説明

駐車装置

【課題】 車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【解決手段】
従来の駐車装置に変わって、前記主構造体と一対の前記スプロケットと前記主務チェーンと複数のケージとスリップリング電気機器と前記給電回路と前記導電回路と前記電源機器とを備える駐車装置において、前記上スプロケットと前記下スプロケットとの間にある左右一対の前記ケージ移動空間と前記主務チェーンの上下移動する空間である前記チェーン移動空間とに挟まれる前記隙間空間にN個の前記導電性架線を配置させ、主務チェーンに支持された集電器により集電した電気をスリップリング電気機器を介してケージに搭載した車両に給電するるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を駐車させる駐車装置に係る。特に、電気自動車を含む車両を駐車させる駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の車両を駐車させるのに駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構がある。
例えば、メリーゴーランド方式駐車機構では、上下に配された一対のスプロケットに掛け渡されたチェーンに所定の間隔で吊られたケージに車両を駐車させる。電動機がスプロケットを回転駆動する。
【0003】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両と総称する。
電動車両には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両に給電することが考えられる。
電動車両には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや100/200V等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を駐車させる駐車装置であって、主要な構造体である主構造体と、前記主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配された一対のスプロケットである上スプロケットと下スプロケットと、前記上スプロケットと前記下スプロケットとに巻き掛けられる無端チェーンと前記無端チェーンの長手方向に沿って所定の間隔で配される複数の主務チェーンアタッチメントと複数の前記主務チェーンアタッチメントに前記無端チェーンから離れた位置に各々に支持される複数のケージ軸受とを有する主務チェーンと、複数の前記ケージ軸受に回転自在に各々に吊られ車両を搭載可能な複数のケージと、前記ケージ軸受の回転軸の回りに相対回転でき互いの間で電気的に導通できる一対の電気機器である第一電気機器と第二電気機器とを持ち前記第一電気機器を前記ケージに支持され前記第二電気機器を前記主務チェーンに支持されるスリップリング電気機器と、前記第一電気機器に電気的に各々に接続し前記ケージに乗った車両へ給電できる給電回路と、前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動する導電線を有し前記第二電気機器に電気的に導通する導電回路と、上下方向に延びた直線状の給電用の架線であるN(N=1、2、3、4・・)個の導電性架線と前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動し前記導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を前記導電回路に給電できるN個の集電器と電源の電力を前記導電性架線に給電する電源回路とを有する電源機器と、を備え、前記上スプロケットと前記下スプロケットとの間に前記ケージの上下移動する空間である左右一対のケージ移動空間を持ち、前記主務チェーンの上下移動する空間である左右一対の主務チェーン移動空間を持ち、N個の前記導電性架線が上から見て左右一対の前記主務チェーン移動空間と左右一対の前記ケージ移動空間とに挟まれる空間である左右一対の隙間空間のうちのどちらか一方の隙間空間に位置し、N個の集電器が前記主務チェーンの循環移動に対応して上下方向に循環移動して前記導電性架線から接触しつつ電気を集電する、ものとした。
【0006】
上記本発明の構成により、主構造体が、主要な構造体である。一対のスプロケットである上スプロケットと下スプロケットとが、前記主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配される。主務チェーンが、無端チェーンと複数の主務チェーンアタッチメントと複数のケージ軸受とを有する。無端チェーンが、前記上スプロケットと前記下スプロケットとに巻き掛けられる。複数の主務チェーンアタッチメントが、前記無端チェーンの長手方向に沿って所定の間隔で配される。複数のケージ軸受が、複数の前記主務チェーンアタッチメントに前記無端チェーンから離れた位置に各々に支持される。複数のケージが、複数の前記ケージ軸受に回転自在に各々に吊られ車両を搭載可能である。スリップリング電気機器が、前記ケージ軸受の回転軸の回りに相対回転でき互いの間で電気的に導通できる一対の電気機器である第一電気機器と第二電気機器とを持ち前記第一電気機器を前記ケージに支持され前記第二電気機器を前記主務チェーンに支持される。給電回路が、前記第一電気機器に電気的に接続し前記ケージに乗った車両へ給電できる。導電回路が、前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動する導電線を有し前記第二電気機器に電気的に導通する。電源機器が、N(N=1、2、3、4・・)個の導電性架線とN個の集電器と電源回路とを有する。導電性架線が、上下方向に延びた直線状の給電用の架線である。集電器が前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動し前記導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を前記導電回路に給電できる。電源回路が、電源の電力を前記導電性架線に給電する。左右一対のケージ移動空間が、前記上スプロケットと前記下スプロケットとの間に前記ケージの上下移動する空間である。主務チェーン移動空間が、前記主務チェーンの上下移動する空間である。N個の前記導電性架線が上から見て左右一対の前記主務チェーン移動空間と左右一対の前記ケージ移動空間とに挟まれる空間である左右一対の隙間空間のうちのどちらか一方の隙間空間に位置する。N個の集電器が前記主務チェーンの循環移動に対応して上下方向に循環移動して前記導電性架線から接触しつつ電気を集電する。
その結果、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持されたN個の集電器がN個の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
【0007】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0008】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、N個の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持される。
上記の実施形態の構成により、N個の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持される。
その結果、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持されたN個の集電器がN個の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、一対の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持され、一対の前記集電器が一対の前記導電性架線を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動できる様に前記主務チェーンに支持される。
