説明

駐車場管制装置と駐車場管制方法

【課題】 簡易な構成で、駐車場内での混雑を緩和でき、安定して駐車料金を精算することをできる駐車場管制装置と駐車場管制方法とを提供しようとする。
【解決手段】
従来の駐車場管制装置にかわって、車両が駐車場に入場する際に非接触に生成した車両識別情報を駐車券に記録し、車両が駐車エリアに入場する際に非接触に生成した車両識別情報と入庫時刻と駐車エリア情報とを中央システムに記録させ、車両が駐車エアリを出場する際に非接触に生成した車両識別情報と出庫時刻と駐車エリア情報とを中央システムに記録させ、駐車券の申請を受け付けた際に前記中央システムに記録された一連の入庫時刻と出庫時刻のなかから駐車券に記録された車両識別情報に関連づけられた入庫時刻と出庫時刻とを駐車券に記録し、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を駐車させる駐車場に用いられる駐車場管制装置と駐車場管制方法とに係る。特に、駐車料金を精算する手順と装置に特徴のある駐車場管制装置と駐車場管制方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させる駐車装置に駐車場管制方法とその方法を用いる駐車場管制装置とが採用される。
駐車場の入口で車両識別情報(車両ID)と駐車券番号(媒体ID)と入場時刻を取得し、駐車エリア毎に車両の入出庫時刻を取得し、取得した時刻に基づいて精算する駐車場管制装置と駐車場管制方法とが用いられる。
【0003】
例えば、駐車場の入口で駐車券番号(媒体ID)と入場時刻とを取得し、駐車エリア毎に車両の入出庫時刻を取得し、取得した時刻に基づいて精算する駐車場において、駐車エリアの入出庫口毎にカーゲートと駐車券読取機とを備えた駐車場管制装置が考えられている。
利用者は、駐車エリア毎に設置された駐車券読取機に駐車券(媒体)を投入し、カーゲートを開いて駐車エリアへの入出庫をする。駐車券読取機は、投入された駐車券(媒体)に入出庫時刻を記録する。精算時には駐車券(媒体)に記録された時刻情報に基づいて精算処理をする。
本方式では、利用者は、駐車エリアへ入出庫する毎に車両を停止させて、駐車券(媒体)を駐車券読取機に投入する必要がある。このため、駐車エリアの入出庫口で混雑が生じる。
【0004】
また、例えば、駐車場の入口で車両識別情報(車両ID)と駐車券番号(媒体ID)と入場時刻とを取得し、駐車エリア毎に車両の入出庫時刻を取得し、取得した時刻に基づいて精算する駐車場において、駐車エリアの入出庫口毎に車両ID取得装置を備えた駐車場管制装置が考えられている。駐車場入口で取得された車両識別情報(車両ID)と駐車券番号(媒体ID)と入場時刻とが、互いに関連づけられて中央システムに記録される。駐車券番号(媒体ID)によって、車両の入出庫時刻を検索できる。
利用者は、駐車エリアの入出庫口を通過する際に、車両ID取得装置により車両識別情報(車両ID)と入出庫時刻とを取得される。取得された入出庫時刻は、中央システムに車両識別情報(車両ID)に関連付けられて記録される。精算の際には、精算機に投入された駐車券(媒体)の駐車券番号(媒体ID)に関連する入出庫時刻を取得する事で精算する。
本方式では、駐車券(媒体)に入出庫時刻を記録しないために、精算機と中央システムとの間で通信が出来なくなると、入出庫時刻に基づく精算ができなくなる。
【0005】
【特許文献1】特開2001−148039号
【特許文献2】特開2004−86452号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、駐車場内での混雑を緩和でき、安定して駐車料金を精算することをできる駐車場管制装置と駐車場管制方法とを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する駐車場管制装置を、駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムと、駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録する入場管理装置と、 駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる入庫管理装置と、駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる出庫管理装置と、駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する媒体情報申請装置と、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできる精算管理装置と、を備えるものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、中央システムが駐車場の管理のための管理データを記録でき、入場管理装置が駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録し、入庫管理装置が駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させ、出庫管理装置が駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させ、媒体情報申請装置が駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、精算管理装置が駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできるので、駐車場に入った車両は自由に選んだ駐車エリアに駐車でき、駐車エリアを出入する際に駐車エリアの入口と出口とで一時停止する必要がなく、駐車料金を精算する際に、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくても、駐車料金の精算ができる。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する駐車場管制方法を、駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムを準備する準備工程と、駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録する入場管理工程と、駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる入庫管理工程と、駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる出庫管理工程と、駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する媒体情報申請工程と、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできる精算管理工程と、を備えるものとした。
【0010】
