説明

高さ調整式まくらぎ、高さ調整式まくらぎ用準備組立体、及び高さ調整式まくらぎの製造法

【課題】軌道レール位置の調整精度が高く且つ調整作業も容易であって、作業効率が改善できる、鋼材製の高さ調整式まくらぎを提供する。
【解決手段】底板の左右側端に立設された1対の側壁と該底板の先端に立設された軸受壁と該底板の上面中央部に突設された推力軸受とを有する下部部材1と、上記軸受壁と上記推力軸受との間に設けた昇降操作棒2と、上端に傾斜褶動滑板を有し下端に上記下部部材1の底板上面に接する褶動凸部を有する左右1対の垂直状クサビ板体とからなり、該基壁を上記下部部材1の軸受壁に対向して設けた昇降クサビ3と、下端縁が上記昇降クサビ3の左右1対の傾斜褶動滑板と接触褶動可能な傾斜位置にある左右1対の昇降クサビ案内板47とを有して上記下部部材1に褶動自在に覆着した上部部材4と、上記下部部材1の基端を嵌着した2個の結合腕を面対称的に対向して設けた電気絶縁性の結合部材5とを、備えてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道におけるレール設置高さの調整を容易に実施することができる、高さ調整式まくらぎに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道における線路は直線状に設けることが好ましいとされているものの、曲線状の線路で滑らかに接続されていることも多い。このような曲線状の線路を走行する列車には遠心力が働いて、車両を曲線の外方に向かって倒そうとする力となって作用する。そこでこのような遠心力の作用を抑制するために、曲線状線路の外側のレールの高さを内側のレールの高さより高くし、カントを設けることが行われている。しかし鉄道の保線作業においては、カントの変化が起こりやすい曲線部で、微調整によるカントの修正が欠かせないばかりでなく、その作業工数も多いので、作業効率の改善が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで本発明は、このような保線作業での軌道位置の調整精度を高めると共に、作業労力を軽減するほか作業効率を改善して、保線経費の低減化を図ることができる、レール高さ調整用の、鋼材製の高さ調整式まくらぎを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の高さ調整式まくらぎは、底板の左右側端に立設された1対の側壁と該底板の先端に立設された軸受壁と該底板の上面中央部に突設された推力軸受とを有する下部部材1と、周面に雄ネジが形成されて軸周りに回転自在であるが軸方向には移動が制限されるように上記軸受壁と上記推力軸受との間に設けた昇降操作棒2と、上記昇降操作棒の雄ネジに回動可能に螺合される雌ネジ体を回動不能に設けた基壁と該基壁の左右側端から直角に平行して突設されて上端に傾斜褶動滑板を有し下端に上記下部部材の底板上面に接する褶動凸部を有する左右1対の垂直状クサビ板体とからなり、該基壁を上記下部部材の軸受壁に対向して設けた昇降クサビ3と、上板の左右側端に垂設された1対の側壁と該上板の先端に垂設されて開閉可能な昇降操作用窓を設けた遮蔽壁と該上板の下面より側壁と平行に垂設されて下端縁が上記昇降クサビの左右1対の傾斜褶動滑板と接触褶動可能な傾斜位置にある左右1対の昇降クサビ案内板とを有して上記下部部材に褶動自在に覆着した上部部材4と、上記下部部材の基端を嵌着した2個の結合腕を面対称的に対向して設けた電気絶縁性の結合部材5とを備えてなることを特徴とするものである。
【0005】
