説明

ICカード、ICカードリーダーライタ内蔵機器及びICカードリーダーライタ

【課題】日本語を母国語としない外国人へのサービス向上を図ることができるICカード及びICカードリーダーライタ内蔵機器を提供する。
【解決手段】本発明のICカードは、そのメモリ16にICカード10自体の識別情報を記憶保持するカードIDデータ記憶部17や金額データを記憶保持するSFデータ記憶部19と共に、言語データ記憶部18を有している。この言語データ記憶部18が、ICカードリーダーライタ内蔵機器によって読み取られると、ICカードリーダーライタ内蔵機器は言語データ記憶部18に記憶されているデータに応じて、表示パネル、音声出力部等のユーザーインターフェイスで使用する言語を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SF(ストアードフェア)機能を有しており公共交通機関における出改札機器などで用いられるICカード、及び、そのようなICカードと非接触で通信する出改札機器などのICカードリーダーライタ内蔵機器、及びレジスタと接続されたICカートリーダライタに関する。
【背景技術】
【0002】
公共交通機関における自動改札機の入場、出場等に、近年、リサイクル使用できるICカードが利用され始めている。このようなICカードは、自動改札機等に内蔵されたカードリーダライタとの間で、非接触式で無線通信を行うように設定されている非接触式ICカードであり、例えば、定期券としての価値情報や乗車券をプリペイドするための金額情報が書き込まれていて、『Suica(登録商標)』などと呼ばれ、定期券やストアードフェア型の乗車券として広く普及し始めている。
【0003】
このようなICカードに対応した自動改札機としては、例えば、特許文献1(特開2005−135079号公報)に、出場に用いられる自動改札機であって、前記自動改札機の本体のアンテナにタッチ又はかざされて読取られた非接触券に記録されているデータ中から入場駅を抽出する抽出手段と、抽出された入場駅及び前記自動改札機の本体の設置駅間に存在する全ての乗車ルートを検出する検出手段と、検出された全ての乗車ルートの中から前記抽出された入場駅及び前記自動改札機の本体の設置駅で最も多く利用されている乗車ルートを選択する選択手段と、選択された乗車ルートに基づく運賃を前記非接触券に記録されているストアードフェアデータから減額して運賃を徴収する徴収手段と、選択された乗車ルートに基づく運賃を徴収したときに、利用者に対してその選択された乗車ルートに基づいて運賃を徴収した旨を報知する報知手段と、を有することを特徴とする自動改札機が開示されている。
【特許文献1】特開2005−135079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている自動改札機の報知手段としては、具体的には、利用者に対して文字により所定の案内を行う表示画面4であり、この表示画面4によって図1に示されるように、「○○ルートで徴収いたしました。異なる場合は係員にお申し出ください。」などのメッセージを表示するものである。
【0005】
ところで、近年、日本に滞在する外国人や外国人旅行者は増加傾向にある。これらの人々は日本語に精通していないと考えられ、今後、このような外国人による公共交通機関の利用促進を図るためにも、外国人に対するサービス向上は急務となっている。ところが、特許文献1に開示されている自動改札機においては、「○○ルートで徴収いたしました。異なる場合は係員にお申し出ください。」などの複雑なメッセージを日本語で表示するのみであり、このような画面表示を行う自動改札機は、日本語に精通していない外国人にとっては、全く理解のしようもなく、問題となっていた。現在、表示画面4に日本語と共に簡単な英語のメッセージを表示するような自動改札機も存在するが、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語等々といった多様な言語でのメッセージ表示はなされておらず、前述のような複雑なメッセージを表示するような場合には、やはり問題であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、非接触でICカードリーダーライタ内蔵機器と交信を行うICカードにおいて、当該ICカードリーダーライタ内蔵機器の表示部又は/及び音声出力部で用いられる言語を指定する情報が記憶されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、非接触でICカードと交信を行うICカードリーダーライタ内蔵機器において、当該ICカードに記憶されている情報に基づいて当該ICカードリーダーライタ内蔵機器の表示部又は/及び音声出力部で用いる言語を決定することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のICカードリーダーライタ内蔵機器において、前記ICカードリーダーライタ内蔵機器は自動改札機であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