説明

駐車用ロック機構及び作業車両

【課題】簡単にロック又はロック解除の操作をすることが可能な駐車用ロック機構を提供すること。
【解決手段】作業車両を駐車する際に用いる駐車用ロック機構25であって、ブレーキペダル機構23のブレーキ用踏み面部24に隣接して配置されたロック用踏み部26と、ロック用踏み部26に連結し、ロック用踏み部26を踏み込むことによってブレーキペダル機構23を、その制動位置で固定するロック部31、35、33とを備え、ロック用踏み部26は、ブレーキ用踏み面部24の周縁のうち、作業車両の進行方向を基準として前側縁部に隣接して配置されている、駐車用ロック機構25である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車用ロック機構及び作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラクタ、草刈機等の作業車両の駐車用ロック機構には、ブレーキペダル機構と、ブレーキペダル機構をロック位置にロック又はロック解除するためのロックレバーとを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1では、ロックレバーがロック側に操作された状態で、ブレーキペダル機構の踏み面を踏み込むことによって、ブレーキペダル機構がロックされる。一方、ロックを解除する際には、ロックレバーがロック解除側に操作された状態で、ブレーキペダル機構の踏み面を踏み込むことによって、ブレーキペダル機構のロックが解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8―11686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、手でロックレバーを操作し、足でブレーキペダル機構を操作する必要があるため、操作しがたいものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記従来の駐車用ロック機構の課題を考慮し、簡単にロック・ロック解除の操作を行うことが可能な駐車用ロック機構及びそれを用いた作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
作業車両を駐車する際に用いる駐車用ロック機構であって、
ブレーキペダル機構のブレーキ用踏み面部に隣接して配置されたロック用踏み部と、
前記ロック用踏み部に連結し、前記ロック用踏み部を踏み込むことによって前記ブレーキペダル機構を、その制動位置で固定するロック部とを備えた、駐車用ロック機構である。
【0008】
これにより、ブレーキペダル用踏み面部を踏みながら足でロック用踏み部を操作してロック又はロック解除をすることが出来る。
【0009】
又、運転席に座りながら足だけで操作することが出来る。
【0010】
第2の本発明は、
前記ロック用踏み部は、前記ブレーキ用踏み面部の周縁のうち、前記作業車両の進行方向を基準として前側縁部に隣接して配置されている、第1の本発明の駐車用ロック機構である。
【0011】
これにより、ブレーキペダル用踏み面部を踏みながらつま先でロック用踏み部を操作して、ロック又はロック解除をすることが出来る。
【0012】
又、無意識にペダルを踏み込んでもロックしない位置になっており誤操作回避が出来る。
【0013】
第3の本発明は、
前記ブレーキ用踏み面部は、前記作業車両の進行方向の右側に設けられており、
前記ロック用踏み部は、前記ブレーキ用踏み面部の左よりに配置されている、第2の本発明の駐車用ロック機構である。
【0014】
これにより、足の親指側でロック用踏み部を踏むことが出来るため踏みやすい。
【0015】
第4の本発明は、
前記ロック部は、
作業車両本体のフレームに設けられている被係止部に係止する係止部と、
前記係止部と前記ロック用踏み部を連結するリンク機構とを有し、
前記ロック用踏み部、前記係止部、及び前記リンク機構は、前記ブレーキ用踏み面部の下側に設けられたペダル杆に保持されている、第1〜3のいずれかの本発明の駐車用ロック機構である。
【0016】
これにより、簡易な構成でロック又はロック解除を行うことが可能となる。
【0017】
第5の本発明は、
前記リンク機構は、
前記ロック用踏み部を回動させるために前記ロック用踏み部と連結された第1回動プレートと、
前記係止部を回動させるために前記係止部と連結された第2回動プレートと、
前記第1回動プレートと前記第2回動プレートを連結する連結棒とを有し、
前記第1回動プレートは、前記ペダル杆の上方部分に固定された第1回動軸で軸支され、
前記第2回動プレートは、前記ペダル杆の下方部分に固定された第2回動軸で軸支され、
前記連結棒は、前記ペダル杆に沿って配置されている、第4の本発明の駐車用ロック機構である。
【0018】
これにより、簡易な構成でロック又はロック解除を行うことが可能となる。
【0019】
第6の本発明は、
前記第1回動軸は、前記ペダル杆の杆本体から突き出ている突部に設けられている、第5の本発明の駐車用ロック機構である。
【0020】
これにより、簡易な構成でロック又はロック解除を行うことが可能となる。
【0021】
第7の本発明は、
前記第2回動プレートの、前記連結棒が連結する部分は、前記第2回動軸より前側に位置する、第5の本発明の駐車用ロック機構である。
