説明

IDカード発行システム

【課題】 申請書の提出によりIDカードの発行の申請を受け付ける受付装置と、申請者の顔画像情報と個人情報とによりIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、受付装置と発行装置とがネットワークで接続されていなくても、受付装置と発行装置との間での暗証情報の受け渡しにおける暗証情報の秘匿性を高める。
【解決手段】IDカード発行システム1000において、受付装置1は、申請書からID番号を読み取るID番号読取装置12と、暗証情報の入力を行う暗証番号読取装置13と、CPU111にID番号と暗証番号とを対応付けてメディアに記憶させる記録プログラム1131と、を備え、IDカード発行装置2は、メディアから暗証番号とID番号とを取得するメディア読取装置24と、暗証番号とID番号と個人情報とを対応付けて記憶装置22に記憶させるホストコンピュータ21と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IDカード発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IDカード発行システムは、例えば、当該IDカード発行システムを統括的に制御するホストコンピュータ、IDカードの申請者の顔画像情報を取得する撮影装置、当該申請者のID番号、暗証番号、個人情報、顔画像情報等を対応付けて記憶する記憶装置、当該申請者の個人情報や顔画像情報などに基づいてIDカードに文字や顔写真をプリントするIDカード発行装置、これらの装置を操作する端末などから構成されている。
【0003】
そして、通常、申請書に記載されたID番号、暗証番号、個人情報が受付端末においてオペレータにより入力され、ネットワークを介してホストコンピュータに送信され、記憶装置に記憶される。また、撮影装置において申請者の顔画像情報が取得され、当該顔画像情報がネットワークを介してホストコンピュータに送信され、記憶装置に記憶される。そして、IDカード発行装置において当該ID番号、個人情報、顔画像情報に基づいてIDカードが発行されるようになっている(例えば、特許文献1,2)。
また、受付端末が設置されている場所とホストコンピュータ,撮影装置,IDカード発行装置が設置されているセンターとが離れており、ネットワークで接続されていない場合には、受付端末においてID番号、暗証番号、個人情報等が記載された申請書,申請者の顔写真を受け付け、当該申請書と顔写真をセンターへ郵送し、センターにおいてオペレータにより、顔写真から顔画像情報が取得され、ID番号、暗証番号、個人情報、当該顔画像情報が対応付けられて記憶装置に記憶され、当該ID番号、個人情報、顔画像情報に基づいてIDカードが発行されるようになっている。
【特許文献1】特開2004−131198号公報
【特許文献2】特開平7−89272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ID番号、暗証番号、個人情報等が記載された申請書を郵送することとすると、郵送工程がある分、受付端末とホストコンピュータ,記憶装置等とがネットワークで接続されている場合に比べ、暗証番号の秘匿性が低くなってしまうという問題がある。
また、申請書に暗証番号を記載することとすると、万が一、申請書が第三者に見られてしまうと、簡単に、第三者にID番号と暗証番号が知られることとなってしまうため、申請書を第三者に見られることがないように厳重に管理しなくてはならず、当該申請書を管理する負担が大きいという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、申請書の提出によりIDカードの発行の申請を受け付ける受付装置と、申請者の顔画像情報と個人情報とによりIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、受付装置と発行装置とがネットワークで接続されていなくても、受付装置と発行装置との間での暗証情報の受け渡しにおける暗証情報の秘匿性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
申請書の提出によりIDカードの発行の申請を受け付ける受付装置と、
申請者の識別情報と個人情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備え、申請者の顔画像情報と前記記憶手段に記憶された当該申請書の個人情報とによりIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、
前記受付装置は、
前記申請書から識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
申請者の暗証情報の入力を行うための入力手段と、
前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報と、前記入力手段に入力された暗証情報とを対応付けて記録媒体に記憶させる媒体記録制御手段と、を備え、
前記発行装置は、
前記記録媒体から申請者の暗証情報と識別情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された申請者の暗証情報と識別情報と前記個人情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード発行システムにおいて、
前記受付装置は、
申請者の顔画像を撮影して顔画像情報を取得する撮影手段を備え、
前記媒体記録制御手段は、
前記撮影手段により取得された申請者の顔画像情報と、前記識別情報と、前記暗証情報とを対応付けて記憶媒体に記憶させることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のIDカード発行システムにおいて、
