説明

音声再生装置及び音声再生方法

【課題】この発明は、例えば5.1チャンネル以上の多チャンネルに対応した音声再生を容易に実現することができるようにして、コンテンツ作成者の意図に対応した音声再生を行なうことを可能とし、ユーザにとって使い易く十分に実用に適し得る音声再生装置及び音声再生方法を提供することを目的としている。
【解決手段】入力された音声情報を、光ディスク再生装置(11)が再生可能な音声チャンネルと再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する手段(36e)と、生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から光ディスク再生装置(11)が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を外部の音声再生機器(18)に出力して音声再生に供させる分割手段(32)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば5.1チャンネル以上の多チャンネルに対応した音声再生を行なう音声再生装置及び音声再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、デジタル記録媒体としてDVD(digital versatile disk)等の光ディスクが普及している。そして、現在では、DVDよりもさらに高密度記録が可能な、いわゆるHD(high definition)−DVDと称されるハイビジョン対応の次世代DVD規格も完成している。
【0003】
ところで、この種の次世代光ディスクでは、音声記録に対して、例えばDTS(digital theater system)−HD(high definition)やdolby trueHD等のような新規フォーマットが開発されている。この新規フォーマットでは、音声再生するチャンネル数をコンテンツ作成者が自由に設定することができるようになっている。
【0004】
これに対し、現行の一般的なホームシアターシステムに用いられる音声再生系は、5.1チャンネルの音声再生を行なうものが主流である。このため、5.1チャンネル以上の音声チャンネルの再生が要求されるようになった場合には、その要求に正確に応えることができず、コンテンツ作成者の意図する音声再生を行なえないのが現状である。
【0005】
特許文献1には、ホームサーバが、そこに接続されている複数の音響機器それぞれの再生可能な音声チャンネル数を管理し、ユーザの位置や音声再生に使用するチャンネル数等に応じて、音声再生に使用する音響機器を組み合わせることにより、多チャンネルに対応した音声再生を行なうようにすることが開示されている。
【特許文献1】特開2004−236192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、例えば5.1チャンネル以上の多チャンネルに対応した音声再生を容易に実現することができるようにして、コンテンツ作成者の意図に対応した音声再生を行なうことを可能とし、ユーザにとって使い易く十分に実用に適し得る音声再生装置及び音声再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る音声再生装置は、入力された音声情報を解析して再生可能な音声チャンネル数を含むチャンネル情報を取得するチャンネル情報取得手段と、外部の音声再生機器に対してそれが再生可能な音声チャンネル数を含む音声再生能力情報を要求し、当該音声再生機器からその音声再生能力情報を取得する再生能力情報取得手段と、チャンネル情報取得手段で取得したチャンネル情報、再生能力情報取得手段で取得した音声再生能力情報及び自己の有する音声再生能力情報に基づいて、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する選択情報生成手段と、選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させるとともに、選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を音声再生機器に出力して該音声再生機器での音声再生に供させる分割手段とを備えるようにしたものである。
【0008】
また、この発明に係る音声再生方法は、入力された音声情報を解析して再生可能な音声チャンネル数を含むチャンネル情報を取得する工程と、外部の音声再生機器に対してそれが再生可能な音声チャンネル数を含む音声再生能力情報を要求し、当該音声再生機器からその音声再生能力情報を取得する工程と、取得したチャンネル情報、音声再生機器から取得した音声再生能力情報及び自己の有する音声再生能力情報に基づいて、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する工程と、生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させるとともに、選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を音声再生機器に出力して該音声再生機器での音声再生に供させる工程とを備えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
