ICカード発行システム
【課題】効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができるICカード発行システムを提供する。
【解決手段】ICカード発行システム1において、更新者が所有する更新前のICカード(運転免許証)に記憶されたIC情報を読み取り、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出して、当該抽出された顔画像特徴データと、読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行って、更新者が本人であるか否かを判定し、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、決定された講習区分に対応する場所情報を取得し、取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させるよう構成した。
【解決手段】ICカード発行システム1において、更新者が所有する更新前のICカード(運転免許証)に記憶されたIC情報を読み取り、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出して、当該抽出された顔画像特徴データと、読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行って、更新者が本人であるか否かを判定し、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、決定された講習区分に対応する場所情報を取得し、取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させるよう構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカード発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ICチップが内蔵された社員証や各種免許証などのICカードを発行するICカード発行システムが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
ところで、例えば、ICカードが運転免許証である場合、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した後に、その更新者に対して、更新後の新しい運転免許証を交付するようになっている。この場合、例えば、運転免許証の表面にプリントする顔写真を撮影するときに、顔写真撮影装置のオペレータが、各更新者に対して、その更新者が受講すべき講習の講習区分を伝える必要があるという問題があった。
そこで、顔写真を撮影する顔写真撮影装置にて、顔写真を撮影した更新者が受講すべき講習の講習区分を表示することができるICカード発行システムが提案された(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2005−242778号公報
【特許文献2】特開2006−201864号公報
【特許文献3】特開2004−206576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献3に記載のICカード発行システムは、本人認証を行う手段を備えていないため、更新者が本人であるか否かの確認は、顔写真撮影装置のオペレータが行う必要がある。また、更新者が受講すべき講習が行われる講習室の場所は、オペレータが案内する必要があるため、効率的でない。
【0005】
本発明の課題は、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができるICカード発行システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えたICカードを発行するとともに、前記ICカードの更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後のICカードを発行するICカード発行システムにおいて、
前記講習の講習区分に関する区分情報と、前記講習が行われる講習場所に関する場所情報と、が対応付けられた講習情報を記憶する講習情報記憶手段と、
前記更新者が所有する更新前のICカードが備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る読取手段と、
前記更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する撮影手段と、
前記撮影手段により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、前記読取手段により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定する認証手段と、
前記更新者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、前記更新者が受講すべき前記所定の講習の講習区分を決定する決定手段と、
前記認証手段により前記更新者が本人であると判定された場合、前記講習情報記憶手段に記憶された場所情報のうちの、前記決定手段により決定された講習区分に対応する場所情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、前記講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の出力部には、表示部が含まれ、
更新後のICカードの発行に際して、前記所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する完了情報記憶手段と、
前記完了情報記憶手段に対して前記各々の手続きの完了情報を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者の手続き進行状況を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段により前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったと判断された場合に、前記場所情報を取得することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の手続きのうち、最初に行われる受付手続きを行う受付端末を備え、
前記受付端末は、前記読取手段と、前記撮影手段と、前記受付手続きの完了情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記更新者のID番号と、当該更新者の前回のICカードの発行又は更新時に所定の顔画像から抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶する更新者情報記憶手段と、
前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記更新者情報記憶手段に記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する第2取得手段と、
を備え、
前記認証手段は、前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記抽出された顔画像特徴データと、前記第2取得手段により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させることができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図を参照して、本発明にかかるICカード発行システムの最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本実施の形態では、ICカードとして運転免許証を例示して説明することとする。
【0014】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態におけるICカード発行システム1について説明する。
【0015】
<ICカード発行システムの構成>
まず、ICカード発行システム1の構成について、図1〜図6を参照して説明する。
【0016】
ICカード発行システム1は、例えば、ICチップを備えた運転免許証を発行するシステムである。このICカード発行システム1においては、運転免許証の更新を申請した更新者は、更新後の新しい運転免許証の発行に際して、所定の手続きを済ませた後、所定の講習を受講する必要がある。
ここで、講習を受講する前に行う所定の手続きとは、例えば、更新者が受付端末60、証紙販売装置71、検査装置72及び顔写真撮影装置73で行う手続きのことである。
【0017】
ICカード発行システム1により発行される運転免許証が備えるICチップには、IC情報が記憶されている。IC情報とは、例えば、ID番号と、氏名と、住所と、顔画像データと、顔画像特徴データと、などを含む、その運転免許証の所有者の個人情報である。
また、ICカード発行システム1により発行される運転免許証の表面には、例えば、その運転免許証の所有者のID番号と、氏名と、顔写真と、などがプリントされている。
【0018】
具体的には、ICカード発行システム1は、例えば、図1に示すように、案内システムサーバ10と、認証サーバ20と、ファイリングサーバ30と、ホストコンピュータ40と、複数の更新者自動案内システム50…と、受付端末60と、証紙販売装置71と、検査装置72と、顔写真撮影装置73と、免許証発行プリンタ74と、講習終了確認端末75と、交付内容確認端末76と、などを備えて構成される。各装置は、LAN(Local Area Network)などのネットワークNを介して、データの送受信が可能となるように接続されている。
【0019】
(案内システムサーバ)
案内システムサーバ10は、例えば、複数の更新者自動案内システム50…を管理する装置である。
具体的には、案内システムサーバ10は、例えば、図2に示すように、通信部11と、データベース12と、講習室割り振りデータテーブル13と、コントローラ14と、などを備えて構成される。
【0020】
通信部11は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0021】
データベース12は、例えば、更新者のID番号と、講習区分と、顔画像データと、顔画像特徴データと、などを対応付けて記憶している。また、データベース12は、例えば、完了情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者が更新後の運転免許証の発行に際して行うべき所定の手続きの各々の完了情報と、を対応付けて記憶している。
【0022】
データベース12に記憶されるID番号は、例えば、受付端末60により運転免許証から読み取られたIC情報に含まれるID番号である。
データベース12に記憶される講習区分は、例えば、更新者自動案内システム50により決定された講習区分である。
データベース12に記憶される顔画像データは、例えば、更新者自動案内システム50により生成された顔画像データである。
データベース12に記憶される顔画像特徴データは、例えば、受付端末60により運転免許証から読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データ、又は、受付端末60によりファイリングサーバ30から取得された顔画像特徴データである。
データベース12に記憶される完了情報は、例えば、受付端末60や、証紙販売装置71、検査装置72、顔写真撮影装置73、更新者自動案内システム50、講習終了確認端末75、交付内容確認端末76などから送信された完了通知に含まれる完了情報であり、各々の手続きが完了したか否かを判別するための情報である。
【0023】
講習室割り振りデータテーブル13は、例えば、講習情報記憶手段として、更新後の運転免許証の発行に際して受講する必要がある講習に関する講習情報を記憶している。
具体的には、講習室割り振りデータテーブル13は、例えば、図3に示すように、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習に関係する時間に関する時間情報としての講習開始時刻と、その講習を受講可能な定員に関する定員情報と、その講習が行われる講習場所に関する場所情報としての講習室番号と、その講習を受講する人数に関する人数情報と、などが対応付けられた講習情報を記憶している。
なお、講習に関係する時間に関する時間情報は、講習が開始される講習開始時刻だけでなく、講習の開始から終了までに要する講習時間(例えば、30分、1時間、2時間など)などを含んでいても良い。
【0024】
コントローラ14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0025】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された案内システムサーバ10用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0026】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0027】
記憶部は、例えば、案内システムサーバ10で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0028】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0029】
(認証サーバ)
認証サーバ20は、顔画像特徴データを抽出して、本人認証を行う装置である。
具体的には、認証サーバ20は、例えば、更新者自動案内システム50のカメラ53により生成されて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、その抽出された顔画像特徴データと、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する。
【0030】
ここで、認証サーバ20は、例えば、所定の顔認証アルゴリズムに従って、顔画像から、目、鼻、口、顔の輪郭などの位置や形状などに関する顔画像特徴データを抽出し、本人認証を行うようになっている。
【0031】
また、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、認証サーバ20は、例えば、認証サーバ20により抽出された顔画像特徴データと、受付端末60のコントローラ66によりファイリングサーバ30のデータベースから取得されて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する。
【0032】
(ファイリングサーバ)
ファイリングサーバ30は、例えば、更新者の個人情報(更新者情報)を保存・管理する装置である。
具体的には、ファイリングサーバ30は、例えば、更新者情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者の顔画像データ及び当該顔画像データに基づく顔画像から抽出された顔画像特徴データと、などが対応付けられた更新者情報を記憶するデータベースを格納している。
ここで、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶される顔画像データ及び顔画像特徴データは、例えば、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が1回目の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の発行時に、顔写真撮影装置73により生成された顔写真データ及び当該顔写真データに基づく顔写真から抽出された顔画像特徴データとなる。また、例えば、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が2回目以降の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の更新時に、更新者自動案内システム50のカメラ53により生成された顔画像データ及び当該顔画像データに基づく顔画像から抽出された顔画像特徴データとなる。そして、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶されている個人情報(顔画像データ及び顔画像特徴データ)は、例えば、更新者自動案内システム50のコントローラ58により、その更新者が本人であると判定されるとともに、その更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断されると、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されている顔画像データ及び顔画像特徴データで置き換えられて、最新の個人情報に更新される。
なお、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶される顔画像データ及び顔画像特徴データは、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が2回目以降の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の更新時に、顔写真撮影装置73により生成された顔写真データ及び当該顔写真データに基づく顔写真から抽出された顔画像特徴データであっても良い。
【0033】
(ホストコンピュータ)
ホストコンピュータ40は、例えば、ICカード発行システム1を統合的に管理するとともに、更新者の個人情報を保存・管理する装置である。
具体的には、ホストコンピュータ40は、例えば、個人情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者の氏名や、生年月日、住所、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴などと、などが対応付けられた個人情報を記憶するデータベースを格納している。
なお、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶されている個人情報は、適宜任意のタイミングで、最新の個人情報に更新される。
【0034】
(更新者自動案内システム)
更新者自動案内システム50は、例えば、更新者に、講習が行われる講習場所(講習室)を案内する装置である。
具体的には、更新者自動案内システム50は、例えば、図4に示すように、通信部51と、リーダ/ライタ52と、カメラ53と、操作部54と、表示部55と、音声出力部56と、プリント部57と、コントローラ58と、などを備えて構成される。
【0035】
通信部51は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0036】
リーダ/ライタ52は、例えば、運転免許証が備えるICチップと電磁誘導波を用いて非接触方式により通信して、ICチップからデータを読み取ったり、ICチップにデータを書き込んだりする。
具体的には、リーダ/ライタ52は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取って、コントローラ58に出力する。
【0037】
カメラ53は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、撮影手段として、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、コントローラ58に出力する。
【0038】
操作部54は、例えば、操作キーなどから構成され、例えば、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う操作信号をコントローラ58に出力する。
なお、操作部54は、例えば、表示部55の表示装置と一体的に構成されたタッチパネルのような構成であっても良い。
【0039】
表示部55は、例えば、液晶表示機器などであり、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0040】
音声出力部56は、例えば、スピーカ機器などであり、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所与の音声(音)出力処理を行う。
【0041】
プリント部57は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所定の用紙に対して所与の印刷処理を行う。
【0042】
コントローラ58は、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0043】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された更新者自動案内システム50用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0044】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0045】
記憶部は、例えば、更新者自動案内システム50で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0046】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0047】
具体的には、コントローラ58は、例えば、決定手段として、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された、更新者の個人情報(更新者の生年月日、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴など)に基づいて、所定の決定条件に従って、その更新者が受講すべき講習の講習区分を決定する。
【0048】
ここで、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間5年以上で、基準日前5年間無事故無違反であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習の講習区分は、優良運転者講習であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間5年以上で、基準日前5年間に軽微な違反(事故)行為が1回のみであるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「一般運転者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、基準日前5年間に違反事故など(軽微違反行為1回のみの場合を除く。)をした者であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「違反運転者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間が5年未満で、基準日前5年間に軽微な違反(事故)行為が1回以内であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「初回更新者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、法令で更新時講習を受ける必要がないと定められた者であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「講習なし」であると決定する。
【0049】
また、コントローラ58は、例えば、認証サーバ20から送信された認証率に基づいて、更新者が本人であるか否かを判定する。
より具体的には、コントローラ58は、例えば、認証率が所定の閾値以上である場合、更新者が本人であると判定し、認証率が所定の閾値よりも小さい場合、更新者が本人でないと判定する。
ここで、認証手段は、例えば、認証サーバ20と、更新者自動案内システム50のコントローラ58と、などから構成される。
【0050】
また、コントローラ58は、例えば、判断手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき所定の手続きを全て行ったか否かを判断する。
【0051】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続き(例えば、証紙販売装置71で行う証紙の購入、検査装置72で行う視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの検査、顔写真撮影装置73で行う撮影など)が全て完了しているか否かを判断する。
ここで、検査装置72において行われる検査の種類は、例えば、更新者が高齢であるか否か等によって、更新者毎に異なるため、コントローラ58は、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された更新者の個人情報等に基づいて、更新者毎に行うべき検査を特定し、そして、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったか否かを判断することとなる。
【0052】
また、コントローラ58は、例えば、取得手段として、更新者が本人であると判定された場合、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得する。
【0053】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報の中から、適合する講習場所(講習室)を特定し、当該特定された講習室の講習室番号を取得する。
ここで、適合する講習室とは、例えば、決定された講習区分に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室のことである。
【0054】
したがって、例えば、現在の時刻が9:30であり、決定された講習区分が一般運転者講習である場合、図3に示す割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に基づいて、コントローラ58は、例えば、講習区分が「一般運転者講習」に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室として、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「10:00」、講習室番号が「502号室」の講習が行われる講習室を特定する。
また、例えば、現在の時刻が13:30であり、決定された講習区分が一般運転者講習である場合、図3に示す割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に基づいて、コントローラ58は、例えば、講習区分が「一般運転者講習」に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な人数に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室として、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「14:00」、講習室番号が「501号室」の講習が行われる講習室、及び、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「14:00」、講習室番号が「502号室」の講習が行われる講習室を特定する。そして、複数の講習室を特定した場合は、コントローラ58は、例えば、講習室番号が小さい方の講習室を特定したり、定員が多い方の講習室を特定したりして、特定する講習室を1つに絞り込む。
【0055】
そして、講習室番号を取得すると、コントローラ58は、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に含まれる人数情報のうちの、対応する人数情報に「1」を加算して、人数情報を更新する。
【0056】
なお、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室は、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室に限ることはなく、講習室割り振りデータテーブル13に時間情報として記憶された講習開始時刻や講習時間などに基づいて、所定の時間条件を満たすと判断された講習室であれば任意である。すなわち、所定の時間条件は、「講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習」に限ることはなく、例えば、「現在の時刻から講習開始時刻までの時間が10分以上である講習のうち、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習」などであっても良い。
また、適合する講習室は、決定された講習区分に対応する講習室のうち、少なくとも受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であれば、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室でなくても良い。
【0057】
また、コントローラ58は、例えば、表示制御手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させる。
さらに、コントローラ58は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、例えば、出力制御手段として、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の出力部としての表示部55やプリント部57に出力(表示及び/又は印刷)させる。
【0058】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行っていないと判断された場合、例えば、図5(a)に示すような、手続き進行状況D1などが表示された画面を表示部55に表示させる。図5(a)は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きのうち「聴力検査」を行っていないと判断された場合に表示される画面である。
また、コントローラ58は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合、例えば、図5(b)に示すような、手続き進行状況D1や案内情報D2などが表示された画面を表示部55に表示させたり、案内情報などが印刷された所定の用紙をプリント部57に出力させたりする。図5(b)は、例えば、講習室番号として「501号室」が取得された場合に表示される画面である。
なお、更新者が講習を受講する前に受講すべき講習の講習区分が「講習なし」である場合、コントローラ58は、例えば、更新後の新しい運転免許証が交付される場所まで案内するための交付場所案内情報などが表示された画面を表示部55に表示させたり、更新後の新しい運転免許証が交付される場所まで案内するための交付場所案内情報などが印刷された所定の用紙をプリント部57に出力させたりするようになっている。
【0059】
また、コントローラ58は、案内情報を表示及び/又は印刷させると、送信手段としての通信部51に制御信号を入力して、リーダ/ライタ52が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、案内情報の出力が完了した旨の完了情報と、などを含む案内情報出力完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0060】
(受付端末)
受付端末60は、例えば、更新者が、更新後の運転免許証の発行に際して講習を受講する前に行うべき所定の手続きのうち、最初に行う受付手続きを行う際に使用する装置である。
具体的には、受付端末60は、例えば、図6に示すように、通信部61と、リーダ/ライタ62と、操作部63と、表示部64と、音声出力部65と、コントローラ66と、などを備えて構成される。
【0061】
通信部61は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0062】
リーダ/ライタ62は、例えば、運転免許証が備えるICチップと電磁誘導波を用いて非接触方式により通信して、ICチップからデータを読み取ったり、ICチップにデータを書き込んだりする。
具体的には、リーダ/ライタ62は、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、読取手段として、運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取って、コントローラ66に出力する。
【0063】
操作部63は、例えば、操作キーなどから構成され、例えば、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う操作信号をコントローラ66に出力する。
なお、操作部63は、例えば、表示部64の表示装置と一体的に構成されたタッチパネルのような構成であっても良い。
【0064】
表示部64は、例えば、液晶表示機器などであり、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0065】
音声出力部65は、例えば、スピーカ機器などであり、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、所与の音声(音)出力処理を行う。
【0066】
コントローラ66は、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0067】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された受付端末60用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0068】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0069】
記憶部は、例えば、受付端末60で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0070】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0071】
具体的には、コントローラ66は、例えば、第2取得手段として、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する。
【0072】
また、コントローラ66は、例えば、更新者が受付端末60で受付手続きを行うと、送信手段としての通信部61に制御信号を入力して、リーダ/ライタ62が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、受付が完了した旨の完了情報と、などを含む受付完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0073】
(証紙販売装置)
証紙販売装置71は、例えば、更新者に対して、運転免許証の更新のために必要な証紙を販売する装置である。
例えば、更新者が、証紙販売装置71が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、証紙販売装置71で証紙を購入すると、証紙販売装置71のコントローラは、証紙販売装置71が備える送信手段としての通信部711に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、証紙購入が完了した旨の完了情報と、などを含む証紙購入完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0074】
(検査装置)
検査装置72は、例えば、更新者が、運転免許証の更新のために必要な視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの検査を行う際に使用する装置である。
例えば、更新者が、検査装置72が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、その更新者が行うべき検査を検査装置72で行うと、検査装置72のコントローラは、その更新者が行うべき各検査が完了する度に、検査装置72が備える送信手段としての通信部721に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、その検査が完了した旨の完了情報と、などを含む検査完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
なお、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの各検査を行う装置が一体化して検査装置72を構成していても良いし、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの各検査を行う装置が別体化して検査装置72を構成していても良い。
【0075】
(顔写真撮影装置)
顔写真撮影装置73は、例えば、更新者の顔を撮影して顔写真データを生成する装置である。顔写真撮影装置73により生成される顔写真データに基づく顔写真は、運転免許証の表面にプリントされる顔写真である。
例えば、更新者が、顔写真撮影装置73が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、撮影を顔写真撮影装置73で行うと、顔写真撮影装置73のコントローラは、顔写真撮影装置73が備える送信手段としての通信部731に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、顔写真撮影が完了した旨の完了情報と、などを含む顔写真撮影完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。また、例えば、更新者自動案内システム50のコントローラ58により、その更新者が本人であると判定されるとともに、その更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断されると、顔写真撮影装置73のコントローラは、通信部731に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号に対応する最新の個人情報をファイリングサーバ30のデータベースやホストコンピュータ40のデータベースなどから取得させ、生成した顔写真データとともに、免許証発行プリンタ74に対して送信させる。
【0076】
(免許証発行プリンタ)
免許証発行プリンタ74は、例えば、運転免許証を発行する装置である。
例えば、免許証発行プリンタ74は、顔写真撮影装置73から送信された更新者の顔写真データ及び最新の個人情報に基づいて、ICチップに最新のIC情報が記憶されるとともに、表面にID番号や、氏名、最新の顔写真がプリントされた運転免許証を発行する。
【0077】
(講習終了確認端末)
講習終了確認端末75は、例えば、更新者が、講習の受講が終了したことをICカード発行システム1に通知する際に使用する装置である。
例えば、更新者が、講習終了確認端末75が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざすと、講習終了確認端末75のコントローラは、講習終了確認端末75が備える送信手段としての通信部751に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、講習の受講が完了した旨の完了情報と、などを含む講習完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0078】
(交付内容確認端末)
交付内容確認端末76は、例えば、更新者が、交付された更新後の運転免許証に記憶された内容に間違いがないことをICカード発行システム1に通知する際に使用する装置である。
例えば、更新者が、交付された更新後の運転免許証の表面にプリントされた内容に間違いがないことを確認し、交付内容確認端末76が備えるリーダ/ライタにその更新後の運転免許証をかざすと、交付内容確認端末76のコントローラは、リーダ/ライタが読み取ったIC情報の内容を、交付内容確認端末76が備える表示部に表示させる。そして、例えば、更新者が、その表示部に表示されたIC情報の内容に間違いがないことを確認し、交付内容確認端末76が備える操作部を操作すると、交付内容確認端末76のコントローラは、交付確認端末76が備える送信手段としての通信部761に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、交付内容確認が完了した旨の完了情報と、などを含む交付後確認完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0079】
<ICカード発行システムによる処理>
次に、ICカード発行システム1による処理について、図7〜図11のフローチャートを参照して説明する。
【0080】
(受付処理)
ICカード発行システム1が備える受付端末60による受付処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
受付端末60のコントローラ66は、例えば、「免許証をかざしてください」などの表示を表示部64に表示させたり、「免許証をかざしてください」などの音声を音声出力部65から出力させたりして、更新者に対してリーダ/ライタ62に運転免許証をかざすよう指示する(ステップS11)。
【0082】
次いで、コントローラ66は、リーダ/ライタ62が、運転免許証が備えるICチップからIC情報を読み取ったか否かを判断する(ステップS12)。
【0083】
ステップS12で、リーダ/ライタ62がIC情報を読み取っていないと判断すると(ステップS12;No)、コントローラ66は、ステップS12の処理を繰り返して行う。
【0084】
一方、ステップS12で、リーダ/ライタ62がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS12;Yes)、コントローラ66は、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれているか否かを判断する(ステップS13)。
【0085】
ステップS13で、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれていると判断すると(ステップS13;Yes)、コントローラ66は、そのIC情報に含まれるID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させるとともに(ステップS14)、受付完了通知を送信することによって受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS13で、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれていないと判断すると(ステップS13;No)、コントローラ66は、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、そのIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する(ステップS15)。
【0087】
次いで、コントローラ66は、そのIC情報に含まれるID番号と、取得した顔画像特徴データと、を対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させるとともに(ステップS16)、受付完了通知を送信することによって受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0088】
(第1の完了情報記憶処理)
ICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0089】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、案内システムサーバ10のコントローラ14は、そのID番号を含む証紙購入完了通知を、証紙販売装置71から受信したか否かを判断する(ステップS21)。
【0090】
ステップS21で、証紙購入完了通知を受信していないと判断すると(ステップS21;No)、コントローラ14は、ステップS23の処理に移行する。
【0091】
一方、ステップS21で、証紙購入完了通知を受信したと判断すると(ステップS21;Yes)、コントローラ14は、その証紙購入完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、証紙購入が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS22)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、証紙販売装置71で証紙を購入するようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに証紙を購入しようとする更新者に対しては、証紙販売装置71が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、証紙販売装置71が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、証紙販売装置71を構成すると良い。
【0092】
次いで、コントローラ14は、データベース12に記憶されたID番号を含む検査完了通知を、検査装置72から受信したか否かを判断する(ステップS23)。
【0093】
ステップS23で、検査完了通知を受信していないと判断すると(ステップS23;No)、コントローラ14は、ステップS25の処理に移行する。
【0094】
一方、ステップS23で、検査完了通知を受信したと判断すると(ステップS23;Yes)、コントローラ14は、その検査完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、検査が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS24)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、検査装置72で検査を行うようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに検査を行おうとする更新者に対しては、検査装置72が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、検査装置72が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、検査装置72を構成すると良い。
【0095】
次いで、コントローラ14は、データベース12に記憶されたID番号を含む顔写真撮影完了通知を、顔写真撮影装置73から受信したか否かを判断する(ステップS25)。
【0096】
ステップS25で、顔写真撮影完了通知を受信していないと判断すると(ステップS25;No)、コントローラ14は、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0097】
一方、ステップS25で、顔写真撮影完了通知を受信したと判断すると(ステップS25;Yes)、コントローラは、その顔写真撮影完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、顔写真撮影が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて(ステップS25)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、顔写真撮影装置73で撮影を行うようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに撮影を行おうとする更新者に対しては、顔写真撮影装置73が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、顔写真撮影装置73が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、顔写真撮影装置73を構成すると良い。
【0098】
(講習区分決定処理)
ICカード発行システム1が備える更新者自動案内システム50による講習区分決定処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0099】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されたか否かを判断する(ステップS31)。
【0100】
ステップS31で、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されていないと判断すると(ステップS31;No)、コントローラ58は、ステップS31の処理を繰り返して行う。
【0101】
一方、ステップS31で、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されたと判断すると(ステップS31;Yes)、コントローラ58は、そのID番号の更新者が受講すべき講習の講習区分を決定し(ステップS32)、そのID番号に対応付けて、決定した講習区分を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS33)、本処理を終了する。
【0102】
(案内情報出力処理)
ICカード発行システム1が備える更新者自動案内システム50及び認証サーバ20による案内情報出力処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0103】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、例えば、「免許証をかざしてください」などの表示を表示部55に表示させたり、「免許証をかざしてください」などの音声を音声出力部56から出力させたりして、更新者に対してリーダ/ライタ52に運転免許証をかざすよう指示する(ステップS41)。
【0104】
次いで、コントローラ58は、リーダ/ライタ52が、運転免許証が備えるICチップからIC情報を読み取ったか否かを判断する(ステップS42)。
【0105】
ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取っていないと判断すると(ステップS42;No)、コントローラ58は、ステップS42の処理を繰り返して行う。
【0106】
一方、ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS42;Yes)、コントローラ58は、カメラ53に制御信号を入力して、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成させる(ステップS43)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、更新者自動案内システム50を操作するようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに更新者自動案内システム50を操作する更新者に対しては、表示部55に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、音声出力部56に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、更新者自動案内システム50を構成すると良い。
【0107】
次いで、コントローラ58は、ステップS43で生成された顔画像データを、ステップS42で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させる(ステップS44)。
【0108】
ステップS44で、案内システムサーバ10のデータベース12に顔画像データが記憶されると、認証サーバ20は、その顔画像データと、その顔画像データに対応する顔画像特徴データと、を案内システムサーバ10のデータベース12から取得して、取得した顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出する(ステップS45)。そして、認証サーバ20は、抽出した顔画像特徴データと、案内システムサーバ10のデータベース12から取得した顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する(ステップS46)。
【0109】
ステップS46で送信された認証率を受信すると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、その認証率に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であるか否か判定し、本人でないと判定すると(ステップS47;No)、「認証エラーです」などの認証エラー表示を表示部55に表示させて(ステップS48)、本処理を終了する。
ここで、コントローラ58は、認証エラー表示とともに、又は、認証エラー表示に代えて、「認証エラーです」などの認証エラー音声を音声出力部56に出力させても良い。
【0110】
一方、ステップS46で送信された認証率に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であると判定すると(ステップS47;Yes)、コントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了しているか否かを判断する(ステップS49)。
【0111】
ステップS49で、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了していないと判断すると(ステップS49;No)、コントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させて(ステップS50)、本処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS49で、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了していると判断すると(ステップS50;Yes)、コントローラ58は、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に含まれる講習室番号のうちの、案内システムサーバ10のデータテーブル12に記憶された、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の講習区分に対応する講習室番号を取得する(ステップS51)。
【0113】
次いで、コントローラ58は、表示部55に制御信号を入力して、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づく、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の手続き進行状況と、ステップS51で取得した講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57に制御信号を入力して、ステップS51で取得した講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させ(ステップS52)、そして、案内情報の出力が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0114】
(第2の完了情報記憶処理)
ICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第2の完了情報記憶処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0115】
案内情報出力処理(図10)において案内システムサーバ10のデータベース12に案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶されると、案内システムサーバ10のコントローラ14は、その完了情報に対応するID番号を含む講習完了通知を、講習終了確認端末75から受信したか否かを判断する(ステップS61)。
【0116】
ステップS61で、講習完了通知を受信していないと判断すると(ステップS61;No)、コントローラ14は、ステップS61の処理を繰り返して行う。
【0117】
一方、ステップS61で、講習完了通知を受信したと判断すると(ステップS61;Yes)、コントローラ14は、その講習完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、講習の受講が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS62)。
ここで、更新者は、講習の受講を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶された後に、講習終了確認端末75で講習終了確認を行うようになっている。したがって、案内システムサーバ10のデータベースに案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに講習終了確認を行おうとする更新者に対して、講習終了確認端末75が備える表示部に「講習を受講してください」などの表示を表示させたり、講習終了確認端末75が備える音声出力部に「講習を受講してください」などの音声を出力させたりして、講習の受講を済ませる指示をするよう、講習終了確認端末75を構成すると良い。
【0118】
次いで、コントローラ14は、ステップS61で受信した講習完了通知に含まれるID番号を含む交付後確認完了通知を、交付内容確認端末76から受信したか否かを判断する(ステップS63)。
【0119】
ステップS63で、交付後確認完了通知を受信していないと判断すると(ステップS63;No)、コントローラ14は、ステップS63の処理を繰り返して行う。
【0120】
一方、ステップS63で、交付後確認完了通知を受信したと判断すると(ステップS63;Yes)、コントローラ14は、その交付後確認完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、交付後確認が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS64)。
ここで、更新者は、講習終了確認を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に講習の受講が完了した旨の完了情報が記憶された後に、交付内容確認端末76で交付後確認を行うようになっている。したがって、案内システムサーバ10のデータベースに講習の受講が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに交付後確認を行おうとする更新者に対しては、交付内容確認端末76が備える表示部に「講習終了確認を済ませてください」などの表示を表示させたり、交付内容確認端末76が備える音声出力部に「講習終了確認を済ませてください」などの音声を出力させたりして、講習終了確認を済ませる指示をするよう、交付内容確認端末76を構成すると良い。
【0121】
次いで、コントローラ14は、交付後確認が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶した時点の時刻をデータベース12に記憶させる。そして、その時刻に基づいて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されたデータ(ID番号、講習区分、顔画像データ、顔画像特徴データ、完了情報など)のうちの、案内システム10のデータベース12に記憶された期間が一定期間を経過したものを削除する。
【0122】
以上説明した第1の実施の形態における、ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えた運転免許証を発行するとともに、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後の運転免許証を発行するICカード発行システム1によれば、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習が行われる講習室の講習室番号と、が対応付けられた講習情報を記憶する案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13と、更新者が所有する更新前の運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る受付端末60のリーダ/ライタ62と、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する更新者自動案内システム50のカメラ53と、カメラ53により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定する更新者自動案内システム50のコントローラ58及び認証サーバ20と、更新者の個人情報を記憶するホストコンピュータ40と、ホストコンピュータ40に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得し、表示部55を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させる更新者自動案内システム50のコントローラ58と、を備えている。
すなわち、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習室まで案内するための案内情報を出力(表示及び/又は印刷)することができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
また、リーダ/ライタ52に運転免許証をかざすだけの簡単な操作で、更新者の顔が撮影されて本人認証が行われるため、本人認証を行うためにID番号を入力する等の手間を省略することができ、更新者にとって使い勝手が良い。
【0123】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶される講習情報は、区分情報と、場所情報と、講習を受講可能な定員に関する定員情報と、講習を受講する人数に関する人数情報と、講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報の中から、決定された講習区分に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室を特定し、当該特定された講習室の講習室番号を取得するようになっている。
すなわち、更新者が受講すべき講習の講習区分と、その講習を受講可能な定員及びその講習を受講する人数と、講習に関係する時間(講習開始時間や講習時間など)と、に基づいて、更新者が受講すべき講習が行われる講習室の講習室番号を取得することができるため、講習が行われる各講習室に、該当する更新者を効率よく割り振ることができる。
また、更新者が本人であると確認されると、自動的に、講習が行われる各講習室に該当する更新者を割り振るため、顔写真撮影装置のオペレータ等が、更新者が受講すべき講習の講習区分を判断したり、講習を受講する人数を定員に合わせて調整したりする等の手間を省略することができ、顔写真撮影装置のオペレータ等にとって使い勝手が良い。
【0124】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、更新後の運転免許証の発行に際して、所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する案内システムサーバ10のデータベース12と、案内システムサーバ10(データベース12)に対して各々の手続きの完了情報を送信する受付端末60の送信部61、証紙販売装置71の通信部711、検査装置72の通信部721、顔写真撮影装置73の通信部731、更新者自動案内システム50の通信部51、講習終了確認端末75の通信部751及び交付内容確認端末76の通信部761と、データベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させ、データベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったか否かを判断する更新者自動案内システム50のコントローラ58と、を備えており、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、講習室番号を取得するようになっている。
すなわち、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行っていないと、案内情報を出力(表示及び/又は印刷)しないため、「講習までに行わなければならない手続きを行っていない」などの不手際を確実に防止することができる。
【0125】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、更新者のID番号と、当該更新者の前回の運転免許証の発行又は更新時に抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶するファイリングサーバ30のデータベースと、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する受付端末60のコントローラ66と、を備えており、更新者自動案内システム50のコントローラ58及び認証サーバ20は、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、抽出された顔画像特徴データと、コントローラ66により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定するようになっている。
すなわち、IC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータファイルに記憶された顔画像特徴データを用いて本人認証を行うため、例えば、更新前の運転免許証が、IC情報として顔画像特徴データを記憶しなくても良いバージョンのものであっても、確実に本人認証を行うことができる。
【0126】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態におけるICカード発行システム1Aについて説明する。
【0127】
<ICカード発行システムの構成>
まず、ICカード発行システム1Aの構成について、図12〜図17を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態のICカード発行システム1Aは、本人認証のための更新者の顔の撮影は受付時に実施され、本人認証は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施される点のみが第1の実施の形態のICカード発行システム1と異なる。具体的には、ICカード発行システム1(図1)における更新者自動案内システム50の構成の一部と、受付端末60の構成の一部と、が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0128】
具体的には、ICカード発行システム1Aは、例えば、図12に示すように、案内システムサーバ10と、認証サーバ20と、ファイリングサーバ30と、ホストコンピュータ40と、複数の更新者自動案内システム50A…と、受付端末60Aと、証紙販売装置7と、検査装置72と、顔写真撮影装置73と、免許証発行プリンタ74と、講習終了確認端末75と、交付内容確認端末76と、などを備えて構成される。各装置は、LANなどのネットワークNを介して、データの送受信が可能となるように接続されている。
【0129】
(更新者自動案内システム)
更新者自動案内システム50Aは、例えば、更新者に、講習が行われる講習場所(講習室)を案内する装置である。
具体的には、更新者自動案内システム50Aは、例えば、図13に示すように、通信部51と、リーダ/ライタ52と、操作部54と、表示部55と、音声出力部56と、プリント部57と、コントローラ58Aと、などを備えて構成される。
【0130】
コントローラ58Aは、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0131】
具体的には、コントローラ58Aは、例えば、決定手段として、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された、更新者の個人情報(更新者の生年月日、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴など)に基づいて、所定の決定条件に従って、その更新者が受講すべき講習の講習区分を決定する。
【0132】
また、コントローラ58Aは、例えば、判断手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき所定の手続きを全て行ったか否かを判断する。
【0133】
また、コントローラ58Aは、例えば、取得手段として、更新者が本人であると判定された場合、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得する。
【0134】
また、コントローラ58Aは、例えば、表示制御手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させる。
さらに、コントローラ58Aは、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、例えば、出力制御手段として、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の出力部としての表示部55やプリント部57に出力(表示及び/又は印刷)させる。
【0135】
また、コントローラ58Aは、案内情報を表示及び/又は印刷させると、送信手段としての通信部51に制御信号を入力して、リーダ/ライタ52が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、案内情報の出力が完了した旨の完了情報と、などを含む案内情報出力完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0136】
(受付端末)
受付端末60Aは、例えば、更新者が、更新後の運転免許証の発行に際して講習を受講する前に行うべき所定の手続きのうち、最初に行う受付手続きを行う際に使用する装置である。
具体的には、受付端末60Aは、例えば、図14に示すように、通信部61と、リーダ/ライタ62と、カメラ67Aと、操作部63と、表示部64と、音声出力部65と、コントローラ66Aと、などを備えて構成される。
【0137】
カメラ67Aは、例えば、コントローラ66Aから入力される制御信号に従って、撮影手段として、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、コントローラ66Aに出力する。
【0138】
コントローラ66Aは、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、などを備えて構成される。
【0139】
具体的には、コントローラ66Aは、例えば、第2取得手段として、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する。
【0140】
また、コントローラ66Aは、例えば、認証サーバ20から送信された認証率に基づいて、更新者が本人であるか否かを判定する。
ここで、認証手段は、例えば、認証サーバ20と、受付端末60Aのコントローラ66Aと、などから構成される。
【0141】
<ICカード発行システムによる処理>
次に、ICカード発行システム1Aによる処理について、図15〜図17のフローチャートを参照して説明する。
【0142】
(受付処理)
ICカード発行システム1Aが備える受付端末60A及び認証サーバ20による受付処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0143】
第2の実施の形態の受付端末60Aによる受付処理(図15)のステップS11〜S16は、第1の実施の形態の受付端末60による受付処理(図7)のステップS11〜S16と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0144】
ステップS14又はステップS16で、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶するとともに、受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶すると、受付端末60Aのコントローラ66Aは、カメラ67Aに制御信号を入力して、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成させる(ステップS71A)。
【0145】
次いで、コントローラ66Aは、ステップS71Aで生成された顔画像データを、ステップS12で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させる(ステップS72A)。
【0146】
ステップS72Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に顔画像データが記憶されると、認証サーバ20は、その顔画像データと、その顔画像データに対応する顔画像特徴データと、を案内システムサーバ10のデータベース12から取得して、取得した顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出する(ステップS73A)。そして、認証サーバ20は、抽出した顔画像特徴データと、案内システムサーバ10のデータベース12から取得した顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、受付端末60Aに送信する(ステップS74A)。
【0147】
ステップS74Aで送信された認証率を受信すると、受付端末60Aのコントローラ66Aは、その認証率に基づいて、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であるか否かを判定し、本人であると判定すると(ステップS75A;Yes)、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、本人確認できた旨の情報を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS76A)、本処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS74Aで送信された認証率に基づいて、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人でないと判定すると(ステップS75A;No)、コントローラ66Aは、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、認証エラーである旨の情報を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS77A)、本処理を終了する。
【0149】
ここで、ICカード発行システム1Aが備える受付端末60A及び認証サーバ20による受付処理(図15)におけるステップS11〜ステップS71Aの処理は、受付時に実施され、ステップS72A〜ステップS77Aの処理は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施されることとする。
なお、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶した後、更新者の顔を撮影するようにしたが、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶する前に、更新者の顔を撮影するようにしても良い。すなわち、ステップS13〜ステップS16の処理を、更新者の顔を撮影する間、及び/又は、更新者が行うべき手続きを行っている間に実施するようにしても良い。
【0150】
(第1の完了情報記憶処理)
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aが備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理については、第1の実施の形態のICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理(図8)と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0151】
(講習区分決定処理)
ICカード発行システム1Aが備える更新者自動案内システム50Aによる講習区分決定処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。
【0152】
受付処理(図16)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aは、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されたか否かを判断する(ステップS31A)。
【0153】
ステップS31Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されていないと判断すると(ステップS31A;No)、コントローラ58Aは、ステップS31Aの処理を繰り返して行う。
【0154】
一方、ステップS31Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されたと判断すると(ステップS31A;Yes)、コントローラ58Aは、そのID番号の更新者が受講すべき講習の講習区分を決定し(ステップS32)、そのID番号に対応付けて、決定した講習区分を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS33)、本処理を終了する。
【0155】
(案内情報出力処理)
ICカード発行システム1Aが備える更新者自動案内システム50Aによる案内情報出力処理について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0156】
第2の実施の形態の更新者自動案内システム50Aによる案内情報出力処理(図17)のステップS41〜S42及びステップS48〜ステップS52は、第1の実施の形態の更新者自動案内システム50及び認証サーバ20による案内情報出力処理(図10)のステップS41〜S42及びステップS48〜ステップS52と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0157】
ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS42;Yes)、更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aは、ステップS42で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されているか否かを判断する(ステップS81A)。
【0158】
ステップS81Aで、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されていないと判断すると(ステップS81A;No)、コントローラ58Aは、ステップS48の処理に移行する。
【0159】
一方、ステップS81Aで、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されていると判断すると(ステップS81A;Yes)、コントローラ58Aは、ステップS49の処理に移行する。
【0160】
(第2の完了情報記憶処理)
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aが備える案内システムサーバ10による第2の完了情報記憶処理については、第1の実施の形態のICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理(図11)と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0161】
以上説明した第2の実施の形態における、ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えた運転免許証を発行するとともに、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後の運転免許証を発行するICカード発行システム1Aによれば、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習が行われる講習室の講習室番号と、が対応付けられた講習情報を記憶する案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13と、更新者が所有する更新前の運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る受付端末60Aのリーダ/ライタ62と、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する受付端末60Aのカメラ67Aと、カメラ67Aにより生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定する受付端末60Aのコントローラ66A及び認証サーバ20と、更新者の個人情報を記憶するホストコンピュータ40と、ホストコンピュータ40に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得し、表示部55を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させる更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aと、を備えている。
すなわち、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習場所までの案内情報を出力(表示及び/又は印刷)することができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
また、リーダ/ライタ62に運転免許証をかざすだけの簡単な操作で、更新者の顔が撮影されて本人認証が行われるため、本人認証を行うためにID番号を入力する等の手間を省略することができ、更新者にとって使い勝手が良い。
【0162】
また、第2の実施の形態におけるICカード発行システム1Aによれば、受付端末60Aに更新者の顔を撮影するカメラ67Aが備えられているため、受付端末60Aのリーダ/ライタ62によるIC情報の読み取り及び受付端末60Aのカメラ67Aによる更新者の顔の撮影を、受付時に実施することができ、受付端末60Aのコントローラ66A及び認証サーバ20による本人認証を、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施されるようになる。
すなわち、本人認証は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に行われるため、特に本人認証に時間がかかる場合に、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行う後に本人確認を実施する第1の実施の形態におけるICカード発行システム1と比較して、講習が行われる講習室まで案内するための案内情報を出力(表示及び/又は印刷)するまでに要する時間を短縮することができる。
【0163】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0164】
ICカード発行システム1,1Aにより発行されるICカードは、運転免許証に限ることはなく、発行に際して所定の講習を受講する必要があるものであれば任意である。
【0165】
更新者が講習を受講する前に行うべき手続きは、複数の手続きに限ることはなく、一の手続きであっても良い。
【0166】
ICカード発行システム1,1Aが備える更新者自動案内システム50,50Aの個数は、複数に限ることはなく、1つであっても良い。
また、ICカード発行システム1,1Aが備える受付端末60,60A、証紙販売装置71、検査装置72、顔写真撮影装置73、免許証発行プリンタ74、講習終了確認端末75及び交付内容確認端末76の個数は、1つに限ることはなく、複数であっても良い。
【0167】
案内情報の出力の仕方は、案内情報の表示及び/又は印刷されるに限ることはなく、案内情報を更新者に対して提示できるのであれば任意である。
【0168】
検査装置72で行う検査は、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などに限ることはなく、任意である。
【0169】
場所情報は、講習が行われる講習室の講習室番号に限ることはなく、講習者が、講習が行われる講習場所を理解することができる情報であれば任意である。
【0170】
第1の実施の形態のICカード発行システム1において、案内システムサーバ10にデータベース12(完了情報記憶手段)や講習室割り振りデータテーブル13(講習情報記憶手段)を備え、更新者自動案内システム50に通信部51(送信手段)、カメラ53(撮影手段)、表示部55(出力部)、プリント部57(出力部)、コントローラ58(認証手段、決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)を備え、受付端末60に通信部61(送信手段)、リーダ/ライタ62(読取手段)、コントローラ66(第2取得手段)を備え、証紙販売装置71に通信部711(送信手段)を備え、検査装置72に通信部721(送信手段)を備え、顔写真撮影装置73に通信部731(送信手段)を備え、講習終了確認端末75に通信部751(送信手段)を備え、交付内容確認端末76に通信部761(送信手段)を備えるようにしたが、これらの各手段が、ICカード発行システム1が備える何れかの装置に備えられているのであれば、これらの各手段を備える装置は任意である。
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aにおいても同様である。
【0171】
ICカード発行システム1,1Aにおいて、案内システムサーバ10が備えるデータベース12に記憶される完了情報は、更新者が更新後の運転免許証の発行に際して行うべき所定の手続きの各々の完了情報に限ることはなく、少なくとも更新者が講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報が含まれているのであれば任意である。
【図面の簡単な説明】
【0172】
【図1】第1の実施の形態のICカード発行システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す案内システムサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す講習室割り振りデータテーブルのデータ構成を示す図である。
【図4】図1に示す更新者自動案内システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】手続き進行状況が表示された表示部の表示画面を示す図(a)と、手続き進行状況及び案内情報が表示された表示部の表示画面を示す図(b)と、である。
【図6】図1に示す受付端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える受付端末による受付処理について説明するためのフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える案内システムサーバによる第1の完了情報記憶処理について説明するためのフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる講習区分決定処理について説明するためのフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システム及び認証サーバによる案内情報出力処理について説明するためのフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える案内システムサーバによる第2の完了情報記憶処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のICカード発行システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す更新者自動案内システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図14】図12に示す受付端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図15】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える受付端末および認証サーバによる受付処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる講習区分決定処理について説明するためのフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる案内情報出力処理について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0173】
1,1A ICカード発行システム
12 データベース(完了情報記憶手段)
13 講習室割り振りデータテーブル(講習情報記憶手段)
20 認証サーバ(認証手段)
30 ファイリングサーバ(更新者情報記憶手段)
40 ホストコンピュータ(個人情報記憶手段)
51 通信部(送信手段)
53 カメラ(撮影手段)
55 表示部(出力部)
57 プリント部(出力部)
58 コントローラ(認証手段、決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)
58A コントローラ(決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)
60,60A 受付端末
61 通信部(送信手段)
62 リーダ/ライタ(読取手段)
66 コントローラ(第2取得手段)
66A コントローラ(認証手段、第2取得手段)
67A カメラ(撮影手段)
711 通信部(送信手段)
721 通信部(送信手段)
731 通信部(送信手段)
751 通信部(送信手段)
761 通信部(送信手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカード発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ICチップが内蔵された社員証や各種免許証などのICカードを発行するICカード発行システムが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
ところで、例えば、ICカードが運転免許証である場合、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した後に、その更新者に対して、更新後の新しい運転免許証を交付するようになっている。この場合、例えば、運転免許証の表面にプリントする顔写真を撮影するときに、顔写真撮影装置のオペレータが、各更新者に対して、その更新者が受講すべき講習の講習区分を伝える必要があるという問題があった。
そこで、顔写真を撮影する顔写真撮影装置にて、顔写真を撮影した更新者が受講すべき講習の講習区分を表示することができるICカード発行システムが提案された(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2005−242778号公報
【特許文献2】特開2006−201864号公報
【特許文献3】特開2004−206576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献3に記載のICカード発行システムは、本人認証を行う手段を備えていないため、更新者が本人であるか否かの確認は、顔写真撮影装置のオペレータが行う必要がある。また、更新者が受講すべき講習が行われる講習室の場所は、オペレータが案内する必要があるため、効率的でない。
【0005】
本発明の課題は、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができるICカード発行システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えたICカードを発行するとともに、前記ICカードの更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後のICカードを発行するICカード発行システムにおいて、
前記講習の講習区分に関する区分情報と、前記講習が行われる講習場所に関する場所情報と、が対応付けられた講習情報を記憶する講習情報記憶手段と、
前記更新者が所有する更新前のICカードが備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る読取手段と、
前記更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する撮影手段と、
前記撮影手段により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、前記読取手段により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定する認証手段と、
前記更新者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、前記更新者が受講すべき前記所定の講習の講習区分を決定する決定手段と、
前記認証手段により前記更新者が本人であると判定された場合、前記講習情報記憶手段に記憶された場所情報のうちの、前記決定手段により決定された講習区分に対応する場所情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、前記講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の出力部には、表示部が含まれ、
更新後のICカードの発行に際して、前記所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する完了情報記憶手段と、
前記完了情報記憶手段に対して前記各々の手続きの完了情報を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者の手続き進行状況を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段により前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったと判断された場合に、前記場所情報を取得することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の手続きのうち、最初に行われる受付手続きを行う受付端末を備え、
前記受付端末は、前記読取手段と、前記撮影手段と、前記受付手続きの完了情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記更新者のID番号と、当該更新者の前回のICカードの発行又は更新時に所定の顔画像から抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶する更新者情報記憶手段と、
前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記更新者情報記憶手段に記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する第2取得手段と、
を備え、
前記認証手段は、前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記抽出された顔画像特徴データと、前記第2取得手段により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させることができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図を参照して、本発明にかかるICカード発行システムの最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
本実施の形態では、ICカードとして運転免許証を例示して説明することとする。
【0014】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態におけるICカード発行システム1について説明する。
【0015】
<ICカード発行システムの構成>
まず、ICカード発行システム1の構成について、図1〜図6を参照して説明する。
【0016】
ICカード発行システム1は、例えば、ICチップを備えた運転免許証を発行するシステムである。このICカード発行システム1においては、運転免許証の更新を申請した更新者は、更新後の新しい運転免許証の発行に際して、所定の手続きを済ませた後、所定の講習を受講する必要がある。
ここで、講習を受講する前に行う所定の手続きとは、例えば、更新者が受付端末60、証紙販売装置71、検査装置72及び顔写真撮影装置73で行う手続きのことである。
【0017】
ICカード発行システム1により発行される運転免許証が備えるICチップには、IC情報が記憶されている。IC情報とは、例えば、ID番号と、氏名と、住所と、顔画像データと、顔画像特徴データと、などを含む、その運転免許証の所有者の個人情報である。
また、ICカード発行システム1により発行される運転免許証の表面には、例えば、その運転免許証の所有者のID番号と、氏名と、顔写真と、などがプリントされている。
【0018】
具体的には、ICカード発行システム1は、例えば、図1に示すように、案内システムサーバ10と、認証サーバ20と、ファイリングサーバ30と、ホストコンピュータ40と、複数の更新者自動案内システム50…と、受付端末60と、証紙販売装置71と、検査装置72と、顔写真撮影装置73と、免許証発行プリンタ74と、講習終了確認端末75と、交付内容確認端末76と、などを備えて構成される。各装置は、LAN(Local Area Network)などのネットワークNを介して、データの送受信が可能となるように接続されている。
【0019】
(案内システムサーバ)
案内システムサーバ10は、例えば、複数の更新者自動案内システム50…を管理する装置である。
具体的には、案内システムサーバ10は、例えば、図2に示すように、通信部11と、データベース12と、講習室割り振りデータテーブル13と、コントローラ14と、などを備えて構成される。
【0020】
通信部11は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0021】
データベース12は、例えば、更新者のID番号と、講習区分と、顔画像データと、顔画像特徴データと、などを対応付けて記憶している。また、データベース12は、例えば、完了情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者が更新後の運転免許証の発行に際して行うべき所定の手続きの各々の完了情報と、を対応付けて記憶している。
【0022】
データベース12に記憶されるID番号は、例えば、受付端末60により運転免許証から読み取られたIC情報に含まれるID番号である。
データベース12に記憶される講習区分は、例えば、更新者自動案内システム50により決定された講習区分である。
データベース12に記憶される顔画像データは、例えば、更新者自動案内システム50により生成された顔画像データである。
データベース12に記憶される顔画像特徴データは、例えば、受付端末60により運転免許証から読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データ、又は、受付端末60によりファイリングサーバ30から取得された顔画像特徴データである。
データベース12に記憶される完了情報は、例えば、受付端末60や、証紙販売装置71、検査装置72、顔写真撮影装置73、更新者自動案内システム50、講習終了確認端末75、交付内容確認端末76などから送信された完了通知に含まれる完了情報であり、各々の手続きが完了したか否かを判別するための情報である。
【0023】
講習室割り振りデータテーブル13は、例えば、講習情報記憶手段として、更新後の運転免許証の発行に際して受講する必要がある講習に関する講習情報を記憶している。
具体的には、講習室割り振りデータテーブル13は、例えば、図3に示すように、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習に関係する時間に関する時間情報としての講習開始時刻と、その講習を受講可能な定員に関する定員情報と、その講習が行われる講習場所に関する場所情報としての講習室番号と、その講習を受講する人数に関する人数情報と、などが対応付けられた講習情報を記憶している。
なお、講習に関係する時間に関する時間情報は、講習が開始される講習開始時刻だけでなく、講習の開始から終了までに要する講習時間(例えば、30分、1時間、2時間など)などを含んでいても良い。
【0024】
コントローラ14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0025】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された案内システムサーバ10用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0026】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0027】
記憶部は、例えば、案内システムサーバ10で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0028】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0029】
(認証サーバ)
認証サーバ20は、顔画像特徴データを抽出して、本人認証を行う装置である。
具体的には、認証サーバ20は、例えば、更新者自動案内システム50のカメラ53により生成されて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、その抽出された顔画像特徴データと、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する。
【0030】
ここで、認証サーバ20は、例えば、所定の顔認証アルゴリズムに従って、顔画像から、目、鼻、口、顔の輪郭などの位置や形状などに関する顔画像特徴データを抽出し、本人認証を行うようになっている。
【0031】
また、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、認証サーバ20は、例えば、認証サーバ20により抽出された顔画像特徴データと、受付端末60のコントローラ66によりファイリングサーバ30のデータベースから取得されて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する。
【0032】
(ファイリングサーバ)
ファイリングサーバ30は、例えば、更新者の個人情報(更新者情報)を保存・管理する装置である。
具体的には、ファイリングサーバ30は、例えば、更新者情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者の顔画像データ及び当該顔画像データに基づく顔画像から抽出された顔画像特徴データと、などが対応付けられた更新者情報を記憶するデータベースを格納している。
ここで、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶される顔画像データ及び顔画像特徴データは、例えば、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が1回目の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の発行時に、顔写真撮影装置73により生成された顔写真データ及び当該顔写真データに基づく顔写真から抽出された顔画像特徴データとなる。また、例えば、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が2回目以降の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の更新時に、更新者自動案内システム50のカメラ53により生成された顔画像データ及び当該顔画像データに基づく顔画像から抽出された顔画像特徴データとなる。そして、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶されている個人情報(顔画像データ及び顔画像特徴データ)は、例えば、更新者自動案内システム50のコントローラ58により、その更新者が本人であると判定されるとともに、その更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断されると、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されている顔画像データ及び顔画像特徴データで置き換えられて、最新の個人情報に更新される。
なお、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶される顔画像データ及び顔画像特徴データは、運転免許証の更新を申請した更新者において当該更新が2回目以降の更新である場合は、更新者の前回の運転免許証の更新時に、顔写真撮影装置73により生成された顔写真データ及び当該顔写真データに基づく顔写真から抽出された顔画像特徴データであっても良い。
【0033】
(ホストコンピュータ)
ホストコンピュータ40は、例えば、ICカード発行システム1を統合的に管理するとともに、更新者の個人情報を保存・管理する装置である。
具体的には、ホストコンピュータ40は、例えば、個人情報記憶手段として、更新者のID番号と、その更新者の氏名や、生年月日、住所、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴などと、などが対応付けられた個人情報を記憶するデータベースを格納している。
なお、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶されている個人情報は、適宜任意のタイミングで、最新の個人情報に更新される。
【0034】
(更新者自動案内システム)
更新者自動案内システム50は、例えば、更新者に、講習が行われる講習場所(講習室)を案内する装置である。
具体的には、更新者自動案内システム50は、例えば、図4に示すように、通信部51と、リーダ/ライタ52と、カメラ53と、操作部54と、表示部55と、音声出力部56と、プリント部57と、コントローラ58と、などを備えて構成される。
【0035】
通信部51は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0036】
リーダ/ライタ52は、例えば、運転免許証が備えるICチップと電磁誘導波を用いて非接触方式により通信して、ICチップからデータを読み取ったり、ICチップにデータを書き込んだりする。
具体的には、リーダ/ライタ52は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取って、コントローラ58に出力する。
【0037】
カメラ53は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、撮影手段として、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、コントローラ58に出力する。
【0038】
操作部54は、例えば、操作キーなどから構成され、例えば、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う操作信号をコントローラ58に出力する。
なお、操作部54は、例えば、表示部55の表示装置と一体的に構成されたタッチパネルのような構成であっても良い。
【0039】
表示部55は、例えば、液晶表示機器などであり、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0040】
音声出力部56は、例えば、スピーカ機器などであり、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所与の音声(音)出力処理を行う。
【0041】
プリント部57は、例えば、コントローラ58から入力される制御信号に従って、所定の用紙に対して所与の印刷処理を行う。
【0042】
コントローラ58は、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0043】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された更新者自動案内システム50用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0044】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0045】
記憶部は、例えば、更新者自動案内システム50で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0046】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0047】
具体的には、コントローラ58は、例えば、決定手段として、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された、更新者の個人情報(更新者の生年月日、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴など)に基づいて、所定の決定条件に従って、その更新者が受講すべき講習の講習区分を決定する。
【0048】
ここで、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間5年以上で、基準日前5年間無事故無違反であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習の講習区分は、優良運転者講習であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間5年以上で、基準日前5年間に軽微な違反(事故)行為が1回のみであるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「一般運転者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、基準日前5年間に違反事故など(軽微違反行為1回のみの場合を除く。)をした者であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「違反運転者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、免許継続期間が5年未満で、基準日前5年間に軽微な違反(事故)行為が1回以内であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「初回更新者講習」であると決定する。
また、コントローラ58は、更新者が、例えば、法令で更新時講習を受ける必要がないと定められた者であるという決定条件を満たす場合、その更新者が受講すべき講習区分は、「講習なし」であると決定する。
【0049】
また、コントローラ58は、例えば、認証サーバ20から送信された認証率に基づいて、更新者が本人であるか否かを判定する。
より具体的には、コントローラ58は、例えば、認証率が所定の閾値以上である場合、更新者が本人であると判定し、認証率が所定の閾値よりも小さい場合、更新者が本人でないと判定する。
ここで、認証手段は、例えば、認証サーバ20と、更新者自動案内システム50のコントローラ58と、などから構成される。
【0050】
また、コントローラ58は、例えば、判断手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき所定の手続きを全て行ったか否かを判断する。
【0051】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続き(例えば、証紙販売装置71で行う証紙の購入、検査装置72で行う視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの検査、顔写真撮影装置73で行う撮影など)が全て完了しているか否かを判断する。
ここで、検査装置72において行われる検査の種類は、例えば、更新者が高齢であるか否か等によって、更新者毎に異なるため、コントローラ58は、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された更新者の個人情報等に基づいて、更新者毎に行うべき検査を特定し、そして、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったか否かを判断することとなる。
【0052】
また、コントローラ58は、例えば、取得手段として、更新者が本人であると判定された場合、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得する。
【0053】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報の中から、適合する講習場所(講習室)を特定し、当該特定された講習室の講習室番号を取得する。
ここで、適合する講習室とは、例えば、決定された講習区分に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室のことである。
【0054】
したがって、例えば、現在の時刻が9:30であり、決定された講習区分が一般運転者講習である場合、図3に示す割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に基づいて、コントローラ58は、例えば、講習区分が「一般運転者講習」に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室として、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「10:00」、講習室番号が「502号室」の講習が行われる講習室を特定する。
また、例えば、現在の時刻が13:30であり、決定された講習区分が一般運転者講習である場合、図3に示す割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に基づいて、コントローラ58は、例えば、講習区分が「一般運転者講習」に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な人数に達していない講習室であり、かつ、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室として、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「14:00」、講習室番号が「501号室」の講習が行われる講習室、及び、講習区分が「一般運転者講習」、講習開始時間が「14:00」、講習室番号が「502号室」の講習が行われる講習室を特定する。そして、複数の講習室を特定した場合は、コントローラ58は、例えば、講習室番号が小さい方の講習室を特定したり、定員が多い方の講習室を特定したりして、特定する講習室を1つに絞り込む。
【0055】
そして、講習室番号を取得すると、コントローラ58は、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に含まれる人数情報のうちの、対応する人数情報に「1」を加算して、人数情報を更新する。
【0056】
なお、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室は、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習が行われる講習室に限ることはなく、講習室割り振りデータテーブル13に時間情報として記憶された講習開始時刻や講習時間などに基づいて、所定の時間条件を満たすと判断された講習室であれば任意である。すなわち、所定の時間条件は、「講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習」に限ることはなく、例えば、「現在の時刻から講習開始時刻までの時間が10分以上である講習のうち、講習開始時刻が現在の時刻から最も近い未来の講習」などであっても良い。
また、適合する講習室は、決定された講習区分に対応する講習室のうち、少なくとも受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であれば、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室でなくても良い。
【0057】
また、コントローラ58は、例えば、表示制御手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させる。
さらに、コントローラ58は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、例えば、出力制御手段として、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の出力部としての表示部55やプリント部57に出力(表示及び/又は印刷)させる。
【0058】
より具体的には、コントローラ58は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行っていないと判断された場合、例えば、図5(a)に示すような、手続き進行状況D1などが表示された画面を表示部55に表示させる。図5(a)は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きのうち「聴力検査」を行っていないと判断された場合に表示される画面である。
また、コントローラ58は、例えば、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合、例えば、図5(b)に示すような、手続き進行状況D1や案内情報D2などが表示された画面を表示部55に表示させたり、案内情報などが印刷された所定の用紙をプリント部57に出力させたりする。図5(b)は、例えば、講習室番号として「501号室」が取得された場合に表示される画面である。
なお、更新者が講習を受講する前に受講すべき講習の講習区分が「講習なし」である場合、コントローラ58は、例えば、更新後の新しい運転免許証が交付される場所まで案内するための交付場所案内情報などが表示された画面を表示部55に表示させたり、更新後の新しい運転免許証が交付される場所まで案内するための交付場所案内情報などが印刷された所定の用紙をプリント部57に出力させたりするようになっている。
【0059】
また、コントローラ58は、案内情報を表示及び/又は印刷させると、送信手段としての通信部51に制御信号を入力して、リーダ/ライタ52が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、案内情報の出力が完了した旨の完了情報と、などを含む案内情報出力完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0060】
(受付端末)
受付端末60は、例えば、更新者が、更新後の運転免許証の発行に際して講習を受講する前に行うべき所定の手続きのうち、最初に行う受付手続きを行う際に使用する装置である。
具体的には、受付端末60は、例えば、図6に示すように、通信部61と、リーダ/ライタ62と、操作部63と、表示部64と、音声出力部65と、コントローラ66と、などを備えて構成される。
【0061】
通信部61は、例えば、ネットワークNを介して、ICカード発行システム1を構成する他の装置との間で通信を行う。
【0062】
リーダ/ライタ62は、例えば、運転免許証が備えるICチップと電磁誘導波を用いて非接触方式により通信して、ICチップからデータを読み取ったり、ICチップにデータを書き込んだりする。
具体的には、リーダ/ライタ62は、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、読取手段として、運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取って、コントローラ66に出力する。
【0063】
操作部63は、例えば、操作キーなどから構成され、例えば、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う操作信号をコントローラ66に出力する。
なお、操作部63は、例えば、表示部64の表示装置と一体的に構成されたタッチパネルのような構成であっても良い。
【0064】
表示部64は、例えば、液晶表示機器などであり、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0065】
音声出力部65は、例えば、スピーカ機器などであり、例えば、コントローラ66から入力される制御信号に従って、所与の音声(音)出力処理を行う。
【0066】
コントローラ66は、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0067】
CPUは、例えば、記憶部に記憶された受付端末60用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0068】
RAMは、例えば、CPUによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0069】
記憶部は、例えば、受付端末60で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPUによって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部に記憶されている。
【0070】
計時部は、例えば、現在の日時を計時して、CPUに出力する。
【0071】
具体的には、コントローラ66は、例えば、第2取得手段として、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する。
【0072】
また、コントローラ66は、例えば、更新者が受付端末60で受付手続きを行うと、送信手段としての通信部61に制御信号を入力して、リーダ/ライタ62が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、受付が完了した旨の完了情報と、などを含む受付完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0073】
(証紙販売装置)
証紙販売装置71は、例えば、更新者に対して、運転免許証の更新のために必要な証紙を販売する装置である。
例えば、更新者が、証紙販売装置71が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、証紙販売装置71で証紙を購入すると、証紙販売装置71のコントローラは、証紙販売装置71が備える送信手段としての通信部711に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、証紙購入が完了した旨の完了情報と、などを含む証紙購入完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0074】
(検査装置)
検査装置72は、例えば、更新者が、運転免許証の更新のために必要な視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの検査を行う際に使用する装置である。
例えば、更新者が、検査装置72が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、その更新者が行うべき検査を検査装置72で行うと、検査装置72のコントローラは、その更新者が行うべき各検査が完了する度に、検査装置72が備える送信手段としての通信部721に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、その検査が完了した旨の完了情報と、などを含む検査完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
なお、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの各検査を行う装置が一体化して検査装置72を構成していても良いし、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの各検査を行う装置が別体化して検査装置72を構成していても良い。
【0075】
(顔写真撮影装置)
顔写真撮影装置73は、例えば、更新者の顔を撮影して顔写真データを生成する装置である。顔写真撮影装置73により生成される顔写真データに基づく顔写真は、運転免許証の表面にプリントされる顔写真である。
例えば、更新者が、顔写真撮影装置73が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざし、撮影を顔写真撮影装置73で行うと、顔写真撮影装置73のコントローラは、顔写真撮影装置73が備える送信手段としての通信部731に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、顔写真撮影が完了した旨の完了情報と、などを含む顔写真撮影完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。また、例えば、更新者自動案内システム50のコントローラ58により、その更新者が本人であると判定されるとともに、その更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断されると、顔写真撮影装置73のコントローラは、通信部731に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号に対応する最新の個人情報をファイリングサーバ30のデータベースやホストコンピュータ40のデータベースなどから取得させ、生成した顔写真データとともに、免許証発行プリンタ74に対して送信させる。
【0076】
(免許証発行プリンタ)
免許証発行プリンタ74は、例えば、運転免許証を発行する装置である。
例えば、免許証発行プリンタ74は、顔写真撮影装置73から送信された更新者の顔写真データ及び最新の個人情報に基づいて、ICチップに最新のIC情報が記憶されるとともに、表面にID番号や、氏名、最新の顔写真がプリントされた運転免許証を発行する。
【0077】
(講習終了確認端末)
講習終了確認端末75は、例えば、更新者が、講習の受講が終了したことをICカード発行システム1に通知する際に使用する装置である。
例えば、更新者が、講習終了確認端末75が備えるリーダ/ライタに更新前の運転免許証をかざすと、講習終了確認端末75のコントローラは、講習終了確認端末75が備える送信手段としての通信部751に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、講習の受講が完了した旨の完了情報と、などを含む講習完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0078】
(交付内容確認端末)
交付内容確認端末76は、例えば、更新者が、交付された更新後の運転免許証に記憶された内容に間違いがないことをICカード発行システム1に通知する際に使用する装置である。
例えば、更新者が、交付された更新後の運転免許証の表面にプリントされた内容に間違いがないことを確認し、交付内容確認端末76が備えるリーダ/ライタにその更新後の運転免許証をかざすと、交付内容確認端末76のコントローラは、リーダ/ライタが読み取ったIC情報の内容を、交付内容確認端末76が備える表示部に表示させる。そして、例えば、更新者が、その表示部に表示されたIC情報の内容に間違いがないことを確認し、交付内容確認端末76が備える操作部を操作すると、交付内容確認端末76のコントローラは、交付確認端末76が備える送信手段としての通信部761に制御信号を入力して、リーダ/ライタが読み取ったIC情報に含まれるID番号と、交付内容確認が完了した旨の完了情報と、などを含む交付後確認完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0079】
<ICカード発行システムによる処理>
次に、ICカード発行システム1による処理について、図7〜図11のフローチャートを参照して説明する。
【0080】
(受付処理)
ICカード発行システム1が備える受付端末60による受付処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
受付端末60のコントローラ66は、例えば、「免許証をかざしてください」などの表示を表示部64に表示させたり、「免許証をかざしてください」などの音声を音声出力部65から出力させたりして、更新者に対してリーダ/ライタ62に運転免許証をかざすよう指示する(ステップS11)。
【0082】
次いで、コントローラ66は、リーダ/ライタ62が、運転免許証が備えるICチップからIC情報を読み取ったか否かを判断する(ステップS12)。
【0083】
ステップS12で、リーダ/ライタ62がIC情報を読み取っていないと判断すると(ステップS12;No)、コントローラ66は、ステップS12の処理を繰り返して行う。
【0084】
一方、ステップS12で、リーダ/ライタ62がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS12;Yes)、コントローラ66は、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれているか否かを判断する(ステップS13)。
【0085】
ステップS13で、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれていると判断すると(ステップS13;Yes)、コントローラ66は、そのIC情報に含まれるID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させるとともに(ステップS14)、受付完了通知を送信することによって受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS13で、そのIC情報に顔画像特徴データが含まれていないと判断すると(ステップS13;No)、コントローラ66は、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、そのIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する(ステップS15)。
【0087】
次いで、コントローラ66は、そのIC情報に含まれるID番号と、取得した顔画像特徴データと、を対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させるとともに(ステップS16)、受付完了通知を送信することによって受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0088】
(第1の完了情報記憶処理)
ICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0089】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、案内システムサーバ10のコントローラ14は、そのID番号を含む証紙購入完了通知を、証紙販売装置71から受信したか否かを判断する(ステップS21)。
【0090】
ステップS21で、証紙購入完了通知を受信していないと判断すると(ステップS21;No)、コントローラ14は、ステップS23の処理に移行する。
【0091】
一方、ステップS21で、証紙購入完了通知を受信したと判断すると(ステップS21;Yes)、コントローラ14は、その証紙購入完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、証紙購入が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS22)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、証紙販売装置71で証紙を購入するようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに証紙を購入しようとする更新者に対しては、証紙販売装置71が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、証紙販売装置71が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、証紙販売装置71を構成すると良い。
【0092】
次いで、コントローラ14は、データベース12に記憶されたID番号を含む検査完了通知を、検査装置72から受信したか否かを判断する(ステップS23)。
【0093】
ステップS23で、検査完了通知を受信していないと判断すると(ステップS23;No)、コントローラ14は、ステップS25の処理に移行する。
【0094】
一方、ステップS23で、検査完了通知を受信したと判断すると(ステップS23;Yes)、コントローラ14は、その検査完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、検査が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS24)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、検査装置72で検査を行うようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに検査を行おうとする更新者に対しては、検査装置72が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、検査装置72が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、検査装置72を構成すると良い。
【0095】
次いで、コントローラ14は、データベース12に記憶されたID番号を含む顔写真撮影完了通知を、顔写真撮影装置73から受信したか否かを判断する(ステップS25)。
【0096】
ステップS25で、顔写真撮影完了通知を受信していないと判断すると(ステップS25;No)、コントローラ14は、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
【0097】
一方、ステップS25で、顔写真撮影完了通知を受信したと判断すると(ステップS25;Yes)、コントローラは、その顔写真撮影完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、顔写真撮影が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて(ステップS25)、ステップS21以降の処理を繰り返して行う。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、顔写真撮影装置73で撮影を行うようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに撮影を行おうとする更新者に対しては、顔写真撮影装置73が備える表示部に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、顔写真撮影装置73が備える音声出力部に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、顔写真撮影装置73を構成すると良い。
【0098】
(講習区分決定処理)
ICカード発行システム1が備える更新者自動案内システム50による講習区分決定処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0099】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されたか否かを判断する(ステップS31)。
【0100】
ステップS31で、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されていないと判断すると(ステップS31;No)、コントローラ58は、ステップS31の処理を繰り返して行う。
【0101】
一方、ステップS31で、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて顔写真撮影が完了した旨の完了情報が記憶されたと判断すると(ステップS31;Yes)、コントローラ58は、そのID番号の更新者が受講すべき講習の講習区分を決定し(ステップS32)、そのID番号に対応付けて、決定した講習区分を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS33)、本処理を終了する。
【0102】
(案内情報出力処理)
ICカード発行システム1が備える更新者自動案内システム50及び認証サーバ20による案内情報出力処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0103】
受付処理(図7)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、例えば、「免許証をかざしてください」などの表示を表示部55に表示させたり、「免許証をかざしてください」などの音声を音声出力部56から出力させたりして、更新者に対してリーダ/ライタ52に運転免許証をかざすよう指示する(ステップS41)。
【0104】
次いで、コントローラ58は、リーダ/ライタ52が、運転免許証が備えるICチップからIC情報を読み取ったか否かを判断する(ステップS42)。
【0105】
ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取っていないと判断すると(ステップS42;No)、コントローラ58は、ステップS42の処理を繰り返して行う。
【0106】
一方、ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS42;Yes)、コントローラ58は、カメラ53に制御信号を入力して、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成させる(ステップS43)。
ここで、更新者は、受付端末60で受付を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶された後に、更新者自動案内システム50を操作するようになっている。したがって、データベース12に受付が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに更新者自動案内システム50を操作する更新者に対しては、表示部55に「受付を済ませてください」などの表示を表示させたり、音声出力部56に「受付を済ませてください」などの音声を出力させたりして、受付を済ませる指示をするよう、更新者自動案内システム50を構成すると良い。
【0107】
次いで、コントローラ58は、ステップS43で生成された顔画像データを、ステップS42で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させる(ステップS44)。
【0108】
ステップS44で、案内システムサーバ10のデータベース12に顔画像データが記憶されると、認証サーバ20は、その顔画像データと、その顔画像データに対応する顔画像特徴データと、を案内システムサーバ10のデータベース12から取得して、取得した顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出する(ステップS45)。そして、認証サーバ20は、抽出した顔画像特徴データと、案内システムサーバ10のデータベース12から取得した顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、更新者自動案内システム50に送信する(ステップS46)。
【0109】
ステップS46で送信された認証率を受信すると、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、その認証率に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であるか否か判定し、本人でないと判定すると(ステップS47;No)、「認証エラーです」などの認証エラー表示を表示部55に表示させて(ステップS48)、本処理を終了する。
ここで、コントローラ58は、認証エラー表示とともに、又は、認証エラー表示に代えて、「認証エラーです」などの認証エラー音声を音声出力部56に出力させても良い。
【0110】
一方、ステップS46で送信された認証率に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であると判定すると(ステップS47;Yes)、コントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了しているか否かを判断する(ステップS49)。
【0111】
ステップS49で、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了していないと判断すると(ステップS49;No)、コントローラ58は、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させて(ステップS50)、本処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS49で、講習を受講する前に行うべき手続きを全て完了していると判断すると(ステップS50;Yes)、コントローラ58は、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報に含まれる講習室番号のうちの、案内システムサーバ10のデータテーブル12に記憶された、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の講習区分に対応する講習室番号を取得する(ステップS51)。
【0113】
次いで、コントローラ58は、表示部55に制御信号を入力して、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づく、ステップS42で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者の手続き進行状況と、ステップS51で取得した講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57に制御信号を入力して、ステップS51で取得した講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させ(ステップS52)、そして、案内情報の出力が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させて、本処理を終了する。
【0114】
(第2の完了情報記憶処理)
ICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第2の完了情報記憶処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0115】
案内情報出力処理(図10)において案内システムサーバ10のデータベース12に案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶されると、案内システムサーバ10のコントローラ14は、その完了情報に対応するID番号を含む講習完了通知を、講習終了確認端末75から受信したか否かを判断する(ステップS61)。
【0116】
ステップS61で、講習完了通知を受信していないと判断すると(ステップS61;No)、コントローラ14は、ステップS61の処理を繰り返して行う。
【0117】
一方、ステップS61で、講習完了通知を受信したと判断すると(ステップS61;Yes)、コントローラ14は、その講習完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、講習の受講が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS62)。
ここで、更新者は、講習の受講を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶された後に、講習終了確認端末75で講習終了確認を行うようになっている。したがって、案内システムサーバ10のデータベースに案内情報の出力が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに講習終了確認を行おうとする更新者に対して、講習終了確認端末75が備える表示部に「講習を受講してください」などの表示を表示させたり、講習終了確認端末75が備える音声出力部に「講習を受講してください」などの音声を出力させたりして、講習の受講を済ませる指示をするよう、講習終了確認端末75を構成すると良い。
【0118】
次いで、コントローラ14は、ステップS61で受信した講習完了通知に含まれるID番号を含む交付後確認完了通知を、交付内容確認端末76から受信したか否かを判断する(ステップS63)。
【0119】
ステップS63で、交付後確認完了通知を受信していないと判断すると(ステップS63;No)、コントローラ14は、ステップS63の処理を繰り返して行う。
【0120】
一方、ステップS63で、交付後確認完了通知を受信したと判断すると(ステップS63;Yes)、コントローラ14は、その交付後確認完了通知に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、交付後確認が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶させる(ステップS64)。
ここで、更新者は、講習終了確認を済ませた後に、すなわち、案内システムサーバ10のデータベース12に講習の受講が完了した旨の完了情報が記憶された後に、交付内容確認端末76で交付後確認を行うようになっている。したがって、案内システムサーバ10のデータベースに講習の受講が完了した旨の完了情報が記憶されていないのに交付後確認を行おうとする更新者に対しては、交付内容確認端末76が備える表示部に「講習終了確認を済ませてください」などの表示を表示させたり、交付内容確認端末76が備える音声出力部に「講習終了確認を済ませてください」などの音声を出力させたりして、講習終了確認を済ませる指示をするよう、交付内容確認端末76を構成すると良い。
【0121】
次いで、コントローラ14は、交付後確認が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶した時点の時刻をデータベース12に記憶させる。そして、その時刻に基づいて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されたデータ(ID番号、講習区分、顔画像データ、顔画像特徴データ、完了情報など)のうちの、案内システム10のデータベース12に記憶された期間が一定期間を経過したものを削除する。
【0122】
以上説明した第1の実施の形態における、ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えた運転免許証を発行するとともに、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後の運転免許証を発行するICカード発行システム1によれば、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習が行われる講習室の講習室番号と、が対応付けられた講習情報を記憶する案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13と、更新者が所有する更新前の運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る受付端末60のリーダ/ライタ62と、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する更新者自動案内システム50のカメラ53と、カメラ53により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定する更新者自動案内システム50のコントローラ58及び認証サーバ20と、更新者の個人情報を記憶するホストコンピュータ40と、ホストコンピュータ40に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得し、表示部55を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させる更新者自動案内システム50のコントローラ58と、を備えている。
すなわち、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習室まで案内するための案内情報を出力(表示及び/又は印刷)することができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
また、リーダ/ライタ52に運転免許証をかざすだけの簡単な操作で、更新者の顔が撮影されて本人認証が行われるため、本人認証を行うためにID番号を入力する等の手間を省略することができ、更新者にとって使い勝手が良い。
【0123】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶される講習情報は、区分情報と、場所情報と、講習を受講可能な定員に関する定員情報と、講習を受講する人数に関する人数情報と、講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習情報の中から、決定された講習区分に対応する講習室のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習室であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習室を特定し、当該特定された講習室の講習室番号を取得するようになっている。
すなわち、更新者が受講すべき講習の講習区分と、その講習を受講可能な定員及びその講習を受講する人数と、講習に関係する時間(講習開始時間や講習時間など)と、に基づいて、更新者が受講すべき講習が行われる講習室の講習室番号を取得することができるため、講習が行われる各講習室に、該当する更新者を効率よく割り振ることができる。
また、更新者が本人であると確認されると、自動的に、講習が行われる各講習室に該当する更新者を割り振るため、顔写真撮影装置のオペレータ等が、更新者が受講すべき講習の講習区分を判断したり、講習を受講する人数を定員に合わせて調整したりする等の手間を省略することができ、顔写真撮影装置のオペレータ等にとって使い勝手が良い。
【0124】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、更新後の運転免許証の発行に際して、所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する案内システムサーバ10のデータベース12と、案内システムサーバ10(データベース12)に対して各々の手続きの完了情報を送信する受付端末60の送信部61、証紙販売装置71の通信部711、検査装置72の通信部721、顔写真撮影装置73の通信部731、更新者自動案内システム50の通信部51、講習終了確認端末75の通信部751及び交付内容確認端末76の通信部761と、データベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させ、データベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったか否かを判断する更新者自動案内システム50のコントローラ58と、を備えており、更新者自動案内システム50のコントローラ58は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、講習室番号を取得するようになっている。
すなわち、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行っていないと、案内情報を出力(表示及び/又は印刷)しないため、「講習までに行わなければならない手続きを行っていない」などの不手際を確実に防止することができる。
【0125】
また、第1の実施の形態におけるICカード発行システム1によれば、更新者のID番号と、当該更新者の前回の運転免許証の発行又は更新時に抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶するファイリングサーバ30のデータベースと、受付端末60のリーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する受付端末60のコントローラ66と、を備えており、更新者自動案内システム50のコントローラ58及び認証サーバ20は、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、抽出された顔画像特徴データと、コントローラ66により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定するようになっている。
すなわち、IC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータファイルに記憶された顔画像特徴データを用いて本人認証を行うため、例えば、更新前の運転免許証が、IC情報として顔画像特徴データを記憶しなくても良いバージョンのものであっても、確実に本人認証を行うことができる。
【0126】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態におけるICカード発行システム1Aについて説明する。
【0127】
<ICカード発行システムの構成>
まず、ICカード発行システム1Aの構成について、図12〜図17を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態のICカード発行システム1Aは、本人認証のための更新者の顔の撮影は受付時に実施され、本人認証は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施される点のみが第1の実施の形態のICカード発行システム1と異なる。具体的には、ICカード発行システム1(図1)における更新者自動案内システム50の構成の一部と、受付端末60の構成の一部と、が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0128】
具体的には、ICカード発行システム1Aは、例えば、図12に示すように、案内システムサーバ10と、認証サーバ20と、ファイリングサーバ30と、ホストコンピュータ40と、複数の更新者自動案内システム50A…と、受付端末60Aと、証紙販売装置7と、検査装置72と、顔写真撮影装置73と、免許証発行プリンタ74と、講習終了確認端末75と、交付内容確認端末76と、などを備えて構成される。各装置は、LANなどのネットワークNを介して、データの送受信が可能となるように接続されている。
【0129】
(更新者自動案内システム)
更新者自動案内システム50Aは、例えば、更新者に、講習が行われる講習場所(講習室)を案内する装置である。
具体的には、更新者自動案内システム50Aは、例えば、図13に示すように、通信部51と、リーダ/ライタ52と、操作部54と、表示部55と、音声出力部56と、プリント部57と、コントローラ58Aと、などを備えて構成される。
【0130】
コントローラ58Aは、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、計時部と、などを備えて構成される。
【0131】
具体的には、コントローラ58Aは、例えば、決定手段として、ホストコンピュータ40のデータベースに記憶された、更新者の個人情報(更新者の生年月日、免許取得年月日、免許更新年月日、前回の講習区分、交通違反歴など)に基づいて、所定の決定条件に従って、その更新者が受講すべき講習の講習区分を決定する。
【0132】
また、コントローラ58Aは、例えば、判断手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者が、講習を受講する前に行うべき所定の手続きを全て行ったか否かを判断する。
【0133】
また、コントローラ58Aは、例えば、取得手段として、更新者が本人であると判定された場合、案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得する。
【0134】
また、コントローラ58Aは、例えば、表示制御手段として、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶された完了情報に基づいて、更新者の手続き進行状況を表示部55に表示させる。
さらに、コントローラ58Aは、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを全て行ったと判断された場合に、例えば、出力制御手段として、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の出力部としての表示部55やプリント部57に出力(表示及び/又は印刷)させる。
【0135】
また、コントローラ58Aは、案内情報を表示及び/又は印刷させると、送信手段としての通信部51に制御信号を入力して、リーダ/ライタ52が読み取ったIC情報に含まれるID番号と、案内情報の出力が完了した旨の完了情報と、などを含む案内情報出力完了通知を、案内システムサーバ10(データベース12)に対して送信させる。
【0136】
(受付端末)
受付端末60Aは、例えば、更新者が、更新後の運転免許証の発行に際して講習を受講する前に行うべき所定の手続きのうち、最初に行う受付手続きを行う際に使用する装置である。
具体的には、受付端末60Aは、例えば、図14に示すように、通信部61と、リーダ/ライタ62と、カメラ67Aと、操作部63と、表示部64と、音声出力部65と、コントローラ66Aと、などを備えて構成される。
【0137】
カメラ67Aは、例えば、コントローラ66Aから入力される制御信号に従って、撮影手段として、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成し、コントローラ66Aに出力する。
【0138】
コントローラ66Aは、例えば、CPUと、RAMと、記憶部と、などを備えて構成される。
【0139】
具体的には、コントローラ66Aは、例えば、第2取得手段として、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に顔画像特徴データが含まれていない場合、ファイリングサーバ30のデータベースに記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する。
【0140】
また、コントローラ66Aは、例えば、認証サーバ20から送信された認証率に基づいて、更新者が本人であるか否かを判定する。
ここで、認証手段は、例えば、認証サーバ20と、受付端末60Aのコントローラ66Aと、などから構成される。
【0141】
<ICカード発行システムによる処理>
次に、ICカード発行システム1Aによる処理について、図15〜図17のフローチャートを参照して説明する。
【0142】
(受付処理)
ICカード発行システム1Aが備える受付端末60A及び認証サーバ20による受付処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0143】
第2の実施の形態の受付端末60Aによる受付処理(図15)のステップS11〜S16は、第1の実施の形態の受付端末60による受付処理(図7)のステップS11〜S16と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0144】
ステップS14又はステップS16で、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶するとともに、受付が完了した旨の完了情報をデータベース12に記憶すると、受付端末60Aのコントローラ66Aは、カメラ67Aに制御信号を入力して、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成させる(ステップS71A)。
【0145】
次いで、コントローラ66Aは、ステップS71Aで生成された顔画像データを、ステップS12で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させる(ステップS72A)。
【0146】
ステップS72Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に顔画像データが記憶されると、認証サーバ20は、その顔画像データと、その顔画像データに対応する顔画像特徴データと、を案内システムサーバ10のデータベース12から取得して、取得した顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出する(ステップS73A)。そして、認証サーバ20は、抽出した顔画像特徴データと、案内システムサーバ10のデータベース12から取得した顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、認証率を算出して、受付端末60Aに送信する(ステップS74A)。
【0147】
ステップS74Aで送信された認証率を受信すると、受付端末60Aのコントローラ66Aは、その認証率に基づいて、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人であるか否かを判定し、本人であると判定すると(ステップS75A;Yes)、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、本人確認できた旨の情報を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS76A)、本処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS74Aで送信された認証率に基づいて、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号の更新者が本人でないと判定すると(ステップS75A;No)、コントローラ66Aは、ステップS12で読み取ったIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、認証エラーである旨の情報を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS77A)、本処理を終了する。
【0149】
ここで、ICカード発行システム1Aが備える受付端末60A及び認証サーバ20による受付処理(図15)におけるステップS11〜ステップS71Aの処理は、受付時に実施され、ステップS72A〜ステップS77Aの処理は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施されることとする。
なお、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶した後、更新者の顔を撮影するようにしたが、ID番号と顔画像特徴データとを対応付けて案内システムサーバ10のデータベース12に記憶する前に、更新者の顔を撮影するようにしても良い。すなわち、ステップS13〜ステップS16の処理を、更新者の顔を撮影する間、及び/又は、更新者が行うべき手続きを行っている間に実施するようにしても良い。
【0150】
(第1の完了情報記憶処理)
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aが備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理については、第1の実施の形態のICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理(図8)と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0151】
(講習区分決定処理)
ICカード発行システム1Aが備える更新者自動案内システム50Aによる講習区分決定処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。
【0152】
受付処理(図16)において案内システムサーバ10のデータベース12にID番号と顔画像特徴データが記憶されるとともに、受付が完了した旨の完了情報が記憶されると、更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aは、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されたか否かを判断する(ステップS31A)。
【0153】
ステップS31Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されていないと判断すると(ステップS31A;No)、コントローラ58Aは、ステップS31Aの処理を繰り返して行う。
【0154】
一方、ステップS31Aで、案内システムサーバ10のデータベース12に、そのID番号に対応付けて本人確認できた旨の情報が記憶されたと判断すると(ステップS31A;Yes)、コントローラ58Aは、そのID番号の更新者が受講すべき講習の講習区分を決定し(ステップS32)、そのID番号に対応付けて、決定した講習区分を案内システムサーバ10のデータベース12に記憶させ(ステップS33)、本処理を終了する。
【0155】
(案内情報出力処理)
ICカード発行システム1Aが備える更新者自動案内システム50Aによる案内情報出力処理について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0156】
第2の実施の形態の更新者自動案内システム50Aによる案内情報出力処理(図17)のステップS41〜S42及びステップS48〜ステップS52は、第1の実施の形態の更新者自動案内システム50及び認証サーバ20による案内情報出力処理(図10)のステップS41〜S42及びステップS48〜ステップS52と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0157】
ステップS42で、リーダ/ライタ52がIC情報を読み取ったと判断すると(ステップS42;Yes)、更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aは、ステップS42で読み取られたIC情報に含まれるID番号と同一のID番号に対応付けて、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されているか否かを判断する(ステップS81A)。
【0158】
ステップS81Aで、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されていないと判断すると(ステップS81A;No)、コントローラ58Aは、ステップS48の処理に移行する。
【0159】
一方、ステップS81Aで、本人確認できた旨の情報が、案内システムサーバ10のデータベース12に記憶されていると判断すると(ステップS81A;Yes)、コントローラ58Aは、ステップS49の処理に移行する。
【0160】
(第2の完了情報記憶処理)
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aが備える案内システムサーバ10による第2の完了情報記憶処理については、第1の実施の形態のICカード発行システム1が備える案内システムサーバ10による第1の完了情報記憶処理(図11)と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0161】
以上説明した第2の実施の形態における、ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えた運転免許証を発行するとともに、運転免許証の更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後の運転免許証を発行するICカード発行システム1Aによれば、講習の講習区分に関する区分情報と、その講習が行われる講習室の講習室番号と、が対応付けられた講習情報を記憶する案内システムサーバ10の講習室割り振りデータテーブル13と、更新者が所有する更新前の運転免許証が備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る受付端末60Aのリーダ/ライタ62と、更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する受付端末60Aのカメラ67Aと、カメラ67Aにより生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、リーダ/ライタ62により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、更新者が本人であるか否かを判定する受付端末60Aのコントローラ66A及び認証サーバ20と、更新者の個人情報を記憶するホストコンピュータ40と、ホストコンピュータ40に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、更新者が受講すべき所定の講習の講習区分を決定し、更新者が本人であると判定された場合、講習室割り振りデータテーブル13に記憶された講習室番号のうちの、決定された講習区分に対応する講習室番号を取得し、表示部55を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を表示させるとともに、プリント部57を制御して、取得された講習室番号の講習室まで案内するための案内情報を所定の用紙に印刷させる更新者自動案内システム50Aのコントローラ58Aと、を備えている。
すなわち、更新者の顔を撮影して本人認証を行うことができるとともに、本人であると確認された場合に講習が行われる講習場所までの案内情報を出力(表示及び/又は印刷)することができるため、効率よく更新者が本人であるか否かを確認することができるとともに、効率よく講習が行われる講習場所まで案内することができる。
また、リーダ/ライタ62に運転免許証をかざすだけの簡単な操作で、更新者の顔が撮影されて本人認証が行われるため、本人認証を行うためにID番号を入力する等の手間を省略することができ、更新者にとって使い勝手が良い。
【0162】
また、第2の実施の形態におけるICカード発行システム1Aによれば、受付端末60Aに更新者の顔を撮影するカメラ67Aが備えられているため、受付端末60Aのリーダ/ライタ62によるIC情報の読み取り及び受付端末60Aのカメラ67Aによる更新者の顔の撮影を、受付時に実施することができ、受付端末60Aのコントローラ66A及び認証サーバ20による本人認証を、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に実施されるようになる。
すなわち、本人認証は、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行っている間に行われるため、特に本人認証に時間がかかる場合に、更新者が講習を受講する前に行うべき手続きを行う後に本人確認を実施する第1の実施の形態におけるICカード発行システム1と比較して、講習が行われる講習室まで案内するための案内情報を出力(表示及び/又は印刷)するまでに要する時間を短縮することができる。
【0163】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0164】
ICカード発行システム1,1Aにより発行されるICカードは、運転免許証に限ることはなく、発行に際して所定の講習を受講する必要があるものであれば任意である。
【0165】
更新者が講習を受講する前に行うべき手続きは、複数の手続きに限ることはなく、一の手続きであっても良い。
【0166】
ICカード発行システム1,1Aが備える更新者自動案内システム50,50Aの個数は、複数に限ることはなく、1つであっても良い。
また、ICカード発行システム1,1Aが備える受付端末60,60A、証紙販売装置71、検査装置72、顔写真撮影装置73、免許証発行プリンタ74、講習終了確認端末75及び交付内容確認端末76の個数は、1つに限ることはなく、複数であっても良い。
【0167】
案内情報の出力の仕方は、案内情報の表示及び/又は印刷されるに限ることはなく、案内情報を更新者に対して提示できるのであれば任意である。
【0168】
検査装置72で行う検査は、視力、視野、深視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などに限ることはなく、任意である。
【0169】
場所情報は、講習が行われる講習室の講習室番号に限ることはなく、講習者が、講習が行われる講習場所を理解することができる情報であれば任意である。
【0170】
第1の実施の形態のICカード発行システム1において、案内システムサーバ10にデータベース12(完了情報記憶手段)や講習室割り振りデータテーブル13(講習情報記憶手段)を備え、更新者自動案内システム50に通信部51(送信手段)、カメラ53(撮影手段)、表示部55(出力部)、プリント部57(出力部)、コントローラ58(認証手段、決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)を備え、受付端末60に通信部61(送信手段)、リーダ/ライタ62(読取手段)、コントローラ66(第2取得手段)を備え、証紙販売装置71に通信部711(送信手段)を備え、検査装置72に通信部721(送信手段)を備え、顔写真撮影装置73に通信部731(送信手段)を備え、講習終了確認端末75に通信部751(送信手段)を備え、交付内容確認端末76に通信部761(送信手段)を備えるようにしたが、これらの各手段が、ICカード発行システム1が備える何れかの装置に備えられているのであれば、これらの各手段を備える装置は任意である。
第2の実施の形態のICカード発行システム1Aにおいても同様である。
【0171】
ICカード発行システム1,1Aにおいて、案内システムサーバ10が備えるデータベース12に記憶される完了情報は、更新者が更新後の運転免許証の発行に際して行うべき所定の手続きの各々の完了情報に限ることはなく、少なくとも更新者が講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報が含まれているのであれば任意である。
【図面の簡単な説明】
【0172】
【図1】第1の実施の形態のICカード発行システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す案内システムサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す講習室割り振りデータテーブルのデータ構成を示す図である。
【図4】図1に示す更新者自動案内システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】手続き進行状況が表示された表示部の表示画面を示す図(a)と、手続き進行状況及び案内情報が表示された表示部の表示画面を示す図(b)と、である。
【図6】図1に示す受付端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える受付端末による受付処理について説明するためのフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える案内システムサーバによる第1の完了情報記憶処理について説明するためのフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる講習区分決定処理について説明するためのフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システム及び認証サーバによる案内情報出力処理について説明するためのフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態のICカード発行システムが備える案内システムサーバによる第2の完了情報記憶処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のICカード発行システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示す更新者自動案内システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図14】図12に示す受付端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図15】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える受付端末および認証サーバによる受付処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる講習区分決定処理について説明するためのフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態のICカード発行システムが備える更新者自動案内システムによる案内情報出力処理について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0173】
1,1A ICカード発行システム
12 データベース(完了情報記憶手段)
13 講習室割り振りデータテーブル(講習情報記憶手段)
20 認証サーバ(認証手段)
30 ファイリングサーバ(更新者情報記憶手段)
40 ホストコンピュータ(個人情報記憶手段)
51 通信部(送信手段)
53 カメラ(撮影手段)
55 表示部(出力部)
57 プリント部(出力部)
58 コントローラ(認証手段、決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)
58A コントローラ(決定手段、取得手段、出力制御手段、表示制御手段、判断手段)
60,60A 受付端末
61 通信部(送信手段)
62 リーダ/ライタ(読取手段)
66 コントローラ(第2取得手段)
66A コントローラ(認証手段、第2取得手段)
67A カメラ(撮影手段)
711 通信部(送信手段)
721 通信部(送信手段)
731 通信部(送信手段)
751 通信部(送信手段)
761 通信部(送信手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えたICカードを発行するとともに、前記ICカードの更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後のICカードを発行するICカード発行システムにおいて、
前記講習の講習区分に関する区分情報と、前記講習が行われる講習場所に関する場所情報と、が対応付けられた講習情報を記憶する講習情報記憶手段と、
前記更新者が所有する更新前のICカードが備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る読取手段と、
前記更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する撮影手段と、
前記撮影手段により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、前記読取手段により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定する認証手段と、
前記更新者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、前記更新者が受講すべき前記所定の講習の講習区分を決定する決定手段と、
前記認証手段により前記更新者が本人であると判定された場合、前記講習情報記憶手段に記憶された場所情報のうちの、前記決定手段により決定された講習区分に対応する場所情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とするICカード発行システム。
【請求項2】
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項3】
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、前記講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の出力部には、表示部が含まれ、
更新後のICカードの発行に際して、前記所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する完了情報記憶手段と、
前記完了情報記憶手段に対して前記各々の手続きの完了情報を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者の手続き進行状況を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段により前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったと判断された場合に、前記場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項5】
請求項4に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の手続きのうち、最初に行われる受付手続きを行う受付端末を備え、
前記受付端末は、前記読取手段と、前記撮影手段と、前記受付手続きの完了情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とするICカード発行システム。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記更新者のID番号と、当該更新者の前回のICカードの発行又は更新時に所定の顔画像から抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶する更新者情報記憶手段と、
前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記更新者情報記憶手段に記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する第2取得手段と、
を備え、
前記認証手段は、前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記抽出された顔画像特徴データと、前記第2取得手段により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項1】
ID番号及び顔画像特徴データを含むIC情報を記憶するICチップを備えたICカードを発行するとともに、前記ICカードの更新を申請した更新者が所定の講習を受講した場合に更新後のICカードを発行するICカード発行システムにおいて、
前記講習の講習区分に関する区分情報と、前記講習が行われる講習場所に関する場所情報と、が対応付けられた講習情報を記憶する講習情報記憶手段と、
前記更新者が所有する更新前のICカードが備えるICチップ内に記憶されたIC情報を読み取る読取手段と、
前記更新者の顔を撮影して顔画像データを生成する撮影手段と、
前記撮影手段により生成された顔画像データに基づく顔画像から顔画像特徴データを抽出し、当該抽出された顔画像特徴データと、前記読取手段により読み取られたIC情報に含まれる顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定する認証手段と、
前記更新者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、所定の決定条件に従って、前記更新者が受講すべき前記所定の講習の講習区分を決定する決定手段と、
前記認証手段により前記更新者が本人であると判定された場合、前記講習情報記憶手段に記憶された場所情報のうちの、前記決定手段により決定された講習区分に対応する場所情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された場所情報に基づく講習場所までの案内情報を所定の出力部に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とするICカード発行システム。
【請求項2】
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項3】
請求項1に記載のICカード発行システムにおいて、
前記講習情報記憶手段に記憶される講習情報は、前記区分情報と、前記場所情報と、前記講習を受講可能な定員に関する定員情報と、前記講習を受講する人数に関する人数情報と、前記講習に関係する時間に関する時間情報と、が対応付けられた情報であり、
前記取得手段は、前記講習情報記憶手段に記憶された講習情報の中から、前記決定手段により決定された講習区分に対応する講習場所のうち、受講する人数が受講可能な定員に達していない講習場所であり、かつ、講習に関係する時間が所定の時間条件を満たす講習場所を特定し、当該特定された講習場所に関する場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の出力部には、表示部が含まれ、
更新後のICカードの発行に際して、前記所定の講習を受講する前に行うべき所定の手続きの各々の完了情報を記憶する完了情報記憶手段と、
前記完了情報記憶手段に対して前記各々の手続きの完了情報を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者の手続き進行状況を前記表示部に表示させる表示制御手段と、
前記送信手段により送信されて前記完了情報記憶手段に記憶された完了情報に基づいて、前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記判断手段により前記更新者が前記所定の手続きを全て行ったと判断された場合に、前記場所情報を取得することを特徴とするICカード発行システム。
【請求項5】
請求項4に記載のICカード発行システムにおいて、
前記所定の手続きのうち、最初に行われる受付手続きを行う受付端末を備え、
前記受付端末は、前記読取手段と、前記撮影手段と、前記受付手続きの完了情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とするICカード発行システム。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載のICカード発行システムにおいて、
前記更新者のID番号と、当該更新者の前回のICカードの発行又は更新時に所定の顔画像から抽出された顔画像特徴データと、を対応付けて記憶する更新者情報記憶手段と、
前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記更新者情報記憶手段に記憶された顔画像特徴データのうちの、当該読み取られたIC情報に含まれるID番号に対応する顔画像特徴データを取得する第2取得手段と、
を備え、
前記認証手段は、前記読取手段により読み取られたIC情報に前記顔画像特徴データが含まれていない場合、前記抽出された顔画像特徴データと、前記第2取得手段により取得された顔画像特徴データと、を比較して本人認証を行い、前記更新者が本人であるか否かを判定することを特徴とするICカード発行システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−151654(P2009−151654A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−330409(P2007−330409)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
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