説明

音楽再生装置および音楽再生端末

【課題】従来、曲を再生していないときにAMP回路に対する電源供給を停止することで消費電力を抑えるが、曲再生中における消費電力を抑えることはできず、長時間の音楽再生がむずかしい。
【解決手段】操作機能部Aと再生機能部Bとに分離され、再生機能部Bは、再生対象の曲情報を操作機能部Aへ通知する情報通知部11と、操作機能部Aが休止状態のときに情報通知部11による曲情報の操作機能部Aへの通知を抑制する通知抑制部12と、操作機能部Aが休止状態のときに情報通知部11による曲情報を一時記憶する記憶部13を有する。操作機能部Aは、休止状態から動作状態へ復帰したときに、記憶部13から曲情報を取得する情報取得部21を有する。曲の再生中に2つの機能部間の曲情報の通知を休止して操作機能部Aの休止時間を延ばし、消費電力を抑え、長時間の音楽再生機能を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽再生装置および音楽再生端末にかかわり、消費電力を抑え、長時間の音楽再生機能を実現するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の音楽再生装置において、消費電力を抑える技術として、曲再生をしていないときにアンプ回路に電源を供給しないようにする方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図9は従来の技術の構成を示す。操作機能部Aにおいて再生開始の操作を行うと、再生機能部Bが曲を再生する。この曲の再生中に、再生機能部Bにおける情報通知部11は曲情報を操作機能部Aに通知する。
【特許文献1】特開2002−182804号公報(第3−4頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の音楽再生装置においては、曲再生中における情報通知部11から操作機能部Aへの曲情報の通知が頻繁に行われるため、操作機能部Aは休止状態になれず、曲再生中の消費電力が大きくなるという課題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、曲再生中における操作機能部の休止時間を延ばし、消費電力を抑えて、長時間の音楽再生機能を実現することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による音楽再生装置は、操作機能部と再生機能部とに分けて構成され、前記再生機能部は、再生対象の曲情報を前記操作機能部へ通知する情報通知部と、前記操作機能部が休止状態のときに、前記情報通知部による前記曲情報の前記操作機能部への通知を抑制する通知抑制部と、前記操作機能部が休止状態のときに、前記情報通知部による前記曲情報を一時記憶する記憶部とを有し、前記操作機能部は、この操作機能部が休止状態から動作状態へ復帰したときに、前記記憶部から前記曲情報を取得する情報取得部を有しているというものである。
【0007】
この構成によれば、再生機能部による曲の再生中において、操作機能部が休止状態になっているときは、再生機能部における通知抑制部は情報通知部が曲情報を操作機能部に通知するのを中止する。この通知中止により、操作機能部はその休止状態を延長化される。操作機能部においてユーザによる操作があったときは、操作機能部は動作状態に移行する。すると、再生機能部の通知抑制部は、情報通知部の通知中止を解除し、記憶部に一時記憶されている曲情報を操作機能部の情報取得部への通知を許容する状態に移行する。以上のように、操作機能部におけるユーザ操作等がない限り、再生機能部と操作機能部との間の曲情報の通知を極力少なくして、曲再生中における操作機能部の休止時間を延ばし、消費電力を抑えることが可能となる。すなわち、長時間の音楽再生機能を実現する。
【0008】
上記構成の音楽再生装置において、さらに、前記操作機能部は、任意の曲の再生を前記再生機能部に対して指示する再生情報指示部を有し、前記再生機能部は、再生するように指示された曲の情報を蓄積する再生情報蓄積部を有し、現在再生中の曲の再生が終了したときに、前記再生機能部は、前記再生情報蓄積部に再生すべき曲の指示情報があれば、次に再生すべき曲の再生を開始するとともにその曲の情報を前記情報通知部を通じて前記情報取得部または前記記憶部に通知するように構成されているという態様がある。
【0009】
この構成においては、操作機能部における再生情報指示部は再生を希望する曲の指示を行う。その指示の情報は再生機能部における再生情報蓄積部に伝えられ、蓄積される。現在再生中の曲が終了すると、再生機能部は再生情報蓄積部に再生すべき曲の指示情報があるか否かを判断し、存在しているときは、次に再生すべき曲の再生を開始するとともにその曲の情報を情報通知部を通じて操作機能部または記憶部に転送する。この処理を再生情報蓄積部において再生すべき曲の指示情報がなくなるまで繰り返す。この場合、複数の曲を再生する際に、曲の切り替わり毎に、再生すべき曲の情報を操作機能部が再生機能部に対して指示する必要がなくなる。したがって、曲再生中における操作機能部の休止時間を延ばし、消費電力を抑えることで、長時間の音楽再生機能を実現する。