上記した発明によれば、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割し、自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を外部の音声再生機器に出力して音声再生に供させるようにしたので、例えば5.1チャンネル以上の多チャンネルに対応した音声再生を容易に実現することができるようになり、コンテンツ作成者の意図に対応した音声再生を行なうことを可能とし、ユーザにとって使い易く十分に実用に適し得るものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明する音声再生システムの概略を示している。図1において、符号11は、例えばHD−DVD等の光ディスクを再生する光ディスク再生装置である。この光ディスク再生装置11は、5.1チャンネルに対応した音声再生を行なう機能を有している。
【0011】
すなわち、この光ディスク再生装置11には、フロントレフト(front left)スピーカ12、フロントライト(front right)スピーカ13、フロントセンター(front center)スピーカ14、リアレフト(rear left)スピーカ15、リアライト(rear right)スピーカ16及び低域効果(low frequency effect)スピーカ17がそれぞれ接続されている。
【0012】
そして、この光ディスク再生装置11は、光ディスクを再生して得られた音声信号のうち、フロントレフトチャンネル、フロントライトチャンネル、フロントセンターチャンネル、リアレフトチャンネル、リアライトチャンネル及び低域効果チャンネルの各音声信号を、上記した各スピーカ12〜17にそれぞれ対応的に供給して音声再生させることにより、5.1チャンネルに対応した音声再生を行なうことができる。
【0013】
また、この光ディスク再生装置11は、音声再生機器18を接続しており、光ディスクを再生して得られた音声信号のチャンネル数が5.1チャンネルよりも多い場合に、自己で再生することのできない余剰チャンネル分の音声信号を、音声再生機器18に出力して音声再生させるようにしている。
【0014】
すなわち、この音声再生機器18には、フロントレフトスピーカ19、フロントライトスピーカ20、リアレフトスピーカ21及びリアライトスピーカ22がそれぞれ接続されている。そして、この音声再生機器18は、光ディスク再生装置11から供給された音声信号のうち、フロントレフトセンターチャンネル、フロントライトセンターチャンネル、リアレフトセンターチャンネル及びリアライトセンターチャンネルの各音声信号を、上記した各スピーカ19〜22にそれぞれ対応的に供給して音声再生させることにより、光ディスク再生装置11で音声再生されるチャンネル数と合わせて、合計で9.1チャンネルに対応した音声再生を行なうことができる。
【0015】
上記した実施の形態によれば、光ディスク再生装置11で音声再生可能なチャンネル数を超える、つまり、光ディスク再生装置11で音声再生不可能な余剰のチャンネルに対応する音声信号を、別の音声再生機器18に分配して音声再生させるようにしているので、例えば5.1チャンネル以上の多チャンネルに対応した音声再生を容易に実現することができ、コンテンツ作成者の意図に対応した音声再生を行なうことが可能となる。
【0016】
図2は、上記光ディスク再生装置11の信号処理系を示している。すなわち、この光ディスク再生装置11は、光ディスク23を装着してそこに記録されているデータを読み取るディスクドライブ部24を備えている。このディスクドライブ部24で読み取られたデータは、分離部25に供給されて映像データと音声データとに分離される。
【0017】
この分離部25で分離された映像データは、映像復号化部26に供給されて復号化処理が施され、グラフィック処理部27に供給されて所定のOSD(on screen display)信号が重畳された後、出力端子28を介して外部の映像表示部29に供給されて映像表示に供される。
【0018】
また、上記分離部25で分離された音声データは、音声復号化部30に供給されて復号化処理が施され、ポスト処理部31に供給されてダウンミックス等のポスト処理が施された後、音声分割部32に供給される。この音声分割部32は、入力された音声信号から、光ディスク再生装置11で音声再生可能な5.1チャンネル分の音声信号と、そのチャンネル数を超える余剰チャンネルに対応する音声信号とを分離する。
【0019】
そして、この音声分割部32で分割された5.1チャンネル分の各音声信号は、それぞれ出力端子331〜336を介して対応するスピーカ12〜17に供給され音声再生される。また、音声分割部32で分割された余剰チャンネル分の各音声信号は、インターフェース部34に供給されて、例えばHDMI(high definition multimedia interface)規格に準拠した形態に変換された後、入出力端子35を介して上記音声再生機器18に供給される。
【0020】
ここで、この光ディスク再生装置11は、上記した再生動作を含むその全ての動作を制御部36によって統括的に制御されている。この制御部36は、CPU(central processing unit)36aを内蔵しており、リモートコントローラ37から送出され受光部38で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0021】
この場合、制御部36は、主として、メモリ部36bを利用している。そのメモリ部36bは、CPU36aが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPU36aに作業エリアを提供するRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0022】
