説明

飲料ディスペンサー

【課題】 従来の瞬冷式飲料ディスペンサー(サーバー)は、冷却水を使って飲料を冷却している。水は、凍結温度である0℃以下には冷却できないため、冷却速度が遅く、熱交換器が大きくなっている。また、水を予め準備し、予冷しておく必要がある。 また、冷却機内に残ったビールなどの飲料の残留分は、腐敗などの恐れがあり、味も劣化するため、残留分を除去し、洗浄する必要があるが、現状の細くて長い管内の清掃は困難を極めている。
【解決手段】 冷却速度を速め、冷却能力を向上させるために、冷媒管と飲料冷却管を鋳ぐるみやHIP処理などで金属などの高熱伝導材料で立方体などの形状に一体に成型、又は別に成型して接触面で冷却する。 飲料冷却器を平面の板などに溝を設けて、或いは平面状の薄い流路を形成して蓋をする構造とし、少なくとも1面を冷却器の1面と接触させて冷却する。飲料冷却器を取り外し、蓋をはずすことにより、洗浄を容易にした。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
【0002】
【背景技術】
【0003】
従来の技術を図13から図17に示す。各図の下部に代表的なメーカとディスペンサーの型番、型名称を示す。
【0004】
図13は、水冷式又は氷冷式と呼ばれる飲料ディスペンサー(300)である。樽(210)内の飲料は、炭酸ガスボンベ(110)から供給される高圧の炭酸ガスで加圧されて、飲料供給管(230)を通って、コールドプレート(315)内のステンレスコイル(310)へ入って外部に接触する冷却室(330)内の氷や水で冷却されて、コック(320)からジョッキなどに注がれる。冷却室(330)内に設置されたコールドプレート(315)は、上部に置かれた氷で冷却され、氷が解けた水は、配水管を通って排水される。この形式の飲料ディスペンサーは、主に氷の潜熱(80kcal/kg)を使って冷却するために、1kg(約1リットル)の氷で30℃の飲料を4℃まで冷却する場合、約3リットルの冷却能力を有する。多量の冷たい飲料を供給するには能力不足であり、氷が必要で、氷が解けた水の処理が必要であるという欠点を有する。また、コールドプレート(315)は、飲料冷却管を内部に鋳込んだものであり、洗浄は困難である。
【0005】
図14は、樽冷式又は空冷式と呼ばれる飲料ディスペンサー(300)である。樽(210)及び内部の飲料は冷却室(330)内で冷却され、樽(210)内の飲料は、炭酸ガスボンベ(110)から供給される高圧の炭酸ガスで加圧されて、飲料供給管(230)を通って、コック(320)からジョッキなどに注がれる。冷却室(330)内の空気は、冷凍機(355)で冷却され、冷却室(330)内に置かれた樽(210)及び内部の飲料が冷却される。この形式の飲料ディスペンサーは、冷凍機で空気を冷却、その空気で樽を冷却する。空気の熱伝達率は、液体に比べて1桁小さいため、大きな温度差を採るか、大きな伝熱面積を有する熱交換器を用いる必要があり、冷却面に結露した空気中の水が氷となって伝熱を阻害すると主に、樽の表面からの熱伝達で飲料を冷却するために、冷却に長時間を必要とするという欠点を有する。また、冷凍機の空気冷却器と空気、空気と樽表面という熱伝達率の悪い伝熱を経るために応答性が悪く、短時間での温度制御は困難である。反面、飲料冷却器を有しないため、飲料供給管(230)のみの洗浄で済むために、洗浄は容易である。
【0006】
図15は、瞬間冷却式(短縮して瞬冷式)と呼ばれる飲料ディスペンサー(300)である。樽(210)内の飲料は、炭酸ガスボンベ(110)から供給される高圧の炭酸ガスで加圧されて、飲料供給管(230)を通って、ステンレスコイル(310)へ入って冷却室(330)内の水で冷却されて、コック(320)からジョッキなどに注がれる。冷却室(330)内の水は、圧縮機(350)、空冷コンデンサ(370)、ファン(360)で構成される冷凍機で冷却された低温の冷媒を冷却室内に設けられた冷媒冷却管(340)に流して冷却される。冷媒冷却管(340)及びステンレスコイル(310)と水との熱伝達を良くするために、水はモータ(380)で駆動されたスクリュー(390)で常に攪拌されている。図16に、実際に使用されている瞬冷式のディスペンサーの概観写真を示す。図の左は1種類の飲料用で、右は3種類の飲料用であり、数種類を1台で注出できるものである。日本では、業務用として最も良く使用されており、営業上は多くの飲料を注出できるというメリットがあるが、長くて細いステンレスコイル(310)内の洗浄には、多くの手間と長い時間が必要である。また、水を中間の冷却源として用いているために、比較的多量の水とそれを収めるタンクが必要で、飲料冷却以前に水を冷却しておく必要がある。更に、水の最低温度は0℃であり、飲料との温度差を大きくとることができないため、伝熱面積を大きく採る必要があり、飲料供給量に対する制御も難しい。