項2に記載のICカードリーダーライタ内蔵機器において、前記ICカードリーダーライタ内蔵機器は出札系機器であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、非接触でICカードと交信を行うICカードリーダーライタにおいて、当該ICカードに記憶されている情報に基づいて当該ICカードリーダーライタに接続された販売機器の表示部又は/及び音声出力部で用いる言語を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ICカードには、ICカードの所持者が精通する言語データを指定する情報が記憶されているために、これを読み取ったICカードリーダーライタ内蔵機器は、ICカードの所持者に応じて表示部又は/及び音声出力部等のユーザーインターフェイスで使用する言語を変更することができるので、日本語を母国語としない外国人へのサービス向上を図ることができ、もって外国人の公共交通機関の利用を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るICカードのシステム構成を示す図である。図1において、10はICカード、11はアンテナ部、12は電力生成部、13は通信制御部、14はI/Oユニット、15はCPU、16はメモリ、17はカードIDデータ記憶部、18は言語データ記憶部、19はSFデータ記憶部をそれぞれ示している。
ICカード10は、無線通信機能を有しており、他の情報機器との間で情報の送受を行うことができる非接触型ICカードである。すなわち、このICカード10には、アンテナ部11と、例えば自動改札機などのICカードリーダーライタ内蔵機器と通信(交信)するための通信制御部13と、その通信制御部13とI/Oユニット14を介して接続されているCPU15と、システムプログラムデータの他に所定のカードデータの記憶されているメモリ16と、自動改札機などのICカードリーダーライタ内蔵機器からの電力波をアンテナ部11を介して受信し、ICカード10の駆動電力を生成する電力生成部12とを有している。上記のメモリ16は、ICカード10自体の識別情報を記憶保持するカードIDデータ記憶部17や、乗車運賃、物販、サービスの決裁に利用する金額データ(SFデータ)を記憶保持するSFデータ記憶部19と共に、言語データ記憶部18を有している。
【0013】
この言語データ記憶部18は、不図示の所定のICカードリーダーライタによって、書き換え可能に構成されている。ICカード10を自動改札機などのICカードリーダーライタ内蔵機器と交信させた際に、当該ICカードリーダーライタ内蔵機器は、この言語データ記憶部18の情報を読み取り、それに応じて、表示パネル、音声出力部等のユーザーインターフェイスで使用する言語を決定する。言語データ記憶部18の書き換えを行うICカードリーダーライタを内蔵する機器としては、ICカード10の自動カード販売機や係員用のICカード販売機器などがある。例えば、係員用のICカード販売機器にてICカード10の販売を行うような場合には、係員は顧客の使用言語に応じて言語データ記憶部18を予め書き換えた上で販売することができる。また、顧客はICカード10購入後、自らの使用言語に対応するように、自動カード販売機を自ら操作して言語データ記憶部18の書き換えを行うことも可能に構成する。
【0014】
なお、メモリ16には、ここで示した各記憶部の他に、乗車区間や有効期間等の所定の定期券データを記憶する記憶部等の種々の記憶部を設ける得るものであるが、本発明には直接的に関係ないのでここでは割愛する。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器のシステム構成を示す図であり、図3は、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の外観を示す図である。図2及び図3において、20はICカードリーダーライタ内蔵機器、21はCPU、22はRAM、23はROM、24は磁気カード制御部、25は磁気カードハンドル機構、26はドアドライバ、27はドア、28は表示制御部、29は表示パネル、31は音声制御部、32はスピーカ、33はセンスアンプ、34はセンサ類、35は通信制御部、36はリーダーライタ制御部、37はリーダーライタ、39は磁気カード挿入口をそれぞれ示している。なお、図3ではICカードリーダーライタ内蔵機器20の一例として自動改札機を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のICカードリーダーライタ内蔵機器にも利用し得るものである。
【0016】
ICカードリーダーライタ内蔵機器20は、この例では自動改札機であり、ICカード10、ICカード以外の磁気カードなどに記録された券類情報に基づいて改札・集札処理を行なう改札・集札手段として機能する。
【0017】
図2において、ICカードリーダーライタ内蔵機器20の主制御は、ROM23に格納されているシステムプログラム及びRAM22に格納されているワーキングデータを用いてCPU(中央処理部)12が行う。CPU(中央処理部)は、後述するCPU21に接続される各構成の制御の他に、所定の改札・集札等のための料金計算等の演算処理なども行う。