上記の実施形態の構成により、一対の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持される。一対の前記集電器が一対の前記導電性架線を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動できる様に前記主務チェーンに支持される。
その結果、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持された一対の集電器が一対の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。
上記の実施形態の構成により、前記導電性架線が線状のトロリ線と上部案内部材と下部案内部材とを持つ。線状のトロリ線が、上下方向に延びる。上部案内部材が、該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する。下部案内部材が、該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する。前記集電器が集電ブラシと集電ブラシカバーと付勢機構とを持つ。集電ブラシが、前記トロリ線に接触して電気を集電する。集電ブラシカバーが、当該集電ブラシを囲う。付勢機構が、該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する。前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。
その結果、前記集電器が前記隙間空間に侵入したときに前記上部案内部材又は前記下部案内部材に案内されて安定して前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する上部摺動面を形成する上部摺動部材と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する下部摺動面を形成する下部摺動部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材の前記上部傾斜面に案内されて下方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記上部摺動部材の上部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に上方へ案内されて移動しつつ前記集電ブラシを前記下部摺動部材の前記下部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。
上記の実施形態の構成により、前記導電性架線が線状のトロリ線と上部摺動部材と上部案内部材と下部摺動部材と下部案内部材とを持つ。線状のトロリ線が、上下方向に延びる。上部摺動部材が、該トロリ線の上端部に連結し、該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する上部摺動面を形成する。上部案内部材が、該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する。下部摺動部材が、該トロリ線の下端部に連結し、該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する下部摺動面を形成する。下部案内部材が、該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する。前記集電器が集電ブラシと集電ブラシカバーと付勢機構とを持つ。前記集電ブラシが、前記トロリ線に接触して電気を集電する。前記集電ブラシカバーが、当該集電ブラシを囲う。前記付勢機構が、該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する。前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記上部摺動部材の上部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記下部摺動部材の前記下部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる。
その結果、前記集電器が前記隙間空間に侵入したときに前記上部案内部材と前記上部摺動部材又は前記下部案内部材と前記下部摺動部材に案内されて安定して前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
前記主構造体と一対の前記スプロケットと前記主務チェーンと複数のケージとスリップリング電気機器と前記給電回路と前記導電回路と前記電源機器とを備える駐車装置において、前記上スプロケットと前記下スプロケットとの間にある左右一対の前記ケージ移動空間と前記主務チェーンの上下移動する空間である前記チェーン移動空間とに挟まれる前記隙間空間にN個の前記導電性架線を配置させ、主務チェーンに支持された集電器により集電した電気をスリップリングを介してケージに搭載した車両に給電する様にしたので、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持されたN個の集電器がN個の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
また、前記主構造体に支持されるN個の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様にしたので、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持されたN個の集電器がN個の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
また、一対の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様にし、一対の前記集電器が一対の前記導電性架線を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動する様にしたので、一対のスプロケットを回転させると前記隙間空間の中で前記主務チェーンに支持された一対の集電器が一対の導電性架線に摺動して電気を集電し、前記スリップリング電気機器を介してケージに乗せた車両に電気を給電できる。
また、前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに集電ブラシを囲う前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させ、前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに集電ブラシを囲う前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる様にしたので、前記集電器が前記隙間空間に侵入したときに前記上部案内部材又は前記下部案内部材に案内されて安定して前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる。
