MRI生検デバイス
【課題】生検処置時に患者胸部を保持するための圧縮アセンブリを提供する。
【解決手段】生検処置時に患者胸部を保持するための圧縮アセンブリ22である。この圧縮アセンブリ22は、フレームおよび圧縮板を有する。フレームは、接続部材を介して位置決め部材16と連結される。これらの接続部材は、圧縮アセンブリ22が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように構成される。このような構成により生検デバイスによる細胞へのアクセスを可能にし、多様なアクセスポイントを提供する。
【解決手段】生検処置時に患者胸部を保持するための圧縮アセンブリ22である。この圧縮アセンブリ22は、フレームおよび圧縮板を有する。フレームは、接続部材を介して位置決め部材16と連結される。これらの接続部材は、圧縮アセンブリ22が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように構成される。このような構成により生検デバイスによる細胞へのアクセスを可能にし、多様なアクセスポイントを提供する。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は概して、画像化支援による組織標本採取方法に関し、より詳細には、皮下生検の取得および病変部の除去のために、生検プローブを磁気共鳴映像法(MRI)胸部コイル部へ配置するための改善された方法に関する。
〔発明の背景〕
【0002】
近年、コア生検デバイスを画像化技術と組み合わせて、胸部細胞中の病変部の標的化をより良く行うことが行われている。このような目的のために市販されている製品の1つが、Ethicon Endo−Surgery,IncからMAMMOTOME(登録商標)という登録商標名で市販されている。このようなデバイスの一実施形態について、1996年6月18日にBurbankらに発行された米国特許第5,526,822号に記載が有る。本明細書中、参考のため、本発明を限定しない範囲において、同文書を援用する。同文書によるデバイスのハンドルは、磁気共鳴映像法(MRI)機器の高磁界から遠位位置に配置された遠隔配置制御モジュールから、機械力および電力ならびに真空補助を受け取る。
【0003】
上記参照文献から分かるように、上記器具は、画像誘導型経皮コアリング胸部生検器具である。この器具は、真空支援によるものであり、細胞サンプル採取工程のうち数工程が自動化されている。医師は、このデバイスを用いて、「積極的に」(すなわち、真空を用いて)細胞を採取し、その後当該細胞を身体から取り出す。その結果、硬度の異なる細胞のサンプリングが可能になる。加えて、側部に開口するアパチャも用いられており、病変部中への侵入が回避されている。病変部中への侵入が発生した場合、当該質量が押し出されてしまい得、トラック転移が発生したり、あるいは、内部で残留造影剤が循環している血腫が、疑わしい病変部中の改善を模倣したりし得る。側部アパチャは、プローブ長手方向軸周囲を回転することができ、これにより、プローブの再配置無しに複数の細胞サンプルが得られる。これらの特徴により、大型病変部の実質的サンプリングと、小型病変部の完璧な除去とが可能となっている。
【0004】
従来では、生検の前に、臨床医は、胸部を圧縮システム中に固定する。この圧縮システムは、胸部を軽く圧縮することで、残りの処置のために胸部を静止位置で捕獲および保持するものである。このような圧縮システムは、患者胸部の圧縮および固定を行うように調節可能な2つ以上の圧縮部材から主になる。一般的に、胸部へのアクセスは、これら圧縮部材中の固定スロット、グリッドまたはアパチャを介して達成される。処置中に胸部を十分に制止するための十分な表面面積を提供するために、このようなアパチャの数および臨床医が利用可能なアクセスポイント対応数は限定されている。一般的に、圧縮部材中に存在するアクセスポイントの数が多いほど、処置時の圧縮部材による胸部の固定効果が低くなる。
【0005】
生検デバイスを挿入することが可能な固定開口部を設けると、圧縮部材を所定位置に配置した後の臨床医のアクセス可能位置が限定され得る。圧縮部材によって遮断された位置へ臨床医がアクセスを望む場合、アパチャ等が所望の標的領域と一致するように圧縮部材を再配置することが必要となることが多い。圧縮部材を再配置する代わりに、臨床医は、限定されたアクセス領域内で作業することを試みてしまい得、その場合、生検処置の精度または有効性を低減してしまう場合がある。さらには、開口部が固定されていると、開口領域において必要量よりも少ない量の支持が発生し得、また、閉鎖領域では、胸部の狭領域上に高圧がかかり得る。
【0006】
従って、圧縮システムの再調整を必要とすること無く臨床医に広範囲のアクセスポイントを提供する生検処置用圧縮部材が得られると、有利である。また、処置実施時に所定位置の胸部を効果的に保持する能力を維持しつつ、胸部における利用可能アクセスポイント数を増加させる圧縮部材が得られると、さらに有利である。
【0007】
〔発明の概要〕