【0022】
これにより、簡易な構成でロック又はロック解除を行うことが可能となる。
【0023】
又、駐車用ロック機構が、前後進ペダルの操作の際に妨げとならない。
【0024】
第8の本発明は、
第1〜7のいずれかの本発明の駐車用ロック機構と、
前記作業車両を制動する前記ブレーキペダル機構と、
前記ブレーキ用踏み面部の下方に設けられた、前記作業車両を前進又は行進させるための前後ペダル機構とを備え、
前記ブレーキペダル機構のペダル杆は、前側に膨らむように前後方向に湾曲して形成され、
前記ペダル杆の上端に前記ブレーキ用踏み面部が配置されている、作業車両である。
【0025】
これにより、駐車用ロック機構が、前後進ペダルの操作の際に妨げとならない。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、簡単にロック又はロック解除の操作を行うことが可能な駐車用ロック機構及びそれを用いた作業車両を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1(a)】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の右側面構成図
【図1(b)】図1(a)の部分拡大図
【図2】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の運転席の左側面側を示す部分拡大構成図
【図3】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の右側面側のブレーク機構近傍を示す構成図
【図4】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキ機構を左側面側から視た構成図
【図5】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキ用踏み板部近傍の正面構成図
【図6】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキパッド機構及びロック機構の動作を説明するための右側面構成図
【図7】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキパッド機構及びロック機構の動作を説明するための右側面構成図
【図8】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキパッド機構及びロック機構の動作を説明するための右側面構成図
【図9】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のブレーキパッド機構及びロック機構の動作を説明するための右側面構成図
【図10】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のコレクタ近傍の右側面構成図
【図11】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の背面構成図
【図12】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の背面部分拡大構成図
【図13】本発明にかかる実施の形態1における草刈機の右側面側のコレクタ取付用フレームの上端近傍の分解斜視構成図
【図14】本発明にかかる実施の形態1における草刈機のコレクタを取り外す動作を説明するための図
【図15】本発明にかかる実施の形態1における草刈機においてコレクタを取り外した状態を示す右側面構成図
【図16】本発明にかかる実施の形態2における草刈機の背面部分拡大構成図
【図17】本発明にかかる実施の形態2における草刈機の右側面側のコレクタ取付用フレームの上端近傍の分解斜視構成図
【図18】本発明にかかる実施の形態2における草刈機の右側面側から視たコレクタ取付用フレームの上端近傍の斜視構成図
【図19】本発明にかかる実施の形態2における草刈機の右側面側から視たコレクタ取付用フレームの上端近傍の分解斜視構成図
【図20】本発明にかかる実施の形態2の草刈機からコレクタを取り外した状態における右側面側から視たコレクタ取付用フレームの上端近傍の分解斜視構成図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明にかかる実施の形態について、作業車両の一例として草刈機を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
以下に、本発明にかかる実施の形態1における草刈機について説明する。
【0030】
図1(a)は、本実施の形態1の草刈機100の右側面構成図である。又、図1(b)は、本実施の形態1の草刈機100の後部分の右側面構成図であり、図1(a)の部分拡大図である。尚、本明細書において、前方向とは、草を刈る際の進行方向(矢印T参照)を前方向として示し、左右方向とは、草刈機を正面(前側)から見た場合の方向を示す。以下の図も同様である。
【0031】
図1に示すように、本実施の形態1の草刈機100は、乗用型の草刈機であり、作業者が乗る草刈機本体2と、草刈機本体2の後側に設けられ、刈り取られた草が集められるコレクタ9とを備えている。本実施の形態1の草刈機100では、草刈機本体2の下部に設けられた草刈用のモーア1によって刈り取られた草が後部のコレクタ9へと送られ、刈り取られた草が集められる。
【0032】
はじめに、草刈機本体2の構成について説明する。
【0033】
草刈機本体2は、4輪であり、2つの前輪18及び2つの後輪6を有している。そして、草刈機本体2には、前輪18を操作するハンドル20、作業者が乗る運転席12、車輪を駆動するエンジン13、運転席12のフロア14が設けられている。エンジン13は、運転席12の前方のボンネット4内に設けられている。又、運転席12の左右には、後輪6の上方を覆う後輪カバー16が設けられている。
【0034】
フロア14の下側には、フレーム15が設けられており、このフレーム15の内側には、エンジン13の出力を取り出すために前後方向にわたって動力取り出し軸が配置されており、この動力取り出し軸から電動ベルトを介してモーア1に動力が入力される。又、この動力取り出し軸の後側から、走行電動軸、電動ケース、及び油圧式の無断変速装置(HST)等を経て後輪6に動力が伝達される。
【0035】
一方、モーア1は、モーアデッキ3を有しており、このモーアデッキ3内の左右には、縦軸芯に回転するブレードを有しており、上記入力された動力によってブレード軸が回転し、左右のブレードが回転する。尚、この左右のブレードは、互いに逆回転し、効率良く草が刈り取られる。
【0036】
モーアデッキ3の中央後側には、集草通路5が形成されており、集草通路5は左右の後輪6間のダクト7を経てコレクタ9に連通している。このコレクタ9は、草刈機本体2の後部のコレクタ取付用フレーム8に着脱自在に取り付けられている。又、コレクタ9は、集められた刈草を排出するために、その前側上方に設けられている回動軸10を中心にして回動する。そして、コレクタ9を回動するためのリフトシリンダ17が配置されている。尚、図中コレクタ9の下側に配置されている台11は、コレクタ9を草刈機本体2から取り外す際に、コレクタ9を支持するためのものであり、通常使用時には配置される必要はない。
【0037】
次に、運転席12のフロア14に設けられているブレーキペダル機構及び駐車用ロック機構などについて説明する。
【0038】
図2は、フロア14の左側面側を部分的に示す平面構成図である。図2に示すように、フロア14の左側面側には、作業車両を前進させるための前進ペダル機構19の前進ペダル踏み面部21と、作業車両を後進させるための後進ペダル機構27の後進ペダル踏み面部22が設けられている。すなわち、進行方向Tに沿って(運転席12に座った作業者から視て)、右側に前進ペダル踏み面部21と後進ペダル踏み面部22は配置されていることになる。
【0039】
又、前進ペダル踏み面部21と後進ペダル踏み面部22の前側には、作業車両を停止させるためのブレーキ用踏み面部24が設けられている。ブレーキ用踏み面部24は、ブレーキペダル機構23の一部であり、ブレーキ用踏み面部24の周縁の前側には、ブレーキペダル機構23を、その制動位置で固定するための駐車用ロック機構25のロック用踏み部26が配置されている。このロック用踏み部26は、ブレーキ用踏み面部24の内側よりに配置されている。すなわち、進行方向Tに沿って(運転席12に座った作業者から視て)、ロック用踏み部26はブレーキ用踏み面部24の左よりに配置されていることになる。
【0040】
図3は、ブレーキペダル機構23近傍の左側面構成図である。図3に示すように、後進ペダル機構27は、後進ペダル踏み面部22と、その下側に設けられた後進ペダル杆28とを有している。この後進ペダル杆28は、前側に突出するように、前後方向に湾曲して形成されている。尚、前進ペダル機構19も同様に構成されている。図3では、後進ペダル踏み面部22が足40によって踏まれている状態が示されている。尚、後進ペダル踏み面部22の最上点の位置と再下点の位置が、図中2点鎖線で示されている。又、図中一点鎖線は、足40のつま先の軌跡Sを示している
そして、駐車用ロック機構25は、ブレーキペダル機構23のブレーキ用ペダル杆29に沿って配置されている。図4は、ブレーキペダル機構23及び駐車用ロック機構25を右側面側から視た側面構成図である。
【0041】
図3及び図4に示すように、本実施の形態1の駐車用ロック機構25は、ブレーキ用踏み面部24の周縁の前側に設けられたロック用踏み部26と、ロック用踏み部26から下側に向かって形成された第1回動プレート31とを有している。そして、第1回動プレート31は、ブレーキ用ペダル杆29に固定されている。
【0042】
ここで、ブレーキ用ペダル杆29は、図4に示すように前側に突出するように前後方向に円弧状に形成されたペダル杆本体291と、ブレーキ用踏み面部24の近傍において、ペダル杆本体291から前側に突出するように形成された突部292とを備えている。
【0043】
図5は、ブレーキ用踏み面部24近傍の正面構成図である。正面側から見ると、突部292は、ブレーキ用ペダル杆29から右側面側に向かって形成されている。この突部292内には、第1回動軸32が配置されており、この第1回動軸32によって第1回動プレート31は軸支されている。又、図3に示すように、ペダル杆本体291の下部において、第2回動プレート33が第2回動軸34によって回動可能に軸支されている。これら第1回動プレート31と第2回動プレート33を連結する連結棒35が設けられている。また、第2回動プレート33には、その下端に、前側に突出した矢印形状の係止部39が形成されている。