また、前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに集電ブラシを囲う前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動ししつつ前記集電ブラシを前記上部摺動部材の上部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させ、前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに集電ブラシを囲う前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動したつつ前記集電ブラシを前記下部摺動部材の前記下部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる様にしたので、前記集電器が前記隙間空間に侵入したときに前記上部案内部材と前記上部摺動部材又は前記下部案内部材と前記下部摺動部材に案内されて安定して前記集電ブラシを前記トロリ線に摺動させる。
従って、車両を駐車させる駐車装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の透視図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分拡大図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のA−A断面図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のB−B矢視図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分平面図その1である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分平面図その2である。
【図9】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のC−C矢視図である。
【図10】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のD−D矢視図である。
【図11】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分正面図である。
【図12】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のE−E矢視図である。
【図13】本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のF部拡大図である。
【図14】本発明の第一の実施形態に係るケージの斜視図その1である。
【図15】本発明の第一の実施形態に係るケージの斜視図その2である。
【図16】本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図その1である。
【図17】本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図その2である。
【図18】本発明の第一の実施形態に係るケージの平面図である。
【図19】本発明の第一の実施形態に係るケージの正面図である。
【図20】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分平面図である。
【図21】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分正面図である。
【図22】本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態にかかる駐車装置は、給電プラグ受を持った車両を駐車させる装置である。
車両5は、直流または交流の電気を給電される自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気または液体燃料で動くハイブリッド自動車である。
例えば、車両5は、電気を給電され、電気のみで動く自動車である。
【0015】
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の斜視図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の概念図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の透視図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分拡大図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のA−A断面図である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のB−B矢視図である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分平面図その1である。図8は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分平面図その2である。図9は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のC−C矢視図である。図10は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のD−D矢視図である。図11は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の部分正面図である。図12は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のE−E矢視図である。図13は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のF部拡大図である。図14は、本発明の第一の実施形態に係るケージの斜視図その1である。図15は、本発明の第一の実施形態に係るケージの斜視図その2である。図16は、本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図その1である。図17は、本発明の第一の実施形態に係るケージの側面図その2である。図18は、本発明の第一の実施形態に係るケージの平面図である。図19は、本発明の第一の実施形態に係るケージの正面図である。
図1では、理解の容易のために、一部のケージを省略している。
図2は、装置の構成部品の電気的な関係を理解するのを助けるために、装置の構成部品を本発明の物理的な配置と一致させずに記載した概念図である。
【0016】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、車両5を駐車させる装置であって、主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40とスリップリング電気機器50と給電回路60と導電回路70と電源機器100とで構成される。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、車両5を駐車させる装置であって、主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40とスリップリング電気機器50と給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、車両5を駐車させる装置であって、主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成されてもよい。
例えば、第一の実施形態にかかる駐車装置は、主構造体10と前後一対の上スプロケット21と前後一対の下スプロケット22と前後一対の主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成される。
駐車装置は、一対のスプロケット20である上スプロケット21と下スプロケット22との間にケージ40の上下移動する空間である左右一対のケージ移動空間Hをもつ。
