飲食物搬送用具
【課題】顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、皿への取り付け及び皿からの取り外しが容易に行なえるようにした飲食物搬送用具を提供する。
【解決手段】皿載せ部と、皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、保持部には永久磁石を設け、カバー部材には前記永久磁石に吸着する磁性体を設けて、前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにした。
【解決手段】皿載せ部と、皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、保持部には永久磁石を設け、カバー部材には前記永久磁石に吸着する磁性体を設けて、前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば皿に盛った寿司などの飲食物を搬送体に載せて搬送し、飲食客が各自好みの飲食物を搬送路から適宜取り出して飲食出来るようにした飲食物搬送装置に用いられる飲食物搬送用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、店内に多数配置されるテーブルやカウンターに沿って循環する搬送体を備えてなる搬送装置を設置した店舗では、調理人が、厨房室内にてシャリ玉上にネタを載せて握り、出来上がった寿司を皿に載せた上で搬送装置の搬送体上に移し替え、この搬送体により客室の各テーブルに順次搬送する一方、顧客は、前記搬送装置により順次送られてくる複数種類の鮨を好みに応じて搬送体から適宜取り出して食するようにしている。
【０００３】
ところで、以上の搬送装置により搬送される皿に盛られた寿司は、搬送路上を所定の速度で搬送されることから、乾燥し易く、また他の客に誤って触れることも考えられるので、寿司を衛生的に提供することや寿司の乾燥を防止することが課題となっている。
【０００４】
そこで従来では、前記した不具合を解消するために、寿司を盛った皿に別途形成したカバー部材を被せた上で、搬送装置の搬送路上に送り込むようにしている。（特許文献１参照）
しかしながら従来の前記した方法では、調理人がカバー部材を手に持って、寿司を盛った皿上にそのカバー部材を被せた上で、皿をカバー部材とともに搬送路上に載せ替えねばならないし、また顧客も搬送されてきた皿をカバー部材とともに搬送路から降ろした後、カバー部材を手で持って皿から取り外さねばならず、全体として面倒である。
【０００５】
しかもカバー部材の取り付けのみならず取り外しに際して、調理人や顧客が、その都度、手でカバー部材をつかんで、皿からのカバー部材の取り外しや、皿へのカバー部材の取り付けを行なうので、カバー部材が汚れる不具合があるし、また顧客が皿から取り外したカバー部材がテーブル上に残ることとなるので、テーブル上が狭くなる不具合もある。
【特許文献１】特開２００１−２９９５５３号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、皿への取り付け及び皿からの取り外しが容易に行なえるようにした飲食物搬送用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
以上の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、搬送装置の搬送路に載せて用いる飲食物搬送用具であって、
皿載せ部と、
皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、
前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、
皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、
前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにしていることを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の飲食物搬送用具において、保持部には、磁石または磁性体が設けられ、カバー部材には、前記保持部に設けられた磁石または磁性体に吸着する磁性体または磁石が設けられていることを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の飲食物搬送用具において、
検出部が常時は皿載せ部の上方に突出して、皿載せ部に載せられた皿により押されて皿載せ部内に退入する検出体から構成され、離脱手段は、前記検出体に連動して、前記保持部に対して出退する離脱体から構成され、前記検出体が皿載せ部の上方に突出しているときには、前記離脱体は保持部内に退避し、検出体が皿載せ部内に退入するときには、前記離脱体は保持部外に突出して、この離脱体により、保持部に保持されている皿を保持部から離脱させるようにしていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１に記載の発明によれば、皿載せ部に皿を載せるに伴って、検出手段と離脱手段とにより、保持部に保持された皿のカバー部材が皿載せ部上の皿に自動的に被せられるので、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、皿へのカバー部材の取り付けを行なうことができる。
