説明

3次元編物とその編成方法

【課題】編み出し部により美観を損ねないように、底面のある袋編地を編成すること、ならびに、そのようにして編成した3次元編物を提供する。
【解決手段】3次元編地の底面に沿って編み出しを開始し、編み出しライン4の両側で2つのキャリアにより引き返し編みし、底面と側面の一部を編成する。次の引き返し編みにより、側面の下部を編成し、周回編成により残る側面を編成する。
【効果】編み出し部が目立たない3次元編地を編成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は手袋や靴下、靴、バッグ、鞄、財布、帽子などの3次元編物とその編成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2(特開平7−70886及び特開平10−331058)は、引き返しを利用した3次元編物の編成を開示している。引き返しは、針の一部を編目を保持したまま休止させて編成に用いず、休止の間に他の針で編地を編成し、次いで休止させた針を編成に再度用いることである。このようにすると、編地内の位置によって編成する編目のコース数を異ならせ、立体的な編地、即ち3次元編物を編成できる。
【0003】
しかしながら特許文献1の編成方法では、編成した編地の露出した端部に編み出し部が現れ美観に欠け、編成し得る編地の形状にも制限があり、特に底面の有る袋編地の編成が難しい。また特許文献2は自動車の座席シートの編成を示すが、他の形状の編地をどのように編成するのかを開示していない。
【特許文献1】特開平7−70886
【特許文献2】特開平10−331058
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、編み出し部により美観を損ねないように、底面の有る袋編地を編成することと、このようにして編成した3次元編物を提供することとにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、少なくとも前後一対の針床を備えた横編機により、底面と4側面とを有する3次元編物を編成する方法であって、
a) 前記編物の底面に沿って、対向する一対の側面の各一部にまで延びる編み出し部から、編成を開始するステップと、
b) 前記編み出し部を境界として、編み出し部の両側へ、少なくとも一対のキャリアを用いて、ウェール方向が逆向きとなるように引き返し編みするステップと、
c) 引き返し編みの後に、3次元編物の4側面を筒状編成するステップ、とを備えている。
好ましくは、ステップb)で引き返し編みするエリアが、編み出し部の両側の合計で、一対の側面中の各側面につき、4エリアである。
【0006】
より好ましくは、ステップa)で、前記底面の中央部に沿った編み出し部から編成を開始すると共に、
ステップb)で、編み出し部の両側において、前記一対の側面の各一部と底面とを含む編幅から、引き返し編みにより編幅を編み出し部に沿った底面の幅以下に減らすように編成した後、編幅を増すように引き返し編みする。
【0007】
より好ましくは、ステップa)で、前記底面の端部に沿った編み出し部から編成を開始すると共に、
ステップb)で、編み出し部の両側において、引き返し編みにより編幅を増すように編成した後、編み出し部の底面側において、編幅を引き返し編みにより減らし、次いで再度編幅を引き返し編みにより増す。
【0008】
好ましくは、ステップb)で、編み出し部の両端部で、編幅が変化するように引き返し編みすると共に、編み出し部の中央部で、編成するコース数が編み出し部に沿って変化するように、引き返し編みする。
【0009】
またこの発明は、対向する一対の側面の各一部にまで延びる、3次元編物の底面に沿った編み出し部と、
前記編み出し部を境界として、編み出し部の両側へ延び、かつウェール方向が互いに逆向きの、少なくとも一対の引き返し編みしたエリアと、
前記少なくとも一対の引き返し編みしたエリアに接続され、かつ編物の周囲をなす筒状編成エリア、とを備えた3次元編物にある。
【0010】
この明細書での底面は、編み出し部側を下とし、編み終わり部側を上とした際の底面で、手袋やミトンなどの場合、指先側が底面となり、5本指靴下の場合、5本の指先側が底面となる。また通常の靴下や靴スリッパなどの場合、つま先側が底面となる。
3次元編物は、バッグ、鞄、帽子、財布、靴下、5本指靴下、手袋、ミトン、靴、スリッパ、袋物、小物入れなどに用いる。
この発明の3次元編物をバッグとすると、編み出し部が底面付近にあって目立たない。また底面は引き返し編みで編成するので、様々なデザインが可能である。底面は平坦にすることもできれば、図1のように両端が上向きになったもの、あるいは中央が両端よりも高い位置に現れるものなどにすることもできる。従って、デザインに応じて種々の形状のバッグを編成できる。なおここでバッグは、ハンドバッグや、鞄、ポーチ、ショルダーバッグ、手提げの袋物などを含むものとする。