本発明の高さ調整式まくらぎを製造するには、先ず、上記の構造用の各部材、即ち下部部材1と、昇降操作棒2と、昇降クサビ3と、上部部材4とを組み立てて、高さ調整式まくらぎ用準備組立体を得る。そして、この高さ調整式まくらぎ用準備組立体における下部部材1の基端に、前記電気絶縁性結合部材5の結合腕の何れか一方を嵌着結合した後に、該電気絶縁性結合部材5の残る結合腕を、別に用意した高さ調整式まくらぎ用準備組立体における下部部材1の基端に嵌着結合するのが、適切である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の高さ調整式まくらぎは、新設される線路において使用することができるが、従来の線路で使用されていた枕木と交換して使用することもできる。しかし、本発明の高さ調整式まくらぎは、その構造上、寸法精度が高く且つ量産が可能である点や、強度の高い製品が製造できる点などから、製造用の材料として鋼材を採用することが有利である。しかし鋼材の製品は、砕石等を用いて築造された従来型の路床の上で使用すると、砕石の移動などによるまくらぎ表面の擦り傷から発錆などが生じ易い。そこで製造用材料の選択に当たっては、使用環境なども考慮に入れて材質の評価を行うことが望ましい。また、このような鋼材の製品は、障害を受け難いコンクリートスラブなどで構成された路床の上などでの使用が勧められ、その場合、保線作業が更に容易となるうえ、設備の使用寿命も一層長くなるという利点がある。
【0007】
本発明の高さ調整式まくらぎは、その中央部に電気絶縁性結合部材が設けてあって、その両端に2個の結合腕が形成されており、それぞれの結合腕に高さ調整式まくらぎ用の準備組立体を結合して成るが、これらの準備組立体は同一構造を有しているので、形状は完全に対称であって、機能的にも全く同等な性能を備えている。従って、取扱性についても完全に対称であって極めて操作し易い。そのうえ、まくらぎ上に設置されるレールは、相互に電気的に絶縁されているので、列車走行の安全を護る信号に混乱を起こす恐れもなく,更に電気絶縁性結合部材の結合腕間の長さが異なるものを採用すれば、軌条間隔の異なる線路にも、そのまま使用できる利点がある。
【0008】
また本発明の高さ調整式まくらぎは、カントの調整の頻度が高い曲線状の線路に使用するときに、保線作業の効率改善効果が特に大きいと期待できる。しかし、直線状の線路では保線作業の頻度が低いとされているだけであり、レール面の高さの微調整が極めて容易で、保線作業が効率化できるという点では、曲線状の線路と本質的に変わることがなく、全く同様な効率改善効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の高さ調整式まくらぎを、以下に図面に基づいて説明するが、本発明は図面の記載によって限定を受けるものではない。
図1は、本発明の高さ調整式まくらぎの例の一部を切り欠いた外観斜視図であり、図2は縦方向の縦断面図であるが、これらの図から、本発明の高さ調整式まくらぎTは、中央部に図6に示すような結合部材5が設けてあり、その両翼には図5に示すような同一構造の準備組立体Pが、それぞれ連結された構造を備えているので、その中心から見て完全に対称な構造を有していることが分かる。
【0010】
これらの図面の記載において、1は横長の箱状に形成された下部部材であり、底板11の左右側端には1対の側壁12、12が立設されていて、基端13は幅が縮小して樋状に開放され、結合部材5の結合腕51と嵌合できるようになっている。そして底板11の先端には昇降操作棒が貫通できる軸受壁14が、側壁12、12と連続するように立設されており、軸受壁14の略中央の上縁に近い位置には軸受窓が形成され、これに後述の昇降操作棒2を挿通して回転自在に支持できる自由軸受15が設けられている。また底板11の上面中程には、昇降操作棒2の先端を回転自在に支承できる昇降操作用の推力軸受16が突設されている。
【0011】