上記本発明の構成により、準備工程で駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムを準備し、入場管理工程で駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録し、入庫管理工程で駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させ、出庫管理工程で駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させ、媒体情報申請工程で駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、精算管理工程で駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできるので、駐車場に入った車両は自由に選んだ駐車エリアに駐車でき、駐車エリアを出入する際に駐車エリアの入口と出口とで一時停止する必要がなく、駐車料金を精算する際に、中央システムとの通信ができなくても、駐車料金の精算ができる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明に係る個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する駐車場管制装置と駐車場管制方法とは、その構成により、以下の効果を有する。
車両が駐車場に入場する際に非接触に生成した車両識別情報を駐車券に記録し、車両が駐車エリアに入場する際に非接触に生成した車両識別情報と入庫時刻と駐車エリア情報とを中央システムに記録させ、車両が駐車エリアを出場する際に非接触に生成した車両識別情報と出庫時刻と駐車エリア情報とを中央システムに記録させ、駐車券の申請を受け付けた際に前記中央システムに記録された一連の入庫時刻と出庫時刻のなかから駐車券に記録された車両識別情報に関連づけられた入庫時刻と出庫時刻とを駐車券に記録し、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、駐車場に入った車両は自由に選んだ駐車エリアに駐車でき、駐車エリアを出入する際に駐車エリアの入口と出口とで一時停止する必要がなく、駐車料金を精算する際に、中央システムとの通信ができなくても、駐車料金の精算ができる。
従って、簡易な構成で、駐車場内での混雑を緩和でき、安定して駐車料金を精算することをできる駐車料金精算装置と駐車料金精算方法とを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明に係る駐車場管制装置のいくつかの実施形態を説明する。本発明は、以下に記載の実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組合わされた態様を含む。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車場管制装置は、前記精算管理装置が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する。
上記実施形態の構成により、前記中央システムの管理データを使えるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、前記中央システムの管理データを使えないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、通常は、正確な駐車料金の精算ができ、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくなった場合でも、駐車料金の精算ができる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車場管制装置は、前記精算管理装置が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する。
上記実施形態の構成により、前記中央システムの管理データを使えるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、前記中央システムの管理データを使えないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、通常は、正確な駐車料金の精算ができ、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくなった場合でも、駐車料金の精算ができる。
【0015】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置は、前記媒体情報申請装置が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですぐに駐車券を申請するので、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0016】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置は、前記入場管理装置が入場時刻を駐車券に記録し、前記媒体情報申請装置が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0017】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置は、前記入場管理装置が入場時刻を駐車券に記録し、前記媒体情報申請装置が、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過していないときに、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過していないときに、駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録し、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですぐに駐車券を申請し、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、精算管理装置と中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0018】
以下に、本発明に係る駐車場管制方法のいくつかの実施形態を説明する。本発明は、以下に記載の実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組合わされた態様を含む。
【0019】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法は、前記精算管理工程が、中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する。
