説明

食品に付け合わせをする方法および装置

本発明は食品に付け合わせをする方法に関する。2つの薄状物ベルト1u、1s間の袋または袋ベルト1内に収縮包装された付け合わせ材料がベース製品2へ送給される。これらの袋は、薄状物ベルト1u、1sを引き裂くことによってベース製品2上で空になる。袋ベルト1の送給方向1eに基づいて誘導された薄状物ベルトは、鋭角度1f、1gでそれらを順次方向転換することによって順次引き裂かれる。初めに下方薄状物ベルト1uが次いで上方薄状物ベルト1sが360°にできるだけ近い角度でなされる。この方向転換は水平線またはそれから上方または下方にわずかに逸れた線に沿って順次起こる。袋1a内の材料1dの同じ図形位置はベース製品またはベッドの表面上の投射と同様に再構築される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品に付け合わせをする方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
丸い平らなケーキ生地、ピザ、またはその他の食品を機械的に製造および/またはその食品に付け合わせをする装置は、下記の文献から知られている。それらは、WO−A−9215183(Synintel)、WO96/32844(Societe Civile BA.R.H)、EP1078573A3(Carpos SA)である。
【0003】
WO−A−9215183(Synintel)は、クレープの自動生産のための機械について説明している。クレープは、粉状材料および水で下ごしらえされた液状生地から作られる。これらの紛状材料は、薄状物のベルト上にパウチ(袋)状に収縮包装されている。薄状物ベルトが横方向に沿って動かされてロールに巻き上げられる間に、上方に誘導されるパウチがナイフによって切り開かれることによって、粉状材料はその下にある混合装置内に落ちる。材料が乾燥しており且つ固まっていない場合にのみ、袋は空にされる。袋は、材料の残りが縁または隅の領域に留まらないように、切り開かれねばならない。
【0004】
WO96/32844(Societe Civile BA.R.H)は、例えば、ピザまたはトルテ等の食品に付け合わせをする方法を説明している。そこでは、付け合わせ材料がプラスチック薄状物からなる単独または複数のパウチ(袋)内に収縮包装される。袋は、付け合わせされるべきピザまたはプリンを横切る方向に供給される。ピザまたはプリンは、ベース上に置かれている。ベースは、垂直回転軸の回りを水平軌道内で回転する。水平軌道は垂直回転軸に対して横方向に走っている。袋は、下側を横切るようにして長手方向に、または、対角線方向に、または、横方向真っ直ぐに切り開かれ、ローラによって中身を押し出されて空にされる。ピザまたはプリンの表面における材料の図形配置は、袋を空にするときのスリットの方向および位置によって、および、ピザまたはプリンの回転運動を変えることによって、そして、材料を有する袋の長手方向の動きを変えることによって決定または変更される。この方法は、クリーム状粘性付け合わせ材料にのみ適している。
【0005】
EP1078573A3(Carpos SA)は、バブル(小袋)型ベルトの形体をした、ピザに付け合わせをする材料を導入している。これらのバブルは散布装置の上方で空にされる。散布装置は、動作する際にその下にある婦座の表面に材料を散布する。この装置は、ピザの表面上にあらかじめ設定される、考えられるべき多様な図形配置に従って付け合わせ材料を置くことができず、また、この装置は、粉状の、微細粉末化材料または最も微細に刻まれた材料にのみ適している。したがって、散布装置は、様々な顆粒または小片サイズのために様々な打抜き穴を設けられなければならない。大きいサイズの液体および/またはクリーム状材料に対しては、この装置の使用は不可能である。切り開いたときにバブルの中身を完全に空にすることは、薄状物ベルトに付着しない非常に乾燥した微細刻みまたは粉末状の材料であって、無脂肪材料であるものについてのみ可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、様々な硬さ(もしくは濃度)または小片サイズを有する種々の付け合わせ材料ないし食品を、ベースとなる製品上へと、ベッド(コンベア・ベルト、コンベア・プレート)上へと、または、装置(パン焼き装置、艶出し装置)内へと、あらかじめ定めた図形配置で直接置くことを可能にする、前述した形式の、食品に付け合わせをする装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を達成するため、付け合わせ材料がベース製品またはベッド上に置かれるとき、または、装置内に導入されるときに、正確に同じ図形配置で置かれ又は導入されるように配慮して、食品を扱うのに適合した2枚の薄状物間に袋とじされるように収縮包装される。これらの袋は、2本の互いに平行に結合された薄状物ベルトからなる長いベルト上に、互いの背後に等距離を置くようにして配置される。
