説明

駐車装置

【課題】 簡易な構成で車両に給電するのに適した駐車装置を提供しようとする。
【解決手段】
従来の駐車装置に変わって、トレイ櫛歯部材を有する複数のトレイと、移動空間に沿って複数の格納棚とを有する主構造体と、前記移動空間の中を移動自在に案内され複数のケージ櫛歯部材を有するケージと、前記ケージを前記移動空間の中で移動させる移動機器と、複前記トレイを格納棚と対応格納棚に隣り合った対応位置との間で各々に水平移動させる複数の横行機器と、棚側中継端子と中継回路と中継機器本体とを有する中継機器と、給電端子を有する給電機器と、を備え、前記ケージと前記トレイとが前記中継機器を支持可能であり、前記ケージが前記トレイを上下方向に通り過ぎると車両と前記中継機器とを前記トレイと前記リフトケージとの間で移載できる、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を駐車させる駐車装置に係る。特に、車両に給電する構造に特徴のある駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させるために機械式駐車装置が用いられる。
例えば、機械式駐車装置の採用する駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、搬送格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下に配された1対のスプロケットに掛け渡されたチェーンに所定の間隔で吊られたケージに車両を駐車させる。電動機がスプロケットを回転駆動し、複数の駐車空間がチェーンの軌跡に沿って循環移動する。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、運搬格納方式駐車機構では、車両を載せる複数のパレットを碁盤目状に配列し、複数のパレットを水平方向に循環できる。電動機が複数のパレットを間欠的に循環する。
例えば、多段方式駐車機構では、車両を載せる複数のパレットを多段に重ねる。
【0003】
上記の駐車機構において、車両を支持するのに車両の前後左右の車輪を櫛歯状に設けられた複数の長手部材である複数の櫛歯部材で支持するものがある。
例えば、エレベータ方式駐車機構は、複数のトレイと主構造体とケージと移動機器と複数の横行機器とで構成される。
トレイは、車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である複数のトレイ櫛歯部材を有する。
主構造体は、入出庫空間に繋がり特定方向に延びた昇降空間を形成する架構と昇降空間に沿う様に前記特定方向に並べられた複数の格納棚とを有する。
ケージは、移動空間の内を移動自在に案内される構造体であって車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長尺部材である複数のケージ櫛歯部材を有する
移動機器は、ケージを昇降空間の中で前記上下方向に移動させることをできる機器である。
横行機器は、格納棚に対応して設けられ、トレイを複数の前記格納棚の内の対応する格納棚である対応格納棚と対応格納棚とに隣り合った移動空間の中の位置である対応位置との間で水平移動させる機器である。
【0004】
近年、化石燃料をエネルギー源とする車両の他に、電気をエネルギー源とする車両が使用される。
電気自動車は、電気をエネルギー源とする車両のひとつである。
電気自動車は、二次電池に溜めた電気を使用して走行する。
そこで、駐車中に二次電池を充電したいという要請があった。
しかし、駐車する車両の全てが電気自動車ではないし、電気自動車の一部が駐車時に給電を希望する。
また、給電に要する時間は駐車時間よりも短い場合もある。
また、給電に使用する給電回路は性能を発揮するために十分な管理が必要である。
【0005】
充電には、通常充電タイプと急速充電タイプとがある。
例えば、通常充電タイプは、家庭コンセントからの電力を電源とするもので、必要量の充電をするのに数時間を要することもある。
例えば、急速充電は、専用の電源と専用の充電機器からの電力を電源とするもので、必要量の充電をするのに数十分を要することもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で車両に給電するのに適した駐車装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置を、車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である複数のトレイ櫛歯部材と複数の該トレイ櫛歯部材を支持するトレイ構造部材とを有する複数のトレイと、車両を入出庫させる空間である入出庫空間に繋がり特定の一方向である特定方向に延びた移動空間を形成する架構と前記移動空間に沿う様に前記特定方向に並べられ複数のトレイを各々に格納する複数の格納棚とを有する主構造体と、前記移動空間の中を移動自在に案内される構造体であって車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長尺部材である複数のケージ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材を支持するケージ構造部材とを有するケージと、前記ケージを前記移動空間の中で前記特定方向に移動させることをできる移動機器と、複数の格納棚の各々に対応して設けられ複数の前記トレイを複数の前記格納棚の内の対応する格納棚である対応格納棚と該対応格納棚に隣り合った前記移動空間の中の位置である対応位置との間で各々に水平移動させることをできる複数の横行機器と、電気の端子である棚側中継端子と前記棚側中継体へ給電された電力を電動車両に給電できる中継回路と前記棚側中継端子を支持する中継機器本体とを有する中継機器と、前記格納棚の位置に固定され前記棚側中継端子に脱着可能に電気的に接合できる給電端子と前記給電端子に電力を給電する給電回路とを有する給電機器と、を備え、前記ケージが前記中継機器を支持可能であり、前記トレイが前記中継機器を支持可能であり、前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上下方向に通り過ぎると前記トレイと前記ケージとがすれ違って車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記リフトケージとの間で移載でき、前記中継機器を支持した前記トレイを前記格納棚に停止させると前記棚側中継端子が前記給電端子に電気的に接合する、ものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、複数のトレイは、車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である複数のトレイ櫛歯部材と複数の該トレイ櫛歯部材を支持するトレイ構造部材とを各々に有する。主構造体は、車両を入出庫させる空間である入出庫空間に繋がり特定の一方向である特定方向に延びた移動空間を形成する架構と前記移動空間に沿う様に前記特定方向に並べられ複数のトレイを各々に格納する複数の格納棚とを有する。ケージは、前記移動空間の中を移動自在に案内される構造体であって車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長尺部材である複数のケージ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材を支持するケージ構造部材とを有する。移動機器は、前記ケージを前記移動空間の中で前記特定方向に移動させることをできる。複数の横行機器は、複数の格納棚の各々に対応して設けられ、複数の前記トレイを複数の前記格納棚の内の対応する格納棚である対応格納棚と該対応格納棚に隣り合った前記移動空間の中の位置である対応位置との間で各々に水平移動させることをできる。中継機器は、電気の端子である棚側中継端子と前記棚側中継体へ給電された電力を電動車両に給電できる中継回路と前記棚側中継端子を支持する中継機器本体とを有する。給電機器は、前記格納棚の位置に固定され前記棚側中継端子に脱着可能に電気的に接合できる給電端子と前記給電端子に電力を給電する給電回路とを有する。前記ケージが前記中継機器を支持可能である。前記トレイが前記中継機器を支持可能である。前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上下方向に通り過ぎると前記トレイと前記ケージとがすれ違って車両を前記トレイと前記リフトケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる。前記中継機器を支持した前記トレイを前記格納棚に停止させると前記棚側中継端子が前記給電端子に脱着可能に電気的に接合する。
その結果、電動車両と前記中継機器とを指示した前記ケージを前記移動空間の中で移動させ前記対応位置に位置する前記トレイに移載し前記トレイを横行させて前記格納棚に格納させて車両を駐車させると、前記中継機器の前記棚側中継端子が前記給電端子に電気的に接合し、前記トレイに支持される電動車両に給電できる。
