説明

骨盤調整ボール

【課題】スポーツ選手が怪我を予防するための骨盤調整ボールを提供する。
【解決手段】ボールの中心部材2に硬い材質を使い、ボール本体1に軟らかい材質を使う事で骨盤の筋肉を痛める事なく強く指圧して骨盤を調整できる。ボールの中心部材2の硬さは、体重100キログラムの人が足で乗っても、へこまない材質とする。材質は木材やコルクまたは、プラスチックなどが適している。骨盤の筋肉は太く厚いので、へこむ材質では強い指圧が出来ず骨盤が調整されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨盤の筋肉を指圧する調整ボールである。
【背景技術】
【0002】
従来は、体の中心である骨盤を緩め指圧調整する器具は、なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−160056号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1にあっては、骨盤の筋肉を緩める指圧は出来ない。
骨盤の筋肉は太く、大きいので強い指圧が必要である。ボールに硬い材質を使うと筋肉を傷めてしまい、逆に軟らかい材質を使うとボールは潰れて弱い指圧になる。
性別、年齢、体重は、人それぞれ異なる為、適応出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解決するためボールの中心部材2に硬い材質、ボール本体1に軟らかい材質を使う事により、骨盤の筋肉を傷めず、強く指圧し調整出来る様にした。スポーツ選手は厳しい練習をすると怪我を繰り返し、選手生命を絶たれ引退を迫られます。それを無くすには体の中心である骨盤の疲労を抜く事が重要である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば体を上向きで床に寝転び腰を持ち上げ、そこに本発明の骨盤調整ボールを置き骨盤の筋肉、大殿筋などを指圧する。筋肉を緩める事で骨盤の疲労を抜き骨盤が調整されスポーツ選手の怪我を予防できる。
体は右利き、左利きなどの癖により、左右均等に使えず、使う方の筋肉が収縮して骨を引っ張り、ズレを起こす。
また、骨盤は体の土台、中心であり骨盤がズレルと全ての関節がズレてしまい疲労が蓄積され、神経や筋肉に炎症を起こし痛みが出る。その為、骨盤を調整する事で体の色々な所の痛みを和らげる効果が期待できる。
選手が怪我でスポーツを辞めずに続ける事が出来れば、選手層が厚くなり益々、日本のスポーツが発展する。また、高齢者が腰、膝などの痛みを和らげる事が出来れば、医療費の削減などに期待でき、沢山の人々を痛みから救う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。
【0009】
本発明によると、ボールの中心部材2は、硬い材質にする。硬さはボールの中心部材2に、体重100キログラムの人が足で乗っても、へこまない材質とする。材質は木材やコルクまたは、プラスチックなどが適している。骨盤の筋肉は太く厚いので、へこむ材質では強い指圧が出来ず骨盤が調整されない。
【0010】
ボールの中心部材2は、軽い材質にする。軽さは、スポーツバックに入れ楽に、持ち運び出来る様に600グラム以下が望ましい。
【0011】
本発明によると、ボール本体1は、軟らかい材質にする。軟らかさは、ゴムボールの様な弾力のある軟らかさが必要である。
そして、圧力を掛けた後、直ぐに元の厚みに戻る材質を特徴とする。
【0012】
本発明によると、基本的にはボール本体1の厚みを1,5センチメートルとし、材質を床に置いて、その上を体重100キログラムの人が足で乗った時、その厚みが3ミリメートル以上確保できる事が望ましい。使用した際、厚みが無いと硬いボールの中心部材2に筋肉や骨が当たり痛めてしまう為であり、材質はゴムやウレタンなどが適している。
【0013】
また、ボール本体1は滑らない材質にする。それは骨盤が曲面でボールが滑り易く指圧が出来なくなる為である。
また、通常は服の上から使用するので滑り易いからである。
【0014】