【0010】
上記構成の音楽再生装置において、さらに、曲の再生を終了した後に、曲を再生していた前記再生機能部自身を休止状態に遷移させる休止遷移部を有しているという態様がある。
【0011】
このように構成すれば、操作機能部を休止状態にするだけでなく、曲の再生が終了したときは再生機能部自身も休止状態にすることができ、システム全体の消費電力をさらに抑えることが可能となる。
【0012】
上記の休止遷移部に言及した音楽再生装置において、さらに、前記再生機能部は、曲を再生していた当該再生機能部を休止状態に遷移させる際に、前記情報通知部により通知された曲情報を記憶し続けるために前記記憶部に電源を供給する電源供給部を有しているという態様がある。
【0013】
このように構成すれば、再生機能部が休止状態になった後も、電源供給部によって記憶部に電源を供給し続けることで、再生機能部の記憶部に記憶している曲情報を消去することなく保持し続けることができ、再生機能部が休止状態から動作状態に遷移しなくても、休止状態になる前の曲情報を操作機能部が記憶部から取得することが可能となる。
【0014】
また、本発明による音楽再生端末は、上記いずれかの音楽再生装置と、スピーカとを搭載したものである。これによれば、再生機能部による曲の再生中に、再生機能部から操作機能部への曲情報通知を抑制することで、曲再生中における操作機能部の休止時間を延ばし、長時間の音楽再生機能を実現することが可能となる。
【0015】
なお、本発明での曲情報とは、曲タイトルやアーティスト名、再生時間や周波数帯域情報など、曲にまつわる様々な情報の一部またはすべてを含めたものである。また、曲の再生とは、等倍速の再生、高速再生、スロー再生、巻き戻しなどを含めたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、曲再生中における消費電力を抑えることができるようになり、長時間の音楽再生機能を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明にかかわる音楽再生装置の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における音楽再生装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
この音楽再生装置は、再生機能部Bと操作機能部Aとから構成されている。再生機能部Bは、情報通知部11、通知抑制部12および記憶部13から構成されている。操作機能部Aは、入力操作部や画面表示部(図示せず)のほか情報取得部21を備えている。
【0020】
再生機能部Bにおける情報通知部11は、曲情報を操作機能部Aへ通知する機能を有している。通知抑制部12は、操作機能部Aが休止状態のときに、情報通知部11を制御して、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を抑制する機能を有している。記憶部13は、操作機能部Aが休止状態のときに、情報通知部11による曲情報を一時記憶するように構成されている。曲のコンテンツ情報は、内蔵の記憶媒体、抜き差し可能な記憶媒体(図示せず)に記憶されているものとする。
【0021】
操作機能部Aにおける情報取得部21は、操作機能部Aが休止状態から動作状態へ復帰したときに、再生機能部Bの記憶部13から曲情報を取得するように構成されている。
【0022】
なお、情報通知部11、通知抑制部12および情報取得部21は、通常、MPUやメモリ等で実現され、それぞれの処理手順は、ソフトウェアで実現され、そのソフトウェアはROM等の記録媒体に格納されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。記憶部13は、通常、メモリ等で実現される。
【0023】
次に、上記のように構成された本実施の形態の音楽再生装置の動作を図2のフローチャートに従って説明する。
【0024】
図2(a)は操作機能部Aが休止状態に遷移したときの動作を示すフローチャート、図2(b)は操作機能部Aが動作状態に遷移したときの動作を示すフローチャートである。
【0025】
再生機能部Bが曲の再生を行っているときに、操作機能部Aが休止状態に遷移すると、ステップS1からの処理が開始される。
【0026】
まずステップS1において、通知抑制部12は情報通知部11を制御して、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を中止する。
【0027】
次いでステップS2において、情報通知部11は操作機能部Aへの通知を中止した曲情報を記憶部13に一時記憶させる。そのようにして、曲情報が再生機能部Bから操作機能部Aへ通知されないようにし、操作機能部Aを休止状態へ遷移できるようにする。
【0028】
そして、再生機能部Bが曲の再生を行っているときに、使用者の操作などにより操作機能部Aが動作状態に遷移すると、ステップS3からの処理が開始される。
