駐車装置用パレット
【課題】 車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットを提供する。
【解決手段】
従来複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットに変わって、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持する端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、を備えるものとした。
【解決手段】
従来複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットに変わって、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持する端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、を備えるものとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、充電ケーブルで給電される車両を駐車させる駐車装置用パレットに係る。特に、充電ケーブルで充電される電気自動車を含む車両を駐車させる駐車装置用パレットに関する。
【背景技術】
【０００２】
複数の車両を駐車させるのに駐車機構を備える駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下一対のスプロケットに主務チェーンが巻きかけられ、複数のケージが主務チェーンに所定の間隔でつり下げられ、ケージがパレットを支持する。スプロケットを回転させると、複数のケージが循環移動する。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
【０００３】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや１００／２００Ｖ等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【０００４】
車両をパレットに載せて車両を取り扱う形式の駐車機構を採用する駐車装置では、パレットに車両側中継端子を設け、パレットに乗せた車両の給電プラグ受と車両側中継端子とを充電ケーブルで電気的に接続して、駐車時間中に車両を充電することが考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットであって、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、を備えるものとした。
【０００７】
上記本発明の構成により、パレットは、複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電される。パレット主構造体は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられる。車両側中継端子は、前記充電ケーブルに電気的に接合できる。中継機器は、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する。端子ボックスが、端子ボックス本体と端子カバーとを有しており、前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる。端子ボックス本体は、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる。端子カバーは、該開放部を開閉可能に覆う。
その結果、車両をパレットの案内面に案内されてパレットに乗り降りさせて、電源装置から給電された電力を、中継機器と前記車両側中継端子と充電ケーブルを経由して案内面に乗った車両に給電できる。
【０００８】
以下に、本発明の実施形態に係るパレットを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【０００９】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる。
その結果、車両側中継端子に充電ケーブルを繋がないときに開放部を閉じることをできる。
【００１０】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成し、前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる。
上記の実施形態の構成により、前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成する。前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる。
その結果、車両のタイヤが前記端子ボックスに乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
【００１１】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられる。前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる。
その結果、車両がパレットの案内面に案内されて乗る際に、車両のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
【００１２】
本発明の実施形態に係るパレットは、姿勢を前記閉止姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む。
上記の実施形態の構成により、姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む。
その結果、前記端子カバーと充電ケーブルの干渉を抑制できる。
【００１３】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持つ。前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する。
その結果、端子カバーをコンパクトにすることができる。
【００１４】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記中継機器が前記車両側中継端子に一端を電気的に接続する中継ケーブルと前記中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する中継ケーブル収納機器とを有する。
上記の実施形態の構成により、前記中継機器の中継ケーブル収納機器が、前記車両側中継端子に一端を電気的に接続する中継ケーブルと前記中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する。
その結果、引っ張っている車両側中継端子を離すと、中継ケーブルが前記端子ボックスの下方へ収納される。
【００１５】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、前記端子ボックスが前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、前記端子ボックスが前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
その結果、前記端子カバーを開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
【００１６】
本発明の実施形態に係るパレットは、駐車装置が駐車空間で前記パレットを支持する導電性材料でできた駐車棚を有し、前記中継機器がパレット主構造体に固定されパレットが駐車空間に位置するときに前記駐車棚に接するアース用ブラシと前記アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続する中継アース回路とを有する。
上記の実施形態の構成により、導電性材料でできた駐車棚は、駐車空間で前記パレットを乗せる。アース用ブラシは、パレット主構造体に固定されパレットが駐車空間に位置するときに前記駐車棚に接する前記アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続する中継アース回路とを有する。
その結果、車両側中継端子のアース端子を接地させることができる。
【発明の効果】
【００１７】
以上説明したように、本発明に係るパレットは、その構成により、以下の効果を有する。
複数の駐車空間を持つ駐車装置において車両を搭載するために使用されるパレットの上から見て略長方形の板構造体であるパレット主構造体の前記長辺の沿った上面に上方に凸の輪郭を形成する前記端子ボックスを設け、車両に給電するための充電ケーブルを電気的に接合できる車両側中継端子を前記端子ボックスの支持させ、前記端子ボックスに設けられた開放部を端子カバーで開閉可能に覆い、中継機器により電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子に中継する様にしたので、車両をパレットの案内面に案内されてパレットに乗り降りさせて、電源装置から給電された電力を、中継機器と前記車両側中継端子と充電ケーブルを経由して案内面に乗った車両に給電できる。
また、前記端子カバーを前記長辺に沿って移動させて開放部を開閉できる様にしたので、車両側中継端子に充電ケーブルを繋がないときに開放部を閉じることをできる。
また、端子ボックスが左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成し、端子カバーが輪郭に倣う様に長辺に沿って移動できる様にしたので、車両のタイヤが前記端子ボックスに乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、パレット主構造体の左右１対の前記案内面を挟むように左右１対の長辺に沿って立ち上がり部を設け、前記端子ボックスが前記立ち上がり部に設けられる様にしたので、車両がパレットの案内面に案内されて乗る際に、車両のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
また、姿勢が開放姿勢になった閉止カバーの少なくとも一部がパレット主構造体の上面より下方に潜り込む様にしたので、前記端子カバーと充電ケーブルの干渉を抑制できる。
また、屈曲可能な端子カバー本体が屈曲しながら移動して前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する様にしたので、端子カバーをコンパクトにすることができる。
また、一端を前記車両側中継端子に接続する中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する様にしたので、引っ張っている車両側中継端子を離すと、中継ケーブルが前記端子ボックスの下方へ収納される。
また、端子カバーの姿勢が開放姿勢になると、前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる様にしたので、前記端子カバーを開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
また、駐車空間でパレットを支持する駐車棚が導電性材料ででき、駐車空間に位置するときにパレット主構造体の下面に固定されたアース用ブラシが駐車棚に接し、アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続される様にしたので、車両側中継端子のアース端子を接地させることをできる。
従って、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図２】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のＡ−Ａ矢視図である。
【図３】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分図である。
【図４】本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
【図５】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＢ−Ｂ断面図である。
【図６】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その１である。
【図７】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その２である。
【図８】本発明の第二の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図９】本発明の第三の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１０】本発明の第四の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１１】本発明の第五の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１２】本発明の第六の実施形態に係るパレットの平面図である。
【図１３】本発明の第七の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１４】本発明の第八の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１５】本発明の第九の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１６】本発明の第十の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図１７】各種形式の駐車装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかるパレット１００は、駐車装置において車両を搭載するために使用される構造体である。
駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とで構成される。
駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とパレット移載機構４００とで構成されてもよい。
車両４０は、充電ケーブル５０で給電される。
充電ケーブル５０は、車両４０に積まれていてもよい。
充電ケーブル５０は、駐車装置に備えられていてもよい。
充電ケーブル５０は、充電端子５１と充電ケーブル本体５２と給電プラグとで構成される。
充電端子５１は、後述する車両側中継端子１３０に接合する端子である。