【0044】
第1回動プレート31と連結棒35との連結部31aは、第1回動軸32よりも後側に配置されており、第2回動プレート33と連結棒35との連結部33aは、第2回動軸34よりも前側に配置されている。
【0045】
又、上記第2回動軸34には、バネ部材38が配置されており、一端38aが、ペダル杆本体291の後側に掛けられており、他端38bが、連結部33aの上側に掛けられており、連結部33aを、第2回動軸34を中心として下方に付勢している。そのため、係止部39が後側(矢印F参照)に付勢されることになる。
【0046】
又、フロア14の下側のフレーム15には、係止部39に係止される被係止部37が設けられている。
【0047】
尚、以上の説明では、ブレーキペダル機構23及び駐車用ロック機構25は、踏み込まれていない状態である。
【0048】
又、本発明のロック部の一例は、本実施の形態のロック用踏み部26、第1回動プレート31、連結棒35、第2回動プレート33、及び係止部39に対応する。又、本発明のリンク機構の一例は、第1回動プレート31、連結棒35、及び第2回動プレート33に対応する。又、本発明のペダル杆の杆本体の一例は、本実施の形態のペダル杆本体291に対応する。又、本発明の前後ペダル機構の一例は、本実施の形態の前進ペダル機構19、及び後進ペダル機構27に対応する。
【0049】
次に、駐車用ロック機構25がブレーキペダル機構23を制動位置でロックする動作について説明する。
【0050】
図6は、ブレーキ用踏み面部24を足40で踏み、押し込んでいる状態を示す図である。図7は、ブレーキペダル機構23がロックされた状態を示す図である。
【0051】
図6及び図7に示すように、足40で踏むことによってブレーキ用ペダル杆29が下がり、草刈機の前進又は後進が停止される。そして、その状態で足40のつま先40aでロック用踏み部26が踏み込まれる。すると、矢印Aに示すように、ロック用踏み部26が、第1回動軸32を中心にして下方に回動するため、矢印Bに示すように、連結部31aが上方へ回動する。この連結部31aの上方への回動によって、矢印Cに示すように連結棒35が上方へと移動し、第2回動プレート33の連結部33aが上方へ移動する(矢印D参照)。この連結部33aの移動により、第2回動プレート33は第2回動軸34を中心に反時計回りに回動する。すると、係止部39は矢印E方向に回動することになる。このように係止部39が矢印E方向に回動した状態で、足40を上方に移動させることによって、図7に示すように、フレーム15に形成されている被係止部37が係止部39によって係止される。このように、ブレーキ用踏み板部24を踏み込み、作業車両を停止させる制動位置で、ブレーキペダル機構23を固定することが出来る。
【0052】
次に、ロックを解除する動作について説明する。
【0053】
図8は、ブレーキペダル機構23のロックが解除された状態を示す左側面構成図である。
【0054】
ロックを解除する際には、図7の状態から、ブレーキ用踏み面部24を踏み込むことにより、図8に示すように、係止部39は、バネ部材38の付勢力によって、矢印F方向に移動する。係止部39側が矢印F方向に回動することによって、第2回動プレート33が図中時計回りに回転し、連結部33aが矢印G方向へと移動する。すると、連結棒35が下方(矢印H方向)へと移動し、連結部31aも下方(矢印I方向)に回動する。この連結部31aの矢印I方向の回動により、第1回動プレート31が図中反時計周りに回転し、ロック用踏み部26が、矢印Jに示すように上方へ回動し、元の位置に戻る。そして、足40をブレーキ用踏み板部24及びロック用踏み部26から離すことにより、ブレーキペダル機構23及び駐車用ロック機構25は、上方へと移動し、図3に示すような、足40で踏み込む前の位置に戻る。
【0055】
尚、図9は、後進ペダル機構27、ブレーキペダル機構23、及び駐車用ロック機構25の移動状態が示された図である。
【0056】
以上のように、本実施の形態1の草刈機では、足40でブレーキ用踏み面部24を踏みながら、その足40のつま先40aでロック用踏み部26を操作して、ブレーキペダル機構23を、その制動位置でロック又はロック解除をすることが出来る。
【0057】
又、運転席12に座りながら足だけで操作することが出来る。
【0058】
又、右足の親指側でロック用踏み部26を踏むことが出来るため踏みやすい。
【0059】
又、簡易な構成でロック又はロック解除を行うことが可能となる
又、図3のつま先40aの軌跡Sに示すように、ブレーキペダル機構23及び駐車用ロック機構25が、前進ペダル踏み面部21及び後進ペダル踏み面部22を踏む操作の妨げとならない。
【0060】
又、従来の特許文献1の構成では、ロックレバーが操作されていれば、ブレーキペダル機構の踏み面を踏みこむだけで、ロック・ロック解除が行われるため、誤動作の恐れがあったが、本実施の形態では、ブレーキ用踏み面部24の前側にロック用踏み部26を配置することにより、作業者は無意識にペダルを踏み込んでもロックしない位置になっており誤操作回避が出来る。
【0061】
尚、本実施の形態1で説明したブレーキペダル機構23及び駐車用ロック機構25については、草刈機に限らなくても良く、耕耘機、管理機などであってもよく、作業車両でありさえすれば適用することが出来る。
【0062】
又、本実施の形態では、ロック用踏み部26と、第1回動プレート31は1つの部材で形成されているが、別々の部材で形成されていても良い。又、係止部39と、第2回動プレート33も1つの部材で形成されているが、別々の部材で形成されていても良い。
【0063】
又、本実施の形態では、ブレーキ用踏み面部24の上側にロック用踏み部26が設けられているが、上側でなくても良い。
【0064】
又、本実施の形態1では、ブレーキ用踏み面部24は、草刈機の進行方向Tに沿って(運転席12に座った作業者から視て)右側に設けられており、ロック用踏み部26は、ブレーキ用踏み面部24の左よりに設けられているが、この位置に限らなくても良い。
【0065】
又、本実施の形態では、第2回動プレート33の連結棒35が連結する連結部33aは、第2回動軸34よりも前側に位置するが、後側であっても良い。
【0066】
次に、コレクタ9の動作について説明する。
【0067】
図10は、草刈機のコレクタ9の回動動作を説明するための右側面構成図である。図10に示すように、コレクタ9は、コレクタ9の開口部9aが地面と実質上垂直な状態となる位置(集草位置)で草刈機本体2に取り付けられており、モーア1によって刈り取られた刈草は、集草通路5及びダクト7を経てコレクタ9に集められる。そして、集められた草が排出される際には、コレクタ9は、集草位置から、その開口部9aが地面に対して実質上平行な状態となる位置(排出位置)に回動軸10を中心にして回動される。
【0068】
又、コレクタ9は、草刈機本体2の後部に設けられているコレクタ取付用フレーム8に取り付けられており、フレーム36に網が被せられて構成されている。このフレーム36のうち、コレクタ9の前側上方に左右方向に配置されているフレームをコレクタアッパフレーム41とする。
【0069】
図11は、本実施の形態の草刈機の背面構成図であるが、説明のために部分的に省略して記載されている。又、図12は、図11の部分拡大構成図である。図10〜図12に示すように、集草位置において、このコレクタアッパフレーム41の前側上方には、コレクタアッパフレーム41と平行にコレクタ回動パイプ42が配置されている。このコレクタ回動パイプ42は、上記回動軸10上に配置されており、コレクタ取付用フレーム8に対して着脱可能且つ回動可能(詳しくは後述する)に支持されている。
【0070】
そして、コレクタアッパフレーム41とコレクタ回動パイプ42の間を連結するように、4枚の支持プレート431、432、433、434が配置されている。これら支持プレート431、432、433、434は、右側面側から左側面側に向かって、順に配置されている。これら4枚のうち中央側に設けられている2枚の支持プレート432、433の間には、油圧を用いたリフトシリンダ17のシリンダヘッド171が配置され、支持プレート432、433に着脱可能且つ回動可能(詳しくは後述する)に固定されている。
【0071】
次に、草刈機本体2とコレクタ9の接続部分の構成について説明する。
【0072】
図13は、本実施の形態1の草刈機の回動軸10近傍の右側面側の分解斜視構成図である。図12及び図13に示すように、リフトシリンダ17のシリンダヘッド171と、それを挟む中央側の2枚の支持プレート432、433とを貫通して、ピン45がコレクタ回動パイプ42と平行に差し込まれており、ピン45の先端には孔部45aが形成されており、この孔部45aにピン固定具46が嵌め込まれることによって、ピン45は回動可能に固定されている。
【0073】
そして、コレクタ回動パイプ42は、左右のコレクタ取付用フレーム8に、コレクタ着脱機構50によって着脱可能に取り付けられている。尚、図12及び図13を用いて説明するため、右側面側のコレクタ着脱機構50について説明するが、左側面側も同様に構成されている。
【0074】
コレクタ着脱機構50には、コレクタ回動パイプ42を支持するための支持部47が設けられており、この支持部47には、コレクタ取付用フレーム8を貫通してコレクタ回動パイプ42に差し込まれる棒状の差込部471と、支持部47をコレクタ取付用フレーム8に固定するために、差込部471に設けられている固定部472と、差込部471及び固定部472をコレクタ回動パイプ42の長手方向と平行な方向に移動させるための把手部473とを有している。
【0075】
この把手部473は、差込部471のコレクタ回動パイプ42に差し込まれている端の反対側の端から上方に向かって形成されている。又、固定部472は、上方から視て平面視L字状の板状部材であり、差込部471に対して垂直な第1板状部472aと、差込部471と平行に形成された第2板状部472bとを備えている。第2板状部472bの下端部分には、ストッパプレート474が回動軸474bを中心にして回動自在に設けられている。第1板状部472aには、差込部471の下側に貫通孔472cが形成されており、この貫通孔472c及びコレクタ取付用フレーム8を貫通してガイドピン48が設けられている。ガイドピン48は、コレクタ取付用フレーム8の内側でネジ481によって固定されている。又、ガイドピン48の外側の端482は、その径が他の部分よりも大きく形成されており、図12に示すように、端482と第1板状部472aの間には、バネ部材49が設けられている。このバネ部材49によって第1板状部472aは、コレクタ取付用フレーム8に押し付けられている。
【0076】
以上のように、差込部471は固定部472を介してガイドピン48等によってコレクタ取付用フレーム8に固定されており、差込部471はコレクタ回動パイプ42に差し込まれているため、コレクタ回動パイプ42は草刈機本体2に支持されることになる。
【0077】
次に、コレクタ9を草刈機本体2から取り外す動作について説明する。
【0078】
コレクタ9、及び草刈機本体2の後部を清掃する際には、コレクタ9を草刈機本体2から取り外す必要がある。
【0079】
はじめに、コレクタ9の下側にコレクタ9を載置する載置台11(図1参照)が挿入される。
【0080】
そして、ピン固定具46をピン45から取り外し、ピン45が支持プレート431及びシリンダヘッド171から引き抜かれ、リフトシリンダ17と支持プレート431との連結が解除される(図13参照)。
【0081】
続いて、把手部473を把持し、バネ部材490による付勢力に逆らって、左右両側の支持部47が外側に移動される。図14は、支持部47を外側に移動した状態を説明するための背面部分拡大図である。図14に示すように、この支持部47の外側への移動(矢印K参照)により、差込部471がコレクタ回動パイプ42から引き抜かれる。そして、差込部471をコレクタ回動パイプ42から引き抜いた状態で、ストッパプレート474を、その後端474aがコレクタ取付用フレーム8側に向くように、水平に回動させ、後端474aをコレクタ取付用フレーム8に当接させる(矢印N参照)。支持部47を外側に移動させただけでは、差込部471は、バネ部材49の付勢力により再びコレクタ回動パイプ42内に移動しようとするが、ストッパプレート474をコレクタ取付用フレーム8に当接させることにより、差込部471がコレクタ回動パイプ42から引き抜かれた状態が保たれる。これにより、コレクタ回動パイプ42のコレクタ取付用フレーム8への保持が解除される。このように、左右両方の支持部47を外側に移動させることにより、コレクタ回動パイプ42の解除を行って、コレクタ9を草刈機本体2から取り外すことが可能となる。図15は、草刈機本体2からコレクタ9が取り外された状態を示す右側面構成図である。図15に示すように、取り外されたコレクタ9は、台11の上に載置されている。
【0082】
尚、コレクタ9を取り付ける際には、コレクタ回動パイプ42の位置をコレクタ取付用フレーム8の孔8aに一致させた後、ストッパプレート474を下方に回動させることによりバネ部材49の付勢力によって固定部472がコレクタ取付用フレーム8に押し付けられる(図13及び図14参照)。このように固定部472がコレクタ取付用フレーム8側に移動すると、固定部472と固定されている差込部471も内側に移動し、コレクタ回動パイプ42の内側に差し込まれ、コレクタ回動パイプ42がコレクタ取付用フレーム8に保持される。そして、支持プレート431、シリンダヘッド171、及び支持プレート432を貫通するようにピン45を挿入し、ピン固定具46によってピン45の抜け防止が行われて、コレクタ9の草刈機本体2への取付が完了する。
【0083】
以上のように、本実施の形態1では、簡単にコレクタ9を草刈機本体2から着脱することが可能となる。
【0084】
又、簡易な構成で確実にコンテナ9をコレクタ取付用フレーム8に装着することが出来る。
【0085】
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる実施の形態2における草刈機について説明する。本実施の形態2の草刈機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、コレクタを着脱する構成が異なっている。そのため、実施の形態2では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号が付されている。
【0086】
図16(a)は、本実施の形態2の草刈機の背面構成図である。図16(b)は、コレクタ取付用フレーム8の上端部分を示す右側面構成図である。又、図17は、本実施の形態2の草刈機のコレクタ取付用フレーム近傍の右側面側の分解斜視構成図である。
【0087】
本実施の形態2の草刈機は、コレクタ9を着脱するコレクタ着脱機構100を備えており、コレクタ着脱機構100は、コレクタ回動パイプ42を支持する支持部60と、支持部60をコレクタ取付用フレーム8に固定するロック部70とを備えている。
【0088】
本実施の形態2では、コレクタ取付用フレーム8の上端部にコレクタ回動パイプ42を支持する支持部60が設けられている。この支持部60は、コレクタ取付用フレーム8の上端部を覆うように形成されているガイドプレート62と、ガイドプレート62に設けられ、コレクタ回動パイプ42に差し込まれるコレクタ回動支点ピン61と、ガイドプレート62の上面に配置され、外側に向かって突出するように設けられたロックバー63とを備えている。尚、ロックバー63は、外側の端部分が上方に向かって折り曲げられて形成されている。
【0089】
