説明

(メタ)アクリル酸の精製方法

【課題】(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを向流接触させて(メタ)アクリル酸を精製する方法において、(メタ)アクリル酸粗結晶の精製効率を向上させることが可能な方法を提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを精製塔内で向流接触させて該(メタ)アクリル酸粗結晶を精製する(メタ)アクリル酸の精製方法において、精製塔内に導入する前記(メタ)アクリル酸粗結晶が(メタ)アクリル酸を98.5質量%以上含み、該(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率が5〜22質量%である(メタ)アクリル酸の精製方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(メタ)アクリル酸の精製方法に関する。詳しくは(メタ)アクリル酸粗結晶を、精製塔内で精製する(メタ)アクリル酸の精製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
直接酸化法などにより得られる(メタ)アクリル酸(アクリル酸又はメタクリル酸を示す、以下同様)中には、不純物として(メタ)アクリル酸以外のカルボン酸類やアルデヒド類が含まれる。
【0003】
これら不純物を含む粗(メタ)アクリル酸を精製する方法の一つとして晶析法が知られており、例えば、粗(メタ)アクリル酸と溶媒との混合液を冷却することで、(メタ)アクリル酸の結晶を析出させることにより、(メタ)アクリル酸粗結晶を含むスラリーを得る。その後、該スラリーをろ過し、さらにろ過後の(メタ)アクリル酸粗結晶を精製塔において精製することにより、純度の高い(メタ)アクリル酸結晶を得ることができる。
【0004】
前記(メタ)アクリル酸粗結晶を精製塔内で精製する方法及び装置としては、例えば特許文献1〜3に開示されているように、精製した結晶を融解した還流液、もしくは精製した結晶を一旦外部に取り出して外部で加熱融解した還流液と、精製前の原料粗結晶とを向流接触させて精製する精製方法及び精製装置を用いることができる。該方法による(メタ)アクリル酸粗結晶の精製においては、還流液の流量を増大させることにより(メタ)アクリル酸粗結晶表面に付着した不純物がより洗浄され(洗浄作用)、精製効率が向上することが知られている。また、精製塔内の温度条件を制御することにより(メタ)アクリル酸粗結晶内部に取り込まれている不純物を溶出させ(発汗作用)、精製効率の向上がなされることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−58103号公報
【特許文献2】特開平09−85008号公報
【特許文献3】特開2006−69959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら還流液の流量の増加は運転負荷が大きく、また製品の生産効率が低下するため好ましくない。一方、精製塔内を温度制御する方法は外気温の変動による精製効率の変動を回避することができ、精製効率及び製品品質の向上を図ることはできるが、更なる精製効率の向上が望まれている。
【0007】
本発明では前記課題に鑑み、(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを向流接触させて(メタ)アクリル酸を精製する方法において、(メタ)アクリル酸粗結晶の精製効率を向上させることが可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る(メタ)アクリル酸の精製方法は、(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを精製塔内で向流接触させて該(メタ)アクリル酸粗結晶を精製する(メタ)アクリル酸の精製方法において、精製塔内に導入する前記(メタ)アクリル酸粗結晶が(メタ)アクリル酸を98.5質量%以上含み、該(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率が5〜22質量%であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを向流接触させて(メタ)アクリル酸を精製する方法において、(メタ)アクリル酸粗結晶の精製効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ベルトフィルターによるスラリーの搬送ろ過の一例を示した模式図である。
