説明

飛行機の推進ユニットの装置の冷却および温度制御システム

【課題】 本発明が対象とするのは、飛行機の推進ユニット(1)の装置(10、23)の冷却および温度制御システムである。
【解決手段】 前記装置のうちの少なくとも2つの装置の潤滑回路(22a、22b)と閉回路(24)に含まれる熱伝達流体との間の第1熱交換手段(21)、および熱伝達流体と少なくとも1つの冷却流体(27、28)との間の第2熱交換手段(25、26)を含み、第1熱交換手段(21)が前記装置(10、23)のそれぞれの装置のレベルに局所的に配置され、第2熱交換手段(25、26)が前記第1手段(21)から距離を置かれ、閉回路(24)が、装置のうちの少なくとも2つ(10、23)と前記第2手段(25、26)の間を循環することを特徴とするシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飛行機の推進ユニットの装置の冷却および温度制御システムに関するものであり、推進ユニットは該システムならびに該システムを具備する飛行機を含む。
【背景技術】
【0002】
従来、タービンエンジンのような飛行機の推進ユニットは、タービンエンジンおよび飛行機の発電機のような電気装置のように冷却されるか最適な動作温度に維持されることを必要とする複数のシステムを含む。
【0003】
さらに、タービンエンジンの可動部の潤滑油の温度を制限すること、かつ摩擦状態の軸受および部品から放たれる熱を排気することが必要である。
【0004】
従来、エンジンのレベルにおける冷却回路により冷却または温度制御されるシステムは、エンジン(タービンエンジン)に結合された発電機ならびにエンジンの運動中の部分である。
【0005】
さらに、通常、推進ユニットのレベルで用いられる2つの冷却原理が知られている。
【0006】
第1の原理はオイル/空気交換による冷却であり、熱交換器はエンジンの低温二次束から空気を取り込むバイパス回路内に配置される。
【0007】
この第1の原理は、エンジンから空気を取り込むためかつ/または余分な空力負荷損が導入されるため、推進ユニットの効果を犠牲にする。この犠牲を軽減するために、エンジンから取り込まれる空気の流量の制御弁を交換器に組み込むことが通常認められている。しかしながらこれらの制御弁は冷却システムの全体的な信頼性を下げ、運転時における多くの問題(空力振動応力による弁および管上での亀裂の出現、弁のサーボ制御システムの故障の出現等)の原因となる。
【0008】
さらに、この第1の原理は二次束の内部表面の音響処理を犠牲にする。事実、組み込む交換器の寸法が大きくなればなるほど、空気取り入れ口が(取り込み空気束が二次束内に排気される場合には空気取り出し口も)大きな寸法になる。ところが空気取り入れ口および空気取り出し口は音響処理を有さないため、エンジンの騒音対策としてこれらの口の寸法を小さなままにしようとする。
【0009】
交換器が存在することは空気取り入れ口および取り出し口の寸法の低減に反することであるので好ましくない。
【0010】
第2の原理は、冷却流体としてエンジンに供給される燃料を使用することであり、この場合、推進ユニット内に組み込まれる通常プレート式熱交換器またはチューブ式熱交換器タイプの単数または複数の燃料/オイル交換器が使用される。
【0011】
これらの交換器により、エンジンが使用する燃料内に熱エネルギーを散逸することができる。
【0012】
しかしながら、コークス化のリスクをきたさないようにするためには、燃料をある温度(〜150℃)以上に加熱してはならない。推進ユニットの中には、燃焼のためにエンジンがちょうど必要とする量よりはるかに多量の燃料を飛行機のタンクから採取し、使用しない加熱された燃料をタンクに再投入する推進ユニットがあるのはこのためである。
【0013】
空気/オイル交換装置の場合と同様、燃料/オイル交換器も通常、冷却すべき装置の近傍に配置することはできず、さらにその場合、冷却が必要な装置と交換器との間においてはオイル回路を長くしなければならない。
【0014】
結論として、用いる原理の如何に関わらず、冷却が必要な装置すなわち熱発生源は、それらの自前の潤滑回路を介して冷却および制御されるので、そのためにはこれらの熱発生源から離れたところにある交換器までこれらの回路を延長することが前提となる。
【0015】
また、先行技術におけるオイル回路は潤滑および冷却という2つの機能を有している。
【0016】