圧縮アセンブリが開示される。上記圧縮アセンブリは、MRI医療処置および/または生検処置時に用いられる位置決め器材等に連結することが可能なフレームを含む。上記フレームは、上記フレーム内部に配置された複数の圧縮部材を含み得る。これらの圧縮部材は、1つまたは複数の壊れやすいかたまたは係合解除な可能部材により、上記フレームに連結することができる。上記係合解除可能部材が破砕または除去されると、上記圧縮部材を解放することができ、これにより、医師が所望の位置において患者胸部にアクセスすることができる。これらの圧縮部材は、解放後、上記フレームに再度取り付けることができる。
【0008】
フレームを含む圧縮アセンブリが開示される。上記フレームは、MRI医療処置および/または生検処置時に用いられる位置決め器材等に連結することができる。上記フレームは、上記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材を含み得る。上記調節可能圧縮部材は、上記フレームにスライド可能に連結することができる。上記圧縮部材が調節または移動されると、アクセスポイントが得られ、これにより、医師は、所望位置において患者胸部にアクセスすることができる。
【0009】
本発明の上記および他の目的および利点は、添付図面およびその説明から明らかとなる。
【0010】
〔発明の詳細な説明〕
本明細書中援用されかつ本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を示し、上記にて述べた本発明の概要および下記の実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明する。
【0011】
図面に戻ると、図面中、いくつかの図において、類似の参照符号は類似の構成要素を指す。図1において、磁気共鳴映像法(MRI)生検システム10(本明細書、以下生検システム10と呼ぶ)は、MRI機器12、患者支持部28、位置決め器材16および生検デバイス14を含む。
【0012】
図1〜図3を参照して、生検システム10は、制御モジュール(図示せず)を含む。この制御モジュールは典型的には、MRI機器12を内蔵する遮蔽室の外部に配置されるか、または、自身の強磁界および/または高感度無線周波数(RF)信号検出アンテナとの有害相互作用を軽減するために、少なくとも遠隔位置に配置される。この制御モジュールは、生検デバイス14の制御および電力供給を行う。この生検デバイス14は、MRI機器12に密接した状態での使用に適している。生検デバイス14の一例として、上述したMAMMOTOME(登録商標)器具がある。生検デバイス14は、位置決め器材16により、高精度に配置される。位置決め器材16は、患者支持部28に取り付けられ、患者支持部28は、処置実施時ずっと患者を支持する。誘導アセンブリ20を位置決め器材16に取り付けると、業界において公知のような当該処置の特定部位における生検デバイス14の選択的使用と共に、画像化および治療柔軟度を増加させることができる。誘導アセンブリ20は、位置決め器材16に取り付けてもよいし、あるいは、位置決め器材16と別個に固定してもよい。一例において、誘導アセンブリ20を位置決め器材16から独立した様態で取り付けると有利である場合がある。例えば、有意な質量を持つ生検デバイス14を用いる場合、生検システム10の標的化機能および生検機能を分断して、臨床医が生検デバイス14を支持することを可能にすると有利である場合がある。位置決め器材16は、患者胸部の所定位置での保持および処置時の胸部へのアクセスのための圧縮アセンブリ22を含む。圧縮アセンブリ22の例について、本明細書中、より詳細に説明する。
【0013】
図4〜図5を参照して、圧縮アセンブリ22の一例が図示されている。圧縮アセンブリ22は、フレーム30を有する。このフレーム30は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮板32を有する。圧縮アセンブリ22のフレーム30は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材34を介して、位置決め器材16と連結可能である。これらの接続部材34は、圧縮アセンブリ22が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0014】
フレーム30は、例えば、矩形形状であり、自身の内部に配置された複数の除去可能な圧縮板32を有し得る。図示の例において、圧縮板32は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム30に取り外し可能に連結される。図4を参照して、1つまたは複数の圧縮板32を除去する前の圧縮アセンブリ22が図示されている。使用前において、フレーム30は、例えば、均一なサイズおよび形状の20個の圧縮板32を含み得、これにより、実質的に連続する表面領域がフレーム30内に得られる。これらの圧縮板32およびフレーム30は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム30および/または圧縮板32は、所望の形状または構成(例えば、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する円形状、楕円形状または3次元の複数階からなる形状、曲線形状(ただし、これに限定されない))で構成可能であることが理解される。
【0015】
図5を参照して、圧縮板32は、隣接する圧縮板32および/またはフレーム30に取り外し可能に連結され得、その際、圧縮板32とフレーム30との間には、1つまたは複数の係合解除可能部材36が接続される。これらの係合解除可能部材36は、ポリマータブ、再取付可能クリップ、圧縮部材と他の圧縮部材および/またはフレームとの間のスナップ、壊れやすい連結器、あるいは他の任意の適切な接続機構を含み得る。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮板32は、隣接する圧縮板32および/またはフレーム30の取り付けのために、自身の各側部上に配置された全部で4個の係合解除可能部材36を持ち得る。これらの係合解除可能部材36は、圧縮板32と共に一体成形してもよいし、例えば接着剤等で圧縮板32に取り付けてもよいし、あるいは、除去可能でありかつ再取付可能としてもよい。これらの係合解除可能部材36を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材36および/または圧縮板32に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材36の破砕、除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0016】
再度図4〜図5を参照して、使用時において、圧縮システム22は、全圧縮板32が無傷な様態で、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム22の配置および固定後は、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される板上の領域を特定することができる。この領域を特定した後、臨床医は、係合解除可能部材36を破砕するかまたは別の場合に除去することにより、当該領域中の1つまたは複数の圧縮板32を除去することができる。例えば圧縮板32を包囲するこれら4つの係合解除可能部材36を除去すると、圧縮板32が解放され、臨床医が除去することができる。圧縮板32の除去後は、臨床医は、生検デバイス14により、新規生成されたアクセスポイントを介して胸部にアクセスすることができる。一例において、生検サンプル採取後、圧縮板32は、圧縮アセンブリ22に再度取り付けることができる。
【0017】
図示の例に従って圧縮アセンブリ22を提供すると、フレーム30内での患者胸部へのほとんど無制限のアクセスを臨床医に提供することができる。標的領域の特定後、臨床医は、所望の細胞領域へ直接アクセスするために主要コンポーネントを再調整する必要が無い。臨床医は、標的細胞位置に対応する圧縮アセンブリ22からこれらの圧縮板32を除去し、その後、生検デバイス14を標的細胞位置に挿入するだけでよい。さらに、圧縮アセンブリ22は、アクセスが必要な領域のみにおいて臨床医が空隙またはアパチャを生成することを可能にすることにより、患者胸部をより確実に保持することができる。同様に、胸部へのアクセスが所望されていない広い表面領域を設けることにより、胸部細胞の狭領域への高レベル圧力を回避することができる。利用可能表面領域のうち必要な部位のみを除去することにより、患者胸部へのアクセス増大を可能にしつつ、圧縮アセンブリ22の胸部保持能力を増加することができる。増大した表面領域による胸部の固定を可能にしつつ胸部細胞への臨床医のアクセス増大を得ることにより、生検処置の精度および容易度を改善することができる。本明細書中開示される圧縮アセンブリおよび/または圧縮部材の例は、単回使用または複数回使用に合わせて構成可能であることが理解される。
【0018】
図6〜図7を参照して、圧縮アセンブリ122の別の例が図示されている。この圧縮アセンブリ122は、2個の圧縮部材または圧縮板132を備え、これらの2個の圧縮部材または圧縮板132はフレーム130から除去されている。圧縮アセンブリ122のフレーム130は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材134を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材134は、圧縮アセンブリ122が調節可能となり、かつ/または、位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0019】
フレーム130は、例えば、矩形形状であり、内部に形成された複数の除去可能な圧縮板132を有し得る。図示の例において、これらの圧縮板132は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム130に取り外し可能に連結される。図6aを参照して、2枚の圧縮板132を除去した後の圧縮アセンブリ122が図示されている。使用前、フレーム130は、例えば、均一なサイズおよび形状20個の圧縮板132を含み得、これにより、実質的に連続する表面領域がフレーム130内に得られる。使用時、図示のように、1つまたは複数の圧縮板132を除去することができ、これにより、患者胸部へのアクセスが容易になる。圧縮板132およびフレーム130は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム130および/または圧縮板132は、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。
【0020】
図7を参照して、圧縮板132は、係合解除可能部材136により、隣接する圧縮板132および/またはフレーム130に取り外し可能に連結可能である。この係合解除可能部材136は、接続されているか、または、別の場合に隣接する圧縮板132とフレーム130との間に接続を形成する。係合解除可能部材136は、例えば、臨床医が容易に把持可能でありかつ手で取り外し可能なタブ140を含み得る。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮板132は、隣接する圧縮板132および/またはフレーム130の取り付けのために、自身の各側部上に配置された全部で4個の係合解除可能部材136を持ち得る。これらの係合解除可能部材136は、圧縮板132と共に一体成形してもよいし、あるいは、例えば接着剤等で圧縮板132に取り付けてもよい。これらの係合解除可能部材136を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材136および/または圧縮板132に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば、係合解除可能部材136の破砕、除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0021】
図6bを参照して、圧縮アセンブリ160の別の例が図示されている。この圧縮アセンブリ160は、フレーム170を有する。このフレーム170は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮板162を備える。圧縮アセンブリ160のフレーム170は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材164を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材164は、圧縮アセンブリ160が調節可能となりかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0022】
フレーム170は、例えば、矩形形状であり、内部に配置された複数のスライド可能または可動圧縮板162を含み得る。図示の例において、これらの圧縮板162は矩形形状であり、スライド可能な舌部および溝構成により、隣接する圧縮板および/またはフレーム170に連結される。図6bを参照して、(隣接する圧縮板162によって形成された舌部および溝に沿った垂直方向平面内において圧縮板162をスライドさせることによって)フレーム170内部において圧縮板162を除去した後の圧縮アセンブリ160が図示されている。各圧縮板162および/またはフレーム170は、舌部および/または溝を含み得、これにより、圧縮板162は、フレーム170内において垂直方向および/または水平方向において自由に移動することが可能となる。
【0023】
使用前、フレーム170は、例えば、19個の圧縮板162を含み得る。これらの圧縮板162は、均一なサイズおよび形状であり、これにより、単一の圧縮板のサイズの開口部を除いたフレーム170内において、実質的に連続する表面領域が得られる。隣接する圧縮板162間のスライド可能な舌部および溝接続および/またはフレーム170を用いて、臨床医は、標的細胞位置と一列になったアクセスポイントとして不在の圧縮板によって得られた空隙が配置されるまで、圧縮板を互いに調節、スライドまたは別の場合に移動させることができる。可動アクセスポイントが得られると、臨床医は、胸部保持のための十分な表面領域を確保しつつ、広範囲の細胞位置へアクセスすることができる。圧縮アセンブリ160は、任意の適切な数の圧縮部材または圧縮板162を含み得、任意の所望のサイズおよび構成の可動空隙、アパチャまたはアクセスポイントを持つことができることが理解される。さらに、例えば、2つ以上の圧縮板を除去することで、複数のアクセスポイントを同時に形成することができることが企図される。
【0024】
これらの圧縮板162およびフレーム170は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム170および/または圧縮板162は、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。圧縮板162の動きは、例えば、隣接する圧縮板162間の舌部および溝関係および/またはフレーム170あるいは他の任意の適切な調節手段により、容易化が可能である。
【0025】
図8〜図12を参照して、フレーム230を有する圧縮アセンブリ222の別の例が図示されている。このフレーム230は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮棒232を備える。圧縮アセンブリ222のフレーム230は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材234を介して、位置決め器材16に連結することが可能である。これらの接続部材234は、圧縮アセンブリ222が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0026】
フレーム230は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の除去可能な圧縮棒232を備える。図示の例において、これらの圧縮棒232は、矩形形状であり、両端においてフレーム230に取り外し可能に連結されている。図8a〜8bを参照して、圧縮棒232を除去する前の圧縮アセンブリ222が図示されている。一例において、フレーム230は、例えば、5本の圧縮棒232を含み得る。これらの5本の圧縮棒232は、均一なサイズおよび形状であり、1つまたは複数の圧縮棒232を除去すること無く胸部へのアクセスが利用可能となるように、空間を空けて配置されている。臨床医がアクセス増大を望む場合、1本または複数本の圧縮棒232を除去して、このようなアクセスを可能にすることができる。さらなるアクセスポイントを形成する能力と共に確立されたアクセスポイントを提供することで、臨床医は、必要となるまで圧縮アセンブリ222を改変せずに処置を迅速に行うことができる。これらの圧縮棒232およびフレーム230は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム230および/または圧縮棒232は、任意の所望の形状または構成(例えば、水平方向形状または構成、垂直方向形状または構成、斜め方向形状または構成、人間工学的形状または構成、曲線状の形状または構成および/または患者の解剖学的構造をモデル化または当該構造に適合した任意の適切な形状)に構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の圧縮棒232を設けてもよいことが企図される。図8aを参照して、水平方向圧縮棒232を有する圧縮アセンブリ222の一例が図示されている。図8bを参照して、垂直方向圧縮棒232を有する圧縮アセンブリ222の一例が図示されている。
【0027】
図9〜図10を参照して、これらの圧縮棒232は、接続された係合解除可能部材236によってあるいは別の場合に双方間に接続を設けることにより、フレーム230に取り外し可能に連結可能である。これらの係合解除可能部材236は、ポリマータブあるいは他の任意の適切な連結機構または取り付け機構であればよい。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮棒232は、各端において単一の係合解除可能部材236を持つことができる。これらの係合解除可能部材236は、圧縮棒232と共に一体成形してもよいし、例えば接着剤、スナップ等で圧縮棒232に取り付けてもよい。これらの係合解除可能部材236を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材236および/または圧縮棒232に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材236の破砕、係合解除、除去、スナップ解除または連結解除に適合されたツールによって達成することができる。さらに、これらの圧縮棒232はフレーム230に再取付可能であることが企図される。
【0028】
図11〜図12を参照して、圧縮棒232(図11)の除去前および圧縮棒232(図12)の除去時の係合解除可能部材246の別の例が図示されている。図示の例において、係合解除可能部材246は、フレーム230に永久連結可能であり、かつ、係合解除可能部材246を破砕することにより、圧縮棒232のみから取り外すことができる。臨床医は、例えば係合解除可能部材246を破砕することにより、緩くなった係合解除可能部材246を廃棄する必要無く、圧縮棒232を除去することができる。一例において、係合解除可能部材246からフレーム230への接続は、係合解除可能部材246から圧縮棒232への接続よりも厚いかまたは別の場合により確実であり得る。臨床医が係合解除可能部材246を捩るか、曲げるか、トグル固定するなどすると、係合解除可能部材246と圧縮棒232との間の接続は、破砕可能な様態となり、これにより、係合解除可能部材246を緩めずに圧縮棒232を解放することができる。
【0029】
例示目的のために、係合解除可能部材246が開示されており、例えば、この係合解除可能部材246は、フレーム230に取り付ける時よりもより確実に圧縮棒に取り付けることができ、これにより、シール、タブ、クリップ、接続または他の適切な接続機構の破砕または除去時において、係合解除可能部材246は圧縮棒232に取り付けられたままであることが理解される。さらに、本明細書中開示される、壊れやすいかまたは係合解除可能な部材の例は、圧縮アセンブリの任意の適切な例に適用可能であることも理解される。さらに、本明細書中に開示される係合解除可能部材は、圧縮アセンブリに再度取り付け可能であり、これにより、所望であれば、臨床医は、圧縮棒、板、薄板、可動部材などを圧縮アセンブリに再度取り付けることができることが企図される。
【0030】
図8〜図12を参照して、使用時、圧縮アセンブリ222は、全圧縮板232が無傷な様態で、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム222の配置および保持後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望されるフレーム230内の領域を特定することができる。この領域が確立されたアクセスポートを介して既に開口している場合、臨床医は、圧縮アセンブリ222のコンポーネントのうち任意のものを除去せずに生検処置に進むことができる。所望のアクセス領域が圧縮棒232によって遮断された場合、臨床医は、係合解除可能部材236の破砕または除去により、標的領域中の1つまたは複数の圧縮棒232を除去することができる。例えば圧縮棒232の端部におけるこれら2つの係合解除可能部材236を除去すると、圧縮棒232が解放され得、臨床医はこれら圧縮棒232を除去することができる。圧縮棒232の除去後は、臨床医は、新規生成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14により胸部にアクセスすることができる。
【0031】
図13〜図15を参照して、フレーム330を有する圧縮アセンブリ322の別の例が図示されている。このフレーム330は、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材332を備える。圧縮アセンブリ322のフレーム330は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材334を介して位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材334は、圧縮アセンブリ322が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0032】
フレーム330は、例えば、矩形形状であり得、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材332を有する。図示の例において、これらの可動部材332は、矩形の薄板であり、舌部および溝中の両端においてフレーム330にスライド可能にまたは調節可能に連結される。図13〜図15を参照して、1つまたは複数の可動部材332の調節前の圧縮アセンブリ322が図示されている。一例において、フレーム330は、例えば7個の可動部材332を含み得る。これらの7個の可動部材332は、均一なサイズおよび形状であり、交互構成に配置される(図14)。このような構成において、例えば、4個の可動部材332が平面A−A周囲で調節可能またはスライド可能であり、3個の可動部材が平面B−B周囲で調節可能またはスライド可能である。図15を参照して、平面A−A周囲で調節可能な4個の可動部材332は、平面A−Aと平行な第1の軌道340中に舌および溝のような様式で進入することができる。平面B−B周囲で調節可能な3個の可動部材332は、平面B−Bと平行な第2の軌道342中に舌および溝のような様式で進入することができる。これらの可動部材332は、平面A−Aおよび平面B−B周囲で自由に調節可能としてもよいし、あるいは、例えば可動部材332の隣接表面346間の摩擦取付またはラチェットシステムにより、配置後に所定位置に保持してもよい。
【0033】
初期配置時、圧縮アセンブリ322中には、臨床医が患者胸部へアクセスすることを可能にする視認可能なアパチャまたは穴は存在しない場合がある。アクセスが所望される標的領域を特定後、1つまたは複数の可動部材332の調節、移動および/または除去を行って、これにより、生検デバイス14が挿入可能な適切な開口部を提供する。可動部材を332平面A−Aおよび平面B−B周囲で調節することにより、臨床医は、フレーム330の境界内において多様な領域にアクセスすることができる。可動部材332の調節は、任意の適切な機構(例えば、手動調節または当該目的に適合されたツール)によって行うことができる。可動部材332およびフレーム330は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム330および/または可動部材332は、(斜め方向、水平方向かつ/または垂直方向に配置された可動部材332等の)任意の所望の形状、厚みまたは構成に構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の平面周囲に交互に設けることが可能な任意の適切な数の可動部材332を設けてもよいことが企図される。
【0034】
圧縮アセンブリ322に可動部材332を設けると、臨床医がフレーム330内の広範囲領域を通じて胸部にアクセスすることが可能になる。臨床医は、アクセスポイント形成のために必要な可動部材332のみを移動させることにより、胸部の十分な支持を保持しつつ、所望の領域へアクセスすることができる。
【0035】
図16〜図18を参照して、フレーム430を有する圧縮アセンブリ422の別の例が図示されている。このフレーム430は、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材432を含む。圧縮アセンブリ422のフレーム430は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材434を介して、位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材434は、圧縮アセンブリ422が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することが可能である。
【0036】
フレーム430は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の可動部材432を含み得る。図示の例において、これらの可動部材432は、扇形の薄板であり、一端において、ヒンジ等によりフレーム430にスライド可能または調節可能に連結されている。図16〜図18を参照して、1つまたは複数の可動部材432の調節を行う前の圧縮アセンブリ422が図示されている。一例において、フレーム430は、例えば7個の可動部材332を含み得る。これら7個の可動部材332は、扇形状にされ、互いに積み重ねられている(図18)。例えば、各可動部材432は、フレーム430の前面に平行に延びる別個の平面の周囲でスライド可能または調節可能である。これらの可動部材432は、これら複数の平面周囲で自由に調節可能であり得、例えば可動部材432の隣接表面間の摩擦取付または他の任意の適切な手段により一旦配置されると、所定位置で保持することができる。
【0037】
初期配置時、圧縮アセンブリ422は、臨床医が患者胸部へアクセスすることを可能にする任意の視認可能なアパチャまたは穴を持っていない場合がある。アクセスが所望される標的領域を特定後、例えばフレーム430の一角に配置された軸またはヒンジ周囲で可動部材432を回転させることにより、1つまたは複数の可動部材432の調節または移動を行うことができる。可動部材432を回転させることにより、臨床医は、フレーム430の境界内の多様な位置にアクセスすることができる。これらの可動部材432の調節は、任意の適切な手段(例えば、手動調節または当該目的に適合されたツール)によって行うことができる。これらの可動部材432およびフレーム430は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム430および/または可動部材432は、任意の所望の形状、厚みまたは構成で構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の可動部材432を設けてよいことが企図される。一般的に、本明細書中に開示する圧縮アセンブリは、横方向、内側にまたはその他方向に使用可能であることが理解される。さらに、本明細書中の例は組み合わせ可能である(例えば、係合解除可能部材によって解放可能な可動部材の提供)ことが企図される。
【0038】
図19〜図20を参照して、フレーム530を有する圧縮アセンブリ522のいくつかの例が図示されている。このフレーム530は、内部に配置された複数のはめ込み型圧縮部材または圧縮棒532を備える。圧縮アセンブリ522のフレーム530は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材534を介して、位置決め器材16と連結することができる。接続部材534は、圧縮アセンブリ522が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能であるように、構成可能である。
【0039】
フレーム530は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数のはめ込み型圧縮部材または圧縮棒532を有し得る。図示の例において、これらのはめ込み型圧縮棒532は、円筒型形状であり、垂直方向に配置され、かつ、第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544を含む。フレーム530は、例えば、均一なサイズおよび形状の7個のはめ込み型圧縮棒532を含み得る。これらの7個のはめ込み型圧縮棒532は、MRI処置時に胸部が適切に支持されるように、間隔を空けて配置される。これらのはめ込み型圧縮棒532およびフレーム530は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム530および/またははめ込み型圧縮棒532は、内部に胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。
【0040】