上記実施形態の構成により、中央システムの記憶データを使えるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、中央システムの記憶データを使えないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、通常は、正確な駐車料金の精算ができ、中央システムとの通信ができなくなった場合でも、安定した駐車料金の精算ができる。
【0020】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法は、前記精算管理工程が、中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する。
上記実施形態の構成により、中央システムの記憶データを使えるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、中央システムの記憶データを使えないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算するので、通常は、正確な駐車料金の精算ができ、中央システムとの通信ができなくなった場合でも、安定した駐車料金の精算ができる。
【0021】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法は、前記媒体情報申請工程が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですくに駐車券を申請するので、中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0022】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法は、前記入場管理工程が、入場時刻を駐車券に記録し、前記媒体情報申請工程が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0023】
また、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法は、前記入場管理工程が、入場時刻を駐車券に記録し、前記媒体情報申請工程が、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過していないときに、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する。
上記実施形態の構成により、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過していないときに、駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録し、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを前記中央システムから取得して駐車券に記録すると、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですぐに駐車券を申請し、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0025】
最初に、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置の概念図である。図2は、本発明の実施形態に係る駐車場管制装置のシステム系統図である。図3は、本発明の実施形態に係る駐車券のメモリ構成図である。
【0026】
最初に、駐車場を説明する。
駐車場は、個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ。
連絡通路が、駐車エリアを連絡する。車両は、一つの駐車エリアから連絡通路を通って他の駐車エリアに移動できる。
【0027】
図1は、駐車エリアAと駐車エリアBと駐車エリアCとが連絡通路で繋がっている。入場口と出場口とは駐車エリアAに繋がっている。
車両は、入場口を通過して駐車エリアAに入ることをできる。
車両は、駐車エリアAから出場口を通過して出ることをできる。
【0028】
駐車場管制装置は、駐車場の駐車料金を駐車券70を用いて管理する装置であって、中央システム10と入場管理装置20と入庫管理装置30と出庫管理装置40と媒体情報申請装置50と出場管理装置60と精算管理装置65とで構成される。
説明の便宜のために、図1に記載の駐車場で使用する場合を例にして、駐車場管制装置を説明する。
【0029】
駐車券70は、駐車場を管理するための券である。
例えば、駐車券は、紙券、磁気カード、ICカード、車載機に差し込まれた無線カード等である。
紙券は、入庫時刻等を印字できる紙の券である。
磁気カードは、入庫時刻等を磁気記録できる券である。
ICカードは、入庫時刻等をメモリに記録できる券である。
無線カードは、無線を介してデータの授受をするカードである。
【0030】
図3は、磁気カード70の一例を示している。
例えは、磁気カード70は、駐車場コード71と駐車券番号72と車両識別情報73と入場時刻74と駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77と精算時刻78と管理情報79とを磁気記録できる。
駐車場コード71は、駐車場を識別できるコードである。
駐車券番号72は、駐車券を特定するための番号である。
車両識別情報73は、車両を識別するための情報であり、例えば、ナンバープレートに付された一連の文字と数字である。
入場時刻74は、車両が入場口を通過した時刻であり、日時で表される。
駐車エリア情報75は、駐車エリアを特定するコードである。
入庫時刻76は、車両が駐車エリアの入庫口を通過した時刻であり、日時で表される。
出庫時刻77は、車両が駐車エリアの出庫口を通過した時刻であり、日時で表される。
精算時刻78は、運転手が駐車料金を精算した時刻であり、日時で表される。
管理情報79は、上記の他に、駐車場を管理するのに必要な情報である。例えば、割引のための情報である。
【0031】
中央システム10は駐車場の管理のための管理データを記録できるシステムである。
例えば、中央システム10は、CPUと内部記憶装置と外部記憶装置とプリンタとモニタとキーボードとを備えたパーソナルコンピュータである。
中央システム10は、入場管理装置20と入庫管理装置30と出庫管理装置40と媒体情報申請装置50と出場管理装置60と精算管理装置65とに通信系統を経由して通信することをでき、データを一方向または双方向に転送できる。
例えば、中央システム10は、入場管理装置20から駐車券番号72と車両を識別する車両識別情報73と車両が駐車場に入場する入場時刻74とを受けとり、管理データとして記録する。また、中央システム10は、入庫口に設けられた入庫管理装置30から連絡通路を通過する車両を識別する車両識別情報73と車両の通過する時刻を入庫時刻76として受け取り、管理データとして記録する。また、中央システム10は、出庫口に設けられた出庫管理装置40から連絡通路を通過する車両を識別する車両識別情報と車両の通過する時刻を出庫時刻として受け取り、管理データとして記録する。また、中央システム10は、媒体情報申請装置50から駐車券番号72又は車両識別情報73を受け取り、管理データの中の車両識別情報73に関連づけられた入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを送る。また、中央システム10は、精算管理装置65から駐車券番号72又は車両識別情報73を受け取り、その車両識別情報73に関連づけられた入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75と送る。
【0032】
入場管理装置20は、駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して、車両の駐車券に駐車券番号72と駐車場への入場時刻74と車両識別情報73とを記録する装置である。
例えば、入場管理装置20は、カーゲート21と駐車券発行機22と車両ID取得装置23とで構成される。
カーゲート21は、入場口を塞ぐ様にゲートバーを降ろし、入庫口に車両を通過可能になる様にゲートバーを上げる装置である。
駐車券発行機22は、カーゲート21の前に停止した車両に駐車券を発行する装置である。駐車券発行機22は、駐車券に駐車場コード71と駐車券番号72と車両識別情報73と入場時刻74とを記録して、発行する。
車両ID取得装置23は、駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して、駐車券番号72と車両識別情報73と入場時刻74とを駐車券発行機22とを中央システム10とに送る。例えば、車両ID取得装置23は、車両のナンバープレートを撮像し、画像処理によりナンバープレートに付された文字と数字とをコード化して車両識別情報73にする。
【0033】
入庫管理装置30は、駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して、駐車エリアへの入庫時刻76と駐車エリアを特定する駐車エリア情報75と車両識別情報73とを互いに関連づけて、中央システム10に記録させる装置である。
例えば、入庫管理装置30は、車両通過情報取得装置30a、30b、30cを備える。車両通過情報取得装置30a、30b、30cが、駐車エリアの入庫口に配置される。
例えば、車両通過情報取得装置30a、30b、30cは、車両のナンバープレートを撮像し、画像処理によりナンバープレートに付された文字と数字とをコード化して車両識別情報73にする。
車両通過情報取得装置30a、30b、30cは、連絡通路を通過して駐車エリアの入庫口に入る車両を識別して車両識別情報を生成し、車両識別情報73と入庫時刻76と駐車エリア情報75とを中央システム10へ送る。
中央システム10は、受け取った車両識別情報73と入庫時刻76と駐車エリア情報75とを互いに関連づけて、管理データの中の一致する車両識別情報と駐車券番号に関連づけて記録する。
【0034】
出庫管理装置40は、駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し、車両識別情報を生成して駐車エリアへの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と車両識別情報とを互いに関連づけて、中央システム10に記録させる装置である。
例えば、出庫管理装置40は、車両通過情報取得装置40a、40b、40cを備える。車両通過情報取得装置40a、40b、40cが、駐車エリアの出庫口に配置される。
例えば、車両通過情報取得装置40a、40b、40cは、車両のナンバープレートを撮像し、画像処理によりナンバープレートに付された文字と数字とをコード化して車両識別情報73にする。
車両通過情報取得装置40a、40b、40cは、駐車エリアの出庫口を出て連絡通路を通過した車両を識別して車両識別情報を生成し、車両識別情報73と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを中央システム10へ送る。
中央システム10は、受け取った車両識別情報73と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを互いに関連づけて、管理データの中の一致する車両識別情報と駐車券番号に関連づけて記録する。
【0035】
入庫管理装置30と出庫管理装置40とは、一台の入出庫管理装置に内蔵されることもある。
一方の駐車エリアから他方の駐車エリアへの連絡通路に入出庫管理装置が設けられる場合、一方の駐車エリアの出庫時刻が他方の駐車エリアの入庫時刻に相当する。
【0036】
媒体情報申請装置50は、駐車券の申請を受け付けて、中央システム10の管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを取得して駐車券70に記録する装置である。
媒体情報申請装置50は、駐車エリアの運転手の退場口の付近に設置されてもよい。
運転手が、車両の駐車券を媒体情報申請装置50の駐車券投入口に投入すると、駐車券70に記録された駐車券番号72と車両識別情報73を読み取り、駐車券番号72と車両識別情報73とを中央システム10に送る。
中央システム10は、駐車券番号72または車両識別情報73を受けとり、管理データの中の車両識別情報73に関連づけられた一連の駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを媒体情報申請装置50に送る。
媒体情報申請装置50は、一連の駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77との全てまたは選択した駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録して、駐車券を駐車券排出口から排出する。
【0037】
以下に、媒体情報申請装置50が、選択した駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録する場合の3通りの選択方法を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法の作動説明図その1である。図6は、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法の作動説明図その2である。
【0038】
図5は、第一の選択方法を示している。
第一の選択方法では、媒体情報申請装置50が、中央システム10の管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた一連の入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75の内から駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前の入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを駐車券に記録する。
駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの入庫時刻である場合、駐車エリア情報75と入庫時刻76とを駐車券70に記録する。
駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの出庫時刻である場合、駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録する。
図5のAは、駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの入庫時刻である場合を示している。枠で囲った駐車エリアCの入庫時刻を駐車券70に記録する。
図5のBは、駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの出庫時刻である場合を示している。枠で囲った駐車エリアCの入庫時刻と出庫時刻とを駐車券70に記録する。
【0039】
図6は、第二の選択方法を示している。
第二の選択方法では、媒体情報申請装置50が、中央システム10の管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた一連の入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75の内から入場時刻74から所定時間を経過した時刻の直前の入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを駐車券70に記録する。
以下、説明の便宜のために、入場時刻74から所定時間を経過した時刻を申請判定基準時刻と呼ぶ。
例えば、所定時間は2時間である。統計上、車両は、駐車場へ入場してから2時間以内には、決まった駐車エリアに駐車している。
申請判定基準時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの入庫時刻である場合、駐車エリア情報75と入庫時刻76とを駐車券70に記録する。
申請判定基準時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの出庫時刻である場合、駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録する。
図6のAは、駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの入庫時刻である場合を示している。枠で囲った駐車エリアBの入庫時刻を駐車券70に記録する。
図6のBは、駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前のデータが特定の駐車エリアの出庫時刻である場合を示している。枠で囲った駐車エリアBの入庫時刻と出庫時刻とを駐車券70に記録する。
【0040】
第三の選択方法では、駐車券の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過していないときに、中央システム10の管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた一連の入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75の内から駐車券70の申請を受け付けた時刻の直前の入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と前記駐車エリア情報75とを駐車券に記録し、駐車券70の申請を受けた時刻が入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、中央システム10の管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた一連の入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75の内から入場時刻76から所定時間を経過した時刻の直前の入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを駐車券70に記録する。
例えば、一定の時間は、5時間である。一定の時間以上駐車した場合に、駐車料金が定額になる駐車場において有効な選択方法である。
【0041】
精算管理装置65は、駐車券70に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定して精算することをできる装置である。
精算管理装置65は、駐車券70に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを読み取り、駐車エリア情報と入庫時刻と出庫時刻と出場時刻とから駐車料金を演算する。
精算管理装置65は、出場管理装置60の一部として設けられたり、駐車エリアに設けられる。
【0042】
精算管理装置65が、中央システム10と通信できるときは、中央システムの管理データの中の駐車券70に記録された車両識別情報73に関連づけられた入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを取得して、入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75と駐車券70に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定し精算し、中央システム10と通信できないときは、駐車券70に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定し精算してもよい。
精算管理装置65が駐車券を用いた精算を受け付けた時を精算時刻とする。
例えば、駐車券が磁気カードである場合、駐車券が精算管理装置65の駐車券投入口に投入された時を精算時刻とする。また、駐車券がICカード、無線カードである場合に、精算管理装置65が駐車券と精算のための通信を開始した時を精算時刻とする。
【0043】
例えば、精算管理装置65が、中央システム10と通信できるときは、駐車券に記録された車両識別情報73と入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを読み取り、車両識別情報73を中央システム10に送る。中央システム10は、車両識別情報73に関連づけられたその入庫時刻の後の入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを精算管理装置65へ送る。精算管理装置65は、それらの情報と駐車券に記録された車両識別情報73と入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75と駐車エリアに設定された個々の料金体系を基に、合計の駐車料金を演算する。
【0044】