【0008】
材料は、該材料を被覆している薄状物と同期し且つ同じ方向にベース製品が直進する間に、付け合わせされるべきベース製品上に袋を正確に誘導し且つ2枚の薄状物を漸次引き裂くことにより袋を機械的に開かれることによって、ベース製品上にあらかじめ定められたように図形的に置かれる。付け合わせ材料は薄状物間に収縮包装されているので、上記した一連の作業によって、袋と同期して前進しているベース製品上に付け合わせ材料は同じ図形配置で落下する。付け合わせ材料は袋内に好ましくは気密に収縮包装されているので、多少なりとも真空が袋内に発生され。この真空により薄状物間にある材料を両側から薄状物が押さえ付けることによって、付け合わせ材料を置くべき位置に対応する位置に袋の内容物を袋内で分散して保持することが支援される。しかしながら本発明は、食品を保存可能な大気状態の中で材料が気密に収縮包装される可能性を排除しない。
【0009】
袋を漸次切断分離した後に付け合わせ材料が薄状物の一方に付着したままになることを防止するために、2枚の薄状物ベルトの双方は、収縮包装ベルトの誘導方向に関してできるだけ360°に近い角度でエッジ付き要素を横切るよう方向転換され、次いで、着脱可能な、モータ駆動のリールに巻き取られる。それぞれの薄状物が横切って引っ張られるところのエッジの方向転換半径ができるだけ小さいことが重要である。
【0010】
付け合わせ材料が、袋と同期して前進し且つ袋の下にあるベース製品上に、漸次切り開かれた袋から順次落下するように、袋ベルトの2枚の薄状物ベルトを案内するエッジ付き要素が配置されている。エッジ付き要素を横切って下方薄状物ベルトを導きかつ方向転換させることによって、まず下方薄状物ベルトが引き出され、他方、上方薄状物ベルトは、第2エッジ付き要素を横切って導かれ、水平またはわずかに下方もしくは上方に角度を付けて進まされる。
【0011】
空になった袋ベルトを新しい袋ベルトに交換する際に操作を容易にするために、少なくとも1つのエッジ付き要素を枢動または可動にすることができる。そうすることによって、袋ベルトの送給が使用者にやりやすくなる。2枚の薄状物ベルトのための2つの巻取リールと、袋ベルトを冷却容器内で巻き取るリールとは制御され、袋を最後に開いてから別の袋を開く必要ない場合、ある時間が経過した後に、次の要請があるまで、冷却容器内の薄状物用巻取リールおよび袋ベルトのリールを逆転させることによって、袋を待機保持状態に留めておく冷却容器の内側へと戻される。この場合、袋ベルトが巻き取られるところのリールはモータによって駆動される。
【0012】
例えば、袋ベルトは冷却された容器内に積層ベローズ状形体で分離機構の上方に蓄積される。本発明においては、異なる付け合わせ材料を有する2またはそれを超える袋ベルトが蓄積される可能性を排除しない。例えば、同じ冷却容器内で互いの上に積層した形体において、各袋ベルトが異なる付け合わせ材料を有していてもよい。このような場合には、装置は対応する特別の分離機構を備え、その機構がベース製品の前進経路に関して順次配置される。
【0013】
同じベース製品が1以上の袋ベルトによって付け合わせをされることを排除しない。袋ベルトの蓄積および対応する空にする装置は、袋を空にする直前までに理想的な状態で袋の内容物を保存することを可能にする。
【0014】
本発明によれば、単独形式の付け合わせ材料が袋に収容されうるが、しかし、異なる付け合わせ材料が同一袋内に蓄積され且つ特別の図形配置で袋表面に分布されうる。袋ベルトに順次配置された2またはそれを超える袋内に異なる付け合わせ材料を有する可能性もある。その場合、同じベース製品上に対応する付け合わせ動作で置かれる。この場合、ベース製品は各付け合わせ動作用の付け合わせ位置へと、もちろん戻されなければならないか、あるいは、分離装置がベース製品へと方向転換されて、付け合わせサイクル後に最初の位置に戻されなければならない。
【0015】
本発明に基づく装置は、粉状の微細粉末化材料および/または微細刻み材料のために、いかなる追加の分散装置をも必要としない。このような装置は、袋を充填する際に用いられてもよい。もちろん、袋に充填する際に、材料(特に大きいサイズの材料)の図形配置に注意を払わなければならない。袋の形体は、付け合わせをされるベース製品の表面の形体にもちろん対応しなければならない。例えば、丸いピザ、丸く平らなケーキ生地またはプリンに付け合わせをするための袋は丸く、且つ、ベース製品よりもいくぶん小さい直径を有していなければならない。
【0016】