このように2つの機能があるため、共通する故障(他の回路の汚染を引き起こすオイル回路の汚染、回路全体の汚損を引き起こすオイル回路からの漏れ等)のリスクを低減するためには、冷却が必要な種々の構成要素を分離しなければならず、そのためオイル循環用配管の長さおよび本数がさらに増加する。
【0017】
また、各冷却回路が特定の装置(エンジンまたは発電機)専用である限り、各回路は条件が最も過酷な冷却のケース(例:飛行機が地上にある時の「高温天候」条件における最大の電力消費)に適合した冷却装置を有することが最低限必要である。ところが各冷却回路は飛行時には必ずしも最も酷なケースに遭遇するとは限らないため、複数の冷却装置が同時に100%使用されることはほとんどない。したがって過剰な冷却能力が推進ユニット上に設置されることになり、分離する規定を遵守しなければならない場合にはそのために推進ユニットの性能が犠牲となり、該ユニットの質量および体積が増加する。
【0018】
さらに、既知の装置内においては冷却回路は潤滑回路でもあるので、熱発生源により前記回路の組み込みに関していくつもの制約が生じる。まず、オイル回路により、必ずしも近傍にあるとは限らない種々の交換器に熱発生源を接続しなければならない場合には、オイル回路の体積、長さおよび複雑さのため、回路内に大きな負荷損が生じるとともに、大量のオイルが必要になる。また、エンジンの周囲全体にオイルを循環させることにより、推進ユニットの漏れ、汚染、発火のリスクが増すが、これは冷却システムおよびこれに結合されている推進ユニットのある脆さを表している。
【0019】
最後に、潤滑油は粘度が高く熱容量が最適ではないこと、ならびに各熱発生源の冷却回路はその自前の潤滑回路により冷却および温度制御しなければならないため、負荷損および漏れのリスクを低減するためには潤滑回路は可能な限り短いものでなければならないことから、熱エネルギーの伝達にとって最適の液体ではない。したがって推進ユニットの種々の構成要素の単数または複数の冷却システムを接続することはほとんど検討に値せず、これらのシステムを飛行機のシステムに接続することはなおさら検討に値しない。このように飛行機と推進システムの冷却能力の間ならびに飛行機と推進システムの熱発生源の間には相乗効果が全くなく、そのため熱関連装置の共通化が阻まれている。ところで、そのような相乗効果があれば冷却システムの最適化をより推し進めることが可能であろうと思われる。
【0020】
先行技術のシステムの一例を図1に示す。
【0021】
この例において、潤滑油回路11がエンジンのナセル(nacelle)内を走り、燃料/オイル交換器タイプの冷却手段12、13に到達する一方、発電機の潤滑油回路14は、エンジン供給燃料の再循環回路内に配置された燃料/オイルタイプの冷却手段15まで延びている。
【0022】
図2も同じく同じく先行技術に基づくものであり、ナセル2および推進システム3を含み、交換器を冷却するために二次束の一部をバイパスする管路7、9および4、5内に配置された空気/オイル交換手段6、8を具備する飛行機エンジン1を示す図である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は主に、冷却が必要な装置の外部にある装置の潤滑油の循環を最小限に抑えること、および冷却機能から潤滑機能を分離することを目的とする。
【0024】
また本発明により各構成要素の冷却能力を相互支援することによって種々の装置の冷却手段の共通化が可能になるとともに、散逸源、特に飛行機の動作段階によって冷却の必要量が異なる散逸源の間での熱交換が可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0025】
これを行うために、本発明は、飛行機の推進ユニットの装置の冷却および温度制御システムであって、前記装置のうちの少なくとも2つの装置の潤滑回路と閉回路に含まれる熱伝達流体との間の第1熱交換手段、および熱伝達流体と少なくとも1つの冷却流体との間の第2熱交換手段を含み、第1熱交換手段が前記装置のそれぞれの装置のレベルに局所的に配置され、第2熱交換手段が前記第1手段から距離を置かれ、閉回路が、装置のうちの少なくとも2つと前記第2手段の間を循環するシステムを提供する。
【0026】
本発明は、少なくとも1つのそのような冷却システムを含む飛行機推進ユニットにも冠する。
【0027】
本発明のその他の特徴および長所は、図面を参照して行う本発明についての以下の非限定的実施例についての説明を読むことにより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】先行技術の装置の冷却システムの例を示す図である。