駐車装置は、一対のスプロケット20である上スプロケット21と下スプロケット22との間に主務チェーンの上下移動する空間である左右1対の主務チェーン移動空間Fを持つ。
【0017】
主構造体10は、駐車装置の主要な構造体である。
例えば、主構造体10は、図2に示す様に縦長の構造体である。
主構造体10は、後述する一対のスプロケット20を回転自在に支持し、主務チェーン30を上下方向に移動自在に案内し、下スプロケットを下方にテイクアップして上スプロケットを回転駆動する。
【0018】
一対のスプロケット20は、主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配され、上スプロケット21と下スプロケット22とで構成される。
例えば、一対のスプロケット20は、主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配され、前後一対の上スプロケット21と前後一対の下スプロケット22とで構成される。
例えば、前後一対の上スプロケット21が前後方向に離れて配され、前後一対の下スプロケッ22が前後方向に離れて配される。
【0019】
主務チェーン30は、上スプロケット21と下スプロケット22とに巻き掛けられる。
主務チェーン30は、無端チェーン31と複数の主務チェーンアタッチメント32と複数のケージ軸受33とで構成される。
無端チェーン31は、上スプロケット21と下スプロケット22とに巻き掛けられる。
例えば、一対の無端チェーン31が、前後一対の上スプロケット21と前後下スプロケット22とに各々に巻き掛けられる。
複数の主務チェーンアタッチメント32が、無端チェーン31の長手方向に沿って所定の間隔で配される。
ケージ軸受33が、主務チェーンアタッチメント32に無端チェーン31から離れた位置に支持される。
無端チェーン31は、チェーンガイド部材11により上下方向の循環移動を案内される。
【0020】
ケージ40は、ケージ軸受33に回転自在に車両5を搭載可能な機構である。
ケージ40は、パレット41と前後一対のハンガー42とケージ吊軸43とで構成される。
パレット41は、上から見て略長方形の板構造体であり上面に車両を乗せることをできる。
前後一対のハンガー42は、前から見て略矩形の枠構造体であり下方の辺がパレットの一対の短辺の側を各々に支える。
ケージ吊軸43は、前後一対のハンガー42の上の辺に各々に連結し前後一対の端部を前後一対のケージ軸受33に回転自在に各々に支持される。
【0021】
スリップリング電気機器50は、ケージ軸受33の回転軸の回りに相対回転でき互いの間で電気的に導通できる一対の電気機器である第一電気機器51と第二電気機器52とを各々に持ち、第一電気機器51をケージ40に支持され、第二電気機器52を主務チェーン30に支持される。
例えば、第一電気機器51はスリップリング側の電気機器であり。第二電気機器52はブラシ側の電気機器である。
例えば、第一電気機器51はブラシ側の電気機器であり。第二電気機器52はスリップリング側の電気機器である。
第一電気機器51は、給電ケーブル61に電気的に接続される。
第二電気機器52は、配電線72に電気的に接続される。
図14は、第一電気機器51がケージ吊軸43に固定され、第二電気機器52が主務チェーンアタッチメント32に固定されるのを示す。
【0022】
給電回路60は、第一電気機器51に電気的に接続し、ケージ40に乗った車両5の給電プラグ受に給電可能な電力を出力できる回路である。
例えば、給電回路60は、給電ケーブル61と差込口62と給電ケーブル接続箱63とで構成される。
給電ケーブル61は、一方の端部を第一電気機器51に電気的に接続されケージ40に乗った車両5の上方から垂れ下がる。
給電ケーブル61の他方の端部からケージ40に乗った車両5の給電プラグ受へ給電可能な電力を出力できる。
給電ケーブル61の他方の端部からケージに乗った車両の給電プラグ受へ、車両充電ケーブルを介して、給電可能である。
車両充電ケーブルは、給電プラグ64と電源側差込プラグ65と充電ケーブル66とで構成される。給電プラグ64は車両の給電プラグ受に抜き差しできるプラグである。電源側差込プラグ65は差込口62に抜き差しできるプラグである。充電ケーブル66は、給電プラグ64と電源側差込プラグ65とを電気的に接続するケーブルである。電源側差込プラグ65は一般家屋の100Vコンセントに抜き刺しすることもできる。
給電ケーブル接続箱63は、給電ケーブル61の途中に設けられる。
給電ケーブル接続箱63は、給電回路及び車両充電ケーブルの過電流と短絡保護の機能と車両への給電制御の機能とを持つ電気機器である。
また、例えば、給電回路60は、給電ケーブル61と給電プラグ64と給電ケーブル接続箱63とで構成される。
この様にすると、車両充電ケーブルを用いずに、直接に車両の給電プラグ受に給電できる。
【0023】
給電回路60をケージ40に支持させる2つの構造を、図を基に、説明する。
第一の支持構造では、給電回路70がケージ40の上部に案内され、パレット41に乗った車両5へ上方から給電される。
図15、図16は、 第一の支持構造を示す。 ・
ケージ40は、回転レバー45を備える。
回転レバー45は、ケージ吊軸43に垂直軸回りに回転自在に固定されたレバーである。
給電ケーブル51が、給電ケーブル接続箱63を経由して、ケージ吊り軸43と回転レバー45とに配される。
給電ケーブル61の端部に設けられた差込み口62が、回転レバー45から垂れ下がる。
車両5をケージ40に乗せると、車両充電ケーブルの給電プラグ64を差込口に差し込み、車両充電ケーブルの給電プラグ64を車両の給電プラグ受に差し込む。
【0024】
第二の支持構造では、給電回路70がケージ40の下部に案内され、パレット41に乗った車両5へ下方から給電される。
図17、18、19は、第二の支持構造を示す。
給電ケーブル51が、給電ケーブル接続箱63を経由して、スリップリング電気機器50からハンガー42の下部に配される。
ハンガー42の下部に設けられた電気接点が、パレット41の下部に設けられた電気接点に脱着可能に接続される。
パレット41がハンガー42に支えられると、ハンガー42の下部に設けられた電気接点がパレット42の下部に設けられた電気接点に電気的に導通する。
ハンガー42の下部に設けられた電気接点が、パレット41の上面に設けられた差込み口62に電気的に導通する。
車両5をケージ40に乗せると、車両充電ケーブルの給電プラグ64を差込口に差し込み、車両充電ケーブルの給電プラグ64を車両の給電プラグ受に差し込む。
【0025】
導電回路70は、第二電気機器152に電気的に導通する回路である。
例えば、導電回路70は、複数の第二電気機器に電気的に各々に導通する回路である。
導電回路70は、導電線71を備える。
例えば、導電回路70は、導電線71と配電線72と導電線固定具73とで構成される。
導電線71は、主務チェーン30に固定されて無端チェーン31の循環移動と共に循環移動する。
配電線72は、導電線71から電気的に分岐し第二電気機器52に電気的に接続される。
導電線固定具73は、導電線71を主務チェーン30に固定する部材である。
例えば、導電線固定具73は導電線71を無端チェーン31に固定する。
無端チェーン31が循環移動すると、導電線固定具73に引っ張られて循環移動する。
【0026】
以下に、導電線71の支持構造を説明する。
図4、5、6は、導電線71の支持構造を示す。
複数の導電線固定具73が、無端チェーン31を構成する複数のチェーンプレートのうちの幾つかのチェーンプレートに固定される。
例えば、導電線固定具73が、1対のチェーンプレートのうちの一方のチェーンプレートに固定される。
導電線71が、無端チェーン31の延びる方向に沿って僅かにたるみをもって配される。
例えば、導電線固定具73が1対の外チェーンプレートまたは1対の内チェーンプレートのうちの一方のチェーンプレートの中央部に固定される。
