説明

飲料ディスペンサ

【課題】 飲料の経路に流量センサを設けることなく飲料容器内の飲料の残量を表示する飲料ディスペンサを提供する目的とする。
【解決手段】 飲料ディスペンサは、ガスボンベGからビール樽Tに炭酸ガスを送るガス経路60にガス流量センサ63を備え、ガス流量センサ63から計測された炭酸ガスの累積流量からビール樽T内のビールの残量が算出され、算出されたビール樽T内のビールの残量を表示部70により表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばビールなどの飲料を注出する飲料ディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の飲料ディスペンサにおいては、ビール等の飲料を貯えるビール樽はその内部のビールを外側から視認することができないために、ビール樽内が空であることは、僅かに残るビールが炭酸ガスボンベから送られる炭酸ガスによりジョッキに噴き出されることにより確認されていた。ビール樽内のビールが空となってから新たなビール樽を注文していたのでは、一時的にビールを供給できなくなる問題があった。そのような問題を解決するために、ビール樽の重さからビールの残量を推測してビール樽を注文したり、ビール樽を予め余分に貯えておく必要があった。ビール樽の重さからビールの残量を推測してビール樽を注文するには、推測するビール樽のビール残量にばらつきが生じて、適切にビール樽を注文することができなく、また、ビール樽を予め余分に貯えておくには、ビール樽の保管場所を余分に確保する必要があった。さらに、ビール樽を長期間保管することは、ビールの品質が劣化するおそれがあった。
【0003】
そこで、上記のような各問題を解決するために、従来の飲料ディスペンサは、例えば下記特許文献1及び特許文献2に示されている。特許文献1における飲料ディスペンサにおいては、ビール樽の出口部に色別センサまたは電極センサが設けてられており、これらのセンサによりビール樽のビールがなくなったときには、警報器により表示されるようになっている。
【0004】
また特許文献2における飲料ディスペンサにおいては、ビール樽から注出コックにビールを送る飲料導管にビールの流量を検出する超音波センサよりなる流量センサが設けられており、この流量センサによりビール樽内のビールの残量を表示するようになっている。
【特許文献1】実用新案登録第3091419号公報
【特許文献1】特開2004−149186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような特許文献1の飲料ディスペンサにおいては、ビール樽のビールがなくなったときに、警報器により表示されるようになっているので、新たにビール樽を注文するには遅いという問題があった。
【0006】
また、上記のような特許文献2の飲料ディスペンサにおいては、ビールを送る飲料導管にビールの流量を検出する流量センサが設けられおり、飲料導管に流量センサを接続させる継手に汚れが溜まるおそれがあった。また、流量センサは、ビールが通る経路に設けられているので、分解して洗浄をするのが容易でなかった。さらに、この流量センサは、通過するビールを発泡させて泡状態で注出させないように内部に構造物を有する安価なインペラ式のような流量センサを採用することができないために、高価な超音波によるセンサや光によるセンサを採用しなければならなく、製造コストが高くなる問題もあった。
【0007】
よって、本発明は、飲料の経路に流量センサを設けることなく飲料容器内の飲料の残量を表示する飲料ディスペンサを提供する目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、ガス供給源から密閉された飲料容器にガスを送ることにより飲料容器の飲料を注出手段に押し出して注出させる飲料ディスペンサにおいて、ガス供給源から飲料容器に送られるガスの流量を計測するガス流量計測手段を設けたことを特徴とする飲料ディスペンサ飲料ディスペンサを提供するものである。
【0009】
上記のように構成した飲料ディスペンサにおいては、ガス供給源から飲料容器に送られるガスの流量を計測するガス流量計測手段を設けたので、飲料経路に飲料の流量計測手段を設けることなく飲料容器内の飲料を押し出すガス流量により飲料経路の飲料の流量を間接的に計測することができる。
【0010】
