説明

飲水器用間接加熱式温水タンク

【課題】
飲水器用温水タンクは、90度ないし95度くらいの温度で使用されるため、ヒーターの沸騰によって内部に空気が溜まるため、必ず排気配管が必要である。しかし、その排気管を通って沸騰水が循環するため、エネルギーが無駄になっていた。
【解決手段】
そこで、沸騰現象をできるだけ少なくできるタンクを考案した。タンクの内部を2重にして外側のタンクには油などの沸点の高い液体を入れ、その中のタンクに入る水を間接的に加熱することにした。また、油などの対流を良くするための隔壁を外部タンクに設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲水器などに使われる温水タンクに関する物である。
【背景技術】
【0002】
飲水器に用いられる温水器は、ステンレスなどのタンクにヒーターを内蔵、もしくは外部に装着した物が使われる。上部のタンクからの水は密閉されることによって止水されることが多く、そのためタンクは密閉式のものが使われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
温水タンクは90度ないし95度くらいの温度で使用されるため、ヒーターの沸騰によって内部に空気が溜まるため、必ず排気配管が必要である。しかし、その排気管を通って沸騰水が循環するため、エネルギーが無駄になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、沸騰現象をできるだけ少なくできるタンクを考案した。沸騰はヒーターの単位面積あたりのワット数を下げれば防げるのだが、小さなタンクで多くの熱水を供給しようとすると、あまりワット数を下げる訳にもいかない。そこで、タンクの内部を2重にして外側のタンクには油などの沸点の高い液体を入れ、その中のタンクに入る水を間接的に加熱することにした。また、油などの対流を良くするための隔壁を外部タンクに設けた。
【発明の効果】
【0005】
その結果、油の温度を細かく制御することで、水の沸騰を押さえることができた。また油の沸点は水よりも高いため、ヒーターの沸騰音についても抑えることができた。そのうえ、温水を使っても油の温度はすぐに低下しないため、温水の再加熱が迅速に行えるようになった。内側のタンクの表面積はヒーターの表面積の5倍〜6倍になるため、効果的に沸騰を抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0006】
現在、家庭用電気製品などでもっとも必要とされるのは省エネ性能であり、無駄なエネルギーを消費することは許されない。飲水器は年間数百万台製造されており、温水循環によるロスをなくせば、かなりの省エネが期待されるため、この技術の利用可能性は大である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】全体の構成図である。1) タンクの上蓋。2) 内部水タンク3) 対流促進用隔壁4) 外部タンク側壁5) ヒーター取り付け穴6) タンク底板7) 油等注入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に隔壁を持った間接加熱式温水タンク

【図1】
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【公開番号】特開2009−14294(P2009−14294A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178138(P2007−178138)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(598094953)
【Fターム(参考)】