上記の昇降操作棒2は、中程の周面に雄ネジ部21が形成されていて、前記自由軸受15を挿通して、その先端が前記の推力軸受16によって回転自在に支承されるように、底板11の先端側から基端方向に向かって取り付けられるもので、その基端に形成された駆動頭22に嵌着できる適宜の駆動工具、例えばラチェット型トルクレンチなどにより、自由に回転さ
せることができるようになっている。
【0012】
また、3は前記の昇降操作棒2に連動して移動する昇降クサビであり、図3及び図4にも記載されているように、自由軸受15に近い昇降クサビ3の基部に基壁31が立設され、該基壁31の略中央に設けた縦長孔32には、昇降操作棒2の雄ネジ部21に回転自在に螺合される雌ネジ体33が、縦方向にのみ滑動できるが回動は不能なように嵌着されている。そして、昇降クサビ3の基壁31の左右両側端から底板11の基端方向に向かって、昇降操作棒2の左右両側に並ぶように、左右1対のクサビ板34、34が平行して立設されている。このクサビ板34、34の下端には、底板11と平行に脚板35、35が設けてあるほか、底板11との摩擦を少なくするための褶動凸部36、36が形成してあり、更にクサビ板34、34の上端には、底板11の基端方向に徐々に高さが低くなるように傾斜した滑板37、37が、クサビ板34、34と直角の姿勢をとって設けてある。
【0013】
そこで、上記のような構造を備えた昇降クサビ3を、その基壁31が下部部材1の軸受壁14の内側に向かいあうように、底板11の上に置き、図3に示すように、昇降操作窓に設けてある自由軸受15に昇降操作棒2の先端を挿通し、次いで昇降操作棒2の雄ネジ部21を昇降クサビ3の雌ネジ体33に螺合させ、更に前進させて昇降操作棒2の先端を推力軸受16に嵌合した後、昇降操作棒2の先端が推力軸受16から脱離しないように支承する。このように組み立てられた昇降クサビ3は、一対のクサビ板34、34の間に、昇降操作棒2や推力軸受16に接触を起こさない空間が形成されているから、昇降操作棒2の駆動頭22に回転力を加えると、昇降操作棒2に螺合された雌ネジ体33は、回転はできないが縦長孔32に沿って上下には褶動できるので、軸方向に移動ささる力が生じれば、昇降クサビ3に上下方向の力が加わることがなく、昇降クサビ3が昇降操作棒2に沿って、何等の支障もなく前進又は後退することができる。
【0014】
以上のように、下部部材1の底板11の上に昇降操作棒2と昇降クサビ3を組み付けた後には、上部部材4を覆着することができる状態となる。この上部部材4は、上板41の左右側端に1対の側壁42、42が垂設されており、上板41の先端には昇降操作窓45を設けた遮蔽壁44が、側壁42、42と連続するように垂設されていて、昇降操作窓45を覆う開閉可能な窓蓋46が遮蔽壁44の外面に設けられている。また上板41の基端43は、下部部材1の基端13と同様の幅が縮小した位置までは伸びているが、その先には上板41が無いので、底板11の基端13だけが、結合部材5と接続するために、開放された状態で残されることになる。
【0015】
このような上板41の下面の、前記の昇降クサビ3のクサビ板34、34に対応する位置には、左右1対の昇降クサビ案内板47、47が側壁42、42と平行に垂設され、その下端が上板41の基端方から先端方に向かって、例えば順次に上昇するなどの傾斜が付けてある。そこで、前述したように下部部材1に昇降操作棒2と昇降クサビ3とを組み込んだ組立体に、上部部材4を覆着すれば、組み立てられた準備組立体Pが得られる。
【0016】
上記のように組み立てられた準備組立体Pは、上部部材4に設けた窓蓋46を開けると、そこに昇降操作窓45があり、下部部材1の軸受窓から昇降操作棒2の駆動頭22が突出しているのが見える。そこで、駆動頭22に回転操作を加えれば、昇降操作棒2に螺合されている雌ネジ体33は、昇降クサビ3に対しては回転できないように設けられているので、昇降操作棒2が回転するのに応じて、昇降クサビ3が雌ネジ体33と共に昇降操作棒2に沿って前進又は後退することになる。この際に、昇降クサビ3の底部に形成された褶動凸部36、36が、底板11との摩擦を少なくしており、更に昇降クサビ3の上部には傾斜した褶動滑板37、37が設けられているので、昇降クサビ案内板47、47の下端との間の摩擦も少なく、上部部材4に対してレール等の荷重が加わっていても、容易に上部部材4を上下褶動させて、レール等の設置位置の高さを変えることができる
