説明

1β−メチルカルバペネムの製造法

【課題】1β−メチルカルバペネム系化合物の微生物の培養による新規な製造法の提供。
【解決手段】カルバペネム系化合物を生産する微生物、とりわけチエナマイシン生産菌を、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体を含む培地で培養し、その培養物から1β−メチルカルバペネム系化合物を単離することにより、医薬品または医薬品原料として有用な1β−メチルカルバペネム系化合物を製造する。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
技術分野
本発明は、微生物を用いた医薬品または医薬品原料として有用な1β−メチルカルバペネム系化合物の製造法に関し、さらに詳しくはカルバペネム系化合物を生産する微生物を用い、カルバペネム系化合物の1β位炭素原子上にメチル基を供与するような前駆体、すなわち(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体を含む培地で培養し、1β−メチルカルバペネム系化合物を製造する方法に関する。
【0002】
背景技術
カルバペネムは、放線菌の生産するチエナマイシンとして初めて発見された抗菌活性物質の総称であり、それは黄色ブドウ球菌を含むグラム陽性菌から緑膿菌を含むグラム陰性菌にわたり、広範囲の菌種に対して強い抗菌力を示すことが知られている。代表的なチエナマイシンの生産菌は、Streptomyces cattleyaであるが、Streptomyces penemifaciensもまたチエナマイシンを生産することが知られている。この他、N−アセチルチエナマイシン、N−アセチルデヒドロチエナマイシン、オリバン酸、エピチエナマイシン、carpetimycin、pluracidomycin、または1−carbapen −2−em−3−carboxylic acidなどのさまざまなカルバペネムも微生物により生産される(Expert Opin. Investig. Drugs,11(4)529 (2002))。
【0003】
しかし従来より、カルバペネムは化学的、生化学的に不安定であり、また発酵法による生産量が非常に少ないことが知られていた。一方、チエナマイシンの腎デヒドロペプチダーゼ−1(DHP−1)に対する安定性は、カルバペネム骨格の1位にβ位のメチル基を導入することで改善されるとともに(Heterocycles,21.29(1984))、安定性が向上した1β−メチルチエナマイシンはチエナマイシンと同等以上の抗菌力を有することが報告されている(J. Antibiotics,46.10.1629(1993))。この知見を元に、近年では1β位にメチル基の入ったカルバペネム、すなわち1β−メチルカルバペネム系化合物が抗菌薬として広く用いられるようになった。
【0004】
1β−メチルカルバペネム系化合物は、培養、発酵等による生産の報告はなく、化学合成によって製造される。1β−メチルチエナマイシンについても合成方法の報告があるのみである(Tetrahedron Lett.,26.5.587(1985)、薬学研究の進歩,2.214(1986))。しかしながら、1β−メチルカルバペネム系化合物の合成による製造は不斉炭素が多いため、生産性やコスト面での課題が多く、培養、発酵による製造法の開発が強く望まれている。
【0005】
一方、チエナマイシンの生合成経路は既に解明されており、γ−グルタミルリン酸が初発物質となることが知られている(J. Biol. Chem.,260.4637(1985))。この生合成経路を改変することにより、1β−メチルチエナマイシンを生物学的に製造する手法の開発が期待されているが、そのような手法は未だ本発明者らが知る限りでは、報告されていない。
【発明の概要】
【0006】
本発明者らは、今般、1β−メチルカルバペネム系化合物を培養または発酵により、低コストで生産可能であることを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0007】
従って、本発明は、微生物の培養により、1β−メチルカルバペネム系化合物を製造する方法の提供をその目的としている。
【0008】
そして、本発明は、カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物を、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体を含む培地で培養することを含んでなる、1β−メチルカルバペネム系化合物の製造方法である。
【発明の具体的説明】
【0009】
微生物の寄託
Streptomyces sp.SF2205 P3−28株は、2007年2月14日付で独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(〒305‐8566 日本国 茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6)に寄託された。受託番号は、FERM BP−10783である。
【0010】
カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物
本発明におけるカルバペネム系化合物の生産能を有する微生物は、カルバペネム系化合物を生産する能力を有している微生物であれば特に限定されないが、例えばチエナマイシン類縁体生産菌が挙げられる。チエナマイシン類縁体生産菌として、好ましくはStreptomyces属の菌株が挙げられ、さらに好ましくはStreptomyces sp.SF2205株またはその変異体、Streptomyces Cattleya MA4297(FERM P−3309)、またはStreptomyces sp.A271(FERM P−3984)が挙げられ、さらに一層好ましくはStreptomyces sp.SF2205株またはその変異体が挙げられる。前記Streptomyces sp.SF2205株の変異体の例としては、寄託されたStreptomyces sp.SF2205 P3−28株が挙げられる。
【0011】
ここで、チエナマイシン類縁体とは、微生物の生産するカルバペネム系化合物のうち、チエナマイシンの6位のヒドロキシエチル基の立体構造と8位のヒドロキシル基の立体構造とが同じである物質を表す。前記チエナマイシン類縁体は、例えばチエナマイシン(例えば、Streptomyces Cattleya MA4297(FERM P−3309)、Streptomyces sp.SF2205株、またはその変異体により生産される)、N−アセチルチエナマイシン(例えば、Streptomyces Cattleya MA4297(FERM P−3309)、Streptomyces sp.A271(FERM P−3984)により生産される)、N−アセチルデヒドロチエナマイシン(例えば、Streptomyces Cattleya MA4297(FERM P−3309)により生産される)が挙げられる。1β−メチルチエナマイシン類縁体とは、前記チエナマイシン類縁体の1β位にメチル基を有する物質を表す。
【0012】
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体
本明細書において、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体とは、カルバペネム系化合物の1β位の炭素原子上にメチル基を供与する物質またはその前駆体であり、例えば(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸、(2S,4S)−4−メチルプロリン、(2S,4S)−5−ヒドロキシロイシン、(3S,5S)−3−メチル−1−ピロリン−5−カルボン酸、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸−5−セミアルデヒド、または(2S,4S)−4−メチル−5−グルタミルリン酸が挙げられる。好ましくは、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸である。また、前記前駆体は、一般的に知られている代謝系において(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸となり得る物質であることを意味する。
【0013】
1β−メチルカルバペネム系化合物
本明細書において、1β−メチルカルバペネム系化合物とは、メロペネム、ビアペネム、エルタペネム、ドリペネム、または1β−メチルチエナマイシンあるいはその類縁体などが挙げられ、好ましくは1β−メチルチエナマイシンあるいはその類縁体(例えば、N−アセチル−1β−メチルチエナマイシン、N−アセチルデヒドロ−1β−メチルチエナマイシンなどが挙げられる)が挙げられ、さらに好ましくは1β−メチルチエナマイシンが挙げられる。
【0014】
培養
1β−メチルカルバペネム系化合物は、カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物を(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体を含む培地で培養することにより、製造することができる。1β−メチルカルバペネム系化合物を含む培養物はそのまま用いられてもよいが、好ましくは、この1β−メチルカルバペネム系化合物は培養物から単離されて、場合により精製されて用いられる。
【0015】
本発明の好ましい態様によれば、前記(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸であり、かつ前記カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物がチエナマイシン類縁体生産菌、好ましくはチエナマイシンを生産するStreptomyces属、さらに好ましくはチエナマイシン生産菌Streptomyces sp.SF2205株またはその変異体とされる。
【0016】
本発明のさらに好ましい態様によれば、前記(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸であり、かつ前記カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物がチエナマイシン類縁体生産菌であり、かつ前記1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシン類縁体、好ましくは1β−メチルチエナマイシンとされる。
【0017】
本発明のさらに好ましい態様によれば、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸であり、かつカルバペネム系化合物の生産能を有する微生物がチエナマイシンを生産するStreptomyces属であり、かつ前記1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシン類縁体、好ましくは1β−メチルチエナマイシンとされる。
【0018】
本発明のさらに好ましい態様によれば、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸であり、かつカルバペネム系化合物の生産能を有する微生物がチエナマイシン生産菌Streptomyces sp.SF2205株またはその変異体であり、かつ前記1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシン類縁体、好ましくは1β−メチルチエナマイシンとされる。
【0019】
本発明のさらに好ましい態様によれば、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸であり、かつカルバペネム系化合物の生産能を有する微生物がStreptomyces sp.SF2205 P3−28株であり、かつ前記1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシン類縁体、好ましくは1β−メチルチエナマイシンとされる。
【0020】
本発明による1β−メチルカルバペネム系化合物の製造法において、微生物の培養は、放線菌の培養に用いられる慣用の成分(例えば、炭素源、窒素源、無機塩、ビタミン、金属などの増殖因子成分など)を含む液体培地で、好気的条件での培養法、振盪培養法、電気撹拌培養法、または深部培養法により行うことができる。
【0021】
前記炭素源としては、グルコース、スクロース、水飴、でんぷん、アルコール、グリセリン、または油脂などが挙げられる。
【0022】
前記窒素源としては、アミノ酸、アルカリ金属の硝酸塩や亜硝酸塩、ペプチド、ポリペプトンやカザミノ酸などのタンパク分解物、コーンスティープリカー、脱脂大豆、小麦胚芽、酵母エキス、または酵母粉末などが挙げられる。
【0023】
前記無機塩としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属のリン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、または塩酸塩などが挙げられる。
【0024】
前記ビタミンとしては、パントテン酸、ニコチン酸、ビオチン、シアノコバラミン、チアミン、リボフラビン、p−アミノ安息香酸、または塩化コリンなどが挙げられる。
【0025】
前記金属としては、前記無機塩の他、鉄、銅、コバルト、マンガン、モリブデン、亜鉛、またはセレンなどが挙げられる。
【0026】
前記培地のpHは特に限定されないが、好ましくはpH4〜8程度である。
【0027】
前記培養は、それぞれの微生物に応じた慣用されている条件で行うことができる。例えば、微生物がStreptomyces sp.SF2205株もしくはその変異株である場合には、Streptomyces sp.の培養は、例えば培養温度が15℃〜45℃、好ましくは25℃〜35℃、培養時間が72〜240時間程度で行うことができる。
【0028】
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体は、培地1L中に10〜5000mg、好ましくは100〜1000mgを添加することができる。添加する時期は特に限定されないが、好ましくは、培養初日〜培養4日目の間に添加することができる。
【0029】
本発明によって得られる1β−メチルカルバペネム系化合物の培養物からの採取に当たっては、その性状を利用した慣用された分離手段(例えば、固層抽出法、イオン交換樹脂法、吸着または分配カラムクロマト法、ゲル濾過法、透析法、沈殿法、または再結晶化法など)を単独でまたは適宜組合せることにより採取することができる。例えば、培養物に含まれる1β−メチルチエナマイシンを陰イオン交換樹脂に吸着させ、水で洗浄した後、適当なイオンを含む水溶液で溶離する。この溶離液を濃縮し、逆相シリカゲルまたはアンバーライトXAD−2を充填したカラムに供してカラムクロマトグラフィーを行い、1β−メチルチエナマイシンを精製する。さらに、必要に応じて陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂、またはゲル濾過担体に供して1β−メチルチエナマイシンを精製してもよい。
【実施例】
【0030】
本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。すなわち、1β−メチルチエナマイシンの生産に用いる菌株、添加する(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体および1β−メチルチエナマイシンの性状に基づき、1β−メチルチエナマイシンの製造法を種々改変することができるが、そのような方法も本発明による製造法に包含される。
【0031】
実施例1
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸(トロント・リサーチ・ケミカル社製)100mgを脱イオン水10mLに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液でpH8.0に調整した。調整後の溶液は使用するまで−20℃で保存した。
【0032】
チエナマイシン生産菌Streptomyces sp.SF2205株の変異株Streptomyces sp.SF2205 P3−28株を、TSL培地(2.5%溶性でんぷん、2.0%グルコース、0.7%ポリペプトン、0.6%小麦胚芽、0.45%酵母エキス、0.3%脱脂大豆粕、0.3%Lab−Lemco−Powder、および0.3%炭酸カルシウム含有、pH7.1)中、28℃で振とう培養した。2日間培養後、うち1mLをTh培地(2.5%グルコース、1.5%コーンスティープリカー、0.5%綿実粕、0.1%酵母エキス、0.001%塩化コバルト、0.0005%硫酸亜鉛、および0.3%炭酸カルシウム含有、pH7.2)50mLへ移植し、28℃で振とう培養した。培養途中の2日目に、終濃度100μg/mLとなるように(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸溶液を添加し、7日間培養した。
【0033】
得られた培養物450mLの遠心沈降上清(3500rpm、10分間)を100mL容量のDowex1−X2カラム (100−200mesh、HCO-フォーム、室町ケミカル) にアプライし、水800mLおよび飽和炭酸水300mLでカラムを洗浄した後、飽和炭酸水100mLで1β−メチルチエナマイシンを溶出した。溶出液は凍結乾燥し、得られた残渣73mgを1mLのリン酸緩衝液(50mM、pH7.0)に溶解してHPLC(カラム:イナートシルODS−2、20×250mm、5μm、ジーエルサイエンス社製、温度:室温、検出波長:305nm)に注入した。注入後30分間、0.5%アセトニトリル−2mMリン酸緩衝液(pH6.7)を流速7mL/分で通液し、続いて移動相を5%アセトニトリル−2mMリン酸緩衝液(pH6.7)に換え、流速7mL/分で17.3分後に溶出された成分を集めた。
【0034】
得られた溶出液を減圧下で濃縮し、次に示す条件でLC/MSおよびLC/NMRによる分析を行った。その結果、保持時間および各種スペクトルデータに、Shihらの方法(J. Antibiotics,46.10.1629(1993))に従って合成した1β−メチルチエナマイシンの標品と一致するピークが検出され、1β−メチルチエナマイシンが生産されていることを確認した。また、そのピーク高を標品と比較して、1β−メチルチエナマイシンの収量を28μgと算出した。
【0035】
LC/MS測定条件
UV検出器:2996フォトダイオードアレイ検出器(ウォーターズ社製)
MS検出器:Micromass ZQ(ウォーターズ社製)
カラム:Symmetry C18、4.6×250mm、5μm(ウォーターズ社製)
移動相:10%アセトニトリル−0.1%TFA水溶液
流速:0.8mL/分、 保持時間:14.5分
【0036】
LC/NMR測定条件
NMR:AVANCE 500(ブルカー・バイオスピン社製)
カラム:イナートシルODS−2、4.6×250mm、5μm(ジーエルサイエンス社製)
移動相:5%重アセトニトリル−50mMリン酸重水緩衝液(pH6.5)
流速:1.0mL/分、保持時間:11.2分
【0037】
スペクトルデータ
UV λmax: 313 nm
ES-MS positive: m/z 287 [M+H]+, 309 [M+Na]+, 325 [M+K]+
1H-NMRスペクトル(500 MHz)δ(ppm): 1.06 (3H, d, J=7.3 Hz), 1.15 (3H, d, J=6.3 Hz), 2.82 (H, ddd, J=5 .7, 8.7, 14.2 Hz), 3.00 (H, ddd, J=5.0, 8.7, 12.8 Hz), 3.09 (H, ddd, J=4.5, 5.0, 14.2 Hz), 3.16 (H, ddd, J=4.5, 5.7, 12.8 Hz), 3.26 (H,qd, J=7.3, 8.3 Hz), 3.31 (H, dd, J=2.3, 6.0 Hz), 4.07 (H, dd, J=2.3, 8.3 Hz), 4.09 (H, qd, J=6.0, 6.3 Hz)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルバペネム系化合物の生産能を有する微生物を、(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体を含む培地で培養することを含んでなる、1β−メチルカルバペネム系化合物の製造方法。
【請求項2】
培養された培地から、1β−メチルカルバペネム系化合物を単離することを含んでなる、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記微生物がチエナマイシン類縁体生産菌であり、かつ製造される1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシン類縁体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸である、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記微生物がチエナマイシンを生産するStreptomyces属である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記微生物がチエナマイシン生産菌Streptomyces sp.SF2205株またはその変異体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
製造される1β−メチルカルバペネム系化合物が1β−メチルチエナマイシンである、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸類縁体が(2S,4S)−4−メチルグルタミン酸である、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記微生物がチエナマイシン生産菌Streptomyces sp.SF2205 P3−28株である、請求項9に記載の製造方法。
【請求項11】
Streptomyces sp.SF2205 P3−28株。

【公開番号】特開2013−78345(P2013−78345A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−19784(P2013−19784)
【出願日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【分割の表示】特願2008−509768(P2008−509768)の分割
【原出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000006091)Meiji Seikaファルマ株式会社 (180)
【Fターム(参考)】