給電プラグは、車両に設けられた給電プラグ受に接合する端子である。
充電ケーブル本体５２は、充電端子５１と給電プラグとを電気的に接続する。
パレット１００は、車両４０を搭載可能であり、少なくとも駐車空間２００に置かれたときに電源装置３００から電力を給電される。
【００２０】
最初に、説明の便宜上、駐車装置の一例を、図を基に、説明する。
図１は、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を示す。
例えば、駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とパレット移載機構４００とで構成される。
パレット１００は、複数の駐車空間１００と電源装置３００とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され、充電ケーブル５０で電力を給電される車両４０を搭載可能であり、少なくとも駐車空間１００に置かれたときに電源装置から電力を給電されるものである。
駐車空間２００は、空のパレット１００または車両４０を搭載したパレット１００を置く空間である。
図１は、複数の駐車空間が昇降路Ｈを間に挟んで上下方向に積まれた様子を示している。
駐車空間２００は駐車棚２１０とパレットロック機構２２０とを備えてもよい。
駐車棚２１０は、パレット１００を支持する棚構造である。
例えば、パレット１００は、駐車棚２１０の上を転動できるパレット車輪１１３を持つ。
パレットロック機構２２０は、駐車空間２００に位置するパレット１００を横行不能にロックし、横行可能にアンロックする機構である。
【００２１】
電源装置３００は、電力をパレット１００を介して車両に給電する装置である。
電源装置３００は、給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成されてもよい。
給電ケーブル３２０は、電源ボックス３３０の出力する電力を後述する車両側中継端子１３０に給電するケーブルである。
給電ケーブル３２０は、車両側中継端子１３０に直接に給電してもよい。
給電ケーブル３２０は、中継機器１４０を介して、車両側中継端子１３０に給電してもよい。
電源ボックス３３０は車両に給電する電力を出力する。
例えば、電源装置３００は、給電端子３１０と給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成される。
給電端子３１０は、後述する駐車棚側給電端子１４１に接合し車両側中継端子１３０を介して電力を給電する。
給電ケーブル３２０は、電源ボックス３３０の出力する電力を給電端子３１０に給電する。
【００２２】
パレット移載機機器４００は、パレット１００を入出庫空間３０と複数の駐車空間２００の内の一つの駐車空間２００との間でパレット１００を移載する機器である。
例えば、パレット移載機機器４００は、リフタ４１０と昇降機構４２０と横行機構４３０とで構成される。
リフタ４１０は、パレット１００を乗せて昇降路Ｈを昇降できる機構である。
昇降機器４２０は、リフタ４１０を昇降させる機構である。
横行機構４３０は、パレット１００をリフタ４１０と駐車空間２００の間で横行する機構である。
【００２３】
以下に、本発明の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に説明する。
以下では、説明の便宜上、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例に、説明する。
エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置では、電源装置３００は、給電端子３１０と給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成される。
【００２４】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図３は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分図である。図４は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。図５は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＢ−Ｂ断面図である。図６は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その１である。図７は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その２である。
【００２５】
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
【００２６】
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
左右１対の端子ボックスがパレット主構造体を上から見て旋回中心Ｃを境として点対称になる様に長辺に沿って配置され、左右１対の車両側中継端子が左右１対の端子ボックスに各々に支持される。
旋回中心Ｃは、パレットの前後方向を入れ替えるために垂直軸回りに旋回させる際の回転中心である。
【００２７】
パレット主構造体１１０は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、左右１対の案内面を挟む様に左右１対の立ち上り部Ｆを設けられてもよい。
立ち上り部Ｆは、長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ。
パレット主構造体１１０は、パレット上部部材１１１と１対のパレット梁部材１１２と４個のパレット車輪１１３と一対のロック用突起部１１４とで構成されてもよい。
パレット上部部材１１１は、上から見て略長方形の板構造であり、左右１対の立ち上がり部Ｆと左右１対の案内面Ｇとを形成する。
図４は、パレット上部部材１１１が長辺Ｅに沿って上に立ち上がりコの字状の断面形状を持つ立ち上がり部Ｆと左右１対の立ち上がり部Ｆに挟まれた左右１対の案内面Ｇを形成す様子を示す。また、左右一対の案内面Ｇに挟まれた箇所の面の高さは案内面Ｇの高さより高くなっている。
パレット梁部材１１２は、長手方向を長辺Ｅに交差する様にパレット上部部材１１１に固定される梁状構造物である。
パレット車輪１１３は、パレット梁部材１１２に回転自在に固定される車輪である。
パレット車輪１１３は、前述した駐車棚２１０の上面を転動できる。
ロック用突起部１１４は、パレット梁部材１１２に設けられる突起部であり、前述のパレットロック機構２２０に係合され、パレット１００の横行を阻止できる。
【００２８】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられてもよい。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ、車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
車両側中継端子１３０の端子は、開放部Ｏを通して外部に向いていてもよい。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を支持して格納する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００２９】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００３０】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００３１】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上辺の一部に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００３２】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄの一部が、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバー１２２がパレット主構造体の上面より上方に位置してもよい。
端子カバー１２２が屈曲可能な端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に端子カバー本体１２２ｃが屈曲しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００３３】
図６は、端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であり、開放部Ｏが閉止される様子を示す。
図７は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
案内溝Ｄが、互いに段差無く滑らかに繋がった第一案内溝Ｄ１と第二案内溝Ｄ２とで構成されてもよい。
第一案内溝Ｄ１は、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
第二案内溝Ｄ２は、立ち上がり部Ｆの上面に沿って設けられ第一案内溝Ｄ１の端部から水平に延びる軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第一案内溝Ｄ１に案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第二案内溝Ｄ２に案内される。
【００３４】
車両側中継端子１３０は、充電ケーブル５０に電気的に接合できる端子である。
車両側中継端子１３０は、端子ボックス１２０に固定される。
例えば、車両側中継端子１３０は、端子固定部材１２１ｃに固定される。
端子ボックス１２０に収納された車両側中継端子１３０の端子面が上方を向いていてもよい。
端子は、単数または複数の接点をもつ。
接点は、動力用接点、通信用接点を含む。
また接点は、接触式接点、非接触式接点を含む。
例えば、車両側中継端子１３０は、交流１００Ｖ又は２００Ｖソケットである。
【００３５】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子１３０へ中継する電気機器である。
中継機器１４０は、駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子１４１は、パレット主構造体１１０に固定され、パレット１００が駐車空間２００に位置するときに電源装置３００から電力を給電できる端子である。
例えば、駐車棚側中継端子１４１は、パレット１００が駐車空間２００に位置するときに、給電端子３１０に電気的に接合する。
中継ケーブル１４２は、駐車棚側中継端子１４１と車両側中継端子１３０との間を電気的に接続するケーブルである。
アース用ブラシ１４３は、パレット主構造体１１０に固定され、パレット１００が駐車空間に位置するときに駐車棚に接する。
中継アース回路１４４は、アース用ブラシ１４３と車両側中継端子１３０とを電気的に接続する回路である。
【００３６】
次に、本発明の第二の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図８は、本発明の第二の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図８は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第二の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００３７】
本発明の第二の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第二の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００３８】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００３９】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持できる構造体である。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００４０】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００４１】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００４２】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００４３】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄの一部が、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバーの少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んでもよい。
端子カバー１２２が屈曲可能な端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に記端子カバー本体が屈曲しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００４４】
案内溝Ｄが、互いに段差無く滑らかに繋がった第一案内溝Ｄ１と第二案内溝Ｄ２とで構成される。
第一案内溝Ｄ１は、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
第二案内溝Ｄ２は、パレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んで設けられ第一案内溝Ｄ１の端部から斜めに延びる軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第一案内溝Ｄ１に案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第二案内溝Ｄ２に案内される。
【００４５】
次に、本発明の第三の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図９は、本発明の第三の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図９は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第三の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００４６】