【0017】
このような準備組立体Pは、下部部材1の基端13が開放された状態となっているので、図6に示すような結合部材5を用いて、本発明の高さ調整式まくらぎを組み立てる必要がある。即ち結合部材5は、例えば電気絶縁性の硬質プラスチック材料などを用いて形成された本体51の、左右側面から面対称的に突設された2個の結合腕52、52を備えた部品と、下部部材1の基端13と結合腕52との嵌合部位を覆う被覆体53と、基端13と結合腕52と被覆体53とを一体に結合する結合ボルトナット54とからなっている。そこで、準備組立体Pの下部部材1における基端13に、結合部材5の結合腕52の先端を載せて嵌合させ、続いて上方から被覆体53を嵌着した後、2本の結合ボルトナット54を用いて、準備組立体Pと結合部材5との結合部位を確実に緊締する。そして、結合部材5の本体51に残る結合腕52に、同様な手順により、次の準備組立体Pを結合することで、本発明の高さ調整式まくらぎTを製造することができる。
【0018】
上記の準備組立体Pは、図1や図2、及び上述の説明から分かるように、電気絶縁性材料で形成された結合部材5を使用して、本発明の高さ調整式まくらぎTを組み立てるための主要な中間製品であるので、本発明の高さ調整式まくらぎTの設置地点の状況や、レールの敷設計画などに対応して、準備組立体Pに組み付ける上板41には、その上にレールを敷設するに適した形状に成形しておく、或いはレールを敷設する際に必要となる緩衝材や結合材、或いはそれらを装着するのに必要な前処理材などを、予め上板41の上面に取り付けておく、などの予備的加工を加えておくことが望ましい。
【0019】
本発明の高さ調整式まくらぎは、上述のような完成品として供給することができるが、準備組立体Pと結合部材5の部品との組合せキットとして供給することもでき、或いは下部部材1、昇降操作棒2、昇降クサビ3、上部部材4、及び結合部材5の組合せキットとして供給してもよく、場合によっては下部部材1と昇降操作棒2戸昇降クサビ3との組立体と、上部部材4と、結合部材5との組合せキットとして供給してもよい。このように高さ調整式まくらぎを、部品の形態で供給するときには、高さ調整式まくらぎの組立を、高さ調整式まくらぎの設置現場などの適宜の場所を選んで実施することが適切である。
【0020】
また、本発明の高さ調整式まくらぎは、発明に係る開示の主旨に反しない限り、種々の変更を加えて実施することができ、例えば、図8に開示したように昇降操作棒2の取付姿勢や長さなどを変更すること、或いは昇降クサビ3の形状や構造などに、作用機能の本質に関わりのない改良を加えること、などは、本発明の範囲内の技術であることを付言するものである。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明の高さ調整式まくらぎは、鉄道や軌道等の保守作業における軌道位置の修復作業の効率を改善し、作業に必要な労力と時間とを節減することで、軌道等の保守管理にかかる経費の合理的節約が図れるもので、軌道の曲線部分のみでなく、直線部分の保守管理の合理化にも同様に経済的な利益を見込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の高さ調整式まくらぎの一部切り欠き状態の外観斜視図である。
【図2】上記高さ調整式まくらぎの構造を示す縦断面図である。
【図3】上記高さ調整式まくらぎの片半部の組立構造の説明図である。