本発明に基づく方法は、任意の縁および隅の領域が完全に空になるように、材料を含む袋が全表面に亘って切り開かれた後に、非常に異なる硬度および/または形体および/またはサイズの材料を付け合わせとしてベース製品に置くことを可能にする。袋からなる個々に切り裂かれた薄状物が、できるだけ小さい径で且つできるだけ大きい角度でエッジを横切り方向転換することは、材料が薄状物から取り出されることを保証し、したがって、押潰しローラ、ブラシ、および/または振動器等の追加機構の使用を不要にする。
【0017】
袋ベルトは連続状態の積層形体で蓄積されうる。したがって、非常に可撓性のあるベルトを袋のすぐ側で折り畳むことができるので、一つの袋が、1つの積層領域および袋間ベルトの二重薄状物領域を占めることができる。1つの積層領域が複数の袋で占められること、および、袋ベルトがリールの形体で蓄積されることは排除されない。
【0018】
本発明によれば、袋ベルトは、袋ベルトからなる個々の薄状物ベルトのためのモータ駆動同期巻取リールを介して分離装置に送給される。収縮包装薄状物ベルトが漸次切裂かれることによって袋の分離を容易にするために、密封継ぎ目が、分離運動の方向に対向して切り裂きが開始する位置においてテーパを付けられている。これにより、大きい領域で突然に切り裂く必要はなくなる。大きい領域での切り裂きは、送給行程における大きい応力、好ましくない変形、異常を生じるであろう。密封継ぎ目のテーパ付けは、応力の漸次増加を可能にし、したがって、袋ベルトの、問題のない通常の制御可能送給を可能にする。
【0019】
付け合わせ材料を有する袋が送給される速度は、ベース製品の表面上に、あらかじめ設定されたある材料の図形配置を完成するために、ベース製品の進行と一致しなければならないので、袋ベルトは滑り無しの進行を達成する公知の手段(例えば、穴付き縁)を設けられるか、あるいは例えば、ベース製品の送給タイミングおよび/または速度を測定する光学的、磁気的、または電子的読取り可能マーキングを設けられる。
【0020】
本発明によれば、正方形、長方形、または長手方向に連続形体を有するベース製品のために、袋の下にあるベース製品の進行に関連づけられた袋の分離速度を加速または減速することもできる。
【0021】
上述した方法が材料、半完成または完成製品をベッドに(例えば、コンベアによって)または装置に正確に位置付けし、置き、または挿入する可能性を排除しない。
本発明の考え方のさらなる展開によれば、ベース製品に付け合わせをするか、または搬送ベルトもしくは製品の別処理のための装置または設備の表面にあらかじめ設定された図形配置に基づいて置かれるべき製品は、他の製品を有する袋ベルトを形成することなしに、単独の袋を形成する2枚の薄状物間に収縮包装されうる。この場合、個々のマガジンを再充填するか、まだ現存する袋のユニットの数と関係なく存在するかも知れない冷却された容器を再充填することが可能である。袋ベルトを形成するように組み合わされていない個々の袋を装填された分離装置は、既に述べた原理に基づいてもちろん作動する。しかし、この場合、分離機構は特別の装填機構を設けられるか、あるいは装填機構が例えば、落下または滑落する袋によって装填される。これら個々の袋の分離または巻取リールによる薄状物の掴みを可能にするために、個々の袋を形成する薄状物は、分離が開始し、かつ、薄状物が、例えば、写真フィルムのように単独の巻取リールによって機械的にそれぞれ掴まれるほど長い、少なくとも側部において、異なる長さを有する。個々の袋は、その内容物いかんによって、袋が各装填容器に指定された分離機構へ送給されるか、あるいは袋が単独の共通分離機構に送給される分離装填容器に利用できるかが決まる。
【0022】
本発明は、添付図面に概略的に表された食品に付け合わせをする本発明に基づく装置の好適実施例に基づく以下の記載に詳細に説明される。図面は単なる説明であって、限定機能ではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
互いから距離を置いて順次配置された袋状領域1aにおいて付け合わせ材料1dが収縮包装されるところの食品級(食品を扱うに適した)プラスチックの2枚の薄状物ベルトからなる袋ベルト1が、冷却されているであろう容器10(図1)内に連続形式の積層形体1x状態で蓄積される。この積層1xの上方には、類似または異なる付け合わせ材料が収縮包装される袋1a状態の袋ベルト1の第2積層1yがある。
【0024】