本発明の第三の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第三の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００４７】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００４８】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００４９】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００５０】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００５１】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００５２】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄが、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバーの少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んでもよい。
端子カバー１２２が円弧状に曲った端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に端子カバー本体１２２ｃが自転しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００５３】
案内溝Ｄは、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が案内溝Ｄに案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が案内溝Ｄから外れる。
【００５４】
次に、本発明の第四の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１０は、本発明の第四の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１０は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。図１０中で、閉止姿勢である端子カバーを二点破線で示す。
本発明の第四の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００５５】
本発明の第四の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第四の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００５６】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００５７】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
例えば、 端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００５８】
端子カバー１２２の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００５９】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００６０】
端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。
左右１対の端子ボックス側板１２１ｂは、下部を端子ボックス下板１２１ａの左右の辺に固定され、端子カバー１２２を案内する案内溝Ｄを設けられる。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００６１】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子カバー上板１２２ａと１対の端子カバー側板１２２ｂとで構成される。
端子カバー上板１２２ａは、１対の１対の端子カバー側板１２２の上部を円弧状に覆う部材であり、一部がヒンジにより揺動可能になっている。
端子カバー側板１２２ｂは、上部が円弧状になった板部材である。
端子カバー１２２は、長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１の案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
【００６２】
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２が車両側中継端子１３０を覆う。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、車両側中継端子１３０が露出する。
【００６３】
次に、本発明の第五の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１１は、本発明の第五の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１１は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。図１１中で、閉止姿勢にある端子カバーを二点破線で示す。
本発明の第五の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００６４】
本発明の第五の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第五の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００６５】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００６６】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持できる構造体である。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００６７】
端子カバー１２２がパレット主構造体１１０の上面に平行な面を持つ板状部材であってもよい。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００６８】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆに設けられてもよい。
【００６９】
端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の下面に固定される板部材である。
左右１対の端子ボックス側板１２１ｂは、 下部を端子ボックス下板１２１ａの左右の辺に各々に固定され、端子カバー１２２を案内する案内溝Ｄを各々に設けられる。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
端子ボックス本体１２１は、立ち上り部Ｆに設けられた開放部Ｏの下部に設けられる。
【００７０】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
端子カバー１２２が、パレット主構造体１１０の上面に平行な面を持つ板部材である。
端子カバー１２２は、長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１の左右１対の案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
【００７１】
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２が車両側中継端子１３０を覆う。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、車両側中継端子１３０が露出する。
【００７２】
次に、本発明の第六の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１２は、本発明の第六の実施形態に係るパレットの平面図である。
本発明の第六の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００７３】
本発明の第六の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第六の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００７４】
車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００７５】
パレット主構造体１１０は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、上面が平坦の板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、パレット上部部材１１１と１対のパレット梁部材１１２と４個のパレット車輪１１３とロック用突起部１１４とで構成されてもよい。
パレット上部部材１１１は、上から見て略長方形の板構造であり、平坦な上面を持ち、平坦な上面に左右１対の長辺Ｅに挟まれる左右１対の案内面Ｇを形成する。
図１２は、パレット上部部材１１１が長辺Ｅに挟まれた左右１対の案内面Ｇを形成す様子を示す。
パレット梁部材１１２は、長手方向を長辺Ｅに交差する様にパレット上部部材１１１に固定される梁状構造物である。
パレット車輪１１３は、パレット梁部材１１２に回転自在に固定される車輪である。
パレット車輪１１３は、前述した駐車棚２１０の上面を転動できる。
ロック用突起部１１４は、パレット梁部材１１２に設けられる突起部であり、前述のパレットロック機構２２０に係合され、パレット１００の横行を阻止できる。
【００７６】
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の長辺に沿った上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する構造体である。
端子ボックス１２０のその他の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【００７７】
車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【００７８】
次に、第七の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１３は、本発明の第七の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１３は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
【００７９】
本発明の第七の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第七の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００８０】
パレット主構造体１１０の構造は、第一又は第六の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８１】
端子ボックス１２０の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８２】
車両側中継端子１３０は、充電ケーブル５０に電気的に接合できる端子である。
例えば、車両側中継端子１３０は、ソケットである。
車両側中継端子１３０は、端子ボックス１２０に支持される。
例えば、車両側中継端子１３０は、端子固定部材１２１ｃに支持される。
車両側中継端子１３０を持ち上げると、中継ケーブル１４２が延びる範囲で車両側中継端子１３０が端子固定部材１２１ｃから離れる。
端子ボックス１２０に収納された車両側中継端子１３０の端子面が上方を向いていてもよい。
【００８３】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子へ中継する電気機器である。
中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８４】
次に、第八の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１４は、本発明の第八の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１４は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第八の実施形態にかかるパレット１００の主要部は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００８５】
本発明の第八の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第八の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００８６】
パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０との構造は、第四の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８７】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子へ中継する電気機器である。
中継機器１４０は、駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４と中継ケーブル収納機器１４５とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４の構造は、第一の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
中継ケーブル収納機器１４５は、中継ケーブル１４２を自動的に端子ボックス１２０の下方へ収納する機器である。
中継ケーブル収納機器１４５は、アイドラ１４５ａとテイクアップ１４５ｂと付勢機構１４５ｃとで構成される。
アイドラ１４５ａは、空回りするプリーであり、中継ケーブル１４２を略１／４の円周に巻きかけられる。
中継ケーブル１４２は、車両側中継端子１３０に接続された側を垂直方向に沿わせ、アイドラ１４５ａに巻きかけられた反対側を略水平方向に沿わせる。
テイクアップ１４５ｂは、空回りするプーリであり、略１／２の円周を巻きかけられた中継ケーブル１４２に張力を作用させる。