また、上記制御部36は、上記分離部25で分離された音声データを解析してチャンネル情報を得る情報解析部36cを有している。この情報解析部36cは、音声データに含まれるチャンネル数や、どのチャンネルに対応する音声信号が含まれているか等の属性情報を解析するものである。そして、上記制御部36は、上記情報解析部36cで得られたチャンネル情報を格納する情報格納部36dを有している。
【0023】
さらに、上記制御部36は、再生能力判断部36eを有している。この再生能力判断部36eは、インターフェース部34を介して音声再生機器18と通信を行ない、音声再生機器18の音声再生能力を示す情報を取得する。この音声再生能力情報には、音声再生可能なチャンネル数やチャンネルの種類等を示す情報が含まれている。
【0024】
そして、この再生能力判断部36eは、音声再生機器18及び光ディスク再生装置11の音声再生能力情報と、情報格納部36dに格納されたチャンネル情報とに基づいて、光ディスク再生装置11の各スピーカ12〜17及び音声再生機器18の各スピーカ19〜22にどのチャンネルの音声信号を再生させるかを決定する。その後、この再生能力判断部36eの決定結果に基づいて音声分割部32が制御される。
【0025】
なお、上記制御部36は、上記再生能力判断部36eが取得した音声再生機器18の音声再生能力情報を格納するとともに、光ディスク再生装置11自身の再生能力情報が格納される再生能力情報格納部36fを有している。また、上記制御部36は、再生能力判断部36eの決定結果であるチャンネル選択情報を格納する選択情報格納部36gを有している。
【0026】
図3は、上記音声再生機器18の信号処理系を示している。すなわち、この音声再生機器18は、光ディスク再生装置11の入出力端子35に接続される入出力端子39を備えている。これにより、光ディスク再生装置11から出力される余剰チャンネル分の各音声信号は、音声再生機器18の入出力端子39に供給されることになる。そして、この入出力端子39に供給された各音声信号は、インターフェース部40を介して駆動部41に供給された後、それぞれ出力端子421〜424を介して対応するスピーカ19〜22に供給され音声再生される。
【0027】
この音声再生機器18は、上記した再生動作を含むその全ての動作を制御部43によって統括的に制御されている。この制御部43は、CPU43aを内蔵しており、光ディスク再生装置11から供給される制御情報を受けて、その制御内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0028】
この場合、制御部43は、主として、メモリ部43bを利用している。そのメモリ部43bは、CPU43aが実行する制御プログラムを格納したROMと、該CPU43aに作業エリアを提供するRAMと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0029】
また、上記制御部43は、音声再生機器18自身の再生能力情報が格納される再生能力情報格納部43cを有している。そして、この制御部43は、再生能力情報格納部43cに格納された再生能力情報を、光ディスク再生装置11からの要求に応じて、インターフェース部40から入出力端子39を介して光ディスク再生装置11に出力するように機能する。
【0030】
上記のような構成となされた音声再生システムにおいて、以下、その動作について説明する。図4及び図5は、上記光ディスク再生装置11の主要な処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS4a)され、ステップS4bで、再生能力情報格納部36fに光ディスク再生装置11の音声再生能力情報が記録されている状態で、制御部36は、ステップS4cで、音声再生機器18に対してその音声再生能力情報の取得を要求する。
【0031】
そして、制御部36は、ステップS4dで、音声再生機器18から音声再生能力情報を取得したと判断した場合(YES)、ステップS4eで、音声再生機器18から取得した音声再生能力情報を再生能力情報格納部36fに格納する。
【0032】
この場合、再生能力情報格納部36fに格納された光ディスク再生装置11の音声再生能力情報は、例えば図6(a)に示すように、接続されているスピーカ12〜17によって音声再生可能なチャンネル数やチャンネル種別を示している。すなわち、光ディスク再生装置11には、フロントレフト、フロントライト、フロントセンター、リアレフト、リアライト及び低域効果用の各スピーカ12〜17が接続されていることが示される。
【0033】
また、再生能力情報格納部36fに格納された音声再生機器18の音声再生能力情報についても、例えば図6(b)に示すように、接続されているスピーカ19〜22によって音声再生可能なチャンネル数やチャンネル種別を示している。すなわち、音声再生機器18には、フロントレフト、フロントライト、リアレフト及びリアライトの各スピーカ19〜22が接続されていることが示される。
【0034】
その後、制御部36は、ステップS4fで、光ディスク23の再生を開始し、ステップS4gで、光ディスク23から取得した音声データを情報解析部36cに解析させてチャンネル情報を取得し、そのチャンネル情報を情報格納部36dに格納させる。この場合、チャンネル情報としては、音声データのチャンネル数が9.1チャンネルであり、チャンネルの種類として、フロントレフトチャンネル、フロントライトチャンネル、フロントセンターチャンネル、リアレフトチャンネル、リアライトチャンネル、低域効果チャンネル、フロントレフトセンターチャンネル、フロントライトセンターチャンネル、リアレフトセンターチャンネル及びリアライトセンターチャンネルの音声信号が存在していることを示すものとなる。