【0029】
まずステップS3において、操作機能部Aにおける情報取得部21は、再生機能部Bにおける記憶部13にアクセスし、そこに一時記憶されている曲再生状態を読み出して取得する。
【0030】
次いでステップS4において、通知抑制部12は情報通知部11に対する制御を解き、情報通知部11による再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を再開する。
【0031】
次いでステップS5において、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を実行する。この曲情報の通知は、操作機能部Aが休止状態に遷移するか曲が終了するまで継続される。
【0032】
なお、ステップS1とステップS2の順番、あるいはステップS3とステップS4の順番は前後してもよい。また、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0033】
以上のように本実施の形態によれば、再生機能部Bによる曲の再生中に、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報通知を抑制することで、曲再生中における操作機能部Aの休止時間を伸ばし、消費電力を抑えることで、長時間の音楽再生機能を実現することができる。
【0034】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における音楽再生装置の構成を示すブロック図である。図3において、実施の形態1の図1におけるのと同じ符号は同一構成要素を指している。本実施の形態に特有の構成は、次のとおりである。
【0035】
操作機能部Aにおいて、次に再生すべき任意の1または複数の曲を再生機能部Bに対して指示するための再生情報指示部22が追加され、再生機能部Bにおいて、操作機能部Aの再生情報指示部22から受け取った次に再生すべき1または複数の曲の情報を蓄積する再生情報蓄積部14が追加されている。そして、再生機能部Bは、再生情報蓄積部14に再生すべき曲の指示情報があれば、次に再生すべき曲の再生を開始するとともにその曲の情報を情報通知部11が取得して、操作機能部Aまたは記憶部13へ曲情報を通知するように構成されている。なお、再生情報指示部22は、通常、MPUやメモリ等で実現され、その処理手順は、ソフトウェアで実現され、そのソフトウェアはROM等の記録媒体に格納されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。再生情報蓄積部14は、通常、メモリ等で実現される。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0036】
次に、上記のように構成された本実施の形態の音楽再生装置の動作を図4のフローチャートに従って説明する。
【0037】
操作機能部Aにおける再生情報指示部22は再生を希望する曲の指示を行う。その指示の情報は再生機能部Bにおける再生情報蓄積部14に伝えられ、蓄積される。
【0038】
再生機能部Bが曲の再生を行っているときに、操作機能部Aが休止状態に遷移すると、ステップS11からの処理が開始される。
【0039】
まずステップS11において、通知抑制部12は情報通知部11を制御して、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を中止する。
【0040】
次いでステップS12において、情報通知部11は操作機能部Aへの通知を中止した曲情報を記憶部13に一時記憶させる。そのようにして、曲情報が再生機能部Bから操作機能部Aへ通知されないようにし、操作機能部Aを休止状態へ遷移できるようにする。
【0041】
次いでステップS13において、現在再生中の曲について終了判定を行い、現在再生中の曲が終了すればステップS14に進む。
【0042】
次いでステップS14において、再生機能部Bは、再生情報蓄積部14に次に再生すべき曲の指示情報が蓄積されているかの判定を行う。次に再生すべき曲の指示情報が蓄積されている場合には、ステップS15に進んで、その曲を再生を開始するとともに、その曲の情報を情報通知部11が取得して記憶部13に一時記憶させる。この処理を再生情報蓄積部14において再生すべき音楽がなくなったと判断されるまで繰り返す。そして、再生情報蓄積部14に再生すべき曲の情報が登録されていない場合には、曲の再生を終了する。ここで、再生情報蓄積部14に再生すべき曲の情報が登録されていない状態とは、フラグを立てるなどして再生した曲をチェックしていって、再生すべき曲がすべて再生されたと判断した状態でもよいし、再生された曲の情報を再生情報蓄積部14から消去していき、その情報がなくなった状態でもよい。
【0043】
なお、ステップS11とステップS12の順番は前後してもよい。また、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0044】