付勢機構１４５ｃは、中継ケーブル１４２に張力を作用させる様にテイクアップ１４５ｂに付勢力を作用させる。
例えば、付勢機構１４５ｃはつる巻きばねである。
車両側中継端子１３０を持ち上げると、中継ケーブル１４２を引きだす。
車両側中継端子１３０を離すと、中継ケーブル１４２が端子ボックス１２０の下方へ巻き込まれ、車両側中継端子１３０が端子固定部材１２１ｃに支持される。
【００８８】
次に、本発明の第九の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１５は、本発明の第九の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１５は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第九の実施形態にかかるパレット１００の主要部は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００８９】
本発明の第九の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００９０】
パレット主構造体１１０の構造は、第一の実施形態に係るペレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００９１】
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の長辺Ｅに沿った上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する構造体である。
後述する車両側中継端子１３０が端子ボックス１２０の中に格納され支持される。
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の左右方向から水平に見てパレット主構造体の上面から上に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の立ち上がり部Ｆの上面から上に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、端子ボックスが車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２と端子持上アーム１２３とで構成されてもよい。
端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
端子持上アーム１２３は、端子カバー１２２の動きに連動し、端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げるアームである。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢のときに、端子持上アーム１２３は、端子カバー１２２の下方に引っ込む。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢のときに、端子持上アーム１２３は、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げる。
【００９２】
本発明の第十の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１６は、本発明の第十の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
本発明の第十の実施形態にかかるパレット１００は、エレベータ・スライド式駐車機構または平面往復式駐車機構を採用する駐車装置に使用されるパレットである。
【００９３】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の駐車空間を持つ駐車装置において車両４０を搭載するために使用されるパレット１００の上から見て略長方形の板構造体であるパレット主構造体１１０の長辺の沿った上面に上方に凸の輪郭を形成する端子ボックス１２０を設け、車両４０に給電するための充電ケーブル５０を電気的に接合できる車両側中継端子１３０を端子ボックス１２０に支持させ、中継機器１４０により電源装置３００から給電された電力を車両側中継端子１３０に中継する様にしたので、車両４０をパレット１００の案内面Ｇに案内されてパレット１００に乗り降りさせて、電源装置３００から給電された電力を、中継機器１４０と車両側中継端子１３０と充電ケーブル５０を経由して案内面Ｇに乗った車両４０に給電できる。
また、端子カバー１２２を長辺に沿って移動させて開放部Ｏを開閉できる様にしたので、車両側中継端子１３０に充電ケーブル５０を繋がないときに開放部Ｏを閉じることをできる。
また、端子ボックス１２０が左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成し、端子カバー１２２が輪郭に倣う様に長辺に沿って移動できる様にしたので、車両４０のタイヤが端子ボックス１２０に乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、パレット主構造体１１０の左右１対の案内面Ｇを挟むように左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり部Ｆを設け、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆに設けられる様にしたので、車両４０がパレット１００の案内面Ｇに案内されて乗る際に、車両４０のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
また、端子ボックス１２０が左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成する様にしたので、車両４０のタイヤが端子ボックス１２０に乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、姿勢が開放姿勢になった端子カバー１２２の少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込む様にしたので、端子カバー１２２と充電ケーブル５０の干渉を抑制できる。
また、屈曲可能な端子カバー本体が屈曲しながら移動しながら端子カバーの姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する様にしたので、端子カバーをコンパクトにすることができる。
また、一端を車両側中継端子１３０に接続する中継ケーブル１４２を自動的に端子ボックス１２０の下方へ収納する様にしたので、引っ張っている車両側中継端子１３０を離すと、中継ケーブル１４２が端子ボックス１２０の下方へ収納される。
また、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢になると、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げる様にしたので、端子カバー１２２を開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
また、駐車空間２００でパレットを支持する駐車棚２１０が導電性材料ででき、駐車空間２００に位置するときにパレット主構造体１１０の下面に固定されたアース用ブラシ１４３が駐車棚２１０に接し、アース用ブラシ１４３と車両側中継端子１３０とを電気的に接続される様にしたので、車両側中継端子１３０のアース端子を接地させることをできる。
【００９４】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
説明では、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例にして説明したがこれに限定されず、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構のどれを採用した駐車装置であってもよい。
端子同士を接合するとして説明したが、接触して接合してもよいし、非接触で接合してもよい。
車両側中継端子１３０と駐車棚側中継端子とは長い中継ケーブル１４２で電気的に接続されるとして説明したが、車両側中継端子１３０と駐車棚側中継端子とが実質的に一体であってもよい。
【符号の説明】
【００９５】
Ｃ 旋回中心
Ｄ 案内溝
Ｄ１ 第一案内溝
Ｄ２ 第二案内溝
Ｅ 長辺
Ｇ 案内面
Ｆ 立ち上がり部
Ｈ 昇降路
Ｏ 開放部
３０ 入出庫空間
４０ 車両
５０ 充電ケーブル
５１ 充電端子
５２ 充電ケーブル本体
１００ パレット
１１０ パレット主構造体
１１１ パレット上部部材
１１２ パレット梁部材
１１３ パレット車輪
１１４ ロック用突起部
１２０ 端子ボックス
１２１ 端子ボックス本体
１２１ａ 端子ボックス下板
１２１ｂ 端子ボックス側板
１２１ｃ 端子固定部材
１２２ 端子カバー
１２２ａ 端子カバー上板
１２２ｂ 端子カバー側板
１２２ｃ 端子カバー本体
１２２ｄ 端子カバー取手
１２３ 端子持上アーム
１３０ 車両側中継端子
１４０ 中継機器
１４１ 駐車棚側中継端子
１４２ 中継ケーブル
１４３ アース用ブラシ
１４４ 中継アース回路
１４５ 中継ケーブル収納機器
１４５ａ アイドラ
１４５ｂ テイクアップ
１４５ｃ 付勢機構
２００ 駐車空間
２１０ 駐車棚
２２０ パレットロック機構
３００ 電源装置
３１０ 給電端子
３２０ 給電ケーブル
３３０ 電源ボックス
４００ パレット移載機器
４１０ リフタ
４２０ 昇降機構
４３０ 横行機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【００９６】
【特許文献１】特開平０５−２５６０３８号
【特許文献２】特開平０４−３６６２８３号
【特許文献３】特開平０５−２２７６６８号
【特許文献４】特開平０６−５７０８６号
【特許文献５】特開平０６−６７９８７号
【特許文献６】特開平０６−８１５０７号
【特許文献７】特開平０６−１２１４０７号
【特許文献８】特開平０６−３１８２８８号
【特許文献９】特開平０７−００４０９５号
【特許文献１０】特開平１０−０３０３５４号
【特許文献１１】特開平１０−１２４７１９号
【特許文献１２】特開平１１−０８６０５８号
【特許文献１３】特開平１１−１５２９２５号
【特許文献１４】特開２００１−３１２７７２号
【特許文献１５】特開２００１−３５９２０３号
【特許文献１６】特開２００２−００４６２０号
【特許文献１７】実開平０６−０２８１２４号
【特許文献１８】実開平０６−０３５５３５号
【技術分野】
【０００１】
本発明は、充電ケーブルで給電される車両を駐車させる駐車装置用パレットに係る。特に、充電ケーブルで充電される電気自動車を含む車両を駐車させる駐車装置用パレットに関する。
【背景技術】
【０００２】
複数の車両を駐車させるのに駐車機構を備える駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下一対のスプロケットに主務チェーンが巻きかけられ、複数のケージが主務チェーンに所定の間隔でつり下げられ、ケージがパレットを支持する。スプロケットを回転させると、複数のケージが循環移動する。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
【０００３】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや１００／２００Ｖ等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【０００４】
車両をパレットに載せて車両を取り扱う形式の駐車機構を採用する駐車装置では、パレットに車両側中継端子を設け、パレットに乗せた車両の給電プラグ受と車両側中継端子とを充電ケーブルで電気的に接続して、駐車時間中に車両を充電することが考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットであって、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、を備えるものとした。
【０００７】
上記本発明の構成により、パレットは、複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電される。パレット主構造体は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられる。車両側中継端子は、前記充電ケーブルに電気的に接合できる。中継機器は、電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する。端子ボックスが、端子ボックス本体と端子カバーとを有しており、前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる。端子ボックス本体は、上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる。端子カバーは、該開放部を開閉可能に覆う。
その結果、車両をパレットの案内面に案内されてパレットに乗り降りさせて、電源装置から給電された電力を、中継機器と前記車両側中継端子と充電ケーブルを経由して案内面に乗った車両に給電できる。
【０００８】
以下に、本発明の実施形態に係るパレットを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【０００９】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる。
その結果、車両側中継端子に充電ケーブルを繋がないときに開放部を閉じることをできる。
【００１０】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成し、前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる。
上記の実施形態の構成により、前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成する。前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる。
その結果、車両のタイヤが前記端子ボックスに乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
【００１１】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられる。前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる。