前記記憶制御手段は、
前記取得手段により取得された申請者の暗証情報と識別情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させた後、当該暗証情報を前記記録媒体から消去することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のIDカード発行システムにおいて、
前記入力手段は、
申請者の暗証情報が機械的に暗号化されて記入された暗証情報記入書から、暗証情報を読み取る暗証情報読取手段であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、受付装置が発行装置とネットワークで接続されていない場合に、暗証情報と識別情報とを対応付けて記憶させた記録媒体と申請書と顔写真とを発行装置へ郵送することができるので、暗証情報と識別情報とが記載された申請書を郵送する従来のIDカード発行システムに比べ、郵送工程において申請書が間違って第三者に見られてしまうことによって暗証情報が第三者に知られてしまうことを防ぐことができ、暗証情報の秘匿性を高めることができる。
また、識別情報と暗証情報とが別々に入力されるので、暗証情報と識別情報とが記載された申請書を用いる場合に比べて、識別情報と暗証情報が第三者に知られてしまう可能性を低くすることができ、暗証情報の秘匿性を高めることができる。
また、申請書に暗証情報が記載されないので、当該申請書を管理する負担を軽減できるとともに、暗証情報の秘匿性を向上させることができる。
また、媒体記録制御手段により、識別情報と暗証情報とが対応付けられて記録媒体に記録されるので、発行装置において、申請者の識別情報と暗証情報との対応付けを行わなくてもよくなることとなって、当該識別情報と暗証情報とを効率良く記憶手段に記憶させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、受付装置において、媒体記録制御手段により、撮影手段により取得された申請者の顔画像情報と、識別情報と、暗証情報とが対応付けられて記憶媒体に記憶させられるので、発行装置において、申請者の識別情報と暗証情報と顔画像情報との対応付けを行わなくてもよくなることとなって、当該識別情報と暗証情報と顔画像情報とを効率良く記憶手段に記憶させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、記憶制御手段は、暗証情報と識別情報とを対応付けて記憶手段に記憶させた後、当該暗証情報を記録媒体から消去するので、暗証情報と識別情報とを対応付けて記憶手段に記憶させた後において、記録媒体から当該暗証情報と識別情報が第三者に知られてしまうことを防ぐことができ、暗証情報の秘匿性をより向上させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、暗証情報読取手段により暗証情報記入書から暗証情報を読み取った後に、当該暗証情報記入書を申請者に返却することができ、申請者が暗証情報を忘れてしまうことも防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0015】
(第1の実施形態)
<IDカード発行システムの構成>
まず、本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システム1000の構成を、図1を参照して説明する。
IDカード発行システム1000は、例えば、図1に示すように、受付装置1、発行装置としてのIDカード発行装置2等を備えて構成される。
また、一つのIDカード発行装置2に対する受付装置1の個数は、図1の限りではなく、任意である。
【0016】
受付装置1は、例えば、図1に示すように、エンジニアリング・ワーク・ステーション(以下、EWS)11、識別情報読取手段としてのID番号読取装置12、入力手段としての暗証番号読取装置13,メディア記録装置14等を備えて構成される。
【0017】
EWS11は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)111,RAM(Random Access Memory)112,記憶部113等を備えて構成される。
【0018】
CPU111は、記憶部113に記憶されたEWS11用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0019】
RAM112は、CPU111によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0020】
記憶部113は、EWS11で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU111によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部113に記憶されている。
具体的には、記憶部113には、例えば、図1に示すように、記録プログラム1131等が格納されている。
【0021】
記録プログラム1131は、例えば、CPU111に、メディア記録装置14を制御して、ID番号読取装置12により読み取られたID番号と、暗証番号読取装置13により読み取られた暗証番号とを対応付けてメディア(図示省略)に記録させる機能を実現させるプログラムである。メディアとしては、例えば、磁気記録方式の記録媒体である、フロッピー(登録商標)ディスク、MO,CD,DVD等が用いられる。なお、暗証番号は暗号化されてメディアに記録されてもよい。