以上のように本実施の形態によれば、複数の曲を再生する際に、曲の切り替わり毎に、再生すべき曲の情報を操作機能部Aが再生機能部Bに対して指示する必要がなくなる。したがって、曲再生中における操作機能部Aの休止時間を延ばし、消費電力を抑えることで、長時間の音楽再生機能を実現することができる。
【0045】
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3における音楽再生装置の構成を示すブロック図である。図5において、実施の形態1の図1におけるのと同じ符号は同一構成要素を指している。本実施の形態に特有の構成は、次のとおりである。
【0046】
再生機能部Bにおいて休止遷移部15が追加されている。この休止遷移部15は、再生機能部Bによる曲の再生が終了すると、当該の再生機能部B自身を休止状態に遷移させる機能を有している。なお、休止遷移部15は、通常、MPUやメモリ等で実現され、その処理手順は、ソフトウェアで実現され、そのソフトウェアはROM等の記録媒体に格納されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0047】
次に、上記のように構成された本実施の形態の音楽再生装置の動作を図6のフローチャートに従って説明する。
【0048】
再生機能部Bが曲の再生を行っているときに、操作機能部Aが休止状態に遷移すると、ステップS21からの処理が開始される。
【0049】
まずステップS21において、通知抑制部12は情報通知部11を制御して、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を中止する。
【0050】
次いでステップS22において、情報通知部11は操作機能部Aへの通知を中止した曲情報を記憶部13に一時記憶させる。そのようにして、曲情報が再生機能部Bから操作機能部Aへ通知されないようにし、操作機能部Aを休止状態へ遷移できるようにする。
【0051】
次いでステップS23において、再生すべき曲がすべて終了したかどうかの終了判定を行い、終了であればステップS24に進む。
【0052】
次いでステップS24において、休止遷移部15は再生機能部Bを休止状態へ遷移させる。
【0053】
なお、ステップS21とステップS22の順番は前後してもよい。また、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0054】
以上のように本実施の形態によれば、操作機能部Aを休止状態にするだけでなく、曲の再生終了後は再生機能部Bも休止状態に遷移させるので、システム全体の消費電力を最大限抑制し、長時間の音楽再生機能を実現することができる。
【0055】
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における音楽再生装置の構成を示すブロック図である。図7において、実施の形態3の図5におけるのと同じ符号は同一構成要素を指している。本実施の形態に特有の構成は、次のとおりである。
【0056】
再生機能部Bにおいて、電源供給部16が追加されている。この電源供給部16は、曲を再生していた再生機能部Bを休止遷移部15が休止状態に遷移させる際に、情報通知部11により通知された曲情報を記憶し続けるために記憶部13に電源を供給するように構成されている。なお、電源供給部16は、通常、MPUやメモリ等で実現され、その処理手順は、ソフトウェアで実現され、そのソフトウェアはROM等の記録媒体に格納されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。その他の構成については、実施の形態3と同様であるので、説明を省略する。
【0057】
次に、上記のように構成された本実施の形態の音楽再生装置の動作を図8のフローチャートに従って説明する。
【0058】
再生機能部Bが曲の再生を行っているときに、操作機能部Aが休止状態に遷移すると、ステップS31からの処理が開始される。
【0059】
まずステップS31において、通知抑制部12は情報通知部11を制御して、再生機能部Bから操作機能部Aへの曲情報の通知を中止する。
【0060】
次いでステップS32において、情報通知部11は操作機能部Aへの通知を中止した曲情報を記憶部13に一時記憶させる。そのようにして、曲情報が再生機能部Bから操作機能部Aへ通知されないようにし、操作機能部Aを休止状態へ遷移できるようにする。
【0061】
次いでステップS33において、再生すべき曲がすべて終了したかどうかの終了判定を行い、終了であればステップS34に進む。
【0062】
次いでステップS34において、電源供給部16は記憶部13に対して電源供給を行う。
【0063】
次いでステップS35において、休止遷移部15は、記憶部13を除いて再生機能部Bを休止状態へ遷移させる。
【0064】
なお、ステップS31とステップS32の順番は前後してもよい。また、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0065】
