説明

EGFL7に対する抗体とその使用方法

【課題】脈管の発達を調整するために有用である組成物及び方法を提供する。
【解決手段】上皮細胞増殖因子様ドメイン7(EGFL7)に結合する抗体であって、前記抗体は前記抗体をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを宿主細胞内で発現させて作製され、前記抗体もしくは前記抗体を含有する組成物の投与(好ましくはさらに抗血管新生剤も投与する)により、血管新生と関係する症的状態を有する被検体の血管新生を低減又は阻害する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗EGFL7 mumab 4F11.1.8、抗EGFL7 mumab 10G9.1.6、及び抗EGFL7 mumab 18F7.1.8からなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される抗体。
【請求項2】
(a) 4F11 CDR-L1配列KASQSVDYDGDSYMS(配列番号:5);
(b) 4F11 CDR-L2配列GASNLES(配列番号:6);
(c) 4F11 CDR-L3配列QQNNEDPYT(配列番号:7);
(d) 4F11 CDR-H1配列TYGMS(配列番号:8);
(e) 4F11 CDR-H2配列WINTHSGVPTYADDFKG(配列番号:9);及び、
(f) 4F11 CDR-H3配列LGSSA(配列番号:10)
からなる群から選択される一又は複数の相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗EGFL7抗体。
【請求項3】
前記抗体の軽鎖が、KASQSVDYDGDSYMS (配列番号:5)、GASNLES (配列番号:6)、及びQQNNEDPYT (配列番号:7)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項2に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項4】
前記抗体の重鎖が、TYGMS(配列番号:8)、WINTHSGVPTYADDFKG(配列番号:9)およびLGSSA(配列番号:10)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項2に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項5】
前記抗体の軽鎖が、KASQSVDYDGDSYMS(配列番号:5)、GASNLES(配列番号:6)およびQQNNEDPYT(配列番号:7)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含み、前記抗体の重鎖が、TYGMS(配列番号:8)、WINTHSGVPTYADDFKG(配列番号:9)およびLGSSA(配列番号:10)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項2に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項6】
前記抗体の軽鎖が配列:DIVLTQSPASLAVSLGQRATISCKASQSVDYDGDSYMSWYQQKPGQPPKLLIYGASNLESGIPARFSGSGSGTDFTLNIHPVEEEDAATYYCQQNNEDPYTFGGGTKVEIKR(配列番号:1)を含む、請求項2に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項7】
前記抗体の重鎖が配列:QIQLVQSGPELKKPGETVKISCKASGHTFTTYGMSWVKQAPGKGLKWMGWINTHSGVPTYADDFKGRFAFSLETSASTAHLQINNLKNEDTATYFCARLGSSAVDYWGQGTTVTVSS(配列番号:2)を含む、請求項2に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項8】
(a) 10G9 CDR-L1配列RSSQSLVHTNGITYLH(配列番号:11);
(b) 10G9 CDR-L2配列KVSNRFS(配列番号:12);
(c) 10G9 CDR-L3配列SQSTHVPLT(配列番号:13);
(d) 10G9 CDR-H1配列DYYMNSDYYMN(配列番号:14);
(e) 10G9 CDR-H2配列DINPKNGGTTYNQKFKG(配列番号:15);及び、
(f) 10G9 CDR-H3配列ALGVFDY(配列番号:16)
からなる群から選択される一又は複数の相補性決定領域(CDR)を含んでなる抗EGFL7抗体。
【請求項9】
前記抗体の軽鎖が、RSSQSLVHTNGITYLH(配列番号:11)、KVSNRFS(配列番号:12)およびSQSTHVPLT(配列番号:13)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項8に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項10】
前記抗体の重鎖が、DYYMNSDYYMN(配列番号:14)、DINPKNGGTTYNQKFKG(配列番号:15)およびALGVFDY(配列番号:16)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項8に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項11】
前記抗体の軽鎖が、RSSQSLVHTNGITYLH(配列番号:11)、KVSNRFS(配列番号:12)およびSQSTHVPLT(配列番号:13)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含み、前記抗体の重鎖が、DYYMNSDYYMN(配列番号:14)、DINPKNGGTTYNQKFKG(配列番号:15)およびALGVFDY(配列番号:16)から選択されるCDR配列の少なくとも1、少なくとも2又は3つすべてを含む、請求項8に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項12】
前記抗体の軽鎖が配列:DIVMTQTPLSLPVSLGDQASISCRSSQSLVHTNGITYLHWYLQKPGQSPKLLIYKVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDLGVYFCSQSTHVPLTFGAGTKVEIKR(配列番号:3)を含む、請求項8に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項13】
前記抗体の重鎖が配列:EVQLQQSGPELVKPGASVKISCKASGYTFSDYYMNSDYYMNWVKQSHGKSLEWIGDINPKNGGTTYNQKFKGKATLTVDKSSSTAYMELRSLTSEDSAVYYCAREADYDPIYYAMDYWGQGTTLTVSA(配列番号:4)を含む、請求項8に記載の抗EGFL7抗体。