【図2】空気/流体交換器を具備する飛行機の推進ユニットの例を示す図である。
【図3】本発明によるシステムの第1の実施例の概略図である。
【図4】本発明によるシステムの第2の実施例の概略図である。
【図5】本発明による冗長システムの実施例を示す図である。
【図6】推進ユニットより外部の装置とのインタフェースを含む本発明による冷却システムの例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
飛行機の推進システム1の装置10、23の冷却および温度制御システムの例を図3から図6に示す。
【0030】
概略図を図1に示す例は、少なくとも2つの装置すなわち優先的にはまず推進システムの発電機10およびタービンエンジン23、の潤滑回路22a、22b間の第1熱交換手段21を含むシステムの基本概略図である。
【0031】
発電機10は飛行機の電力を供給する役割を有し、タービンエンジンは飛行機を移動させる推力を供給する役割を持つので、これら2つの装置には充分な潤滑が必要であり、また動作上の制約が高い。
【0032】
これら2つの装置の潤滑を犠牲にすることなくそれら装置の冷却を最適化するために、本発明は、これらの装置の近傍に第1の熱交換手段21を配置し、熱伝達流体と少なくとも1つの冷却流体27、28との間の第2の熱交換手段25、26に排出する熱量の輸送を、閉回路24内に入れた熱伝達流体に委ねる。
【0033】
このようにして第1の熱交換手段21は前記装置10、23のそれぞれの装置のレベルに局所的に配置され、第2の熱交換手段25、26は冷却流体が循環する場所の近傍に配置されるので、第2の熱交換手段25、26は前記第1手段21から距離を置かれることになる。
【0034】
本発明の第1の利点は、装置のうちの少なくとも2つ10、23と第2の熱交換手段25、26との間を閉回路24が循環するため、装置が冷却手段を共有することである。さらに、第1の手段は装置の近傍に残ることができ、第2の手段は、装置の潤滑回路を延長することなく、冷却に最も適する場所に配置することができる。
【0035】
第1の熱交換手段22a、22bは装置10、23に結合された熱伝達流体/オイル熱交換器である。
【0036】
このように熱伝達流体はこの機能に適した流体である。
【0037】
熱伝達流体は、無毒性、非引火性であって、粘度が低く、良好な熱容量のものであることが好ましい。非限定的例としては、熱伝達流体は、極めて低い使用温度の場合における熱伝達流体の固形化を防止するために、純水、あるいはたとえばグリコール添加水など特性を改善する単数または複数の添加剤と混合された水とすることができる。
【0038】
例によれば、熱伝達流体回路は液体/液体タイプの複数の熱交換器を経由するが、各熱交換器は、冷却が必要な1つの熱発生源専用であり、冷却回路の熱伝達流体とこの熱発生源の潤滑油との間での熱エネルギーの交換を可能にする。
【0039】
熱発生源と熱伝達流体回路との間のこれらの熱交換器は、熱発生源の近傍、熱発生源の隔壁上または内部、またはシステムの統合上利点を有する推進システムの任意の場所に置くことができる。
【0040】
非限定的実施例は、当該熱発生源の潤滑油タンクの内部に、オイルと接触している熱交換器を設置することである。
【0041】
その場合、熱発生源の内部で熱交換が直接行われるので、前記発生源の外装の外側を通過し推進システムの周囲を通る潤滑回路は必要ではない。
【0042】
熱伝達流体を循環させるために、閉回路24は熱伝達流体の循環ポンプ29を含む。
【0043】
同じく図3の例によれば、第2の熱交換手段は、推進システムのナセルとエンジンとの間を移動する二次空気束の少なくとも一部28と接触している少なくとも1つの熱伝達流体/空気交換器25を備える。
【0044】
この交換器は、図2に図示するように、先行技術のオイル/空気交換器の代わりに配置される。
【0045】
第2の熱交換手段は、上記の方法の代替として、あるいは上記の方法と並行して、推進システムへの燃料供給回路27内に配置された少なくとも1つの熱伝達流体/燃料交換器26を備えることができる。
【0046】
燃料供給回路はこの場合、先行技術における場合と同様、熱交換によって生じる温度上昇を制限するために、タンクへの燃料の再循環を含むことができる。
【0047】
上で見てきたように、冷却が必要な主な装置には、少なくとも1つの発電機10および推進ユニットのタービンエンジン23が含まれる。
【0048】
ところが図6では本発明は、推進ユニットのその他の要素の冷却、特に推力反転装置40のサーボ制御装置およびエンジンギア41に適用される。