【0011】
この発明はまた、複数の指袋を互いに接続して単一の筒状編地とした手袋において、
前記各指袋は、指袋の先端から指袋の側面の一部へと延びる編み出し部と、
編み出し部の両側に、ウェール方向が逆向き設けになるように、引き返し編みした少なくとも一対のエリアと、
前記少なくとも一対のエリアに続く筒状編地、とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明では、編み出し部は3次元編物の底面付近にあり、目立たない。そして編み出しラインの両側で引き返し編みすることにより、立体的な編物となるように底面付近の形状を定めることができる。
ここで、編み出しラインの両側で、編物の左右両端部毎に、合計4エリアを引き返しで編成すると、両端部の側面下部が自然と底面から立ち上がる。
なおこの明細書において、編成方法に関する記載は、得られる編物や手袋等にも当てはまる。
【0013】
ここで、底面の中央部に沿った編み出し部から編成を開始する。そして編み出し部の両側において、前記一対の側面の各一部と底面とを含む編幅から、引き返し編みにより編幅を編み出し部に沿った底面の幅以下に減らすように編成した後、編幅を増すように引き返し編みする。すると図7のような、立体的な編物が得られる。
【0014】
また底面の端部に沿った編み出し部から編成を開始する。そして編み出し部の両側において、引き返し編みにより編幅を増すように編成した後、編み出し部の底面側において、編幅を引き返し編みにより減らし、次いで再度編幅を引き返し編みにより増す。すると、図5のような立体的な編物が得られる。
【0015】
さらに、編み出し部の両端部で、編幅が変化するように引き返し編みすると共に、編み出し部の中央部で、編成するコース数が編み出し部に沿って変化するように、引き返し編みする。すると編物の底面を単純な長方形や正方形以外の形状にでき、底面が立体的に変形した編物を得ることができる。
【0016】
この発明では、底面付近でウェールが編み出しラインに直角に延び、側面の上部が筒状編成された3次元編物を得ることができる。
この編物は、バッグなどに利用できる。
またこの発明では、立体的な指袋を備えた手袋を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下にこの発明を実施するための最良の形態を示すが、これに限るものではない。
【実施例】
【0018】
図1〜図9に、実施例とその変形とを示す。図1〜図4において、2はバッグで、財布、靴、帽子、その他の3次元編物でも良い。バッグ2には、底面中央から左右の側面下部にかけて、編み出しライン4があり、編み出しライン4の両側に一対の引き返しエリア6,8がある。なおこの明細書で、引き返しエリアは引き返し編みにより編成される編物の部分を指し、また左右は編み出しライン4に平行な方向を指し、左右両側面は編み出しライン4が入り込んでいる側面を指す。
【0019】
引き返しエリア6の左右両端は、編み出しライン4から遠ざかるに連れて編幅が減少する、三角形等のパーツ10,12を成している。同様に引き返しエリア8の左右両端にも、編み出しライン4から遠ざかるに連れて幅が減少する、三角形等のパーツ11,13がある。そして引き返しエリア6,8からパーツ10〜13を除いた部分が、バッグ2の底面を成す。パーツ10,11はバッグ2の左右一方の側面の下部を成し、パーツ12,13は左右方向他方の側面の下部を成す。引き返しエリア6,8はそれぞれ別のキャリアa,bで編成し、引き返しエリア6中の、P'F'の付近とPFの付近とは、同じキャリアで編成しても、別のキャリアで編成しても良い。
【0020】
なおこの出願において、図面にハッチングを施した部分は、引き返し編みにより編成される部分を示す。また白抜き矢印はウェールの方向を示し、図面の直線状の矢印↑↓は引き返しエリア間の接続を示す。さらに、鎖線で周回編成を行う部分を示すことがある。図の破線は編物としてのパーツを示すために用い、鎖線はパーツの変形例を示す。図中のQ,Q'等の記号は、パーツのどの位置が編物のどの位置に現れるかを示し、個別に説明しないことがある。上下は、図での上下ではなく、編物での上下で示す。
【0021】
引き返しエリア6,8を編み出しライン4に沿って見ると、両端に三角形のパーツ10〜13があり、パーツ10〜13では編み幅が編み出しライン4から遠ざかると小さくなる。また引き返しエリア6,8の中央部は窪んでおり、バッグ2の底面形状は単純な長方形ではない。
【0022】
引き返しエリア6,8の編成に続いて、別の引き返しエリア14,16を編成する。引き返しエリア14には例えばキャリアaを、引き返しエリア16には例えばキャリアbを用いて、エリア14,16を別のキャリアで編成する。引き返しエリア14は左右両端に三角形状もしくは1/4円状のパーツ25,26を備え、引き返しエリア16も同様に左右両端に三角形状もしくは1/4円状のパーツ27,28を備えている。パーツ25〜28は、編成と共に幅が徐々に増加する。
