説明

高感度分光分析方法および装置

【課題】液体クロマトグラフで分離した各成分の表面増強ラマンスペクトルをオンラインで高感度に取得する方法を提供する。
【解決手段】液体クロマトグラフで分離した成分を含む移動相溶媒に導電体超微粒子の表面増強ラマン活性成分を添加し、その添加後に移動相溶媒を所定の長さの吸着用配管中で10間以上保持して表面増強ラマン活性成分に分離成分を吸着させ、吸着用配管の移動相溶媒の流出口に結合したレーザー光透過部に移動相溶媒を導入し、それにレーザー光を照射し透過させることで、分離成分の表面増強ラマンスペクトルを取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体クロマトグラフィーによって分離された溶液中有機化合物の原子団に基づくラマン散乱をオンラインで高感度に検出する方法およびその検出装置に関する。更に詳しくは、工業製品中の有機化合物、例えば、添加剤、高分子材料、天然化合物等の糖や脂質を試料とし、その原子団の同定のための高感度分光分析方法および高感度分光分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有機化合物の原子団情報取得においては、赤外分光法やラマン分光法が用いられる。いずれもスペクトルとして原子団情報が得られる分光法である。ラマン分光法によって得られるスペクトルをラマンスペクトルと呼ぶ。
【0003】
ラマンスペクトルとは、物質に一定振動数ν0の単色光を照射することにより発生する散乱光中、同一振動数以外(ν0±νi)の散乱光(ラマン散乱光)のスペクトルである。そして、このラマン振動数νiは、物質を構成する分子や結晶の振動や回転のエネルギー準位間の振動数に等しいことから、物質に含まれる原子団を同定、定量するための情報源となる。しかし、このラマン散乱光は非常に微弱であるため、単色光をレーザー光を用いて照射することで、ラマン散乱光強度を強くする方法が多く用いられるようになってきている。
【0004】
しかし、試料が微量しかない場合のラマン散乱光はレーザー光を用いても微弱であるため、表面プラズモン共鳴効果を利用して増強した上で測定することが考えられる。この表面プラズモン共鳴効果は、一般に光は電子波(プラズモン)とはカップリングしないが、金属超微粒子表面ではカップリングを起こすという現象を利用したものであって、例えば金の超微粒子を用いた場合には、520nm付近の光に対して強い吸収ピークが現われる。係る技術は、特許文献1と2で開示されている。この技術では、抗体等へ結合するための反応性基を末端に有するポリエチレングリコールで金等の金属超微粒子を被覆することによって溶液中での粒子の分散安定性を高めた上で、表面プラズモン共鳴効果により標的化合物のラマン散乱光の増強を図っている。
【0005】
以下に先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開平13−200050号公報
【特許文献2】特開平14−80903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
微弱なラマン散乱は、照射光としてレーザー光を用いることと、表面プラズモン共鳴効果によって増強することにより検出することが可能になると考えられる。しかし、微量試料中に複数成分が含有されている場合には、各成分に含有される原子団起因のラマンスペクトルが重なって得られるために、各成分の原子団を同定することはできないという問題がある。
【0007】
また、試料中に複数成分が含有されている場合には、液体クロマトグラフで単一成分に分離した後に、オンラインで可視・紫外吸光検出器や質量分析装置で各単一成分を検出する方法を用いることができると考えられるが、可視・紫外吸光検出器や質量分析装置では各成分の原子団に起因する情報を得ることができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、液体クロマトグラフで分離した各成分の表面増強ラマンスペクトルをオンラインで高感度に取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、この課題を解決するために、液体クロマトグラフ用試料を移動相溶媒Aに溶出させ液体クロマトグラフ用カラムに送液し前記カラムから前記移動層溶媒Aを配管コネクタに流出させる第1の工程と、前記配管コネクタが第2の配管からの導電体超微粒子の表面増強ラマン活性成分を有する溶媒Bを前記移動相溶媒Aに合流させて混合液を形成し吸着用配管に流出させる第2の工程と、前記混合液を前記吸着用配管に10秒間以上保持して流通させる第3の工程と、前記吸着用配管の流出口の前記混合液をレーザー光透過部に導入しレーザー光を照射することで前記混合液中の前記試料の成分をレーザーラマン分光法により分析する第4の工程を有することを特徴とする高感度分光分析方法である。
