説明

高速充填バルクローリ

【課題】充填時間を短縮させる高速充填バルクローリを提供すること。
【解決手段】タンク5内の液化ガスをバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスをタンク内に回収することによって当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、液化ガスの流れる液ライン上32にタンク5内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込むための液送ポンプ11を有し、気相ガスの流れるガスライン52上にバルク貯槽内の気相ガスを圧縮してタンク5内へ送り込むためのガスコンプレッサ12を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルク貯槽へ液化ガスを充填するバルクローリであって、特に充填時間を短縮させた高速充填バルクローリに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ガスボンベによる液化ガスの供給形態に代え、容量の大きい設置型のバルク貯槽を一般家庭や工場に備え、そこへバルクローリといわれる小型のタンクローリによって液化ガスを運んで直接充填する供給形態が普及し始めている。液化ガスの充填に使用されるバルクローリは、走行車両の車台に液化ガスを搭載するタンクを有し、各種弁や計器などの流体機器が配管された液/ガスラインを介して充填ホースと均圧ホースとがタンクに接続されている。そして、このバルクローリよれば、充填先のバルク貯槽にこの充填ホースと均圧ホースとが接続され、液ライン上に設けられた液送ポンプにより充填ホースを通ってバルク貯槽へ液化ガスが供給され、それに伴ってバルク貯槽に貯まっていく気相ガスが均圧ホースからガスラインを通ってタンク内へと回収される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、こうしたバルクローリに対しては、従来からバルク貯槽への液化ガスの充填時間が長いという問題があり、充填時間の短縮化が望まれていた。バルクローリの充填作業は、一日に何件もの家庭や工場を回って行われるが、充填時間が長くなればそれだけ稼働率が低下するからである。また、充填作業の際にバルクローリを充填先の路上に停車させておく必要がある場合、停車時間が長くなればそれだけ事故の危険が増すからである。
【0004】
そこで本発明は、かかる従来の課題を解決すべく、充填時間を短縮させる高速充填バルクローリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の高速充填バルクローリは、タンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスをタンク内に回収することによって当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、液化ガスの流れる液ライン上に前記タンク内の液化ガスを前記バルク貯槽へ送り込むための液送ポンプを有し、気相ガスの流れるガスライン上に前記バルク貯槽内の気相ガスを圧縮して前記タンク内へ送り込むためのガスコンプレッサを有することを特徴とする。
【0006】
よって本発明では、液送ポンプ及びガスコンプレッサを同時に稼働させることにより、タンクからバルク貯槽へ液化ガスを送り込むとともに、バルク貯槽内から引いた気相ガスを圧縮してタンク内に戻し、タンクとバルク貯槽とに差圧を生じさせて充填を行う。これにより、液送ポンプの動力ロスが解消され、液化ガスが効率よくバルク貯槽へと送り込まれるため、充填時間を短縮させることができるようになる。更には、ガスコンプレッサのみを稼働させて液化ガスを充填させることができるので、タンク内の液化ガスを残らずバルク貯槽へ送り込むことも可能となる。
【0007】
また、本発明の高速充填バルクローリは、前記ガスコンプレッサが、その入出力を前記タンク側とバルク貯槽側とに切り換える四方切換弁を介して前記ガスライン上に配管されたものであることが好ましい。
【0008】
よって本発明では、四方切換弁によってガスコンプレッサの入出力をタンク側とバルク貯槽側とで切り換えれば、液化ガスの充填だけでなく、バルク貯槽内の液化ガスや気相ガスの回収を行うことが可能となる。
【0009】
また、本発明の高速充填バルクローリは、液化ガス及び気相ガスの継手部材内のガスを回収するためのガス回収容器を有し、その継手部材とガス回収容器とを接続したものであって、前記ガスコンプレッサによって当該ガス回収容器内の気相ガスを前記タンク内へと移送することにより、その負圧にしたガス回収容器内に継手部材内のガスを引き入れて回収するようにしたものであることを特徴とする。
【0010】