【0018】
ICカードリーダーライタ内蔵機器20は前記のようにICカード以外の磁気カードなども利用可能であり、CPU21はこの磁気カードを物理的に扱うための磁気カードハンドル機構25を、磁気カード制御部24を介して制御する。磁気カードハンドル機構の一部としては、例えば、図3に磁気カード挿入口39が示されている。
【0019】
また、ドアドライバ26には、ドア27が接続されている。このドアドライバ26は、CPU21による制御に基づいて、ドア27の開閉動作を制御する。ドア27は、通路を閉鎖することにより、通行者の通行を阻止する。
【0020】
CPU21には、表示パネル29を駆動する表示制御部28、スピーカ32を駆動する音声制御部31が接続されている。これら表示パネル29、スピーカ32はがICカードリーダーライタ内蔵機器20を通過する人に対するユーザーインターフェイスとして利用されるようにCPU21が、表示制御部28、音声制御部31を統括する。
【0021】
センサ制御部33には、複数の人間検知センサ等のセンサ類34が接続されている。人間検知センサ等のセンサ類34は、ICカードリーダーライタ内蔵機器20を通過する通行者を検知するために必要な検知信号を出力する。また、人間検知センサ等のセンサ類34などにはセンスアンプ33が接続されている。
【0022】
通信制御部35は、通信回線を介して、駅務機器全体を管理するホストコンピュータ等に接続される。この通信制御部35は、CPU21の制御に基づいて、当該ホストコンピュータ等に対して所定の信号を出力するとともに、ホストコンピュータ等からの所定の信号の入力を受け付ける。このようなホストコンピュータは、複数の自動改札機1を総括的に制御するために利用される。
【0023】
ICカード10との通信手段として機能するリーダーライタ37は、非接触型のICカード10との間で無線通信を行う不図示のアンテナを備えている。このリーダーライタ37は、CPU21による制御に基づいて、アンテナの交信エリア内にかざされたICカード10と交信し、ICカード10のカードIDデータ記憶部17やSFデータ記憶部19に記憶されている情報を読み取るとともに、ICカード10に対して所定の情報、例えば、入場記録情報や出場記録情報、精算処理後の残額に対応した金額情報などを記録する。
【0024】
ここで、ICカードリーダーライタ内蔵機器20がICカード10のカード言語データ記憶部18のデータを読み取ることに伴う処理について説明する。ICカードリーダーライタ内蔵機器20のCPU21は、ICカード10と交信した際には、ICカード10のカード言語データ記憶部18に記憶されている情報を読み取る。この言語データ記憶部18には、ICカード10の所持者が精通する言語データが予め記憶されている。言語データ記憶部18として、例えば5ビットを割り当てるならば、最大で32の言語を扱い得るようにICカードリーダーライタ内蔵機器20をプログラムすることとができる。CPU21は、ここで読み取られた言語データに基づいて、ICカードリーダーライタ内蔵機器20の表示パネル29、スピーカ32等のユーザーインターフェイスで使用する言語を決定する。図4は、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の表示パネルにおける表示例を示す図である。図4(A)は、言語データが日本語である場合、図4(B)は、言語データが英語である場合、図4(C)は、言語データがドイツ語である場合などをそれぞれ示している。
【0025】
このように、本発明によれば、ICカード10には、ICカード10の所持者が精通する言語データが言語データ記憶部18に予め記憶されているために、これを読み取ったICカードリーダーライタ内蔵機器20は、ICカード10の所持者に応じて表示パネル29又は/及びスピーカ32等のユーザーインターフェイスで使用する言語を変更することができるので、日本語を母国語としない外国人へのサービス向上を図ることができ、もって外国人の公共交通機関の利用を促進することができる。
【0026】
図5は、本発明の他の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の外観を示す図である。図5に示すICカードリーダーライタ内蔵機器は、券売機40であり、ICカード10のICカード挿入口42、表示パネル41を備えるものである。このような券売機40においても、ICカード10の言語データ記憶部18を不図示のカートリーダーライタによって読み取り、読み取った情報に応じて、表示パネル41で表示する言語を変更することができる。また、本発明の他の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器としては、図示はしないが自動精算機などもある。券売機40や自動精算機などを含めた概念として、本発明においては、これら全体を出札系機器と称する。
【0027】