ボールの中心部材2の材質は、木材が最も適している。作り方は、例えば木材を電動ノコギリで切断して一辺が7センチメートルの正四角形、6面体に切り出す。
正四角形の角、8箇所を電動ノコギリで切り14面体に加工する。これを旋盤(野球のバットなどを削って作る機械)で削り、直径7センチメートル程度の球体を作る。その後、仕上げに細かい紙やすりで削り、滑らかにしてボール本体1を接着する。
【0015】
上記記載、ボールの中心部材2の球体直径を7センチメートルにしたのは、球体直径を小さくすると一点に力が集中し筋肉を痛める恐れがあり、また、球体直径を大きくすると力が分散し強い指圧が出来ず骨盤が調整されない。
尚、球体直径は7センチメートルに限定されず、使用者が青少年、成人等に応じてその前後の直径でも変えて良い。
【0016】
ボール本体1は、段落〔0012〕〔0013〕で述べたように軟らかく、滑らない材質、ゴムが最も適している。例えば、1,5センチメートルの厚さのゴムをハサミで、ひょうたん形(野球の硬球ボールの皮を糸で縫う前の形)に2枚、切る。
ボールの中心部材2に、ひょうたん形、2枚のゴムを十文字に包む様に接着剤で貼り付ける。
【0017】
上記記載、ボール本体1のゴムの厚さを1,5センチメートルにしたのは、ゴムの厚さが薄いと指圧が強すぎて筋肉を痛める恐れがあり、また、ゴムの厚さが厚いと指圧が弱くなり骨盤が調整されない為である。
尚、ゴムの厚さは1,5センチメートルに限定されず、使用者が青少年、成人、高齢者など症状に応じて、その前後の厚みでも変えて良い。
【0018】
本発明の骨盤調整ボールは、スポーツ選手の怪我の予防だけでなく、怪我をした後のリハビリにも使用出来る。
【0019】
本発明によると、骨盤調整ボールは、年齢、性別、体格に関係なく幅広い人々に使用出来、骨盤だけでなく体の色々な所に使用出来る。したがってボールの中心部材2は色々な大きさ、例えば、3〜10センチメートルの範囲で、望ましいのは7センチメートル程度が必要であり、ボール本体1の厚みは使用者、使用箇所に応じた色々な厚み、例えば、0,5〜3センチメートルの範囲で、望ましいのは1,5センチメートル程度が必要である。
【0020】
以上の説明では、骨盤調整ボールは、中心部材2とボール本体1の二層構造としたが、例えば、交互に積層した三層構造、四層構造等、多層構造としても内側が硬く外側は軟らかい構造であり筋肉を痛めず、強い指圧が出来る事を特徴とする。
【0021】
次に、本発明の骨盤調整ボールの使用方法として記載する。右の骨盤の筋肉を指圧して調整する方法の一例を説明する。
まず、床に体を上向きに寝て左足の膝を曲げて立てる。右足の膝を曲げて外側に倒し床に付ける。右手で骨盤調整ボールを持ち、腰を床から持ち上げて、そこに骨盤調整ボールを置き、その上に骨盤の右の筋肉を乗せて体重を掛け指圧し調整する。
そのまま体を上下、左右に揺するとボールが転がってマッサージ効果があり骨盤を調整する。
また、左の骨盤の筋肉を指圧して調整する方法は、上記と同じ様に行う。
【符号の説明】
【0022】
1 ボール本体
2 ボールの中心部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールは、使う人、使用箇所、症状に応じて、ボールの中心部材2の大きさ、ボール本体1の厚さを自由に変える事を特徴とする骨盤調整ボール。
【請求項2】
ボールは、何層構造に成ろうと内側が硬く、外側が軟らかで筋肉、骨を痛めず強い指圧が出来る構造を特徴とする請求項1記載の骨盤調整ボール。
【請求項3】
ボールの中心部材2の材料は、木材、コルクまたは、プラスチックなど硬い材料を用いた事を特徴とする請求項1記載の骨盤調整ボール。
【請求項4】
ボールの本体1の材料は、生ゴム、合成ゴムまたは、ウレタンなど軟らかい材料を用いた事を特徴とする請求項1記載の骨盤調整ボール。

【図1】
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【図2】
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