【0007】
図17は、冷却にプレート式熱交換器(5)を用いて、冷水で飲料を冷却するものである。冷水は、冷凍機(2)で作られ、冷却水タンク(3)内に貯めておき、冷却水送りポンプ(14)でプレート式熱交換器(5)内へと送り込まれる。プレートは非毒性の各種ろう付又は溶接結合されている。この考案は、基本的に瞬冷式と同じ構成であり、プレート熱交換器を採用した点に特徴がある。プレート熱交換器を採用したために、熱交換器の洗浄が更に困難となり、新たに冷却水タンクと冷却水送りポンプを設ける必要があり、構造が複雑で大きくなり、飲料ディスペンサーとして使用するメリットがない。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
飲料ディスペンサーは、缶やビンなどが不要であり、機材類は全て再使用可能であるために省資源化には有効であるが、洗浄などの取り扱いが煩雑で、価格が高いことが普及の足かせとなっている。
【0009】
飲料ディスペンサーの課題は、▲1▼供給管路(特に飲料冷却器内の管路又は流路)の洗浄の容易化、短時間化、▲2▼低価格化、▲3▼エネルギー消費の節減、▲4▼設置面積の低減、▲5▼小型軽量化などである。▲1▼の課題については、営業用では深刻な問題であり、毎日の洗浄に1注出コック当り30分以上を要して、薬品や水道水による洗浄が行われ、腐敗や変質の防止、味の劣化防止の努力が行われ、業務終了後の多大な人手と時間を要しており、多大な出費となっている。
ディスペンサーの価格は、10万円以上のものが多く、少量販売では、減価償却が不可能であり、家庭用としての普及も遅れていた。最近、氷冷却の簡易型ディスペンサーや熱電素子タイプが出され、100万台以上販売又はビルメーカなどからプレゼントされている。これらは、非常にエネルギー効率の悪いものである。
また、業務用に主に使用されている瞬冷式は、いったん水を冷却して飲料を水で冷却するために、重く大きなものであり、使用時は常に水を冷却しておき、水と飲料間で熱伝達を行うために、低温の水を貯めておく水槽の大きな放熱面積からの入熱、水を攪拌するためのモータ動力、温度差を大きくとることができないために、冷凍機で作られた冷媒を循環させるための管路、水槽内で飲料を冷却するための配管を長くする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本考案の目的は、前記の従来の技術、特に瞬冷式の欠点を解消することにあり、▲1▼中間冷却媒体としての水を使用しない、▲2▼設置面積を小さく、運搬移動を容易にするために小型軽量化を図る、▲3▼飲料冷却管などの飲料冷却系の洗浄を容易にする、▲4▼中間の冷却媒体を高熱伝導材料として高効率で制御性の良いものとし、省エネルギー化を図ることである。以下にこれらの目的を達成するための具体的な手段を示す。
【0011】
鋳ぐるみやHIP処理で冷媒管と飲料冷却管を高熱伝導材料と一体化した立方体などの形状の熱交換器によって、水を介することなく、冷媒によって飲料を直接冷却する。
【0012】
鋳ぐるみやHIP処理で冷媒配管を高熱伝導材料と一体化した立方体などの形状の熱交換器の一面を同様に製作した同様の形状の飲料冷却器と密着させて、水を介することなく、冷媒によって飲料を直接冷却する。
【0013】
平板上の高熱伝導材料に溝状の飲料流路を設け、平板上の蓋と合わせて漏れを防止する飲料冷却器を形成して、飲料による冷却器内の流路の汚れなどの洗浄を容易にする。
【0014】
平板上の高熱伝導材料に管状の飲料供給路と飲料供給路の一部と幅広の薄いプレート状の流路で飲料取出路とを連通して、前記流路の少なくとも一面で冷媒との熱交換を行う。
【0015】
平板上の高熱伝導材料に管状の冷媒供給路と冷媒排出路の一部と幅広の薄いプレート状流路で連通し、前記供給路及び排出路の一部とプレート状流路の一面に接する蓋で構成する熱交換器を用いる。
【0016】