上記のように構成した飲料ディスペンサにおいては、ガス流量計測手段から計測されたガスの累積流量から飲料容器の飲料の残量または飲料容器から注出手段に送り出された飲料の累積量を算出する算出手段と、算出手段により算出された飲料容器の飲料の残量または飲料容器から注出手段に送り出された飲料の累積量を表示する表示手段とをさらに設け、飲料容器の飲料の残量または飲料容器から注出手段に送り出された飲料の累積量を表示手段により表示するようにするのが好ましく、このようにしたときには、飲料ディスペンサは、飲料経路に飲料の流量計測手段を設けることなく、飲料容器の飲料の残量または飲料容器から注出手段に送り出された飲料の累積量を表示することができる。
【0011】
また、上記のように構成した飲料ディスペンサにおいては、ガス供給源から飲料容器にガスを送る経路に弁をさらに設け、ガス流量計測手段によりガスが所定の流量以上で送られなくなることを検知してから弁を閉じるようにするのが好ましく、このようにしたときには、飲料容器内の飲料にガスが過剰に溶解することがなくなる。
【0012】
さらに、上記のように構成した飲料ディスペンサにおいては、飲料容器から送られる飲料の温度を計測する温度計測手段と、飲料容器内の飲料のガス圧を計測するガス圧計測手段と、温度計測手段の計測温度に基づいて飲料容器内の飲料の適正ガス圧を算出する適正ガス圧算出手段とをさらに設け、ガス流量計測手段によりガスが所定の流量以上で送られていることを検知してから温度計測手段による飲料容器内の飲料の温度に基づいて適正ガス圧算出手段により算出された適正ガス圧を算出し、ガス圧計測手段の計測ガス圧に基づいて飲料容器内の飲料が適正ガス圧となるように制御するのが好ましく、このようにしたときには、ガス流量計測手段によりガスが所定の流量以上で送られていることを検知して飲料容器から飲料が送られているときの飲料の温度に基づいて適正ガス圧とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1〜図7は、本発明に係る飲料ディスペンサを示しており、この飲料ディスペンサは、図1に示すように、装置本体10を備えており、この装置本体10には、炭酸ガスの封入されたガスボンベ(ガス供給源)Gと、ビールを蓄えたビール樽(飲料容器)Tが接続されている。
【0014】
装置本体10のハウジング11内には、図1に示すように、冷却水槽20と飲料管経路30が設けられている。冷却水槽20は、ハウジング11にその周壁を支持されており、その内部に冷却水を貯える。
【0015】
飲料管経路30は、図1に示すように、コイル状の飲料冷却管31と飲料導入管32とを備えている。飲料冷却管31は、冷却水槽20内に立設して冷却水に浸されており、この飲料冷却管31の流入端部は、冷却水槽20の上面開口から上方に延出して飲料導入管32の流出端部に接続されている。また、飲料冷却管31の流出端部は、冷却水槽20の上面開口から上方に延出して注出コック40に接続されている。飲料導入管32は、ビール樽T内のビールを飲料冷却管31に送るものであり、飲料導入管32の流入端部は、ビール樽Tに接続されている。飲料導入管32の中間部には、温度センサ(温度計測手段)33が設けられており、この温度センサ33は、ビール樽Tから送られるビールの温度を測定する。
【0016】
装置本体10のハウジング11の正面には、図1及び図2に示すように、ビールを注出させる注出コック40が設けられており、注出コック40は、飲料冷却管31の流出端部に接続されている。注出コック40は、図示しない切替弁機構を内蔵しており、レバー41の傾倒操作により、ノズル42からビールを液状態または泡状態で注出させる。
【0017】
装置本体10のハウジング11内には、図1に示すように、冷却水槽20を冷却する冷凍装置50が設けられており、この冷凍装置50は、圧縮機により冷媒を凝縮器、膨張弁及び冷却水槽20内でコイル状に配設された蒸発器51に循環させることにより、蒸発器51に冷却機能を持たせている。これにより、冷凍装置50は、冷却水槽20内で蒸発器51の周囲の冷却水を凍結させることにより、飲料冷却管31内を通るビールを冷却する。
【0018】