【0035】
次に、制御部36は、ステップS4hで、光ディスク再生装置11の各スピーカ12〜17及び音声再生機器18の各スピーカ19〜22にどのチャンネルの音声信号を再生させるかを再生能力判断部36eに決定させ、その決定結果であるチャンネル選択情報を選択情報格納部36gに格納させる。
【0036】
この場合、再生能力判断部36eは、再生能力情報格納部36fに格納された音声再生機器18及び光ディスク再生装置11の各音声再生能力情報と、チャンネル情報格納部36dに格納されたチャンネル情報とに基づいて、各スピーカ12〜17,19〜22に再生させる音声信号のチャンネルを決定する。
【0037】
すなわち、選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報は、例えば図7に示すように、光ディスク再生装置11について言えば、フロントレフトスピーカ12にフロントレフトチャンネルの音声信号、フロントライトスピーカ13にフロントライトチャンネルの音声信号、フロントセンタースピーカ14にフロントセンターチャンネルの音声信号、リアレフトスピーカ15にリアレフトチャンネルの音声信号、リアライトスピーカ16にリアライトチャンネルの音声信号、低域効果スピーカ17に低域効果チャンネルの音声信号を対応付けたものとなっている。
【0038】
また、音声再生機器18について言えば、フロントレフトスピーカ19にフロントレフトセンターチャンネルの音声信号、フロントライトスピーカ20にフロントライトセンターチャンネルの音声信号、リアレフトスピーカ21にリアレフトセンターチャンネルの音声信号、リアライトスピーカ22にリアライトセンターチャンネルの音声信号を対応付けたものとなっている。
【0039】
そして、制御部36は、ステップS4iで、チャンネル選択情報に基づいて音声復号化部30により音声データに復号化処理を施させ、ステップS4jで、その復号化処理が施された音声信号にポスト処理部31によりポスト処理を施させる。
【0040】
その後、制御部36は、ステップS4kで、音声分割部32により、光ディスク再生装置11で音声再生可能なチャンネルの音声信号と、光ディスク再生装置11で音声再生不可能なチャンネルの音声信号とを分割し、光ディスク再生装置11で音声再生不可能なチャンネルの音声信号を音声再生機器18に出力する。この場合、音声分割部32は、選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報を参照して、各チャンネルの音声信号を分割している。
【0041】
例えば、フロントレフトチャンネルの音声信号は、チャンネル選択情報において、光ディスク再生装置11のフロントレフトスピーカ12で音声再生させると記述されているので、光ディスク再生装置11で音声再生可能であると判断する。また、フロントレフトセンターチャンネルの音声信号は、チャンネル選択情報において、音声再生機器18のフロントレフトスピーカ19で音声再生させると記述されているので、光ディスク再生装置11で音声再生不可能であると判断する。
【0042】
そして、制御部36は、ステップS4lで、音声分割部32により光ディスク再生装置11で音声再生可能と判断されたチャンネルの各音声信号を、それぞれ出力端子331〜336を介して対応するスピーカ12〜17に供給させることにより音声再生を実行し、処理を終了(ステップS4m)する。
【0043】
図8は、上記ステップS4kにおける判断処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS8a)されると、音声分割部32は、ステップS8bで、ポスト処理部31から音声信号を入力し、ステップS8cで、その入力音声信号から得たチャンネル情報と選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報とを比較し、ステップS8dで、どのチャンネルの音声信号が光ディスク再生装置11で音声再生可能であるかを判別する。
【0044】
ここで、光ディスク再生装置11で音声再生可能である(YES)と判断されたチャンネルの音声信号について、音声分割部32は、ステップS8eで、そのチャンネルの音声信号をスピーカ12〜17に出力する。また、光ディスク再生装置11で音声再生不可能である(NO)と判断されたチャンネルの音声信号について、音声分割部32は、ステップS8fで、そのチャンネルの音声信号を音声再生機器18に出力させる。
【0045】
そして、上記ステップS8eまたはステップS8fの後、音声分割部32は、ステップS8gで、音声信号の入力が終了したか否かを判別し、終了していないと判断された場合(NO)にはステップS8bの処理に戻され、音声信号の入力が終了したと判断された場合(YES)には処理を終了(ステップS8h)する。
【0046】
図9は、上記音声再生機器18の主要な処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS9a)され、ステップS9bで、再生能力情報格納部43cに音声再生機器18の音声再生能力情報が記録されている状態で、制御部43は、ステップS9cで、光ディスク再生装置11から音声再生能力情報の取得が要求されたか否かを判別し、要求されたと判断された場合(YES)、ステップS9dで、再生能力情報格納部43cに格納された音声再生能力情報を光ディスク再生装置11に送信する。
【0047】