その結果、車両がパレットの案内面に案内されて乗る際に、車両のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
【００１２】
本発明の実施形態に係るパレットは、姿勢を前記閉止姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む。
上記の実施形態の構成により、姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む。
その結果、前記端子カバーと充電ケーブルの干渉を抑制できる。
【００１３】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持つ。前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する。
その結果、端子カバーをコンパクトにすることができる。
【００１４】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記中継機器が前記車両側中継端子に一端を電気的に接続する中継ケーブルと前記中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する中継ケーブル収納機器とを有する。
上記の実施形態の構成により、前記中継機器の中継ケーブル収納機器が、前記車両側中継端子に一端を電気的に接続する中継ケーブルと前記中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する。
その結果、引っ張っている車両側中継端子を離すと、中継ケーブルが前記端子ボックスの下方へ収納される。
【００１５】
本発明の実施形態に係るパレットは、前記端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、前記端子ボックスが前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
上記の実施形態の構成により、前記端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、前記端子ボックスが前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
その結果、前記端子カバーを開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
【００１６】
本発明の実施形態に係るパレットは、駐車装置が駐車空間で前記パレットを支持する導電性材料でできた駐車棚を有し、前記中継機器がパレット主構造体に固定されパレットが駐車空間に位置するときに前記駐車棚に接するアース用ブラシと前記アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続する中継アース回路とを有する。
上記の実施形態の構成により、導電性材料でできた駐車棚は、駐車空間で前記パレットを乗せる。アース用ブラシは、パレット主構造体に固定されパレットが駐車空間に位置するときに前記駐車棚に接する前記アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続する中継アース回路とを有する。
その結果、車両側中継端子のアース端子を接地させることができる。
【発明の効果】
【００１７】
以上説明したように、本発明に係るパレットは、その構成により、以下の効果を有する。
複数の駐車空間を持つ駐車装置において車両を搭載するために使用されるパレットの上から見て略長方形の板構造体であるパレット主構造体の前記長辺の沿った上面に上方に凸の輪郭を形成する前記端子ボックスを設け、車両に給電するための充電ケーブルを電気的に接合できる車両側中継端子を前記端子ボックスの支持させ、前記端子ボックスに設けられた開放部を端子カバーで開閉可能に覆い、中継機器により電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子に中継する様にしたので、車両をパレットの案内面に案内されてパレットに乗り降りさせて、電源装置から給電された電力を、中継機器と前記車両側中継端子と充電ケーブルを経由して案内面に乗った車両に給電できる。
また、前記端子カバーを前記長辺に沿って移動させて開放部を開閉できる様にしたので、車両側中継端子に充電ケーブルを繋がないときに開放部を閉じることをできる。
また、端子ボックスが左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成し、端子カバーが輪郭に倣う様に長辺に沿って移動できる様にしたので、車両のタイヤが前記端子ボックスに乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、パレット主構造体の左右１対の前記案内面を挟むように左右１対の長辺に沿って立ち上がり部を設け、前記端子ボックスが前記立ち上がり部に設けられる様にしたので、車両がパレットの案内面に案内されて乗る際に、車両のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
また、姿勢が開放姿勢になった閉止カバーの少なくとも一部がパレット主構造体の上面より下方に潜り込む様にしたので、前記端子カバーと充電ケーブルの干渉を抑制できる。
また、屈曲可能な端子カバー本体が屈曲しながら移動して前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する様にしたので、端子カバーをコンパクトにすることができる。
また、一端を前記車両側中継端子に接続する中継ケーブルを自動的に前記端子ボックスの下方へ収納する様にしたので、引っ張っている車両側中継端子を離すと、中継ケーブルが前記端子ボックスの下方へ収納される。
また、端子カバーの姿勢が開放姿勢になると、前記車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる様にしたので、前記端子カバーを開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
また、駐車空間でパレットを支持する駐車棚が導電性材料ででき、駐車空間に位置するときにパレット主構造体の下面に固定されたアース用ブラシが駐車棚に接し、アース用ブラシと前記車両側中継端子とを電気的に接続される様にしたので、車両側中継端子のアース端子を接地させることをできる。
従って、車両を駐車させる際に車両に給電するのに適した駐車装置用のパレットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図２】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のＡ−Ａ矢視図である。
【図３】本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分図である。
【図４】本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。
【図５】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＢ−Ｂ断面図である。
【図６】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その１である。
【図７】本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その２である。
【図８】本発明の第二の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図９】本発明の第三の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１０】本発明の第四の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１１】本発明の第五の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１２】本発明の第六の実施形態に係るパレットの平面図である。
【図１３】本発明の第七の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１４】本発明の第八の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１５】本発明の第九の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
【図１６】本発明の第十の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図１７】各種形式の駐車装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【００１９】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかるパレット１００は、駐車装置において車両を搭載するために使用される構造体である。
駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とで構成される。
駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とパレット移載機構４００とで構成されてもよい。
車両４０は、充電ケーブル５０で給電される。
充電ケーブル５０は、車両４０に積まれていてもよい。
充電ケーブル５０は、駐車装置に備えられていてもよい。
充電ケーブル５０は、充電端子５１と充電ケーブル本体５２と給電プラグとで構成される。
充電端子５１は、後述する車両側中継端子１３０に接合する端子である。
給電プラグは、車両に設けられた給電プラグ受に接合する端子である。
充電ケーブル本体５２は、充電端子５１と給電プラグとを電気的に接続する。
パレット１００は、車両４０を搭載可能であり、少なくとも駐車空間２００に置かれたときに電源装置３００から電力を給電される。
【００２０】
最初に、説明の便宜上、駐車装置の一例を、図を基に、説明する。
図１は、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を示す。
例えば、駐車装置は、複数のパレット１００と複数の駐車空間２００と電源装置３００とパレット移載機構４００とで構成される。
パレット１００は、複数の駐車空間１００と電源装置３００とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され、充電ケーブル５０で電力を給電される車両４０を搭載可能であり、少なくとも駐車空間１００に置かれたときに電源装置から電力を給電されるものである。
駐車空間２００は、空のパレット１００または車両４０を搭載したパレット１００を置く空間である。
図１は、複数の駐車空間が昇降路Ｈを間に挟んで上下方向に積まれた様子を示している。
駐車空間２００は駐車棚２１０とパレットロック機構２２０とを備えてもよい。
駐車棚２１０は、パレット１００を支持する棚構造である。
例えば、パレット１００は、駐車棚２１０の上を転動できるパレット車輪１１３を持つ。
パレットロック機構２２０は、駐車空間２００に位置するパレット１００を横行不能にロックし、横行可能にアンロックする機構である。
【００２１】
電源装置３００は、電力をパレット１００を介して車両に給電する装置である。
電源装置３００は、給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成されてもよい。
給電ケーブル３２０は、電源ボックス３３０の出力する電力を後述する車両側中継端子１３０に給電するケーブルである。
給電ケーブル３２０は、車両側中継端子１３０に直接に給電してもよい。
給電ケーブル３２０は、中継機器１４０を介して、車両側中継端子１３０に給電してもよい。
電源ボックス３３０は車両に給電する電力を出力する。
例えば、電源装置３００は、給電端子３１０と給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成される。
給電端子３１０は、後述する駐車棚側給電端子１４１に接合し車両側中継端子１３０を介して電力を給電する。
給電ケーブル３２０は、電源ボックス３３０の出力する電力を給電端子３１０に給電する。
【００２２】
パレット移載機機器４００は、パレット１００を入出庫空間３０と複数の駐車空間２００の内の一つの駐車空間２００との間でパレット１００を移載する機器である。
例えば、パレット移載機機器４００は、リフタ４１０と昇降機構４２０と横行機構４３０とで構成される。
リフタ４１０は、パレット１００を乗せて昇降路Ｈを昇降できる機構である。
昇降機器４２０は、リフタ４１０を昇降させる機構である。
横行機構４３０は、パレット１００をリフタ４１０と駐車空間２００の間で横行する機構である。
【００２３】
以下に、本発明の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に説明する。
以下では、説明の便宜上、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例に、説明する。
エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置では、電源装置３００は、給電端子３１０と給電ケーブル３２０と電源ボックス３３０とで構成される。
【００２４】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図３は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの部分図である。図４は、本発明の第一の実施形態に係るパレットの平面図である。図５は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＢ−Ｂ断面図である。図６は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その１である。図７は、本発明の第一の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図その２である。
【００２５】
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
【００２６】
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
左右１対の端子ボックスがパレット主構造体を上から見て旋回中心Ｃを境として点対称になる様に長辺に沿って配置され、左右１対の車両側中継端子が左右１対の端子ボックスに各々に支持される。