装置本体10のハウジング11内には、ガスボンベG内の炭酸ガスをビール樽Tに送るガス経路60が設けられており、このガス経路60には、電磁開閉弁61とガス圧センサ(ガス圧計測手段)62とガス流量センサ(ガス流量計測手段)63とが設けられている。ガス経路60の流入端部は、ハウジング11の内部から外部に延出してガスボンベGに接続されており、また、ガス経路60の流出端部は、ハウジング11の内部から外部に延出してビール樽Tに接続されている。電磁開閉弁61は、ガス経路60における炭酸ガスの流通及び遮断をするものであり、電磁開閉弁61の開弁により、ガスボンベGから炭酸ガスをビール樽Tに供給し、電磁開閉弁61の閉弁により、ガスボンベGからビール樽Tへの炭酸ガスの供給が遮断される。ガス圧センサ62は、ガス経路60における電磁開閉弁61の下流位置に設けられており、ビール樽T内のビールのガス圧を測定する。ガス流量センサ63は、ガスボンベGからビール樽Tへ送られる炭酸ガスの流量を測定するものであり、ガス経路60におけるガス圧センサ62の下流位置に設けられている。ガス流量センサ63は、その内部に設けたヒータの周りの温度の分布が通過する炭酸ガスの流れにより変化することを検出することによりガス流量及びガス累積風量を検出するものである。なお、ガス流量センサ63は、上記のものに限られず、インペラ式のセンサ等を採用してもよい。
【0019】
装置本体10のハウジング11の正面には、図2に示すように、表示部70が設けられており、この表示部70は、ビール樽T内のビールの残量を表示するものである。また、表示部70は、ビール樽Tから飲料管経路30を通って注出コック40により注出されたビールの累積量を表示するようにしてもよい。
【0020】
この飲料ディスペンサは、図3に示すように、電磁開閉弁61、各種センサ33,62,63、表示部70に接続された電気制御回路Eを備えている。この電気制御回路Eは、マイクロコンピュータ80を備えており、図5〜図7に示すフローチャートに対応したプログラムの実行する。また、マイクロコンピュータ80は、記憶手段であるメモリ81と計時手段であるタイマ82を内蔵している。メモリ81には、図5に示すように、ビール樽T内のビールの温度における適正ガス圧が記憶されている。
【0021】
上記のように構成した当該飲料ディスペンサにおけるビールの注出におけるの作動を図5〜図7にて説明する。始めに、図示しない電源スイッチが投入されると、冷凍装置50が運転されて冷却水槽20内を冷却するとともに、電気制御回路Eが、プログラムの実行を開始する。注出コック40のレバー41の傾倒操作により注出コック40内の切替弁機構を開放されるようにすると、陽圧下におかれる飲料管経路30内のビールが注出され始めて、炭酸ガスがガス流量センサ63を流れる。これにより、マイクロコンピュータ80は、図5に示すステップ101において、ガス流量センサ63が所定流量を検出したことに基づいてYESとの判定をし、ステップ102においてタイマ82を”0”にリセットする。ステップ102において、タイマが”0”にリセットされると、マイクロコンピュータ80は、ステップ103において、電磁開閉弁61を開弁してガスボンベG内の炭酸ガスがビール樽Tに送られるようにする。
【0022】
一方、注出コック40のレバー41の傾倒操作がされなくて、ガス流量センサ63が所定流量を検出されないときには、マイクロコンピュータ80は、ステップ101において、ガス流量センサ63が所定流量を検出しないことに基づいてNOとの判定をし、ステップ104において、ガス流量センサ63が所定流量を検出してから所定時間として30分経過したか否かを判定する。ガス流量センサ63が所定流量を検出してから所定時間として30分経過していれば、マイクロコンピュータ80は、ステップ104においてYESと判定し、ステップ105において、電磁開閉弁61を閉弁してガスボンベG内の炭酸ガスがビール樽Tに送られないようにする。これにより、ビール樽T内のビールは、炭酸ガスが過剰に溶解することによって過炭酸状態となってピリピリとした味になることがなくなる。
【0023】
ステップ103において電磁開閉弁61が開弁されると、ガスボンベGからガス経路60を通ってビール樽T内に炭酸ガスが流入し、流入する炭酸ガスによりビール樽内T内のビールが飲料管経路30に押し出され、飲料管経路30を通るビールが注出コック40のノズル42から注出される。注出コック40からビールが注出されると、マイクロコンピュータ80は、ステップ106において、ビール樽残量表示処理を実行する。
【0024】