その後、制御部43は、ステップS9eで、光ディスク再生装置11からそこで音声再生不可能なチャンネルの音声信号が供給されたか否かを判別し、供給されたと判断された場合(YES)、ステップS9fで、入力された各音声信号をそれぞれ出力端子421〜424を介して対応するスピーカ19〜22に出力し、ステップS9gで、音声再生を実行して、処理を終了(ステップS9h)する。
【0048】
次に、上記した実施の形態の変形例について説明する。図10は、上記光ディスク再生装置11の信号処理系の変形例を示している。図10において、図2と同一部分には同一符号を付して説明すると、分離部25で分離された音声データは、音声分割部32に供給されて光ディスク再生装置11で音声再生可能な5.1チャンネル分の音声データと、そのチャンネル数を超える余剰チャンネルに対応する音声データとに分離される。
【0049】
そして、光ディスク再生装置11で音声再生可能な5.1チャンネル分の音声データについては、音声復号化部30に供給されて復号化処理が施され、ポスト処理部31に供給されてダウンミックス等のポスト処理が施された後、それぞれ出力端子331〜336を介して対応するスピーカ12〜17に供給され音声再生される。
【0050】
また、光ディスク再生装置11で音声再生可能なチャンネル数を超える余剰チャンネルに対応する復号化前の音声データは、インターフェース部34に供給されて、例えばHDMI規格に準拠した形態に変換された後、入出力端子35を介して上記音声再生機器18に供給されて音声再生に供される。
【0051】
さらに、上記再生能力判断部36eで生成されたチャンネル選択情報も、インターフェース部34及び入出力端子35を介して上記音声再生機器18に供給されるようになっている。
【0052】
図11は、図10に示した光ディスク再生装置11に接続される音声再生機器18の信号処理系を示している。図11において、図3と同一部分には同一符号を付して説明すると、光ディスク再生装置11から出力された余剰チャンネル分の音声データは、入出力端子39及びインターフェース部40を介して音声復号化部44に供給されて復号化処理が施され、ポスト処理部45に供給されてダウンミックス等のポスト処理が施された後、それぞれ出力端子421〜424を介して対応するスピーカ19〜22に供給され音声再生される。また、制御部43は、光ディスク再生装置11から出力されたチャンネル選択情報を格納する選択情報格納部43dを有している。
【0053】
図12及び図13は、図10に示した光ディスク再生装置11の主要な処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS12a)され、ステップS12bで、再生能力情報格納部36fに光ディスク再生装置11の音声再生能力情報が記録されている状態で、制御部36は、ステップS12cで、音声再生機器18に対してその音声再生能力情報の取得を要求する。
【0054】
そして、制御部36は、ステップS12dで、音声再生機器18から音声再生能力情報を取得したと判断した場合(YES)、ステップS12eで、音声再生機器18から取得した音声再生能力情報を再生能力情報格納部36fに格納する。
【0055】
この場合、再生能力情報格納部36fに格納された光ディスク再生装置11の音声再生能力情報は、先に図6(a)に示したように、接続されているスピーカ12〜17によって音声再生可能なチャンネル数やチャンネル種別を示している。すなわち、光ディスク再生装置11には、フロントレフト、フロントライト、フロントセンター、リアレフト、リアライト及び低域効果用の各スピーカ12〜17が接続されていることが示される。
【0056】
また、再生能力情報格納部36fに格納された音声再生機器18の音声再生能力情報についても、先に図6(b)に示したように、接続されているスピーカ19〜22によって音声再生可能なチャンネル数やチャンネル種別を示している。すなわち、音声再生機器18には、フロントレフト、フロントライト、リアレフト及びリアライトの各スピーカ19〜22が接続されていることが示される。
【0057】
その後、制御部36は、ステップS12fで、光ディスク23の再生を開始し、ステップS12gで、光ディスク23から取得した音声データを情報解析部36cに解析させてチャンネル情報を取得し、そのチャンネル情報を情報格納部36dに格納させる。この場合、チャンネル情報としては、音声データのチャンネル数が9.1チャンネルであり、チャンネルの種類として、フロントレフトチャンネル、フロントライトチャンネル、フロントセンターチャンネル、リアレフトチャンネル、リアライトチャンネル、低域効果チャンネル、フロントレフトセンターチャンネル、フロントライトセンターチャンネル、リアレフトセンターチャンネル及びリアライトセンターチャンネルの音声信号が存在していることを示すものとなる。
【0058】
次に、制御部36は、ステップS12hで、光ディスク再生装置11の各スピーカ12〜17及び音声再生機器18の各スピーカ19〜22にどのチャンネルの音声信号を再生させるかを再生能力判断部36eに決定させ、その決定結果であるチャンネル選択情報を選択情報格納部36gに格納させる。
【0059】
この場合、再生能力判断部36eは、再生能力情報格納部36fに格納された音声再生機器18及び光ディスク再生装置11の各音声再生能力情報と、チャンネル情報格納部36dに格納されたチャンネル情報とに基づいて、各スピーカ12〜17,19〜22に再生させる音声信号のチャンネルを決定する。
【0060】