【0049】
これは、各装置について、交換器側に延長される潤滑回路を設ける代わりに、装置間に配管される回路24を使用することにより可能になる。
【0050】
図4に示すシステムは、第1の熱交換手段21のうちの少なくとも1つの手段のレベルにおいて、この第1の熱交換手段21内で認められる熱伝達流体の量を制御するのに適した制御装置を含む点において優れている。
【0051】
制御装置は、熱伝達流体を第1の熱交換器21に、あるいは前記少なくとも1つの第1の熱交換手段の短絡管31に熱伝達流体を分配する弁30を備える。
【0052】
(図4には示していない)設定装置は、外部温度、オイル温度、および装置の動作段階など、所与の制御パラメータに応じて弁30を制御する。
【0053】
また、熱伝達流体の戻し装置34により、制御装置によって制御される流量の余剰分を流体タンクに戻すことができる。
【0054】
図5は、上で説明した少なくとも2つの冷却システムであって独立しかつ分離されているシステムを含む推進ユニットの冷却システムを表す。
【0055】
第1のシステムは、推進ユニットの第1発電機の第1オイル/流体交換器21aおよびタービンエンジンの第1オイル/流体交換器21cを分配し、流体/空気タイプの第1、第2流体/空気交換器25aおよび流体/燃料タイプの第1、第2交換器26aの間で伝達熱量を交換する第1回路24aを含む。
【0056】
この第1回路の熱伝達流体の循環は第1ポンプ29aによって行われる。
【0057】
第2のシステムは、推進ユニットの第1発電機の第2オイル/流体交換器21bおよびタービンエンジンの第2オイル/流体交換器21dを分配し、流体/空気タイプの第1、第2流体/空気交換器25bおよび流体/燃料タイプの第1、第2交換器26bの間で伝達熱量を交換する第2回路24bを含む。
【0058】
この第2回路の熱伝達流体の循環は第2ポンプ29bによって行われる。
【0059】
たとえば衝撃時または鳥の衝突時の2つの回路の共通の漏れまたは破損のリスクを回避するため、特に、たとえば推進ユニットの軸を基準として直径方向で反対側に2つの回路を配置し相互に遠ざけることにより、この2つの回路は分離される。
【0060】
この例においては、2つの冷却システムは、装置のレベルにおいて、特にそれぞれ異なる交換器を回路が通過するタービンエンジン23のレベルにおいて、冗長性を確保するために補完し合うよう配置されることに留意すべきである。
【0061】
そこでも回路のうちの一方に問題が生じた場合、他方の回路は依然として作動できるため、タービンエンジンの加熱を制限するために同エンジンの出力は制限しつつも、推進ユニットを使用し続けることができる。
【0062】
熱伝達流体回路を用いることにより推進ユニットの要素を加熱するために熱伝達流体を使用することができ、特に、本発明の個別の一実施形態によれば、閉回路24はさらに、推進ユニットの少なくとも1つの凍結防止加熱モジュール34を分配する。
【0063】
おのずとわかるように、このモジュールはエンジンの空気取り入れ口の縁部内に配置することができる。
【0064】
図6の例では、システムはさらに、インタフェース33を介して推進ユニットより外部の飛行機装置に供給する熱伝達流体網32に接続される。
【産業上の利用可能性】
【0065】
そのような装置は、熱伝達流体によって伝達される熱を利用する翼の凍結防止装置などの装置、空調装置など冷却を必要とする装置、システムと、推進ユニットの冷却能力を利用して空調システムの熱エネルギーを散逸することができる空調システムの交換器との間の結合装置などの装置とすることができる。
【0066】
実際、これらの地上待機段階中に推進ユニットが作動している場合には、推進ユニットの冷却システムの利用可能な冷却能力を介して空調により得られた熱エネルギーを、タービンエンジンを通過する空気束内に散逸することはきわめて可能なことである。
【0067】
本発明は説明した例に限定されるものではなく、請求項の範囲に入るあらゆる変形形態を含むものである。
【符号の説明】
【0068】
1 飛行機エンジン
2 ナセル
3 推進システム
4、5、7、9 管路
6、8 空気/オイル交換手段
10 発電機
11 潤滑油回路
12、13 燃料/オイル交換器タイプの冷却手段
14 発電機の潤滑油回路
15 燃料/オイルタイプの冷却手段
21 オイル/流体交換器(第1熱交換手段)
21a、21b、21c、21d オイル/流体交換器
22a、22b 潤滑回路
23 タービンエンジン
24 閉回路
24a 第1回路
24b 第2回路