なお、ICカード10は公共交通機関の利用者の多くが所持するところまで普及し始めていることから、当該ICカード10に貯えられたストアードフェア(電子マネー)により買い物・サービス等の決裁が行える機能をこのICカードに付与することで利用者のより一層の利便性を図ることが試みられている。このような決裁システムとしては、例えば、特開2005−165559号公報に開示がある。
【0028】
本発明の他の例としては、ICカード10で物品購入の決裁が可能なレジスタなどの販売機器もあり、この場合、当該レジスタにおいて広告などを表示する表示パネル、決済代金などを知らせる表示部をICカード10所持者の使用言語と一致させることができる。
【0029】
以下、このようなレジスタなどの販売機器と組み合わせて使用する本発明のICカードリーダーライタについて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタと接続されたレジスタの構成単位を示す図であり、図7は、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタのシステム構成を示す図である。
【0030】
図6及び図7において、60はICカードリーダーライタ、61はCPU、62はRAM、63はROM、64は表示制御部、65は表示パネル、66は音声出力制御部、67はスピーカ、68はレジスタ通信制御部、69は通信制御部、70はリーダーライタ制御部、71はリーダーライタ部、50はレジスタをそれぞれ示している。図6ではICカードリーダーライタ60の接続先としてレジスタを示しているが、ICカードリーダーライタ20はその他の売り上げ計上機器端末であるクレジット端末との接続も可能な汎用性のあるものである。ただ、この場合、レジスタ通信制御部68は、クレジット端末通信制御部へと変更される。また、本発明の動作は、CPU61が、ROM63に記憶されたシステムプログラムに基づいて、CPU21が、各制御部と協働することによって動作するものである。
【0031】
図6において、ICカードリーダーライタ60とレジスタ50のペアである単位は店舗で用いられるひとつの端末単位を示しており、この端末単位はひとつの店舗に複数導入されたり、場所の異なった店舗に複数導入されたりすることが想定される。
【0032】
ICカードリーダーライタ60は、解析機器によるICカードリーダーライタ60内の解析や不正な分解に対する耐タンパー性を有している。また、ICカードリーダーライタ60は、ICカード1から、SFデータ(金額データ)を引き去るものであるが、引き去る金額の設定はレジスタ50によってなされる。
【0033】
図7において、ICカードリーダーライタ60の主制御は、ROM63に格納されているシステムプログラム及びRAM62に格納されているワーキングデータを用いてCPU(中央処理部)61が行う。
【0034】
CPU61には、表示パネル65を駆動する表示制御部64、スピーカ67を駆動する音声制御部66が接続されている。表示パネル65には、レジスタ50で設定された金額が表示されICカード10からの引き去り額として表示される。また、スピーカ67は、ICカード10がリーダーライタ部71にかざされて、ICカード10との無線通信が成功したときに「ピピッ」などの電子音を発生するように構成されている。
【0035】
ICカードリーダーライタ60とレジスタ50とは、図示するように通信ラインで接続されており、レジスタ通信制御部68がICカードリーダーライタ60とレジスタ50間の通信制御を司る。
【0036】
通信制御部69は、通信回線を介して、全てのICカードリーダーライタや全ての自動改札機、自動券売機等の駅務機器を管理するセンターに設けられる不図示のSFデータサーバに接続される。この通信制御部69は、CPU61の制御に基づいて、当該SFデータサーバ等に対して所定の信号を出力するとともに、ネガチェックなどのSFデータサーバからの所定の信号の入力を受け付ける。
【0037】
ICカード10との通信手段として機能するリーダーライタ部71は、ICカード10との間で無線通信を行う不図示のアンテナを備えている。このリーダーライタ部71は、CPU61による制御に基づいて、アンテナの交信エリア内にかざされたICカード10と交信し、ICカード10のカードIDデータ記憶部17やSFデータ記憶部19に記憶されている情報を読み取るとともに、ICカード1に対して、精算処理後の残額に対応した金額情報(SFデータ)などのデータの書き込みを行う。
【0038】
本発明のICカードリーダーライタ60においては、リーダーライタ部71は、カードIDデータ記憶部17等に記録されたデータと共に、言語データ記憶部18に記憶されているデータを読み込み、通信を行ったICカード10に設定されている言語データに係る情報を読み取り、当該言語データを、レジスタ通信制御部68を介してレジスタ50側に送信するものである。このような言語データを受信したレジスタ50は、図6では不図示の顧客側に設けられた表示パネルで使用する言語を当該言語データに基づいて決定する。
【0039】