【００１１】
請求項２または３に記載の発明によれば、カバー部材の被さった皿を皿載せ部から持上げて、カバー部材を保持部に近づけるだけで、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、カバー部材が保持部に吸着して、皿からのカバー部材の取り外しも簡単且つ容易に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明にかかる飲食物搬送用具の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【００１３】
先ず図１０は、客室Ｓ２に設置するカウンターテーブル１ａ及び複数の脚付きテーブル１ｂと、厨房室Ｓ１の前面乃至各テーブル１ａ・１ｂに沿って配置した仕切りハウジング２と、この仕切りハウジング２上に周回状に設けられて、厨房室Ｓ１内で後記する皿４に盛り合わされた寿司Ｒを各テーブル１ａ・１ｂに循環搬送するための搬送路３を設けた寿司店舗内を平面的にあらわしたものである。
【００１４】
仕切りハウジング２は、図１１にも示すように、所定間隔開けて相対向する側壁２１・２２と、これら両側壁２１・２２の上端及び下端を結ぶ上壁２３及び底壁（図示せず）とから断面ボックス状に形成されたものであって、図１０に示すように、厨房室Ｓ１の前面に沿って配設されてこの厨房室Ｓ１と客室Ｓ２とを区画する第１ハウジング部２ａと、この第１ハウジング部２ａの長手方向両端から屈曲して客室Ｓ２内に平行に延びる第２、第３ハウジング部２ｂ・２ｃとから成り、第２、第３ハウジング部２ｂ・２ｃにおける側壁２１・２２の外側方には、前記したカウンターテーブル１ａと、脚付きテーブル１ｂとが配置されている。
【００１５】
搬送路３は、図１１に示すように、各ハウジング部２ａ・２ｂ・２ｃの上壁２３に設けた凹所３１と、この凹所３１の幅方向両側に設けられた案内壁３２に案内されながら凹所３１内をモータ駆動により循環移動する搬送体としての無端状のフラットチエン３３とが備えられている。
【００１６】
以上の構成からなる搬送装置にあっては、厨房室Ｓ１において従業員により皿４に盛られる寿司Ｒが厨房室Ｓ１の前面を移動するフラットチエン３３上に順次載せられて、このフラットチエン３３を介して客室Ｓ２内の各テーブル１ａ・１ｂに循環搬送され、各テーブルの客が、好みの寿司Ｒの載った皿４をフラットチエン３３から適宜取り出して食事をするようにしている。
【００１７】
皿４は、既知の通り、平面視円形の皿板４１と、この皿板４１の下面中央から突出する円筒状の高台４２とから構成されている。
【００１８】
本発明の飲食物搬送用具は、前述のフラットチエン３３に載せて用いるものであり、次にこの飲食物搬送用具を詳説する。
【００１９】
図１〜図５において符号５で示す飲食物搬送用具は、基本的には、
平面視円盤状に形成された皿載せ部６と、
皿４が皿載せ部６に載せられたのを検出するための検出手段７と、
皿載せ部６の上方に位置して、皿４のカバー部材４０を保持するための保持部８と、
皿４が皿載せ部６に載せられたのを検出手段７により検出するに伴って、保持部８に保持されているカバー部材４０を保持部８から離脱させるための離脱手段９とが備えられている。
【００２０】
カバー部材４０は、透明の合成樹脂材料から下面のみが開口する円筒状に形成され、その上壁４０ａの中央には、磁性板、実施形態では、薄い鉄板４０ｂを固着している。
【００２１】
皿載せ部６は、フラットチエン３３上に載置可能な平面視略円形の底板６１と、皿４が載置可能な平面視界略円形の上板６２と、これらの上板６２と底板６１の周囲を囲む側板６３とから構成されている。
【００２２】
皿載せ部６の上板６２には、皿４の高台４２が嵌合可能な円盤状の膨出部６４が突設され、その膨出部６４の上壁６５の中央には、貫通孔６６が設けられている。
【００２３】
保持部８は、所定間隔開けて対向する上下一対の対向板８１・８２と、これら対向板８１・８２の周囲を囲む側板８３とから構成されている。
【００２４】
保持部８の下部対向板８２の中央には、プレート上の永久磁石８４を固定するとともに、この永久磁石８４の外周には、後記する離脱体９１が挿通可能な貫通孔８５を設けている。
【００２５】
以上の保持部８は、皿載せ部６の周縁に立設されたアーム６７の上端部に設けられて、皿載せ部６とは所定間隔開けて上下で対向している。
【００２６】
なお、アーム６７は、中空状に形成されて皿載せ部6及び保持部８の内部空間と連通している。
【００２７】
図１〜図５に示す検出手段７及び離脱手段９は、機械的に動作するようにしたものであって、具体的には、膨出部６４の貫通孔６６に挿通されるロッド状の検出体７１と下部対向板８２の貫通孔８５に挿通されるロッド状の離脱体９１とが、正面視コ状に屈曲する連結杆７０の長さ方向両端部に一体に設けられており、連結杆７０と膨出部６４の上壁６５との間に掛け渡したスプリング７０ａのバネ力により、常時は、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出させるとともに、離脱体９１は下部対向板８２の貫通孔８５よりも保持部８の内部空間に退入させるように成し、突出する検出体７１をスプリング７０ａのバネ力に抗して下方に押し込むことにより、離脱体９１を下部対向板８２の貫通孔８５を介して保持部８の下方外部に突出させるようにしている。