導電線固定具73が、無端チェーン31を固定する。
導電線固定具73が、無端チェーン31を挟み込む。
無端チェーン31が上スプロケット21と下スプロケット22に巻きかけられるときに、無端チェーン31の弛みが少なくなる。
【0027】
電源機器100は、電源の電力を導電回路70に給電する機器である。
電源機器100は、N(N=1、2、3、4・・・)個のN個の導電性架線110と複数の集電器120と電源回路130とで構成されてもよい。
電源機器100は、N(N=1、2、3、4・・・)個のN個の導電性架線110と複数の集電器120の複数組と電源回路130とで構成されてもよい。
導電性架線110は、上下方向に延びた直線状の給電用の架線である。
集電器120は、主務チェーンに固定されて無端チェーンの循環移動と共に循環移動し導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を導電回路に給電できる機器であってもよい。
集電器120は、主務チェーンに無端チェーンの延びる方向に沿って所定の間隔で配される様に各々に固定されて無端チェーンの循環移動と共に循環移動し導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を導電回路に給電できる機器であってもよい。
電源回路130は、導電性架線に給電する回路である。
【0028】
N個の導電性架線110が、左右一対の隙間空間Gのうちのどちらか一方の隙間空間Gに位置する。
左右一対の隙間空間Gは、上から見て左右一対の主務チェーン移動空間Fと左右一対のケージ移動空間Hとに挟まれる左右一対の空間である。
例えば、一対の導電性架線110が、左右一対の隙間空間Gのうちのどちらか一方の隙間空間Gに位置する。
【0029】
N個の導電性架線110が隙間空間Gの中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に主構造体10に支持されてもよい。
例えば、一対の導電性架線110が隙間空間Gの中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に主構造体10に支持される。
【0030】
N個の集電器120が主務チェーン30の循環移動に対応して上下方向に循環移動して導電性架線から接触しつつ電気を集電する。
N個の集電器120の複数組が主務チェーン30の循環移動に対応して上下方向に循環移動して導電性架線から接触しつつ電気を集電する。
一対の集電器120が隙間空間Gの中で一対の導電性架線110を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動する様に主務チェーンに支持されてもよい。
一対の集電器120のうちの左側に位置する1個の集電器120が集電ブラシ121を左側から一対の導電性架線110のうちの左側に位置する導電性架線110のトロリ線111に左側から接触させる。
一対の集電器120のうちの右側に位置する1個の集電器120が集電ブラシ121を左側から一対の導電性架線110のうちの右側に位置する導電性架線110のトロリ線111に右側から接触させる。
一対のスプロケット20が回転するときに複数の集電器120の複数組のうちの常に少なくともどれか一組の集電器120が導電性架線110に接触して摺動する。
【0031】
集電器120が、集電ブラシ121と集電ブラシカバー122と付勢機構123とで構成されてもよい。
集電器120が、2個の集電ブラシ121と2個の集電ブラシカバー122と2個の付勢機構123とで構成されてもよい。
例えば、集電器120が、2個の集電ブラシ121と2個の集電ブラシカバー122と2個の付勢機構123と集電器固定部材124で構成される。
集電ブラシ121は、後述するトロリ線111に接触して電気を集電するものである。
集電ブラシカバー122は、集電ブラシ121を囲う部材である。
集電ブラシカバー122は、集電ブラシ121のトロリ線111に接触する部分を露出させる様に囲う。
例えば、接触するトロリ線111の長手方向に視線を平行にして見ると、集電ブラシカバー122は、底部と底部の両端から立ち上げる一対の側部とで構成される。集電ブラシカバー122は、底部に集電ブラシ121の根本を埋め込まれ、一対の側部と集電ブラシ121の先端部との間に隙間を設けられる。
付勢機構123は、集電ブラシカバー122を介して集電ブラシ121をトロリ線111に所定の付勢力で付勢する機構である。
集電器固定部材124は、付勢機構123を主務チェーン30に固定する部材である。
例えば、集電器固定部材124は、一対の付勢機構123を主務チェーンアタッチメント32に固定する。
図10は、集電器固定部材124の構造の一例を示す。
【0032】
導電性架線110が、トロリ線111と上部案内部材114uと下部案内部材114dとで構成されてもよい。
例えば、導電性架線110が、トロリ線111とトロリ線カバー112と上部案内部材114uと下部案内部材114dとで構成される。
トロリ線111は、上下方向に延びる線状の導電するものである。例えば、トロリ線は銅線である。
トロリ線カバー112は、トロリ線111の長手方向に沿った集電ブラシ121に接触される部分を露出させて、他の部分を覆う部材である。
上部案内部材114uは、トロリ線111の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する部材である。
上部案内部材114uの上部傾斜面は、トロリ線111の上端部から上方向に移るに従ってトロリ線111の摺動面から垂直方向の離間距離を大きくする様に形成される。
下部案内部材114dは、トロリ線111の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する部材である。
下部案内部材114dの下部傾斜面は、トロリ線111の上端部から下方向に移るに従ってトロリ線111の摺動面から垂直方向の離間距離を大きくする様に形成される。
【0033】
集電器120が、上から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシカバー122を上部案内部材114uに案内されて下方に移動した後で集電ブラシ121をトロリ線111に接触させる。
集電器120が、下から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシカバー122を下部案内部材114dに案内されて上方に移動した後で集電ブラシ121をトロリ線111に接触させる。
【0034】
導電性架線110が、トロリ線111と上部摺動部材113uと上部案内部材114uと下部摺動部材113dと下部案内部材114とで構成されてもよい。
例えば、導電性架線110が、トロリ線111とトロリ線カバー112と上部摺動部材113uと上部案内部材114uと下部摺動部材113dと下部案内部材114dと架線固定部材115と架線支持部材116で構成される。
トロリ線111は、上下方向に延びる線状の導電するものである。
トロリ線カバー112は、トロリ線111の長手方向に沿った集電ブラシ121に接触する部分を露出させて、他の部分を覆う部材である。
上部摺動部材113uは、トロリ線111の上端部に連結し、トロリ線111の摺動面Sに面の高さを一致する上部摺動面を形成する部材である。
下部摺動部材113dは、トロリ線111の下端部に連結し、トロリ線111の摺動面Sに面の高さを一致する下部摺動面を形成する。
上部案内部材114uは、トロリ線111の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する部材である。
下部案内部材114dは、トロリ線111の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する部材である。
架線固定部材115は、トロリ線カバー112を介してトロリ線111に固定される部材である。