旋回中心Ｃは、パレットの前後方向を入れ替えるために垂直軸回りに旋回させる際の回転中心である。
【００２７】
パレット主構造体１１０は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、左右１対の案内面を挟む様に左右１対の立ち上り部Ｆを設けられてもよい。
立ち上り部Ｆは、長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ。
パレット主構造体１１０は、パレット上部部材１１１と１対のパレット梁部材１１２と４個のパレット車輪１１３と一対のロック用突起部１１４とで構成されてもよい。
パレット上部部材１１１は、上から見て略長方形の板構造であり、左右１対の立ち上がり部Ｆと左右１対の案内面Ｇとを形成する。
図４は、パレット上部部材１１１が長辺Ｅに沿って上に立ち上がりコの字状の断面形状を持つ立ち上がり部Ｆと左右１対の立ち上がり部Ｆに挟まれた左右１対の案内面Ｇを形成す様子を示す。また、左右一対の案内面Ｇに挟まれた箇所の面の高さは案内面Ｇの高さより高くなっている。
パレット梁部材１１２は、長手方向を長辺Ｅに交差する様にパレット上部部材１１１に固定される梁状構造物である。
パレット車輪１１３は、パレット梁部材１１２に回転自在に固定される車輪である。
パレット車輪１１３は、前述した駐車棚２１０の上面を転動できる。
ロック用突起部１１４は、パレット梁部材１１２に設けられる突起部であり、前述のパレットロック機構２２０に係合され、パレット１００の横行を阻止できる。
【００２８】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられてもよい。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ、車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
車両側中継端子１３０の端子は、開放部Ｏを通して外部に向いていてもよい。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を支持して格納する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００２９】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００３０】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００３１】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上辺の一部に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００３２】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄの一部が、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバー１２２がパレット主構造体の上面より上方に位置してもよい。
端子カバー１２２が屈曲可能な端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に端子カバー本体１２２ｃが屈曲しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００３３】
図６は、端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であり、開放部Ｏが閉止される様子を示す。
図７は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
案内溝Ｄが、互いに段差無く滑らかに繋がった第一案内溝Ｄ１と第二案内溝Ｄ２とで構成されてもよい。
第一案内溝Ｄ１は、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
第二案内溝Ｄ２は、立ち上がり部Ｆの上面に沿って設けられ第一案内溝Ｄ１の端部から水平に延びる軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第一案内溝Ｄ１に案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第二案内溝Ｄ２に案内される。
【００３４】
車両側中継端子１３０は、充電ケーブル５０に電気的に接合できる端子である。
車両側中継端子１３０は、端子ボックス１２０に固定される。
例えば、車両側中継端子１３０は、端子固定部材１２１ｃに固定される。
端子ボックス１２０に収納された車両側中継端子１３０の端子面が上方を向いていてもよい。
端子は、単数または複数の接点をもつ。
接点は、動力用接点、通信用接点を含む。
また接点は、接触式接点、非接触式接点を含む。
例えば、車両側中継端子１３０は、交流１００Ｖ又は２００Ｖソケットである。
【００３５】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子１３０へ中継する電気機器である。
中継機器１４０は、駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子１４１は、パレット主構造体１１０に固定され、パレット１００が駐車空間２００に位置するときに電源装置３００から電力を給電できる端子である。
例えば、駐車棚側中継端子１４１は、パレット１００が駐車空間２００に位置するときに、給電端子３１０に電気的に接合する。
中継ケーブル１４２は、駐車棚側中継端子１４１と車両側中継端子１３０との間を電気的に接続するケーブルである。
アース用ブラシ１４３は、パレット主構造体１１０に固定され、パレット１００が駐車空間に位置するときに駐車棚に接する。
中継アース回路１４４は、アース用ブラシ１４３と車両側中継端子１３０とを電気的に接続する回路である。
【００３６】
次に、本発明の第二の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図８は、本発明の第二の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図８は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第二の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００３７】
本発明の第二の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第二の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００３８】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００３９】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持できる構造体である。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００４０】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００４１】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００４２】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００４３】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄの一部が、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバーの少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んでもよい。
端子カバー１２２が屈曲可能な端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に記端子カバー本体が屈曲しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００４４】
案内溝Ｄが、互いに段差無く滑らかに繋がった第一案内溝Ｄ１と第二案内溝Ｄ２とで構成される。
第一案内溝Ｄ１は、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
第二案内溝Ｄ２は、パレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んで設けられ第一案内溝Ｄ１の端部から斜めに延びる軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第一案内溝Ｄ１に案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が第二案内溝Ｄ２に案内される。
【００４５】
次に、本発明の第三の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図９は、本発明の第三の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図９は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第三の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００４６】
本発明の第三の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第三の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００４７】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００４８】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
例えば、端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００４９】
端子ボックス本体１２１の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、端子ボックス本体１２１の上部の上方に凸の円弧状の輪郭に倣う様に長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００５０】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００５１】
例えば、端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。端子ボックス下板１２１ａの左右方向の幅は、立ち上がり部Ｆの上面の左右方向の幅に略一致する。
左右１対の端子ボックス側板は、端子ボックス下板１２１ａの左右１対の縁に下辺を固定し、上に凸の円弧状の縁をもつ板部材である。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００５２】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１に設けられた案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
案内溝Ｄが、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられても良い。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
姿勢を開放姿勢とした端子カバーの少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込んでもよい。
端子カバー１２２が円弧状に曲った端子カバー本体１２２ｃを持ち、端子カバー１２２の姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する際に端子カバー本体１２２ｃが自転しながら移動してもよい。
端子カバー１２２は、端子カバー本体１２２ｃと端子カバー取手１２２ｄとで構成されてもよい。
【００５３】
案内溝Ｄは、端子ボックス本体１２１の上に凸の円弧状の輪郭に倣って設けられてた円弧状の軌跡をもつ案内溝である。
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が案内溝Ｄに案内される。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、端子カバー１２２の主要な部分が案内溝Ｄから外れる。
【００５４】
次に、本発明の第四の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１０は、本発明の第四の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１０は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。図１０中で、閉止姿勢である端子カバーを二点破線で示す。
本発明の第四の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００５５】
本発明の第四の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第四の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００５６】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００５７】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持する構造体である。
例えば、 端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ内部に車両側中継端子１３０を格納して支持する。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００５８】
端子カバー１２２の上部がパレット主構造体１１０の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００５９】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆの上面に設けられてもよい。
【００６０】