すなわち、選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報は、先に図7に示したように、光ディスク再生装置11について言えば、フロントレフトスピーカ12にフロントレフトチャンネルの音声信号、フロントライトスピーカ13にフロントライトチャンネルの音声信号、フロントセンタースピーカ14にフロントセンターチャンネルの音声信号、リアレフトスピーカ15にリアレフトチャンネルの音声信号、リアライトスピーカ16にリアライトチャンネルの音声信号、低域効果スピーカ17に低域効果チャンネルの音声信号を対応付けたものとなっている。
【0061】
また、音声再生機器18について言えば、フロントレフトスピーカ19にフロントレフトセンターチャンネルの音声信号、フロントライトスピーカ20にフロントライトセンターチャンネルの音声信号、リアレフトスピーカ21にリアレフトセンターチャンネルの音声信号、リアライトスピーカ22にリアライトセンターチャンネルの音声信号を対応付けたものとなっている。
【0062】
その後、制御部36は、ステップS12iで、再生能力判断部36eが生成したチャンネル選択情報を音声再生機器18に出力する。
【0063】
そして、制御部36は、ステップS12jで、音声分割部32により、光ディスク再生装置11で音声再生可能なチャンネルの音声データと、光ディスク再生装置11で音声再生不可能なチャンネルの音声データとを分割し、光ディスク再生装置11で音声再生不可能なチャンネルの音声データを音声再生機器18に出力する。この場合、音声分割部32は、選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報を参照して、各チャンネルの音声信号を分割している。
【0064】
例えば、フロントレフトチャンネルの音声は、チャンネル選択情報において、光ディスク再生装置11のフロントレフトスピーカ12で再生させると記述されているので、光ディスク再生装置11で音声再生可能であると判断する。また、フロントレフトセンターチャンネルの音声は、チャンネル選択情報において、音声再生機器18のフロントレフトスピーカ19で再生させると記述されているので、光ディスク再生装置11で音声再生不可能であると判断する。
【0065】
そして、制御部36は、ステップS12kで、チャンネル選択情報に基づき、光ディスク再生装置11で音声再生可能と判断されたチャンネルの音声データについて、音声復号化部30により復号化処理を施させ、ステップS12lで、その復号化処理が施された音声信号にポスト処理部31によりポスト処理を施させる。
【0066】
その後、制御部36は、ステップS12mで、光ディスク再生装置11で音声再生可能と判断されたチャンネルの復号化後の各音声信号を、それぞれ出力端子331〜336を介して対応するスピーカ12〜17に供給させることにより音声再生を実行し、処理を終了(ステップS12n)する。
【0067】
図14は、上記ステップS12jにおける判断処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS14a)されると、音声分割部32は、ステップS14bで、分離部25で分離された復号化前の音声データを入力し、ステップS14cで、その入力音声データからチャンネル情報を取得する。
【0068】
その後、音声分割部32は、ステップS14dで、取得したチャンネル情報と選択情報格納部36gに格納されたチャンネル選択情報とを比較し、ステップS14eで、どのチャンネルの音声データが光ディスク再生装置11で音声再生可能であるかを判別する。
【0069】
ここで、光ディスク再生装置11で音声再生可能である(YES)と判断されたチャンネルの音声データについて、音声分割部32は、ステップS14fで、そのチャンネルの音声データを音声復号化部30に出力する。また、光ディスク再生装置11で音声再生不可能である(NO)と判断されたチャンネルの音声データについて、音声分割部32は、ステップS14gで、そのチャンネルの音声データを音声再生機器18に出力させる。
【0070】
そして、上記ステップS14fまたはステップS14gの後、音声分割部32は、ステップS14hで、音声データの入力が終了したか否かを判別し、終了していないと判断された場合(NO)にはステップS14bの処理に戻され、音声データの入力が終了したと判断された場合(YES)には処理を終了(ステップS14i)する。
【0071】
図15は、図11に示した音声再生機器18の主要な処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS15a)され、ステップS15bで、再生能力情報格納部43cに音声再生機器18の音声再生能力情報が記録されている状態で、制御部43は、ステップS15cで、光ディスク再生装置11から音声再生能力情報の取得が要求されたか否かを判別し、要求されたと判断された場合(YES)、ステップS15dで、再生能力情報格納部43cに格納された音声再生能力情報を光ディスク再生装置11に送信する。
【0072】
その後、制御部43は、ステップS15eで、光ディスク再生装置11からチャンネル選択情報が供給されたか否かを判別し、供給されたと判断された場合(YES)、ステップS15fで、入力されたチャンネル選択情報を選択情報格納部43dに格納する。
【0073】
そして、制御部43は、ステップS15gで、光ディスク再生装置11からそこで音声再生不可能なチャンネルの音声データが供給されたか否かを判別し、供給されたと判断された場合(YES)、ステップS15hで、チャンネル選択情報に基づき、入力された音声データについて、音声復号化部44により復号化処理を施させ、ステップS15iで、その復号化処理が施された音声信号にポスト処理部45によりポスト処理を施させる。
【0074】