【0023】
引き返しエリア14,16の中央部は、引き返しエリア6,8の中央部の窪みを埋めるように凸状を成している。そしてパーツ10,25や、パーツ12,26、パーツ11,27、パーツ13,28は互いに接続される。同様に引き返しエリア6の中央部と引き返しエリア14の中央部が接続され、引き返しエリア8の中央部と引き返しエリア16の中央部とが接続される。引き返しエリア14,16に引き続き、周回編成あるいはC字状の往復編成などにより筒状編成エリア18,20を編成する。21〜24は、エリア18,20の側面のパーツである。
【0024】
バッグ2を編成するには、少なくとも2枚の針床を備えた横編機を用い、前後の両針床の針で編成を開始できるように、編み出しライン4を設ける。言い換えると、編み出しライン4の編目を、前後の両針床の針に係止する。次いで引き返し編みにより引き返しエリア6,8を編成し、ここで2つのキャリアa,bを用いる。なお引き返しエリア6,8の編成の最後に、例えば4個のキャリアa,a',b,b'を用いても良い。次に2つのキャリアにより、引き返しエリア14,16を編成し、最後に筒状編成エリア18,20を例えば周回編成する。
【0025】
以上によって得られるバッグ2を図1に示し、その正面を図3に、側面を図4に示す。引き返しエリア14,16は下に凸で、引き返しエリア6,8は頂点P,P'等の付近が上に凸なので、バッグ2の底部は左右両端が上側に持ち上がる。パーツ10〜13は、K−Q間やK'−Q'間の目数が僅かなので上向きとなり、編み出しラインQ−Q'の両端は高い位置に表れ、実施例では引き返しエリア14,16の上端とほぼ同じ高さに表れる。
【0026】
実施例では、引き返しエリア6,8を中央部が窪んだパーツとしたが、鎖線の境界31,32で示すように、引き返しエリア6,8の中央部を単純な長方形状にしてもよい。この場合、引き返しエリア14,16の下端も境界33,34のように直線状にすると、底面がフラットなバッグとなる。
【0027】
図2の下側に示すように、パーツ10〜13とパーツ25〜28の形を変化させても良い。新たなパーツを35〜38として示す。但しこのようにすると、編み出しライン4に対するパーツ35〜38でのウェールの向きが湾曲し、バッグ2の美観が低下する。さらにエリア18,20に続けて、蓋40などを編成しても良く、またエリア18,20の上部を接合しても良い。
【0028】
図5,図6に、底面が平坦な長方形状の袋編物50を示す。特に指摘した点以外は、図1〜図4の実施例と同様である。54は編み出しラインで、56〜59は引き返しエリア、60,62は筒状編成エリアである。ウェールの向きは編み出しライン54を境界として逆向きで、エリア56と59を例えば前後別々の針床で、別々のキャリアを用いて引き返し編成する。次いで引き返しエリア57,58を編成し、この後、筒状編成エリア60,62を編成する。エリア56,59は編み幅が、編み出しライン54から遠ざかるに連れて徐々に増加し、エリア57では編み幅が徐々に減少し、エリア58では編み幅が徐々に増加する。
【0029】
得られた袋編物50の外観を図5に示す。袋編物50の底面端部に編み出しライン54が位置し、編み出しライン54は左右の両側面内に延びている。そしてエリア56〜59の左右両端の三角形の部分により、袋編物50の左右両側面の下部が形成されている。なお図6の左側に示すように、エリア56〜59の左右両端の三角形の形状を変更することも可能である。但しこのようにすると、引き返しエリアの左右両端の三角形の部分でウェールの向きが湾曲する。
【0030】
図7に指袋70の例を示し、図8,図9にこれを用いた手袋100を示す。特に指摘した点以外は、図1〜図4の実施例と同様である。なお指袋70は図5の袋編物50と同様に、単独で用いることもできる。71は編み出し部で、その両側に引き返しエリア72〜75があり、引き返しエリア72,74では編み幅は徐々に減少し、引き返しエリア73,75で編み幅は徐々に増加する。また引き返しエリア72,73と引き返しエリア74,75は別のキャリアで編成する。引き返しエリア73,75に引き続き、筒状編成エリア76,77を編成すると、図7の右側の指袋が得られる。編み出し部71は指袋の底面中央と、左右両側面の下部中央にあり、指袋の底面は平坦な長方形である。また左右両側面の下部は、各4つの三角形のエリアにより構成されている。
【0031】