例えば、精算管理装置65が、中央システム10と通信できないときは、駐車券70に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とを読み取り、入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75と駐車エリアに設定された個々の料金体系を基に、合計の駐車料金を演算する。
例えば、駐車券に入庫時刻が記録され出庫時刻が記録されていない場合、精算管理装置65は、車両が入場時刻から入庫時刻までを駐車エリアAに駐車し、入庫時刻から精算時刻まで駐車エリア情報で特定される駐車エリアに駐車していたものと推測して、駐車エリアに設定された個々の料金体系を基に、合計の駐車料金を演算する。
例えば、駐車券に入庫時刻と出庫時刻とが記録されている場合、精算管理装置65は、車両が入場時刻から入庫時刻までを駐車エリアAに駐車し、入庫時刻から精算時刻まで駐車エリア情報で特定される駐車エリアに駐車し、出庫時刻から精算時刻まで駐車エリアAに駐車していたものと推測して、駐車エリアに設定された個々の料金体系を基に、合計の駐車料金を演算する。
【0045】
出場管理装置60は、駐車場の出口を通過する車両を管理する装置である。
例えば、出場管理装置60は、カーゲート61と駐車券情報読み取り装置(図示せず)と精算管理装置65とで構成される。
駐車券情報読み取り装置は、駐車券の挿入を受け付ける。駐車券情報読み取り装置は、駐車券が挿入された時刻を出場時刻とし、駐車券に関連する情報に基づき、出場判断を行なう。
出場判断とは、出場口にある車両が出場可能であるか否かを決定する判断である。
駐車券情報読み取り装置は、駐車券に関連する情報に精算済みと記録されており、かつ精算時刻から所定の時間(ここで、所定の時間を精算後出場猶予時間と呼称する。)を経過する前に駐車券の挿入を受け付けているときに、出場可能と判断する。
出場可能と判断されなかったときは、精算管理装置65によって上述した精算管理処理を行なう。この時、出場時刻が精算時刻となる。
精算を完了すると、精算完了の後で、出場可能と判断して、カーゲート61を開く。
カーゲート61は、出場口を塞ぐ様にゲートバーを降ろし、出場口に車両を通過可能になる様にゲートバーを上げる装置である。
【0046】
次に、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法の構成を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る駐車場管制方法のフローチャート図である。
駐車場管制方法は、個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する方法であって、入場管理工程S10と入庫管理工程S20と出庫管理工程S30と媒体情報申請工程S40と出場管理工程S50と精算管理工程S60とで構成される。
上述した駐車場管制装置を使用する場合を例に説明する。
駐車券と中央システムとは、駐車場管制装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0047】
入場管理工程S10は、駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報73を生成して、車両の駐車券70に駐車券番号72と入場時刻76と車両識別情報73とを記録する工程である。
例えば、車両のナンバープレートに付された文字と数字とを車両識別情報とする。
入場時刻は、車両が入場口を通過する時刻である。
入場口が、駐車エリアへの入庫口を兼ねている場合には、入場時刻は、その駐車エリアへの入庫時刻となる。
【0048】
入庫管理工程S20は、駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して、駐車エリアへの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて中央システム10に記録させる工程である。
駐車エリアの入口を通過する車両のナンバープレートに付された文字と数字とを車両識別情報とする。
駐車エリアへの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と車両識別情報とを中央システム10に通知する。
中央システム10は、入庫時刻76と駐車エリア情報75と車両識別情報73とを受取り、管理データ中の一致する車両識別情報73に互いに関連づけて記録する。
【0049】
出庫管理工程S30は、駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して、駐車エリアへの出庫時刻77と駐車エリアを特定する駐車エリア情報75と車両識別情報73とを互いに関連づけて、中央システム10に記録させる工程である。
例えば、駐車エリアの出口を通過する車両のナンバープレートに付された文字と数字とを車両識別情報とする。
駐車エリアへの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と車両識別情報とを中央システム10に通知する。
中央システム10は、出庫時刻77と駐車エリア情報75と車両識別情報73とを受取り、管理データ中の一致する車両識別情報73に互いに関連づけて記録する。
【0050】
媒体情報申請工程S40では、駐車券の申請を受け付けて、中央システム10の管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた入庫時刻または出庫時刻の一方または両方と駐車エリア情報とを取得して、駐車券に記録する工程である。
駐車エリアの運転手の退場口の付近で駐車券の申請を受け付けてもよい。
車両の駐車券を受け付けると、駐車券70に記録された車両識別情報73を読み取り、車両識別情報73を中央システム10に送る。
中央システム10は、管理データの中の受け取った車両識別情報73に関連づけられた一連の駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを媒体情報申請装置50に送る。ここで、入場時刻は、駐車エリアAの入庫時刻に相当する。
媒体情報申請工程S40で、管理データの中の一連の駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77との全てまたは選択した駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録して、駐車券を車両の運転手に渡す。
【0051】
媒体情報申請工程S40が、選択した駐車エリア情報75と入庫時刻76と出庫時刻77とを駐車券70に記録する場合の3通りの選択方法は、駐車場管理装置の説明で記載したものと同じなので、説明を省略する。
【0052】
精算管理工程S60は、駐車券に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定して精算することをできる工程である。