従来の瞬冷式では、水に蓄えていた冷熱を、熱交換器を形成する材料や金属などの高熱伝導の蓄熱材料に蓄える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施例1の構成を図1に示す。
飲料ディスペンサー(1000)は、冷媒を圧縮する圧縮機(2000)、圧縮され高温になった冷媒を冷却して凝縮させるコンデンサ(2200)、コンデンサ(2200)に風を送って冷却を助けるファンユニット(2300)、コンデンサ(2200)から出た冷媒を膨張して低温の湿りガスを作る膨張弁(2500)、膨張弁(2500)と冷媒冷却器(3000)をつなぐ冷媒入口管(3100)、冷媒冷却器(3000)から圧縮機(2000)へ冷媒を戻す冷媒出口管(3200)、飲料を飲料冷却器(4000)へと送り込む飲料管(4100)、冷却された飲料を注出コック(1100)へと送る飲料注出管(4200)をケース(1200)に収めた構成となっている。
【0018】
実施例1の冷媒冷却器(3000)の構成を図2に示す。冷媒管(3320)を鋳ぐるみやHIP処理などで平板形状に成型して、冷媒入口(3310)、冷媒出口(3390)を設けたものである。
【0019】
実施例1の飲料冷却器(4000)の構成を図3に示す。飲料冷却器(4000)は、飲料流路(4320)、飲料入口(4310)、飲料出口(4390)を有する飲料冷却器主部(4300)と飲料冷却器蓋(4400)で構成され、飲料流路(4320)は、飲料冷却器蓋(4400)で密閉、開放が可能となっている。
【0020】
図4に、実施例2の飲料冷却器(4000)の構成を示す。飲料は、入口(4310)から入り、飲料入口流路(4320)の一部から飲料冷却器主部(4300)と蓋(4400)で形成されるプレート状冷却部(4330)を通って飲料出口流路(4340)へと流れ、飲料出口(4390)から出る。飲料冷却器(4000)を軽量化するためにプレート状冷却部(4330)の肉厚を薄くすると変形が生じて流路の面積が変わるなどの悪影響が出る場合、プレート状冷却部(4330)の面の変形量を軽減するときは曲面にする。
【0021】
実施例3の構成を図5に示す。実施例3は、実施例2で示した飲料冷却器(4000)を冷媒冷却器(3000)にも用いた構成である。冷媒は、冷媒冷却器主部(3300)に設けられ冷媒入口流路(3330)からプレート状冷却部(3340)、冷媒入口流路(3350)へと流れる。飲料は、飲料冷却器主部(4300)に設けられ飲料入口流路(4330)からプレート状冷却部(4340)、飲料入口流路(4350)へと流れる。両者の蓋(3400)と蓋(4400)の面が密着するように設置されている。冷媒冷却器主部(3300)と蓋(3400)は、密閉のためにロウ付けや溶接で接合しても良い。
【0022】
図6に示す実施例4は、実施例3で軽量化のために肉抜きされた部分を冷熱貯蔵用に残したものである。冷熱貯蔵のために、蓋(3400)、蓋(4400)の少なくとも一方を厚くする、熱容量の大きな部材を新たに付加するなどの方策を採ることもできる。
【0023】
図7に示す実施例5は、冷媒冷却器(3000)の両面にそれぞれ飲料冷却器(4000)を設置したものであり、2種の飲料を注出可能である。
【0024】
図8に示す実施例6は、冷媒冷却器(3000)の片面に2個の飲料冷却器(4000)を設置したものであり、2種の飲料を注出可能である。
【0025】
図9に示す実施例7は、冷媒冷却器(3000)の各側面に1個の飲料冷却器(4000)を設置したものであり、4種の飲料を注出可能である。冷媒冷却器(3000)の容積が大きく、重量が重くなる場合は、中空構造として軽量化するとともに、内面にも飲料冷却器(4000)を密着させる構造とすることができる。
【0026】
実施例4から実施例7の組み合わせにより、多角形の1個の冷媒冷却器(3000)の各側面に密着する1個以上の飲料冷却器(4000)を設置して多種の飲料を注出可能であることは明らかである。
【0027】
実施例8と9は、飲料冷却器(4000)を取り外して洗浄することを考慮して、冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)の取り付け、取り外しを簡単に行うための組み立て部品に関するものである。図10に示す実施例8は、冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)の密着面と反対側の相対する各2辺を斜めに切除してVクランプ(7100)で組立てるものである。2個のVクランプ(7100)は、それらの両側に設けられた切欠き部(7110)にはめ込まれたネジ(7200)、ナット部(7210)、スプリング(7220)、ナット(7230)で締められている。