ビール樽残量表示処理においては、マイクロコンピュータ80は、図6に示すステップ201において、ガス流量センサ63によりガスボンベGからガス経路60を流れる炭酸ガスを検出してその流量を計測させる。ステップ201の処理後、マイクロコンピュータ80は、ステップ202において、ガス流量センサ63に基づく炭酸ガスの累積流量をビール樽Tから注出されたビールの累積流量としてビール樽Tの残量からビールの累積流量を引いた量をビール樽T内のビールの残量として算出する。ステップ202の処理後、マイクロコンピュータ80は、ステップ203において、算出したビール樽T内のビールの残量を表示部70に表示させてビール樽残量表示処理を終了させる。なお、ステップ202においては、ガス流量センサ63に基づく炭酸ガスの累積流量をビール樽Tから注出されたビールの累積流量として算出し、ステップ203において、算出されたビール樽Tの累積流量として表示部70に表示させてもいい。
【0025】
上述したステップ104におけるNOとの判定後、または、ステップ105における処理後、または、ステップ106におけるビール樽残量表示処理後、マイクロコンピュータ80は、ステップ107において、ビール樽調圧処理を実行する。ビール樽調圧処理においては、マイクロコンピュータ80は、図7に示すステップ301において、温度センサ33によりビール樽Tから送られるビールの温度を所定時間として2秒間空けて2度測定させる。ステップ301における処理後、マイクロコンピュータ80は、ステップ302において、温度センサ33によるビール計測温度に基づきビール樽T内のビールの温度を算出する。ビール樽T内のビールの温度を算出すると、マイクロコンピュータ80は、ステップ303において、算出された温度におけるビール樽T内のビールの適正ガス圧をメモリ81に記憶されたビールの温度における適正ガス圧から算出する。ガス圧センサ62によるビール樽T内のビールのガス圧が、算出された適正ガス圧以上となっていれば、マイクロコンピュータ80は、ステップ304においてYESと判定し、ステップ305において、電磁開閉弁61を閉弁させる。一方、ビール樽T内のビールのガス圧が適正ガス圧より低くなっていれば、マイクロコンピュータ80は、ステップ304においてNOと判定し、ステップ306において、電磁開閉弁61を開弁させる。これにより、ビール樽T内のビールは、適切なガス圧に保たれる。
【0026】
上述のように、本実施形態における飲料ディスペンサは、ガス流量センサ63から計測されたガスの累積流量からビール樽Tのビールの残量が算出され、算出されたビール樽T内のビールの残量を表示部70により表示させているので、ビール樽T内のビールの残量が少なくなるタイミングで新たなビール樽を注文することができ、ビール樽が不足したり、余分なビール樽を保管する場所をなくすことができる。また、ビール樽T内のビールの残量は、飲料管経路30に飲料の流量センサを設けることなく、ガス流量センサ63のガスの累積流量から算出させるようにしているので、飲料管経路30でインペラ式の流量センサを用いたときに生じるインペラの回転によるビールの発泡するおそれや、飲料管経路30でのビールの発泡を抑えた超音波センサや光センサのような高額なセンサを採用しなくてもよくなる。さらに、ガス流量センサ63は、ビールが通らないガス経路60に設けられているので、ガス流量センサ63がビールにより汚れることなく洗浄も容易となる。
【0027】
また、本実施形態における飲料ディスペンサは、ガスボンベGからビール樽Tに炭酸ガスを送るガス経路60に電磁開閉弁61が設けられており、ガス流量センサ63により炭酸ガスが所定の流量以上で送られなくなることを検知してから所定時間として30分経過後に電磁開閉弁61を閉じるようにしているので、ビール樽T内のビールに炭酸ガスが過剰に溶解されてピリピリとした味となることを防ぐことができる。このとき、電磁開閉弁61は、注出コック40のレバーの傾倒操作とともに炭酸ガスが所定流量以上で流れることをガス流量センサ63により検知されてから所定時間経過後に閉弁されるようになっているので、飲料ディスペンサは、電磁開閉弁61を閉弁させるために別途スイッチなどを設けなくてよくなる。
【0028】