例えば、精算管理工程S60は、第一精算工程S61と第二精算工程S62とで構成される。
【0053】
第一精算工程S61は、中央システム10が正常作動しているときの工程である。
第一精算工程S61は、中央システム10の管理データの中の駐車券に記録された車両識別情報73に関連づけられた入庫時刻76または出庫時刻77の一方または両方と駐車エリア情報75とを取得して、その入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75と駐車券に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定して精算する。
具体例は、駐車場管理装置において、中央システム10と通信できるときのものと同じなので、説明を省略する。
【0054】
第二精算工程S62は、中央システムが正常作動していないときの工程である。
第二精算工程S62は、駐車券に記録された入庫時刻76と出庫時刻77と駐車エリア情報75とから駐車料金を決定して精算する。
具体例は、駐車場管理装置において、中央システム10と通信できないときのものと同じなので、説明を省略する。
【0055】
出場管理工程S50は、駐車場の出口を通過する車両を管理する工程である。
例えば、出場管理装置60は、駐車券の挿入を受け付ける。出場管理装置60は、駐車券が挿入された時刻を出場時刻と設定し、駐車券に関連する情報に基づき、出場判断を行なう。
出場管理装置60は、駐車券に関連する情報に精算済みと記録されており、かつ精算時刻から所定の時間(ここで、所定の時間を精算後出場猶予時間と呼称する。)を経過する前に駐車券の挿入を受け付けているときに、出場可能と判断する。
出場可能と判断されなかったときは、精算管理工程60に戻る。
精算管理行程60を実施して精算を完了すると、再び出場管理行程S50を実施する。
【0056】
上述の実施形態の駐車場管制装置と駐車場管制方法とを用いれば、以下の効果を発揮する。
駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムを設け、駐車場の入口で車両を非接触で識別して得た車両識別情報を生成し、駐車券番号72と入場時刻74と車両識別情報73とを記録した駐車券を発行し、駐車エリアに入出庫する際に車両を非接触で識別して車両識別情報73を生成し、駐車エリア情報75と入出庫の時刻76,77と車両識別情報73とを中央システム10に記録させ、駐車券の申請を受け付けた際に駐車券に駐車エリアでの入出庫の時刻76、77と駐車エリア情報75とを記録し、駐車場を出場する際に駐車券に記録した入出庫の時刻76、77と駐車エリア情報75とを基に駐車料金を精算できる様にしたので、ひとつの駐車エリアから他の駐車エリアへ移る際に車両を一時停止する必要がなく、また、中央システムが正常に機能しなくても、駐車料金の精算をすることができる。
また、中央システム10が正常である場合には、中央システム10のもつ管理データ中の入出庫の時刻76、77と駐車券に記録された入出庫の時刻76、77を用いて駐車料金を決定する様にしたので、正確な駐車料金を精算できる。
また、駐車エリアの運転手の退場口の付近で駐車券の申請を受け付けて、中央システム10のもつ管理データのなかの入出庫の時刻76、77を駐車券に記録する様にしたので、運転手が駐車エリアに車両を駐車して退場する際に駐車券を申請しやすく、駐車券に車両を駐車した駐車エリアに関する入出庫の時刻76、77と駐車エリア情報75とを記録できるので、出場管理装置と中央システムとの通信ができなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
また、駐車券の申請を受け付けると、中央システム10のもつ管理データの中から車両の入出庫の時刻の中の駐車券の申請を受け付けた時の直前の入出庫の時刻76、77を駐車券に記録する様にしたので、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですぐに駐車券を申請するので、中央システムが正常に機能しなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
また、駐車券の申請を受け付けると、中央システム10のもつ管理データの中から入場時刻74から所定時間を経過した時点の直前の入出庫の時刻76、77を駐車券に記録する様にしたので、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、中央システムが正常に機能しなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
また、駐車券の申請を受け付けた時刻が早いときは、中央システム10のもつ管理データの中から車両の入出庫の時刻のうち駐車券の申請を受け付けた時の直前の入出庫の時刻を駐車券に記録し、駐車券の申請を受け付けた時刻が遅いときは、中央システムのもつ管理データの中から入場時刻から所定時間を経過した時点の直前の入出庫の時刻76、77を駐車券に記録する様にしたので、ほとんどの運転手は駐車スペースに車両は駐車した後ですぐに駐車券を申請し、ほとんどの運転手は駐車場に入場して所定時間を経過した時には駐車スペースに車両を駐車しているので、中央システムが正常に機能しなくても、安定した駐車料金の精算ができる。
【0057】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
車両識別情報を車両のナンバープレートに付された文字と数字であるとしたが、これに限定されず、例えは、予め付与されて無線等の手段で取得できる車両IDであってもよい。
また、駐車券を入場管理装置により発行される例で説明したが、これに限定されず、例えば予め発行された定期券でもよい。
また、媒体情報申請装置の説明において、駐車券を投入口に投入する例で説明したが、これに限定されず、例えば、ICカードを読み取り書き込み機器にかざしてもよいし、無線カードを無線通信可能エリアに入れても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態に係る駐車場管制装置の概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る駐車場管制装置のシステム系統図である。
【図3】本発明の実施形態に係る駐車券のメモリ構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る駐車場管制方法のフローチャート図である。
【図5】本発明の実施形態に係る駐車場管制方法の作動説明図その1である。
【図6】本発明の実施形態に係る駐車場管制方法の作動説明図その2である。
【符号の説明】
【0059】
10 中央システム
20 入場管理装置
21 カーゲート
22 駐車券発行機
23 車両ID取得装置
30 入庫管理装置
30a 車両通過情報取得装置
30b 車両通過情報取得装置
30c 車両通過情報取得装置
40 出庫管理装置
40a 車両通過情報取得装置
40b 車両通過情報取得装置