【0028】
実施例9は、冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)とをバネクランプ(7300)で組立てられている。
【0029】
実施例10は、飲料冷却器(4000)を取り外して洗浄することを考慮して、飲料入口(4310)と飲料出口(4390)に接続される飲料供給管(4100)と飲料注出管(4200)の取り付け、取り外しを簡単に行うための接続部に関するものである。突出部(8300)は、飲料冷却器(4000)の飲料入口(4310)に設けられた孔(4800)に挿入され、フランジ(8200)の外周部に設けられたアーム(8400)、板バネ(8500)の先端のバネ突出部(8600)が溝部(4900)に入ることで固定される。管(8100)は、飲料供給管(4100)の先端と接合されている。アーム(8400)、板バネ(8500)の先端のバネ突出部(8600)を併せたものをスプリングクランプ(8800)と呼ぶこととする。
【発明の効果】
【0030】
以下に発明の効果を実施例ごとに説明する。
実施例1の効果は、冷媒冷却器(3000)を飲料冷却器(4000)に密着させることにより、従来の飲料ディスペンサーとは異なり、水を中間冷媒として使用せず、効果的に冷却できる点にある。また、飲料供給時前に予め水を冷却することなく、短時間で飲料を冷却できる。更に、冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)の間には高熱伝導材料の銅合金などを使っているために、冷媒冷却器(3000)の温度を冷凍機で制御することができる。例えば、飲料の供給量が少ない場合は、冷凍機の消費電力を下げることができるので省エネルギー化が容易であり、多い場合は、冷凍機の冷媒温度を下げて、高い温度差で効率的に冷却できる。
【0031】
実施例1の冷媒冷却器(3000)は、高熱伝達率材料で冷媒管(3320)を鋳ぐるみなどの製法で一体化したもので冷媒管(3320)と冷媒冷却器(3000)の表面の温度差は小さく、表面に密着したものとの間で高い熱伝達性能が得られやすい。
【0032】
実施例1の飲料冷却器(4000)は、冷媒冷却器(3000)と同様に高熱伝導材料で飲料に悪い影響を与えないステンレスなどの金属で製作されており、飲料冷却流路(4320)表面と飲料冷却器(4000)との温度差が小さく、表面に密着した冷媒冷却器(3000)との間で高い熱伝達性能が得られやすい。また、蓋(4400)を取り外すことができ、飲料冷却流路(4320)が開放されるので、特別な道具を使用しなくても容易に洗浄できる。
【0033】
実施例2の飲料冷却器(4000)は、主に飲料冷却器主部(4300)と蓋(4400)で形成されるプレート状冷却部(4340)で飲料が冷却されるもので、プレート状冷却部(4340)とほぼ平行な蓋(4400)の表面あるいは飲料冷却器主部(4300)の表面に密着して設置された冷媒冷却器(3000)で冷却される。蓋(4400)は、容易に飲料冷却器主部(4300)と分離できる構造であるので、プレート状冷却部(4340)と飲料入口流路(4330)及び飲料出口流路(4350)の一部が開放されて容易に清掃できる。
【0034】
実施例3は、冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)の両方に実施例2に示したプレート状冷却部(3340)とプレート状冷却部(4340)を有する冷却器を用いたもので、軽量コンパクトに製作でき、飲料冷却器(3000)の清掃も容易である。
【0035】
実施例4は、プレート状冷却部(3340)とプレート状冷却部(4340)の両方の肉抜き部を無くして蓄熱用材料を付加しているので、通常は少ない飲料を供給し、短時間のみ多量に供給する場合、蓄熱された冷熱で十分に冷却できる。
【0036】