【0010】
また、本発明は、液体クロマトグラフ用試料導入部を有し、前記試料導入部に移動相溶媒Aを送入し前記試料導入部の試料を移動相溶媒Aに溶出させる液体クロマトグラフ用送液ポンプを有し、前記試料導入部に結合し前記移動相溶媒Aを流通させる液体クロマトグラフ用カラムを有し、前記カラムの前記移動相溶媒Aの流出口に結合した配管コネクタを有し、前記配管コネクタに第2の配管と吸着用配管を結合し、前記第2の配管に導電体超微粒子の表面増強ラマン活性成分を有する溶媒Bを送入する送液用ポンプを有し、前記配管コネクタが前記移動相溶媒Aに前記溶媒Bを合流させて混合液を形成し前記吸着用配管に流出させ、前記吸着用配管の長さを、前記混合液を10秒間以上保持し流通させる長さに形成し、前記吸着用配管の前記混合液の流出口に結合し前記混合液を導入するレーザー光透過部を有し、レーザー光を前記レーザー光透過部内の前記混合液へ照射し透過させるレーザー光源を有し、前記レーザー光透過部を透過したレーザー光を受光するラマン散乱検出用分光器を有することを特徴とする高感度分光分析装置である。
【0011】
また、本発明は、上記吸着用配管がコイル状であることを特徴とする上記の高感度分光分析装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の高感度分光分析方法およびその分光分析装置は、以上の構成により、移動相溶媒Aと溶媒Bの混合溶液を吸着用配管に10秒間以上保持して流通させるので、液体クロマトグラフで分離された試料の各成分を表面増強ラマン活性成分に安定に吸着した状態で試料の成分を連続的に分析できる効果があり、また、装置を小型化することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の高感度分光分析方法およびその分光分析装置を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。図1は、高感度分光分析方法および高感度分光分析装置の一実施例の概略を説明するための説明概略図である。図1に示すように、本発明の高感度分光分析装置は液体クロマトグラフ用送液ポンプ12と導入部13と液体クロマトグラフ用カラム14と表面増強ラマン活性成分16の送液用ポンプ17と配管コネクタ15とレーザー光透過部22とコイル状の吸着用配管18とレーザー光源19とラマン散乱検出用分光器20から構成する。
【0014】
図1で、液体クロマトグラフ用送液ポンプ12は、試料導入部13に接続し、その試料導入部13は液体クロマトグラフ用カラム14に接続する。また、高感度分光分析装置には、表面増強ラマン活性成分16を含む溶媒を送入するための送液用ポンプ17が配置されている。そして、液体クロマトグラフ用送液ポンプ12から送液され液体クロマトグラ
フ用カラム14から溶出した移動相溶媒11に、表面増強ラマン活性成分16を含む溶媒を導入するための配管コネクタ15が配されている。実験の結果、移動相溶媒11と表面増強ラマン活性成分16を混合した後表面増強ラマン活性成分16に試料が吸着しラマン活性を示すまでには多くの場合数秒を必要とするという知見を得た。この知見により、移動相溶媒11と表面増強ラマン活性成分16を混合しコイル状の吸着用配管18内に移動相溶媒11を10秒間以上保持することで表面増強ラマン活性成分16に試料が吸着する時間を確保する。これにより、表面増強ラマン活性成分16に試料が安定に吸着した状態で試料の成分を分析でき、また、装置の小型化を図ることができる。
【0015】
吸着用配管18の終端部にレーザー光透過部22を設ける。そのレーザー光透過部22にレーザー光源19からレーザーを照射する構造にする。液体クロマトグラフ用カラム14による液体クロマトグラフで分離された成分がレーザー光透過部22を通過したときには、添加した表面増強ラマン活性成分16に分離成分が吸着を終え、分離成分の持つ原子団に特徴的なラマン散乱が表面増強され、感度よくラマン散乱検出用分光器20で検出される。その後はその他検出器21によってラマン散乱以外の情報を得ることができる。
【0016】
移動相溶媒11としては、ラマン散乱のない水が好ましいが、試料に特有のラマン散乱を阻害しない有機溶媒であれば使用することが可能である。その例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトニトリル、ヘキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、水、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。そして、それらは単独であってもよく、あるいは混合物であってもよい。ただし、非水溶性溶媒を液体クロマトグラフ用カラム14の移動相溶媒11に用いる場合は、送液用ポンプ17で用いる移動相溶媒11には、その非水溶性溶媒と、この非水溶性溶媒との相溶性のある水溶性溶媒と、水との混合溶媒を使用しなくてはならない。前記非水溶性溶媒としては、例えば、クロロホルム、ヘキサン、ジクロロメタン、トルエン等が挙げられる。
【0017】
液体クロマトグラフ用カラム14としては、例えば、順相系クロマトグラフ用カラム、逆相系クロマトグラフ用カラム、サイズ排除クロマトグラフ用カラム、吸着クロマトグラフ用カラム等が挙げられる。
【0018】
表面増強ラマン活性成分16の送液用ポンプ17としては、移動相溶媒11と表面増強ラマン活性成分16を有する溶媒を混合して送液するグラジェント式の送液用ポンプ17を用いることが望ましい。また、液体クロマトグラフ用送液ポンプ12も複数の移動相溶媒11の成分を混合して送液するグラジェント式の液体クロマトグラフ用送液ポンプ12を用いることが、幅広い種類の試料の分析を行う観点から望ましい。配管コネクタ15はT字型、Y字型など3方向の配管を接続するものを用いる。
【0019】
表面増強ラマン活性成分16としては、直径が50nm程度の金や銀の超微粒子(ナノ粒子)、あるいは銅や銅合金などの表面プラズモン共鳴をおこす金属超微粒子を用いる。また、半導体のシリコンの超微粒子、あるいはゲルマニウムの超微粒子、銅フタロシアニンなど、その他の導電体の超微粒子も表面プラズモン共鳴をおこすと考えられるので同様に表面増強ラマン活性成分16として用いることができる。レーザー光源19は表面増強ラマン活性成分16がラマン活性を示す波長を用いる。すなわち、金属超微粒子として直径が50nm程度の金または銀の超微粒子を用いる場合は、レーザー光源19は、その金属超微粒子がラマン活性を示す520nmの波長に近い波長を持つYAGレーザーの第2高調波(532nm)を用いることが望ましい。
【0020】
レーザー光透過部22としては、石英ガラス製のセルを用いることができる。あるいは吸着用配管18がフューズドシリカの場合は、表面に被覆してあるポリイミドコーティン
グを剥がすことで、レーザー光を透過させることができる。
【0021】
また、レーザーラマン分光分析は非破壊で行われるため、本高感度分光分析装置を通過した吸着用配管18の下流に接続した配管に液体クロマトグラフで一般的に使用されるその他検出器21を接続することが可能である。その他検出器21としては、可視・紫外分光検出器、蒸発型光散乱検出器、屈折率計、質量分析装置などを挙げることができる。
【0022】
本発明の高感度分析装置を用いて分析する方法によると、微量な試料中に複数成分が含有されている場合であっても、単一成分に分離、および、原子団の同定、定量を同一工程で行うことができる効果がある。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
<実施例1>
試料として、4−ピリジンカルボン酸、関東化学株式会社製を用いた。これを蒸留水により希釈し、10-6モル/リットルに調製した。試料注入量は5μLとした。液体クロマトグラフ用カラム14には、C18 MGII、株式会社資生堂製(3mm×50mm)を用いた。液体クロマトグラフ用移動相溶媒11は50mモル/リットルのリン酸ナトリウムを用い、移動相溶媒11の流量は0.2mリットル/分とした。表面増強ラマン活性成分16の金属超微粒子としては、アーカイラス・エンジニアリング合資会社製の直径が50nm程度の銀ナノ粒子集合体分散液を用いた。これを10-7モル/リットルに調製し、流量0.2mリットル/分で添加した。吸着用配管18には内径0.5mm、全長30cmのポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)樹脂のコイル状の配管を用いた。流量0.4mリットル/分で約30秒かけて通過させることで、液体クロマトグラフ用カラム14による液体クロマトグラフで分離された成分が液体クロマトグラフ用移動相溶媒11に添加した表面増強ラマン活性成分16に吸着するために十分な時間を与えた。レーザー光透過部22には内径0.5mmの石英ガラス製のマイクロフローセルを用い、試料が拡散しないように留意した。レーザー光源19としてはYAGレーザー、532nmを用いた。1秒間に10回積算してラマンスペクトルを得た。
【0024】
<比較例1>
実施例1において、送液用ポンプ17と配管コネクタ15を用いず、表面増強ラマン活性成分16を添加しないこと、注入する4−ピリジンカルボン酸濃度を10-2モル/リットルとすること以外は実施例1と同様にして分析を行った。
【0025】
<評価結果>
表1に実施例1と比較例1で測定した4−ピリジンカルボン酸のピリジン環に起因するラマンシフトである1020cm-1のラマン散乱光強度(任意単位)を示す。比較例1は実施例1よりも試料濃度が約10000倍であるにも関わらず、1020cm-1のラマン散乱光強度は1/2である。実施例は比較例と比べ20000倍以上高感度に測定できることが分かる。
【0026】
【表1】

<実施例2>
試料として、4−ピリジンカルボン酸、関東化学株式会社製を用いた。これを蒸留水により希釈し、10-6モル/リットルに調製した。試料注入量は0.1μLとした。液体クロマトグラフ用カラム14には、ZORBAX 300SB C18カラム、アジレント社製(0.3mm×50mm)を用いた。液体クロマトグラフ用移動相溶媒11は50mモル/リットルのリン酸ナトリウムを用い、移動相溶媒11の流量は0.02mリットル
/分とした。表面増強ラマン活性成分16の金属超微粒子としては、アーカイラス・エンジニアリング合資会社製の直径が50nm程度の銀ナノ粒子集合体分散液を用いた。これを10-7モル/リットルに調製し、流量0.02mリットル/分で添加した。吸着用配管18には内径0.15mm、全長30cmのフューズドシリカキャピラリーのコイル状配管を用いた。流量0.04mリットル/分では約30秒かけて通過するため、添加した表面増強ラマン活性成分16に分離された成分が吸着するのに十分な長さである。レーザー光透過部22には、吸着用配管18に用いているフューズドシリカキャピラリー表面を被覆しているポリイミドを約2cm焼くことによってシリカが剥き出しの状態にした部分を用いた。レーザー光源19としてはYAGレーザー、532nmを用いた。1秒間に10回積算してラマンスペクトルを得た。
【0027】
<比較例2>
実施例2において、送液用ポンプ17と配管コネクタ15を用いず、表面増強ラマン活性成分16を添加しないこと、注入する4−ピリジンカルボン酸濃度を10-2モル/リットルとすること以外は実施例2と同様にして分析を行った。
【0028】
<評価結果>
表2に実施例2と比較例2で測定した4−ピリジンカルボン酸のピリジン環に起因するラマンシフトである1020cm-1のラマン散乱光強度(任意単位)を示す。比較例2は実施例2よりも試料濃度が約10000倍であるにも関わらず、1020cm-1のラマン散乱光強度は約1/2である。実施例は比較例と比べ20000倍以上高感度に測定できることが分かる。
【0029】
【表2】

本発明を用いることにより、複数成分混合試料を液体クロマトグラフで分離し、単一成分ごとに高感度に原子団を同定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の高感度分光分析方法およびその分光分析装置の一実施例の概略を説明するための説明概略図である。
【符号の説明】
【0031】
11・・・移動相溶媒
12・・・液体クロマトグラフ用送液ポンプ
13・・・試料導入部
14・・・液体クロマトグラフ用カラム
15・・・配管コネクタ
16・・・表面増強ラマン活性成分
17・・・送液用ポンプ
18・・・吸着用配管
19・・・レーザー光源
20・・・ラマン散乱検出用分光器
21・・・その他検出器
22・・・レーザー光透過部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体クロマトグラフ用試料を移動相溶媒Aに溶出させ液体クロマトグラフ用カラムに送液し前記カラムから前記移動層溶媒Aを配管コネクタに流出させる第1の工程と、前記配管コネクタが第2の配管からの導電体超微粒子の表面増強ラマン活性成分を有する溶媒Bを前記移動相溶媒Aに合流させて混合液を形成し吸着用配管に流出させる第2の工程と、前記混合液を前記吸着用配管に10秒間以上保持して流通させる第3の工程と、前記吸着用配管の流出口の前記混合液をレーザー光透過部に導入しレーザー光を照射することで前記混合液中の前記試料の成分をレーザーラマン分光法により分析する第4の工程を有することを特徴とする高感度分光分析方法。
【請求項2】
液体クロマトグラフ用試料導入部を有し、前記試料導入部に移動相溶媒Aを送入し前記試料導入部の試料を移動相溶媒Aに溶出させる液体クロマトグラフ用送液ポンプを有し、前記試料導入部に結合し前記移動相溶媒Aを流通させる液体クロマトグラフ用カラムを有し、前記カラムの前記移動相溶媒Aの流出口に結合した配管コネクタを有し、前記配管コネクタに第2の配管と吸着用配管を結合し、前記第2の配管に導電体超微粒子の表面増強ラマン活性成分を有する溶媒Bを送入する送液用ポンプを有し、前記配管コネクタが前記移動相溶媒Aに前記溶媒Bを合流させて混合液を形成し前記吸着用配管に流出させ、前記吸着用配管の長さを、前記混合液を10秒間以上保持し流通させる長さに形成し、前記吸着用配管の前記混合液の流出口に結合し前記混合液を導入するレーザー光透過部を有し、レーザー光を前記レーザー光透過部内の前記混合液へ照射し透過させるレーザー光源を有し、前記レーザー光透過部を透過したレーザー光を受光するラマン散乱検出用分光器を有することを特徴とする高感度分光分析装置。
【請求項3】
前記吸着用配管がコイル状であることを特徴とする請求項2記載の高感度分光分析装置。

【図1】
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