複数の架線固定部材115は、トロリ線カバー112に長手方向に所定の間隔を配して固定される。
架線支持部材116は、主構造体10に固定され、架線固定部材115を支持する部材である。
複数の架線支持部材116は、主構造体10に固定され、複数の架線固定部材115を各々に支持する部材である。
【0035】
集電器120が、上から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシカバー122を上部案内部材114uの上部傾斜面に案内されて下方へ移動しつつ集電ブラシ121を上部摺動部材113uの上部摺動面に案内された後で集電ブラシ121をトロリ線111に接触させる。
集電器120が、下から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシカバー122を下部案内部材114dの下部傾斜面に案内されて上方へ移動しつつ集電ブラシ121を下部摺動部材113dの下部摺動面に案内された後で集電ブラシ121をトロリ線111に接触させる。
【0036】
旋回機器90は、パレット41の前後方向を入れ替えるために、パレット41を旋回させる機構である。
旋回機器90は、パレット41を持ち上げて前後一対のハンガー42から外し、パレット41を180度旋回させてから降ろし、パレット41を前後一対のハンガー42に支持させる。
【0037】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図20は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分平面図である。図21は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分正面図である。図22は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の部分側面図である。
図22は導電性架線と集電器の側面をしめすが、導電性架線と集電器の内部構造は、図11で示した構造と同一である。
【0038】
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置は、車両5を駐車させる装置であって、主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40とスリップリング電気機器50と給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成される。
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置は、車両5を駐車させる装置であって、主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成されてもよい。
例えば、第一の実施形態にかかる駐車装置は、主構造体10と前後一対の上スプロケット21と前後一対の下スプロケット22と前後一対の主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100と旋回機構90とで構成される。
駐車装置は、一対のスプロケット20である上スプロケット21と下スプロケット22との間にケージ40の上下移動する空間である左右一対のケージ移動空間Hをもつ。
駐車装置は、一対のスプロケット20である上スプロケット21と下スプロケット22との間に主務チェーン30の上下移動する空間である左右1対の主務チェーン移動空間Fを持つ。
【0039】
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置の主要な構造は、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置の構造と同じであるので、同じ部分の説明を省略して、異なる点のみを説明する。
主構造体10と一対のスプロケット20と主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と旋回機構90の構造は、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置の構造と同じである
【0040】
電源機器100は、電源の電力を導電回路70に給電する機器である。
電源機器100は、N(N=1、2、3、4・・・)個のN個の導電性架線110と複数の集電器120と電源回路130とで構成されてもよい。
電源機器100は、N(N=1、2、3、4・・・)個のN個の導電性架線110の複数組と複数の集電器120と電源回路130とで構成されてもよい。
導電性架線110は、上下方向に延びた直線状の給電用の架線である。
集電器120は、主務チェーンに無端チェーンの延びる方向に沿って所定の間隔で配される様に各々に固定されて無端チェーンの循環移動と共に循環移動し導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を導電回路に給電できる機器である。
電源回路130は、導電性架線に給電する回路である。
導電性架線110と電源回路130の構造は、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置の構造と同じである。
【0041】
N個の集電器120が、主務チェーン30の循環移動に対応して上下方向に循環移動して導電性架線110から接触しつつ電気を集電する。
N個の集電器120の複数組が、主務チェーン30の循環移動に対応して上下方向に循環移動して導電性架線110から接触しつつ電気を集電する。
一対の集電器120が隙間空間Gの中で一対の導電性架線110を一体として主務チェーン移動空間Fのある側から一対のトロリ線111に接触して上下方向に移動する様に主務チェーンに支持されてもよい。
一対の集電器120のうちの左側に位置する1個の集電器120が集電ブラシ111を左側から一対の導電性架線110のうちの左側に位置する導電性架線110のトロリ線111に主務チェーン移動空間Fのある側から接触させる。
一対の集電器120のうちの右側に位置する1個の集電器120が集電ブラシ111を左側から一対の導電性架線110のうちの右側に位置する導電性架線110のトロリ線111に主務チェーン移動空間Fのある側から接触させる。
【0042】
また、本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
主構造体10と上下に配された一対のスプロケット20の前後に配された2組と主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100とを備える駐車装置において、上スプロケット21と下スプロケット22との間にある左右一対にケージ移動空間Hのうちのどちらか一方のケージ移動空間Hと主務チェーン30の上下移動する空間である主務チェーン移動空間Fとに挟まれる隙間空間Gに上下方向に沿って延びるN個の導電性架線110とN個の集電器120の複数組を配置させる様にしたので、一対のスプロケット20を回転させると隙間空間Gの中で主務チェーン30に支持されたN個の集電器120の複数組のうちの少なくとも1組がN個の導電性架線110に接触または摺動して電気を集電し、スリップリング電気機器50を介してケージ40に乗せた車両5に電気を給電できる。
また、主構造体10と上下に配された一対のスプロケット20の前後に配された2組と主務チェーン30と複数のケージ40と複数のスリップリング電気機器50と複数の給電回路60と導電回路70と電源機器100とを備える駐車装置において、上スプロケット21と下スプロケット22との間にある左右一対にケージ移動空間Hのうちのどちらか一方のケージ移動空間Hと主務チェーン30の上下移動する空間である主務チェーン移動空間Fとに挟まれる隙間空間Gに上下方向に沿って延びる一対の導電性架線110と一対の集電器120の複数組を配置させる様にしたので、一対のスプロケット20を回転させると隙間空間Gの中で主務チェーン30に支持された一対の集電器120の複数組のうちの少なくとも一組が一対の導電性架線110に摺動して電気を集電し、スリップリング電気機器50を介してケージ40に乗せた車両5に電気を給電できる。