又、コレクタ取付用フレーム8の支持部60よりも下方には、外側に向かって突出した突起部8cが設けられており、この突起部8cに、支持部60を固定するためのロック部70が設けられている。このロック部70には、支持部60のロックバー63を係止することにより、コレクタ取付用フレーム8に対して支持部60を固定するための係止部71と、コレクタ取付用フレーム8に対して支持部60を固定又は解除する固定解除レバー部72と、係止部71と固定解除レバー部72とを連結するロックリンク73が設けられている。
【0090】
この係止部71には、ロックバー63を係止するためのリング状部701と、そのリング状部701を回動自在に支持する軸部702と、軸部702を上下の高さを調整可能に支持する調整部703が設けられている。
【0091】
又、ロックリンク73は、調整部703を挟むように2つの部材731から構成されており、部材731は、上下方向に長い板状の部材であるが、2つの部材731間の幅が上下方向の中央で広がるように形成されている。
【0092】
又、固定解除レバー部72は、ロック又はロック解除を行うための把持部722と、把持部722のロックリンク73側の端に固定されている2枚のロックプレート721とを有している。この2枚のロックプレート721は、2つの部材731のそれぞれの下端に、回動軸721aを軸として回動自在に配置されている。これら2枚のロックプレート721は、それらの回動軸721aと反対側の端の間に突起部8cを挟むように配置されており、これらロックプレート721、突起部8c、及びロックプレート721は、ピンによって貫通され、2枚のロックプレート721は、突起部8cに対して回動自在に構成されている。この突起部8c側のロックプレート721の回動軸が721bとして示されている。
【0093】
図16(a)には、右側面側において、支持部60を固定している状態のロック部70が実線で示されており、支持部60を固定する前の状態のロック部70が一点鎖線で示されている。図16(a)に示すように、ロック部70のリング状部701の内側にロックバー63を通した状態で、ロック部70の把持部722を把持し、水平状態から下方に向かって回動させると、ロック部70は、ロックプレート721の先端側の回転軸721bを基準に回動する。すると、回動軸721aが回動軸721bを中心にして下方(矢印L参照)に回動することになるため、ロックリンク73も下方に移動する(矢印M参照)。そのため、リング状部701も下方に引き下げられ、ロックバー63が下方に押圧され、支持部60がコレクタ取付用フレーム8に固定されることになる。
【0094】
以上のようにコレクタ9が、草刈機本体2に取り付けられている。
【0095】
尚、草刈機本体2からコレクタ9を取り外す際には、把持部722を把持し、把持部722を下方から水平方向に上向きに回動させることによって、回動軸721aが上方へ回動するため、ロックリンク73及びロック部70も上方へと移動する。このため、リング状部701によるロックバー63の押圧が解除される。この状態で、リング状部701をロックバー63から外すことによって、支持部60のコレクタ取付用フレーム8への固定が解除される。そして、実施の形態1と同様に、ピン45からピン固定具46を外し、ピン45を支持プレート432、433及びシリンダヘッド171から引き抜くことにより、コレクタ9を草刈機本体2から取り外すことが可能となる。
【0096】
(実施の形態3)
次に、本発明にかかる実施の形態3における草刈機について説明する。本実施の形態3の草刈機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、コレクタを着脱する構成等が異なっている。そのため、実施の形態3では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号が付されている。
【0097】
図18は、本実施の形態3の草刈機のコレクタ取付用フレーム近傍の右側面側からの斜視構成図である。又、図19は、コレクタ着脱機構80をコレクタ取付用フレーム8から取り外した状態を示す分解斜視構成図である。
【0098】
本実施の形態3の草刈機のコレクタ着脱機構80は、コレクタ回動支点部材81と、コレクタ回動支点部材81の一端に設けられている把持部82とを有している。そして、図18及び図19に示すように、コレクタ回動支点部材81が、コレクタ取付用フレーム8に形成された貫通孔8d、支持プレート43に形成された貫通孔431a、432a、433a、434aを貫通して配置されている。尚、コレクタ回動支点部材81の先端には、コレクタ回動支点部材81が抜けることを防止するための留め具83が挿入される孔81aが設けられている。そして、把持部82には、貫通孔82aが設けられており、ネジ84によってコレクタ取付用フレーム8に固定される。
【0099】
又、支持プレート431、432、433には、その中央近傍にも貫通孔431b、432b、433bが形成されている。この貫通孔431b、432b、433bを通して配置されているシリンダ固定具90によってシリンダヘッド171は、支持プレート432と支持プレート433の間に固定されている。シリンダ固定具90は、シリンダ固定具90は、左側面側(図中奥側)に留め具101(後述する図20参照)によって抜け止めがなされており、右側面側にはシリンダフック91が設けられている。このシリンダフック91は、下方が開放されたリング状であり、コレクタ回動支点部材81に引っ掛けることが出来る。