【００２８】
連結杆７０は、皿載せ部6からアーム６７及び保持部８の内部空間内に配置されて、アーム６７の内部空間に設けたガイド部材６８を介して上下方向に往復移動する。
【００２９】
以上の飲食物搬送用具５は、搬送路３上に載せて用いるのであって、常時は、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出し、離脱体９１が下部対向板８２の貫通孔８５よりも保持部８の内部空間に退入している。
【００３０】
そして、図１に示すように、カバー部材４０の上壁４０ａに設けた鉄板４０ｂを保持部８の下部対向板８２に固定した磁石８４に吸着させることで、カバー部材４０を保持部８の下部対向板８２の下方に保持させておく。
【００３１】
そして寿司Ｒが盛られた皿４を皿載せ部６の上板６２に載せて、高台４２を膨出部６４に嵌めると、皿板４１の下面が、膨出部６４上に突出する検出体７１をスプリング７０ａのバネ力に抗して下方に押し込み、これに伴ない、離脱体９１が貫通孔８５を介して保持部８の下方外部に突出して、カバー部材４０の上壁４０ａを下方に押し、これにより、鉄板４０ｂが、吸着していた磁石８４から離脱して、図２に示すように、カバー部材４０が、皿４上に落下して皿板４１に盛られた寿司Ｒを覆う。
【００３２】
そして、以上のようにカバー部材４０で覆われた寿司Ｒが皿４とともに搬送路３で搬送されるのであって、この搬送時には、皿４上の寿司Ｒはカバー部材４０により覆われているので、他人が皿４上の寿司Ｒに不用意に触れるようなことがないし、搬送時に受ける風で皿４上の寿司Ｒが不用意に乾く不具合も抑制される。
【００３３】
一方、顧客が皿４を飲食物搬送用具５から取り出す場合には、図３にも示すように、皿板４１の縁を手でつかんで、皿４を上方に持上げ、カバー部材４０の上壁４０ａを保持部４０の下部対向板８２の下面に接触させるのであって、皿４の持上げにより、スプリング７０ａのばね力によって、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出するとともに、離脱体９１が保持部８の内部空間に退入し、図４に示すように、カバー部材４０の鉄板４０ｂが磁石８４に吸着して、カバー部材４０が保持部８に保持されるので、寿司Ｒが盛られた皿４のみを手前に引き寄せることができる。
【００３４】
カバー部材４０が保持された飲食物搬送用具５に対しては、厨房に戻された段階で、前記した手順により、再度、寿司Ｒの盛られた皿４を皿載せ部６に載せればよい。
【００３５】
斯くして、顧客や蝶理人がカバー部材４０に直接手を触れることなく、カバー部材４０の皿４への取り付け乃至皿４からの取り外しが容易に行なえる。
【００３６】
従って、カバー部材４０の汚れも少ないし、また従来のように、皿４から取り外したカバー部材４０がテーブルに残ることもない。
【００３７】
以上の実施形態では、カバー部材４０の上壁４０ａに鉄板４０ｂを固着し、保持部８の下部対向板８２の中央に永久磁石８４を固定したが、これに限定されるものではなく、例えばカバー部材４０の上壁４０ａに永久磁石８４を固定し、保持部８の下部対向板８２に鉄板４０ｂを固定してもよいし、あるいは、カバー部材４０及び保持部８の両者に永久磁石８４を固定してもよい。
【００３８】
次に、図６〜図９は飲食物搬送用具の別の実施形態を示すものであって、この飲食物搬送用具５００では、前述の永久磁石８４に替えて、電磁石８４０を用い、検出手段７を感光素子７１０から構成して、この感光素子７１０の感光部７１１を貫通孔６６に臨ませている。
【００３９】
また離脱手段９は、前記した電磁石８４０への通電をオン・オフ制御するマイクロコンピュータを備えた制御装置９１０から構成している。
【００４０】
そして制御装置９１０は、感光素子７１０が感光すると、電磁石８４０に通電して、電磁石８４０を励磁し、感光素子７１０が感光しなくなると、電磁石８４０への通電を停止して、電磁石８４０を消磁するように制御している。
【００４１】
また以上の実施形態では、タイマー５１０が備えられ、制御装置９１０の制御により、感光素子７１０が感光しなくなるとタイマー５１０をオン動作させ、感光素子７１０が感光するとタイマー５１０をオフ動作させるようにしている。
【００４２】
そして、タイマー５１０のオン動作後の時間を制御装置９１０で計測し、計測時間が予め設定した時間、例えば２０分間、タイマー５１０がオン動作を保ち続けている場合、制御装置９１０の制御により、保持部８の上面に設けた警告ランプ５１１を点灯させるとともに、その後、感光素子７１０が感光しても、リセットスイッチ(図示せず)を押さない限り、電磁石８４０を励磁させないようにしている。
【００４３】
なお、図６〜図９において、５１２はバッテリー、５１３は電源スイッチを示す。
【００４４】
以上の飲食物搬送用具５００は、電源スイッチ５１３をオン動作させると、感光素子７１０が感光して、電磁石８４０が励磁するので、図６に示すように、カバー部材４０の鉄板４０ｂを電磁石８４０に吸着させて、カバー部材４０を保持部８に保持させる。
【００４５】
そして図６に示すように、寿司Ｒが盛られた皿４を皿載せ部６の上板６２に載せて、高台４２を膨出部６４に嵌めると、感光素子７１０が感光しなくなり、これに伴ない、制御装置９１０の制御により、電磁石８４０への通電が停止されて、電磁石８４０が消磁し、図６に示すように、カバー部材４０が皿４上に落下して皿板４１に盛られた寿司Ｒを覆う。