よって本発明によれば、液化ガス及び気相ガスの継手部材をガス回収容器に接続すれば、その液化ガス及び気相ガスの接続管手段内の残存ガスをガス回収容器内に回収することができるので、液化ガス及び気相ガスがガス回収容器に回収されたことを確認後、液化ガス及び気相ガスの継手部材からホースを切離せば、液化ガスや気ガスが外部に放出されることがなくなる。
【0011】
また、本発明の高速充填バルクローリは、液化ガス及び気相ガスの継手部材内のガスを回収するためのガス回収容器を有し、当該液化ガスの継手部材とガス回収容器とを接続したものであって、前記ガスコンプレッサによって前記タンク内の気相ガスをガス回収容器内へと移送することにより、当該ガス回収容器内を加圧してその中の液化ガスを前記液化ガスの継手部材からタンクへと送り込むようにしたものであることを特徴とする。
【0012】
よって本発明によれば、液化ガス及び気相ガスの継手部材からから回収したガスをガス回収容器内に貯めておき、液化ガスが一定量になったところで液化ガス及の継手部材とタンク受入口配管部とを接続すれば、その液化ガスをガス回収容器内に回収された液化ガスをタンクへと送り込むことができ、継手部材からのガス回収を継続して行うことが可能になる。
【0013】
本発明は、タンク内の液化ガスを充填ホースを介してバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスを回収ホースを介してタンク内に回収して当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、その充填ホース及び回収ホース先端部の液化ガス及び気相ガスを回収するためのガス回収容器を有するバルクローリにおいて、前記バルク貯層側へ接続する充填ホースと回収ホースとの先端部分を短絡ホースで連結して、当該充填ホース先端部分を回収ホースを介して前記ガス回収容器に連通させ、充填ホース先端部分を前記タンク側で遮断するセイフティ止弁を閉じるとともに、ガスコンプレッサによってガス回収容器内を負圧にすることにより、回収ホース内の気相ガスを、また充填ホース先端部分内の液送ガスを回収ホースを介して当該ガス回収容器内に引き入れて回収するようにしたものであることを特徴とする。
【0014】
よって本発明によれば、バルク貯層側から切り離す前に充填ホース及び回収ホース先端部のガスをガス回収容器内に回収することができるので、その後にバルク貯層側から充填ホースと回収ホースを外しても、液化ガスや気ガスが外部に一切漏れることはない。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、液化ガスの流れる液ライン上にタンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込むための液送ポンプを有し、気相ガスの流れるガスライン上にバルク貯槽内の気相ガスを圧縮してタンク内へ送り込むためのガスコンプレッサを有する構成としたので、充填時間を短縮させた高速充填バルクローリを提供することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明に係る高速充填バルクローリの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、第1実施形態の高速充填バルクローリについて一部を断面で示した側面図である。高速充填バルクローリ1は、走行車両2の台車3にタンク5が搭載され、そのタンク5が各種弁や計器、或いは液送り手段を介して後方のホースリール箱6内に格納された充填ホース及び回収ホースに接続されている。そして、各種弁や計器などが配管された流体回路は、バルク貯槽に液化ガスを充填する他、供給基地から液化ガスをタンク5内に受け入れるための液ラインやガスラインも備え、弁計器箱7内に各種弁や計器を格納して構成されている。
【0017】
そうした流体回路上にあってタンク5内の液化ガスをバルク貯槽へ充填するための液送り手段として、本実施形態では液送ポンプ11に加え、ガスコンプレッサ12が用いられている。液送ポンプ11は、図示するようにタンク5の下に配置され、またガスコンプレッサ12は、タンク5の前方に設けられたコンプレッサ箱8内に格納し配置されている。この液送ポンプ11及びガスコンプレッサ12は、ともにエンジンのPTO軸から取り出した回転によって駆動する方式が採られている。すなわち液送ポンプ11は、ミッションサイドPTO13から取り出したエンジン出力によって駆動するようにしたものであり、そのミッションサイドPTO13と液送ポンプ11のロータ軸とがプロペラシャフト14を介して連結されている。
【0018】
そして、もう一方のガスコンプレッサ12は、フライホイールPTO15から取り出したエンジン出力によって駆動するようにしたものであり、液送ポンプ11よりも回転数を落とすためにプーリを介して連結されている。図2は、図1に示すガスコンプレッサ12の動力伝達機構を拡大して示した構造図である。このガスコンプレッサ12は、回転運動を受けてピストンを往復運動させるようにしたレシプロ式のものであり、その回転軸12aに大径のVプーリ16aが固定されている。そして、コンプレッサ箱8内に回転支持された回転軸18には小径のVプーリ16bが固定され、両プーリ16a,16bがVベルト19で掛け渡されている。従って、フライホイールPTO15がプロペラシャフト17を介して小径のVプーリ16bに連結され、ガスコンプレッサ12に回転数を落とし動力を伝達できるようになっている。
【0019】
次に図3は、こうした液送ポンプ11及びガスコンプレッサ12、更に各種弁や計器を要素として構成された流体回路であり、高速充填バルクローリ1における液ライン及びガスラインを示した回路図である。そこで、以下に液ライン及びガスラインについて説明する。
【0020】
高速充填バルクローリ1のタンク5には、底面に液化ガスの出入りする液口20と気相ガスが出入りするガス口40とが設けられ、この液口20とガス口40とに供給基地側またはバルク貯槽側へと切り換え可能な液ライン及びガスラインが形成されている。
【0021】
太実線で示した液ラインは、先ず液口20に緊急遮断弁21が取り付けられ、そこから元弁22を介して弁計器箱7内にあるカップリング23側と、ホースリール箱6内にある充填ホース35側とに分岐し、それぞれの液受入ライン31と液充填ライン32とが形成されている。液受入ライン31にあるカップリング23は、液化ガスをタンク5へ受け入れる際に供給基地との間で液ホースを接続するためのものであり、液取入弁24と一体に構成されている。一方、液充填ライン32は、バルク貯槽へ液化ガスを送るための液送ポンプ11の他、質量流量計26、流量閉止弁27及びホース止弁28が順に配管されている。そして、弁計器箱7から離れたホースリール箱6(図1参照)まではフレキシブルチューブ33が用いられ、液充填ライン32が充填ホース35へと接続されている。
【0022】
次に、太破線で示したガスラインは、ガス口40に緊急遮断弁41が取り付けられ、そこから元弁42を介して弁計器箱7内のカップリング43側と、ホースリール箱6内にある回収ホース55側とに分岐し、それぞれのガス戻しライン51とガス回収ライン52が形成されている。ガス戻しライン51のカップリング43は、タンク5内の気相ガスを供給基地側へ戻す際に供給基地との間でガスホースを接続するためのものであり、通気弁44を一体にして構成され、元弁43とはガス回収ライン51と連結された2点間のバイパス弁45を介して接続されている。
【0023】
一方、ガス回収ライン52には、弁計器箱7内のホース止弁46がフレキシブルチューブ53を介してリールホース箱6内の回収ホース55に接続されている。そして、このガス回収ライン52は、ホース止弁46から四方切換弁47を介して、ガスコンプレッサ12と元弁53とが接続され、その四方切換弁47によってガスコンプレッサ12の入出力がタンク5側とバルク貯槽側とにそれぞれ切り換えられるようになっている。こうした四方切換弁47とガスコンプレッサ12とは、弁計器箱7とコンプレッサ箱8との間がフレキシブルチューブ53,54によって接続されている。
【0024】
なお、高速充填バルクローリ1の液ライン及びガスラインには、説明した以外にも図示するように弁及び計器類が備えられている。そして、図示した各弁については、白抜きで示したものがノーマルオープンであり、黒塗りしたものがノーマルクローズである。
【0025】
続いて、こうして構成された高速充填バルクローリ1による作用について説明する。
【0026】
先ず、供給基地で液化ガスの供給を受ける場合、高速充填バルクローリ1は、作業者によって弁計器箱7の扉が開けられ、そこに設けられたカップリング23に液化ガス供給ホースが、またカップリング43にはガスホースがそれぞれ基地側から連結される。連結後は、ハンドポンプ61の操作によって緊急遮断弁21,41が開けられ、続いて液取入弁24や通気弁44が開けられる。これにより、基地側から液化ガスの供給が開始される。基地側から送られた液化ガスは、液受入ライン31を通ってタンク5内に供給され、その一方でタンク5内の気相ガスは、液化ガスの充填に伴って加圧されガス口40からガス戻しライン51を通って基地側へと送られて基地側で回収される。
【0027】
このような供給基地からタンク5への液化ガスの供給は、タンク5内の液化ガスが許容量に達したことが確認されると、不図示のコントローラから電磁弁62に開信号が送られる。電磁弁54が開けられると、緊急遮断弁21,41が油圧から解放されて閉じるため、基地側からタンク5への供給が遮断されて受け入れが終了する。その後、液取入弁24や通気弁44が閉じられて基地側と連結された供給ホース及びガスホースが外され、バルク貯槽への充填を行える状態になる。
【0028】
次に、こうして液化ガスが積み込まれた高速充填バルクローリ1は、各箇所を回って設置されたバルク貯槽へ液化ガスの充填が行われる。そこで、所定位置に停車した高速充填バルクローリ1は、ホースリール箱6の扉が開けられ、そこに納められた充填ホース35と回収ホース55とが各ホースリール36,56から送り出され、先端のカップリング37,57が不図示のバルク貯槽へ連結される。そして、受入時と同様に弁計器箱7内の油圧ハンドポンプ61の操作によって緊急遮断弁21,41が開けられ、バルク貯槽への充填準備が完了する。
【0029】
そこで液化ガスの充填が行われるが、本実施形態では液送ポンプ11とガスコンプレッサ12とが同時に稼働し、バルク貯槽へタンク5内の液化ガスが送り込まれる(図3に示す黒塗り矢印)。液送ポンプ11は、ミッションサイドPTO13から取り出したエンジン出力によって駆動し、タンク5内の液化ガスがバルク貯槽へと送り込まれる。一方、ガスコンプレッサ12は、フライホイールPTO15から取り出したエンジン出力によって駆動し、これによりバルク貯槽内の気相ガスが圧縮されてタンク5へと送り込まれる(図3に示す白抜き矢印)。
【0030】
すなわち、タンク5内の液化ガスは、液送ポンプ11の駆動により液口20から送り出されて液充填ライン32を通り、フレキシブルチューブ33及び充填ホース35を介してバルク貯槽へと充填されていく。また、同時にバルク貯槽内に貯まっていく気相ガスは、回収ホース55からフレキシブルチューブを介してガス回収ライン52に送られ、ガス回収ライン52では、気相ガスが四方切換弁47によって接続されたガスコンプレッサ12の入力側から入り、出力側から再び四方切換弁47を通ってガス口40からタンク5内へと回収される。
【0031】
本実施形態では、こうして液送ポンプ11及びガスコンプレッサ12を同時に稼働させ、タンク5からバルク貯槽へ液化ガスを送り込むとともに、バルク貯槽内から引いた気相ガスを圧縮してタンク5内に戻している。これはガスコンプレッサ12でバルク貯槽内の気相ガスを積極的に引き、更にそれを圧縮してタンク5内に送り込むことによって、タンク5とバルク貯槽とに圧力差を生じさせ、その差圧を利用して高速充填させるためである。
【0032】
本発明の目的である充填時間の短縮を検討するに当たっては、こうした方法の他にも、例えば均圧充填を行う際に充填ホースを太くするなど試行錯誤が行われたが望むような効果は得られなかった。これは、弁などの配管抵抗によって液化ガスの流れが妨げられ、またバルク貯槽内では液化ガスの充填が進むに従い貯まっていく気相ガスによって内圧が高くなり、液化ガスの流入を妨げていると考えられるからである。そこで、本実施形態では、前述したようにガスコンプレッサ12を気相ガスのガス回収ライン52に設けることによってタンク5とバルク貯槽との間に圧力差をつくり、液送ポンプ5の動力ロスを解消し、バルク貯槽への液化ガスの流入を良くするようにした。
【0033】
これにより、例えば液送ポンプ11のみを使用して行っていた均圧充填の場合、1トンの液化ガスを充填するのに50分の時間を要していたものが、今回のガスコンプレッサ12を使用した実施形態のものでは、同じ1トンの液化ガスを35分程度で充填させることができるようになった。そのため、本実施形態の高速充填バルクローリ1によれば、従来のものに比べてより多くの箇所を回って充填作業を行うことができるようになり、稼働率が向上することになる。
【0034】
ところで、本実施形態では液送り手段として液送ポンプ11に加えてガスコンプレッサ12を設けたが、この高速充填バルクローリ1によれば両者を併用した液化ガスの充填作業だけでなく、異なる運用で様々な作業を行うことができるようになった。先ず、その一つがガスコンプレッサ12単独による液化ガスの充填である。液送ポンプ11単独で液化ガスの充填を行う場合、ポンプ保護のためにタンク5内には例えば100リットル程度の残液が必要であった。しかし、この高速充填バルクローリ1によれば、ガスコンプレッサ12のみを稼働させてタンク5内の液化ガスが残量零になるまで運転させることができる。このときの液化ガスの流れを図3と同様の回路図で表した図4に矢印で示す。
【0035】
液送ポンプ11を停止させたままガスコンプレッサ12のみを稼働させると、バルク貯槽内の気相ガスが回収ホース55からフレキシブルチューブを介してガス回収ライン52に送られる(図4に示す白抜き矢印)。そしてガス回収ライン52では、気相ガスが四方切換弁47によって接続されたガスコンプレッサ12の入力側から入り、出力側から再び四方切換弁47を通ってガス口40からタンク5内へと回収される。そして、この時ガスコンプレッサ12で圧縮された気相ガスは、タンク5内に送り込まれてタンク5とバルク貯槽とに差圧が生じるため、タンク5内で加圧された液化ガスが液口20から押し出される。その押し出された液化ガスは、液送ポンプ11が稼働していないため液受入ライン31と分岐したバイパスライン32Bを通って流れ、弁箱7を出てフレキシブルチューブ33から充填ホース35を介してバルク貯槽へと送り込まれる(図4に示す黒塗り矢印)。
【0036】
従って、通常運転として液送ポンプ11とガスコンプレッサ12とを併用し、液送ポンプ11の駆動限界に達した後にガスコンプレッサ12のみの駆動に切り換えれば、充填作業の時間短縮が可能となり、かつタンク5内の液化ガスを残さず吐出させることができ、高速充填バルクローリの充填作業に対する効率が良くなる。
【0037】
次に、別の運用として液化ガスの回収を行うことができる。図5は、このときの液化ガスの流れを図3と同様の回路図に矢印で示したものである。液化ガスの回収は、バルク貯槽の内圧を高め、それによってバルク貯槽内の液化ガスをタンク5へ戻すものであり、ガスコンプレッサ12のみによって行われる。ここではガス回収ライン52の気相ガスの流れを反転さるため、四方切換弁47によってガスコンプレッサ12の入出力の接続が切り換えられる。
【0038】
そこで、液送ポンプ11を停止させたままガスコンプレッサ12のみを稼働させれば、タンク5内の気相ガスはガス口40から出て四方切換弁47を通ってガスコンプレッサ12へと送られ、そこで圧縮されガス回収ライン52から回収ホース55を介してバルク貯槽へと送り込まれる。バルク貯槽内が加圧されるとタンク5との間に圧力差が生じ、バルク貯槽内の液化ガスが押し出され、充填ホース35からバイパスライン32A,32Bを通って液口20からタンク5内に液化ガスが送り込まれる。よって、この高速充填バルクローリ1によれば、こうしたバルク貯槽内の液化ガスの回収を行うこともできる。
【0039】
更に、別の運用として気相ガスの回収を行うことができる。これは図4で示したガスコンプレッサ12を単独で稼働さる場合に、バルク貯槽から充填ホース35を外して液化ガスの充填を止めた状態で行う。液送ポンプ11を停止させたままガスコンプレッサ12を稼働させると、バルク貯槽内の気相ガスが回収ホース55からフレキシブルチューブを介してガス回収ライン52に引かれ(図4に示す白抜き矢印)、ガス回収ライン52では、四方切換弁47によって接続されたガスコンプレッサ12を介してガス口40からタンク5内へと送り込まれる。従って、高速充填バルクローリ1によれば、バルク貯槽内の気相ガスの回収も行うことができる。
【0040】
なお、本実施形態の高速充填バルクローリ1によれば、液送ポンプ11の駆動にミッションサイドPTO13を、またガスコンプレッサ12の駆動にフライホイールPTO15を使用し、油圧モータなど動力媒体を一切用いずに直接駆動させるようにしたので、駆動力の有効利用及びコストの削減が図られ、更に油圧モータなどを使用しないことによるスペースの余裕もできた。
【0041】
次に、第2実施形態の高速充填バルクローリについて説明する。本実施形態の高速充填バルクは、液送ポンプとガスコンプレッサを併用することによって高速充填を可能にしたものであるとともに、継手部分のガスを回収して、切り離しの際にガスが少しでも漏れたり放出したりするのを防止するようにしたものである。図6は、本実施形態の高速充填バルクローリについて一部を断面で示した側面図である。
【0042】
この高速充填バルクローリ90は、走行車両91の台車92にタンク100が搭載され、そのタンク100が各種弁や計器或いは液送ポンプ150を介し、前方のホースリール・コンプレッサ箱300内に格納された充填ホース141及び回収ホース146、或いは図面上その奥に配置された不図示のガスコンプレッサに接続されている。そして、各種弁や計器などが配管された流体回路は、バルク貯槽に液化ガスを充填する他、供給基地から液化ガスをタンク100内に受け入れるための液ラインやガスラインも備え、弁計器箱200内に各種弁や計器を格納して構成されている。そして更に本実施形態では、ホースリール・コンプレッサ箱300内に先端弁のガス回収を行うためのガス回収タンク180が格納されている。
【0043】
次に、図7乃至図10は、本実施形態の高速充填バルクローリ90における液ライン及びガスラインを示した回路図である。以下、この図に従って液受入からガス回収について順に説明していく。
【0044】
先ず、高速充填バルクローリ90が供給基地で液化ガスの供給を受ける場合には(図7参照)、弁計器箱200内のカップリング111に液化ガス供給ホースが、またカップリング121にはガスホースがそれぞれ基地側から連結される。連結後は、ハンドポンプ131の操作によって緊急遮断弁112,122が開けられ、続いて液取入弁113や通気弁123が開けられる。これにより、基地側から液化ガスの供給が開始される。基地側から送られた液化ガスは、液受入ライン101を通って液口110からタンク100内に供給され、その一方でタンク100内の気相ガスは、加圧されガス口120からガス戻しライン102を通って基地側へと送り出され、基地側で回収される。
【0045】
このような供給基地からタンク100への液化ガスの供給は、タンク100内の液化ガスが許容量に達したことが確認されると、不図示のコントローラから電磁弁132に開信号が送られる。電磁弁132が開けられると、緊急遮断弁112,122が油圧から解放されて閉じるため、基地側からタンク100への供給が遮断されて受け入れが終了する。その後、液取入弁113や通気弁123が閉じられて基地側と連結された供給ホース及びガスホースが外され、バルク貯槽への充填を行える状態になる。
【0046】
次に、こうして液化ガスが積み込まれた高速充填バルクローリ90は、所定の箇所を回って設置されたバルク貯槽へ液化ガスの充填が行われる。充填場所に停車した高速充填バルクローリ90は、ホースリール・コンプレッサ箱300の扉が開けられ、そこに納められた充填ホース141と回収ホース146とが各ホースリール142,147から送り出され、先端のカップリング143,148が不図示のバルク貯槽へ連結される。そして、受入時と同様に弁計器箱101内の油圧ハンドポンプ131の操作によって緊急遮断弁112,122が開けられ、バルク貯槽への充填準備が完了する。
【0047】
そこで、図8に示す液化ガスの高速充填が行われる。高速充填は、前記実施形態と同様に液送ポンプ150とガスコンプレッサ160とを同時に稼働させ、バルク貯槽へタンク100内の液化ガスを送り込むようにしたものである(図に示す黒塗り矢印)。液送ポンプ150は、エンジンから取り出した出力によって駆動し、タンク100内の液化ガスがバルク貯槽へと送り込まれる。一方、ガスコンプレッサ160もエンジンから取り出した出力によって駆動し、これによりバルク貯槽内の気相ガスが圧縮されてタンク100へと送り込まれる(図に示す白抜き矢印)。
【0048】
すなわち、タンク100内の液化ガスは、液送ポンプ150の稼働により液口110から送り出されて液充填ライン103を通り、フレキシブルチューブ108C及び充填ホース141を介してバルク貯槽へと充填されていく。また、同時にバルク貯槽内に貯まっていく気相ガスは、回収ホース146からフレキシブルチューブ108Dを介してガス回収ライン104に送られる。しかし高速充填の場合は、そのままタンク100へとは送られずにガスコンプレッサ160を経由することになる。そのため、バイパス弁161は閉じられ、四方切換弁170によってガス回収ライン104がガス圧縮ライン105に接続される。
【0049】
ガス圧縮ライン105に流れた気相ガスは、フレキシブルチューブ108A,108Bを流れて戻ってくる間にガスコンプレッサ160を通って圧縮され、ガス圧縮ライン106を流れ、再び四方切換弁170を通ってガス回収ライン107からガス口120からとタンク100内へ回収される。こうしてタンク100からバルク貯槽へ液化ガスを送り込むとともに、ガスコンプレッサ160でバルク貯槽内の気相ガスを積極的に引き、更にそれを圧縮してタンク100内に送り込むことにより、タンク100とバルク貯槽とに差圧を生じさせて高速充填を可能としている。
【0050】
一方本実施形態でも、液送ポンプ150又はガスコンプレッサ160単独による液化ガスの充填を行うことができる。
【0051】
液送ポンプ150単独の場合には、液送ポンプ150の稼働により、タンク100内の液化ガスが図8に示すように液充填ライン103を通り、フレキシブルチューブ108C及び充填ホース141を介してバルク貯槽へと充填されていく。そして、バルク貯槽に液化ガスの量が増えていくと中の気相ガスが押し出され、回収ホース146からフレキシブルチューブ108Dを介してガス回収ライン104へ流れ出す。ガス回収ライン104を流れた気相ガスは、バイパス弁161が開けられる一方でガスコンプレッサ160は稼働していないため、そのままガス回収ライン107へと流れ、ガス口120からとタンク100内へ回収される。
【0052】
次にガスコンプレッサ160単独の場合には、ガスコンプレッサ160の稼働により、図8に示すようにバルク貯槽内の気相ガスは、回収ホース146からフレキシブルチューブ108Dを介してガス回収ライン104に送られる。そして、バイパス弁161が閉じられているので、四方切換弁170を通りガスコンプレッサ160を経由して、加圧された圧縮ガスがタンク100内へと送り込まれる。これによりタンク100とバルク貯槽との間に差圧が生じるため、タンク100内で加圧された液化ガスが液口110から押し出される。液化ガスは、液送ポンプ150が稼働していないため、液受入ライン101から分岐したバイパスライン108を通って流れ、フレキシブルチューブ108Cから充填ホース141を介してバルク貯槽へと流れる。
【0053】
更に、本実施形態でも液化ガスの回収を行うことができる。これはガスコンプレッサ160によってタンク100内の気相ガスを引き出して圧縮して送り、バルク貯槽内の圧力を高めて液化ガスをタンク100へ押し出すようにして行う。
【0054】
そして、気相ガスの回収も行うことができる。これは図8で示す状態でバルク貯槽から充填ホース141を外し、ガスコンプレッサ160を単独運転させて行う。それによりバルク貯槽内の気相ガスが引かれ、ガスコンプレッサ160を介してタンク100内へと送り込まれて回収される。
【0055】
続いて、本実施形態ではガス回収タンク180を備えており、先端弁のガス回収ができるようになっている。図9は、ガス回収時の回路を示した図である。例えば、供給基地で液化ガスの供給を受ける場合には(図7)、前述したように弁計器箱200内のカップリング111に液化ガス供給ホースが、またカップリング121にガスホースがそれぞれ基地側と連結されて行われる。そして供給後、カップリング111,121から各ホースを外す場合、液やガスが少しでも漏れ出ないようにするため、液取入弁113や通気弁123とブリーダ弁114,124をそれぞれ閉じ、その間にガス回収ホース181を接続してガス回収容器180に連通させる。
【0056】
その後、ホースリール・コンプレッサ箱300内のガス回収用弁182を開き、ガスコンプレッサ160を稼働させる。するとガス回収容器180内の気相ガスは、ガスコンプレッサ160によって引かれ、圧縮されてガス圧縮ライン106から四方切換弁170を通り、ガス回収ライン107からタンク100内へと送り込まれる。従って、ガス回収容器180内は負圧になるため、液取入弁113や通気弁123と一体に構成されたカップリング111,121部分に存在する液化ガスや気相ガスが、ガス回収ホース181を通してガス回収容器180内に回収される。これによりカップリング111,121部分にはガスがなくなり、基地側のホースを外しても一切液やガス漏れが生じることはなくなる。
【0057】
次に、タンク100の液化ガスをバルク貯層へ充填した場合、充填が終了した段階では、充填ホース141及び回収ホース146内の液化ガスや気相ガスにはある程度の圧がかかっている。その状態でバルク貯層側からカップリング143,148を外しても、カップリング143,148がいわゆるセイフティになっており、ほとんどガス漏れが生じることはない。しかし、僅かに漏れた場合にでもプロパンガス等にはガス漏れに気がつくように特有の臭いがつけられているので、ガスの大気放出により周囲に特有の悪臭が周辺に広がってしまう。そのため本実施形態では、僅かな漏れをも生じさせないようにカップリング143,148部分のガスを回収することとした。
【0058】
それには先ず、カップリング143,148をバルク貯層側に接続したままの状態で、充填ホース141と回収ホース146とを短絡ホース185によって連結する。そして充填ホース141のセイフティ止弁186を閉めた後、バイパス弁187を明ける。一方、ガス回収容器180は、前述したようにガスコンプレッサ160が稼働し、その中の気相ガスが引かれて負圧になっている。そのためバイパス弁187が開けられると、その負圧になったガス回収容器180側へ回収ホース146内の気相ガスが流れ込む。また、短絡ホース185で連結された充填ホース141からも、セイフティ止弁186で閉じた先端部の液化ガスが回収ホース146を通って流れ、ガス回収容器189内に送り込まれて回収される。従って、その後カップリング143,148を外してもその先端部分にあるガスが全て回収されているので、外部へのガス漏れを一切なくすことができた。
【0059】
一方、こうして回収されたガス回収容器180内の液化ガスは、図10に示すようにしてタンク100に回収することができる。すなわち、四方切換弁170を切り換えてガスコンプレッサ160を稼働させれば、タンク100内の気相ガスが、四方切換弁170からガス圧縮ライン105を流れ、ガスコンプレッサ160で圧縮されて、開けられたガス回収用弁183を通ってガス回収容器180内へ送り込まれる。ガス回収容器180では、圧縮された気相ガスの送り込みにより加圧されるため、液送ガスがガス回収ホース181を流れ、液受入ライン101を通ってタンク100内に送り込まれて回収される。
【0060】
以上、高速充填バルクローリの一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】高速充填バルクローリの第1実施形態を示す一部を断面で表した側面図である。
【図2】図1に示すガスコンプレッサの動力伝達機構を拡大して示した構造図である。
【図3】高速充填バルクローリの第1実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図4】高速充填バルクローリの第1実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図5】高速充填バルクローリの第1実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図6】高速充填バルクローリの第2実施形態を示す一部を断面で表した側面図である。
【図7】高速充填バルクローリの第2実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図8】高速充填バルクローリの第2実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図9】高速充填バルクローリの第2実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【図10】高速充填バルクローリの第2実施形態における液ライン及びガスラインを示した回路図である。
【符号の説明】
【0062】
1 高速充填バルクローリ
5 タンク
11 液送ポンプ
12 ガスコンプレッサ
32 充填ライン
47 四方切換弁
52 回収ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスをタンク内に回収することによって当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、
液化ガスの流れる液ライン上に前記タンク内の液化ガスを前記バルク貯槽へ送り込むための液送ポンプを有し、気相ガスの流れるガスライン上に前記バルク貯槽内の気相ガスを圧縮して前記タンク内へ送り込むためのガスコンプレッサを有することを特徴とする高速充填バルクローリ。
【請求項2】
請求項1に記載の高速充填バルクローリにおいて、
前記ガスコンプレッサが、その入出力を前記タンク側とバルク貯槽側とに切り換える四方切換弁を介して前記ガスライン上に配管されたものであることを特徴とする高速充填バルクローリ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の高速充填バルクローリにおいて、
液化ガス及び気相ガスの継手部材内のガスを回収するためのガス回収容器を有し、その継手部材とガス回収容器とを接続したものであって、
前記ガスコンプレッサによって当該ガス回収容器内の気相ガスを前記タンク内へと移送することにより、その負圧にしたガス回収容器内に継手部材内のガスを引き入れて回収するようにしたものであることを特徴とする高速充填バルクローリ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の高速充填バルクローリにおいて、
液化ガス及び気相ガスの継手部材内のガスを回収するためのガス回収容器を有し、当該液化ガスの継手部材とガス回収容器とを接続したものであって、
前記ガスコンプレッサによって前記タンク内の気相ガスをガス回収容器内へと移送することにより、当該ガス回収容器内を加圧してその中の液化ガスを前記液化ガスの継手部材からタンクへと送り込むようにしたものであることを特徴とする高速充填バルクローリ。
【請求項5】
タンク内の液化ガスを充填ホースを介してバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスを回収ホースを介してタンク内に回収して当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、その充填ホース及び回収ホース先端部の液化ガス及び気相ガスを回収するためのガス回収容器を有するバルクローリにおいて、
前記バルク貯層側へ接続する充填ホースと回収ホースとの先端部分を短絡ホースで連結して、当該充填ホース先端部分を回収ホースを介して前記ガス回収容器に連通させ、充填ホース先端部分を前記タンク側で遮断するセイフティ止弁を閉じるとともに、ガスコンプレッサによってガス回収容器内を負圧にすることにより、回収ホース内の気相ガスを、また充填ホース先端部分内の液送ガスを回収ホースを介して当該ガス回収容器内に引き入れて回収するようにしたものであることを特徴とするバルクローリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンク内の液化ガスを充填ホースを介してバルク貯槽へ送り出し、そのバルク貯槽内にある気相ガスを回収ホースを介してタンク内に回収して当該バルク貯槽内に液化ガスを充填させるものであって、その充填ホース及び回収ホース先端部の液化ガス及び気相ガスを回収するためのガス回収容器を有するバルクローリにおいて、
前記バルク貯側へ接続する充填ホースと回収ホースとの先端部分を短絡ホースで連結して、当該充填ホース先端部分を回収ホースを介して前記ガス回収容器に連通させ、充填ホース先端部分を前記タンク側で遮断するセイフティ止弁を閉じるとともに、ガスコンプレッサによってガス回収容器内を負圧にすることにより、回収ホース内の気相ガスを、また充填ホース先端部分内の液送ガスを回収ホースを介して当該ガス回収容器内に引き入れて回収するようにし、
前記ガスコンプレッサは、前記バルクローリのエンジンのPTO軸から取り出した回転によって駆動する、
ことを特徴とするバルクローリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−52861(P2006−52861A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−320126(P2005−320126)
【出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【分割の表示】特願2002−127482(P2002−127482)の分割
【原出願日】平成14年4月26日(2002.4.26)
【出願人】(391004861)株式会社コーアガス日本 (1)
【Fターム(参考)】