その後、制御部43は、ステップS15jで、ポスト処理後の各音声信号を、それぞれ出力端子421〜424を介して対応するスピーカ19〜22に供給させることにより音声再生を実行し、処理を終了(ステップS15k)する。
【0075】
ここで、上記した実施の形態では、光ディスク再生装置11の制御部36が有する再生能力判断部36eが、光ディスク再生装置11及び音声再生機器18の各音声再生能力情報と光ディスク23から得られる音声のチャンネル情報とに基づいて、各スピーカ12〜17,19〜22に再生させる音声チャンネルを決定し、図7に示したようなチャンネル選択情報を作成するようにしている。
【0076】
この場合、作成されたチャンネル選択情報をユーザが書き替えられるようにすれば、ユーザにとってより一層自由度の高い音声再生を行なうことができるようになる。例えば、図7に示すチャンネル選択情報を、光ディスク再生装置11のフロントレフトスピーカ12及びフロントライトスピーカ13にフロントレフトセンターチャンネルの音声信号及びフロントレフトセンターチャンネルの音声信号をそれぞれ割り当て、音声再生機器18のフロントレフトスピーカ19及びフロントライトスピーカ20にフロントレフトチャンネルの音声信号及びフロントレフトチャンネルの音声信号をそれぞれ割り当てるように書き替えることができる。
【0077】
このようなチャンネル選択情報の書き替えは、ユーザがリモートコントローラ37を操作して映像表示部29に書き替えメニュー画面を表示させ、その書き替えメニュー画面上で行なわれる。図16は、このような書き替えメニュー画面の一例を示している。この書き替えメニュー画面は、光ディスク再生装置11及びそれに接続された音声再生機器18を中心とし、その周囲の所定位置に複数のスピーカ46が配置される構図となっている。そして、光ディスク再生装置11及び声再生機器18とそこに接続されているスピーカ46とが接続線47で結ばれている。
【0078】
そして、ユーザは、リモートコントローラ37を操作して接続線47で接続されているスピーカ46の中から所望のスピーカ46を指定し、その指定したスピーカ46に対して音声チャンネルを対応付けることにより、チャンネル選択情報の書き替えを行なうことができる。
【0079】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、音声再生システムの概略を説明するために示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置の信号処理系を説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態における音声再生システムを構成する音声再生機器の信号処理系を説明するために示すブロック構成図。
【図4】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置の処理動作の一部を説明するために示すフローチャート。
【図5】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置の処理動作の残部を説明するために示すフローチャート。
【図6】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置が取得するチャンネル情報の一例を説明するために示す図。
【図7】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置が生成するチャンネル選択情報の一例を説明するために示す図。
【図8】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置の処理動作の主要部を説明するために示すフローチャート。
【図9】同実施の形態における音声再生システムを構成する音声再生機器の処理動作を説明するために示すフローチャート。
【図10】同実施の形態における音声再生システムを構成する光ディスク再生装置の変形例を説明するために示すブロック構成図。
【図11】同実施の形態における音声再生システムを構成する音声再生機器の変形例を説明するために示すブロック構成図。
【図12】同変形例における光ディスク再生装置の処理動作の一部を説明するために示すフローチャート。
【図13】同変形例における光ディスク再生装置の処理動作の残部を説明するために示すフローチャート。
【図14】同変形例における光ディスク再生装置の処理動作の主要部を説明するために示すフローチャート。
【図15】同変形例における音声再生機器の処理動作を説明するために示すフローチャート。
【図16】同実施の形態における光ディスク再生装置で表示される書き替えメニュー画面の一例を説明するために示す図。
【符号の説明】
【0081】
11…光ディスク再生装置、12…フロントレフトスピーカ、13…フロントライトスピーカ、14…フロントセンタースピーカ、15…リアレフトスピーカ、16…リアライトスピーカ、17…低域効果スピーカ、18…音声再生機器、19…フロントレフトスピーカ、20…フロントライトスピーカ、21…リアレフトスピーカ、22…リアライトスピーカ、23…光ディスク、24…ディスクドライブ部、25…分離部、26…映像復号化部、27…グラフィック処理部、28…出力端子、29…映像表示部、30…音声復号化部、31…ポスト処理部、32…音声分割部、331〜336…出力端子、34…インターフェース部、35…入出力端子、36…制御部、36a…CPU、36b…メモリ部、36c…情報解析部、36d…情報格納部、36e…再生能力判断部、36f…再生能力情報格納部、36g…選択情報格納部、37…リモートコントローラ、38…受光部、39…入力端子、40…インターフェース部、41…駆動部、421〜424…出力端子、43…制御部、43a…CPU、43b…メモリ部、43c…再生能力情報格納部、43d…選択情報格納部、44…音声復号化部、45…ポスト処理部、46…スピーカ、47…接続線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された音声情報を解析して再生可能な音声チャンネル数を含むチャンネル情報を取得するチャンネル情報取得手段と、
