説明

高湿度室用照明装置

【課題】支持部材及び配線箇所に対する湿気対策を施した照明器具を提供。
【解決手段】防湿型の支持部材6と、支持部材6に格納した光源8と、支持部材6から突出する発光部7bを有する導光部材7とを備え、支持部材6と導光部材7の間を水封した防湿型照明装置4を高湿度室の施工壁部3に取付け、支持部材6は、室内2aに露出して導光部材7を突出させる表部分6cと施工壁部3の貫通孔3aへ挿通して室外2bに露出する裏部分6dを耐湿性の素材で一体形成して、表部分6cに導光部材用の挿入部6eを除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保させ、表部分6cと裏部分6dの境界に形成した環状の当接面部6fをパッキン9を介して施工壁部3に気密状に当接させ、光源格納用空間部6aを裏部分に開口させて光源用配線10を光源格納用空間部3aの開口部から室外2bへ延長させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防湿型照明装置を高湿度室の施工壁部に取付けた高湿度室用照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の従来の高湿度室用照明装置は、防湿型照明装置を高湿度室の施工壁部に取付けたものであって、防湿型照明装置が、防湿型の器具本体である支持部材と、支持部材の光源格納用空間部に格納した光源と、支持部材に挿入して光源の光を入光する入光部及び支持部材から突出する発光部を有する導光部材とを備え、支持部材と導光部材の間を水封してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−259633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の防湿型照明装置は、器具本体である支持部材を、開口した箱状部及び箱状部に取着して箱状部の開口部をパッキンを介して覆う蓋状部で構成してあるため、蓋状部の取着に不具合があると、室内から光源格納空間部に湿気が浸入して光源に漏電等を問題を招くことがある。また、従来の防湿型照明装置は、その全体を室内に配置してあるため、高湿度室の施工壁部の貫通孔へ光源用配線を挿通させて施工するときには、室内から貫通孔を介して室外へ湿気が漏れ、室外で結露等の問題を招くことがある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するための湿気対策を施した高湿度室用照明装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
支持部材及び配線箇所に対する湿気対策を十分に施すことができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、防湿型の支持部材と、支持部材の光源格納用空間部に格納した光源と、支持部材に挿着して光源の光を入光する入光部及び支持部材から突出する発光部を有する導光部材とを備え、支持部材と導光部材の間を水封した防湿型照明装置を高湿度室の施工壁部に取付けた高湿度室用照明装置において、支持部材は、室内に露出して導光部材を突出させる表部分と施工壁部の貫通孔へ挿通して室外に露出する裏部分を耐湿性の素材で一体形成して、表部分に導光部材用の挿入部を除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保させ、表部分と裏部分の境界に形成した環状の当接面部をパッキンを介して施工壁部に気密状に当接させ、光源格納用空間部を裏部分に開口させて光源用配線を光源格納用空間部の開口部から室外へ延長させたことを特徴とする高湿度室用照明装置である。
【0007】
請求項1記載の本発明にあっては、支持部材の室内に露出する表部分と室外に露出する裏部分を耐湿性の素材で一体形成して、表部分に導光部材の挿入部を除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保させると共に、表部分と裏部分の境界に形成した環状の当接面部を施工壁部にパッキンを介して当接させて気密状態を確保させてあるので、室内から支持部材の光源格納用空間部に湿気を浸入させないようにすることができ、また光源用配線が裏部分に開口した光源格納用空間部の開口部から室外へ延長させてあるので、室内から室外へ湿気を漏らす配線箇所も存在しない。
【0008】