分離機構4は、各袋ベルト1用の冷却容器10の下にある。分離機構4は、ベッド3上に置かれたピザ2の水平進行2aに関して順次配置される。各分離機構4(図2)は、袋ベルト1を形成する薄状物ベルト1u、1s用の巻取リール4a、4bを有する。これらの巻取リール4a、4bは、同一回転方向4r、4sの単独モータを好ましくは用いて、同一速度で駆動される。袋ベルト1は、それを積層1xから横下方1eに案内しかつ複数の案内リール5を介して分離装置4に送給することによって、案内リール7を介して冷却容器10内の積層1xから移される。最終案内リール5の後に、袋ベルト1は第1エッジ付き要素4cを横断して下方に傾斜されて、水平に定置されて、またはわずかに上方に傾斜されて案内される。下方薄状物ベルト1uは、できるだけ360°近くまでの角度でエッジ付き要素のエッジ4cを越えるよう、1fの方向へ方向転換され、さらに案内リール6uを越えて対応する巻取リール4aまで向かう。上方薄状物ベルト1sは、できるだけ360°近くまでの角度でエッジ付き要素4dを越えるよう、第1エッジ付き要素4cから特定の距離にある1gの方向に方向転換され、さらに、対応する案内リール6sを越えて、対応する巻取リール4bまで向かう。袋1aは、袋ベルト1を形成する薄状物ベルト1u、1sの収縮包装1bを引き裂くことによって、漸次分離される。袋1aの分離を容易にし且つ対応する応力を低減するために、前方領域1cにおける密封継ぎ目は、袋ベルト1の送給方向1eにテーパを付けられている。
【0025】
袋ベルト1の移動1eは、ピザ2の付け合わせ作業に同期し、ピザ2の前進移動2aと同一速度で進められる。漸次分離された袋1aからピザ2の表面上に落ちる材料は、それらが袋内で有していたのと同じ図形配置を保持する。薄状物ベルト1u、1sに付着した材料1dは、エッジ付き要素4c、4dの周りで薄状物ベルトを鋭角方向に転換1f、1gすることによって取り除かれる。
【0026】
薄状物ベルト1u、1sは、対応する巻取リール4a、4bにて、非回転リール管に分岐されてもよい。巻取リール4a、4bを4r、4sの方向に回転させることによって薄状物ベルト1u、1sを巻き取り、袋ベルト1の最後の袋1aの分離後に薄状物ベルト1u、1sを取り除くために、薄状物ベルト1u、1sの各端が非回転リール管に取り付けられる。
【0027】
袋ベルト1の移動1eおよびピザ2の前進移動2aを同期させるために、袋ベルト1は、ピザ2の前進移動のタイミングおよび/または速度を測定する、例えば、光学的または磁気的認識可能マーキングを設けられてもよい。この同期は、袋1aにおいて決定されたものと同じ図形配置でもって材料1dがベース製品の表面に置かれるときの、袋を切断分離する段階においてのみ重要である。
【0028】
正方形、長方形、または連続形体のベース製品と形が異なると共に、袋ベルト1の移動1eに関連した前進移動2aの速度は変えられてもよい。それによって、ベース製品の表面上にある材料を大きく分散または凝集することが達成されうる。
【0029】
本発明は、積層1x、1yが水平層の代わりに垂直層とされる可能性を排除しないし、また、積層1x、1yが水平層に代えてリール形体に配置される可能性、および、個々の層が1または複数の袋を含む可能性を排除しない。
【0030】
本発明によれば、袋ベルト1の多積層1x、1yが単独の容器10内に貯蓄されることができる。
本発明によれば、少なくとも1つのエッジ付き要素4c、4dが調節可能であるならば、例えば、調節可能なエッジ付き要素が4fの方向に枢動可能な腕4e(図4、4a)に取り付けられるならば、分離機構への袋1aを有する袋ベルト1の始端の縫通が容易となる。エッジ付き要素4c、4dの一方が別の種類の可動座に取り付けられる態様は排除されない。袋ベルトは、案内リール5に続く一方の側において自由に垂れ下がっている新しい袋ベルトの始端の一方側を縫通することによって、方向1eに沿って上から縫通される。袋ベルト1を縫通するときに袋ベルト1を形成する2つの薄状物ベルト1s、1uが、固定エッジ付き要素4dと、4f方向に枢動可能なエッジ付き要素4cとの間で自由に垂れ下がる。エッジ付き要素4cは、エッジ付き要素4dから腕4eの下方位置に距離をあけられる。エッジ付き要素4c、4d間の距離は、薄状物ベルト1s、1u(図4)からの引出しを容易にする。次いで、薄状物ベルト1sは、巻取リール4bにおいてまたは取外し可能な分岐管部においてベルトの始端と共に締め付けられるようにするために、エッジ付き要素4dを越えて案内される。第2薄状物ベルト1uはエッジ付き要素4cを越えて案内される。エッジ付き要素4cは、上方位置(図4a)において枢動状態に維持され、かつ、巻取リール4aにおいてまたは取外し可能な分岐管部においてベルトの始端と共に締め付けられる。巻取リール4aの巻取移動4rのために、4gで枢動可能な腕4eが留め具によって特定された上方位置に保持される。これは、フィルムベルト1uに作用する牽引力によって、また、腕4eの枢軸4fが薄状物ベルト1uに作用する牽引力の影響線の下に配置されることによって、起こる。
【0031】