端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の上面に固定される板部材である。
左右１対の端子ボックス側板１２１ｂは、下部を端子ボックス下板１２１ａの左右の辺に固定され、端子カバー１２２を案内する案内溝Ｄを設けられる。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
【００６１】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
例えば、端子カバー１２２は、端子カバー上板１２２ａと１対の端子カバー側板１２２ｂとで構成される。
端子カバー上板１２２ａは、１対の１対の端子カバー側板１２２の上部を円弧状に覆う部材であり、一部がヒンジにより揺動可能になっている。
端子カバー側板１２２ｂは、上部が円弧状になった板部材である。
端子カバー１２２は、長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１の案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って移動できる。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
【００６２】
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２が車両側中継端子１３０を覆う。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、車両側中継端子１３０が露出する。
【００６３】
次に、本発明の第五の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１１は、本発明の第五の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１１は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。図１１中で、閉止姿勢にある端子カバーを二点破線で示す。
本発明の第五の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００６４】
本発明の第五の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第五の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００６５】
パレット主構造体１１０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００６６】
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２とで構成され、パレット主構造体１１０の長辺Ｅに沿って設けられる。
端子ボックス本体１２１は、上部に開放部Ｏを設けられ車両側中継端子１３０を支持できる構造体である。
端子カバー１２２は、開放部Ｏを開閉可能に覆う構造体である。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動して、開放部Ｏを閉止する閉止姿勢と開放部Ｏを開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できてもよい。
【００６７】
端子カバー１２２がパレット主構造体１１０の上面に平行な面を持つ板状部材であってもよい。
端子カバー１２２が、長辺Ｅに沿って移動し姿勢を開放姿勢と閉止姿勢との間で変化できてもよい。
【００６８】
パレット主構造体が左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部Ｆを左右１対の案内面Ｇを挟む様に設けられており、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆに設けられてもよい。
【００６９】
端子ボックス本体１２１は、端子ボックス下板１２１ａと左右１対の端子ボックス側板１２１ｂと端子固定部材１２１ｃとで構成される。
端子ボックス下板１２１ａは、パレット主構造体１１０の下面に固定される板部材である。
左右１対の端子ボックス側板１２１ｂは、 下部を端子ボックス下板１２１ａの左右の辺に各々に固定され、端子カバー１２２を案内する案内溝Ｄを各々に設けられる。
端子固定部材１２１ｃは、端子ボックス下板１２１ａに固定され、車両側中継端子１３０を固定する部材である。
端子ボックス本体１２１は、立ち上り部Ｆに設けられた開放部Ｏの下部に設けられる。
【００７０】
端子カバー１２２は、開放部Оを開閉可能に覆う部材である。
端子カバー１２２が、パレット主構造体１１０の上面に平行な面を持つ板部材である。
端子カバー１２２は、長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
例えば、端子カバー１２２は、端子ボックス本体１２１の左右１対の案内溝Ｄに案内されて長辺Ｅに沿って水平に移動できる。
端子カバー１２２の姿勢は、開放部Ｏを開く開放姿勢と開放部Ｏを閉じる閉止姿勢との間で変化できる。
【００７１】
端子カバー１２２の姿勢が閉止姿勢であるときに、端子カバー１２２が車両側中継端子１３０を覆う。
端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であるときに、車両側中継端子１３０が露出する。
【００７２】
次に、本発明の第六の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１２は、本発明の第六の実施形態に係るパレットの平面図である。
本発明の第六の実施形態にかかるパレット１００の主要構造は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００７３】
本発明の第六の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第六の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００７４】
車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるものと同じなので、説明を省略する。
【００７５】
パレット主構造体１１０は、上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、上面が平坦の板構造体であり、略長方形の左右１対の長辺Ｅに挟まれて車両４０の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面Ｇを設けられる。
パレット主構造体１１０は、パレット上部部材１１１と１対のパレット梁部材１１２と４個のパレット車輪１１３とロック用突起部１１４とで構成されてもよい。
パレット上部部材１１１は、上から見て略長方形の板構造であり、平坦な上面を持ち、平坦な上面に左右１対の長辺Ｅに挟まれる左右１対の案内面Ｇを形成する。
図１２は、パレット上部部材１１１が長辺Ｅに挟まれた左右１対の案内面Ｇを形成す様子を示す。
パレット梁部材１１２は、長手方向を長辺Ｅに交差する様にパレット上部部材１１１に固定される梁状構造物である。
パレット車輪１１３は、パレット梁部材１１２に回転自在に固定される車輪である。
パレット車輪１１３は、前述した駐車棚２１０の上面を転動できる。
ロック用突起部１１４は、パレット梁部材１１２に設けられる突起部であり、前述のパレットロック機構２２０に係合され、パレット１００の横行を阻止できる。
【００７６】
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の長辺に沿った上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する構造体である。
端子ボックス１２０のその他の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【００７７】
車両側中継端子１３０と中継機器１４０の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレットのものと同じなので、説明を省略する。
【００７８】
次に、第七の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１３は、本発明の第七の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１３は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
【００７９】
本発明の第七の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第七の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００８０】
パレット主構造体１１０の構造は、第一又は第六の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８１】
端子ボックス１２０の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８２】
車両側中継端子１３０は、充電ケーブル５０に電気的に接合できる端子である。
例えば、車両側中継端子１３０は、ソケットである。
車両側中継端子１３０は、端子ボックス１２０に支持される。
例えば、車両側中継端子１３０は、端子固定部材１２１ｃに支持される。
車両側中継端子１３０を持ち上げると、中継ケーブル１４２が延びる範囲で車両側中継端子１３０が端子固定部材１２１ｃから離れる。
端子ボックス１２０に収納された車両側中継端子１３０の端子面が上方を向いていてもよい。
【００８３】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子へ中継する電気機器である。
中継機器１４０の構造は、第一の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８４】
次に、第八の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１４は、本発明の第八の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１４は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第八の実施形態にかかるパレット１００の主要部は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００８５】
本発明の第八の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第八の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００８６】
パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０との構造は、第四の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００８７】
中継機器１４０は、電源装置から給電された電力を車両側中継端子へ中継する電気機器である。
中継機器１４０は、駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４と中継ケーブル収納機器１４５とで構成されてもよい。
駐車棚側中継端子１４１と中継ケーブル１４２とアース用ブラシ１４３と中継アース回路１４４の構造は、第一の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
中継ケーブル収納機器１４５は、中継ケーブル１４２を自動的に端子ボックス１２０の下方へ収納する機器である。
中継ケーブル収納機器１４５は、アイドラ１４５ａとテイクアップ１４５ｂと付勢機構１４５ｃとで構成される。
アイドラ１４５ａは、空回りするプリーであり、中継ケーブル１４２を略１／４の円周に巻きかけられる。
中継ケーブル１４２は、車両側中継端子１３０に接続された側を垂直方向に沿わせ、アイドラ１４５ａに巻きかけられた反対側を略水平方向に沿わせる。
テイクアップ１４５ｂは、空回りするプーリであり、略１／２の円周を巻きかけられた中継ケーブル１４２に張力を作用させる。
付勢機構１４５ｃは、中継ケーブル１４２に張力を作用させる様にテイクアップ１４５ｂに付勢力を作用させる。
例えば、付勢機構１４５ｃはつる巻きばねである。
車両側中継端子１３０を持ち上げると、中継ケーブル１４２を引きだす。
車両側中継端子１３０を離すと、中継ケーブル１４２が端子ボックス１２０の下方へ巻き込まれ、車両側中継端子１３０が端子固定部材１２１ｃに支持される。
【００８８】
次に、本発明の第九の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１５は、本発明の第九の実施形態に係るパレットのＣ−Ｃ矢視図である。
図１５は、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢であり、開放部Ｏが開放される様子を示す。
本発明の第九の実施形態にかかるパレット１００の主要部は、第一の実施形態に係るパレットと略同一なので、同じ部分の説明を省略し、異なる点を説明する。
【００８９】
本発明の第九の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と端子ボックス１２０と車両側中継端子１３０と中継機器１４０とで構成される。
本発明の第一の実施形態に係るパレット１００は、パレット主構造体１１０と左右１対の端子ボックス１２０と左右１対の車両側中継端子１３０と左右１対の中継機器１４０とで構成されてもよい。
【００９０】
パレット主構造体１１０の構造は、第一の実施形態に係るペレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
【００９１】
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の長辺Ｅに沿った上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する構造体である。
後述する車両側中継端子１３０が端子ボックス１２０の中に格納され支持される。