CPU111は、かかる記録プログラム1131を実行することによって、媒体記録制御手段として機能する。
【0022】
ID番号読取装置12は、例えば、マークシートリーダ、バーコードリーダ、OCR等であり、申請書に記載されたID番号を自動読取する。
この場合、ID番号は、申請書にマークシートの塗りつぶし、バーコード、OCR文字等により記載される。
【0023】
暗証番号読取装置13は、例えば、マークシートリーダ、バーコードリーダ、OCR等であり、暗証番号記入書(図示省略)に記載された暗証番号を自動読取する。
この場合、暗証番号は、暗証番号記入書にマークシートの塗りつぶし、バーコード、OCR文字等により記載される。暗証番号がバーコード,OCR文字等で暗証番号記入書に記入される場合には、当該暗証番号記入書を作成する装置を別途設けてもよい。
また、当該暗証番号記入書は、暗証番号が暗証番号読取装置13により読み取られた後に、申請者に返却されるようになっている。
【0024】
メディア記録装置14は、磁気方式記録装置等である、フロッピーディスクドライブ、MOドライブ、CDドライブ、DVDドライブ等であり、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより制御されて、ID番号読取装置12により読み取られたID番号と暗証番号読取装置13により読み取られた暗証番号とを対応付けてメディアに記録する。なお、暗証番号は暗号化されてメディア記録装置14によりメディアに記録されてもよい。
【0025】
IDカード発行装置2は、例えば、ホストコンピュータ21、記憶手段としての記憶装置22、スキャナ23、メディア読取装置24、入力装置25、プリント部26等を備えて構成され、記憶装置22に記憶された申請者のID番号、個人情報、顔画像情報に基づいてIDカード(図示省略)を発行する。
【0026】
ホストコンピュータ21は、内部に、CPU(図示省略)、RAM(図示省略)、ROM(図示省略)等を備え、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、IDカード発行装置2を統括的に制御するコンピュータである。より具体的には、ホストコンピュータ21は、例えば、図1に示すように、記憶装置22(例えば、磁気テープ装置や磁気ディスク装置などの磁気記憶装置など)、スキャナ23、メディア読取装置24、入力装置25等を接続している。
また、ホストコンピュータ21とプリント部26とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
なお、ネットワークは、専用線により構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の回線形態を適用することが可能である。
また、一つのホストコンピュータ21に接続されるプリント部26の個数は、図1の限りではなく、任意である。
【0027】
そして、例えば、ホストコンピュータ21は、スキャナ23により取得された申請者の顔画像情報,メディア読取装置24により取得されたID番号及び暗証番号,入力装置25により入力された個人情報を記憶装置22に記憶させるとともに、メディア読取装置24を制御して、当該ID番号及び暗証番号が記録されたメディアから当該ID番号及び暗証番号のデータを消去し、記憶制御手段として機能する。
【0028】
また、ホストコンピュータ21は、個人情報送信プログラム(図示省略)を備え、当該個人情報送信プログラムを実行することにより、記憶装置22に記憶された申請者のID番号、個人情報、顔画像情報をプリント部26へ送信する機能を果たす。
また、ホストコンピュータ21は、認証プログラム(図示省略)を備え、当該認証プログラムを実行することにより、IDカードの再発行を申請した申請者のID番号と暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致するか否かを判断する機能を果たす。
【0029】
記憶装置22には、例えば、図1に示すように、個人情報データベース221等が格納されている。
【0030】
個人情報データベース221には、例えば、ID番号と当該申請者の暗証番号,個人情報,顔画像情報とが対応付けて記憶されている。
より具体的には、個人情報データベース221は、例えば、「ID番号」記憶領域,「暗証番号」記憶領域,「個人情報」記憶領域,「顔画像情報」記憶領域等を有する。
「ID番号」記憶領域には、申請者を識別するID番号が記憶されている。
「暗証番号」記憶領域には、申請者の暗証番号が記憶されている。
「個人情報」記憶領域には、「ID番号」記憶領域に記憶されたID番号によって識別される申請者の個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日など)が記憶されている。
「顔画像情報」記憶領域には、申請者の顔画像情報が記憶されている。
【0031】
なお、個人情報データベース221は、ホストコンピュータ21に格納してもよいし、或いは、ネットワークを介して接続される外部装置内に格納してもよい。
また、個人情報データベース221の「個人情報」記憶領域には、個人情報を表すものとして、予め登録されている文字データの他に、新たに作成した欠字や外字などを表すデータが記憶されるようにしてもよい。
【0032】
また、個人情報は、受付装置1から郵送される申請書に記載されており、オペレータにより入力装置25から入力されて、個人情報データベース221に記憶される。
また、申請者のID番号及び暗証番号は、受付装置1から郵送されたメディアからメディア読取装置24により読み取られて、個人情報データベース221に記憶される。
また、顔画像情報は、受付装置1から郵送された顔写真からスキャナ23により読み取られて、個人情報データベース221に記憶される。