40c 車両通過情報取得装置
50 媒体情報申請装置
50b 媒体情報申請装置
50c 媒体情報申請装置
60 出場管理装置
61 カーゲート
65 精算管理装置
70 駐車券
71 駐車場コード
72 駐車券番号
73 車両識別情報
74 入場時刻
75 駐車エリア情報
76 入庫時刻
77 出庫時刻
78 精算時刻
79 管理情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する駐車場管制装置であって、
駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムと、
駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録する入場管理装置と、
駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる入庫管理装置と、
駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる出庫管理装置と、
駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する媒体情報申請装置と、
駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできる精算管理装置と、
を備える駐車場管制装置。
【請求項2】
前記精算管理装置が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、
前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管制装置。
【請求項3】
前記精算管理装置が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算し、
前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管制装置。
【請求項4】
前記媒体情報申請装置が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管制装置。
【請求項5】
前記入場管理装置が入場時刻を駐車券に記録し、
前記媒体情報申請装置が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管制装置。
【請求項6】
前記入場管理装置が入場時刻を駐車券に記録し、
前記媒体情報申請装置が、
駐車券の申請を受けた時刻が前記入場時刻から一定の時間を経過していないときに、
前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、
駐車券の申請を受けた時刻が前記入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、
前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管制装置。
【請求項7】
個別の料金体系を設定され車両を駐車できる複数の駐車エリアを持つ駐車場の駐車料金を駐車券を用いて管理する駐車場管制方法であって、
駐車場の管理のための管理データを記録できる中央システムを準備する準備工程と、
駐車場の入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して該車両の駐車券に該車両識別情報を記録する入場管理工程と、
駐車エリアの入口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの入庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる入庫管理工程と、
駐車エリアの出口を通過する車両を非接触で識別し車両識別情報を生成して駐車エリアの出庫時刻と駐車エリアを特定する駐車エリア情報と該車両識別情報とを互いに関連づけて前記中央システムに記録させる出庫管理工程と、
駐車券の申請を受け付けて前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する媒体情報申請工程と、
駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算することをできる精算管理工程と、
を備える駐車場管制方法。
【請求項8】
前記精算管理工程が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、
前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場管制方法。
【請求項9】
前記精算管理工程が、前記中央システムと通信できるときは、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを取得して、前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報と駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定し精算し、
前記中央システムと通信できないときは、駐車券に記録された前記入庫時刻と前記出庫時刻と前記駐車エリア情報とから駐車料金を決定して精算する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場管制方法。
【請求項10】
前記媒体情報申請工程が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場管制方法。
【請求項11】
前記入場管理工程が、入場時刻を駐車券に記録し、
前記媒体情報申請工程が、前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場管制方法。
【請求項12】
前記入場管理工程が、入場時刻を駐車券に記録し、
前記媒体情報申請工程が、
駐車券の申請を受けた時刻が前記入場時刻から一定の時間を経過していないときに、
前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられ駐車券の申請を受け付けた時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録し、
駐車券の申請を受けた時刻が前記入場時刻から一定の時間を経過した後であるときに、
前記中央システムの管理データの中の駐車券に記録された前記車両識別情報に関連づけられた前記入場時刻から所定時間を経過した時刻の直前の前記入庫時刻または前記出庫時刻の一方または両方と前記駐車エリア情報とを駐車券に記録する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場管制方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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