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の左右方向から水平に見てパレット主構造体の上面から上に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子ボックス１２０は、パレット主構造体の左右方向から水平に見てパレット主構造体１１０の立ち上がり部Ｆの上面から上に凸の円弧状の輪郭を形成してもよい。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、端子ボックスが車両側中継端子を所定の高さだけ持ち上げる。
端子ボックス１２０は、端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２と端子持上アーム１２３とで構成されてもよい。
端子ボックス本体１２１と端子カバー１２２の構造は、第一乃至第五の実施形態にかかるパレット１００のものと同じなので、説明を省略する。
端子持上アーム１２３は、端子カバー１２２の動きに連動し、端子カバーの姿勢が閉止姿勢から開放姿勢に変化すると、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げるアームである。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢のときに、端子持上アーム１２３は、端子カバー１２２の下方に引っ込む。
端子カバーの姿勢が閉止姿勢のときに、端子持上アーム１２３は、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げる。
【００９２】
本発明の第十の実施形態にかかるパレット１００を、図を基に、説明する。
図１６は、本発明の第十の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
本発明の第十の実施形態にかかるパレット１００は、エレベータ・スライド式駐車機構または平面往復式駐車機構を採用する駐車装置に使用されるパレットである。
【００９３】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の駐車空間を持つ駐車装置において車両４０を搭載するために使用されるパレット１００の上から見て略長方形の板構造体であるパレット主構造体１１０の長辺の沿った上面に上方に凸の輪郭を形成する端子ボックス１２０を設け、車両４０に給電するための充電ケーブル５０を電気的に接合できる車両側中継端子１３０を端子ボックス１２０に支持させ、中継機器１４０により電源装置３００から給電された電力を車両側中継端子１３０に中継する様にしたので、車両４０をパレット１００の案内面Ｇに案内されてパレット１００に乗り降りさせて、電源装置３００から給電された電力を、中継機器１４０と車両側中継端子１３０と充電ケーブル５０を経由して案内面Ｇに乗った車両４０に給電できる。
また、端子カバー１２２を長辺に沿って移動させて開放部Ｏを開閉できる様にしたので、車両側中継端子１３０に充電ケーブル５０を繋がないときに開放部Ｏを閉じることをできる。
また、端子ボックス１２０が左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成し、端子カバー１２２が輪郭に倣う様に長辺に沿って移動できる様にしたので、車両４０のタイヤが端子ボックス１２０に乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、パレット主構造体１１０の左右１対の案内面Ｇを挟むように左右１対の長辺Ｅに沿って立ち上がり部Ｆを設け、端子ボックス１２０が立ち上がり部Ｆに設けられる様にしたので、車両４０がパレット１００の案内面Ｇに案内されて乗る際に、車両４０のタイヤが立ち上がり部に乗りあげても、タイヤが傷つきにくい。
また、端子ボックス１２０が左右方向から水平に見て上に凸の円弧状の輪郭を形成する様にしたので、車両４０のタイヤが端子ボックス１２０に乗り上げてもタイヤが傷みにくい。
また、姿勢が開放姿勢になった端子カバー１２２の少なくとも一部がパレット主構造体１１０の上面より下方に潜り込む様にしたので、端子カバー１２２と充電ケーブル５０の干渉を抑制できる。
また、屈曲可能な端子カバー本体が屈曲しながら移動しながら端子カバーの姿勢を閉止姿勢と開放姿勢との間で変化する様にしたので、端子カバーをコンパクトにすることができる。
また、一端を車両側中継端子１３０に接続する中継ケーブル１４２を自動的に端子ボックス１２０の下方へ収納する様にしたので、引っ張っている車両側中継端子１３０を離すと、中継ケーブル１４２が端子ボックス１２０の下方へ収納される。
また、端子カバー１２２の姿勢が開放姿勢になると、車両側中継端子１３０を所定の高さだけ持ち上げる様にしたので、端子カバー１２２を開放姿勢にしたときに、車両側中継端子を掴み易くなる。
また、駐車空間２００でパレットを支持する駐車棚２１０が導電性材料ででき、駐車空間２００に位置するときにパレット主構造体１１０の下面に固定されたアース用ブラシ１４３が駐車棚２１０に接し、アース用ブラシ１４３と車両側中継端子１３０とを電気的に接続される様にしたので、車両側中継端子１３０のアース端子を接地させることをできる。
【００９４】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
説明では、エレベータ方式駐車機構を採用した駐車装置を例にして説明したがこれに限定されず、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構のどれを採用した駐車装置であってもよい。
端子同士を接合するとして説明したが、接触して接合してもよいし、非接触で接合してもよい。
車両側中継端子１３０と駐車棚側中継端子とは長い中継ケーブル１４２で電気的に接続されるとして説明したが、車両側中継端子１３０と駐車棚側中継端子とが実質的に一体であってもよい。
【符号の説明】
【００９５】
Ｃ 旋回中心
Ｄ 案内溝
Ｄ１ 第一案内溝
Ｄ２ 第二案内溝
Ｅ 長辺
Ｇ 案内面
Ｆ 立ち上がり部
Ｈ 昇降路
Ｏ 開放部
３０ 入出庫空間
４０ 車両
５０ 充電ケーブル
５１ 充電端子
５２ 充電ケーブル本体
１００ パレット
１１０ パレット主構造体
１１１ パレット上部部材
１１２ パレット梁部材
１１３ パレット車輪
１１４ ロック用突起部
１２０ 端子ボックス
１２１ 端子ボックス本体
１２１ａ 端子ボックス下板
１２１ｂ 端子ボックス側板
１２１ｃ 端子固定部材
１２２ 端子カバー
１２２ａ 端子カバー上板
１２２ｂ 端子カバー側板
１２２ｃ 端子カバー本体
１２２ｄ 端子カバー取手
１２３ 端子持上アーム
１３０ 車両側中継端子
１４０ 中継機器
１４１ 駐車棚側中継端子
１４２ 中継ケーブル
１４３ アース用ブラシ
１４４ 中継アース回路
１４５ 中継ケーブル収納機器
１４５ａ アイドラ
１４５ｂ テイクアップ
１４５ｃ 付勢機構
２００ 駐車空間
２１０ 駐車棚
２２０ パレットロック機構
３００ 電源装置
３１０ 給電端子
３２０ 給電ケーブル
３３０ 電源ボックス
４００ パレット移載機器
４１０ リフタ
４２０ 昇降機構
４３０ 横行機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【００９６】
【特許文献１】特開平０５−２５６０３８号
【特許文献２】特開平０４−３６６２８３号
【特許文献３】特開平０５−２２７６６８号
【特許文献４】特開平０６−５７０８６号
【特許文献５】特開平０６−６７９８７号
【特許文献６】特開平０６−８１５０７号
【特許文献７】特開平０６−１２１４０７号
【特許文献８】特開平０６−３１８２８８号
【特許文献９】特開平０７−００４０９５号
【特許文献１０】特開平１０−０３０３５４号
【特許文献１１】特開平１０−１２４７１９号
【特許文献１２】特開平１１−０８６０５８号
【特許文献１３】特開平１１−１５２９２５号
【特許文献１４】特開２００１−３１２７７２号
【特許文献１５】特開２００１−３５９２０３号
【特許文献１６】特開２００２−００４６２０号
【特許文献１７】実開平０６−０２８１２４号
【特許文献１８】実開平０６−０３５５３５号
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットであって、
上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、
前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、
電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、
上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、
を備えることを特徴とするパレット。
【請求項２】
前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる、
ことを特徴とする請求項１に記載のパレット。
【請求項３】
前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成し、
前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項４】
前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、
前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる、
ことを特徴とする請求項３に記載のパレット。
【請求項５】
姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む、
ことを特徴とする請求項４に記載のパレット。
【請求項６】
前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、
前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する、
ことを特徴とする請求項５に記載のパレット。
【請求項７】
前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、
前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する、
ことを特徴とする請求項１に記載のパレット。
【請求項８】
姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項９】
前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、
前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に記端子カバー本体が屈曲しながら移動する、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項１】
複数の駐車空間と電源装置とを持つ駐車装置において車両を搭載するために使用され充電ケーブルで電力を給電される車両を搭載可能であり少なくとも駐車空間に置かれたときに電源装置から電力を給電されるパレットであって、
上から見て略長方形の形状を持つ板構造体であり前記略長方形の左右１対の長辺に挟まれて車両の左右の転動するタイヤを案内する左右１対の案内面を設けられるパレット主構造体と、
前記充電ケーブルに電気的に接合できる車両側中継端子と、
電源装置から給電された電力を前記車両側中継端子へ中継する中継機器と、
上部に開放部を設けられ前記車両側中継端子を支持できる端子ボックス本体と該開放部を開閉可能に覆う端子カバーとを有しており前記パレット主構造体の前記長辺に沿って設けられる端子ボックスと、
を備えることを特徴とするパレット。
【請求項２】
前記端子カバーが前記長辺に沿って移動して前記開放部を閉止する閉止姿勢と前記開放部を開放する開放姿勢との間で姿勢を変化できる、
ことを特徴とする請求項１に記載のパレット。
【請求項３】
前記端子ボックス本体の上部が前記パレット主構造体の左右方向から水平に見て前記パレット主構造体の上面から上方に凸の円弧状の輪郭を形成し、
前記端子カバーが前記端子ボックス本体の上部の上方に凸の円弧状の前記輪郭に倣う様に前記長辺に沿って移動し姿勢を前記開放姿勢と前記閉止姿勢との間で変化できる、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項４】
前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、
前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられる、
ことを特徴とする請求項３に記載のパレット。
【請求項５】
姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む、
ことを特徴とする請求項４に記載のパレット。
【請求項６】
前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、
前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に前記端子カバー本体が屈曲しながら移動する、
ことを特徴とする請求項５に記載のパレット。
【請求項７】
前記パレット主構造体が左右１対の長辺に沿って立ち上がり上部が平らになった上面を持つ左右１対の立ち上がり部を左右１対の前記案内面を挟む様に設けられ、
前記端子ボックスが前記立ち上がり部の上面に設けられ上方に凸の輪郭を形成する、
ことを特徴とする請求項１に記載のパレット。
【請求項８】
姿勢を前記開放姿勢とした前記端子カバーの少なくとも一部が前記パレット主構造体の上面より下方に潜り込む、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【請求項９】
前記端子カバーが屈曲可能な端子カバー本体を持ち、
前記端子カバーの姿勢を前記閉止姿勢と前記開放姿勢との間で変化する際に記端子カバー本体が屈曲しながら移動する、
ことを特徴とする請求項２に記載のパレット。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【公開番号】特開２０１１−１６３０３４（Ｐ２０１１−１６３０３４Ａ）
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２８２８６（Ｐ２０１０−２８２８６）
【出願日】平成２２年２月１１日（２０１０．２．１１）
【出願人】（０００１９８３６３）ＩＨＩ運搬機械株式会社 (292)
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年２月１１日（２０１０．２．１１）
【出願人】（０００１９８３６３）ＩＨＩ運搬機械株式会社 (292)
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