図8,図9の手袋100では、指袋70と同様に編成した指袋80〜84により5本の指袋とする。なお指袋80〜84の数はより少なくても良い。各指袋80〜84の中央部を編み出し部86が通り、編み出し部86の両側に引き返しエリア90〜99がある。指袋80〜84は断面長方形状の角筒であり、その側面をマチ88で接合し、手の甲や手首部を筒状編成すると、図9の手袋100となる。指袋80〜84は断面角筒状なので、指にフィットしやすい。そして編み出し部86は指袋80〜84の先端にあり、目立ちにくい。各指袋80〜84はマチ88で接合したので、手の甲ないし手首でのウェール数が減り、手の形状にフィットしやすい。

【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施例で編成したバッグの写真
【図2】実施例のバッグの編成上のパターンを示す図で、引き返しにより編成する部分にハッチングを施してある
【図3】実施例のバッグの正面図
【図4】実施例のバッグの側面図
【図5】実施例の他の袋編物の斜視図でウェールの方向を白抜き矢印で示す
【図6】図5の袋編物の編成上のパターンを示す図
【図7】実施例での手袋の指袋の編成上のパターンと指袋の側面と正面とを示す図
【図8】実施例の手袋を指先側から見た図
【図9】実施例の手袋の平面図
【符号の説明】
【0033】
2 バッグ
4,54 編み出しライン
6,8 引き返しエリア
10〜13 パーツ
14,16 引き返しエリア
18,20 筒状編成エリア
21〜28 パーツ
31〜34 引き返しエリア境界
35〜38 パーツ
40 蓋
50 袋編物
56〜59 引き返しエリア
60,62 筒状編成エリア
70 指袋
71 編み出し部
72〜75 引き返しエリア
76,77 筒状編成エリア
80〜84 指袋
86 編み出し部
88 マチ
90〜99 引き返しエリア
100 手袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも前後一対の針床を備えた横編機により、底面と4側面とを有する3次元編物を編成する方法であって、
a) 前記編物の底面に沿って、対向する一対の側面の各一部にまで延びる編み出し部から、編成を開始するステップと、
b) 前記編み出し部を境界として、編み出し部の両側へ、少なくとも一対のキャリアを用いて、ウェール方向が逆向きとなるように引き返し編みするステップと、
c) 引き返し編みの後に、3次元編物の4側面を筒状編成するステップ、とを備えた3次元編物の編成方法。
【請求項2】
ステップb)で引き返し編みするエリアが、編み出し部の両側の合計で、前記一対の側面中の各側面につき、4エリアであることを特徴とする、請求項1の3次元編物の編成方法。
【請求項3】
ステップa)で、前記底面の中央部に沿った編み出し部から編成を開始すると共に、
ステップb)で、編み出し部の両側において、前記一対の側面の各一部と底面とを含む編幅から、引き返し編みにより編幅を編み出し部に沿った底面の幅以下に減らすように編成した後、編幅を増すように引き返し編みすることを特徴とする、請求項2の3次元編物の編成方法。
【請求項4】
ステップa)で、前記底面の端部に沿った編み出し部から編成を開始すると共に、
ステップb)で、編み出し部の両側において、引き返し編みにより編幅を増すように編成した後、編み出し部の底面側において、編幅を引き返し編みにより減らし、次いで再度編幅を引き返し編みにより増すことを特徴とする、請求項2の3次元編物の編成方法。
【請求項5】
ステップb)で、編み出し部の両端部で、編幅が変化するように引き返し編みすると共に、編み出し部の中央部で、編成するコース数が編み出し部に沿って変化するように、引き返し編みすることを特徴とする、請求項1の3次元編物の編成方法。
【請求項6】
対向する一対の側面の各一部にまで延びる、3次元編物の底面に沿った編み出し部と、
前記編み出し部を境界として、編み出し部の両側へ延び、かつウェール方向が互いに逆向きの、少なくとも一対の引き返し編みしたエリアと、
前記少なくとも一対の引き返し編みしたエリアに接続され、かつ編物の周囲をなす筒状編成エリア、とを備えた3次元編物。
【請求項7】
前記3次元編物がバッグであることを特徴とする、請求項6の3次元編物。
【請求項8】
複数の指袋を互いに接続して単一の筒状編地とした手袋において、
前記各指袋は、指袋の先端から指袋の側面の一部へと延びる編み出し部と、
編み出し部の両側に、ウェール方向が逆向き設けになるように、引き返し編みした少なくとも一対のエリアと、
前記少なくとも一対のエリアに続く筒状編地、とを備えていることを特徴とする、手袋。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【公開番号】特開2008−308794(P2008−308794A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159070(P2007−159070)
【出願日】平成19年6月15日(2007.6.15)
【出願人】(000151221)株式会社島精機製作所 (357)
【Fターム(参考)】