25 熱伝達流体/空気交換器(第2の熱交換手段)
25a 第1流体/空気交換器
25b 第2流体/空気交換器
26 熱伝達流体/燃料交換器(第2の熱交換手段)
26a 流体/燃料タイプの第1交換器
26b 流体/燃料タイプの第2交換器
27 燃料供給回路
28 二次空気束の少なくとも一部
29 循環(電動)ポンプ
29a 第1ポンプ
29b 第2ポンプ
30 弁
31 短絡管
32 熱伝達流体網
33 飛行機とのインタフェース
34 凍結防止加熱モジュール(熱伝達流体の戻し装置)
40 推力反転装置のサーボ制御
41 エンジンギアの冷却

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行機の推進ユニット(1)の装置(10、23)の冷却および温度制御システムであって、前記装置のうちの少なくとも2つの装置の潤滑回路(22a、22b)と閉回路(24)に含まれる熱伝達流体との間の第1熱交換手段(21)、および熱伝達流体と少なくとも1つの冷却流体(27、28)との間の第2熱交換手段(25、26)を含み、第1熱交換手段(21)が前記装置(10、23)のそれぞれの装置のレベルに局所的に配置され、第2熱交換手段(25、26)が前記第1熱交換手段(21)から距離を置かれ、閉回路(24)が、装置のうちの少なくとも2つ(10、23)と前記第2熱交換手段(25、26)の間を循環することを特徴とするシステム。
【請求項2】
第1熱交換手段(22a、22b)が、装置(10、23)に組み合わせられた伝熱流体/オイル交換器であることを特徴とする請求項1に記載の冷却および温度制御システム。
【請求項3】
第2熱交換手段が、推進ユニットのナセルとエンジンとの間を移動する空気束の少なくとも一部分(28)と接触している熱伝達流体/空気交換器(25)であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却システム。
【請求項4】
第2熱交換手段が、推進ユニットの燃料供給回路(27)内に配設されたすくなくとも1つの熱伝導流体/燃料交換器(26)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の冷却システム。
【請求項5】
装置が推進ユニットの少なくとも1つの発電機(10)およびターボエンジン(23)を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の冷却システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の少なくとも1つの冷却システムを含むことを特徴とする飛行機推進ユニット(1)。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の少なくとも2つの冷却システムを含み、2つのシステムが独立し分離されていることを特徴とする請求項6に記載の推進ユニット。
【請求項8】
閉回路(24)がさらに、推進システムの少なくとも1つの凍結防止加熱モジュール(34)を分配することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の少なくとも1つの冷却システムを具備する少なくとも1つの推進ユニットを含む飛行機。
【請求項9】
前記システムが、推進ユニットより外部の飛行機装置に供給する熱伝達流体網(32)に接続されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の少なくとも1つの冷却システムを具備する少なくとも1つの推進ユニットを含む飛行機。
【請求項10】
空調システムの熱エネルギーを散逸することが可能な空調システムの交換器に熱伝達流体回路が接続される請求項9に記載の飛行機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−522842(P2010−522842A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500332(P2010−500332)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【国際出願番号】PCT/FR2008/050508
【国際公開番号】WO2008/132400
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(509265313)エアバス オペラシオン(エス.ア.エス) (20)