実施例5から実施例7は、多種類の飲料を供給する場合の適用例である。実施例5は、冷媒冷却器(3000)の両面に飲料冷却器(4000)を密着させたもので、1個の冷媒冷却器(3000)で2種の飲料供給を行える飲料ディスペンサーが構成できる。実施例6は、冷媒冷却器(3000)の片面に2個の飲料冷却器(4000)を密着させたもので、1個の冷媒冷却器(3000)で2種の飲料供給を行える飲料ディスペンサーが構成できる。実施例7は、立方体の冷媒冷却器(3000)の4つの側面に飲料冷却器(4000)を密着させたもので、4種の飲料を供給できる。これらの例から、冷媒冷却器(3000)を多角形で構成すると、各面に少なくとも1個の飲料冷却器(4000)を密着させた多角形の面数、あるいは複数個の飲料冷却器(4000)を密着させるとその数倍の飲料供給が可能となる。
【0037】
実施例8と9のVクランプ(7100)又はバネクランプ(7300)による取り付けで冷媒冷却器(3000)と飲料冷却器(4000)の着脱を容易に行うことができ、洗浄の時間短縮に有効である。
【0038】
実施例10のスプリングクランプ(8800)により、飲料供給管(4100)と飲料注出管(4900)の着脱を容易に行うことができ、洗浄の時間短縮に有効である。
【0039】
本考案の説明は、飲料ディスペンサーで飲料を冷却する場合について説明を行っているが、この考案は、冷凍機を加熱機に変更することで、飲料を加熱する場合にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】 飲料ディスペンサーの全体構成
【図2】 冷媒冷却器
【図3】 飲料冷却器
【図4】 プレート型飲料冷却器
【図5】 プレート型の冷媒冷却器と飲料冷却器の組合せ
【図6】 冷熱貯蔵機能付プレート型の冷媒冷却器と飲料冷却器の組合せ
【図7】 冷媒冷却器の両面に飲料冷却器を設置した例
【図8】 冷媒冷却器の片面に飲料冷却器を2個設置した例
【図9】 立方体冷媒冷却器の各側面に飲料冷却器を4個設置した例
【図13】 従来の氷冷式飲料ディスペンサーの構成
【図14】 樽冷式飲料ディスペンサーの構成
【図15】 瞬間冷却式(瞬冷式)飲料ディスペンサーの構成
【図16】 実際の瞬冷式飲料ディスペンサーの概観写真
【図17】 特開2002−19895の構成と符号の説明
【符号の説明】
【0041】
(28) 弁座
(1) ディスペンサ (29) 弁箱
(2) 冷凍機 (30) シート部
(3) 冷却水タンク (31) 弁体
(4) ジョッキ (32) コイル式冷却導出管
(5) プレート式熱交換器 (33) 冷却水リターン管
(6) プレート冷却水 (34) 断熱材
(7)、(8) プレート (35) 高乱流隆起模様
(9) 飲料出口 (110) 炭酸ガスボンベ
(10) 冷却水リターン出口 (120) 減圧弁
(11) 飲料入口 (130) 炭酸ガス管
(12) 冷却水入口 (210) 樽
(13) 冷却水吸引管 (220) ヘッド
(14) 冷却水送りポンプ (230) 飲料供給管
(15) 注出コック (300) 飲料ディスペンサー
(16) 飲料ホース (310) ステンレスコイル
(17) 貯蔵タンク (315) コールドプレート
(18) ディスペンサヘッド (320) 注出コック
(19) レギュレータ (330) 冷却室
(20) 炭酸ガスボンベ (340) 冷媒冷却管
(21) 冷却導出管 (350) 圧縮機
(22) アジテータ (355) 冷凍機
(23) 蒸発管 (360) ファン
(24) コイル冷却水 (370) コンデンサ
(25) 冷却水槽 (380) モータ
(26) 冷凍機 (390) 攪拌機
(27) 注出口 (1000) 飲料ディスペンサー
(1100) 注出コック (7110) 切欠き部
(1200) ケース (7200) ネジ
(2000) 圧縮機 (7210) ナット部
(2100) コンデンサ入口管 (7220) スプリング
(2200) コンデンサ (7230) ナット
(2300) ファンユニット (7300) バネクランプ
(2400) コンデンサ出口管 (8100) 管
(2500) 膨張弁 (8200) フランジ
(3000) 冷媒冷却器 (8300) 突出部
(3100) 冷媒入口管 (8400) アーム
(3200) 冷媒出口管 (8500) 板バネ
(3300) 冷媒冷却器主部 (8600) バネ突出部
(3310) 冷媒入口 (8700) Oリング
(3320) 冷媒管 (8800) スプリングクランプ
(3330) 冷媒入口流路
(3340) プレート状冷却部
(3350) 冷媒出口流路
(3360) 肉抜き部
(3390) 冷媒出口
(4000) 飲料冷却器
