説明

食品サービスのためのパン棒

本発明は食品サービス産業で使用されるタイプの小棒に関するが、木、プラスチック又は金属の代わりに出される食品と混合してもよいように、硬さや形状の点及び風味の点の両方で、その使用に適した食べられる材料でできている。棒の基本形状は本体(1)、食品を突き刺すための尖った端部(2)及び棒を楽に掴めるような反対側の平坦な端部(3)を備える。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
突き刺す棒は個々の家庭におけると同様に専門の仕出し業においても非常に使われる要素である。ニンニクソーセージ、チーズ、トルティージャ、ジャム、オリーブ等の小片のようなおつまみを突き刺す小棒は伝統的に木又はプラスチックでできており、肉、魚又は野菜用串のような複雑な料理で使用される大きめの棒は通常木又は金属で作られる。
【0002】
他の場合と同様にある場合は、これらの棒は廃棄される(プラスチック、木)か又は洗浄され(金属)、前者では原材料の間接コスト又後者では洗剤及び水の間接コストが発生する。更に、これらの棒の使用により、もし棒を廃棄する適切な場所がなければ、適切な衛生的行動が常に取れるとは限らない。
【0003】
我々は問題の製品を提供す機能を備えた同一の前例を知らない。木又はプラスチックの棒は突き刺すが食べることはできない。パン屋の典型的なパン棒は棒の形をしているが、突き刺すことはできない。
【発明の開示】
【0004】
この発明の目的は原材料費のような先に述べた欠点を回避することであり、木の場合と比べ、それにより木の伐採が一部でも避けられるので環境要素が付加され、プラスチックの場合と比べ、それらは習慣的に再利用されないので、それらの残りによる汚染を回避でき、食べることができ風味の組み合わせが可能なため、風味要素の提供のような更に多くの利点を提供でき、棒は皿に残らないため清潔かつ衛生的であり、これは食べられるので棒自身を摂取できるので、残り物が貯まらない。
【0005】
この発明の目的は、出前で使用されるタイプの小型突き刺し棒であり、木、プラスチック又は金属の代わりに硬度や形状におけると同様に突き刺される食品と混合できる風味において必要とする機能に応じ食べられる材料でできている。基本形状は突き刺すために尖った端部2及び棒を楽に掴めるように平坦な他端部3を備える本体1でできている。
【0006】
小棒は少なくとも1つの尖った端部を有し、食べることができる成分(小麦粉、水、塩、パン種、とりわけ、油)、及び食べられる可能性とパンの様な味の付加価値を備え、色々な食品(ニンニクソーセージ、チーズ、トルティージャ、ハム、果物等)を突き刺すため、それを木製タイプの棒のように使用できるように、十分な硬さを備える焼き付けで仕上げる。
【0007】
原材料と寸法は、パンの味を与える基本成分を重視し広範な機能を有し、このため大小の長さ又は断面を有するように、色々な用途の特殊性に依存する。
【0008】
棒で突き刺された食品が果物タイプ又は冷凍果物タイプであれば、棒はキャラメル又はチョコレートでコーティングされ、これにより棒の味及び風味を変え、突き刺した食品はより混合可能になる。
【0009】
棒の端部は色々な形状を有するが、少なくとも一端は尖っており、更にこの端は既に突き刺した食品が落下することを避けるため銛形にすることができる。反対側端部は従来の棒のように、尖った形状であるが、一般に平坦な形状である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
製造法は以下のステップからなる:塊又は捏ね上げの準備、塊の放置又は発酵、ローラによる塊の引き伸ばし、製造される棒のタイプに十分な厚さを与えること、個々の製品への塊の切断、先端形成のための一端又は両端の拡張、既に形成された製品の皿への設置、表面硬化剤の製品への塗布、各製品の炉内での調理、既に準備した製品の調理及び梱包。
【0011】
塊の準備及び捏ね上げは混合バケツ内で行われ、ここで包含成分の重量比を以下の値の範囲とする。
【0012】
小麦粉 64〜73%
水 30〜33%
海塩 1.2〜1.3%
パン種 1.2〜1.9%
バージンオリーブ油 1.5〜2%
Lシステイン 0.5〜1%
【0013】
強力粉は塊に高レベルの水分を含ませ、よりぎっしり詰まった構造を形成するので、高濃度タンパク質の強力粉を使用する(タンパク質13〜14%)。最終製品の寸法収縮のため、塊が大きくなり過ぎることは余り関心がないので、棒が目指す調理目標と両立できるよい風味を与える他に、オリーブ油は製品が焼き付け時間中に皿に固着することを一部回避するので、パン種の比率はパンを焼く他の混合物の習慣的な値に比べより小さい。システインは小麦粉の粘りがない、即ちそれが弾性構造のような非常に弾性的に作用することを可能にし、これにより容積をとらずに伸びることができる。塊は室温(20〜25℃)で8〜10分間放置し、塊の過剰成長を生成させず発酵を行う。