【0033】
スキャナ23は、受付装置1から郵送された顔写真から申請者の顔画像情報を読み取る。
【0034】
メディア読取装置24は、受付装置1から郵送されたメディアから申請者のID番号と暗証番号を読み取り、取得手段として機能する。
【0035】
入力装置25は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等を備えて構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号をホストコンピュータに出力する。具体的には、オペレータが申請書に記載された個人情報等を入力する際に使用される。
【0036】
プリント部26は、例えば、図1に示すように、EWS261、プリント装置262などを備えて構成されている。そして、プリント部26は、EWS261によってネットワークに接続されており、ホストコンピュータ21から送信されるID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントする機能を果たす。
【0037】
EWS261は、例えば、図1に示すように、CPU2611、RAM2612、記憶部2613などを備えて構成されている。
【0038】
CPU2611は、記憶部2613に記憶されたEWS261用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0039】
RAM2612は、CPU2611によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0040】
記憶部2613は、EWS261で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU2611によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部2613に記憶されている。
【0041】
プリント装置262は、ホストコンピュータ21の送信プログラム3131の実行により送信された、ID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像を、IDカードにプリントする。
【0042】
<処理>
次に、IDカード発行システム1000における処理(受付処理,IDカード発行処理,IDカード再発行処理)について説明する。
【0043】
<受付処理>
まず、IDカード発行システム1000の受付装置1における、受付処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
まず、オペレータにより申請書がID番号読取装置12に挿入されると、ID番号読取装置12により申請書からID番号が読み取られる(ステップS1)。
【0045】
次に、オペレータにより暗証番号記入書が暗証番号読取装置13に挿入されると、暗証番号読取装置13により暗証番号記入書から暗証番号が読み取られる(ステップS2)。なお、暗証番号が読み取られた後、当該暗証番号記入書は申請者に返却される。
【0046】
次に、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより、メディア記録装置14が制御されて、ステップS1で読み取られたID番号とステップS2で読み取られた暗証番号とが対応付けられてメディアに記録される(ステップS3)。なお、暗証番号は、暗号化されてメディア記録装置14によりメディアに記録されてもよい。
【0047】
<IDカード発行処理>
次に、IDカード発行システム1000における、IDカードを発行する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0048】
まず、オペレータにより申請書の記載に基づいて入力装置25が操作されることにより、入力装置25から申請者の個人情報等が入力される(ステップS101)。
【0049】
次に、オペレータにより、受付装置1から郵送されたメディアがメディア読取装置24に挿入され、メディア読取装置24により当該メディアからID番号及び暗証番号が読み取られる(ステップS102)。なお、暗証番号が暗号化されて記録されている場合には、解読されてメディア読取装置24により当該暗証番号が読み取られる。
【0050】
次に、オペレータにより、スキャナ23が操作されることにより、スキャナ23により受付装置1から郵送された顔写真から申請者の顔画像情報が読み取られる(ステップS103)。
【0051】
次に、ホストコンピュータ21は、ステップS101で得られた個人情報とステップS102で得られたID番号及び暗証番号とステップS103で得られた顔画像情報とを対応付けて個人情報データベース221に記憶する(ステップS104)。
【0052】
次に、ホストコンピュータ21は、メディア読取装置24を制御して、メディアからID番号及び暗証番号のデータを消去する(ステップS105)。
【0053】
次に、ホストコンピュータ21は、個人情報送信プログラム(図示省略)を実行することにより、個人情報データベース221からID番号、個人情報、顔画像情報を読み出してプリント部26に送信する(ステップS106)。
【0054】
次に、プリント部26のCPU2611は、ホストコンピュータ21からID番号、個人情報、顔画像情報を受信すると(ステップS107)、プリント装置262を制御して、受信したID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントさせて、IDカードを発行する(ステップS108)。
<IDカード再発行処理>
