説明

3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法

【課題】香料として有用な3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドを、簡便な方法によって収率良く得る、工業的に好適な製造法を提供することである。
【解決手段】式(1)で表わされる1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンを塩基の存在下、アルコールを反応させることによって、式(2)で表わされる3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドを簡便且つ収率の良く製造することができる。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は香料として有用な3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び非特許文献1にサフロールやイソサフロールのヒドロホルミル化による製造法が記載されているが、一酸化炭素を用いる点で安全性の問題があり、収率も30%程度と充分ではなかった。また、分離困難な異性体が生成する事も問題であった。
【0003】
非特許文献2には、4−ブロモ−1,2−メチレンジオキシベンゼンとβ−メチルアリルアルコールを原料としたヘック反応による製造法が記載されているが、収率は50%程度と充分ではなかった。
【0004】
特許文献4には、ピペロニリデンプロパナールの還元による製造法が記載されているが、目的の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドが更に還元されたアルコール体が生じるため、精製上、その分離は困難であった。また、同製造法で用いられるピペロニリデンプロパナールは、非特許文献3又は特許文献5ではヘリオトロピンとプロパナ−ルとの縮合により、特許文献6ではビルスマイヤー反応によりイソサフロールから製造されることが知られているが、前者は選択性、収率共に低く(収率30〜50%程度)、後者は多量のりん廃棄物が副産するなどの問題があった。
【0005】
3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドに類似の構造を有する3−置換フェニル−2−メチルプロピオンアルデヒド化合物を1−アセトキシ−3−置換フェニル−プロペン化合物から製造する方法としては、特許文献7には、硫酸を用いて過剰のアルコールの存在下に加水分解する3−(p−イソブチルフェニル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法が記載されている。また、特許文献8には、過剰の炭酸カリウムを用いて加水分解する3−置換フェニル−2−メチルプロピオンアルデヒド化合物の製造法が記載されている。
【0006】
しかしながら、これらの方法では、その収率は低く、加水分解で高温、長時間を要し、過酷な反応条件であるため、アルドール反応等の副反応を起し易い。また特許文献8記載の製造法では、塩基を多量に要する等、実用的な製造法とは言い難い。
【0007】
加水分解において、生成物は、アルカリ水溶液、或いは酸性水溶液にさらされるため、その安定性が問題となる。本発明の目的生成物である3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドのアルカリ水溶液(参考例1)、および酸性水溶液中(参考例2)での安定性を検討したところ、室温下でもかなり分解が進行し、これら加水分解条件では生成物の安定性が低いことがわかった。
【0008】
加水分解以外の製造法としては、特許文献9に、式(3)の1−アセトキシ−3−置換フェニル−プロペン化合物を塩基の存在下に加アルコール分解する式(4)の3−置換フェニル−2−メチルプロピオンアルデヒド化合物の製造法が記載されている。しかし、アルカリを使用するため、上述の加水分解と同様に、生成物のアルカリに対する安定性を考慮しなければならない。
また、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法は何ら記載されていない。
【0009】
【化1】

【0010】
(式中、Rは水素、炭素数1〜6個のアルキル基もしくはシクロアルキル基又はハロゲン原子を表わし、nは0乃至3の整数を表わし、Rは水素又は低級アルキル基を表わし、Rは低級アルキル基を表わす。)
【0011】
【特許文献1】特開昭53−137963号公報
【特許文献2】特開昭54−9271号公報
【特許文献3】独国特許発明第2235466号明細書
【特許文献4】特公昭48−1380号公報
【特許文献5】米国特許第2102965号明細書
【特許文献6】特開平10−120674
【特許文献7】特公昭42−9135号公報
【特許文献8】特公昭45−23926号公報
【特許文献9】特開昭53−2444号公報
【特許文献10】国際公開第04/054997号パンフレット
【非特許文献1】C1 Mol.Chem.,1985,p.213
【非特許文献2】Journal of Organic Chemistry.,1976,41,p.1206
【非特許文献3】Am.Perfumer.,1930,p.617
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
香料として有用な3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドを、簡便な方法によって収率良く得る、工業的に好適な製造法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意検討した結果、香料として有用な3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの簡便且つ収率の良い工業的な製造法を見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は次の通りである。
【0014】
第1の発明は、式(1)で表わされる1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンを塩基の存在下、アルコールを反応させる式(2)で表わされる3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法に関するものである。
【0015】
【化2】