図6は、本発明の他の実施の形態に係るICカードリーダーライタに接続されたレジスタの表示パネルにおける表示例を示す図である。本実施形態は、ICカード10のSFデータ記憶部19にチャージされたSFによって、商品の購入等を可能とするレジスタと本発明のICカードリーダーライタとを接続した場合のものである。図8において、51はこのようなレジスタにおける顧客に向けられた表示パネルである。このようなレジスタにおいて、決裁を行ったICカード10の言語データ記憶部18に日本語を指定する言語データが記憶されていた場合には、図8(A)に示すような表示例とし、ICカード10の言語データ記憶部18に英語を指定する言語データが記憶されていた場合には、図6(B)に示すような表示例とする。このような本実施形態のICカードリーダーライタに接続されたレジスタによれば、日本語を母国語としない外国人に対するサービスの向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態に係るICカードのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器のシステム構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の外観を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の表示パネルにおける表示例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の外観を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタと接続されたレジスタの構成単位を示す図である。
【図7】、本発明の実施の形態に係るICカードリーダーライタのシステム構成を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るICカードリーダーライタ内蔵機器の表示パネルにおける表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10・・・ICカード、11・・・アンテナ部、12・・・電力生成部、13・・・通信制御部、14・・・I/Oユニット、15・・・CPU、16・・・メモリ、17・・・カードIDデータ記憶部、18・・・言語データ記憶部、19・・・SFデータ記憶部、20・・・ICカードリーダーライタ内蔵機器、21・・・CPU、22・・・RAM、23・・・ROM、24・・・磁気カード制御部、25・・・磁気カードハンドル機構、26・・・ドアドライバ、27・・・ドア、28・・・表示制御部、29・・・表示パネル、31・・・音声制御部、32・・・スピーカ、33・・・センスアンプ、34・・・センサ類、35・・・通信制御部、36・・・リーダーライタ制御部、37・・・リーダーライタ、39・・・磁気カード挿入口、40・・・券売機、40・・・ICカード挿入口、41・・・表示パネル、50・・・レジスタ、51・・・表示パネル、60・・・ICカードリーダーライタ、61・・・CPU、62・・・RAM、63・・・ROM、64・・・表示制御部、65・・・表示パネル、66・・・音声出力制御部、67・・・スピーカ、68・・・レジスタ通信制御部、69・・・通信制御部、70・・・リーダーライタ制御部、71・・・リーダーライタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触でICカードリーダーライタ内蔵機器と交信を行うICカードにおいて、
当該ICカードリーダーライタ内蔵機器の表示部又は/及び音声出力部で用いられる言語を指定する情報が記憶されていることを特徴とするICカード。
【請求項2】
非接触でICカードと交信を行うICカードリーダーライタ内蔵機器において、
当該ICカードに記憶されている情報に基づいて当該ICカードリーダーライタ内蔵機器の表示部又は/及び音声出力部で用いる言語を決定することを特徴とするICカードリーダーライタ内蔵機器。
【請求項3】
前記ICカードリーダーライタ内蔵機器は自動改札機であることを特徴とする請求項2に記載のICカードリーダーライタ内蔵機器。
【請求項4】
前記ICカードリーダーライタ内蔵機器は出札系機器であることを特徴とする請求項2に記載のICカードリーダーライタ内蔵機器。
【請求項5】
非接触でICカードと交信を行うICカードリーダーライタにおいて、
当該ICカードに記憶されている情報に基づいて当該ICカードリーダーライタに接続された販売機器の表示部又は/及び音声出力部で用いる言語を決定することを特徴とするICカードリーダーライタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−46960(P2008−46960A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−223225(P2006−223225)
【出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【出願人】(593092482)ジェイアール東日本メカトロニクス株式会社 (85)
【Fターム(参考)】