次に、IDカード発行システム1000における、IDカードを再発行する処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
まず、受付装置1のオペレータにより、IDカードの再発行の申請書がID番号読取装置12に挿入されると、ID番号読取装置12により当該申請書からID番号が読み取られる(ステップS201)。
【0056】
次に、オペレータにより暗証番号記入書が暗証番号読取装置13に挿入されると、暗証番号読取装置13により暗証番号記入書から暗証番号が読み取られる(ステップS202)。なお、暗証番号が読み取られた後、当該暗証番号記入書は申請者に返却される。
【0057】
次に、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより、メディア記録装置14が制御されて、ステップS1で読み取られたID番号とステップS2で読み取られた暗証番号とが対応付けられてメディアに記録される(ステップS203)。なお、暗証番号は、暗号化されてメディア記録装置14によりメディアに記録されてもよい。
そして、当該申請書と当該メディアと申請者の顔写真がIDカード発行装置2へと郵送される。
【0058】
次に、IDカード発行装置2のオペレータにより、受付装置1から郵送されたメディアがメディア読取装置24に挿入され、メディア読取装置24により当該メディアからID番号及び暗証番号が読み取られる(ステップS204)。なお、暗証番号が暗号化されて記録されている場合には、解読されてメディア読取装置24により当該暗証番号が読み取られる。
【0059】
次に、オペレータにより、スキャナ23が操作されることにより、スキャナ23により受付装置1から郵送された顔写真から申請者の顔画像情報が読み取られる(ステップS205)。
【0060】
次に、ホストコンピュータ21は、認証プログラム(図示省略)を実行することにより、ステップS201で入力されたID番号とステップS202で入力された暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致するか否かを判断する(ステップS206)。
【0061】
ステップS206において、ホストコンピュータ21が、入力されたID番号と暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致しないと判断した場合には(ステップS206;No)、IDカードの再発行処理を終了する。
一方、ステップS206において、ホストコンピュータ21が、入力されたID番号と暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致すると判断した場合には(ステップS206;Yes)、ホストコンピュータ21は、個人情報送信プログラム(図示省略)を実行することにより、個人情報データベース221からID番号,個人情報を読出し、当該ID番号,個人情報とステップS205で取得された顔画像情報とをプリント部26に送信する(ステップS207)。
【0062】
次に、ホストコンピュータ21は、メディア読取装置24を制御して、メディアからID番号及び暗証番号のデータを消去する(ステップS208)。
【0063】
一方、プリント部26のCPU2611は、ホストコンピュータ21からID番号、個人情報、顔画像情報を受信すると(ステップS209)、プリント装置262を制御して、受信したID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントさせて、IDカードを再発行する(ステップS210)。
【0064】
以上に説明した、本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システム1000によれば、受付装置1がIDカード発行装置2とネットワークで接続されていない場合に、暗証番号とID番号とを対応付けて記憶させたメディアと申請書と顔写真とをIDカード発行装置2へ郵送することができるので、暗証番号とID番号とが記載された申請書を郵送する従来のIDカード発行システムに比べ、郵送工程において申請書が間違って第三者に見られてしまうことによって暗証番号が第三者に知られてしまうことを防ぐことができ、暗証番号の秘匿性を高めることができる。
また、ID番号と暗証番号とが別々に入力されるので、ID番号と暗証番号とが記載された申請書を用いる場合に比べて、ID番号と暗証番号が第三者に知られてしまう可能性を低くすることができ、暗証番号の秘匿性を高めることができる。
また、申請書に暗証番号が記載されないので、当該申請書を管理する負担を軽減できるとともに、暗証番号の秘匿性を向上させることができる。
【0065】
また、ホストコンピュータ21は、暗証番号とID番号とを対応付けて記憶装置22に記憶させた後、当該暗証番号をメディアから消去するので、暗証番号とID番号とを対応付けて記憶装置22に記憶させた後において、メディアから当該暗証番号とID番号が第三者に知られてしまうことを防ぐことができ、暗証番号の秘匿性をより向上させることができる。
【0066】
また、暗証番号読取装置13により暗証番号記入書から暗証番号を読み取った後に、当該暗証番号記入書を申請者に返却することができ、申請者が暗証番号を忘れてしまうことも防ぐことができる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかるIDカード発行システム2000について説明する。第2の実施形態に係るIDカード発行システム2000は、第1の実施形態に係るIDカード発行システム1000における受付装置1,IDカード発行装置2の構成の一部が異なるので、同一の構成については同じ符号を付すとともにその説明を省略する。
【0068】
<IDカード発行システムの構成>
まず、本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システム2000の構成を、図5を参照して説明する。
【0069】
受付装置10は、例えば、図5に示すように、エンジニアリング・ワーク・ステーション(以下、EWS)11,識別情報読取手段としてのID番号読取装置12,入力手段としての暗証番号読取装置13,撮影手段としての画像処理装置15,メディア記録装置140等を備えて構成される。
【0070】
画像処理装置15は、例えば、図5に示すように、カメラ151、TVモニタ152などを接続している。画像処理装置15は、カメラ151により取得された顔画像情報(アナログビデオ信号)を、デジタル化して、EWS11に出力する。
【0071】
カメラ151は、例えば、オペレータによって撮影開始ボタン(図示省略)が押下されると、申請者の顔を中心とした胸像を撮影して、申請者の顔画像情報を取得する。
【0072】
TVモニタ152は、カメラ151により取得した顔画像情報に基づく顔画像を表示する。オペレータは、TVモニタ152に表示された顔画像を見て、当該顔画像の顔画像情報を、IDカードにプリントする顔画像の顔画像情報として確定するか否かを判断することができる。
【0073】
メディア記録装置140は、磁気方式記録装置等である、フロッピーディスクドライブ、MOドライブ、CDドライブ、DVDドライブ等であり、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより制御されて、ID番号読取装置12により読み取られたID番号と,暗証番号読取装置13により読み取られた暗証番号と,画像処理装置15により取得された顔画像情報とを対応付けてメディアに記録する。なお、暗証番号は暗号化されてメディア記録装置140によりメディアに記録されてもよい。
【0074】
メディア読取装置240は、受付装置10から郵送されたメディアから申請者のID番号、暗証番号、顔画像情報を読み取り、取得手段として機能する。
<処理>
次に、IDカード発行システム2000における処理(受付処理,IDカード発行処理,IDカード再発行処理)について説明する。
【0075】
<受付処理>
まず、IDカード発行システム2000の受付装置10における、受付処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0076】
まず、オペレータにより申請書がID番号読取装置12に挿入されると、ID番号読取装置12により申請書からID番号が読み取られる(ステップS301)。
【0077】
次に、オペレータにより暗証番号記入書が暗証番号読取装置13に挿入されると、暗証番号読取装置13により暗証番号記入書から暗証番号が読み取られる(ステップS302)。なお、暗証番号が読み取られた後、当該暗証番号記入書は申請者に返却される。
【0078】
次に、オペレータにより画像処理装置15が操作されて、カメラ151により申請者の顔を中心とした胸像が撮影されて顔画像情報が生成され、TVモニタ152に当該顔画像情報に基づく顔画像が表示され、オペレータによって顔画像が確定されることにより、顔画像情報が取得される(ステップS303)。
【0079】
次に、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより、メディア記録装置140が制御されて、ステップS301で読み取られたID番号と,ステップS302で読み取られた暗証番号と,ステップS303で取得された顔画像情報とが対応付けられてメディアに記録される(ステップS304)。なお、暗証番号は、暗号化されてメディア記録装置140によりメディアに記録されてもよい。
【0080】
<IDカード発行処理>
次に、IDカード発行システム2000における、IDカードを発行する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
まず、オペレータにより申請書の記載に基づいて入力装置25が操作されることにより、入力装置25から申請者の個人情報等が入力される(ステップS401)。
【0082】
次に、オペレータにより、受付装置10から郵送されたメディアがメディア読取装置240に挿入され、メディア読取装置240により当該メディアからID番号、暗証番号、顔画像情報が読み取られる(ステップS402)。なお、暗証番号が暗号化されて記録されている場合には、解読されてメディア読取装置240により当該暗証番号が読み取られる。
【0083】
次に、ホストコンピュータ21は、ステップS301で得られた個人情報とステップS302で得られたID番号、暗証番号、顔画像情報とを対応付けて個人情報データベース221に記憶する(ステップS403)。
【0084】
次に、ホストコンピュータ21は、メディア読取装置240を制御して、メディアからID番号、暗証番号、顔画像情報のデータを消去する(ステップS404)。ここで、ID番号と顔画像情報は必ずしもメディアから消去される必要はなく、消去されずにIDカード発行後における確認作業等の終了後においてメディアから当該ID番号及び顔画像情報が消去されてもよい。
【0085】
次に、ホストコンピュータ21は、個人情報送信プログラム(図示省略)を実行することにより、個人情報データベース221からID番号、個人情報、顔画像情報を読み出してプリント部26に送信する(ステップS405)。
【0086】
次に、プリント部26のCPU2611は、ホストコンピュータ21からID番号、個人情報、顔画像情報を受信すると(ステップS406)、プリント装置262を制御して、受信したID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントさせて、IDカードを発行する(ステップS407)。
<IDカード再発行処理>
次に、IDカード発行システム2000における、IDカードを再発行する処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0087】
まず、受付装置10のオペレータにより、IDカードの再発行の申請書がID番号読取装置12に挿入されると、ID番号読取装置12により当該申請書からID番号が読み取られる(ステップS501)。
【0088】
次に、オペレータにより暗証番号記入書が暗証番号読取装置13に挿入されると、暗証番号読取装置13により暗証番号記入書から暗証番号が読み取られる(ステップS502)。なお、暗証番号が読み取られた後、当該暗証番号記入書は申請者に返却される。
【0089】
次に、オペレータにより画像処理装置15が操作されて、カメラ151により申請者の顔を中心とした胸像が撮影されて顔画像情報が生成され、TVモニタ152に当該顔画像情報に基づく顔画像が表示され、オペレータによって顔画像が確定されることにより、顔画像情報が取得される(ステップS503)。
【0090】
次に、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより、メディア記録装置140が制御されて、ステップS501で読み取られたID番号と,ステップS502で読み取られた暗証番号と,ステップS503で取得された顔画像情報とが対応付けられてメディアに記録される(ステップS504)。なお、暗証番号は、暗号化されてメディア記録装置140によりメディアに記録されてもよい。
そして、当該申請書と当該メディアがIDカード発行装置2へと郵送される。
【0091】
次に、IDカード発行装置2のオペレータにより、受付装置10から郵送されたメディアがメディア読取装置240に挿入され、メディア読取装置240により当該メディアからID番号、暗証番号、顔画像情報が読み取られる(ステップS505)。なお、暗証番号が暗号化されて記録されている場合には、解読されてメディア読取装置240により当該暗証番号が読み取られる。
【0092】
次に、ホストコンピュータ21は、認証プログラム(図示省略)を実行することにより、ステップS201で入力されたID番号とステップS202で入力された暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致するか否かを判断する(ステップS506)。
【0093】
ステップS506において、ホストコンピュータ21が、入力されたID番号と暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致しないと判断した場合には(ステップS506;No)、IDカードの再発行処理を終了する。
一方、ステップS506において、ホストコンピュータ21が、入力されたID番号と暗証番号が個人情報データベース221に記憶されているID番号と暗証番号に一致すると判断した場合には(ステップS506;Yes)、ホストコンピュータ21は、個人情報送信プログラム(図示省略)を実行することにより、個人情報データベース221からID番号,個人情報を読み出し、当該ID番号,個人情報とステップS505で取得された顔画像情報とをプリント部26に送信する(ステップS507)。
【0094】
次に、ホストコンピュータ21は、メディア読取装置240を制御して、メディアからID番号、暗証番号、顔画像情報のデータを消去する(ステップS508)。ここで、ID番号と顔画像情報は必ずしもメディアから消去される必要はなく、消去されずにIDカード再発行後における確認作業等の終了後においてメディアから当該ID番号及び顔画像情報が消去されてもよい。
【0095】
一方、プリント部26のCPU2611は、ホストコンピュータ21からID番号、個人情報、顔画像情報を受信すると(ステップS509)、プリント装置262を制御して、受信したID番号、個人情報、顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントさせて、IDカードを再発行する(ステップS510)。
【0096】
以上に説明した、本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システム2000によれば、第1の実施形態に係るIDカード発行装置1000と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、受付装置10において、CPU111が記録プログラム1131を実行することにより、画像処理装置15により取得された申請者の顔画像情報と、ID番号と、暗証番号とが対応付けられてメディアに記憶させられるので、IDカード発行装置2において、申請者のID番号と暗証番号と顔画像情報との対応付けを行わなくてもよくなることとなって、当該ID番号と暗証番号と顔画像情報とを効率良く記憶装置22に記憶させることができる。
【0097】
なお、暗証番号読取装置13は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等を備えて構成され、オペレータが暗証番号記入書に記載された暗証番号をこれらのキーを操作することに伴う押下信号をEWS11に出力することにより、該ID番号を入力するものであってもよい。この場合、暗証番号は申請書に数字又はマークシートの塗りつぶしにより記載される。
また、入力手段は、暗証番号読取装置13以外にも、例えば、申請者による文字/数字キー入力が可能な入力装置としてもよい。
また、ID番号読取装置12は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等を備えて構成され、オペレータが申請書に記載されたID番号をこれらのキーを操作することに伴う押下信号をEWS11に出力することにより、該ID番号を入力するものであってもよい。この場合、ID番号は申請書に数字又はマークシートの塗りつぶしにより記載される。
また、IDカードの再発行において、ID番号と暗証番号は受付装置1において読み取られることとしたが、IDカード発行装置2において、オペレータにより入力装置25から入力されてもよい。
また、IDカードの再発行において、暗証番号が変更されてもよい。その場合には、暗証番号読取装置13により再発行直前に使用されている暗証番号と再発行後に使用予定の暗証番号とが読み取られ、個人情報データベース221に記憶されたID番号及び暗証番号とID番号読取装置12により読み取られたID番号及び再発行直前に使用されている暗証番号とが一致する場合にのみ、再発行直前に使用されている暗証番号が再発行後に使用予定の暗証番号に変更されるようにすればよい。
また、暗証情報として、暗証番号を例に挙げて説明したが、暗証情報は暗証番号に限られるものではなく、申請者を特定できるID番号以外の他のデータであってもよく、例えば、申請者の生体情報が暗号化されて暗証情報記入書に記載されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システムの受付装置における受付処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システムにおけるIDカードの発行処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るIDカード発行システムにおけるIDカードの再発行処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システムの受付装置における受付処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システムにおけるIDカードの発行処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るIDカード発行システムにおけるIDカードの再発行処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0099】
1,10 受付装置
12 ID番号読取装置(識別情報読取手段)
13 暗証番号読取装置(入力手段,暗証情報読取手段)
15 画像処理装置(撮影手段)
111 CPU(媒体記録制御手段)
1131 記録プログラム(媒体記録制御手段)
2 IDカード発行装置(発行装置)
21 ホストコンピュータ(記憶制御手段)
22 記憶装置(記憶手段)
24,240 メディア読取装置(取得手段)
1000,2000 IDカード発行システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請書の提出によりIDカードの発行の申請を受け付ける受付装置と、
申請者の識別情報と個人情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備え、申請者の顔画像情報と前記記憶手段に記憶された当該申請書の個人情報とによりIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、
前記受付装置は、
前記申請書から識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
申請者の暗証情報の入力を行うための入力手段と、
前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報と、前記入力手段に入力された暗証情報とを対応付けて記録媒体に記憶させる媒体記録制御手段と、を備え、
前記発行装置は、
前記記録媒体から申請者の暗証情報と識別情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された申請者の暗証情報と識別情報と前記個人情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項2】
請求項1記載のIDカード発行システムにおいて、
前記受付装置は、
申請者の顔画像を撮影して顔画像情報を取得する撮影手段を備え、
前記媒体記録制御手段は、
前記撮影手段により取得された申請者の顔画像情報と、前記識別情報と、前記暗証情報とを対応付けて記憶媒体に記憶させることを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項3】
前記記憶制御手段は、
前記取得手段により取得された申請者の暗証情報と識別情報とを対応付けて前記記憶手段に記憶させた後、当該暗証情報を前記記録媒体から消去することを特徴とする請求項1又は2に記載のIDカード発行システム。
【請求項4】
前記入力手段は、
申請者の暗証情報が機械的に暗号化されて記入された暗証情報記入書から、暗証情報を読み取る暗証情報読取手段であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のIDカード発行システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−338520(P2006−338520A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−164296(P2005−164296)
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】