(4100) 飲料供給管
(4200) 飲料注出管
(4300) 飲料冷却器主部
(4310) 飲料入口
(4320) 飲料管
(4330) 飲料入口流路
(4340) プレート状冷却部
(4350) 飲料出口流路
(4360) 肉抜き部
(4390) 飲料出口
(4800) 孔
(4900) 溝部
(6000) 制御器
(7100) Vクランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機で冷媒を圧縮し、コンデンサで冷却、膨張弁で構成される冷凍機を用いて低温となった冷媒で飲料を冷却する飲料サーバーにおいて、冷媒管と飲料冷却流路に高熱伝導材料を密着させて一体成型したことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項2】
圧縮機で冷媒を圧縮し、コンデンサで冷却、膨張弁で構成される冷凍機を用いて低温となった冷媒で飲料を冷却する飲料サーバーにおいて、冷媒管に高熱伝導材料を密着成型した冷媒冷却器と飲料冷却流路に高熱伝導材量を密着成型した飲料冷却器を密着させて熱交換を行うことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項3】
請求項2において、飲料冷却器を、飲料流路を有する飲料冷却器主部と蓋で構成して、飲料流路を開放可能としたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項4】
請求項2において、飲料冷却器を、飲料入口流路、プレート状冷却部、飲料出口流路を有する飲料冷却器主部と蓋で構成して、飲料流路を開放可能としたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項5】
請求項2において、請求項4の飲料冷却器と同形状の冷媒冷却器を用いたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項6】
請求項2において、冷媒冷却器の両面に飲料冷却器を密着させたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項7】
請求項2において、冷媒冷却器の一面に複数の飲料冷却器を密着させたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項8】
請求項2において、冷媒冷却器の複数面に少なくとも1個の飲料冷却器を密着させたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項9】
請求項2において、冷媒冷却器に空洞を設けたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項10】
請求項9において、冷媒冷却器の外表面と空洞の面に少なくとも1個の飲料冷却器を密着させたことを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項11】
請求項2において、冷媒冷却器と飲料冷却器の少なくとも一方に高熱伝導部材を付加したこと特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項12】
請求項2において、冷媒冷却きと飲料冷却器をVクランプ又はバネクランプで組立てることを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項13】
請求項1と2において、スプリングクランプをフランジ部の一部に有してフランジから突出した突出管を飲料冷却器に設けた孔部に挿入、スプリングクランプ先端の突出部を飲料冷却器に設けられた凹部に差し込んで飲料入口管と飲料出口管を飲料冷却器に固定することを特徴とした飲料ディスペンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−1642(P2006−1642A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−205285(P2004−205285)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【出願人】(598054692)
【出願人】(500538737)
【出願人】(500538689)
【出願人】(500538726)
【Fターム(参考)】