説明

2つのコンピューティングデバイスで1つのGPRSモジュールを共有する方法及び装置

ユーザが1つのモバイルコンピューティングデバイスに接続する方法及び装置が開示されている。
一実施形態では、方法は、プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間でGPRS通信モジュールを共有する段階を備える。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコンピュータソフトウェア及びハードウェアに関し、より具体的には、2つのコンピューティングデバイスでGPRSモジュールを共有する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術及びコンピュータ技術は発展し続けており、ユーザに対する常時の情報コミュニケーションはますます重要になっている。例えば、携帯情報端末(PDA)のますますのユーザは、絶えず電子メールをチェックし、コンタクトをチェックし、常にドキュメントを同期させ、そしてスケジューリングをする。他のユーザは、PDAが組み込まれた移動電話を、テキスト及びビデオベースのメッセージングのために利用している。これらの新しいデバイスに加えて、より多くのユーザがタブレットPC及びノートブックコンピュータを利用している。パワフルなコンピューティングデバイスの可動性によって、出張者にとってそれらは理想的なものになる。モバイルデバイスのための概括的なコンピューティングシステムが、ここで説明される。
A.コンピューティングシステム
【0003】
図1Aは、モバイルコンピューティングシステム100の一実施形態を示す。コンピューティングシステムは、中央処理装置(CPU)101、キャッシュ102、メモリコントローラ及びブリッジ103、及びシステムメモリ104を備える。コンピューティングシステムで実行されるソフトウェア命令(及びそれに関連するデータ)は、システムメモリ104及びキャッシュ102に記憶される(頻繁に使用される命令及びデータがキャッシュ102に記憶される)。ソフトウェア命令は(関連するデータとともに)CPU101によって実行される。メモリコントローラ及びブリッジ機能103のメモリコントローラ部は、(グラフィクスコントローラ105及び様々なI/O装置のようなCPU101以外の機能要素によって使用され得る)システムメモリ104へのアクセスを管理する役割を担っている。
【0004】
グラフィクスコントローラ105及びディスプレイ106は、コンピュータによって生成され、コンピューティングシステム100のユーザによって観察される画像を提供する。メモリコントローラ及びブリッジ機能103のブリッジ部は、複数の入出力(I/O)装置108〜108がCPU101、システムメモリ104等と互いに通信し得るシステムバス107を提供する。I/Oバス109〜109は、I/O装置108〜108をシステムバス107に相互に接続する。ここで、I/O装置は、典型的には、コンピューティングシステムへ情報を送信する、又はコンピューティングシステムから情報を受信する機能ユニット(例えば、ネットワークアダプタ、モデム、ワイヤレスインタフェース、キーボード、マウス等)、及び/又は、コンピューティングシステム100内で情報を記憶するために用いられる機能ユニット(例えば、ハードディスクドライブ装置)と考えられる。図1Aの図は具体例であって、他のコンピューティングシステムアーキテクチャ(例えば、マルチプロセッサコンピューティングシステム)が実施可能であることに注意すること。
【0005】
バス107及び109〜109は、キーボード、マウス及び他の低性能の周辺機器を接続するための、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)バスのようなバス構造であってよい。"パラレル"及び/又は"シリアル"ポート(簡単のために図1Aに図示せず)もまた、付加的なI/O装置として考えられる。
B.GPRSワイヤレスネットワーク
【0006】
図1Bは、ワイヤレスネットワーク1000の従来技術を示す。ネットワーク1000は、図1Aに記載されたような、モバイルコンピューティングシステム1100を有する。コンピューティングシステム1100は、移動電話1300、携帯情報端末(PDA)1200、又は類似するGPRS有効な多機能デバイスのような、複数のGPRS有効なデバイスと、GPRSネットワーク1400を介して通信する。モバイルコンピューティングシステム1100は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)GPRSアダプタ1140、Personal Computer Memory Card International Association(PCMCIA)GPRSカード1120、又は内臓GPRSアダプタを用いて、GPRSネットワーク1400と通信する。
【0007】
GPRSは、移動電話、コンピュータ、及びPDAが、短距離ワイヤレス接続を用いて、相互に、そしてホーム・ビジネス電話及びコンピュータと容易に接続することができる方法を記述している電算処理及び電気通信の産業規格である。この技術を用いて、移動電話、ページャ、及びPalmPilotのような情報携帯端末のユーザは、家庭で又はオフィス内でポータブルフォンとして兼用できる1台3役の電話を購入し、デスクトップ又はノートブックコンピュータ内の情報と速やかに同期し、FAXの送受信を開始したり、プリント出力を開始し、そして一般的には、全てのモバイル及び据え置き型コンピュータデバイスが全体的に連動させる。
【0008】
General Packet Radio Services (GPRS)は、移動電話及びコンピュータのユーザに対して、56Kbpsから114Kbpsまでのデータ速度及び連続的なインターネットへの接続を保証する、パケットベースのワイヤレス通信サービスである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