【0016】
第2の発明は、塩基の使用量が、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、0.001〜0.05倍モルである第1の発明の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法に関するものである。
【0017】
第3の発明は、アルコールの使用量が、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、3〜14倍モルである第1又は第2の発明の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法に関するものである。
【0018】
第4の発明は、アルコールが、炭素数1から8の直鎖状の低級脂肪族アルコール、炭素数2から8の直鎖状の2価低級脂肪族アルコール、及びこれらのアルコールの混合物からなる群より選ばれる第1〜3いずれかの発明の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法に関するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、香料として有用な3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの簡便且つ収率の良い工業的な製造法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明によって、式(1)で表わされる1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンを塩基の存在下、アルコールと反応させることによって、簡便且つ収率良く式(2)で表わされる3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドを製造することができる。
【0021】
本発明の原料化合物である1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンは、特許文献10に記載の方法に準じて、例えば、3,3−ジアセトキシ−2−メチルプロペンと1,2−メチレンジオキシベンゼンをハロゲン化ホウ素化合物等の触媒の存在下に、反応させることによって製造したものを使用できる。
【0022】
本発明で用いられるアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の炭素数1から8の直鎖状の低級脂肪族アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数2から8の直鎖状の2価低級脂肪族アルコール等が用いられる。好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコールが用いられ、更に好ましくはメタノール、エタノール、エチレングリコールが用いられる。またこれらのアルコールは混合物としても使用することができる。
アルコールの使用量は、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、1倍モル〜30倍モル、好ましくは3〜14倍モルである。
溶媒の使用量が、この範囲より低いと反応が進行しにくくなり収率が低下する。また、これより高いと生産性が低下する。
【0023】
本発明で用いられる塩基としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ土類金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素セシウム等のアルカリ炭酸水素金属塩;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ水酸化物又はアルカリ土類水酸化物が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物および金属アルコキシド、更に好ましくはアルカリ金属炭酸塩、金属アルコキシド、が使用される。アルカリ金属炭酸塩の中では炭酸カリウムが最も好ましく、金属アルコキシドの中ではナトリウムメトキシドが最も好ましい。なお、これらの塩基は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
【0024】
前記塩基の使用量は、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに1モル対して、好ましくは0.001〜1倍モル、更に好ましくは0.001〜0.05倍モルである。
【0025】
本発明で使用するアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩は、その水溶液として使用することもでき、金属アルコキシドはアルコール溶液として使用することもできる。これら溶液の濃度としては、2〜50重量パーセントが好ましい。この溶液は、別途調整したものを使用しても良い。
【0026】
本発明では無溶媒下で反応を行うことができるが、反応原料であるアルコールを溶媒として使用することもできる。また、アルコール以外に別途溶媒を使用しても良い。
【0027】
ここで使用する溶媒としては、反応を阻害するものでなければ特に限定されず、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;アニソール、べラトロール、1,2−メチレンジオキシベンゼン等の芳香族エーテル類;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類が挙げられるが、好ましくはエーテル類、芳香族エーテル類、芳香族炭化水素類、エステル類、更に好ましくはエーテル類、芳香族エーテル類が使用される。これらの有機溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
【0028】
前記有機溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性等によって適宜調節するが、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド1gに対して、好ましくは0.1〜50mL、更に好ましくは0.1〜20mLである。
【0029】
本発明の反応温度は、0〜65℃であり、好ましくは15〜40℃である。
【0030】
反応時間は、溶媒の使用量、反応温度によって変化するが、0.5〜24時間である。 反応時間が長くなると生成物である3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの分解が進行し、収率が低下していく。反応時間が短い場合は反応が完結しない。
【0031】
この反応は、大気中で行っても良いが、通常、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気、或いはこれらガス気流下で行われる。また、用いられる反応圧は通常、常圧である。
【0032】
合成された3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドは、反応終了後、中和し、抽出、濃縮等の通常の後処理を行ない、必要に応じて蒸留、各種クロマトグラフィー等の公知の手段で適宜精製することができる。
【実施例】
【0033】
実施例1.
アルゴン雰囲気下、10mLの3ツ口フラスコに、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン2.34g(10.0mmol)、メタノール3.85g(120.0mmol)を加えた。これに炭酸カリウム0.021mg(0.15mmol)を加え、19〜22℃で1時間攪拌した。
反応終了後、酢酸0.027g(0.45mmol)を加え中和し、得られた反応液をアセトにトリルおよび水で希釈し、高速液体クロマトグラフィーにて定量した結果、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの収量は、1.89g(収率98.1%)、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンの転化率は100%であった。
【0034】
実施例2〜3
1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン1モルに対するメタノールの使用量を12倍モルとし、炭酸カリウムの使用量を表1記載の量とした以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】

注)HLF:3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド
AMDB:1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン
【0036】
実施例4〜14
炭酸カリウムの使用量を0.015倍モルとし、メタノールの使用量を、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、3〜14倍モルとした以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表2に示す。
【0037】
【表2】

注)HLF:3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド
メタノールの使用量:1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン(AMDB)1モルに対するモル数
【0038】
実施例15〜16
1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対するメタノールの使用量を3倍モルとし、炭酸カリウムの使用量を表3記載の量とした以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】

注)HLF:3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド
AMDB:1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン
【0040】
実施例17
100mLの四ツ口フラスコに、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン23.4g(100mmol)、メタノール38.5g(1200mmol)及び1,2−メチレンジオキシベンゼン12.21g(100mmol)を加えた。これに炭酸カリウム0.07g(0.5mmol)を加え、23〜24℃で1時間攪拌した。
反応終了後、酢酸0.09g(1.5mmol)を加え中和し、得られた反応液を高速液体クロマトグラフィーにて定量した結果、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの収量は、18.7g(収率97.0%)、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンの転化率は100%であった。
【0041】
実施例18〜20
溶媒をエタノール、n−プロパノール、エチレングリコールに代えた以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。
【0042】
比較例1
溶媒をイソプロパノールにそれぞれ代えた以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表1に示す。
【0043】
【表4】

【0044】
参考例1
アルゴン雰囲気下、10mLのナス型フラスコに3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド2.55g(13.3mmol)及びメタノール2mLを加え溶解させた後、この溶液に濃度8mol/L(リットル)の水酸化ナトリウム水溶液1.6mL(2mmol)を加えた。室温下で一晩攪拌したところ結晶が析出した。この溶液にメタノール2.8mLを加え均一溶液にした。このとき溶液のpHは14であった。これを濃度1mol/Lの塩酸10.5mLでpHを6.0に調整し、反応液を定量した。その結果、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの回収率は52.8%であった。
【0045】
参考例2
アルゴン雰囲気下、10mLのナス型フラスコに3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒド1.95g(10.0mmol)及び濃度1mol/Lの塩酸1.0mL(10.0mmol)を加えた。室温下で5時間攪拌したところ、反応液の粘性が高くなり攪拌が困難になった。この溶液をアセトニトリルで希釈し定量したところ、3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの回収率は67%であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)で表わされる1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンを塩基の存在下、アルコールを反応させる式(2)で表わされる3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法。
【化1】

【請求項2】
塩基の使用量が、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、0.001〜0.05倍モルである請求項1記載の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法。
【請求項3】
アルコールの使用量が、1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペンに対して、3〜14倍モルである請求項1又は2に記載の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法。
【請求項4】
アルコールが、炭素数1から8の直鎖状の低級脂肪族アルコール、炭素数2から8の直鎖状の2価低級脂肪族アルコール、及びこれらのアルコールの混合物からなる群より選ばれる請求項1〜3いずれか記載の3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−メチルプロピオンアルデヒドの製造法。

【公開番号】特開2006−104151(P2006−104151A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−294870(P2004−294870)
【出願日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(000000206)宇部興産株式会社 (2,022)
【Fターム(参考)】