【図2】精製塔における(メタ)アクリル酸粗結晶の精製の一例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る(メタ)アクリル酸の精製方法は、(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを精製塔内で向流接触させて該(メタ)アクリル酸粗結晶を精製する(メタ)アクリル酸の精製方法において、精製塔内に導入する前記(メタ)アクリル酸粗結晶が(メタ)アクリル酸を98.5質量%以上含み、該(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率が5〜22質量%であることを特徴とする。以下に、本発明を実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0012】
((メタ)アクリル酸粗結晶)
本発明において精製する(メタ)アクリル酸粗結晶は、例えば、直接酸化法等により得られた粗(メタ)アクリル酸を溶媒と混合した後、該混合液を晶析槽において冷却し晶析させることにより得ることができる。前記溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル及び(メタ)アクリル酸エチル等を用いることができる。この中でも、(メタ)アクリル酸粗結晶との分離性の観点からメタノールを用いることが好ましい。
【0013】
前記晶析操作により得られる(メタ)アクリル酸粗結晶を含むスラリー(以下、単にスラリーとする)を晶析槽から抜き出した後、図1に示すように該スラリーをベルトフィルターによりろ過しながら精製塔に搬送する。図1のベルトフィルターでは、ベルトフィルター3の一方の端部に(メタ)アクリル酸粗結晶を含むスラリー1を導入する。ベルトフィルター3でスラリー1を搬送しながら含液率を調節し、ベルトフィルターのもう一方の端部に到達するときに所望の含液率の(メタ)アクリル酸粗結晶2を得ることができる。スラリー1のスラリー濃度は、溶媒にメタノールを用いた場合、25〜50質量%であることが晶析槽からベルトフィルター3へ抜き出される量を制御する観点から好ましい。
【0014】
ベルトフィルター3によるスラリー1の搬送ろ過において、ろ過後精製塔に供給する(メタ)アクリル酸粗結晶2中の(メタ)アクリル酸の含有率、含液率が本発明において規定される所定の範囲となるように搬送速度を調節することが好ましい。例えばスラリー濃度が25〜50質量%、スラリー1の溶媒がメタノールである場合、ベルトフィルター3による(メタ)アクリル酸粗結晶2の搬送速度は2〜8m/hであることが好ましい。なお、前記搬送速度の好ましい範囲は、ベルトフィルター3によるろ過条件が重力濾過の場合である。
【0015】
前記ベルトフィルターにより搬送ろ過された(メタ)アクリル酸粗結晶を、スクリューフィーダーにより精製塔下部に供給する。
【0016】
本発明において、精製塔に供給される(メタ)アクリル酸粗結晶は(メタ)アクリル酸を98.5質量%以上含む。98.5質量%より低い場合精製塔での製品収率が低下するため好ましくない。
【0017】
また、本発明において前記(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率は5〜22質量%である。ここで、含液率とは、(メタ)アクリル酸粗結晶量と該粗結晶に含まれる母液量の比を示す。含液率が5質量%未満の場合、結晶粒子径が過度に大きくなり、晶析槽の長期安定運転が不可能になる。また、含液率が22質量%をこえる場合、精製塔に搬入される不純物量も多くなり、精製塔での製品収率が低下するため好ましくない。前記(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率は好ましくは10〜20質量%である。なお本発明において含液率は、具体的には、精製塔に供給される粗結晶中の不純物の濃度を、晶析槽から抜き出されるスラリー中の母液側に含まれる不純物の濃度で除した値である。ここで、不純物とは結晶に取り込まれない物質のことを示す。例えば、スラリーの母液に含まれる結晶に取り込まれない不純物Aの濃度が1000ppm、精製塔に供給される粗結晶中の不純物Aの濃度が200ppmである場合、含液率は20%である。
【0018】
また、前記(メタ)アクリル酸粗結晶の結晶空隙率は30〜50%であることが好ましい。30%未満では、ベルトフィルターでの母液脱液速度が著しく低下する場合がある。50%をこえる場合、結晶粒子径が過度に大きくなり、晶析槽の長期安定運転が不可能になる。結晶空隙率はより好ましくは35〜45%である。なお、本発明において結晶空隙率は、ベルトフィルター上で圧搾された(メタ)アクリル酸粗結晶を、かさ密度定法により測定した値である。
【0019】
また、前記(メタ)アクリル酸粗結晶の体積比表面積径は150〜300μmであることが好ましい。ここで、体積比表面積径とは、6×粒子一個の体積/粒子一個の表面積で定義された相当径のことである。体積比表面積径を前記範囲とすることにより、晶析槽側の長期安定運転を可能にし、加えて空隙率も所定の範囲に収めることができるため好ましい。体積比表面積径はより好ましくは230〜250μmである。なお、本発明において体積比表面積径は液透過速度測定法により測定した値である。
【0020】
なお、スラリー濃度を変化させることにより、結晶粒子径、体積比表面積径及び結晶空隙率を変化させることができる。スラリー濃度を変化させることは、過飽和度を変化させることとなり、結果として結晶粒子径が変化する。また、実績データ上結晶粒子径が大きいほど、結晶空隙率は大きくなる関係にある。
【0021】
(精製塔における(メタ)アクリル酸粗結晶の精製)
本発明において(メタ)アクリル酸粗結晶の精製に用いる精製塔としては、例えば(メタ)アクリル酸粗結晶を該精製塔内で上昇させながら、該精製塔内を下降する精製(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と向流接触させることにより(メタ)アクリル酸粗結晶を精製する精製塔を用いることができる。
【0022】
図2は、本発明における(メタ)アクリル酸粗結晶の精製塔における精製の一例を示した模式図である。精製塔4は加熱手段として精製塔缶体表面に不図示の精製塔缶体表面加熱器が設けられている。前記加熱手段により精製塔缶体表面を加熱して精製塔内部を加熱する。また、精製塔4の外部には精製塔4から得られる精製された(メタ)アクリル酸結晶を融解させて外部還流液9とする外部加熱器7が設けられている。
【0023】
図2の精製塔4では、塔底側から(メタ)アクリル酸粗結晶2が供給される。(メタ)アクリル酸粗結晶2は攪拌装置5により精製塔4内を上昇しながら、精製塔4内を下降する精製(メタ)アクリル酸結晶が融解した還流液と向流接触して精製される。塔頂側から精製塔留出分6(精製された(メタ)アクリル酸結晶、製品)が取り出されタンクに導入される。精製塔留出分6の一部は外部加熱器7により融解され外部還流液9として精製塔4の塔頂から精製塔4に戻され、精製塔留出分6の残りが製品8となる。また、精製塔4の塔底からは不純物を含む母液10が排出される。本発明においては、精製塔4の運転条件によらず、本発明に係る所定の(メタ)アクリル酸含有率、含液率を有する(メタ)アクリル酸粗結晶2を精製塔4に導入することにより、精製効率向上の効果を得ることが出来る。
【0024】
本発明における精製塔4への(メタ)アクリル酸粗結晶2の供給量は、精製塔4の種類及び精製塔缶体の外径、高さ等によって適宜設定すればよい。精製塔4に供給する(メタ)アクリル酸粗結晶2の温度は5〜6℃であることが好ましい。また、精製塔4からの濃縮された不純物を含む母液10の排出量は(メタ)アクリル酸粗結晶2の供給量、製品8の留出量により適宜調節すればよい。
【0025】
精製塔4の塔頂への外部還流液9の供給量(REF)は、洗浄作用の効果により製品8の品質を維持していく点から最低量REFmin以上に設定する必要がある。洗浄効果を充分に発揮させることのできるREFminは、すでに本発明者らにより(メタ)アクリル酸粗結晶2の含液量と等量であることが見出されている。すなわち、REFminは、下記式(1)により算出することができる。
【0026】
REFmin=((メタ)アクリル酸粗結晶2の供給量)×qm/(100−qm) (1)
(式(1)中、qmは(メタ)アクリル酸粗結晶2の含液率である)。
【0027】
また、外部還流液9の供給量が多すぎると製品16の生産性が低くなる。そのため、REFは、REFminの1.0〜1.1倍にすることが好ましい。
【0028】
外部還流液9の温度は、35〜40℃であることが好ましい。外部還流液9の温度を35℃以上とすれば、発汗作用を充分に発揮させやすい。また、外部還流液9の温度を40℃以下とすれば、精製効率が低下し製品16の品質が劣化することを抑制しやすい。外部還流液9の温度は外部加熱器7に供給する加熱量により調節することができる。精製塔留出分6の温度は外部還流液9の温度と同じ温度である。
【0029】
尚、本発明に係る精製方法は、図2に例示した精製塔4を用いる方法には限定されない。例えば、(メタ)アクリル酸粗結晶2を塔頂側から供給し、外部還流液9を塔底側から供給し、不純物を含む母液10を塔頂側から排出する精製塔を用いる方法であっても、図2に示す精製塔4を用いる方法と同様に高い精製効率で精製を行うことができる。
【実施例】
【0030】
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、本実施例において、メタクリル酸(MAA)粗結晶の含液率は、不純物としてMAA粗結晶中のメタノールの濃度と、スラリー中のメタノールの濃度とをガスクロマトグラフ法により測定し、その比から算出した。MAA粗結晶中のMAA濃度も、粗結晶を融解した後、ガスクロマトグラフ法により測定した。MAA粗結晶の結晶空隙率は、かさ密度定法により測定した。MAA粗結晶の体積比表面積径は、液透過速度測定法により測定した。
【0031】
(液透過速度算出方法)
(1)内径3cm、長さ1mのガラス管を垂直に立て、底部にステンレス金網(40メッシュ)をセットする。
(2)晶析装置出口から得たスラリー(MMA粗結晶と母液とからなる)をガラス管の高さ50cm程度まで注ぐ。
(3)ガラス管内の結晶が沈降し、落ち着いたところで結晶層上面位置(H1[m])にマークする。なお、必要に応じガラス管上部からスラリーの母液を追加しても構わない。
(4)H1から2.5cm上方の位置(H3[m])、及び5cm上方の位置(H2[m])にマークする。
(5)液面がH2からH1まで低下するのに要する時間(T[秒])を測定する。
(6)測定中、液面がH2からH3の高さとなったときの結晶層上面位置(H[m])をマークする。
(7)得られたデータから下記式(2)を用いて液透過速度(K[m/hr])を算出する。
【0032】
K=(H・ln(H2/H1)/T)・3600 (2)
(8)母液の温度を温度計で測定し、この温度をTLとする。
【0033】
なお、H、H1、H2、H3はガラス管底部の金網からの高さとする。
【0034】
(体積比表面積径算出方法)
前記液透過速度KはJIS A 1218−1977(土の透水試験方法)の透水係数に相当する。液透過速度Kと透過率kとの関係は下記式(3)により表される。
【0035】
K=(ρL・g/μ)・k (3)
前記式(3)において、ρLは液密度、gは重力加速度、μは流体の粘度を示す。なお、ρLは下記式(4)より、μは下記式(5)より算出される値である。
【0036】
ρL=−2×10-7×TL2+6×10-6×TL+0.0016 (4)
μ=−0.04×TL2+1.1641×TL+1010.3 (5)
透過率kと比表面積Svとの関係は下記式(6)により表される。
【0037】
k=ε3/((1−ε)2・k0・Sv2) (6)
前記式(6)において、εは結晶の充填空隙率を示し、k0はkozeny定数を示す。εは晶析装置出口から得たスラリーのMMA粗結晶を、かさ密度定法で測定した値である。k0は5とする。比表面積Svと体積比表面積径dpとの関係は、下記式(7)により表される。
【0038】
p=6/Sv (7)
前記式(2)から(7)より体積比表面積径を算出した。
【0039】
[実施例1]
濾過器に導入するスラリー流量を2370kg/h、スラリー濃度を44.3質量%となるように晶析槽側の運転条件を整えて連続運転を行った。この時のMAA粗結晶の体積比表面積径は240μm、結晶空隙率は40%、であった。なお、εは0.6であった。精製塔に供給されるMAA粗結晶の含液率は16.15%、MAA濃度は98.88質量%であり、結果として精製塔の還流量は200kg/h、製品収率は78%であった。
【0040】
[比較例1]
MAA粗結晶の体積比表面積を210μm、結晶空隙率が34%となるように晶析槽側の運転条件を選択した。この時、スラリー濃度が低くなってしまうため、濾過器に導入されるMAA粗結晶量が実施例と同等になるように、スラリー流量を調整した。精製塔に供給されるMAA粗結晶の含液率は22.23%、MAA純度は98.46質量%であり、結果として精製塔の還流量は300kg/h、製品収率は60%であった。
【0041】
実施例1、比較例1の条件及び結果を表1に示す。
【0042】
【表1】

【符号の説明】
【0043】
1 スラリー
2 (メタ)アクリル酸粗結晶
3 ベルトフィルター
4 精製塔
5 攪拌装置
6 精製塔留出分
7 外部加熱器
8 製品((メタ)アクリル酸結晶)
9 外部還流液
10 不純物を含む母液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(メタ)アクリル酸結晶を融解した還流液と(メタ)アクリル酸粗結晶とを精製塔内で向流接触させて該(メタ)アクリル酸粗結晶を精製する(メタ)アクリル酸の精製方法において、
精製塔内に導入する前記(メタ)アクリル酸粗結晶が(メタ)アクリル酸を98.5質量%以上含み、該(メタ)アクリル酸粗結晶の含液率が5〜22質量%である(メタ)アクリル酸の精製方法。
【請求項2】
前記(メタ)アクリル酸粗結晶の結晶空隙率が30〜50%である請求項1に記載の(メタ)アクリル酸の精製方法。
【請求項3】
前記(メタ)アクリル酸粗結晶の体積比表面積径が150〜300μmである請求項1又は2に記載の(メタ)アクリル酸の精製方法。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル酸粗結晶が、(メタ)アクリル酸と溶媒との混合液を晶析操作することにより得られる(メタ)アクリル酸粗結晶を含むスラリーを、ベルトフィルターにより精製塔へ搬送しながらろ過することにより得たものである請求項1から3のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸の精製方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−256138(P2011−256138A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132748(P2010−132748)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000006035)三菱レイヨン株式会社 (2,875)
【Fターム(参考)】