【００４６】
そして、以上のようにカバー部材４０で覆われた寿司Ｒは、皿４とともに搬送路３で搬送されるのであって、この搬送時には、皿４上の寿司Ｒはカバー部材４０により覆われているので、他人が皿４上の寿司Ｒに不用意に触れるようなことがないし、皿４上の寿司Ｒが、搬送時に受ける風で不用意に乾く不具合も抑制される。
【００４７】
一方、顧客が皿４を飲食物搬送用具５から取り出す場合には、図８に示すように、皿板４１の縁を手でつかんで、皿４を上方に持上げ、カバー部材４０の上壁４０ａを保持部４０の下部対向板８２の下面に接触させるのであって、皿４の持上げにより、感光素子７１０が感光して、電磁石８４０が励磁するので、カバー部材４０の鉄板４０ｂが電磁石８４０に吸着して、カバー部材４０が保持部８に保持されるので、寿司Ｒが盛られた皿４のみを手前に引き寄せることができる。
【００４８】
カバー部材４０が保持された飲食物搬送用具５には、厨房に戻された段階で、前記した手順で、再度寿司Ｒの盛られた皿４を皿載せ部６に載せればよい。
【００４９】
また搬送されている飲食物搬送用具５００によって搬送される皿４に盛られた寿司Ｒが一度も手つかずの状態で予め設定した時間が経過した場合には、タイマー５１０がオン動作を保ち続けるので、制御装置９１０の制御により、予め設定した時間が経過した時点で、警告ランプ５１１が点灯し、その後に感光素子７１０が感光しても、電磁石８４０が励磁しなくなる。
【００５０】
従って、警告ランプ５１１の点灯により、皿４上の寿司Rが搬送路３に搬送されてから設定時間以上過ぎていることを知ることができるし、誤って皿４を皿載せ部６から取り出しても、カバー部材４０を保持部８に保持させることができなくなるので、換言すれば、カバー部材４０が皿４に載ったままとなるので、顧客もその寿司Rが搬送路３に搬送されてから一定時間過ぎていることを知り、全体として、一定時間経過後の寿司Rが誤って顧客提供されるのを防止することができる。
【００５１】
斯くして、以上の飲食物搬送用具５００でも、顧客や調理人がカバー部材４０に直接手を触れることなく、カバー部材４０の皿４への取り付け乃至皿４からの取り外しが容易に行なえる。
【００５２】
従って、カバー部材４０の汚れも少ないし、また従来のように、皿４から取り外したカバー部材４０がテーブルに残ることもない。
【００５３】
以上の実施形態では、検出手段７を感光素子７１０から構成したが、リミットスイッチを用いてもよい。
【００５４】
また以上の実施形態では、保持部８に警告ランプ５１１を設けたが、警告音を発するスピーカーを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】飲食物搬送用具の一実施形態を示す概略断面図。
【図２】皿載せ部に皿を載せた状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図３】皿載せ部から皿を取り出す過程を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図４】皿載せ部から皿を取り出した状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図５】飲食物搬送用具の概略斜視図。
【図６】飲食物搬送用具の別の実施形態を示す概略断面図。
【図７】皿載せ部に皿を載せた状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図８】皿載せ部から皿を取り出す過程を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図９】図５に示す飲食物搬送用具のブロック図。
【図１０】飲食物搬送装置が備えられた寿司店舗内を平面的に表した説明図。
【図１１】飲食物搬送装置の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
【００５６】
３ 搬送路
４ 皿
４０ カバー部材
４０ｂ 鉄板
５・５００ 飲食物搬送用具
６ 皿載せ部
７ 検出手段
７１ 検出体
７１０ 感光素子
８ 保持部
８４ 磁石
８４０ 電磁石
９ 離脱手段
９１ 離脱体
９１０ 制御装置
Ｒ 寿司
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば皿に盛った寿司などの飲食物を搬送体に載せて搬送し、飲食客が各自好みの飲食物を搬送路から適宜取り出して飲食出来るようにした飲食物搬送装置に用いられる飲食物搬送用具に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、店内に多数配置されるテーブルやカウンターに沿って循環する搬送体を備えてなる搬送装置を設置した店舗では、調理人が、厨房室内にてシャリ玉上にネタを載せて握り、出来上がった寿司を皿に載せた上で搬送装置の搬送体上に移し替え、この搬送体により客室の各テーブルに順次搬送する一方、顧客は、前記搬送装置により順次送られてくる複数種類の鮨を好みに応じて搬送体から適宜取り出して食するようにしている。
【０００３】
ところで、以上の搬送装置により搬送される皿に盛られた寿司は、搬送路上を所定の速度で搬送されることから、乾燥し易く、また他の客に誤って触れることも考えられるので、寿司を衛生的に提供することや寿司の乾燥を防止することが課題となっている。
【０００４】
そこで従来では、前記した不具合を解消するために、寿司を盛った皿に別途形成したカバー部材を被せた上で、搬送装置の搬送路上に送り込むようにしている。（特許文献１参照）
しかしながら従来の前記した方法では、調理人がカバー部材を手に持って、寿司を盛った皿上にそのカバー部材を被せた上で、皿をカバー部材とともに搬送路上に載せ替えねばならないし、また顧客も搬送されてきた皿をカバー部材とともに搬送路から降ろした後、カバー部材を手で持って皿から取り外さねばならず、全体として面倒である。
【０００５】
しかもカバー部材の取り付けのみならず取り外しに際して、調理人や顧客が、その都度、手でカバー部材をつかんで、皿からのカバー部材の取り外しや、皿へのカバー部材の取り付けを行なうので、カバー部材が汚れる不具合があるし、また顧客が皿から取り外したカバー部材がテーブル上に残ることとなるので、テーブル上が狭くなる不具合もある。
【特許文献１】特開２００１−２９９５５３号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、皿への取り付け及び皿からの取り外しが容易に行なえるようにした飲食物搬送用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
以上の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、搬送装置の搬送路に載せて用いる飲食物搬送用具であって、
皿載せ部と、
皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、
前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、
皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、
前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにしていることを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の飲食物搬送用具において、保持部には、磁石または磁性体が設けられ、カバー部材には、前記保持部に設けられた磁石または磁性体に吸着する磁性体または磁石が設けられていることを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の飲食物搬送用具において、
検出部が常時は皿載せ部の上方に突出して、皿載せ部に載せられた皿により押されて皿載せ部内に退入する検出体から構成され、離脱手段は、前記検出体に連動して、前記保持部に対して出退する離脱体から構成され、前記検出体が皿載せ部の上方に突出しているときには、前記離脱体は保持部内に退避し、検出体が皿載せ部内に退入するときには、前記離脱体は保持部外に突出して、この離脱体により、保持部に保持されている皿を保持部から離脱させるようにしていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１に記載の発明によれば、皿載せ部に皿を載せるに伴って、検出手段と離脱手段とにより、保持部に保持された皿のカバー部材が皿載せ部上の皿に自動的に被せられるので、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、皿へのカバー部材の取り付けを行なうことができる。
【００１１】
請求項２または３に記載の発明によれば、カバー部材の被さった皿を皿載せ部から持上げて、カバー部材を保持部に近づけるだけで、顧客や蝶理人がカバー部材に直接手を触れずとも、カバー部材が保持部に吸着して、皿からのカバー部材の取り外しも簡単且つ容易に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明にかかる飲食物搬送用具の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【００１３】
先ず図１０は、客室Ｓ２に設置するカウンターテーブル１ａ及び複数の脚付きテーブル１ｂと、厨房室Ｓ１の前面乃至各テーブル１ａ・１ｂに沿って配置した仕切りハウジング２と、この仕切りハウジング２上に周回状に設けられて、厨房室Ｓ１内で後記する皿４に盛り合わされた寿司Ｒを各テーブル１ａ・１ｂに循環搬送するための搬送路３を設けた寿司店舗内を平面的にあらわしたものである。
【００１４】
仕切りハウジング２は、図１１にも示すように、所定間隔開けて相対向する側壁２１・２２と、これら両側壁２１・２２の上端及び下端を結ぶ上壁２３及び底壁（図示せず）とから断面ボックス状に形成されたものであって、図１０に示すように、厨房室Ｓ１の前面に沿って配設されてこの厨房室Ｓ１と客室Ｓ２とを区画する第１ハウジング部２ａと、この第１ハウジング部２ａの長手方向両端から屈曲して客室Ｓ２内に平行に延びる第２、第３ハウジング部２ｂ・２ｃとから成り、第２、第３ハウジング部２ｂ・２ｃにおける側壁２１・２２の外側方には、前記したカウンターテーブル１ａと、脚付きテーブル１ｂとが配置されている。
【００１５】
搬送路３は、図１１に示すように、各ハウジング部２ａ・２ｂ・２ｃの上壁２３に設けた凹所３１と、この凹所３１の幅方向両側に設けられた案内壁３２に案内されながら凹所３１内をモータ駆動により循環移動する搬送体としての無端状のフラットチエン３３とが備えられている。
【００１６】
以上の構成からなる搬送装置にあっては、厨房室Ｓ１において従業員により皿４に盛られる寿司Ｒが厨房室Ｓ１の前面を移動するフラットチエン３３上に順次載せられて、このフラットチエン３３を介して客室Ｓ２内の各テーブル１ａ・１ｂに循環搬送され、各テーブルの客が、好みの寿司Ｒの載った皿４をフラットチエン３３から適宜取り出して食事をするようにしている。
【００１７】
皿４は、既知の通り、平面視円形の皿板４１と、この皿板４１の下面中央から突出する円筒状の高台４２とから構成されている。
【００１８】
本発明の飲食物搬送用具は、前述のフラットチエン３３に載せて用いるものであり、次にこの飲食物搬送用具を詳説する。
【００１９】
図１〜図５において符号５で示す飲食物搬送用具は、基本的には、
平面視円盤状に形成された皿載せ部６と、
皿４が皿載せ部６に載せられたのを検出するための検出手段７と、
皿載せ部６の上方に位置して、皿４のカバー部材４０を保持するための保持部８と、
皿４が皿載せ部６に載せられたのを検出手段７により検出するに伴って、保持部８に保持されているカバー部材４０を保持部８から離脱させるための離脱手段９とが備えられている。
【００２０】
カバー部材４０は、透明の合成樹脂材料から下面のみが開口する円筒状に形成され、その上壁４０ａの中央には、磁性板、実施形態では、薄い鉄板４０ｂを固着している。
【００２１】
皿載せ部６は、フラットチエン３３上に載置可能な平面視略円形の底板６１と、皿４が載置可能な平面視界略円形の上板６２と、これらの上板６２と底板６１の周囲を囲む側板６３とから構成されている。
【００２２】
皿載せ部６の上板６２には、皿４の高台４２が嵌合可能な円盤状の膨出部６４が突設され、その膨出部６４の上壁６５の中央には、貫通孔６６が設けられている。
【００２３】
保持部８は、所定間隔開けて対向する上下一対の対向板８１・８２と、これら対向板８１・８２の周囲を囲む側板８３とから構成されている。
【００２４】
保持部８の下部対向板８２の中央には、プレート上の永久磁石８４を固定するとともに、この永久磁石８４の外周には、後記する離脱体９１が挿通可能な貫通孔８５を設けている。
【００２５】
以上の保持部８は、皿載せ部６の周縁に立設されたアーム６７の上端部に設けられて、皿載せ部６とは所定間隔開けて上下で対向している。
【００２６】
なお、アーム６７は、中空状に形成されて皿載せ部6及び保持部８の内部空間と連通している。
【００２７】
図１〜図５に示す検出手段７及び離脱手段９は、機械的に動作するようにしたものであって、具体的には、膨出部６４の貫通孔６６に挿通されるロッド状の検出体７１と下部対向板８２の貫通孔８５に挿通されるロッド状の離脱体９１とが、正面視コ状に屈曲する連結杆７０の長さ方向両端部に一体に設けられており、連結杆７０と膨出部６４の上壁６５との間に掛け渡したスプリング７０ａのバネ力により、常時は、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出させるとともに、離脱体９１は下部対向板８２の貫通孔８５よりも保持部８の内部空間に退入させるように成し、突出する検出体７１をスプリング７０ａのバネ力に抗して下方に押し込むことにより、離脱体９１を下部対向板８２の貫通孔８５を介して保持部８の下方外部に突出させるようにしている。
【００２８】
連結杆７０は、皿載せ部6からアーム６７及び保持部８の内部空間内に配置されて、アーム６７の内部空間に設けたガイド部材６８を介して上下方向に往復移動する。
【００２９】
以上の飲食物搬送用具５は、搬送路３上に載せて用いるのであって、常時は、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出し、離脱体９１が下部対向板８２の貫通孔８５よりも保持部８の内部空間に退入している。
【００３０】
そして、図１に示すように、カバー部材４０の上壁４０ａに設けた鉄板４０ｂを保持部８の下部対向板８２に固定した磁石８４に吸着させることで、カバー部材４０を保持部８の下部対向板８２の下方に保持させておく。
【００３１】
そして寿司Ｒが盛られた皿４を皿載せ部６の上板６２に載せて、高台４２を膨出部６４に嵌めると、皿板４１の下面が、膨出部６４上に突出する検出体７１をスプリング７０ａのバネ力に抗して下方に押し込み、これに伴ない、離脱体９１が貫通孔８５を介して保持部８の下方外部に突出して、カバー部材４０の上壁４０ａを下方に押し、これにより、鉄板４０ｂが、吸着していた磁石８４から離脱して、図２に示すように、カバー部材４０が、皿４上に落下して皿板４１に盛られた寿司Ｒを覆う。
【００３２】
そして、以上のようにカバー部材４０で覆われた寿司Ｒが皿４とともに搬送路３で搬送されるのであって、この搬送時には、皿４上の寿司Ｒはカバー部材４０により覆われているので、他人が皿４上の寿司Ｒに不用意に触れるようなことがないし、搬送時に受ける風で皿４上の寿司Ｒが不用意に乾く不具合も抑制される。
【００３３】
一方、顧客が皿４を飲食物搬送用具５から取り出す場合には、図３にも示すように、皿板４１の縁を手でつかんで、皿４を上方に持上げ、カバー部材４０の上壁４０ａを保持部４０の下部対向板８２の下面に接触させるのであって、皿４の持上げにより、スプリング７０ａのばね力によって、検出体７１が貫通孔６６を介して上壁６５の上方に突出するとともに、離脱体９１が保持部８の内部空間に退入し、図４に示すように、カバー部材４０の鉄板４０ｂが磁石８４に吸着して、カバー部材４０が保持部８に保持されるので、寿司Ｒが盛られた皿４のみを手前に引き寄せることができる。
【００３４】
カバー部材４０が保持された飲食物搬送用具５に対しては、厨房に戻された段階で、前記した手順により、再度、寿司Ｒの盛られた皿４を皿載せ部６に載せればよい。
【００３５】
斯くして、顧客や蝶理人がカバー部材４０に直接手を触れることなく、カバー部材４０の皿４への取り付け乃至皿４からの取り外しが容易に行なえる。
【００３６】
従って、カバー部材４０の汚れも少ないし、また従来のように、皿４から取り外したカバー部材４０がテーブルに残ることもない。
【００３７】
以上の実施形態では、カバー部材４０の上壁４０ａに鉄板４０ｂを固着し、保持部８の下部対向板８２の中央に永久磁石８４を固定したが、これに限定されるものではなく、例えばカバー部材４０の上壁４０ａに永久磁石８４を固定し、保持部８の下部対向板８２に鉄板４０ｂを固定してもよいし、あるいは、カバー部材４０及び保持部８の両者に永久磁石８４を固定してもよい。
【００３８】
次に、図６〜図９は飲食物搬送用具の別の実施形態を示すものであって、この飲食物搬送用具５００では、前述の永久磁石８４に替えて、電磁石８４０を用い、検出手段７を感光素子７１０から構成して、この感光素子７１０の感光部７１１を貫通孔６６に臨ませている。
【００３９】
また離脱手段９は、前記した電磁石８４０への通電をオン・オフ制御するマイクロコンピュータを備えた制御装置９１０から構成している。
【００４０】
そして制御装置９１０は、感光素子７１０が感光すると、電磁石８４０に通電して、電磁石８４０を励磁し、感光素子７１０が感光しなくなると、電磁石８４０への通電を停止して、電磁石８４０を消磁するように制御している。
【００４１】
また以上の実施形態では、タイマー５１０が備えられ、制御装置９１０の制御により、感光素子７１０が感光しなくなるとタイマー５１０をオン動作させ、感光素子７１０が感光するとタイマー５１０をオフ動作させるようにしている。
【００４２】
そして、タイマー５１０のオン動作後の時間を制御装置９１０で計測し、計測時間が予め設定した時間、例えば２０分間、タイマー５１０がオン動作を保ち続けている場合、制御装置９１０の制御により、保持部８の上面に設けた警告ランプ５１１を点灯させるとともに、その後、感光素子７１０が感光しても、リセットスイッチ(図示せず)を押さない限り、電磁石８４０を励磁させないようにしている。
【００４３】
なお、図６〜図９において、５１２はバッテリー、５１３は電源スイッチを示す。
【００４４】
以上の飲食物搬送用具５００は、電源スイッチ５１３をオン動作させると、感光素子７１０が感光して、電磁石８４０が励磁するので、図６に示すように、カバー部材４０の鉄板４０ｂを電磁石８４０に吸着させて、カバー部材４０を保持部８に保持させる。
【００４５】
そして図６に示すように、寿司Ｒが盛られた皿４を皿載せ部６の上板６２に載せて、高台４２を膨出部６４に嵌めると、感光素子７１０が感光しなくなり、これに伴ない、制御装置９１０の制御により、電磁石８４０への通電が停止されて、電磁石８４０が消磁し、図６に示すように、カバー部材４０が皿４上に落下して皿板４１に盛られた寿司Ｒを覆う。
【００４６】
そして、以上のようにカバー部材４０で覆われた寿司Ｒは、皿４とともに搬送路３で搬送されるのであって、この搬送時には、皿４上の寿司Ｒはカバー部材４０により覆われているので、他人が皿４上の寿司Ｒに不用意に触れるようなことがないし、皿４上の寿司Ｒが、搬送時に受ける風で不用意に乾く不具合も抑制される。
【００４７】
一方、顧客が皿４を飲食物搬送用具５から取り出す場合には、図８に示すように、皿板４１の縁を手でつかんで、皿４を上方に持上げ、カバー部材４０の上壁４０ａを保持部４０の下部対向板８２の下面に接触させるのであって、皿４の持上げにより、感光素子７１０が感光して、電磁石８４０が励磁するので、カバー部材４０の鉄板４０ｂが電磁石８４０に吸着して、カバー部材４０が保持部８に保持されるので、寿司Ｒが盛られた皿４のみを手前に引き寄せることができる。
【００４８】
カバー部材４０が保持された飲食物搬送用具５には、厨房に戻された段階で、前記した手順で、再度寿司Ｒの盛られた皿４を皿載せ部６に載せればよい。
【００４９】
また搬送されている飲食物搬送用具５００によって搬送される皿４に盛られた寿司Ｒが一度も手つかずの状態で予め設定した時間が経過した場合には、タイマー５１０がオン動作を保ち続けるので、制御装置９１０の制御により、予め設定した時間が経過した時点で、警告ランプ５１１が点灯し、その後に感光素子７１０が感光しても、電磁石８４０が励磁しなくなる。
【００５０】
従って、警告ランプ５１１の点灯により、皿４上の寿司Rが搬送路３に搬送されてから設定時間以上過ぎていることを知ることができるし、誤って皿４を皿載せ部６から取り出しても、カバー部材４０を保持部８に保持させることができなくなるので、換言すれば、カバー部材４０が皿４に載ったままとなるので、顧客もその寿司Rが搬送路３に搬送されてから一定時間過ぎていることを知り、全体として、一定時間経過後の寿司Rが誤って顧客提供されるのを防止することができる。
【００５１】
斯くして、以上の飲食物搬送用具５００でも、顧客や調理人がカバー部材４０に直接手を触れることなく、カバー部材４０の皿４への取り付け乃至皿４からの取り外しが容易に行なえる。
【００５２】
従って、カバー部材４０の汚れも少ないし、また従来のように、皿４から取り外したカバー部材４０がテーブルに残ることもない。
【００５３】
以上の実施形態では、検出手段７を感光素子７１０から構成したが、リミットスイッチを用いてもよい。
【００５４】
また以上の実施形態では、保持部８に警告ランプ５１１を設けたが、警告音を発するスピーカーを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】飲食物搬送用具の一実施形態を示す概略断面図。
【図２】皿載せ部に皿を載せた状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図３】皿載せ部から皿を取り出す過程を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図４】皿載せ部から皿を取り出した状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図５】飲食物搬送用具の概略斜視図。
【図６】飲食物搬送用具の別の実施形態を示す概略断面図。
【図７】皿載せ部に皿を載せた状態を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図８】皿載せ部から皿を取り出す過程を示す飲食物搬送用具の概略断面図。
【図９】図５に示す飲食物搬送用具のブロック図。
【図１０】飲食物搬送装置が備えられた寿司店舗内を平面的に表した説明図。
【図１１】飲食物搬送装置の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
【００５６】
３ 搬送路
４ 皿
４０ カバー部材
４０ｂ 鉄板
５・５００ 飲食物搬送用具
６ 皿載せ部
７ 検出手段
７１ 検出体
７１０ 感光素子
８ 保持部
８４ 磁石
８４０ 電磁石
９ 離脱手段
９１ 離脱体
９１０ 制御装置
Ｒ 寿司
【特許請求の範囲】
【請求項１】
搬送装置の搬送路に載せて用いる飲食物搬送用具であって、皿載せ部と、皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにしていることを特徴とする飲食物搬送用具。
【請求項２】
保持部には、磁石または磁性体が設けられ、カバー部材には、前記保持部に設けられた磁石または磁性体に吸着する磁性体または磁石が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の飲食物搬送用具。
【請求項３】
検出部が常時は皿載せ部の上方に突出して、皿載せ部に載せられた皿により押されて皿載せ部内に退入する検出体から構成され、離脱手段は、前記検出体に連動して、前記保持部に対して出退する離脱体から構成され、前記検出体が皿載せ部の上方に突出しているときには、前記離脱体は保持部内に退避し、検出体が皿載せ部内に退入するときには、前記離脱体は保持部外に突出して、この離脱体により、保持部に保持されている皿を保持部から離脱させるようにしていることを特徴とする請求項１または２に記載の飲食物搬送用具。
【請求項１】
搬送装置の搬送路に載せて用いる飲食物搬送用具であって、皿載せ部と、皿が前記皿載せ部に載せられたのを検出するための検出手段と、前記皿載せ部の上方に位置して、皿のカバー部材を保持するための保持部と、皿が皿載せ部に載せられたのを検出手段により検出するに伴って、前記保持部に保持されているカバー部材を前記保持部から離脱させるための離脱手段が備えられ、前記検出部により皿が皿載せ部に載せられたのを検出するに伴い、前記離脱手段を動作させて、カバー部材を皿載せ部上の皿に被せるようにしていることを特徴とする飲食物搬送用具。
【請求項２】
保持部には、磁石または磁性体が設けられ、カバー部材には、前記保持部に設けられた磁石または磁性体に吸着する磁性体または磁石が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の飲食物搬送用具。
【請求項３】
検出部が常時は皿載せ部の上方に突出して、皿載せ部に載せられた皿により押されて皿載せ部内に退入する検出体から構成され、離脱手段は、前記検出体に連動して、前記保持部に対して出退する離脱体から構成され、前記検出体が皿載せ部の上方に突出しているときには、前記離脱体は保持部内に退避し、検出体が皿載せ部内に退入するときには、前記離脱体は保持部外に突出して、この離脱体により、保持部に保持されている皿を保持部から離脱させるようにしていることを特徴とする請求項１または２に記載の飲食物搬送用具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２００９−２８４９２５（Ｐ２００９−２８４９２５Ａ）
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１３７５５９（Ｐ２００８−１３７５５９）
【出願日】平成２０年５月２７日（２００８．５．２７）
【出願人】（３９６０１１１７４）株式会社くらコーポレーション (17)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年５月２７日（２００８．５．２７）
【出願人】（３９６０１１１７４）株式会社くらコーポレーション (17)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]