さらに、本実施形態における飲料ディスペンサは、ビール樽Tから送られるビールの温度を計測する温度センサ33と、ビール樽T内の飲料のガス圧を計測するガス圧センサ62とが設けられており、ガス流量センサ63により炭酸ガスが所定の流量以上で送られていることを検知してから、温度センサ33の計測温度に基づいてビール樽T内のビールの適正ガス圧が算出されて、ガス圧センサ62によりビール樽T内のビールが適正ガス圧以上となったときに電磁開閉弁61を閉じるようにしているので、ビール樽T内のビールを適正ガス圧以上となることのないようにすることができる。このとき、温度センサ33は、注出コック40のレバーの傾倒操作とともに炭酸ガスが所定流量以上で流れることをガス流量センサ63により検知されてから計測されるようになっているので、注出間隔が長くなったときに飲料管経路30内で周囲の温度による影響を受けたビールの温度ではなく、ビール樽Tとほぼ同じビールの温度を測定することができ、ビール樽T内のビールのガス圧を適切なものとすることができる。
【0029】
本実施形態においては、ガス供給源として炭酸ガスを貯えるガスボンベが採用されているが、本発明はこれに限られるものでなく、他のガスとして圧縮空気や窒素ガス等により飲料を注出コック40に押し出すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係る飲料ディスペンサの側面図である。
【図2】図1の飲料ディスペンサの正面図である。
【図3】図1の飲料ディスペンサの電気制御回路のブロック図である。
【図4】ビール樽内のビールの適正ガス圧を示す図である。
【図5】飲料ディスペンサの作動を示すフローチャートである。
【図6】飲料ディスペンサのビール樽残量表示処理の作動を示すフローチャートである。
【図7】飲料ディスペンサのビール樽調圧処理の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0031】
33…温度計測手段(温度センサ)、40…注出手段(注出コック)、61…弁(電磁開閉弁)、62…ガス圧計測手段(ガス圧センサ)、63…ガス流量センサ(ガス流量計測手段)、70…表示部、B…ガス供給源(ガスボンベ)、T…飲料容器(ビール樽)。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス供給源から密閉された飲料容器にガスを送ることにより前記飲料容器の飲料を注出手段に押し出して注出させる飲料ディスペンサにおいて、
前記ガス供給源から前記飲料容器に送られるガスの流量を計測するガス流量計測手段を設けたことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項2】
前記飲料ディスペンサは、
前記ガス流量計測手段から計測されたガスの累積流量から前記飲料容器の飲料の残量または前記飲料容器から前記注出手段に送り出された飲料の累積量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記飲料容器の飲料の残量または前記飲料容器から前記注出手段に送り出された飲料の累積量を表示する表示手段とをさらに設け、
前記飲料容器の飲料の残量または前記飲料容器から前記注出手段に送り出された飲料の累積量を前記表示手段により表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項3】
前記飲料ディスペンサは、
前記ガス供給源から前記飲料容器にガスを送る経路に弁をさらに設け、
前記ガス流量計測手段によりガスが所定の流量以上で送られなくなることを検知してから前記弁を閉じるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項4】
前記飲料ディスペンサは、
前記飲料容器から送られる飲料の温度を計測する温度計測手段と、
前記飲料容器内の飲料のガス圧を計測するガス圧計測手段と、
前記温度計測手段の計測温度に基づいて前記飲料容器内の飲料の適正ガス圧を算出する適正ガス圧算出手段とをさらに設け、
前記ガス流量計測手段によりガスが所定の流量以上で送られていることを検知してから前記温度計測手段による前記飲料容器内の飲料の温度に基づいて前記適正ガス圧算出手段により算出された適正ガス圧を算出し、
前記ガス圧計測手段の計測ガス圧に基づいて前記飲料容器内の飲料が前記適正ガス圧となるように制御したこと特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の飲料ディスペンサ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate