説明

麺帯圧延装置

【課題】麺帯に異物が混入する可能性が少なく、交換にかかる負担を軽減した麺帯圧延装置の提供を課題とするものである。
【解決手段】麺帯圧延装置2は、互いに離間して並設され、サーボモーター10から回転力を付与されることにより互いに反対方向に回転し、搬入される麺帯Mを圧延する一対のロール5,6を備える。また、一対のロール5,6のうち、少なくともいずれか一方は、略円柱状を呈する芯部材7、及び筒状を呈し芯部材7に外嵌されるフッ素樹脂製の外嵌部材8を有するオンロール5からなり、摩擦によりオンロール5の外周面が擦り減っても、フッ素樹脂と麺帯Mとを当接させることが可能であり、交換時期を伸ばし、交換にかかる費用を削減することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は麺帯を圧延する麺帯圧延装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、麺帯を圧延する麺帯圧延装置は、麺帯を圧延する一対のロールからなる麺帯圧延ロールと、麺帯圧延装置の上方に配設され、ベルトコンベヤからなる案内コンベヤと、麺帯圧延装置の下方に配設され、圧延された麺帯を搬送する麺帯搬送装置と、麺帯搬送装置の下方に配設された板状の載置台と、この載置台を載置する台車とにより構成されている。この装置では、前工程において小麦粉や水等から混練された麺帯が案内コンベヤにより麺帯圧延装置に搬送され、麺帯圧延ロールの外周面間の間隙に上方より搬入されている。また、サーボモーター等の駆動源から回転力を付与されることにより、一対のロールを互いに反対方向に回転させており、一対のロール間の間隙に麺帯を通過させて圧延している。そして、圧延された麺帯が各ロールの回転により下方に搬送された後、載置台の上面に載置される。ここで、ステンレス製又は硬質クロームメッキを施された金属製である金属ロールで構成されている。
【0003】
しかし、上記の麺帯圧延装置では、麺帯が一対のロールの各外周面に夫々付着される可能性がある。このとき、一方の金属ロールに付着した麺帯は時計回りの回転によって引っ張られ、他方の金属ロールに付着した麺帯は反時計回りの回転によって引っ張られるため、外周面に付着した麺帯が相反方向に引っ張られ、一連の麺帯がその送り方向に沿って裂けてしまう可能性が高かった。
【0004】
そこで、上記の問題を解決するために、一対のロールのうち、一方がフッ素樹脂被膜を施された被膜ロールからなるものが提案されている。この装置によれば、被膜ロールの外周面の摩擦係数が比較的小さいため、麺帯が被膜ロールの外周面に付着し難くなる。換言すれば、麺帯が金属ロールの表面のみに付着され、金属ロールの回転により一方向に引っ張られるため裂ける可能性が少なくなる。
【0005】
上記の技術は、当業者において当然実施されているものであり、出願人は本願の出願当時において、上記技術が記載されている文献を特に知見していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の麺帯圧延装置は、被膜ロールの外周面に施されたフッ素樹脂被膜が圧延処理中に剥がれる可能性があり、この剥がれたフッ素樹脂被膜が異物として麺帯に混入することがあった。また、この被膜ロールの外周面のフッ素樹脂被膜は磨耗することによって外周面の摩擦係数が大きくなるため、短期間に交換が必要であり、新たな被膜ロールの購入費及び交換作業にかかる費用が生産者の負担となっていた。さらに、一対のロールを交換している間は麺帯の生産が中断され稼働率を下げる要因となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、麺帯に異物が混入する可能性を低減し、ロールの交換時期を伸ばし、ロールの交換にかかる負担を軽減した麺帯圧延装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる麺帯圧延装置は、「互いに離間して並設され、駆動源から回転力を付与されることにより互いに反対方向に回転し、搬入される麺帯を圧延する一対のロールを具備し、一対の前記ロールのうち、少なくともいずれか一方は、略円柱状を呈する芯部材、及び筒状を呈し前記芯部材に外嵌されるフッ素樹脂製の外嵌部材を有する樹脂ロールからなることを特徴とする」ものである。
【0009】
本発明の麺帯圧延装置によれば、一対のロールが駆動源から回転力を夫々付与され、一方は時計回り方向に、他方は反時計周り方向に回転する。また、一対のロールが離間して並設されており、ロール間に形成された間隙に麺帯が搬入される。搬入される前の麺帯の厚さよりも間隙の幅が小さいため、一対のロールが互いに反対方向に回転し、麺帯を通過させることにより、麺帯が圧延される。
【0010】
ここで、樹脂ロールの外周面の摩擦係数は比較的小さいため、樹脂ロールの外周面には麺帯が付着し難い。したがって、一対のロールの外周面に夫々付着した麺帯が各ロールの回転により、相反方向に引っ張られて裂ける可能性が少ない。また、従来の被膜ロールは外周面にフッ素樹脂が膜状に形成されていたが、樹脂ロールはフッ素樹脂製の外嵌部材が芯部材に外嵌され、形成されているため、外周面が摩擦により擦り減っても、フッ素樹脂と麺帯を当接させることが可能であり、外周面の摩擦係数が変化する虞がない。よって、被膜ロールを使用する場合に比べて、ロールの交換回数を減らし、ロールの交換に掛かる費用を低減することが可能である。
【0011】
また、本発明の麺帯圧延装置は、「互いに離間して並設され、駆動源から回転力を付与されることにより互いに反対方向に回転し、搬入される麺帯を圧延する一対のロールを具備し、一対の前記ロールのうち、いずれか一方は略円柱状を呈する芯部材、及び筒状を呈し前記芯部材に外嵌されるフッ素樹脂製の外嵌部材を有する樹脂ロールであり、他方は少なくとも外周面が金属製である金属ロールからなることを特徴とする」こともできる。
【0012】
したがって、本発明の麺帯圧延装置によれば、一対のロールのうち、一方は金属ロールからなり、他方は樹脂ロールからなる。よって、金属ロールの外周面の摩擦係数が樹脂ロールの外周面の摩擦係数よりも比較的大きいため、金属ロールの外周面に麺帯が付着する可能性が高い。このため、金属ロールの回転に伴って、金属ロールの外周面と麺帯が滑らずに搬送され、麺帯を確実に搬送することが可能である。また、両方を高価な樹脂ロールとした場合よりも、購入費用を低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の麺帯圧延装置によれば、フッ素樹脂製の外嵌部材が芯部材に外嵌されて形成される樹脂ロールを有する構成にすることにより、麺帯に異物が混入する可能性を低減し、交換時期を伸ばすと共に、交換に掛かる費用を削減することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本実施形態である麺帯圧延装置2を備えた麺帯成形システム1について図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施形態の麺帯圧延装置2を備える麺帯成形システム1の構成を示す説明図であり、図2は本実施形態の麺帯圧延装置2を備える麺帯成形システム1の要部の構成を示す説明図である。
【0015】
本実施形態の麺帯成形システム1は、図1に示すように、小麦粉や水等から混練された麺帯を圧延する麺帯圧延装置2と、麺帯圧延装置2の上方に配設され、前工程から搬送された麺帯Mを麺帯圧延装置2に搬入する搬入用コンベヤ15と、麺帯圧延装置2の下方に配設され、麺帯圧延装置2により圧延された麺帯Mを下流側に搬送する麺帯搬送装置20と、麺帯搬送装置20より搬送された麺帯Mを受け止め、コンベヤの往復運動により麺帯Mを折り畳み可能とする折畳コンベヤ30と、折り畳まれた麺帯Mを後工程である型抜き装置に搬出可能な搬出コンベヤ40とを具備している。なお、型抜き装置(図示しない)とは、麺帯Mから餃子の皮やワンタン等の麺皮を成形するために、麺帯Mに刃部材を圧接させ所定の形状に型抜きを行う装置である。
【0016】
ここで、麺帯搬送装置20は、上下に並んで配設された第一搬送用コンベヤ21及び第二搬送用コンベヤ25を備えている。第一搬送用コンベヤ21は、ベルトコンベヤからなり、駆動源(図示しない)により駆動力を付与される駆動ローラ22と、従動ローラ23とを有し、駆動ローラ22及び従動ローラ23を包むようにベルト24が巻かれている。また、第二搬送用コンベヤ25は、ベルトコンベヤからなり、駆動源(図示しない)により駆動力を付与される駆動ローラ26と、従動ローラ27とを有し、駆動ローラ26及び従動ローラ27を包むようにベルト28が巻かれている。さらに、第一搬送用コンベヤ21の上方に澱粉散布機70及びブラシ71が配設され、第二搬送用コンベヤ25の上方に澱粉散布機72及びブラシ73が配設されている。
【0017】
また、折畳コンベヤ30は、ベルトコンベヤからなり、駆動源(図示しない)により駆動力を付与される駆動ローラ31と、従動ローラ32とを有し、駆動ローラ31及び従動ローラ32を包むようにベルト33が巻かれている。また、折畳コンベヤ30の上方にカッター53が配設され、このカッター53が第二搬送用コンベヤ25の一端側から垂下された麺帯Mを挟んで切断可能な左右1対の刃部材を備えている。
【0018】
図2に示すように、麺帯圧延装置2は、一対のロールである麺帯圧延ロール3と、駆動源であるサーボモーター10と、サーボモーター10からの回転力を伝達するベルト13と、麺帯圧延ロール3の下方に配設されたスクレーパー50と、手動操作により一対のロール間の間隔を調節する間隔調節手段60とから構成されている。
【0019】
ここで、麺帯圧延ロール3は、一対の円柱形状を呈するロールであるオンロール5及びメンロール6とから構成されている。オンロール5は、例えば、直径200mm程であり、回転軸11と一体に形成されている芯部材7、及び筒形状を呈し芯部材7に外嵌され、厚さtが例えば10mmから30mm程度であるフッ素樹脂製の外嵌部材8を有する。また、メンロール6は、オンロール5に離間して並設され、ステンレス製又は外周面が硬質クロームメッキで形成された金属製であり、オンロール5とほぼ同径及び同幅に形成されており、幅方向の両端の周縁部に径方向の外側に向かい突出するフランジ部9、及び両端面から外側に向かって夫々突出する回転軸12を有する。さらに、オンロール5の芯部材7に間隔調節手段60が連結され、手動操作により前後方向(紙面左右方向)に摺動可能であって、各ロール5,6間の間隙の幅を調節することが可能である。ここで、オンロール5が本発明における樹脂ロールに相当し、メンロール6が本発明における金属ロールに相当する。
【0020】
ここで、各ロール5,6のうち、オンロール5は、サーボモーター10により付与される回転力がベルト13を介して芯部材7に伝えられ、反時計回りに回転するように構成されている。一方、メンロール6は、ギア(図示しない)を介してオンロール5と連結されており、オンロール5の回転に従動し、時計回りに回転するようになっている。よって、上方から供給される麺帯Mがメンロール6の外周面に沿って間隙に搬送され、各ロール5,6の回転によって麺帯Mが圧延されて下方に搬送される。つまり、各ロール5,6間の間隙の幅が圧延される前の麺帯Mの厚さよりも小さいため、麺帯Mが間隙を通過することにより一定の厚さに圧延される。さらに、オンロール5の外周面とメンロール6の外周面とフランジ部9とにより囲まれている間隙に麺帯Mが搬入されているため、圧延される麺帯Mがフランジ部9よりも外側にはみ出さないように規制することができる。
【0021】
また、メンロール6の外周面に付着した麺帯Mを剥ぎ取るために、メンロール6の下方にスクレーパー50が配設されている。このスクレーパー50は板状部材を折り曲げて形成され、突形形状を呈する先端部51を有し、先端部51がメンロール6の外周面の接線方向に沿って配設されている。
【0022】
さらに、間隔調整手段60は、芯部材7を回転可能に軸支している支持部61と、支持部61によって固定されたシャフト62と、ボール螺子等を有する送り機構63を介してシャフト62に連結されたハンドル64とを備えている。つまり、ハンドル64を回転させると、送り機構63によって、支持部61に推進力が加えられ、支持部61はシャフト62に沿って水平方向に移動する。
【0023】
次に、本実施形態における麺帯圧延装置2の作用について説明する。図1に示すように、小麦粉や水等から混練された麺帯Mが搬入用コンベヤ15により麺帯圧延ロール3に搬入される。すると、麺帯Mの先端部がメンロール6の外周面に当接し、外周面に沿って各ロール5,6の間隙に搬送される。各ロール5,6のうち、オンロール5はサーボモーター10により回転力を付与され反時計回りに回転しており、メンロール6はオンロール5に従動して時計回りに回転しているため、間隙に搬送された麺帯Mが圧延され、下方に送り出される。また、スクレーパー50の先端部51がメンロール6の外周面と所定の角度をなしており、メンロール6の回転に伴って、メンロール6の外周面に付着している麺帯Mがスクレーパー50の上面に沿ってメンロール6の外周面から剥離される。
【0024】
また、第一搬送用コンベヤ21は、駆動源(図示しない)によって駆動ローラ22を回転させると、ベルト24が従動ローラ23とともに一定方向(紙面反時計方向)に回転し、麺帯圧延装置2により下方に送り出された麺帯Mを受け止め、第一搬送用コンベヤ21の上面に載置された麺帯Mを紙面左方向へ搬送し、下流側の一端から麺帯Mを垂下させる。この際、澱粉散布機70により澱粉を麺帯Mの表面に散布し、ブラシ71により表面に散布された澱粉をならしている。
【0025】
第二搬送用コンベヤ25は、駆動源(図示しない)によって駆動ローラ26を回転させると、ベルト28が従動ローラ27とともに一定方向(紙面時計方向)に回転し、第一搬送用コンベヤ21の一端側から垂下された麺帯Mを受け止め、第二搬送用コンベヤ25の上面に載置された麺帯Mを紙面右方向へ搬送し、第二搬送用コンベヤ25の一端側から麺帯Mを垂下させる。この際、澱粉散布機72により澱粉を麺帯Mの表面に散布し、ブラシ73により表面に散布された澱粉をならしている。なお、第一搬送用コンベヤ21から第二搬送用コンベヤ25へ麺帯Mが搬送される際、麺帯Mの表裏面が反転するため、両面に澱粉が散布される。
【0026】
また、折り畳みコンベヤ30は、送られてくる麺帯Mが所定の長さ毎に折り返されるように、ベルト33を紙面左右方向に往復運動させている。
【0027】
本発明の実施形態によれば、オンロール5の外周面が磨耗しても、フッ素樹脂と麺帯Mとを当接させることが可能であり、外周面の摩擦係数が変化する虞がない。よって、オンロール2の外周面の摩擦係数を保った状態で圧延処理を行うことが可能であり、被膜ロールと比べて交換時期を伸ばし、交換費用を低減することができる。
【0028】
さらに、間隔調節手段60を有しているため、各ロール5,6間の間隔を調節することが可能である。圧延処理中にオンロール5の外周面が擦り減り、オンロール5の径が減少することによって広がった間隙の幅だけ、各ロール5,6間の幅を縮めることによって、各ロール5,6間の間隔を調節して一定の厚みの麺帯Mを成形することが可能である。
【0029】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0030】
本実施形態では、麺帯圧延ロール3の上方に配設された搬入用コンベヤ15から麺帯Mを供給するものを示したが、例えば、麺帯Mを麺帯圧延ロール3の側方から供給するものであってもよい。ただし、上記実施形態のように、麺帯圧延ロール3の上方から麺帯Mを搬入することにより、搬入用コンベヤ15の一端側から垂下された麺帯Mの先端部をメンロール6の外周面に当接させることが可能であり、例えば、搬入用コンベヤ15から麺帯Mを案内するためのガイド部等を設けて麺帯Mを搬送しなくても良い。
【0031】
また、本実施形態では、メンロール6はステンレス製または表面にクロームメッキ被膜を施されたものを示したが、メンロール6もオンロール5と同様にフッ素樹脂より形成された外嵌部材8を備えるものであっても良い。ただし、上記実施形態のように、メンロール6は、オンロール5に比べて摩擦係数が大きく、麺帯Mの先端部がメンロール6の外周面に当接し、麺帯Mが外周面に沿って間隙に搬送されているため、メンロール6の回転を麺帯Mに効率良く伝えることが可能であり、メンロール6の外周面と麺帯Mの付着面が離れ難いので、麺帯Mの搬送速度が滑りによる影響を受け難い。
【0032】
さらに、本実施形態では、間隔調整手段60は、ハンドル64を用いた手動操作によって前後方向に摺動可能なものを示したが、電動制御によって前後方向に摺動可能なものであっても良い。ただし、間隔調整手段60は、手動操作によるものの方が安価に製造でき、構成も簡単にすることができるため、製造費を低減することが可能である。
【0033】
また、本実施形態では、各ロール5,6の回転数が一定であるものを示したが、サーボモーター10に回転数調節手段を備え、回転数を変化させるようにしても良い。これによれば、圧延処理によりオンロール5の外周面が擦り減り、オンロール5の径が減少し、オンロール5における麺帯Mの搬送速度が下がったとしても、回転数調節手段により、サーボモーター10の回転数を大きくし、オンロール5の麺帯Mの搬送速度を上げることにより一定の搬送速度を確保することが可能である。
【0034】
さらに、本実施形態では、サーボモーター10によりオンロール5を駆動し、オンロール5の回転にメンロール6を従動させたものを示したが、各ロール5,6に対して駆動源を個別に備え、夫々独立して回転させるようにしても良い。ただし、上記実施形態のように構成すれば、各ロール5,6において搬送速度の差が生じる虞がなく、各ロール5,6間の搬送速度の差によって生じる麺帯Mの表面の荒れを無くし、麺帯の表面粗さを小さくすることが可能であり、表面が滑らかな麺帯Mを成形することができる。
【0035】
さらに、本実施形態では、オンロール5は、サーボモーター10から回転力を付与されて回転するものを示したが、例えば、直流モーター等を用いて回転させるようにしても良い。ただし、上記実施形態のように、サーボモーター10を用いれば整備や保守が容易である。
【0036】
また、本実施形態では、メンロール6にフランジ部9を備えるものを示したが、オンロール5にフランジ部9を備えるものであっても良い。ただし、上記実施形態のように、メンロール6にフランジ部9を備えれば、オンロール5を交換する際、フランジ部7を取り外して交換する手間を省くことができる。
【0037】
また、麺帯Mとして餃子の皮やワンタン等の麺皮に用いられるものを示したが、それ以外に、うどん、蕎麦、中華麺等の原料である麺線に用いられる麺帯を圧延するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の麺帯圧延装置を備える麺帯成形システムの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の麺帯圧延装置を備える麺帯成形システムの要部の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
2 麺帯圧延装置
5 オンロール(樹脂ロール,ロール)
6 メンロール(金属ロール,ロール)
7 芯部材
8 外嵌部材
10 サーボモーター(駆動源)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離間して並設され、駆動源から回転力を付与されることにより互いに反対方向に回転し、搬入される麺帯を圧延する一対のロールを具備し、
一対の前記ロールのうち、少なくともいずれか一方は、略円柱状を呈する芯部材、及び筒状を呈し前記芯部材に外嵌されるフッ素樹脂製の外嵌部材を有する樹脂ロールからなることを特徴とする麺帯圧延装置。
【請求項2】
互いに離間して並設され、駆動源から回転力を付与されることにより互いに反対方向に回転し、搬入される麺帯を圧延する一対のロールを具備し、
一対の前記ロールのうち、いずれか一方は略円柱状を呈する芯部材、及び筒状を呈し前記芯部材に外嵌されるフッ素樹脂製の外嵌部材を有する樹脂ロールからなり、他方は少なくとも外周面が金属製である金属ロールからなることを特徴とする麺帯圧延装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−181442(P2007−181442A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−2913(P2006−2913)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【出願人】(301018739)
【出願人】(301018717)
【Fターム(参考)】