外部の音声再生機器に対してそれが再生可能な音声チャンネル数を含む音声再生能力情報を要求し、当該音声再生機器からその音声再生能力情報を取得する再生能力情報取得手段と、
前記チャンネル情報取得手段で取得したチャンネル情報、前記再生能力情報取得手段で取得した音声再生能力情報及び自己の有する音声再生能力情報に基づいて、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する選択情報生成手段と、
前記選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させるとともに、前記選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を前記音声再生機器に出力して該音声再生機器での音声再生に供させる分割手段とを具備することを特徴とする音声再生装置。
【請求項2】
前記分割手段は、入力された音声情報を解析して得られたチャンネル情報と、前記選択情報生成手段で生成された選択情報とを比較して、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報と自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報とに分割することを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
【請求項3】
前記選択情報には、自己に接続されたスピーカ及び前記音声再生機器に接続されたスピーカと、各スピーカに再生させる音声チャンネルとの対応が示されていることを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
【請求項4】
前記分割手段は、入力された音声情報に復号化処理を施した後の音声情報を前記音声再生機器に出力することを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
【請求項5】
前記分割手段は、入力された音声情報に復号化処理を施す前の音声情報を前記音声再生機器に出力することを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
【請求項6】
前記選択情報生成手段で生成された選択情報を前記音声再生機器に出力することを特徴とする請求項5記載の音声再生装置。
【請求項7】
入力された音声情報を解析して再生可能な音声チャンネル数を含むチャンネル情報を取得する工程と、
外部の音声再生機器に対してそれが再生可能な音声チャンネル数を含む音声再生能力情報を要求し、当該音声再生機器からその音声再生能力情報を取得する工程と、
取得したチャンネル情報、前記音声再生機器から取得した音声再生能力情報及び自己の有する音声再生能力情報に基づいて、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する工程と、
生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させるとともに、前記選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を前記音声再生機器に出力して該音声再生機器での音声再生に供させる工程とを具備することを特徴とする音声再生方法。
【請求項8】
入力された音声情報を解析して再生可能な音声チャンネル数を含むチャンネル情報を取得するチャンネル情報取得手段と、外部に対して再生可能な音声チャンネル数を含む音声再生能力情報を要求し取得する再生能力情報取得手段と、前記チャンネル情報取得手段で取得したチャンネル情報、前記再生能力情報取得手段で取得した音声再生能力情報及び自己の有する音声再生能力情報に基づいて、入力された音声情報を、自己が再生可能な音声チャンネルと自己が再生不可能な音声チャンネルとに分割するための選択情報を生成する選択情報生成手段と、前記選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させるとともに、前記選択情報生成手段で生成された選択情報に基づいて、入力された音声情報から自己が再生不可能な音声チャンネルの音声情報を分割し、その分割された音声情報を外部に出力する分割手段とを備えた第1の音声再生装置と、
前記第1の音声再生装置からの音声再生能力情報の取得要求を受け自己の音声再生能力情報を前記第1の音声再生装置に出力する再生能力情報出力手段と、前記第1の音声再生装置から出力される音声情報を受け自己に接続されたスピーカでの音声再生に供させる制御手段とを備えた第2の音声再生装置と
を具備する音声再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−87449(P2009−87449A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255737(P2007−255737)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】