【図4】上記高さ調整式まくらぎの昇降クサビの構造の説明図であり、(a)はその側面図、(b)はA−A線位置における横断面図である。
【図5】上記高さ調整式まくらぎの準備組立体の構造の説明図である。
【図6】上記高さ調整式まくらぎの結合部材の構成の説明図である。
【図7】上記高さ調整式まくらぎの片半部の完成構造の説明図である。
【図8】上記高さ調整式まくらぎの片半部の別な構造の例の説明図である。
【符号の説明】
【0023】
T 高さ調整式まくらぎ
P 準備組立体
1 下部部材
11 底板
12 側壁
13 基端
14 軸受壁
15 自由軸受
16 推力軸受
2 昇降操作棒
21 雄ネジ部
22 駆動頭
3 昇降クサビ
31 基壁
32 縦長孔
33 雌ネジ体
34 クサビ板
35 脚板
36 褶動凸部
37 褶動滑板
4 上部部材
41 上板
42 側壁
43 基端
44 遮蔽壁
45 昇降操作窓
46 窓蓋
47 昇降クサビ案内板
5 結合部材
51 本体
52 結合腕
53 被覆体
54 結合ボルトナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板の左右側端に立設された1対の側壁と該底板の先端に立設された軸受壁と該底板の上面中央部に突設された推力軸受とを有する下部部材1と、周面に雄ネジが形成されて軸周りに回転自在であるが軸方向には移動が制限されるように上記軸受壁と上記推力軸受との間に設けた昇降操作棒2と、上記昇降操作棒の雄ネジに回動可能に螺合される雌ネジ体を回動不能に設けた基壁と該基壁の左右側端から直角に平行して突設されて上端に傾斜褶動滑板を有し下端に上記下部部材の底板上面に接する褶動凸部を有する左右1対の垂直状クサビ板体とからなり、該基壁を上記下部部材の軸受壁に対向して設けた昇降クサビ3と、上板の左右側端に垂設された1対の側壁と該上板の先端に垂設されて開閉可能な昇降操作用窓を設けた遮蔽壁と該上板の下面より側壁と平行に垂設されて下端縁が上記昇降クサビの左右1対の傾斜褶動滑板と接触褶動可能な傾斜位置にある左右1対の昇降クサビ案内板とを有して上記下部部材に褶動自在に覆着した上部部材4と、上記下部部材の基端を嵌着した2個の結合腕を面対称的に対向して設けた電気絶縁性の結合部材5とを備えてなることを特徴とする、高さ調整式まくらぎ。
【請求項2】
底板の左右側端に立設された1対の側壁と該底板の先端に立設された軸受壁と該底板の上面中央部に突設された推力軸受とを有する下部部材1と、周面に雄ネジが形成されて軸周りに回転自在であるが軸方向には移動が制限されるように上記軸受壁と上記推力軸受との間に設けた昇降操作棒2と、上記昇降操作棒の雄ネジに回動可能に螺合される雌ネジ体を回動不能に設けた基壁と該基壁の左右側端から直角に平行して突設されて上端に傾斜褶動滑板を有し下端に上記下部部材の底板上面に接する褶動凸部を有する左右1対の垂直状クサビ板体とからなり、該基壁を上記下部部材の軸受壁に対向して設けた昇降クサビ3と、上板の左右側端に垂設された1対の側壁と該上板の先端に垂設されて開閉可能な昇降操作用窓を設けた遮蔽壁と該上板の下面より側壁と平行に垂設されて下端縁が上記昇降クサビの左右1対の傾斜褶動滑板と接触褶動可能な傾斜位置にある左右1対の昇降クサビ案内板とを有して上記下部部材に褶動自在に覆着した上部部材4とを、備えてなることを特徴とする、高さ調整式まくらぎ用準備組立体。
【請求項3】
前記高さ調整式まくらぎ用準備組立体における下部部材1の基端に、前記電気絶縁性の結合部材5の結合腕の何れか一方を嵌着結合した後に、該電気絶縁性の結合部材の残る結合腕を、別に用意した高さ調整式まくらぎ用準備組立体における下部部材の基端に嵌着結合することを特徴とする、高さ調整式まくらぎの製造法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate