説明

香料インキ印刷物

【課題】 オフセット印刷または活版印刷で印刷できる保香性が高い香料インキ印刷物を提供する。
【解決手段】 本発明の香料インキ印刷物1は、紙基材11に対する香料インキの印刷物1であって、香料内包マイクロカプセル入りのオフセット印刷インキまたは活版印刷インキを用い、最初の印刷7を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分に2度目の香料インキ印刷8をするか、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入りのオフセット印刷インキまたは活版印刷インキを用い、1度の印刷を行うか、最初の印刷の後、同一部分に2度目の印刷をしたことを特徴とする。香料内包マイクロカプセルの粒径は、4〜6μm程度が好ましく、目止め印刷用インキとしては紫外線硬化型インキを用いるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフセット印刷または活版印刷による香料内包マイクロカプセル型インキを使用した香料インキ印刷物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙基材に香料インキを印刷した印刷物は、印刷物完成後、香料が揮散して香りが急速に失われるという問題がある。このため、香りの飛散を防止する目的で印刷物をプラスチックフィルムの袋に入れて保管したり、香料インキを印刷した印刷面にプラスチックフィルムを被せたり(特許文献1)、印刷面の周囲を接着剤を使用してプラスチックフィルムを貼り付けたり(特許文献2)することが行われている。香料インキとしては、単に通常の印刷インキに油状または粉末状の香料を含有させたもの、あるいは香料をマイクロカプセル化してインキに分散し、印刷することが行われている。
【0003】
しかし、プラスチックフィルムを被せたり、貼り付けたりすることは工程が増え、かなり手間がかかるという問題がある。また、香料インキが紙基材に吸収される問題は解決されていない。一方、香料をマイクロカプセル化したインキは、保香性がかなり改善されるが、マイクロカプセルの粒径が比較的大きくなることから、シルクスクリーン印刷またはグラビア印刷方式で行われるのが一般的である。
特許文献3は、香料を微粒にマイクロカプセル化したオフセット印刷用香料インキ組成物を提案しているが、より保香性のある実用的な香料印刷物を実現する必要がある。
特許文献4は、平均粒径が5μm以下の香料入りマイクロカプセルインキをオフセット印刷することを記載しいるが、シルクスクリーン印刷に対比して強い香りが得られないことを記載している(特許文献4、第3ページ左欄)。
【0004】
【特許文献1】特開平6−247074号公報
【特許文献2】特開平8−283639号公報
【特許文献3】特開平5−214283号公報
【特許文献4】特開平6−255289号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、シルクスクリーン印刷の場合は、精細印刷や高速印刷が不可能で生産性に問題が生じる。また、グラビア印刷は、一般に製版費用が高くコスト高となる問題がある。
そこで、本発明では、香料を微細マイクロカプセル化したオフセット印刷インキ、または活版印刷インキを用い、オフセット印刷または活版印刷で、香りが高く実用的な香料印刷物を完成すべく研究して本発明の完成に至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、最初のオフセット印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分にオフセット印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【0007】
上記課題を解決する本発明の要旨の第2は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、オフセット印刷したことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【0008】
上記課題を解決する本発明の要旨の第3は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、最初のオフセット印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分にオフセット印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【0009】
上記課題を解決する本発明の要旨の第4は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、最初の活版印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、同一部分に活版印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【0010】
上記課題を解決する本発明の要旨の第5は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、活版印刷したことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【0011】
上記課題を解決する本発明の要旨の第6は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、最初の印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、同一部分に重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物、にある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の香料インキ印刷物は、香料内包マイクロカプセル入り印刷インキを用いて紙基材の同一部分に2度刷りするか、紙基材に対して目止め印刷を行ってから、香料内包マイクロカプセル入り印刷インキを用いて印刷しているので、厚盛り印刷が可能であって、香り高い印刷物を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、香料インキ印刷物に関し、保香性の高い印刷物をオフセット印刷または活版印刷で紙基材に効果的に印刷する技術に関する。
従来、このような印刷物は、香料インキを用いて、1回の工程で紙基材に印刷しているが、オフセット印刷または活版印刷では着肉量が少ないことと、紙基材への香料インキの浸透が顕著に生じることから、十分な香りが得られないか、当初認められた香りも急速に揮散して失われるのが通常であった。
【0014】
そこで、本発明では以下のように印刷することで、十分な香りが得られるように改善したものである。
図1は、本発明の第1実施形態における香料インキ印刷物、図2は、同第2実施形態における香料インキ印刷物、図3は、同第3実施形態における香料インキ印刷物、図4は、従来の香料インキ印刷物、を示す図である。