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記中継機器本体と前記ケージとが互いに位置決めできる第一位置決め構造を持ち、前記中継機器本体と前記トレイとが互いに位置決めできる第二位置決め構造を持ち、前記トレイを前記対応位置に停止させて前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記ケージが前記対応位置を下方向に通り過ぎると前記中継機器を前記ケージから前記トレイへ移載して前記トレイが前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持し、前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上方向に通り過ぎると前記中継機器を前記トレイから前記ケージに移載して前記ケージが前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する。
上記の実施形態の構成により、前記中継機器本体と前記トレイとが互いに位置決めできる第二位置決め構造を持つ。前記中継機器本体と前記ケージとが互いに位置決めできる第一位置決め構造を持つ。前記トレイを前記対応位置に停止させて前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記ケージが前記対応位置を下方向に通り過ぎると前記中継機器を前記ケージから前記トレイへ移載して前記トレイが前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する。前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上方向に通り過ぎると前記中継機器を前記トレイから前記ケージに移載して前記ケージが前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する。
その結果、前記中継機器を対応位置に停止する前記トレイと前記ケージとの間で安定して移載できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記中継機器が入出庫空間で前記第一位置決め構造により位置決めされて前記ケージに脱着可能に載せるられる様になっている。
上記の実施形態の構成により、入出庫空間で前記中継機器を前記第一位置決め構造により位置決めされる様に前記ケージに脱着可能に載せることをできる。
その結果、給電要求のある車両が入庫する際に入出庫空間で前記ケージに前記中継機器を載せ、出庫する際に入出庫空間で前記ケージから前記中継機器を外すことが可能になる。
【0012】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記中継機器本体が上から見て略長方形の板構造体であって左右1対の長辺に挟まれ車両の前後左右の車輪を前記長辺に沿って転動可能に案内する左右1対の案内面を形成するパレットであり、車両が前記中継機器を支持した前記ケージに支持されるとき前記ケージ櫛歯部材は前記パレットを介して車両の左右1対の車輪を支持する。
上記の実施形態の構成により、前記中継機器本体のパレットが上から見て略長方形の板構造体であって左右1対の長辺に挟まれ車両の前後左右の車輪を前記長辺に沿って転動可能に案内する左右1対の案内面を形成する。車両が前記中継機器を支持した前記ケージに支持されるとき前記ケージ櫛歯部材は前記パレットを介して車両の左右1対の車輪を支持する。
その結果、前記トレイと前記ケージとの間で車両を載せたパレットを移載でき、前記パレットを介して車両を載せたで前記トレイを前記格納棚に格納し、前記給電機器が車両に前記中継機器を介して給電できる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記中継機器本体が前記ケージと前記トレイとに各々に支持されることをできる中継機器下部構造と前記中継機器下部構造に支えられ前記中継機器が前記ケージ又は前記トレイに支持されたときに前記ケージ又は前記トレイに支持された車両の上方を囲う中継機器上部構造とを持ち、前記中継回路が前記棚側中継端子に一方の側を電気的に接続され他方の側を前記中継機器上部構造から下方に垂れる中継ケーブルを持つ。
上記の実施形態の構成により、前記中継機器下部構造が、前記ケージと前記トレイとに各々に支持されることをできる。前記中継機器上部構造が、前記中継機器下部構造体に支えられ前記中継機器が前記ケージ又は前記トレイに支持されたときに前記ケージ又は前記トレイに支持された車両の上方を囲う。前記中継回路の中継ケーブルが前記棚側中継端子に一方の側を電気的に接続され他方の側を前記中継機器上部構造体から下方に垂れる。
その結果、前記中継ケーブルを介して電動車両に給電する際に、前記中継回路が他の機構に引っ掛かる恐れを抑制できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記第一位置決め構造が前記中継機器本体と前記ケージの前記ケージ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであり、前記第二位置決め構造が前記中継機器本体と前記トレイの前記トレイ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とである。
上記の実施形態の構成により、前記第一位置決め構造が前記中継機器本体と前記ケージの前記ケージ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とである。前記第二位置決め構造が前記中継機器本体と前記トレイの前記トレイ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とである。
その結果、簡単な構造で前記中継機器本体と前記ケージとを位置決めし、前記中継機器本体と前記トレイとを位置決めできる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記移動空間が上下方向に延びた昇降空間であって、前記移動機器が前記ケージを前記昇降空間の中で上下方向に移動させることをでき、前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記移動機器により移動させられて前記昇降空間の中で前記対応位置を上下方向に通り過ぎると複数の前記トレイ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材とがすれ違って車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる。
上記の実施形態の構成により、前記移動空間が上下方向に延びた昇降空間である。前記移動機器が前記ケージを前記昇降空間の中で上下方向に移動させることをできる。前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記移動機器により移動させられて前記昇降空間の中で前記対応位置を上下方向に通り過ぎると複数の前記トレイ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材とがすれ違って車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる。
その結果、電動車両と前記中継機器とを支持する前記ケージを前記昇降空間の中で移動させ前記対応位置に位置する前記トレイに移載し前記トレイを横行させて前記格納棚に格納させて車両を駐車させると、前記中継機器の前記棚側中継端子が前記給電端子に電気的に接合し、前記トレイに支持される電動車両に給電できる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
前記移動空間に沿う様に複数の前記格納棚を並べ、複数の前記トレイ櫛歯部材で車両を支持する複数の前記トレイを複数の前記格納棚に各々に格納し、車両を複数の前記ケージ櫛歯部部材で支持できる前記ケージを移動空間の中で前記移動機器により移動させ、前記トレイを対応格納棚と対応位置の間で前記横行機器により水平移動させ、前記ケージが前記中継機器を支持可能であり、前記トレイが前記中継機器を支持可能であり、前記中継機器を支持する前記トレイを前記格納棚に格納すると前記格納棚に固定される給電端子に電気的に接続し、前記対応位置に前記トレイを置き前記ケージを上下方向に前記対応位置を通過させることで車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載できさらに前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる様にしたので、電動車両と前記中継機器とを支持する前記ケージを前記移動空間の中で移動させ前記対応位置に位置する前記トレイに移載し前記トレイを横行させて前記格納棚に格納させて車両を駐車させると、前記中継機器の前記棚側中継端子が前記給電端子に電気的に接合し、前記トレイに支持される電動車両に給電できる。