光源格納用空間部への塵等の浸入を阻止させると共に、光源からの発熱を室外へ円滑に放散させるために請求項2記載の本発明が採用した手段は、支持部材の光源格納用空間部を形成する壁部と光源の間に伝熱部材を介在させると共に、光源格納用空間部の開口部を覆う放熱キャップを支持部の裏部分に装着させた請求項1記載の高湿度室用照明装置である。
【0009】
請求項2記載の本発明にあっては、放熱キャップで光源格納用空間部への塵等の浸入を阻止することができ、また、光源から伝熱部材及び支持部材の壁部を介して放熱キャップへ至る第1の伝熱経路と光源から光源格納用空間部の空間を介して放熱キャップへ至る第2の伝熱経路が形成されることで、光源の発熱を両方の伝熱経路で放熱キャップへ伝熱させて室外へ放熱させることができる。
【0010】
支持部材から突出する導光部材の安定を図るために請求項3記載の本発明が採用した手段は、支持部材から高湿度室の施工壁部に沿って突出する導光部材の突出端側を施工壁部に取付けた支持具で支持した請求項1又は2記載の高湿度室用照明装置である。
【0011】
請求項3記載の本発明にあっては、導光部材の両端側を支持部材と支持具で支持することができる。
【0012】
一個の防湿型照明装置で二個の導光部材を列状に支持できるようにするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、支持部材の表部分に別の導光部材を挿着するための挿入部を設けて前記支持具を兼用した請求項3記載の高湿度室用照明装置である。
【0013】
請求項4記載の本発明にあっては、支持部材が別の導光部材を支持する支持具を兼用することがてきる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の本発明に係る高湿度室用照明装置(以下、「本発明照明装置」という。)は、室内から支持部材の内部に湿気を浸入させないようにすると共に、配線箇所を介して室内から室外へ湿気を漏らすことがないようにすることで、支持部材及び配線箇所に対する湿気対策を十分に施すことができる。
【0015】
請求項2記載の本発明照明装置は、放熱キャップで光源格納用凹部への塵等の浸入を阻止すると共に、光源からの発熱を放熱キャップを介して室外へ円滑に放散させることができる。
【0016】
請求項3記載の本発明照明装置は、導光部材の両端側を支持部材と支持具で支持することで、支持部材から突出する導光部材の安定を図ることができる。
【0017】
請求項4記載の本発明照明装置は、支持部材が別の導光部材を支持する支持具を兼用することで、一個の防湿型照明装置で二個の導光部材を列状に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明照明装置の第1の実施の形態を示すものであって、図(A)は中間省略した正面図、図(B)は中間省略して断面した正面図、図(C)は要部を断面した斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示すものであって、図(A)は中間省略した平面図、図(B)は中間省略した底面図である。
【図3】図1(A)のC3−C3線で断面して拡大したものであって、導光部材7を挿着する前の状態の左側面図である。
【図4】第1の実施の形態の各部分を分解して示す断面した正面図である。
【図5】本発明照明装置の第2の実施の形態を示す中間省略した正面図である。
【図6】本発明照明装置の第3の実施の形態を示す中間省略した正面図である。
【図7】本発明照明装置の第4の実施の形態を示すものであって、図(A)は中間省略した底面図、図(B)は要部を拡大して断面したものであって、導光部材7を挿着する前の状態の左側面図である。
【図8】本発明照明装置の第5の実施の形態を示すものであって、図(A)は断面した正面図、図(B)は底面図、図(C)は各部分を分解して示す断面した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施の形態)
図1乃至図4に示す第1の実施の形態に係る本発明照明装置1は、浴室、浴室に隣接する脱衣室、洗面室又は厨房室等の湿度が高くなる高湿度室2を構築する立上げ壁部や天井部等の施工壁部3に取付けた支持部材6、支持部材6の光源格納用空間部6aに格納した光源8及び支持部材6から突出する導光部材7からなる防湿型照明装置4と、施工壁部3に取付けた支持具5とを備え、支持部材6から施工壁部3に沿って突出する導光部材7の突出端側7cを支持具5で支持したものである。
【0020】
前記支持部材6は、室内2aに露出して導光部材7を突出させる表部分6cと施工壁部3の貫通孔3aへ挿通して室外2bに露出する裏部分6dとを耐湿性の素材で一体形成して、表部分6cに導光部材7用の挿入部6eを除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保してある。耐湿性の素材としては、合成樹脂素材(例えば、PPS)や金属素材(例えば、アルミニウム合金やマグネシウム合金)等が選択され、一体成形する方法としては、合成樹脂素材を用いる射出成型や金属素材を用いるダイカスト等が選択される。また前記支持部材6は、表部分6cと裏部分6dの境界に形成した環状の当接面部6fを施工壁部3に湿気を遮断するように環状パッキン9を介して気密状に当接させ、貫通孔3aを介して湿気が室内2aから室外2bへ流出しないようにしてある。更に支持部材6は、光源格納用空間部6aを裏部分6dに開口させ、光源用配線10を光源格納用空間部6aの開口部6a’から室外2bへ延長させるようにしてある。そして支持部材6は、表部分6cにおける当接面部6fの近辺から耳状又は環状(図示略)の接合片6gを突設させ、接合片6gを施工壁部3にビス止め17して取付け固定してある。
【0021】
前記光源8は、放熱性の良好な配線基板12に接合した発光ダイオード(LED)からなり、支持部材6の光源格納用空間部6aに配線基板12と共に格納され、光源格納用空間部6aを形成する壁部6bと配線基板12の間に伝熱部材14を介在させてある。光源8は、光源格納用空間部6aの開口部6a’から伝熱部材14と共に挿入した配線基板12を壁部6bにビス止め15することで固定されている。配線基板12に接合した光源8及び伝熱部材14を格納した光源格納用空間部6aは、その開口部6a’が支持部6の裏部分6dに装着した放熱キャップ16で覆われ、塵等の浸入を阻止してある。放熱キャップ16は、配線基板12をビス止め15するために支持部材6の裏部分6dに穿設したビス取付孔6hを覆い、光源格納用空間部6aへの塵等の浸入を阻止してある。放熱キャップ16は、支持部6の裏部分6dに外嵌装着した後にビス止め19して、脱落しないようにしてある。前記支持部材6は、光源8の発光で生じた熱を放熱するための伝熱経路として、配線基板12,伝熱部材14及び支持部材6の壁部6bを介して放熱キャップ16へ至る第1の伝熱経路と、光源格納用空間部6aの内部空間を介して放熱キャップ16へ至る第2の伝熱経路とが形成され、両方の伝熱経路で伝熱させて放熱キャップ16から室外2bへ放熱することで、光源8の異常昇温を阻止して光源8を損傷させないようにしてある。
【0022】
前記導光部材7は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の素材から丸棒状又は板状等に成形され、支持部材6の表部分6cに形成されている挿入部6eに挿着して光源8の光を入光する入光部7a及び支持部材6から突出する発光部7bを有する。導光部材7は、入光部7aに外嵌したシールリング11で支持部材6との間を水封して、挿入部6eを介して室内2aから光源格納用空間部6aへ湿気が流入するのを阻止するようにしてある。導光部材7は、支持部材6の表部分6cに取付けたセットビス18(図1(A)、図2参照)で止め付けられ、抜け止めしてある。導光部材7は、光源8が発した光を入光部7aの端面で入射させると共に発光部7bの内部を反射させながら広がらせ、発光部7bの表面から室内2aへ向かって放射させて室内2aを照明する。導光部材7は、施工壁部3と対面する表面側に反射部(図示略)を設けて、施工壁部3へ放射する光量を少なくして室内2aへ放射する光量が多くなるように構成することもある。
【0023】
前記導光部材7の突出端側7cを支持する支持具5は、本例では前記支持部材6を利用しており、光源8を格納しない支持部材6の挿入部6eに導光部材7の突出端側7cを挿着してある。導光部材7は、その両端側が支持部材6及び支持具5で安定よく支持されることになる。
【0024】
なお、本発明照明装置1は、図示は省略したが、支持部材6から突出する導光部材7の発光部7bが短い寸法のときには、支持部材6に導光部材7を片持ち状態で支持させて支持具5を省略することもある。
【0025】
本発明照明装置1は、室内2aに露出する支持部材6の表部分6cと室外2bに露出する支持部材6の裏部分6dを耐湿性の樹脂や金属等の素材で一体形成して、表部分6cに導光部材7用の挿入部6eを除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保させると共に、表部分6cと裏部分6dの境界に形成した環状の当接面部6fを施工壁部3に環状パッキン9を介して当接させて気密状態を確保させてあるので、室内2aから支持部材6の光源格納用空間部6aに湿気を浸入させないようにすることができ、また光源用配線10が裏部分2dに開口した光源格納用空間部6aの開口部6a’から室外2bへ延長させてあるので、室内2aから室外2bへ湿気を漏らす配線箇所も存在しないことから施工壁部の室外側で結露等の問題を生じさせることもない。
【0026】
本発明照明装置1は、発光ダイオード(LED)を採用した光源8について長期間にわたって保守を必要としないことから、導光部材7の露出する発光部7bに付着た汚れを定期的に除去するだけでよいことになり保守が非常に楽である。
【0027】
(第2の実施の形態)
図5に示す第2の実施の形態に係る本発明照明装置21は、支持部材6−2と導光部材7の間を水封する構造が第1の実施の形態に係る本発明照明装置1(図1乃至図4参照)と相違し、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図5において図1乃至図4と同一符号は相当部分を示す。
【0028】
本発明照明装置21の防湿型照明装置4−2を構成する支持部材6−2は、導光部材7のための挿入部6eと光源格納用空間部6aの間に配置した透光性の仕切壁22を支持部材6へ接着する等して水封することで、挿入部6eを介して室内2aから光源格納用空間部6aへ湿気を浸入させないようにしてある。なお、支持部材6−2を透光性で耐湿性の合成樹脂素材で形成するときには、支持部材6−2と仕切壁22を射出成型等で一体成形して、支持部材6−2の表面側を塗装等で着色することも可能である。
【0029】
(第3の実施の形態)
図6に示す第3の実施の形態に係る本発明照明装置31は、両側の支持部材6と支持具5の間に複数本の導光部材7を発光させるために、二本の導光部材7,7を一列状に挿着できる支持部材6−3を中間に備えたことが第1の実施の形態に係る本発明照明装置1(図1乃至図4参照)と相違し、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図6において図1乃至図4と同一符号は相当部分を示す。
【0030】
中間に配置した防湿型照明装置4−2は、施工壁部3に取付けた支持部材6−3、支持部材6−3の光源格納用空間部6aに格納した光源8及び支持部材6−3の両側から突出する導光部材7,7からなる。支持部材6−3は、表部分6cの両側に各導光部材7を挿着するための挿入部6e及び挿入部6jを同一中心線上に設けてある。本例では、図中右側の支持部材6、中間の支持部材6−3及び図中左側の支持具5を一列状に備え、二本の導光部材7,7を一列状に配置してある。中間の支持部材6−3は、挿入部6jと光源格納用空間部6aの間に表部分6cと一体成型した仕切壁6kを設け、挿入部6jから光源格納用空間部6aへ湿気を浸入させないようにしてある。
【0031】
なお、本発明照明装置31は、図示は省略したが、両側の支持部材6と支持具5の間に複数個の支持部材6−3を一列状に配設して、三本以上の導光部材7を一列状に配置するように構成することも可能である。
【0032】
(第4の実施の形態)
図7に示す第4の実施の形態に係る本発明照明装置41は、光量を増大させるために、支持部材6−4と支持具5−4の間に二個の導光部材7,7を並列状に設けたことが第1の実施の形態に係る本発明照明装置1(図1乃至図4参照)と相違し、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図7において図1乃至図4と同一符号は相当部分を示す。
【0033】
本発明照明装置41の防湿型照明装置4−4を構成する支持部材6−4は、表部分6cに二個の導光部材7,7を個別に挿着するための挿入部6e,6eを形成すると共に、光源格納用空間部6aに二組の光源8を格納してある。また、支持具5−4は、二組の光源8を格納しない支持部材6−4を利用し、挿入部6e,6eに各導光部材7の突出端側7cを挿着してある。二本の導光部材7,7は、その両端側が支持部材6−4及び支持具5−4で安定よく支持されることになる。
【0034】
なお、支持部材6−4は、三個以上の導光部材7を個別に挿着するために三つ以上の挿入部6eを形成すると共に、光源格納用空間部6aに三組以上の光源8を格納するように構成することもある。
【0035】
本発明照明装置41は、図示は省略したが、支持部材6−4から突出する導光部材7,7の発光部7b,7bが短い寸法のときには、支持部材6−4に導光部材7,7を片持ち状態で支持させて支持具5−4を省略するとよい。
【0036】
(第5の実施の形態)
図8に示す第5の実施の形態に係る本発明照明装置51は、支持部材6−5から施工壁部3と交差する方向へ向かって導光部材7−5を突設させたことが第1の実施の形態に係る本発明照明装置1(図1乃至図4参照)と相違し、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図8において図1乃至図4と同一符号は相当部分を示す。本発明照明装置51は、本例では天井部からなる施工壁部3に支持部材6−5を取付け、支持部材6−5から中心線が鉛直下方方向となるように導光部材7−5を突設させてあるが、これに限定するものではなく、立上げ壁部を構成する施工壁部3に支持部材6−5を取付け、支持部材6−5から中心線が水平方向となるように導光部材7−5を突設させることも可能である。立上げ壁部を構成する施工壁部3に支持部材6−5を取付け態様の場合には、図(A)及び図(C)は平面図となり、図(B)は正面図となる。
【0037】
防湿型照明装置4−5を構成する導光部材7−5は、支持部材6−5の挿入部6eへ挿着して光源8の光を入光する丸棒状の入光部7aと、入光部7aの室内へ突出した端側から放射状に突出する傘状の発光部7bとを有し、入光部7aに設けた雄螺子部7dを支持部材6−5の挿入部6eに設けた雌螺子部6mへ螺着脱自在に接合してある。支持部材6−5に対する導光部材7−5の取付けは、螺着脱自在に接合する以外に図示は省略したが、支持部材6−5に接着剤で接合することや、支持部材6−5に設けたセットビスで抜け出ないように固定する態様もある。
【符号の説明】
【0038】
1(21,31,41,51)…本発明照明装置、2…高湿度室、2a…室内、2b…室外、3…施工壁部、3a…貫通孔、4(4−2,4−3,4−4,4−5)…防湿型照明装置、5…支持具、6(6−2,6−3,6−4,6−5)…支持部材、6a…光源格納用空間部、6a’…開口部、6b…壁部、6c…表部分、6d…裏部分、6e…挿入部、6f…当接面部、6g…接合片、6h…ビス取付孔、6j…別の導光部材用の挿入部、6k…仕切壁、6m…雌螺子部、7…導光部材、7a…入光部、7b…発光部、7c…突出端側、7d…雄螺子部、8…光源、9…環状パッキン、10…光源用配線、11…シールリング、12…配線基板、14…伝熱部材、15…ビス止め、16…放熱キャップ、17…ビス止め、18…セットビス、19…ビス止め、22…仕切壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防湿型の支持部材と、支持部材の光源格納用空間部に格納した光源と、支持部材に挿着して光源の光を入光する入光部及び支持部材から突出する発光部を有する導光部材とを備え、支持部材と導光部材の間を水封した防湿型照明装置を高湿度室の施工壁部に取付けた高湿度室用照明装置において、支持部材は、室内に露出して導光部材を突出させる表部分と施工壁部の貫通孔へ挿通して室外に露出する裏部分を耐湿性の素材で一体形成して、表部分に導光部材用の挿入部を除いて湿度の浸入する恐れのある箇所を形成することなく耐湿性を確保させ、表部分と裏部分の境界に形成した環状の当接面部をパッキンを介して施工壁部に気密状に当接させ、光源格納用空間部を裏部分に開口させて光源用配線を光源格納用空間部の開口部から室外へ延長させたことを特徴とする高湿度室用照明装置。
【請求項2】
支持部材の光源格納用空間部を形成する壁部と光源の間に伝熱部材を介在させると共に、光源格納用空間部の開口部を覆う放熱キャップを支持部の裏部分に装着させた請求項1記載の高湿度室用照明装置。
【請求項3】
支持部材から高湿度室の施工壁部に沿って突出する導光部材の突出端側を施工壁部に取付けた支持具で支持した請求項1又は2記載の高湿度室用照明装置。
【請求項4】
支持部材の表部分に別の導光部材を挿着するための挿入部を設けて前記支持具を兼用した請求項3記載の高湿度室用照明装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−84254(P2012−84254A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227332(P2010−227332)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】