従来のオフセット印刷または活版印刷の香料インキ印刷物10は、図4のように、印刷直後の状態(図4(A))から、印刷後経時的に香料インキによる印刷5が、紙基材11に浸透するため(図4(B))、香りが十分に感じられないという問題があった。
香料インキ印刷物は、印刷インキとしてインキワニスに直接香料を添加したものを用いる場合も、香料をマイクロカプセル化したインキを用いる場合も同様な現象が認められていた。
【0015】
本発明の第1実施形態における香料インキ印刷物1は、図1のように、マイクロカプセル化したオフセット印刷用または活版印刷用香料インキ(オフセットと活版印刷の両用インキの場合もある。以下、同様。)を用いて、紙基材11面に2度刷りする形態のものである。最初の香料インキ印刷7が目止め印刷の役割をも果たして、インキの浸透を防止するので十分なインキ肉厚が得られる。この場合、最初の香料インキ印刷7を行った後、再度同一の香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分に2度目の香料インキ印刷8を行うことになる。全体の香料インキ印刷5は十分な肉厚が得られ保香力の高いものとなる。
【0016】
第2実施形態における香料インキ印刷物2は、図2のように、紙基材11面に、まず、目止めインキを用いて目止め印刷6を行った後、マイクロカプセル化したオフセット印刷用または活版印刷用香料インキを用いて、オフセット印刷または活版印刷による香料インキ印刷7をするものである。この場合、目止め印刷6がされているので、香料インキの浸透が防止されて、十分な香料インキ印刷膜が得られる。目止め印刷用インキとしては紫外線硬化型インキが好ましい。酸化重合型よりも蜜な架橋を形成し、インキの浸透を防止できるからである。
【0017】
第3実施形態における香料インキ印刷物3は、図3のように、紙基材11面に、まず、目止めインキを用いて目止め印刷6を行った後、マイクロカプセル化したオフセット印刷または活版印刷用香料インキを用いて、最初のオフセット印刷または活版印刷による香料インキ印刷7を行い、次いで、再度同一の香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷用または活版印刷用香料インキを用い、同一部分にオフセット印刷または活版印刷による2度目の香料インキ印刷8を行うものである。この場合も全体の香料インキ印刷5は十分な肉厚が得られ保香力の高いものとなる。
以上において、紙基材11とは、上質紙や中質紙、板紙、カード用紙、カートン用紙、ざら紙、コート紙等、比較的に浸透性の紙が対象となる。
【0018】
次に、マイクロカプセル化した香料内包インキについて説明する。
オフセット印刷または活版印刷用の香料内包マイクロカプセルインキとして求められる特性は、印圧の高い印刷機において、被印刷体への良好なインキ転移が得られることから、マイクロカプセルの粒径が、10μm以下、好ましくは4〜6μm程度にできることが必要とされる。また、インキ練肉時または印刷時においてマイクロカプセルが圧力により破壊しないこと、インキに配合したマイクロカプセル中の香料がインキ中に抽出されないことなども必要である。
【0019】
マイクロカプセルに封入される芳香成分は、オレンジ、レモン、ライム、ピーチ等の果物、ばらやラベンダー等の花、ミント、白檀等の香水等から使用目的に応じて好みのものを使用できる。通常、芳香成分は油性または水−アルコール溶性のものである。油性の香料として、具体的な物質名を挙げれば、フェニルエチルアルコール、リナロール、ジャスミン、ヘキシルシナミックアルデヒド、α−リネモン、α−ピネン、ブロムスチロール、シトロネラール、コロラール、テルピオネール、メントール、桂皮酸、等を挙げることができる。
【0020】
芳香成分を封入するマイクロカプセルの壁材質は、芳香成分の種類によって異なるが、一般的には、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリウレタン、アルギン酸ナトリウム、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂等のカプセル化できる材料であれば利用できる。カプセル生成手段としては、従来から慣用されている方法、例えば、コアセルベーション法(米国特許2800458号明細書)、インサイチュ法(特開昭51−9079号公報)、界面重合法、を用いることができる。
【0021】
オフセット印刷または活版印刷用香料インキに用いるバインダーは油性のものが好ましいので、水系により製造されることの多いマイクロカプセルは、油性バインダーに練肉分散する前に適切な処理が必要となる。一般に、噴霧乾燥法等により完全に水分を乾燥させるか、フラッシング法等により水系から油系に完全に置換させるか、疎水基と親水基を有する分散剤を用いてバインダー中にカプセルを分散し、その後、水分を完全に除去する方法等が行われる。マイクロカプセルの2次凝集により、カプセル粒子が肥大化しない方法であれば、いずれの方法であってもよい。
【0022】
溶剤としては、香料インキとしての特性上、無臭性であることが必要であるが、同時にバインダー樹脂や香料に対する溶解性を有し、さらに、香料としての「香り立ち」成分として寄与するものが好ましい。また、溶剤は粘度調整を目的とし、印刷機上で短時間で蒸発しない溶剤が好ましく、非水溶剤、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、プロピレングリコールメチルエーテル等のエーテル類、グリセリン脂肪酸エステル等のエステル類が挙げられる。印刷方式によっては、エタノール等のアルコール類を使用してもよい。
【0023】
<目止めインキについて>
目止めインキは、インキの紙基材への浸透を抑止するためのインキである。通常は、無色のメジウムインキが用いられる。メジウムインキは、透明樹脂と溶剤からなるインキで僅かに添加剤が添加される場合もある。
現今、オフセット印刷インキまたは活版印刷インキには、酸化重合型インキと紫外線硬化型インキが多用されているが、目止め効果の点からは前記のように紫外線硬化型インキが、紙基材への浸透が少ない点から好ましい。
【0024】
酸化重合型インキは、油性インキと呼ばれ、ビヒクルの酸化重合による固化、不溶化によって皮膜をつくるもので、乾性油ワニス、乾性アルキドなどがこの部類に入る。酸化促進剤としてコバルトやマンガンが添加されている。
紫外線硬化型インキの樹脂形成材料としては、プレポリマーまたはオリゴマーとして、ポリオールアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、アルキッドアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等、モノマーとしては、モノアクリレート系、ジアクリレート系、トリアクリレート系等を使用したインキが挙げられる。着色インキの場合は、これに体質顔料や色材としての有機顔料等が添加されるが、目止め材として用いる場合は、顔料等を添加しないメジウムインキとして使用する。
【実施例1】
【0025】
オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」(紫外線硬化型インキ))を使用し、オフセット枚葉印刷機を用いて、上質紙(64g/m2 )面の同一部分に2度刷りのオフセット枚葉印刷を行い、実施例1の印刷物とした(図1参照)。なお、オフセット印刷では水幅が狭いため、湿し水を絞り、インキはできる限り厚盛りにした。以下、実施例2、3においても同様である。
【実施例2】
【0026】
実施例1と同一の上質紙面に、紫外線硬化型メジウムインキ(エポキシアクリレート系オリゴマー)を用いて目止め印刷6をオフセット枚葉印刷機で印刷した後、実施例1で使用した香料内包マイクロカプセル入り印刷用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を用いて、1度刷りのオフセット枚葉印刷を行い、実施例2の印刷物とした(図2参照)。
【実施例3】
【0027】
実施例1と同一の上質紙面に、紫外線硬化型メジウムインキ(エポキシアクリレート系オリゴマー)を用いて目止め印刷6をオフセット枚葉印刷機で印刷した後、実施例1で使用した香料内包マイクロカプセル入り印刷用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を用いて、同一部分に2度刷りのオフセット枚葉印刷を行い、実施例3の印刷物とした(図3参照)。
【実施例4】
【0028】
オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を使用し、活版枚葉印刷機を用いて、上質紙(64g/m2 )面の同一部分に2度刷りの活版枚葉印刷を行い、実施例4の印刷物とした(図1参照)。
【実施例5】
【0029】
実施例4と同一の上質紙面に、紫外線硬化型メジウムインキ(エポキシアクリレート系オリゴマー)を用いて目止め印刷6を活版枚葉印刷機で印刷した後、オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を使用し、1度刷りの活版枚葉印刷を行い、実施例5の印刷物とした(図2参照)。
【実施例6】
【0030】
実施例4と同一の上質紙面に、紫外線硬化型メジウムインキ(エポキシアクリレート系オリゴマー)を用いて目止め印刷6を活版枚葉印刷機で印刷した後、オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を使用し、同一部分に2度刷りの活版枚葉印刷を行い、実施例6の印刷物とした(図3参照)。
(比較例1)
【0031】
実施例1と同一の上質紙面に、オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を使用し、1度刷りのオフセット枚葉印刷を行い、比較例1の印刷物とした(図4参照)。
(比較例2)
【0032】
実施例4と同一の上質紙面に、オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」)を使用し、1度刷りの活版枚葉印刷を行い、比較例2の印刷物とした(図4参照)。
【0033】
実施例1〜6で得られた本発明の香料インキ印刷物は、指先で擦ると香気を発生し、長期間香りを持続するのに対し、比較例1,2の印刷物は、数日で香気が消失することが認められた。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態における香料インキ印刷物を示す図である。
【図2】同第2実施形態における香料インキ印刷物を示す図である。
【図3】同第3実施形態における香料インキ印刷物を示す図である。
【図4】従来の香料インキ印刷物を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1,2,3 香料インキ印刷物
5 香料インキ印刷
6 目止め印刷
7 最初の香料インキ印刷
8 2度目の香料インキ印刷
10 従来の香料インキ印刷物 11 紙基材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、最初のオフセット印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分にオフセット印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項2】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、オフセット印刷したことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項3】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入りオフセット印刷インキを用い、最初のオフセット印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入りオフセットインキを用い、同一部分にオフセット印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項4】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、最初の活版印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、同一部分に活版印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項5】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、活版印刷したことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項6】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材に対して目止め印刷を行った後、香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、最初の活版印刷を行った後、再度当該香料内包マイクロカプセル入り活版印刷インキを用い、同一部分に活版印刷で重ね刷りしたことを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項7】
香料内包マイクロカプセルの平均粒径が、4〜6μmであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の香料インキ印刷物。
【請求項8】
目止め印刷用のインキが紫外線硬化型メジウムインキであることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5、請求項6のいずれか1の請求項に記載の香料インキ印刷物。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−150643(P2006−150643A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−341462(P2004−341462)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】