また、主構造体10に支持されるN個の導電性架線110が隙間空間Gの中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様にしたので、一対のスプロケット20を回転させると隙間空間Gの中で主務チェーンに支持されたN個の集電器120の複数組のうちのN個の集電器120がN個の導電性架線110に摺動して電気を集電し、スリップリング電気機器50を介してケージ40に乗せた車両に電気を給電できる。
また、主構造体10に支持される一対の導電性架線110が隙間空間Gの中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様にしたので、一対のスプロケット20を回転させると隙間空間Gの中で主務チェーンに支持された一対の集電器120の複数組のうちのN個の集電器120がN個の導電性架線110に摺動して電気を集電し、スリップリング電気機器50を介してケージ40に乗せた車両5に電気を給電できる。
また、一対の導電性架線110が隙間空間Gの中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様にし、一対の集電器120が隙間空間Gの中で一対の導電性架線110を一体として左右方向から挟んで上下方向に移動する様にしたので、一対のスプロケット20を回転させると隙間空間Gの中で主務チェーン30に支持された一対の集電器120が一対の導電性架線110に摺動して電気を集電し、スリップリング電気機器50を介してケージ40に乗せた車両に電気を給電できる。
また、集電器120が、上から隙間空間Gに侵入して上から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシ121を囲う集電ブラシカバー122を上部案内部材114uに案内されて下方に移動した後で集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させ、集電器120が、下から隙間空間Gに侵入して下から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシ121を囲う集電ブラシカバー122を下部案内部材114dに案内されて上方に移動した後で集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させる様にしたので、集電器120が隙間空間に侵入したときに上部案内部材114u又は下部案内部材114dに案内されて安定して集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させる。
また、集電器120が、上から隙間空間Gに侵入して上から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシ121を囲う集電ブラシカバー122を上部案内部材114uに案内されて下方に移動ししつつ集電ブラシ121を上部摺動部材113uの上部摺動面に案内された後で集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させ、集電器120が、下から隙間空間Gに侵入して下から移動して導電性架線110に摺動するのを開始するときに、集電ブラシ121を囲う集電ブラシカバー122を下部案内部材114dに案内されて上方に移動したつつ集電ブラシ121を下部摺動部材113dの下部摺動面に案内された後で集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させる様にしたので、集電器129が隙間空間Gに侵入したときに上部案内部材114uと上部摺動部材113u又は下部案内部材114dと下部摺動部材113dに案内されて安定して集電ブラシ121をトロリ線111に摺動させる。
【0043】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
一対の導電性架線110を備える例で説明したが、これに限定されず、3個以上の導電性架線を備えていてもよい。その様な場合、集電器の集電ブラシは、第一実施形態における接触方向でも、第二の実施形態おける接触方向でも、第一実施形態における接触方向と第二の実施形態おける接触方向とを組み合わせたものであってもよい。
集電器で集電した電気を導電回路70と複数のスリップリング電気機器50とを介して複数のケージに給電する例で説明したがこれに限定されない。例えば、1個の集電器で集電した電気を導電回路70と1個のスリップリング電気機器50とを介して1個のケージに給電してもよい。
N個の導電性架線110が左右一対の隙間空間Gのうちのどちらか一方の隙間空間に位置する例で説明したがこれに限定されない。例えば、N個の導電性架線110の2組が左右一対の隙間空間Gのうちの両方の隙間空間に各々に位置してもよい。
直流または単相交流を給電することを前提として、2本の導電性架線110を配する例で説明したがこれに限定されない。例えば、三相交流を給電することを前提として、3本の導電性架線110を配してもよい。
また、導電回路70を前後1対の主務チェーンのうちの一方の主務チェーンに配する例で説明したが、これに限定されない。例えば、直流、単相交流、三相交流の線路を2組の導電回路70に分けて、1組の導電回路70を前後1対の主務チェーンのうちの前方の主務チェーンに配し、他の1組の導電回路70を前後1対の主務チェーンのうちの後方の主務チェーンに配してもよい。
【符号の説明】
【0044】
H ケージ移動空間
F 主務チェーン移動空間
G 隙間空間
S 摺動面
5 車両
10 主構造体
11 チェーンガイド部材
20 スプロケット
21 上スプロケット
22 下スプロケット
30 主務チェーン
31 無端チェーン
32 主務チェーンアタッチメント
33 ケージ軸受
40 ケージ
41 パレット
42 ハンガー
43 ケージ吊軸
45 回転レバー
50 スリップリング電気機器
51 第一電気機器
52 第二電気機器
60 給電回路
61 給電ケーブル
62 差込口
63 給電ケーブル接続箱
64 給電プラグ
65 電源側差込プラグ
66 充電ケーブル
70 導電回路
71 導電線
72 配電線
73 導電線固定具
90 旋回機構
100 電源機器
110 導電性架線
111 トロリ線
112 トロリ線カバー
113u 上部摺動部材
113d 下部摺動部材
114u 上部案内部材
114d 下部案内部材
115 架線固定部材
116 架線支持部材
120 集電器
121 集電ブラシ
122 集電ブラシカバー
123 付勢機構
124 集電器固定部材
130 電源回路
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開平05−256038号
【特許文献2】特開平04−366283号
【特許文献3】特開平05−227668号
【特許文献4】特開平06−57086号
【特許文献5】特開平06−67987号
【特許文献6】特開平06−81507号
【特許文献7】特開平06−121407号
【特許文献8】特開平06−318288号
【特許文献9】特開平07−004095号
【特許文献10】特開平10−030354号
【特許文献11】特開平10−124719号
【特許文献12】特開平11−086058号
【特許文献13】特開平11−152925号
【特許文献14】特開2001−312772号
【特許文献15】特開2001−359203号
【特許文献16】特開2002−004620号
【特許文献17】実開平06−028124号