袋1a内の材料1dは、類似および/または等しいサイズもしくは様々なおよび/または異なるサイズでもよく、袋ベルトのすべての袋1aは、2またはそれを超える袋1aを横切る方向に沿って、同じ順序で同じ内容物または異なる内容物を有することもできる。この場合、内容物は同一ベース製品上に置かれる。対応する材料で繰り返し被覆されるようにするために、これに対応してベース製品は同一分離機構の下でしばしば戻されなければならない。
【0032】
同一生産ラインにおいて付け合わせの異なる組合せを遂行できるようにするために、特別の袋ベルト1には、各付け合わせ材料について、順次配置された分離機構4が設けられる。付け合わせ材料が必要でない場合には、対応する分離機構が作動されず、その下にあるベース製品が前進されない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】断面で表された単独の冷却容器内で互いの上に重ねられた2つの袋ベルトに対して順次配置された2つの分離装置を備え、ピザ、丸く平らなケーキ生地またはプリンに付け合わせをするための本発明に基づく装置を側面図で示す。
【図2】図1に表された分離機構の1つを拡大して示す図であって、袋の分離期間中において袋の下にあるピザが袋を通過するように向けられつつあり、ピザの表面に付け合わせ材料が置かれつつある状態を示す。
【図3】図1に表された装置用の袋ベルトの上部断面図であって、袋ベルトが収縮包装付け合わせ材料(ソーセージ・スライス)を有する状態を示す。
【図4】図4は分離機構の概略側面図であって、エッジ付き要素の1つが袋ベルトの始端の送給を容易にする折り曲げ位置にある状態を示す。図4aは図4に示す同じ分離機構の側面図であって、枢動自在エッジ付き要素が袋の切断分離中における作業位置にある状態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの薄状物ベルト(1u、1s)間の袋または袋ベルト(1)内に収縮包装された付け合わせ材料をベース製品(2)へ送給し、薄状物ベルト(1u、1s)を引き裂くことによってベース製品(2)上で袋または袋ベルト(1)を空にする、食品に付け合わせをする方法であって、薄状物ベルト(1u、1s)が袋ベルト(1)の送給方向(1e)に沿って引き裂かれ、初めに下方薄状物ベルト(1u)が次いで上方薄状物ベルト(1s)が、360°にできるだけ近い角度で鋭角方向に転換(1f、1g)され、この方向転換は水平線またはそれから上方または下方にわずかに逸れた線に沿って順次行われ、袋(1a)内に配置された材料(1d)の図形配置と同じ図形配置の材料がベース製品またはベッドの表面上に投射されたように再構築されることを特徴とした、食品に付け合わせをする方法。
【請求項2】
ベース製品(2)の前進移動(2a)に関して袋ベルト(1)の送給移動(1e)を変えることにより、あるいはその逆を行うことにより、袋(1a)内の材料(1d)は均等に分布されていながら、ベース製品が正方形、長方形、または連続形体の何れかであることに応じて、これらの材料(1d)が、ベース製品の前進移動(2a)の方向に沿って、ベース製品の表面上に可変密度で分散、凝集、または置かれることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項3】
様々な付け合わせ材料(1d)を袋(1a)内にすべて収縮包装し、該袋を空にすることによって、該付け合わせ材料が単一のベース製品(2)の表面に置かれることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項4】
様々な付け合わせ材料または付け合わせ材料グループを袋ベルト(1)に順次配置された袋(1a)内にすべて収縮包装し、そして同じ分離機構(4)を介して前記袋を空にすることによって、様々な付け合わせ材料(1d)が単一のベース製品(2)の表面に置かれることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項5】
様々な付け合わせ材料または付け合わせ材料グループを様々な袋ベルト(1)の袋(1a)内に収縮包装し、そして対応する分離機構(4)を用いて前記袋を順次空にすることによって、様々な付け合わせ材料(1d)が単一のベース製品(2)の表面に置かれることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項6】
次の袋を切断分離することなしに袋ベルト(1)の袋を切断分離した後に続くある時間経過後に、冷却容器内の袋ベルト用リールおよび分離機構(4)の巻取リールが、最後の未開封袋が冷却容器内側に納められるまで、巻き戻されることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項7】
付け合わせ材料(1d)を収容した個々の袋は、装填マガジンにして、装填機構に対して指定された分離機構(4)へと袋を送給する個々の装填マガジン内に収容されるか、あるいは様々な装填マガジンからの個々の袋が単一の分離機構(4)に送給されるようになされていることを特徴とした、請求項1に記載の食品に付け合わせをする方法。
【請求項8】
袋ベルト(1)の蓄積のための容器(10)をさらに含み、該容器から、袋ベルト(1)を形成する両薄状物ベルト(1f、1g)が分離機構(4)へと送給され、該分離機構(4)では、該袋ベルト(1)を形成する両薄状物ベルト(1f、1g)が、指定された巻取リール(4a、4b)へと分岐され且つ該巻取リールに巻き取られる(4r、4s)ようになされており、エッジ付き要素(4c、4d)が巻取リールの縁を越えて巻取リールの前方に設けられており、各薄状物ベルト(1u、1s)ができるだけ小さい半径で且つできるだけ360°に近い角度を形成しながら、送給軌道から方向転換され(1f、1g)、エッジ付き要素(4c、4d)は、水平線またはこれからわずかに上方もしくは下方に傾斜された線に基づいて互いに関して分離して配置されることを特徴とした、請求項1−7に特定された方法に基づく食品に付け合わせをする装置。
【請求項9】
薄状物ベルトの縫通を容易にするために、エッジ付き要素(4d、4c)間に間隔を達成するように一方または両方のエッジ付き要素(4d、4c)が枢動可能(4g)であるかまたは可動であり、対応する巻取リールへの巻取(4r、4s)動作中に薄状物ベルト(4d、4c)に作用する牽引力がエッジ付き要素の作業位置を維持することを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。
【請求項10】
少なくとも袋(1a)を漸次分離する間に、袋ベルト(1)の送給移動(1e)がベース製品(2)の前進移動(2a)と同期して進行し、例えば、光学的または磁気的に読取可能である、袋ベルト(1)に沿って配置されたマーキングが、一方の移動に関して移動(1e、2a)の他方を制御することを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。
【請求項11】
繰返し通過(2a)の目的のためのベース製品(2)が、同じ分離装置(4)の下で後続する後の前進移動期間中に再び付け合わせを受けられるようにするために、分離装置(4)の前方にある領域へと同じ分離装置(4)の下に戻されることを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。
【請求項12】
同じ分離装置(4)の下でベース製品(2)の繰返し付け合わせの目的のために、この分離装置がベース製品(2)の前進移動(2a)の方向にベース製品(2)へと方向転換され、次いで第1付け合わせ段階の最初の位置へ戻されることを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。
【請求項13】
正方形、長方形、または連続形体のベース製品に合わせて、ベース製品の表面に付け合わせ材料の分散または凝集された配置を行う目的のために、ベース製品の前進移動(2a)の速度に関連した袋ベルト(1)の送給移動(1e)の速度を可変とし、この可変は袋ベルト(1)に沿って設けられた光学的または磁気的読取可能マーキングに基づいてあらかじめ設定されることを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。
【請求項14】
袋ベルト(1)の縦軸に基づいて袋ベルト(1)を形成する薄状物ベルト(1u、1s)間の材料(1d)を収縮包装するように用いられた密封継ぎ目(1b)は、テーパの付いた形体(1c)で送給移動(1e)の方向に延び、薄状物ベルト(1u、1s)間の材料(1d)がそれらの事前設定位置において接着および/または若干の真空によって一体に維持されることを特徴とした、請求項8に記載の食品に付け合わせをする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−527587(P2006−527587A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515938(P2006−515938)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006432
【国際公開番号】WO2004/110154
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(502003437)アルトス・ソシエテ・アノニム (1)
【Fターム(参考)】