この明細書一部として含まれる添付図面は、現在における望ましいこの発明の実施形態を示し、上記の全般的な記載及び下記の望ましい実施形態の詳細な説明とともに、この発明の理念を説明及び教示すべく機能する。
【0010】
【図1A】モバイルコンピューティングシステムの一実施形態を示す図である。
【0011】
【図1B】従来のワイヤレスネットワークを示す図である。
【0012】
【図2】この発明の一実施形態におけるGPRSシステムを示す具体的な図である。
【0013】
【図3】この発明の他の実施形態におけるGPRSシステムを示す具体的な図である。
【0014】
【図4】この発明の一実施形態における、マルチプロセッサコンピュータシステムアーキテクチャの具体例を示す図である。
【0015】
【図5】この発明の他の実施形態における、マルチプロセッサコンピュータシステムアーキテクチャの具体例を示す図である。
【0016】
【図6】この発明の一実施形態における、GPRS周辺機器を共有するマルチプロセッサシステムを示す具体的な詳細図である。
【0017】
【図7】この発明の他の実施形態における、GPRS周辺機器を共有するマルチプロセッサシステムを示す具体的な詳細図である。
【0018】
【図8】この発明の一実施形態における、GPRS周辺機器を共有すべく実行される方法を示す具体的なフロー図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
2つのコンピューティングデバイスでGPRSモジュールを共有する方法及び装置が開示される。一実施形態では、1つの方法は、プライマリプロセッサシステムとセカンダリプロセッサシステムとの間でGPRS通信モジュールを共有する段階を備える。
【0020】
以下の記載では、説明を目的として、この発明の十分な理解を提供すべく具体的な用語が記載されている。しかしながら、これらの具体的な細部がこの発明を実施するために必須でないことは、当業者にとって明らかである。
【0021】
以下の詳細な記載のいくつかの部分は、アルゴリズム及びコンピュータメモリ内のデータビット上における動作のシンボル的な表現に関して提示される。これらのアルゴリズム的な記載及び表現は、成果の実体を他の当業者に最も効果的に伝えるためにデータ処理技術に関する当業者によって使用される手段である。アルゴリズムはここでは、そして一般的には、望ましい結果に導く自己矛盾のないシーケンスステップであると理解される。そのステップは、物理量の物理的操作を要する。必須ではないが、通常は、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、及び別の方法で操作可能な電気的又は磁気的信号の形をとる。主として一般的慣習を理由として、これらの信号を、ビット、値、要素、シンボル、キャラクタ、ターム、数、又はその類語で呼ぶことが折によっては都合が良いことが分かっている。
【0022】
しかしながら、これらの全て及び類似の用語は、その適切な物理量に関連しており、これらの量に用いられる単なる便宜的な標語に過ぎないということに留意すべきである。特に断らない限り以下の説明から明らかなように、全体的な記載において、"プロセッシング"、"コンピューティング"、"計算する"、"決定する"、"表示する"、又はそれに類似の用語を用いた説明は、コンピュータシステム又は類似の電子コンピューティングデバイスの動作及び処理を示すと考えられる。そのコンピュータシステム又は類似の電子コンピューティングデバイスは、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理(電子)量で表されるデータを操作して、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ、或いは他のそのような情報記憶装置、伝達装置、又は表示装置内の物理量として同様に表現される他のデータに変換する。
【0023】
この発明は、この文書中のオペレーションを実行する装置にも関連する。この装置は、その要求された目的のために特別に構成されてよいし、コンピュータ内に記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は再構築された汎用のコンピュータを含んでよい。そのようなコンピュータプログラムは、フレキシブルディスク、光学ディスク、CD−ROM、及び光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気又は光カード、或いは電子的な命令を記憶するのに適した任意のタイプのメディア、並びにコンピュータシステムバスに結合されたそれぞれのような、コンピュータが読み込むことができる記憶媒体に記憶されてよいが、記憶媒体はそれらに限定されない。
【0024】
ここで提示されるアルゴリズム及び表現は、特定のコンピュータ又は他の装置に本質的に関連するものではない。様々な汎用システムがこの中の教示に従うプログラムとともに使用されてよく、要求された方法ステップを実行するより特化された装置を構成することが好ましいということが分かっているかもしれない。様々なこれらのシステムに要求される構成は、以下の記載から明らかになるだろう。
【0025】
図2は、この発明の一実施形態におけるGPRSシステム200の具体的な図を示す。システム200は、ホストGPRSコンピューティングデバイス250にUSBケーブル240を介して接続されたコンピュータシステム230を備える。コンピュータシステム230は、GPRS有効ではない。デバイス250は、移動電話又はPDAのような、GPRS有効な多機能な任意のデバイスであってよい。
【0026】
コンピュータ230は、コンピュータ230にホストデバイス250のGPRS機能を制御可能にするGPRS共有モジュール232を有する。言い換えると、非GPRS有効なコンピュータ230は、GPRSネットワーク270を介してGPRSデバイス211〜219と通信するGPRS有効なコンピュータ260になる。共有モジュール232は、コンピュータ230内のプロセッサ及びホストデバイス250内のプロセッサの双方に、ホストデバイス250のGPRS機能を制御可能にするソフトウェアドライバを含む。図2ではUSBケーブル240が示されているが、そのリンクは、RS−232ケーブル、ファイアワイヤ、又は類似の高速リンクであってもよい。他の実施形態では、共有モジュール232はホストデバイス250に含まれる。さらに、共有モジュール232は、コンピュータ230及びホストデバイス250の双方へのインタフェースと独立してよい。
【0027】
図3は、この発明の他の実施形態におけるGPRSシステム300の具体的な図を示す。GPRSシステム300は、GPRSネットワーク370を介してGPRSデバイス311〜319と通信するマルチプロセッサコンピュータ360を備える。マルチプロセッサコンピュータ360は多様な状態で動作することができる。コンピューティングシステム360は、3つのプライマリ状態、1)ハイパワーである"ノーマルオン"状態、2)"メインCPU/OSベースのローパワー"状態、及び3)"非メインCPU/OSベースのローパワー"状態を持つ。
【0028】
"ノーマルオン"状態は、コンピューティングシステムが動作可能であり、全てのその一次的な構造上のコンポーネントがパワーオンされている標準的な"ノーマルオン"状態に対応する。その結果、その一次的な構造上のコンポーネントが電力を消費しているので、コンピューティングシステムは"ハイパワー"状態にあると考えられる。
【0029】
"メインCPU/OSベースのローパワー"状態は、メインCPUがパワーオンされて、ソフトウェアを実行することができる状態に対応する。しかし、一次的な構造上のコンポーネント(特に、グラフィクスコントローラ、ディスプレイ、及び様々なI/O装置)はパワーダウンされ、電力消費は低下している。さらに、メインCPU自体は、機能しているものの、ノーマルオン状態と比較して低パフォーマンス及び低電力消費となるよう設定されてよい。一実施形態では、これは、少なくともメインCPUのクロック速度の周波数を"ノーマルオン"状態と比較して低減することによって達成される。その結果、メインCPUは低い処理速度を持つが、少ない電力しか消費しない。
【0030】
"非メインCPU/OSベースのローパワー"状態は、メインCPUがパワーダウンされ、コンピューティングシステムのメインOS上でソフトウェアを実行することができない状態に対応する。キャッシュ、システムメモリ、及びメモリコントローラ及びブリッジ装置の少なくともメモリコントローラ部もパワーダウンされてよい(なぜなら、それらは、ソフトウェアを実行するための主CPUの活動を主としてサポートするからである)。
【0031】
ローパワー状態では、ワイヤレスI/Oは依然としてパワーオンされている。ワイヤレスI/Oは、多くのロングレンジ及び/又はショートレンジのプロトコルを使用することができる。利用されている1つのロングレンジのワイヤレス規格は、"GPRS"の名で予め知られている。General Packet Radio Services (GPRS)は、移動電話及びコンピュータのユーザに対して、56Kbpsから114Kbpsまでのデータ速度及び連続的なインターネットへの接続を保証する、パケットベースのワイヤレス通信サービスである。高データ速度は、ノートブックコンピュータだけでなくモバイルハンドヘルドデバイスを用いてユーザにビデオ会議に参加させ、マルチメディアWebサイト及び類似のアアプリケーションと対話させることを可能にする。GPRSはGlobal System for Mobile(GSM)通信に基づいており、回線交換式の移動電話接続及びショートメッセージサービス(SMS)のような現行のサービスを補完する。
【0032】
通信チャネルが1度に1ユーザだけ割り当てられるのではなく、共用で、パケット単位で要求される原理で使用されるので、GPRSパケットベースサービスは、理論的には回線交換式接続サービスより少ない費用しかユーザに費やさせない。高データ速度は、アプリケーションを低速のワイヤレスシステムに適合するために現在必要とされるミドルウェアがもはや必要とされないことを意味するので、アプリケーションをモバイルユーザに利用可能にすることがより容易となる。GPRSが利用可能になると、仮想プライベートネットワーク(VPN)のモバイルユーザは、ダイヤルアップ接続を介してではなく、継続的にプライベートネットワークにアクセスすることができるようになるだろう。
【0033】
GPRSは、デバイス間の有線接続を無線接続で置換する1つの基準であるBluetoothの補完であってよい。GPRSは、インターネットプロトコル(IP)に加えて、欧州で主として用いられるパケットベースプロトコルであるX.25をサポートする。GPRSは、Enhanced Data GSM Environment (EDGE)及びUniversal Mobile Telephone Service (UMTS)に向けた発展段階にある。
【0034】
図4は、この発明の一実施形態におけるマルチプロセッサコンピュータシステムアーキテクチャ400の一例を示す。マルチプロセッサシステム400は、USBホストコントローラ414及びメインCPUシステム412を有するメインプロセッシングモジュール410を備える。メインCPUサブシステム412は、Pentium(登録商標)、Celleron(登録商標)、又は類似の多機能IA32マイクロプロセッサを含んでよい。メインCPUサブシステム412は、Windows(登録商標)オペレーティングシステムを用いてよい。一実施形態において、メインプロセッシングモジュール410はUSBリンク430を介して共有モジュール450に接続される。さらに、メインプロセッシングモジュールは、上記の、ハイパワー状態及びメインCPU/OSベースのローパワー状態で機能する。
【0035】
マルチプロセッサシステム400は、セカンダリコントローラ424及びローパワーCPUサブシステム422を有するセカンダリプロセッシングモジュール420も備える。ローパワーCPUサブシステム422は、Xscale(登録商標)又は類似の低消費電力マイクロプロセッサを含んでよい。ローパワーCPUサブシステム422は、WindowsCE(登録商標)オペレーティングシステム、PALM(登録商標)オペレーティングシステム、又は類似のオペレーティングシステムを用いてよい。一実施形態において、セカンダリコントローラ424は、Universal Asynchronous Receiver/Transmitter (UART)インタフェースを介して共有モジュール450に接続される。さらに、サブシステム422は、上記の3つの状態の全てで動作することができる。しかし、上記のようにマルチプロセッサシステム400がローパワー状態にある間、サブシステム422はGPRSモジュール460のマスタにだけなってよい。
【0036】
上記のように、マルチプロセッサシステムは、メインプロセッシングモジュール410及びセカンダリシステム420がGPRSモジュール460を共有することを可能にする共有モジュール450を備える。共有モジュールは、メインプロセッシングシステム420及びセカンダリシステム420のフォーマットのパケットを、GPRSモジュール460で用いられる方式にトランスレートする。さらに、共有モジュール470は、メインシステム410及びセカンダリシステム420に、GPRSモジュール460を周辺スレーブデバイスとして提供する。共有モジュール470は、マルチプロセッサコンピュータシステム400の全体のパワー状態に基づいて、メインシステム410又はセカンダリシステム420のいずれがGPRSモジュール460を制御すべきかを決定するスイッチとしても機能する。スイッチングの決定は、多くの理由によって共有モジュール470によって行われる。例えば、ノートブックコンピュータの蓋がオープン又はクローズされたとき、又はそのコンピュータがデータメッセージ(電子メール、SMS、MMS等)を受信したときに、そのスイッチが生じる。そのスイッチングはシームレスに行われる。GPRSモジュール460は、GPRSインタフェースモジュール464及びGPRSサブシステム462を有する。GPRSモジュール460は、標準規格のGPRS無線モジュールである。
【0037】
図5は、この発明の一実施形態におけるマルチプロセッサコンピュータシステムアーキテクチャ500の一例を示す。メインプロセッサシステム510は、メインCPUシステム512及びUSBホストコントローラ514を有する。マルチプロセッサシステム500は、セカンダリプロセッシングシステム520のセカンダリコントローラ524内に共有モジュール550を組み込む。
【0038】
GPRSモジュール560は、GPRSインタフェースモジュール564及びサブシステム562の双方を有する。セカンダリコントローラ524は、GPRSモジュール560及びメインプロセッサシステム510の双方と連携する。メインプロセッサシステム510との接続はUSB530であり、GPRSモジュールとの接続はUART570であってよい。セカンダリコントローラ524は、マルチプロセッサシステム500の全てのパワー状態においてアクティブになることができる。ハイパワー状態、及びローパワーのメインCPU/OSの状態にある間、セカンダリコントローラはスレーブとして動作し、メインプロセッサシステム510がGPRSモジュール560を制御する。ローパワー状態に移行すると、ローパワーのサブシステム522は、GPRSモジュール560を制御すべくマスタとして動作する。
【0039】
図6は、この発明の一実施形態における、GPRS周辺機器を共有するためのマルチプロセッサシステム600の具体的な詳細図を示す。メインプロセッサシステム610は、セカンダリシステムのUSBデバイスコントローラハードウェア627と通信するUSBホストコントローラハードウェア618を有する。メインシステム610は、標準規格のUSBホストコントローラインタフェース(UHCI)617、USBドライバ(USBD)616、及びUSBハブ615を有する。システム610は、リモートネットワークドライバインタフェースソフトウェア(RNDIS)613のためのミニポートドライバ及びUSBバスを用いたリモートNDISのためのミニポートドライバを有する。オペレーティングシステムは、Windows(登録商標)、Linux、又は類似のオペレーティングシステムであってよい。
【0040】
セカンダリコントローラ624は、GPRSインタフェースハードウェア664と連携するGPRSデバイスインタフェースハードウェア626だけでなく、USBホストコントローラ618と連携するUSBデバイスコントローラハードウェア627を有する。セカンダリコントローラ624は、GPRS NDISドライバ625及び共有USBファンクションドライバ650を提供する。共有ドライバ650は、ハードウェア627による使用のために、USBドライバを提供するだけでなく、RNDISデスクリプタをNDISデスクリプタにトランスレートする。ドライバ650は、USBデスクリプタのコンフィギュレーションを、独自のデータ通信アプリケーションをサポートするよう拡張する。GPRSインタフェースモジュール660は、GPRSファームウェア661、GPRSデバイスファームウェア662及びGPRSインタフェースハードウェアコントローラ664を有する。ここでは、単に転送モード変換以上のものが存在する。セカンダリプロセッサシステムはGPRSデバイス660をワイヤレスネットワークデバイスのように扱うが、メインプロセッサシステム610はGPRSデバイス660をリモートNDIS(ネットワーク)型デバイスとして扱う。一実施形態では、その変換は、一般的なリモートネットワーク型デバイスからワイヤレスネットワーク型デバイスになる。トランスレーション状態の管理は、ドライバ750によって実行される。転送モード変換は(適切であれば)、ネットワークデバイス型変換、マッピング、及び/又はトランスレーションに加えられる。
【0041】
図7は、この発明の他の実施形態における、GPRS周辺機器を共有するマルチプロセッサシステム700の具体的な詳細図の一例である。メインプロセッサシステム710は、セカンダリシステムのUSBデバイスコントローラハードウェア727と通信するUSBホストコントローラハードウェア718を有する。メインシステム710は、標準規格のUSBホストコントローラインタフェース(UHCI)717、USBドライバ(USBD)716、及びUSBハブ715、及びコンポジットデバイスに属する他のUSBデバイスを数えるUSBコンポジットクラスプロトコルドライバ(USBCCP)714を有する。システム710は、リモートネットワークドライバインタフェースソフトウェア(RNDIS)のためのミニポートドライバ及びシリアルオーバーUSBドライバ713を有する。オペレーティングシステムは、Windows(登録商標)、Linux、又は類似のオペレーティングシステムであってよい。
【0042】
セカンダリコントローラ724は、GPRSインタフェースハードウェア764と連携するGPRSデバイスインタフェースハードウェア727だけでなく、USBホストコントローラ718と連携するUSBデバイスコントローラハードウェア727を有する。セカンダリコントローラ724は、GPRS NDISドライバ725及び共有USBファンクションドライバ750を提供する。共有ドライバ750は、ハードウェア727による使用のために、USBドライバを提供するだけでなく、転送モードトランスレーションを提供する。ドライバ750は、USBデスクリプタのコンフィギュレーションを、独自のデータ通信アプリケーションをサポートするよう拡張する。GPRSインタフェースモジュール760は、GPRSファームウェア771、GPRSデバイスファームウェア772及びGPRSインタフェースハードウェアコントローラ764を有する。ここでは、単に転送モード変換以上のものが存在する。セカンダリプロセッサシステムはGPRSデバイス770をワイヤレスネットワークデバイスのように扱うが、メインプロセッサシステム710はGPRSデバイス770をリモートNDIS(ネットワーク)型デバイスとして扱う。一実施形態では、ワイヤレスGPRS NDISレベルパケットは、メインプロセッサシステム710からセカンダリシステムのコントローラ724に、トランスレーションされることなく通過される。しかしながら、転送モード変換は、ネットワークデバイス型変換、マッピング、及び/又はトランスレーションに加えられて実行されてよい。したがって、ドライバ750は、トランスレーション状態の管理を要求しない。
【0043】
図6及び7の実施形態は、メインプロセッサ610のオペレーティングシステムへのいかなる変更も必要としない。独自ドライバに対する依存性もなく、メインシステム610で実行されるアプリケーションの機能への影響もない。高レベルGPRS(TCP/IPスタック612)コンポーネントも変更されなくてよい。
【0044】
図8は、この発明の一実施形態における、GPRS周辺機器を共有するために実行される方法の具体的なフロー図800を示す。プロセスはブロック801において開始する。プロセスブロック805において、共有モジュールは、プライマリプロセッサシステムとGPRS通信モジュールとの間の通信をルーティングする。プロセスブロック810において、共有モジュールは、セカンダリプロセッサシステムとGPRSモジュールとの間の通信をルーティングする。
【0045】
必要であればプロセスブロック815において、通信パケットは、複数の転送モードとRNDIS及びNDIS間とを適切にトランスレートすべく処理される。プロセスブロック820において、GPRSモジュールは、メインプロセッシングシステムにUSB周辺デバイスとして提供される。共有モジュールは、マルチプロセッサコンピュータシステムの全体的な電力状態に基づいて、メインプロセッサシステム及びセカンダリシステムの間で、GPRSモジュールの制御を選択しかつ切り替える。
【0046】
2つのコンピューティングデバイスでGPRSモジュールを共有する方法及び装置が開示された。この発明は特定の例及びサブシステムに関連して説明されたが、この発明がこれらの特定の例又はサブシステムに限定されず、他の実施形態にも及ぶことが、当業者にとって明らかである。この発明は、続く特許請求の範囲に示されるように、これらの他の実施形態の全てを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間でワイヤレス通信モジュールを共有する段階
を備える方法。
【請求項2】
共有する段階は、
前記プライマリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における共有モジュールを介したワイヤレス通信をルーティングする段階と、
前記セカンダリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における前記共有モジュールを介したワイヤレス通信をルーティングする段階と
を有する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
共有する段階は、
前記ワイヤレス通信モジュールをスレーブデバイスとして提供する段階と、
前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムを前記ワイヤレス通信モジュールにマスタデバイスとして提供する段階と
をさらに有する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
共有する段階は、
前記プライマリプロセッサシステム又は前記セカンダリプロセッサシステムのいずれのワイヤレス通信を使えるようにするか選択する段階
をさらに有する請求項2に記載の方法。
【請求項5】
共有する段階は、
第1転送モード及び第2転送モードの間で全てのワイヤレスパケットをトランスレートする段階
をさらに有する請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含み、
前記第2転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記共有モジュール、前記プライマリプロセッサシステム、及び前セカンダリプロセッサシステムはノートブックコンピュータに含まれ、
前記ワイヤレス通信モジュールはGPRS通信モジュールである
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは低電力コンピュータシステムであり、前記プライマリプロセッサシステムはメインCPU/OSコンピュータシステムである
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは多機能GPRS有効デバイスであり、
前記プライマリプロセッサシステムはノートブック、タブレット、ラップトップ、及びデスクトップコンピュータシステムを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムのセカンダリコントローラと共に組み込まれる
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記共有モジュールは前記プライマリプロセッサシステムに含まれる
請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記GPRSモジュールは、GPRSネットワークを介して1以上のセカンダリGPRSデバイスと通信する
請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記共有モジュールはUSBホストコントローラ及びGPRSモジュールと通信する
請求項2に記載の方法。
【請求項14】
イベントの発生に応じて、前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間で制御を切り替える段階
をさらに備え、
前記イベントは、コンピュータの蓋のオープン、前記第1プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、前記第2プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、コンピュータの蓋のクローズ、及び切り替えコマンドの受信を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項15】
プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間でワイヤレス通信モジュールを共有する手段
を備えるシステム。
【請求項16】
共有する手段は、
前記プライマリプロセッサシステム及び前記ワイヤレス通信モジュールの間における共有モジュールを介したワイヤレス通信をルーティングする手段と、
前記セカンダリプロセッサシステム及び前記ワイヤレス通信モジュールの間における前記共有モジュールを介したワイヤレス通信をルーティングする手段と
を有する請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
共有する手段は、
前記ワイヤレス通信モジュールをスレーブデバイスとして提供する手段と、
前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムを前記ワイヤレス通信モジュールにマスタデバイスとして提供する手段と
をさらに有する請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
共有する手段は、
前記プライマリプロセッサシステム又は前記セカンダリプロセッサシステムのいずれのワイヤレス通信を使えるようにするか選択する手段
をさらに有する請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
共有する手段は、
第1転送モード及び第2転送モードの間でワイヤレスデータパケットをトランスレートする手段
をさらに有する請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含み、
前記第2転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含む
請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記共有モジュール、前記プライマリプロセッサシステム、及び前セカンダリプロセッサシステムはノートブックコンピュータに含まれ、
前記ワイヤレス通信モジュールはGPRS通信モジュールである
請求項16に記載のシステム。
【請求項22】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは低電力コンピュータシステムであり、前記プライマリプロセッサシステムはメインCPU/OSコンピュータシステムである
請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは多機能GPRS有効デバイスであり、
前記プライマリプロセッサシステムはノートブック、タブレット、ラップトップ、及びデスクトップコンピュータシステムを含む
請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムのセカンダリコントローラと共に組み込まれる
請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記共有モジュールは前記プライマリプロセッサシステムに含まれる
請求項20に記載のシステム。
【請求項26】
前記GPRSモジュールはGPRSネットワークを介して1以上のセカンダリGPRSデバイスと通信する
請求項16に記載のシステム。
【請求項27】
前記共有モジュールはUSBホストコントローラ及びGPRSモジュールと通信する
請求項16に記載のシステム。
【請求項28】
イベントの発生に応じて、前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間で制御を切り替える手段
をさらに備え、
前記イベントは、コンピュータの蓋のオープン、前記第1プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、前記第2プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、コンピュータの蓋のクローズ、及び切り替えコマンドの受信を含む
請求項16に記載のシステム。
【請求項29】
記憶された複数の命令を有するコンピュータ可読メディアであって、前記複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータに、
プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間でGPRS通信モジュールを共有させる
コンピュータ可読メディア。
【請求項30】
前記コンピュータ可読メディアは記憶された追加の複数の命令を有し、前記追加の複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータにさらに、
前記プライマリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における共有モジュールを介したGPRS通信をルーティングさせ、
前記セカンダリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における前記共有モジュールを介したGPRS通信をルーティングさせる
請求項29に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項31】
前記コンピュータ可読メディアは記憶された追加の複数の命令を有し、前記追加の複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータにさらに、
前記GPRS通信モジュールをスレーブデバイスとして提供させ、
前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムを前記GPRS通信モジュールにマスタデバイスとして提供させる
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項32】
前記コンピュータ可読メディアは記憶された追加の命令を有し、前記追加の複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータにさらに、
前記プライマリプロセッサシステム又は前記セカンダリプロセッサシステムのいずれのGPRS通信を使えるようにするか選択させる
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項33】
前記コンピュータ可読メディアは記憶された追加の複数の命令を有し、前記追加の複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータにさらに、
第1転送モード及び第2転送モードの間でGPRSデータパケットをトランスレートさせる
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項34】
前記第1転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含み、
前記第2転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含む
請求項33に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項35】
前記共有モジュール、前記プライマリプロセッサシステム、及び前セカンダリプロセッサシステムはノートブックコンピュータに含まれる
請求項35に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項36】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは低電力コンピュータシステムであり、前記プライマリプロセッサシステムはメインCPU/OSコンピュータシステムである
請求項34に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項37】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは多機能GPRS有効デバイスであり、
前記プライマリプロセッサシステムはノートブック、タブレット、ラップトップ、及びデスクトップコンピュータシステムを含む
請求項34に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項38】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムのセカンダリコントローラと共に組み込まれる
請求項37に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項39】
前記共有モジュールは前記プライマリプロセッサシステムに含まれる
請求項34に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項40】
前記GPRSモジュールは、GPRSネットワークを介して1以上のセカンダリGPRSデバイスと通信する
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項41】
前記共有モジュールはUSBホストコントローラ及びGPRSモジュールと通信する
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項42】
前記コンピュータ可読メディアは、記憶された追加の複数の命令を有し、前記追加の複数の命令は、コンピュータによって実行された場合に、前記コンピュータにさらに、
イベントの発生に応じて、前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間で制御を切り替えさせ、
前記イベントは、コンピュータの蓋のオープン、前記第1プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、前記第2プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、コンピュータの蓋のクローズ、及び切り替えコマンドの受信を含む
請求項30に記載のコンピュータ可読メディア。
【請求項43】
GPRS共有モジュールと、
前記GPRS共有モジュールに接続されたGPRS通信モジュールと、
前記GPRS共有モジュールに接続されたプライマリプロセッサシステムと、
前記GPRS共有モジュールに接続されたセカンダリプロセッサシステムと
を備え、
前記GPRS共有モジュールは、前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムに、前記GPRS通信モジュールのホストコントローラを共有させることを可能にする装置。
【請求項44】
前記共有モジュールは、
前記プライマリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における共有モジュールを介したGPRS通信をルーティングし、
前記セカンダリプロセッサシステム及び前記GPRS通信モジュールの間における前記共有モジュールを介したGPRS通信をルーティングする
請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記共有モジュールは、
前記GPRS通信モジュールをスレーブデバイスとして提供し、
前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムを前記GPRS通信モジュールにマスタデバイスとして提供する
請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記共有モジュールは、前記プライマリプロセッサシステム又は前記セカンダリプロセッサシステムのいずれのワイヤレス通信を使えるようにするか選択する
請求項44に記載の装置。
【請求項47】
前記共有モジュールは、第1転送モード及び第2転送モードの間の全てのGPRSパケットを変換する
請求項44に記載の装置。
【請求項48】
前記第1転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含み、
前記第2転送モードは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、RS−232接続、ファイアワイヤ、及びmPCIを含む
請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記共有モジュール、前記プライマリプロセッサシステム、及び前セカンダリプロセッサシステムはノートブックコンピュータに含まれる
請求項43に記載の装置。
【請求項50】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは低電力コンピュータシステムであり、前記プライマリプロセッサシステムはメインCPU/OSコンピュータシステムである
請求項48に記載の装置。
【請求項51】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムに組み込まれ、
前記セカンダリプロセッサシステムは多機能GPRS有効デバイスであり、
前記プライマリプロセッサシステムはノートブック、タブレット、ラップトップ、及びデスクトップコンピュータシステムを含む
請求項48に記載の装置。
【請求項52】
前記共有モジュールは前記セカンダリプロセッサシステムのセカンダリコントローラと共に組み込まれる
請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記共有モジュールは前記プライマリプロセッサシステムに含まれる
請求項48に記載の装置。
【請求項54】
前記GPRSモジュールは、GPRSネットワークを介して1以上のセカンダリGPRSデバイスと通信する
請求項43に記載の装置。
【請求項55】
前記共有モジュールはUSBホストコントローラ及びGPRSモジュールと通信する
請求項44に記載の装置。
【請求項56】
前記共有モジュールは、
イベントの発生に応じて、前記プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間で前記GPRSモジュールの制御を切り替え、
前記イベントは、コンピュータの蓋のオープン、前記第1プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、前記第2プロセッサシステムによるデータメッセージの受信、コンピュータの蓋のクローズ、及び切り替えコマンドの受信を含む
請求項43に記載の装置。
【請求項57】
第1ハードウェアインタフェースと、
前記ユニバーサル・シリアル・バス・ハードウェアインタフェースに結合された共有モジュールであって、プライマリプロセッサシステム及びセカンダリプロセッサシステムの間でワイヤレス通信モジュールを共有させる共有モジュールと、
前記共有モジュールに結合された第2ハードウェアインタフェースと
を備える装置。
【請求項58】
前記共有モジュールは、
前記第2ハードウェアインタフェースでデータパケットを送受信するGPRS NDISドライバと、
前記第1ハードウェアインタフェースで前記データパケットを送受信するUSBファンクションドライバと
を有する請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記USBファンクションドライバは、
RNDIS及びNDISの間で変換するプロトコルトランスレータ
を含む請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記共有モジュールはGPRS共有モジュールである
請求項59に記載の装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−507920(P2007−507920A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526435(P2006−526435)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/030384
【国際公開番号】WO2005/029792
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.Linux
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】