【特許文献18】実開平06−035535号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を駐車させる駐車装置であって、
主要な構造体である主構造体と、
前記主構造体に水平にした各々の回転軸を前後方向に延ばして互いに平行にし上下方向に離して配された一対のスプロケットである上スプロケットと下スプロケットと、
前記上スプロケットと前記下スプロケットとに巻き掛けられる無端チェーンと前記無端チェーンの長手方向に沿って所定の間隔で配される複数の主務チェーンアタッチメントと複数の前記主務チェーンアタッチメントに前記無端チェーンから離れた位置に各々に支持される複数のケージ軸受とを有する主務チェーンと、
複数の前記ケージ軸受に回転自在に各々に吊られ車両を搭載可能な複数のケージと、
前記ケージ軸受の回転軸の回りに相対回転でき互いの間で電気的に導通できる一対の電気機器である第一電気機器と第二電気機器とを持ち前記第一電気機器を前記ケージに支持され前記第二電気機器を前記主務チェーンに支持されたスリップリング電気機器と、
前記第一電気機器に電気的に各々に接続し前記ケージに乗った車両へ給電できる給電回路と、
前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動する導電線を有し前記第二電気機器に電気的に導通する導電回路と、
上下方向に延びた直線状の給電用の架線であるN(N=1、2、3、4・・)個の導電性架線と前記主務チェーンに固定されて前記無端チェーンの循環移動と共に循環移動し前記導電性架線から接触しつつ電気を集電し集電した電力を前記導電回路に給電できるN個の集電器と電源の電力を前記導電性架線に給電する電源回路とを有する電源機器と、
を備え、
前記上スプロケットと前記下スプロケットとの間に前記ケージの上下移動する空間である左右一対のケージ移動空間を持ち、
前記主務チェーンの上下移動する空間である左右一対の主務チェーン移動空間を持ち、
N個の前記導電性架線が上から見て左右一対の前記主務チェーン移動空間と左右一対の前記ケージ移動空間とに挟まれる空間である左右一対の隙間空間のうちのどちらか一方の隙間空間に位置し、
N個の集電器が前記主務チェーンの循環移動に対応して上下方向に循環移動して前記導電性架線から接触しつつ電気を集電する、
ことを特徴とする駐車装置。
【請求項2】
N個の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項3】
一対の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持され、
一対の前記集電器が前記隙間空間の中で一対の導電性架線を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動できる様に前記主務チェーンに支持される、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、
前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、
前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、
前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車装置。
【請求項5】
前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する上部摺動面を形成する上部摺動部材と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する下部摺動面を形成する下部摺動部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、
前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、
前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材の前記上部傾斜面に案内されて下方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記上部摺動部材の上部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、
前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に上方へ案内されて移動しつつ前記集電ブラシを前記下部摺動部材の前記下部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の駐車装置。
【請求項6】
一対の前記導電性架線が前記隙間空間の中で互いに左右方向に離れて平行に上下方向へ延びる様に前記主構造体に支持され、
一対の前記集電器が一対の前記導電性架線を一体として左右方向から間に挟んで上下方向に移動できる様に前記主務チェーンに支持される。
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項7】
前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、
前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、
前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、
前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方に移動した後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項8】
前記導電性架線が上下方向に延びる線状のトロリ線と該トロリ線の上端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する上部摺動面を形成する上部摺動部材と該トロリ線の上端部から上方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である上部傾斜面を形成する上部案内部材と該トロリ線の下端部に連結し該トロリ線の摺動面に面の高さを一致する下部摺動面を形成する下部摺動部材と該トロリ線の下端部から下方向に移るに従って幅が拡がる傾斜面である下部傾斜面を形成する下部案内部材とを持ち、
前記集電器が前記トロリ線に接触して電気を集電する集電ブラシと当該集電ブラシを囲う集電ブラシカバーと該集電ブラシカバーを介して該集電ブラシを前記トロリ線に所定の付勢力で付勢する付勢機構とを持ち、
前記集電器が上から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記上部案内部材に案内されて下方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記上部摺動部材の上部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させ、
前記集電器が下から移動して前記導電性架線に摺動するのを開始するときに前記集電ブラシカバーを前記下部案内部材に案内されて上方へ移動しつつ前記集電ブラシを前記下部摺動部材の前記下部摺動面に案内された後で前記集電ブラシを前記トロリ線に接触させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−46995(P2012−46995A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191586(P2010−191586)
【出願日】平成22年8月28日(2010.8.28)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)