含まれる。時刻T1から時刻T3までの期間S5の間、音声コミュニティ1403は所定レベル以上の音声が無く無音状態である。時刻T3は期間S2に含まれる。音声コミュニティ1403は、時刻T3から時刻T5までの期間S6において、所定レベル以上の音声V2Bが記憶されている。音声V2Bは、音声コミュニティ1402が無音状態の期間S2中の時刻T3に始まる。なお、音声コミュニティ1402の音声V1Bが始まる時刻T4は、期間S6に含まれる。
【0081】
このとき、通信端末12の制御部402は、音声コミュニティ1402の音声と音声コミュニティ1403の音声とに基づいて、図14の音声1401をスピーカ404から出力する。
【0082】
まず、時刻T0から時刻T2までの間は、優先度1の音声コミュニティ1402の音声V1Aを出力する。このとき、優先度2の音声コミュニティ1403の音声V2Aは優先度が低いためスピーカ404から出力されない。
【0083】
音声V1Aが無音状態となる時刻T2から音声V2Bが始まる時刻T3までの間は、出力する音声が無いため、無音状態となる。時刻T3になると、優先度1の音声コミュニティ1402が無音状態であり、優先度2の音声コミュニティ1403の音声V2Bが始まるため、音声V2Bを時刻T5までスピーカ404から出力する。途中、時刻T4において優先度1の音声コミュニティ1402の音声V1Bが始まるが、音声V2B再生中のため時刻T5まで再生が保留される。音声コミュニティ1402の音声V1Bは、時刻T5に音声V2Bの出力が終了したら出力を開始し、時刻T7までの間出力される。このようにすることにより、優先度の高い音声コミュニティの音声は、すべて出力することができ、さらにスピーカ404から音声が出力されない期間を少なくすることができる。
【0084】
〔2〕コミュニティデータベース252および会話音声データベース253は、音声コミュニティサービス以外の音声サービスにも適用できる。たとえば、サービス対象地域内の商業施設や観光施設の広告音声を会話音声データベース253に予め記憶し、広告音声を出力するサービス対象地域と、広告音声用のコミュニティIDと、ジャンル「広告」とをコミュニティデータベース252に予め記憶しておいてもよい。なお、このような広告音声は参加音声コミュニティの音声が存在しない場合に出力することが望ましく、広告音声用の擬似的な音声コミュニティは優先度が低く設定されることが望ましい。
【0085】
〔3〕また、車両13の現在位置を含む所定地域について、その所定地域の地域名称を含む会話音声を会話音声データベース253に記憶し、その所定地域をサービス対象地域とし、専用のコミュニティIDと、ジャンル「噂話」とをコミュニティデータベース252に予め記憶しておくことにしてもよい。なお、このような噂話音声は参加音声コミュニティの音声が存在しない場合に出力することが望ましく、噂話音声用の擬似的な音声コミュニティは優先度が低く設定されることが望ましい。
【0086】
〔4〕端末情報に記憶される情報は、音声コミュニティサービスの利用を開始する前に予め設定されていてもよい。たとえば、参加コミュニティID330や、ルート情報340は、音声コミュニティサービスの利用開始前に携帯電話やノートPC、通信端末12などにより設定されていてもよい。
【0087】
〔5〕車両13にテレビやラジオなどを備えている場合、図7のステップS101において視聴中のテレビやラジオなどの番組名に関する情報を送信することにしてもよい。情報記憶部408にテレビやラジオの番組名と放送時間とをセットとして記憶した番組表情報を記憶しておき、テレビやラジオから受信するチャンネル情報と番組表情報とに基づいて、視聴中のテレビやラジオの番組名に関する情報を取得することにすればよい。このようにして取得した視聴中の番組の番組名に関する情報を、図7のステップS100で入力される音声と同様にステップS101でセンタサーバ11へ送信することにしてもよい。このとき、センタサーバ11は、ステップS102において番組名に関する情報をさらに受信し、その番組名に関する情報に基づいてコミュニティデータベース252を検索することにしてもよい。また、視聴中のテレビやラジオの番組が変わるたびに番組名に関する情報をセンタサーバ11へ送信し、その番組名に関する音声コミュニティをセンタサーバ11に検索させることにしてもよい。
【0088】
〔6〕以上で説明した各実施の形態や各種変形例では、通信端末12は、車両13に備えられたナビゲーション装置としたが、それ以外の機器であってもよい。たとえば、車両13と接続可能なオーディオ機器であってもよい。この場合、外部接続のナビゲーション装置からルート情報を取得することにしてもよいし、図7のステップS107およびステップS108を省略することにしてもよい。
【0089】
また、サービスのクライアントとなる通信端末を備える移動体は、通信端末12を備える車両13に限定しない。ナビゲーション用アプリを実行できる携帯電話を所持した歩行者や、ナビゲーション機能を有する機器を搭載した航空機や船舶などを含めてもよい。
【0090】
以上で説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0091】
1 音声コミュニティシステム
11 センタサーバ
12 通信端末
13 車両
14 通信回線網
(センタサーバ)
201 通信部
202 制御部
203 時計部
204 音声CODEC
205 情報記憶部
251 固有IDデータベース
252 コミュニティデータベース
253 会話音声データベース
(車載端末)
401 通信部
402 制御部
403 音声CODEC
404 スピーカ
405 マイク
406 操作入力部
407 GPS受信部
408 情報記憶部
481 固有ID
482 受信音声データベース
483 参加コミュニティ
484 地図データベース


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体の各々に備えられる複数の通信端末と、センタサーバとからなる音声コミュニティシステムであって、
前記複数の通信端末の各々は、
当該通信端末を備える移動体の現在位置に関する情報を算出する位置算出手段と、
前記現在位置に関する情報を前記センタサーバへ送信する位置送信手段と、
音声入力を受け付ける集音手段と、
前記集音手段により受け付けられた音声に関する音声データを前記センタサーバへ送信する集音音声送信手段と、
前記センタサーバから送信される音声データを受信する配信音声受信手段と、
前記配信音声受信手段により受信した音声データに基づいて、音声を再生する音声再生手段とを備え、
前記センタサーバは、
前記複数の通信端末の各々を備える移動体の現在位置に関する情報を受信する位置受信手段と、
予め定められた複数の所定地域の各々の内側に現在位置がある複数の移動体の各々から送信される音声データを受信する集音音声受信手段と、
前記集音音声受信手段が受信した音声データを前記複数の所定地域ごとに記憶する集音音声記憶手段と、
前記集音音声記憶手段に記憶された前記複数の所定地域の各々に対応する音声データを、前記現在位置が当該所定地域内にある複数の移動体の各々へ送信する配信音声送信手段と、を備えることを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記音声再生手段は、前記配信音声受信手段により受信した音声データを記憶する記憶装置を有し、前記記憶装置に記憶された音声データを再生することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記音声再生手段は、前記配信音声受信手段により受信した音声データを日時情報とともに記憶し、現在日時よりも過去の日時とともに記憶された音声データから時系列順に再生することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記集音音声記憶手段は、前記複数の所定地域について、前記集音音声受信手段が受信した音声データを記憶する複数のデータベースを有し、
前記センタサーバは、前記複数の移動体の各々に対して、前記複数のデータベースの中から所定のデータベースを選択するデータベース選択手段をさらに備え、
前記配信音声送信手段は、前記データベース選択手段が選択した前記所定のデータベースに記憶された音声データを送信することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項5】
請求項4に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記データベース選択手段は、所定のデータベースを複数選択し、
前記複数の車載端末の各々は、
前記データベース選択手段に選択された複数の所定のデータベースの音声データに優先度を設定する優先度設定手段をさらに備え、
前記音声再生手段は、前記データベース選択手段に選択された複数の所定のデータベースの音声データを、前記優先度に基づいて再生することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
音声データに基づく音声信号のレベルを検出するレベル検出手段と、
前記レベル検出手段により検出された音声信号が所定レベル以下のとき無音状態であると判定する無音判定手段と、
をさらに備え、
前記音声再生手段は、
前記複数の所定のデータベースの音声データのうち、前記優先度の高いデータベースに記憶されている音声データが前記無音状態であるとき、前記優先度の低いデータベースの無音状態でない音声データを再生し、
前記優先度の低いデータベースの無音状態でない音声データを再生しているとき、前記優先度の高いデータベースに記憶されている音声データが無音状態でなくなった場合、前記優先度の高いデータベースに記憶されている無音状態でない音声データを、再生中の前記優先度の低いデータベースの音声データが無音状態となった後に再生することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項7】
請求項5または6に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記優先度の低いデータベースは、前記現在位置が含まれる所定地域の地域名称が含まれる音声データのデータベースを含むことを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか一項に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記優先度の低いデータベースは、前記現在位置が含まれる所定地域に対応した広告用の音声データを予め記憶したデータベースを含むことを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか一項に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記移動体は、テレビまたはラジオを備える車両であって、
前記通信端末は、
視聴中のテレビまたはラジオの番組名に関する情報を取得する番組名取得手段と、
前記番組名取得手段が取得した前記テレビまたはラジオの番組名に関する番組情報を前記センタサーバへ送信する番組情報送信手段と、
をさらに備え、
前記センタサーバは、前記番組情報送信手段により送信された番組情報を受信する番組情報受信手段をさら備え、
前記複数のデータベースは、前記番組情報に対応したデータベースを含み、
前記データベース選択手段は、前記番組情報受信手段により番組情報を受信した場合は、当該番組情報に対応したデータベースを選択することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項10】
請求項9に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記移動体は、
前記番組情報送信手段は、視聴中のテレビまたはラジオの番組が変わったとき、前記番組情報を前記センタサーバへ送信することを特徴とする音声コミュニティシステム。
【請求項11】
請求項4から10に記載の音声コミュニティシステムにおいて、
前記データベース選択手段が選択する所定のデータベースは、前記通信端末のユーザが予め指定可能であることを特徴とする音声コミュニティシステム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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