【0014】
一旦塊が準備されると、それは塊に適切な厚さを与えるように、そして切断手段により個々の製品を生成するように調節可能なローラゾーンへ、平均的な他の従来の機械手段(コンベアベルト)により移送することができる。次に引き伸ばし、鋳造又は従来法により、小棒の端部を形成し、より大型棒の場合は、数個の食品片へ挿入できるのに十分な長さと断面径を有する。
【0015】
焼き付けは粗い面の皿の中で行われ、これが更に油を含む紙で覆われ、これにより焼き付けられる製品が更に付着したままであることを防止する。焼き付け時間は棒の厚さにより5〜10分で温度は220〜240℃である。
【0016】
冷却後、パン棒の準備ができ、個々に梱包される準備ができ、梱包から消費迄の間の保存は適切な衛生基準を保つ。この梱包は棒が湿気を帯びることを避けるため、十分な密封性がなければならず、これにより硬度のようなその特性が変化しない状態にあることを達成する。
【0017】
図1はパン棒の好適実施形態を示し、突き刺しに使用され、中心本体部1に接続され、円筒形で、使用者が棒を持つために別の平坦端部3へも接続される尖った端部2から構成される。棒の寸法はその用途により変化し、中心本体部は80〜250mmの長さを有し、断面径は2〜6mmである。
【0018】
その機能が甘い風味と混合できるそれである第2の実施形態で、好適実施形態のレシピが有する塩分%は除外され、それを砂糖やサッカリンのような甘い風味を与える要素で等量置換する。
【0019】
好適実施形態でここで記述されるこの発明は色々に変化することは明らかである。このような変更は本発明範囲からの出発点のように見るに及ばず、当業者に明らかな変更は全て以下の特許請求の範囲内に含まれると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】尖った端部、中心本体部は円断面、そして他端は平坦な形状を備える棒の図である。
【図2】端にある端部、中心本体部は円形断面及び他端は平坦な形状を備える棒の図である。
【図3】その一端は尖った先端及びその中心本体部は円形断面の串棒の図である。
【図4】銛形の先端を備える串棒の図である。
【符号の説明】
【0021】
1:中心本体部
2:尖った端部
3:平坦な端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を突き刺すためのパン棒であって、それはパンの塊でできており、その成分の重量比は以下のようであり:高割合のタンパク質を含み(タンパク質13%〜14%)強力粉を64%〜75%;水を30%〜33%;海塩を1.20%〜1.30%;パン種を1.20%から1.90%;バージンオリーブ油を1.5%〜2%;及びLシステインを0.5%〜1%で、尖った端部(2)、中心本体部(1)及び1つの平坦な端部(3)から構成される形状をこのパンの塊に与え、そして一旦塊がこの形状を得たならば、棒が食品を突き刺すことができるのに必要な硬さを得るように、それを焼き付ける、ことを特徴とするパン棒。
【請求項2】
食品を突き刺すためのパン棒であって、それはパンの塊でできており、その成分の重量比は以下のようであり:高割合のタンパク質を含み(タンパク質13%〜14%)強力粉を64%〜75%;水を30%〜33%;砂糖を1%〜3%;パン種を1.20%〜1.90%;バージンオリーブ油を1.5%〜2%;及びLシステインを0.5%〜1%で、尖った端部(2)、中心本体部(1)及び1つの平坦な端部(3)から構成される形状をこのパンの塊に与え、そして一旦塊がこの形状を得たならば、棒が食品を突き刺すことができるのに必要な硬さを得るように、それを焼付けることを特徴とするパン棒。
【請求項3】
その中心本体部は80〜250mmの間の長さ及び2〜6mmの間の断面径を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品を突き刺すためのパン棒。
【請求項4】
中心本体部(1)はチョコレート又はキャラメルにより覆われる、ことを特徴とする請求項2または3に記載の食品を突き刺すためのパン棒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−531005(P2008−531005A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556621(P2007−556621)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【国際出願番号】PCT/ES2006/000087
【国際公開番号】WO2006/089992
【国際公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(507285740)
【Fターム(参考)】