また、位置決めされた前記中継機器を支持する前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上方向に通り過ぎると前記中継機器が前記トレイから前記ケージに移載して前記ケージが位置決めされた前記中継機器を支持し、前記トレイを前記対応位置に停止させて位置決めされた前記中継機器を支持する前記ケージが前記対応位置を下方向に通り過ぎると前記中継機器が前記ケージから前記トレイへ移載して前記トレイが位置決めされた前記中継機器を支持する様にしたので、前記中継機器を対応位置に停止する前記トレイと前記ケージとの間で安定して移載できる。
また、入出庫空間で前記中継機器を位置決めされる様に前記ケージに脱着可能に乗せることをできる様にしたので、給電要求のある車両が入庫する際に入出庫空間で前記ケージに前記中継機器を載せ、出庫する際に入出庫空間で前記ケージから前記中継機器を外すことが可能になる。
また、前記棚側中継機器を支持するパレットを用い、ケージ櫛歯部材が前記パレットを介して車両の車輪を支持する様にしたので、
前記トレイと前記ケージとの間で車両を載せたパレットを移載でき、前記パレットを介して車両を載せたで前記トレイを前記格納棚に格納し、前記給電機器が車両に前記中継機器を介して給電できる。
また、前記中継機器本体が前記下部構造と前記上部構造とを持ち、下部構造を車両を支持する前記ケージまたは前記トレイに支持されると、前記中継回路の前記中継ケーブルが前記上部構造から下方に垂れる様にしたので、前記中継ケーブルを介して電動車両に給電する際に、前記中継回路が他の機構に引っ掛かる恐れを抑制できる。
また、前記中継機器本体と前記トレイ櫛歯部材との互いの接触位置に位置決め用凸部と位置決め用凹部と各々に設け、前記中継機器本体と前記ケージ櫛歯部材との互いの接触位置に位置決め用凸部と位置決め用凹部とを各々に設ける様にしたので、簡単な構造で前記中継機器本体と前記ケージとを位置決めし、前記中継機器本体と前記トレイとを位置決めできる。
また、前記昇降空間に沿う様に複数の前記格納棚を並べ、複数の前記トレイ櫛歯部材で車両を支持する複数の前記トレイを複数の前記格納棚に格納し、車両を複数の前記ケージ櫛歯部部材で支持できる前記ケージを前記昇降空間の中で前記移動機器により移動させ、前記トレイを格納棚と格納棚に隣り合う対応位置の間で前記横行機器により水平移動させ、前記ケージが前記中継機器を支持可能であり、前記トレイが前記中継機器を支持可能であり、前記中継機器を支持する前記トレイを前記格納棚に格納すると前記格納棚に固定される給電端子に電気的に接続し、前記対応位置に前記トレイを置き前記ケージを前記移動機器により上下方向に前記対応位置を通過させることで車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載できさらに前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる様にしたので、電動車両と前記中継機器とを支持する前記ケージを前記昇降空間の中で移動させ前記対応位置に位置する前記トレイに移載し前記トレイを横行させて前記格納棚に格納させて車両を駐車させると、前記中継機器の前記棚側中継端子が前記給電端子に電気的に接合し、前記トレイに支持される電動車両に給電できる。
従って、簡易な構成で車両に給電するのに適した駐車装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の正面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その1である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その2である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その3である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
【図9】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図10】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。
【図12】本発明の第二の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
【図13】本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図14】本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。
【図15】本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。
【図16】本発明の第三の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
【図17】本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図18】本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。
【図19】本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。
【図20】本発明の第四の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
【図21】本発明の第五の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図22】複数の方式の駐車機構の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の正面図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その1である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その2である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図その3である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の平面図である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。図8は、本発明の第一の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
以下では、説明の便宜上、特に説明のないかぎり、駐車する車両の前後方向を駐車装置の前後方向とし、駐車する車両の左右方向を駐車装置の左右方向として説明する。
【0020】
本発明の第一の実施形態に係る駐車装置は、電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と中継機器60と給電機器70とで構成される。
【0021】
トレイ10は、車両5を搭載可能であり、後述する対応格納棚22と対応位置との間を横行自在に案内される構造体である。
トレイ10は、複数のトレイ櫛歯部材11とトレイ構造部材12とで構成される。
複数のトレイ櫛歯部材11は、車両5の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である。
トレイ構造部材12は、複数のトレイ櫛歯部材11を支持する部材である。
図2には、前後方向に別れて左右方向に延びる前後1対の長尺部材であるトレイ基礎構造部材12aと前後1対のトレイ基礎構造部材12aに両端を連結され前後方向に延びる左右1対の長尺部材であるトレイ梁構造部材12bとで構成されるトレイ構造部材12と、車両の前後の車輪の置かれる位置に配され前後方向に互いに隙間を空けてトレイ構造部材12に固定され左右方向に延びる複数の長尺部材である複数のトレイ櫛歯部材11と、が示されている。
【0022】
主構造体20は、入出庫空間Gと移動空間Hを形成する駐車装置の主要な構造体である。
入出庫空間Gは、車両を入出庫させる空間である。
移動空間Hは、入出庫空間Gに繋がり特定方向に延びた空間である。
特定方向は、特定の一方向である。
例えば、移動空間Hは、入出庫空間Gに繋がり上下方向に延びた昇降空間である。
例えば、移動空間Hは、入出庫空間Gに繋がり垂直方向に延びた昇降空間である。
例えば、移動空間Hは、入出庫空間Gに繋がり水平方向に延びた空間である。
例えば、移動空間Hは、入出庫空間Gに繋がり特定の水平方向に延びた空間である。
主構造体20は、架構21と複数の格納棚22とで構成される。
架構21は、移動空間Hを形成する構造体である。
格納棚22は、移動空間Hに沿う様に特定方向に並べられ複数のトレイ10を各々に格納する構造体である。
例えば、格納棚22は、移動空間に沿う様に上下方向に多段に並べられ複数のトレイ10を各々に格納する構造体である。
【0023】
ケージ30は、移動空間Hの中を移動自在に案内される構造体であって、複数のケージ櫛歯部材31とケージ構造部材32とで構成される。
複数のケージ櫛歯部材31は、車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長尺部材である。
ケージ構造部材32は、複数のケージ櫛歯部材を支持する部材である。
図2には、前後左右に各々に配されて縦方向に延びる長尺部材である4つのケージ基礎構造部材32aと左右に各々に配されて前後に並ぶケージ基礎構造部材に両端を連結する前後方向に延びた左右1対の長尺部材である左右1対のケージ梁構造部材32bとで構成されるケージ構造部材32と、車両の前後の車輪の置かれる位置に配され前後方向に互いに隙間を空けてケージ構造部材32に固定され左右方向に延びる複数の長尺部材である複数のケージ櫛歯部材31と、が示されている。
図5、図6には、ケージ構造部材32が架構21に特定方向(例えば、上下方向)に移動自在に案内される様子が示されている。
【0024】
移動機器40は、ケージ30を移動空間Hの中で特定方向に移動させることをできる。
例えば、移動機器40は、ケージ30を上下方向に延びる移動空間Hの中で上下方向に移動させることをできる。
例えば、移動機器40は、4本の牽引索41と複数のシーブ42と巻上げ機器43とで構成される。
牽引索41は、下端をケージ30に連結し、上方へ延びる索状部材である。牽引索41は、シーブ42に巻きかけられて向きを変えて、巻上げ機器43に巻上げまたは巻き下げされる。
複数のシーブ42は、4個の巻上げシーブと複数の転向シーブとで構成される。
4個の巻上げシーブは、上下方向に延びる移動空間Hの上部に配され、牽引索41の一端を下方に下げる。
複数の転向シーブは、必要な位置に配され、牽引索41の向きを変更させる。
巻上げ機器43は、電動機により牽引索41を巻き取り、巻き戻す。
巻上げ機器43が牽引索41を巻き取ると、ケージ30が移動空間Hの中を上昇する。
巻上げ機器43が牽引索41を巻き戻すと、ケージ30が移動空間Hの中を下降する。
【0025】
複数の横行機器50は、複数の格納棚の各々に対応して設けられる。
複数の横行機器50が、多段になった格納棚22の各々に設けられる。
横行機器50は、トレイ10を対応格納棚と対応位置との間で各々に水平移動させることをできる機器である。
対応格納棚は、複数の格納棚22の内の対応する格納棚22である。
対応位置は、対応格納棚22に隣り合った移動空間Hの中の位置である。
図2は、格納棚22と対応位置とに設けられる複数の駆動ローラ51と駆動ローラを回転駆動する横行駆動機器52とで構成される横行機器50が示される。
【0026】
中継機器60は、駐車する電動車両5に電力を給電するための機器であり、棚側中継端子61と中継回路62と中継機器本体63とで構成される。
棚側中継端子61は、他の端子に脱着可能に電気的に接合できる端子である。
端子は、交流または直流の電力を繋げることをできる。
中継回路62は、棚側中継端子61へ給電された電力を電動車両5に給電できる回路である。
中継回路62は、中継ケーブル62aと車両側中継端子62bとで構成されてもよい。 例えば、車両側中継端子62bは、充電ケーブル6の一端に電気的に接合する端子である。給電プラグが、充電ケーブルの他端に設けられる。給電プラグは、電動車両5の給電プラグ受に電気的に接合される電気機器である。
中継ケーブル62aは、棚側中継端子61と車両側中継端子62bとを電気的に接続するケーブルである。
中継回路62は、給電プラグと中継ケーブルとで構成されてもよい。給電プラグは電動車両の給電プラグ受に電気的に接合する電気機器である。中継ケーブルは、棚側中継端子61と給電プラグとを電気的に接続する。
【0027】
中継機器本体63は、棚側中継端子を支持する構造体である。
ケージ30が、中継機器60を支持可能である。
例えば、ケージ30が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10が、中継機器60を支持可能である。
例えば、トレイ10が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上下方向に通り過ぎると、トレイ10とケージ30とがすれ違って、車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、又中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をトレイ10からケージ30へ移載でき、又中継機器60をトレイ10からケージ30とから移載できる。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をケージ30からトレイ10へ移載でき、又中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載できる。
中継機器60を支持したトレイ10を格納棚22に停止させると、棚側中継端子61が給電端子71に脱着可能に電気的に接合する。
中継機器60を支持したトレイ10を格納棚22から対応位置の側へ移動させると、棚側中継端子61と給電端子71とが離間して電気的に遮断される。
【0028】
図5には、ケージ30が移動空間Hに位置し、トレイ10が格納棚22に位置し、中継機器60がトレイ10に乗っている様子が示されている。
理解の容易のために、車両が省略される。
図6には、ケージ30が、車両5と中継機器60を搭載して、移動空間Hの格納棚22に隣り合う位置に停止している様子を示される。
充電ケーブル6が、中継機器60の車両側中継端子62bと車両5の給電プラグ受とを電気的に接続している。
図7には、トレイ10が、中継機器60を搭載して、格納棚22に停止している様子を示される。
棚側中継端子61と給電端子71とが電気的に接合している。
【0029】
移動空間が上下方向に延びる昇降空間である場合、移動機器40が ケージ30を昇降空間Hの中で上下方向に移動させることをでき、トレイ10を対応位置に停止させてケージ30が移動機器40により移動させられて昇降空間Hの中で対応位置を上下方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、又中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる。
【0030】
中継機器本体63とケージ30とが、互いに位置決めできる第一位置決め構造Iを持ってもよい。
中継機器本体63とトレイ10とが、互いに位置決めできる第二位置決め構造Jを持ってもよい。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持するケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載して、トレイ10が第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持する。
例えば、第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持するトレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、中継機器60をトレイ10からケージ30に移載して、ケージ30が第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持する。
【0031】
中継機器60が、入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるられる様になっていてもよい。
図8は、可搬式の中継機器60が示される。
例えば、中継機器本体63は、中継機器下部構造63aと中継機器上部構造63bとで構成される。
中継機器下部構造63aは、トレイ10またはケージ30と車両との間に入れることのできる厚みをもつ箱状形状をもつ。
中継機器上部構造63bは、中継機器下部構造63aの上面に固定された取手状の構造である。
この様にすると、操作員または運転手が、中継機器60を入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるることをできる。
【0032】
中継回路62が、中継ケーブル62aと複数の車両側中継端子62bとで構成されてもよい。
複数の車両側中継端子62bは、各々に異なる規格、仕様をもつ端子である。
例えば、複数の車両側中継端子62bは、異なる自動車会社の決定した異なる規格、仕様をもつ端子である。
【0033】
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30のケージ櫛歯部材31との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10のトレイ櫛歯部材11との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
図8に、中継機器60が示され、中継機器60がケージ30に載せられる様子が示される。
例えば、第一位置決め構造Iの位置決め用凸部が中継機器本体63の下面に設けられ、第一位置決め構造Iの位置決め用凹部がケージ30のケージ櫛歯部材31に設けられる。
例えば、第二位置決め構造Jの位置決め用凸部が中継機器本体63の下面に設けられ、第二位置決め構造Jの位置決め用凹部がトレイ10のトレイ櫛歯部材11に設けられる。
例えば、位置決め用凸部は位置決め様のダボであり、位置決め用凹部がダボの嵌まりあうダボ穴である。
【0034】
給電機器70は、電源からの電力を中継機器60に給電する機器であって、給電端子71と給電回路72とで構成される。
給電端子71は、格納棚22の位置に固定され棚側中継端子61に脱着可能に電気的に接合できる端子である。
給電回路72は、給電端子71に電力を給電する電気回路である。
例えば、給電回路72は給電ケーブル72aと電源機器72bとで構成される。
【0035】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図9は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の平面図である。図10は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。図11は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。図12は、本発明の第二の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
以下では、説明の便宜上、特に説明のないかぎり、駐車する車両の前後方向を前後方向とし、駐車する車両の左右方向を左右方向として説明する。
【0036】
本発明の第二の実施形態に係る駐車装置は、電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と中継機器60と給電機器70とで構成される。
【0037】
複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と給電機器70の構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと実質的に同じなので説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0038】
中継機器60は、駐車する電動車両5に電力を給電するための機器であり、棚側中継端子61と中継回路62と中継機器本体63とで構成される。
棚側中継端子61と中継回路62との構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0039】
中継機器本体63は、棚側中継端子61を支持する構造体である。
ケージ30が、中継機器60を支持可能である。
例えば、ケージ30が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10が、中継機器60を支持可能である。
例えば、トレイ10が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10を対応位置に停止させてケージ30が対応位置を上下方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、又中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる。
中継機器60を支持したトレイ10を格納棚22に停止させると、棚側中継端子61が給電端子71に脱着可能に電気的に接合する。
【0040】
図9には、ケージ30が移動空間Hに位置し、トレイ10が格納棚22に位置し、中継機器60がトレイ10に乗っている様子が示されている。
理解の容易のために、車両が省略される。
図10には、ケージ30が、車両5と中継機器60を搭載して、移動空間Hの格納棚22に隣り合う位置に停止している様子を示される。
充電ケーブル6が、中継機器60の車両側中継端子62bと車両5の給電プラグ受とを電気的に接続している。
図11には、トレイ10が、中継機器60を搭載して、格納棚22に停止している様子を示される。
棚側中継端子61と給電端子71とが電気的に接合している。
トレイ10が格納棚22から対応位置の側へ移動すると、棚側中継端子61と給電端子71とが離間して電気的に遮断される。
【0041】
中継機器本体63とケージ30とが互いに位置決めできる第一位置決め構造Iを持ってもよい。
中継機器本体63とトレイ10とが互いに位置決めできる第二位置決め構造Jを持ってもよい。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持するケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載して、トレイ10が第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持する。
例えば、第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持するトレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、中継機器60をトレイ10からケージ30に移載して、ケージ30が第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持する。
【0042】
中継機器60が、入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるられる様になっていてもよい。
図12は、中継機器60が示され、中継機器60がケージ30に支持される様子が示される。
例えば、中継機器本体63は、面を上下方向に向け左右方向に延びた板状部と面を前後方向に向け左右方向に延びた板状部とでできた左右方向に沿って見て略L字型の断面をもつ部材である。
面を前後方向に向け左右方向に延びた板状部にトレイ10のトレイ梁構造部材12bに嵌まり合う切欠きが設けられる。
操作員または運転手が、中継機器60を入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるることをできてもよい。
専用の機器が、中継機器60を入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せることをできてもよい。
この様にする場合は、給電要求のある電動車両が入庫しようとするときに、空車のケージ30を入出庫空間Gに移動させた後で、中継機器60をケージに載せて、ケージ30に車両を載せる。
ケージ30に車両が乗ると中継回路を車両の給電プラグ受に電気的に接続する。
例えば、充電ケーブルで車両側中継端子62bと車両5の給電プラグ受とを電気的に接続する。
例えば、中継回路62の端部に設けられる給電プラグを車両の給電プラグ受に電気的に接合する。
ケージ30を移動空間Hの中の格納棚に隣り合う位置に停止し、車両5と中継機器60とを一体でトレイ10に移載する。車両5と中継機器60とを支持するトレイ10を格納棚22に置く。
給電端子71と棚側中継端子61とが電気的に接合し、車両5への給電準備が完了する。
【0043】
予め、中継機器60が格納棚22に格納される空車のトレイ10に載せられる様になっていてもよい。
中継機器60が、格納棚22で第二位置決め構造Jにより位置決めされて空車のトレイ10に脱着可能に載せられる様になっていてもよい。
この様にする場合は、給電要求のある電動車両が入庫しようとするときに、空車のケージ30を中継機器60を載せた空車のトレイが置かれた格納棚22の横に移動させ、中継機器60をトレイ10からケージ30へ移載した後で、中継機器60を支持する空車のケージ30を入出庫空間Gに移動させて、ケージ30に車両を載せる。
ケージ30に車両が乗ると中継回路を車両の給電プラグ受に電気的に接続する。
例えば、充電ケーブルで車両側中継端子62bと車両5の給電プラグ受とを電気的に接続する。
例えば、中継回路62の端部に設けられる給電プラグを車両の給電プラグ受に電気的に接合する。
ケージ30を移動空間Hの中の格納棚に隣り合う位置に移動させて、車両5と中継機器60とを一体でトレイ10に移載する。車両5と中継機器60とを支持するトレイ10を格納棚22に置く。
給電端子71と棚側中継端子61とが電気的に接合し、車両5への給電準備が完了する。
【0044】
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
例えば、第二位置決め構造Jが、面を前後方向に向け左右方向に延びた板状部に設けられた切欠きと切欠きが嵌まり合うトレイ10のトレイ梁構造部材12bの一部とで構成される。
図12に、中継機器60がケージ30に載せられる様子を示される。
例えば、第一位置決め構造Iの位置決め用凸部が中継機器本体63の下面に設けられ、 第一位置決め構造Iの位置決め用凹部がケージ30に設けられる。
例えば、第二位置決め構造Jの位置決め様凹部が、中継機器本体63の下面に設けられ、第二位置決め構造Jの位置決め様凸部が、トレイ10に設けられる。
例えば、位置決め用凸部は位置決め様のダボであり、位置決め用凹部がダボの嵌まりあうダボ穴である。
例えば、位置決め用凸部は位置決め様の構造部材であり、位置決め用凹部が構造部材に嵌まりあう切欠き部である。
【0045】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図13は、本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の平面図である。図14は、本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。図15は、本発明の第三の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。図16は、本発明の第三の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
以下では、説明の便宜上、特に説明のないかぎり、駐車する車両の前後方向を前後方向とし、駐車する車両の左右方向を左右方向として説明する。
【0046】
本発明の第三の実施形態に係る駐車装置は、電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と中継機器60と給電機器70とで構成される。
【0047】
複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と給電機器70の構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと実質的に同じなので説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0048】
中継機器60は、駐車する電動車両5に電力を給電するための機器であり、棚側中継端子61と中継回路62と中継機器本体63とで構成される。
棚側中継端子61と中継回路62との構造は第一の実施形態にかかる駐車装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0049】
中継機器本体63は、棚側中継端子を支持する構造体である。
中継機器本体63が、上から見て略長方形の板構造体であって、左右1対の長辺に挟まれ車両の前後左右の車輪を長辺に沿って転動可能に案内する左右1対の案内面を形成するパレットであってもよい。
車両が中継機器60を支持したケージ30に支持されるとき、ケージ櫛歯部材31はパレットを介して車両5の左右1対の車輪を支持する。
【0050】
ケージ30が、中継機器60を支持可能である。
例えば、ケージ30が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10が、中継機器60を支持可能である。
例えば、トレイ10が、中継機器本体63を支持可能である。
トレイ10を対応位置に停止させてケージ30が対応位置を上下方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、又中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる。
中継機器60を支持したトレイ10を格納棚22に停止させると、棚側中継端子61が給電端子71に脱着可能に電気的に接合する。
トレイ10が格納棚22から対応位置の側へ移動すると、棚側中継端子61と給電端子71とが離間して電気的に遮断される。
【0051】
図13には、ケージ30が移動空間Hに位置し、トレイ10が格納棚22に位置し、中継機器60がトレイ10に乗っている様子が示されている。
理解の容易のために、車両が省略される。
図14には、ケージ30が、車両5と中継機器60を搭載して、移動空間Hの格納棚22に隣り合う位置に停止している様子を示される。
充電ケーブル6が、中継機器60の車両側中継端子62bと電動車両5の給電プラグ受とを電気的に接続している。
図15には、トレイ10が、中継機器60を搭載して、格納棚22に停止している様子を示される。
棚側中継端子61と給電端子71とが電気的に接合している。
【0052】
中継機器本体63とケージ30とが互いに位置決めできる第一位置決め構造Iを持ってもよい。
中継機器本体63とトレイ10とが互いに位置決めできる第二位置決め構造Jを持ってもよい。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持するケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載して、トレイ10が第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持する。
例えば、第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持するトレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、中継機器60をトレイ10からケージ30に移載して、ケージ30が第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持する。
【0053】
中継機器60が、入出庫空間Gで、第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるられる様になっていてもよい。
図16は、中継機器60が示される。
専用の機器が、中継機器60を入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せることをできてもよい。
【0054】
予め、中継機器60が空車のトレイ10に載せられる様になっていてもよい。
中継機器60が、格納棚22で第二位置決め構造Jにより位置決めされて空車のトレイ10に脱着可能に載せられる様になっていてもよい。
【0055】
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであてtもよい。
図16に、中継機器60の様子を示される。
例えば、第一位置決め構造Iの位置決め用凸部が、中継機器本体63の下面に設けられ、第一位置決め構造Iの位置決め用凹部が、ケージ30に設けられる。
例えば、第二位置決め構造Jの位置決め様凸部が、中継機器本体63の下面に設けられ、第二位置決め構造Jの位置決め様凹部が、トレイ10に設けられる。
例えば、位置決め用凸部は位置決め様のダボであり、位置決め用凹部がダボの嵌まりあうダボ穴である。
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30のケージ櫛歯部材31との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10のトレイ櫛歯部材11との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
【0056】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図17は、本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の平面図である。図18は、本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その1である。図19は、本発明の第四の実施形態に係る駐車装置の部分斜視図その2である。図20は、本発明の第四の実施形態に係る中継機器の斜視図である。
以下では、説明の便宜上、特に説明のないかぎり、駐車する車両の前後方向を前後方向とし、駐車する車両の左右方向を左右方向として説明する。
【0057】
本発明の第四の実施形態に係る駐車装置は、電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と中継機器60と給電機器70とで構成される。
【0058】
主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と給電機器70の構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと実質的に同じなので説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0059】
トレイ10は、車両5を搭載可能であり、後述する対応格納棚22と対応位置との間を横行自在に案内される構造体である。
トレイ10は、複数のトレイ櫛歯部材11とトレイ構造部材12と中継機器支持部材13とで構成される。
複数のトレイ櫛歯部材11は、車両5の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である。
トレイ構造部材12は、複数のトレイ櫛歯部材11を支持する部材である。
中継機器支持部材13は、後述する中継機器60を支持する部材である。
図2には、前後方向に別れて左右方向に延びる前後1対の長尺部材であるトレイ基礎構造部材12aと前後1対のトレイ基礎構造部材12aに両端を連結され前後方向に延びる左右1対の長尺部材であるトレイ梁構造部材12bとで構成されるトレイ構造部材12と、車両の前後の車輪の置かれる位置に配され前後方向に互いに隙間を空けてトレイ構造部材12に固定され左右方向に延びる複数の長尺部材である複数のトレイ櫛歯部材11と、が示されている。
図17乃至19には、トレイ構造部材12を設けられたトレイ10が示される。
トレイ構造部材12は、中継機器を支持する箇所に第二位置決め構造Jを設けられる。
例えば、トレイ構造部材12は、中継機器を支持する箇所に第二位置決め構造Jであるダボ穴を設けられる。
【0060】
中継機器60は、駐車する電動車両5に電力を給電するための機器であり、棚側中継端子61と中継回路62と中継機器本体63とで構成される。
棚側中継端子61と中継回路62との構造は、第一の実施形態にかかる駐車装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0061】
中継機器本体63は、棚側中継端子61を支持する構造体である。
中継機器本体63が、中継機器下部構造63aと中継機器上部構造63bとで構成される。
中継機器下部構造63aは、ケージ30に支持され、トレイ10に支持されることをできる構造である。
中継機器上部構造63bは、中継機器下部構造63aに支えられ、中継機器下部構造63aがケージ30又はトレイ10に支持されたときにケージ30又はトレイ10に支持された車両の上方を囲う構造である。
中継回路62が、棚側中継端子61に一方の側を電気的に接続され、他方の側を中継機器上部構造63bから下方に垂れる中継ケーブル62aを持つ。
車両側中継端子が、中継ケーブル62aの他方の端部に設けられてもよい。充電ケーブル6が車両側中継端子に脱着可能に電気的に接合される。
給電プラグが、中継ケーブル62aの他方の端部に設けられてもよい。 給電プラグが車両5の給電プラグ受に脱着可能に電気的に接合される。
【0062】
ケージ30が、中継機器60を支持可能である。
例えば、ケージ30が、中継機器下部構造63aを支持可能である。
トレイ10が、中継機器60を支持可能である。
例えば、トレイ10が、中継機器下部構造63aを支持可能である。
トレイ10を対応位置に停止させてケージ30が対応位置を上下方向に通り過ぎると、複数のトレイ櫛歯部材11と複数のケージ櫛歯部材31とがすれ違って、車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、又中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる。
中継機器60を支持したトレイ10を格納棚22に停止させると、棚側中継端子61が給電端子71に脱着可能に電気的に接合する。
【0063】
図17には、ケージ30が移動空間Hに位置し、トレイ10が格納棚22に位置し、中継機器60がトレイ10に乗っている様子が示されている。
理解の容易のために、車両が省略される。
図18には、ケージ30が、車両5と中継機器60を搭載して、移動空間Hの格納棚22に隣り合う位置に停止している様子を示される。
充電ケーブル6が、中継機器60の車両側中継端子62bと車両5の給電プラグ受とを電気的に接続している。
図19には、トレイ10が、中継機器60を搭載して、格納棚22に停止している様子を示される。
棚側中継端子61と給電端子71とが電気的に接合している。
トレイ10が格納棚22から対応位置の側へ移動すると、棚側中継端子61と給電端子71とが離間して電気的に遮断される。
【0064】
中継機器本体63とケージ30とが互いに位置決めできる第一位置決め構造Iを持ってもよい。
中継機器本体63とトレイ10とが互いに位置決めできる第二位置決め構造Jを持ってもよい。
例えば、トレイ10を対応位置に停止させて、第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持するケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載して、トレイ10が第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持する。
例えば、第二位置決め構造Jにより位置決めされた中継機器60を支持するトレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、中継機器60をトレイ10からケージ30に移載して、ケージ30が第一位置決め構造Iにより位置決めされた中継機器60を支持する。
【0065】
中継機器60が、入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せるられる様になっていてもよい。
図20には、中継機器60が示される。
図20の部分拡大図には、中継機器60の下面に第一位置決め構造Iと第二位置決め構造Jであるダボが設けられるのを示される。
図20には、中継機器支持部材13が、二点破線で示される。
例えば、中継機器本体63は、中継機器下部構造63aと中継機器上部構造63bとで構成される。
専用の機器が中継機器60を入出庫空間Gで第一位置決め構造Iにより位置決めされてケージ30に脱着可能に載せることが、できる。
【0066】
予め、中継機器60が空車のトレイ10に載せられる様になっていてもよい。
中継機器60が、格納棚22で第二位置決め構造Jにより位置決めされて空車のトレイ10に脱着可能に載せられる様になっていてもよい。
【0067】
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
図20に、中継機器60の様子を示される。
例えば、第一位置決め構造Iの位置決め用凸部が、中継機器本体63の下面に設けられ、第一位置決め構造Iの位置決め用凹部が、ケージ30に設けられる。
例えば、第二位置決め構造Jの位置決め様凸部が、中継機器本体63の下面に設けられ
、第二位置決め構造Jの位置決め様凹部が、トレイ10に設けられる。
例えば、位置決め用凸部は位置決め様のダボであり、位置決め用凹部がダボの嵌まりあうダボ穴である。
第一位置決め構造Iが、中継機器本体63とケージ30のケージ櫛歯部材31との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
第二位置決め構造Jが、中継機器本体63とトレイ10のトレイ櫛歯部材11との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであってもよい。
【0068】
次に、本発明の第五の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図21は、本発明の第五の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【0069】
本発明の第五の実施形態に係る駐車装置は、電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、複数のトレイ10と主構造体20とケージ30と移動機構40と複数の横行機器50と中継機器60と給電機器70とで構成される。
本発明の第五の実施形態に係る駐車装置は、本願の発明をエレベータ・スライド方式、または平面往復方式の駐車機構に適用した例である。
移動空間Hは水平に延びる空間であり、移動機器40がケージ30を移動空間Hの中で水平に移動させる機器である。
その他の構造は、前述した駐車装置の構造と同じなので、説明を省略する。
【0070】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
特定方向に延びる移動空間Hに沿う様に複数の格納棚22を並べ、複数のトレイ櫛歯部材11で車両5を支持する複数のトレイ10を複数の格納棚22に各々に格納し、車両5を複数のケージ櫛歯部部材31で支持できるケージ30を移動空間Hの中で移動機器40により移動させ、トレイ10を格納棚22と格納棚22に隣り合う対応位置の間で横行機器50により水平移動させ、ケージ30とトレイ10とが棚側中継端子61を持つ中継機器60を支持可能であり、中継機器60を支持するトレイ10を格納棚22に格納すると格納棚22に固定される給電端子71に電気的に接続し、対応位置にトレイ10を置きケージ30を上下方向に対応位置を通過させることで車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、さらに中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる様にしたので、電動車両5と中継機器60とをケージ30に支持させて移動空間Hを移動させ対応位置に位置するトレイ10に移載し、トレイ10を横行させて格納棚22に格納させて車両5を駐車させると、中継機器60の棚側中継端子61が給電端子71に電気的に接合し、トレイ10に支持される電動車両5に給電できる。
また、昇降空間Hに沿う様に複数の格納棚22を並べ、複数のトレイ櫛歯部材11で車両5を支持する複数のトレイ10を複数の格納棚22に各々に格納し、車両5を複数のケージ櫛歯部部材31で支持できるケージ30を昇降空間Hの中で移動機器により移動させ、トレイ10を格納棚22と格納棚22に隣り合う対応位置の間で横行機器50により水平移動させ、ケージ30とトレイ10とが棚側中継端子61を持つ中継機器60を支持可能であり、中継機器60を支持するトレイ10を格納棚22に格納すると格納棚22に固定される給電端子71に電気的に接続し、対応位置にトレイ10を置きケージ30を移動機器40により上下方向に対応位置を通過させることで車両5をトレイ10とケージ30との間で移載でき、さらに中継機器60をトレイ10とケージ30との間で移載できる様にしたので、電動車両5と中継機器60とをケージ30に支持させて昇降空間Hを移動させ対応位置に位置するトレイ10に移載し、トレイ10を横行させて格納棚22に格納させて車両5を駐車させると、中継機器60の棚側中継端子61が給電端子71に電気的に接合し、トレイ10に支持される電動車両5に給電できる。
また、位置決めされた中継機器60を支持するトレイ10を対応位置に停止させて、ケージ30が対応位置を上方向に通り過ぎると、中継機器60をトレイ10からケージ30に移載して、ケージ30が位置決めされた中継機器60を支持し、トレイ10を対応位置に停止させて、位置決めされた中継機器60を支持するケージ30が対応位置を下方向に通り過ぎると、中継機器60をケージ30からトレイ10へ移載して、トレイ10が位置決めされた中継機器60を支持する様にしたので、中継機器60を対応位置に停止するトレイ10とケージ30との間で安定して移載できる。
また、入出庫空間Gで中継機器60を位置決めされる様にケージ10に脱着可能に乗せることをできる様にしたので、給電要求のある車両5が入庫する際に入出庫空間Gでケージ30に中継機器60を載せ、出庫する際に入出庫空間Gでケージから中継機器60を外すことが可能になる。
また、棚側中継端子61と中継回路62とを支持する中継機器本体として車両を載せることをできるパレットを用い、ケージ櫛歯部材31がパレットを介して車両5の車輪を支持する様にしたので、トレイ10とケージ30との間で車両5を載せたパレットを移載でき、パレットを介して車両を載せたたトレイ10を格納棚22に格納し、給電機器70が車両5に中継機器60を介して給電できる。
また、中継機器本体63が下部構造63aと上部構造63bとを持ち、下部構造63bを車両5を支持するケージ30またはトレイ10に支持されると、中継回路62の中継ケーブル62aが上部構造63bから下方に垂れる様にしたので、中継ケーブル62aを介して電動車両5に給電する際に、中継回路62が他の機構に引っ掛かる恐れを抑制できる。
また、中継機器本体63とトレイ櫛歯部材11との互いの接触位置に位置決め用凸部と位置決め用凹部と各々に設け、中継機器本体63とケージ櫛歯部材31との互いの接触位置に位置決め用凸部と位置決め用凹部とを各々に設ける様にしたので、簡単な構造で中継機器本体63とケージ30とを位置決めし、中継機器本体62とトレイ10とを位置決めできる。
【0071】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0072】
H 移動空間
G 入出庫空間
I 第一位置決め構造
J 第二位置決め構造
5 車両
6 充電ケーブル
10 トレイ
11 トレイ櫛歯部材
12 トレイ構造部材
12a トレイ基礎構造部材
12b トレイ梁構造部材
13 中継機器支持部材
20 主構造体
21 架構
22 格納棚
30 ケージ
31 ケージ櫛歯部材
32 ケージ構造部材
32a ケージ基礎構造部材
32b ケージ梁構造部材
40 移動機器
41 牽引索
42 シーブ
43 巻上げ機器
50 横行機器
51 駆動ローラ
52 横行駆動機器
60 中継機器
61 棚側中継端子
62 中継回路
62a 中継ケーブル
62b 車両側中継端子
63 中継機器本体
63a 中継機器下部構造
63b 中継機器上部構造
70 給電機器
71 給電端子
72 給電回路
72a 給電ケーブル
72b 電源機器
【先行技術文献】
【特許文献】
【0073】
【特許文献1】特許第2908939号
【特許文献2】特許第2908940号
【特許文献3】特開2001−359203号
【特許文献4】特開2002−004620号
【特許文献3】特開平06−028124号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を受電可能な電動車両を含む複数の車両を駐車させる駐車装置であって、
車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長手部材である複数のトレイ櫛歯部材と複数の該トレイ櫛歯部材を支持するトレイ構造部材とを各々に有する複数のトレイと、
車両を入出庫させる空間である入出庫空間に繋がり特定の一方向である特定方向に延びた移動空間を形成する架構と前記移動空間に沿う様に前記特定方向に並べられ複数のトレイを各々に格納する複数の格納棚とを有する主構造体と、
前記移動空間の中を移動自在に案内される構造体であって車両の前後左右の車輪を支持できる様に櫛歯状に設けられた複数の長尺部材である複数のケージ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材を支持するケージ構造部材とを有するケージと、
前記ケージを前記移動空間の中で前記特定方向に移動させることをできる移動機器と、
複数の格納棚の各々に対応して設けられ複数の前記トレイを複数の前記格納棚の内の対応する格納棚である対応格納棚と該対応格納棚に隣り合った前記移動空間の中の位置である対応位置との間で各々に水平移動させることをできる複数の横行機器と、
電気の端子である棚側中継端子と前記棚側中継体へ給電された電力を電動車両に給電できる中継回路と前記棚側中継端子を支持する中継機器本体とを有する中継機器と、
前記格納棚の位置に固定され前記棚側中継端子に脱着可能に電気的に接合できる給電端子と前記給電端子に電力を給電する給電回路とを有する給電機器と、
を備え、
前記ケージが前記中継機器を支持可能であり、
前記トレイが前記中継機器を支持可能であり、
前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上下方向に通り過ぎると前記トレイと前記ケージとがすれ違って車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき、
前記中継機器を支持した前記トレイを前記格納棚に停止させると前記棚側中継端子が前記給電端子に脱着可能に電気的に接合する、
ことを特徴とする駐車装置。
【請求項2】
前記中継機器本体と前記ケージとが互いに位置決めできる第一位置決め構造を持ち、
前記中継機器本体と前記トレイとが互いに位置決めできる第二位置決め構造を持ち、
前記トレイを前記対応位置に停止させて前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記ケージが前記対応位置を下方向に通り過ぎると前記中継機器を前記ケージから前記トレイへ移載して前記トレイが前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持し、
前記第二位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記対応位置を上方向に通り過ぎると前記中継機器を前記トレイから前記ケージに移載して前記ケージが前記第一位置決め構造により位置決めされた前記中継機器を支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項3】
前記中継機器が入出庫空間で前記第一位置決め構造により位置決めされて前記ケージに脱着可能に載せるられる様になっている、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
前記中継機器本体が上から見て略長方形の板構造体であって左右1対の長辺に挟まれ車両の前後左右の車輪を前記長辺に沿って転動可能に案内する左右1対の案内面を形成するパレットであり、
車両が前記中継機器を支持した前記ケージに支持されるとき前記ケージ櫛歯部材は前記パレットを介して車両の左右1対の車輪を支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項5】
前記中継機器本体が前記ケージと前記トレイとに各々に支持されることをできる中継機器下部構造と前記中継機器下部構造に支えられ前記中継機器が前記ケージ又は前記トレイに支持されたときに前記ケージ又は前記トレイに支持された車両の上方を囲う中継機器上部構造とを持ち、
前記中継回路が前記棚側中継端子に一方の側を電気的に接続され他方の側を前記中継機器上部構造から下方に垂れる中継ケーブルを持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項6】
前記第一位置決め構造が前記中継機器本体と前記ケージの前記ケージ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とであり、
前記第二位置決め構造が前記中継機器本体と前記トレイの前記トレイ櫛歯部材との互いの接触位置に各々に設けられた位置決め用凸部と位置決め用凹部とである、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項7】
前記移動空間が上下方向に延びた昇降空間であって、
前記移動機器が前記ケージを前記昇降空間の中で上下方向に移動させることをでき、
前記トレイを前記対応位置に停止させて前記ケージが前記移動機器により移動させられて前記昇降空間の中で前記対応位置を上下方向に通り過ぎると複数の前記トレイ櫛歯部材と複数の前記ケージ櫛歯部材とがすれ違って車両を前記トレイと前記ケージとの間で移載でき又前記中継機器を前記トレイと前記ケージとの間で移載できる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−149209(P2011−149209A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11696(P2010−11696)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)