以上のように本実施の形態によれば、再生機能部Bが休止状態になった後も、記憶部13に電源供給をし続けることで、記憶部13に一時記憶している曲情報を消去することなく保持し続けることができ、休止状態になる前に曲情報がどのようなものであったかを、操作機能部Aが取得することができる。また、記憶部13に電源供給をし続けることで、再生機能部Bが休止状態から動作状態に遷移しなくても、操作機能部Aが動作状態に遷移したときに、記憶部13から曲情報を取得することができる。
【0066】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されることはいうまでもない。
【0067】
また、上記の複数の実施の形態を任意のパターンで組み合わせて実施することも可能である。
【0068】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に格納して流通させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明の技術は、長時間の音楽再生機能が求められる携帯型の音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、携帯電話などの音楽再生機器等として有用である。また、動画再生装置などの用途にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態1における音楽再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における音楽再生装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2における音楽再生装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における音楽再生装置の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態3における音楽再生装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3における音楽再生装置の動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態4における音楽再生装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4における音楽再生装置の動作を示すフローチャート
【図9】従来の技術における音楽再生装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0071】
A 操作機能部
B 再生機能部
11 情報通知部
12 通知抑制部
13 記憶部
14 再生情報蓄積部
15 休止遷移部
16 電源供給部
21 情報取得部
22 再生情報指示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作機能部と再生機能部とに分けて構成され、
前記再生機能部は、
再生対象の曲情報を前記操作機能部へ通知する情報通知部と、
前記操作機能部が休止状態のときに、前記情報通知部による前記曲情報の前記操作機能部への通知を抑制する通知抑制部と、
前記操作機能部が休止状態のときに、前記情報通知部による前記曲情報を一時記憶する記憶部とを有し、
前記操作機能部は、この操作機能部が休止状態から動作状態へ復帰したときに、前記記憶部から前記曲情報を取得する情報取得部を有している音楽再生装置。
【請求項2】
さらに、前記操作機能部は、任意の曲の再生を前記再生機能部に対して指示する再生情報指示部を有し、前記再生機能部は、再生するように指示された曲の情報を蓄積する再生情報蓄積部を有し、現在再生中の曲の再生が終了したときに、前記再生機能部は、前記再生情報蓄積部に再生すべき曲の指示情報があれば、次に再生すべき曲の再生を開始するとともにその曲の情報を前記情報通知部を通じて前記情報取得部または前記記憶部に通知するように構成されている請求項1に記載の音楽再生装置。
【請求項3】
さらに、曲の再生を終了した後に、曲を再生していた前記再生機能部自身を休止状態に遷移させる休止遷移部を有している請求項1または請求項2に記載の音楽再生装置。
【請求項4】
さらに、前記再生機能部は、曲を再生していた当該再生機能部を休止状態に遷移させる際に、前記情報通知部により通知された曲情報を記憶し続けるために前記記憶部に電源を供給する電源供給部を有している請求項3に記載の音楽再生装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の音楽再生装置と、スピーカとを搭載した音楽再生端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−58404(P2008−58404A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232367(P2006−232367)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】