説明

高炉スラグ質細骨材

【課題】コンクリート用細骨材に利用するための、固結し難い高炉水砕スラグを提供する。
【解決手段】化学成分CaO、SiOの含有質量%比率が、CaO/SiO<1であり、ガラス化率が80%以上である高炉スラグ質細骨材である。更に詳しくは、化学成分の含有質量%比率が、CaO−SiO−Al三成分系相図において、(CaO:SiO:Al)=(39:43:18)、(37:40:23)、(34:48:18)の組成で囲まれる範囲内にある。固結防止剤等による固結防止対策が不要となって細骨材の製造後管理が容易となると共に、高炉水砕スラグの利用性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固結し難い高炉スラグ質細骨材に関する。
【背景技術】
【0002】
高炉水砕スラグは、高炉から出滓した溶融スラグに高圧水を噴射し急冷凝固して、直接砂状に製造される。高炉水砕スラグの用途としては、微粉砕してセメント原料にしたり、製造されたままの粒度で土木工事用材や、また粒度・粒形調整をしてコンクリート用細骨材に利用される。粒度・粒形調整は、製造された高炉水砕スラグを磨砕する等によって行われる。
【0003】
高炉水砕スラグをコンクリート用細骨材に利用する際には、長期間野積みされることがあり、その際に固結するという問題がある。特に磨砕を行った場合には固結し易い。高炉水砕スラグの固結の原因は、その潜在水硬性にあって、セメント原料向けには必要な特性である。したがって、セメント原料用に製造された高炉スラグをコンクリート用細骨材にも利用する場合には固結防止対策が必要となる。固結防止技術については、従来から多数提案されてきたが、最も広く利用されているのは、固結防止剤を製造後の高炉水砕スラグに添加する方法(例えば、特許文献1参照)である。
【0004】
ところで、高炉水砕スラグをコンクリート用細骨材に利用するには、更に既存の細骨材と同等程度の品質が要求される場合がある。具体的には、天然砂と同程度の密度や粒度分布等である。一般に、高炉から出滓した直後に水砕される高炉スラグは、密度が低く粒度が細かい。そこで、出滓後一旦鍋で受け、高炉から離れた場所に運んで、スラグ温度が低下したところで水砕を行うことによって、コンクリート用細骨材向けの密度が高く粒度分布の粗い水砕スラグを製造する方法もある。これは炉外方式とも呼ばれ、例えば特許文献2には、炉外方式による粗粒化技術が開示されている。この炉外方式による高炉水砕スラグは、細骨材としての品質は十分であるが、やはり固結の問題があった。
【0005】
上記の課題に対し、例えば特許文献3では、出滓後鍋で受けた高炉スラグに石炭灰を溶融して水砕する方法が開示されている。当該技術によれば、石炭灰を添加して溶融スラグの粘度を下げることでスラグの気孔率を低減するとともに、ガラス化率を80%未満にすることによって固結を抑制できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭54−130496号公報
【特許文献2】特開2001−240437号公報
【特許文献3】特開2006−315907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、高炉スラグをコンクリート用細骨材に利用するにあたって、固結し難い高炉水砕スラグ及びその製造方法を提供しようとするものである。特に、スラグの化学成分を調整することによる、潜在水硬性を示さない高炉水砕スラグを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために本発明では、以下の高炉スラグ質細骨材が提供される。
(1)高炉スラグを改質してなる高炉スラグ質細骨材であって、化学成分CaO、SiOの含有質量%比率が、CaO/SiO<1であり、Alを13質量%以上含有し、ガラス化率が80%以上であることを特徴とする高炉スラグ質細骨材。
(2)前記高炉スラグ質細骨材の化学成分の含有質量%比率が、CaO−SiO−Al三成分系相図において、(CaO:SiO:Al)=(39:43:18)、(37:40:23)、(34:48:18)の組成で囲まれる範囲内にあることを特徴とする(1)に記載の高炉スラグ質細骨材。
(3)可燃成分を除いた化学成分中に占めるSiO及びAlの含有質量%の合計が80%以上、且つ含有質量%の比率がSiO/Al=4.5〜1.5の物質を、溶融高炉スラグ100質量部に対して10〜30質量部溶融添加して化学成分を調整してなることを特徴とする(1)又は(2)に記載の高炉スラグ質細骨材。
(4)前記化学成分調整のために添加する物質が、石炭灰であることを特徴とする(3)に記載の高炉スラグ質細骨材。
(5)前記化学成分調整のために添加する物質が、粘土質物質と珪酸質物質からなることを特徴とする(3)に記載の高炉スラグ質細骨材。
(6)添加する粘土質物質と珪酸質物質の合計100質量%のうち、粘土質物質が50〜80質量%であることを特徴とする(5)に記載の高炉スラグ質細骨材。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、固結防止剤等による固結防止対策が不要となって細骨材の製造後管理が容易となると共に、高炉水砕スラグの利用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】スラグの化学成分を示すCaO−SiO−Al三成分系相図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の高炉スラグ質細骨材は、化学成分CaO、SiOの含有質量%比率がCaO/SiO<1であり、Alを13質量%以上含有し、ガラス化率が80%以上である。発明者らは、水硬性と難固結性という相反する性質を同時に満足することは困難と考え、細骨材用途において特に必要とはされない水硬性を低減した固結し難い高炉スラグの開発を目指した。通常、高炉スラグの化学成分CaO、SiOの含有質量%比率は、CaO/SiO=1.2〜1.3で操業されている。この成分のとき、高炉水砕スラグは十分な潜在水硬性を発現する。また、JIS A6206には、セメント原料用として((CaO%)+(MgO%)+(Al%))/(SiO%)≧1.6が規定されている。そこで、先ず化学成分の固結性に及ぼす影響を調査したところ、CaO/SiO<1であるときには、殆ど自身で硬化する性質がなくなることが分かった。
【0012】
また、セメント原料向けの高炉スラグは、水砕による急冷でガラス化率を100%近くにすることによって、潜在水硬性が高められている。本発明の固結し難い高炉スラグのためには、ガラス化率を下げることも有効と思われたが、ガラス化率が低いことは結晶化率が高いことであり、その際には水砕したスラグの含水分のpHが上がり易く、固結を誘発することを知見した。そこで、本発明ではガラス化率が高いことが好ましい。ガラス化率が80%以上であれば固結に影響することはなかった。
【0013】
固結性の判断については、高炉スラグ細骨材の固結が夏期(6月〜9月)に起こることから、細骨材を30℃定温養生して3カ月以上固結塊が観察されなければ難固結性とすることができる。一般には、養生温度を更に高くして短期間で試験をする場合が多い。本発明では、これらの方法では正確な判断が難しいと考え、特開2009−168802号公報による方法から求められる相対的な固結時間を用いた。一般的な高炉スラグ細骨材を基準として、当該方法で測定される固結時間が、30〜40日以上であれば難固結性と判断した。
【0014】
本発明の高炉スラグ質細骨材のCaO、SiO以外の成分については、できる限り改質前の含有量から変化させない。特に、第三成分であるAlは13質量%以上の含有とする。Al含有量が13質量%未満になると溶融スラグの粘性が急激に高くなり、水砕による細骨材の製造が困難となる。
【0015】
本発明の高炉スラグ質細骨材は、更に好ましくは、化学成分の含有質量%比率が、CaO−SiO−Al三成分系相図において、(CaO:SiO:Al)=(39:43:18)、(37:40:23)、(34:48:18)の3組成で囲まれる範囲内とする。図1にCaO−SiO−Al三成分系相図を示す。本発明の高炉スラグ質細骨材は、通常の高炉スラグに成分調整材を添加溶融して製造するため、成分調整材が十分溶融する必要がある。図1に示す通常の高炉スラグの組成に何等かの成分調整材を添加して、CaO/SiO<1の組成にする場合に、できるだけ融点を低くすることが好ましい。また、融点が低下することでガラス化率を高くし易い。鋭意検討した結果、図1において、(CaO:SiO:Al)が、(39:43:18)、(37:40:23)、(34:48:18)の組成で囲まれる範囲が好ましいことが分かった。該範囲内は、融点が約1300℃以下であり、高炉スラグ組成近傍において最も融点が低い領域である。当該範囲外の周辺組成についても検討したところ、当該領域外の組成においても、固結し難いスラグができたものの、融点が高くなるために、製造歩留まりが低下した。
【0016】
本発明の高炉スラグ質細骨材は、例えば、可燃成分を除いた化学成分中に占めるSiO及びAlの含有質量%の合計が80%以上、且つ含有質量%の比率がSiO/Al=4.5〜1.5の物質を、高炉スラグ100質量部に対して10〜30質量部溶融添加して化学成分を調整することによって製造することができる。前記の考えに従い、本発明の成分調整添加材の主成分はSiO及びAlからなる。該成分(SiO及びAl)の含有質量%の合計は可燃分を除いて80%以上である。該成分の含有質量%が80%未満の場合、SiO、Al以外の成分が添加されると、CaO−SiO−Al三成分系の組成制御はできても、その他の成分の影響で融点制御が困難となるので好ましくない。なお、可燃成分は三成分系の組成制御に影響が無く、また、可燃成分は高炉スラグの温度を維持するための熱源としても有効である。このため、SiO及びAl)の含有質量%の合計は可燃分を除いて80%以上であればよい。また、含有質量%の比率はSiO/Al=4.5〜1.5であることが好ましい。該範囲にあれば、高炉スラグに徐々に添加していくと、融点が次第に低下して、前記(CaO:SiO:Al)の組成範囲に容易に制御することが可能である。SiO/Al=4.5〜1.5以外の組成であると、融点が殆ど低下しないか又は高くなるため、水砕が困難で、歩留まりが低下する可能性がある。また、成分調整材は、高炉スラグ100質量部に対して10〜30質量部を溶融添加することが好ましい。溶融添加とは、溶融状態の高炉スラグに成分調整材を添加し、成分調整材を溶融させて高炉スラグ中に添加することである。該成分条件を満足する物質(成分調整材)を添加して、前記(CaO:SiO:Al)の組成範囲にするには、少なくとも10質量部が必要である。そして、30質量部を越えると、前記(CaO:SiO:Al)の組成範囲を逸脱し、融点が高くなって製造が困難で、歩留まりが低下する可能性がある。
【0017】
本発明では、上記のような化学成分調整のために添加する物質として、石炭灰を用いることが好ましい。石炭灰の化学組成は、本発明の成分調整材に必要な化学成分の範囲にあり、また、可燃成分として炭素を含むため、高炉スラグの温度を維持するための熱源としても有効である。
【0018】
本発明では、粘土質物質と珪酸質物質からなる物質を化学成分調整のために用いることも可能である。粘土質物質の主成分は、SiO及びAlからなり、例えば、カオリナイト、ハロサイト、アロフェン等が利用できる。珪酸質物質の主成分はSiOであり、例えば、珪砂、石英ダスト、シリカフューム等が利用できる。そして、各々単独の使用では、前記(CaO:SiO:Al)の組成範囲に制御することは難しいため、本発明の成分調整材に必要な化学成分の範囲になるよう、両物質を混合調整する。より好ましくは、添加する粘土質物質と珪酸質物質の合計100質量%の内、粘土質物質は50〜80質量%である。50質量%未満であると、SiO成分の増加によって均一に溶解させ難くなり、安定した固結防止が困難となる。80質量%を越えると、融点が低下する添加量範囲が狭くなって制御が困難となる。本発明では、粘土質物質と珪酸質物質を混合して添加することを推奨するが、最初に珪酸質物質を溶融添加し、後に粘土質物質を溶融添加することも可能である。この方法では、より効果的に融点を低下させながら添加することが可能で、均一に溶解させることができる。
【0019】
本発明の高炉スラグ質細骨材の製造は、従来の技術を利用することができる。高炉から出滓した溶融スラグを鍋で受け、溶融したスラグに成分調整材の粉末を吹き込んで溶解する。水砕するスラグ温度は、成分調整材が十分溶解していれば特に限定しないが、図1から明らかなように、1350℃以上で溶解しておけば十分である。溶解が不十分であると、固結防止効果が安定しない。
【実施例】
【0020】
表1、2に、実施例(表1)及び比較例(表2)のスラグの添加物質の有無、3成分含有質量比率と、ガラス化率及び固結時間を示す。添加物質の各化学成分含有量は、石炭灰がSiO2(59質量%)、Al2O3(26質量%)、C(9質量%)、粘土がSiO2(47質量%)、Al2O3(40質量%)、珪砂がSiO2(93質量%)、Al2O3(4質量%)である。添加物質の添加量は、No.1(石炭灰)が20質量部、No.2,3(石炭灰)が15質量部、No.4(石炭灰)が18質量部、No.5(石炭灰)が17質量部、No.6(粘土:珪砂=80:20)が18質量部、No.7(粘土:珪砂=70:30)が20質量部、No.8(粘土:珪砂=70:30)が17質量部、No.9(粘土:珪砂=50:50)が25質量部である。
【0021】
【表1】

【表2】

【0022】
実施例や比較例に示すスラグは、以下の方法で製造した。高炉から排出する溶融スラグ約40tをスラグ鍋に受け、粉体吹き込み処理場に移送した。スラグ温度は約1380℃である。粉体吹き込みランスを溶融スラグに浸漬し、搬送ガスに酸素を用いて、添加物質粉体(成分調整材)を約200kg/minの速度で約40分間吹き込んだ。添加物質中の炭素含有量が5質量%未満の場合は、微粉炭を混合して炭素含有量を5質量%以上20質量%未満にして添加した。添加量は、粉体ホッパ残量を監視しつつ吹き込み時間で調整した。処理終了後のスラグ温度は約1300℃である。その後、炉外方式の水砕処理場に移動して、通常の水砕処理を行った。粉体吹き込みを行わない場合は、溶融スラグを受けた鍋を、そのまま炉外方式の水砕処理場に移送して水砕処理を行った。
【0023】
ガラス化率の制御は、添加物質を溶融させた後、水砕するまでの時間を調整することによって行った。ガラス化率を高める場合はできるだけ速やかに水砕を行う。通常の溶融高炉スラグを炉外方式によって水砕した場合、ガラス化率を炉前方式並に高くすることは困難であった。一方、本発明で用いるスラグは、通常の高炉スラグよりSiO成分が多いことから、ガラス化し易い傾向にあり、炉外方式の場合でも炉前方式並のガラス化率にすることが可能である。一方で、ガラス化率を低くする場合には、水砕までの待機時間を長くした。ガラス化率は、X線回折を用いたガラス相と結晶相の含有比率測定によって求めた。
【0024】
実施例や比較例に示す固結時間は、特開2009−168802号公報による方法を用いて測定した。先ず、製造した水砕スラグを110℃で2時間乾燥した後、100μm以下に微粉砕した。次いで、微粉末10gに純水1mLを加えてよく混合した後、一軸圧縮成形機を用いて、直径20mm長さ約18mmの円柱試験体を作成した。各試験体をビニール袋に密閉し、30℃養生槽で養生した。適時試料を養生槽から取り出して、超音波伝播時間を測定した。固結が進行すると伝播時間が低下していく。成形直後の伝播時間を最大値とし、これ以上低下が見られなくなった時の伝播時間を最低値として、これらの対数の中間値に至るまでの養生時間を固結時間とした。成形直後の伝播時間がどの試料も等しいことは自明であるが、これ以上低下が見られない最低値も同じ値になることを経験的に知見しているので、この養生時間は最大6カ月として、6カ月以内に最低値に収束しない場合は、伝播時間の変化を外挿して中間値に至るまでの養生時間を固結時間と推定することにした。
【0025】
図1は、表1のスラグを3成分相図上に示したものである。添加処理前の高炉スラグをBF、添加物として用いた石炭灰や粘土を、各々FA、CLで表す。そして本発明の実施例を●印で、比較例を*印で、請求項2の組成範囲を太線三角枠で表した。
【0026】
実施例1〜5は、石炭灰の添加率を変えた高炉スラグ質細骨材である。化学成分CaO、SiOの含有質量%比率はCaO/SiO<1であり、図1の太線三角枠内の3成分含有比率とした。また、ガラス化率は80%以上であった。固結時間を測定したところ、実施例2、3は数十日であった。実施例1、2については、6カ月内に伝播時間が最低値に収束しなかったので、上記の方法で推定したが、非常に長期間固結しないと思われる。
【0027】
実施例6〜9は、粘土と珪砂の混合比率と添加率を変えた高炉スラグ質細骨材である。粘土の混合率は50〜80質量%とし、その混合物を溶融高炉スラグに17〜25質量%添加した。固結時間は、数十日〜200日以上であった。
【0028】
比較例1は、炉前方式の高炉水砕スラグ細骨材である。化学成分CaO、SiOの含有質量%比率がCaO/SiO=1.24と高く、ガラス化率も高いため、非常に固結し易い。比較例2は、炉外方式の高炉水砕スラグ細骨材である。ガラス化率は低いものの、逆に結晶が多いことによってアルカリ刺激が高められ、非常に固結し易い。
【0029】
比較例3は、石炭灰を14質量%添加してCaO/SiO=0.99<1としたが、ガラス化率が比較例2と同程度のため、アルカリ刺激が生じて固結時間はあまり長くならなかった。また、比較例4は、石炭灰を8.5質量%添加した例であるが、添加量が不足してCaO/SiO<1とならず、ガラス化率も低いことからアルカリ刺激が生じて、固結時間はあまり長くなっていない。
【0030】
比較例5〜7は、粘土と珪砂の混合物を添加した例である。添加率が5〜9質量%であるため、CaO/SiO<1にはならず、ガラス化率を80%以上にした場合も固結時間はあまり長くできなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高炉スラグを改質してなる高炉スラグ質細骨材であって、化学成分CaO、SiOの含有質量%比率がCaO/SiO<1であり、Alを13質量%以上含有し、ガラス化率が80%以上であることを特徴とする高炉スラグ質細骨材。
【請求項2】
前記高炉スラグ質細骨材の化学成分の含有質量%比率が、CaO−SiO−Al三成分系相図において、(CaO:SiO:Al)=(39:43:18)、(37:40:23)、(34:48:18)の組成で囲まれる範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の高炉スラグ質細骨材。
【請求項3】
可燃成分を除いた化学成分中に占めるSiO及びAlの含有質量%の合計が80%以上、且つ、含有質量%の比率がSiO/Al=4.5〜1.5の物質を、溶融高炉スラグ100質量部に対して10〜30質量部溶融添加して化学成分を調整してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の高炉スラグ質細骨材。
【請求項4】
前記化学成分調整のために添加する物質が、石炭灰であることを特徴とする請求項3に記載の高炉スラグ質細骨材。
【請求項5】
前記化学成分調整のために添加する物質が、粘土質物質と珪酸質物質からなることを特徴とする請求項3に記載の高炉スラグ質細骨材。
【請求項6】
添加する粘土質物質と珪酸質物質の合計100質量%の内、粘土質物質が50〜80質量%であることを特徴とする請求項5に記載の高炉スラグ質細骨材。

【図1】
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【公開番号】特開2011−184218(P2011−184218A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48980(P2010−48980)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】