【請求項14】
CCP、RTIY(配列番号33)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドに特異的に結合する抗EGFL7抗体。
【請求項15】
ヒトEGFL7上の請求項1から14のいずれか一の抗体と同じエピトープに結合する単離された抗体。
【請求項16】
EGFL7結合について請求項1から14のいずれか一の抗体と競合する単離された抗体。
【請求項17】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項1から16のいずれか一に記載の抗体。
【請求項18】
抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、親和性成熟された抗体、ヒト抗体および二重特異性抗体からなる群から選択される、請求項1から17のいずれか一に記載の抗体。
【請求項19】
抗体が抗体断片である、請求項1から18のいずれか一に記載の抗体。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか一に記載の抗EGFL7抗体をを含有してなる製薬的組成物。
【請求項21】
さらに抗血管新生剤を含有してなる、請求項20に記載の製薬的組成物。
【請求項22】
抗血管新生剤がベバシズマブおよびラニビズマブからなる群から選択される、請求項21に記載の製薬的組成物。
【請求項23】
請求項1から19のいずれか一に記載の抗体をコードするポリヌクレオチド。
【請求項24】
請求項23のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項25】
前記ベクターが発現ベクターである、請求項24に記載のベクター。
【請求項26】
請求項24又は25のベクターを含む宿主細胞。
【請求項27】
宿主細胞が原核生物である、請求項26に記載の宿主細胞。
【請求項28】
宿主細胞が真核生物である、請求項26に記載の宿主細胞。
【請求項29】
宿主細胞が哺乳類である、請求項26に記載の宿主細胞。
【請求項30】
(a) 適切な宿主細胞内で請求項25に記載のベクターを発現させ、(b) 抗体を回収することを含む、抗EGFL7抗体の作製方法。
【請求項31】
宿主細胞が原核生物である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
宿主細胞が真核生物である、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
血管新生と関係する病的状態を有する被検体の血管新生を低減又は阻害する方法であって、請求項1から19のいずれか一に記載の抗EGFL7抗体又は請求項20に記載の製薬的組成物の有効量を被検体に投与することを含む方法。
【請求項34】
病的状態が新生物である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
新生物がカルチノーマである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
病的状態が眼と関係している、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
病的状態が眼内新生血管疾患である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
さらに、抗血管新生剤を被検体に投与することを含む、請求項33から35のいずれか一に記載の方法。
【請求項39】
抗血管新生剤が血管内皮細胞増殖因子(VEGF)のアンタゴニストである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
アンタゴニストが抗VEGF抗体である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
抗VEGF抗体がベバシズマブである、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
さらに、抗血管新生剤を被検体に投与することを含む、請求項36又は37に記載の方法。
【請求項43】
抗血管新生剤が血管内皮細胞増殖因子(VEGF)のアンタゴニストである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
アンタゴニストが抗VEGF抗体である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
抗VEGF抗体がラニビズマブである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
抗血管新生剤が抗EGFL7抗体の投与の前又は投与の後に投与される、請求項38から45のいずれか一に記載の方法。
【請求項47】
抗血管新生剤が抗EGFL7抗体と同時に投与される、請求項38から45のいずれか一に記載の方法。
【請求項48】
血管新生と関係する病的状態を有する被検体において抗血管新生剤の効果を上げる方法であって、請求項1から19のいずれか一に記載の抗体又は請求項20又は21に記載の製薬的組成物を被検体に投与することを含む方法。
【請求項49】
病的状態が新生物である、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
新生物がカルチノーマである、請求項39に記載の方法。
【請求項51】
抗抗原剤がベバシズマブである、請求項48から50のいずれか一に記載の方法。
【請求項52】
さらに、化学療法剤を投与することを含む、請求項48から51のいずれか一に記載の方法。
【請求項53】
病的状態が眼と関係している、請求項48に記載の方法。
【請求項54】
病的状態が眼内新生血管疾患である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
抗血管新生剤が、ラニビズマブである、請求項53又は54に記載の方法。
【請求項56】
さらに、副腎皮質ステロイドを投与することを含む、請求項53から55のいずれか一に記載の方法。
【請求項57】
さらに、光線力学的療法を投与することを含む、請求項53から55のいずれか一に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−36205(P2012−36205A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−213087(P2011−213087)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【分割の表示】特願2009−500633(P2009−500633)の分割
【原出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】