【0100】
次に、本実施の形態3においてコレクタを取り外す際の動作について説明する。
【0101】
コレクタ9を取り外す際には、図18に示す状態から、ネジ84及び留め具83を外し、コレクタ回動支点部材81が貫通孔8d、及び貫通孔431a、432a、433a、434aから引き抜かれる。その後、シリンダ固定具90が、留め具を外して貫通孔433b、シリンダヘッド171、貫通孔432b、及び貫通孔431bから引き抜かれる。これによって、コレクタ9を草刈機本体2から取り外すことが可能となる。
【0102】
コレクタ9を取り外した後に、コレクタ着脱機構80を再び配置することにより、図20に示す状態となる。この図20では、シリンダ固定具90の左側面側の端に設けられている留め具101が図示されている。
【0103】
以上のように、上記実施の形態1〜3の草刈機では、簡単にコレクタ9を草刈機本体2から取り外すことが可能となる。
【0104】
又、本実施の形態では、歩行型の草刈機を用いて説明したが、歩行型に限らなくても良い。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明の駐車用ロック機構及びそれを用いた作業車両によれば、簡単にロック又はロック解除の操作を行うことが可能な効果を有し、乗用型の草刈機、管理機、トラクタ等として有用である。
【符号の説明】
【0106】
1 モーア
2 草刈機本体
3 モーアデッキ
4 ボンネット
5 集草通路
6 後輪
7 ダクト
8 コレクタ取付用フレーム
9 コレクタ
10 回動軸
11 台
12 運転席
13 エンジン
14 フロア
15 フレーム
16 後輪カバー
17 リフトシリンダ
21 前進ペダル踏み面部
22 後進ペダル踏み面部
23 ブレーキペダル機構
24 ブレーキ用踏み面部
25 駐車用ロック機構
26 ロック用踏み部
28 後進ペダル杆
29 ブレーキ用ペダル杆
31 第1回動プレート
32 第1回動軸
33 第2回動プレート
34 第2回動軸
35 連結棒
36フレーム
37 被係止部
38 バネ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業車両を駐車する際に用いる駐車用ロック機構であって、
ブレーキペダル機構のブレーキ用踏み面部に隣接して配置されたロック用踏み部と、
前記ロック用踏み部に連結し、前記ロック用踏み部を踏み込むことによって前記ブレーキペダル機構を、その制動位置で固定するロック部とを備えた、駐車用ロック機構。
【請求項2】
前記ロック用踏み部は、前記ブレーキ用踏み面部の周縁のうち、前記作業車両の進行方向を基準として前側縁部に隣接して配置されている、請求項1記載の駐車用ロック機構。
【請求項3】
前記ブレーキ用踏み面部は、前記作業車両の進行方向の右側に設けられており、
前記ロック用踏み部は、前記ブレーキ用踏み面部の左よりに配置されている、請求項2記載の駐車用ロック機構。
【請求項4】
前記ロック部は、
作業車両本体のフレームに設けられている被係止部に係止する係止部と、
前記係止部と前記ロック用踏み部を連結するリンク機構とを有し、
前記ロック用踏み部、前記係止部、及び前記リンク機構は、前記ブレーキ用踏み面部の下側に設けられたペダル杆に保持されている、請求項1〜3のいずれかに記載の駐車用ロック機構。
【請求項5】
前記リンク機構は、
前記ロック用踏み部を回動させるために前記ロック用踏み部と連結された第1回動プレートと、
前記係止部を回動させるために前記係止部と連結された第2回動プレートと、
前記第1回動プレートと前記第2回動プレートを連結する連結棒とを有し、
前記第1回動プレートは、前記ペダル杆の上方部分に固定された第1回動軸で軸支され、
前記第2回動プレートは、前記ペダル杆の下方部分に固定された第2回動軸で軸支され、
前記連結棒は、前記ペダル杆に沿って配置されている、請求項4記載の駐車用ロック機構。
【請求項6】
前記第1回動軸は、前記ペダル杆の杆本体から突き出ている突部に設けられている、請求項5記載の駐車用ロック機構。
【請求項7】
前記第2回動プレートの、前記連結棒が連結する部分は、前記第2回動軸より前側に位置する、請求項5記載の駐車用ロック機構。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の駐車用ロック機構と、
前記作業車両を制動する前記ブレーキペダル機構と、
前記ブレーキ用踏み面部の下方に設けられた、前記作業車両を前進又は行進させるための前後ペダル機構とを備え、
前記ブレーキペダル機構のペダル杆は、前側に膨らむように前後方向に湾曲して形成され、
前記ペダル杆の上端に前記ブレーキ用踏み面部が配置されている、作業車両。




【図1(a)】
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【図1(b)】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−1353(P2013−1353A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137589(P2011−137589)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)