さらに図19〜図20を参照して、所望のアクセス領域が露出されるように、第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544は、互いに上になり、内部に入りかつ/または互いの周囲にはまり込むことができる。第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544は、(例えば、当該部材の各端部においてフレーム530に接続されたガイドワイヤ546の周囲を)垂直方向に移動することができる。これらのはめ込み型部材540、542および544は、中央ボアを持つことができる。この中央ボアは、内部をガイドワイヤ546が通過し、はめ込み型部材540、542および544を調節する際の回転軸となる。これらのはめ込み型部材540、542および544は、摩擦取付または他の任意の適切な接続によってはめ込み型部材540、542および544が移動するまで静止位置で維持されるように、動作可能に構成することができる。移動または調節後、この摩擦取付により、はめ込み型部材540、542および544の位置を所望位置に維持することができる。一例において、はめ込み型部材540、542および544は、適合する直径を持ち、これにより、例えば、3個のはめ込み型部材540、542および544全てをガイドワイヤ546に沿った任意の点において互いに積み重ねることができ、患者胸部に対して広範囲のアクセスが得られる。さらに、はめ込み型部材540、542および544をテーパ状等にして、患者の皮膚への圧迫の可能性を低減することが企図される。
【0041】
再度図19〜図20を参照して、はめ込み型部材540、542および544は、患者胸部へのアクセスを可能にする任意の適切な構成で設けることができる。例えば、図19に示すように、第2のはめ込み型部材542は、第1のおよび第3のはめ込み型部材540および544をその内部に受け入れることができるように、比較的大きな直径を持ち得る。図20を参照して、別の例が図示されている。この例において、第1のはめ込み型部材540および第2のはめ込み型部材544は、第2のはめ込み型部材542を内部に受け入れることができるように構成された比較的大きな直径を持つ。はめ込み型圧縮棒532は、任意の適切な構成および/あるいは任意の適切なはめ込み型能力または調節可能能力を持つことができ、これにより、患者胸部への所望のアクセスを臨床医に提供することができることが理解される。例えば、垂直方向構成または水平方向構成両方において、任意の適切な数のはめ込み型部材が企図される。さらに、ガイドワイヤ546を用いる場合、ガイドワイヤ546の張力を変更して、はめ込み型部材542またはナックルを患者の解剖学的構造の形状に適合させることができる。さらに、ガイドワイヤ546が無い場合に、はめ込み型圧縮棒532を自動誘導型にしてもよいことが企図される。
【0042】
図21を参照して、フレーム730を有する圧縮アセンブリ722の一例が示されている。このフレーム730は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮棒732を備える。圧縮アセンブリ722のフレーム730は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材734を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材734は、圧縮アセンブリ722が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0043】
フレーム730は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の調節可能圧縮棒732を備え得る。図示の例において、これらの調節可能圧縮棒732は、円筒形状であり、垂直方向に配置され、また、フレーム730内において水平方向に移動可能でありかつ/または回転可能であるように、動作可能に構成される。水平方向の移動により、患者胸部への有利なアクセスポイントを得ることができ、回転により、患者の皮膚への圧迫の可能性を最小化することができる。フレーム730は、例えば、均一なサイズおよび形状の3本の調節可能圧縮棒732を含むことができる。これらの3本の調節可能圧縮棒732は、MRI処置時に胸部を適切に支持できるよう、間隔を空けて配置される。これらの調節可能圧縮棒732およびフレーム730は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム730および/または調節可能圧縮棒732は、胸部を確実に内部に保持するための十分な表面領域を提供しつつ、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成することができることが理解される。
【0044】
再度図21を参照して、これらの調節可能圧縮棒732は、一端における第1の調節可能保持部材736および反対端における第2の調節可能保持部材738により、回転可能かつ/または移動可能にフレーム730に連結することができる。これらの調節可能保持部材736および738は、第1の軌道740および第2の軌道742内に載置可能なように、構成することができる。一例において、これらの調節可能保持部材は、医師が一時的に遮断された胸部の一領域へのアクセスを望む場合に調節することが可能なように、動作可能に構成される。圧縮棒732は回転可能であるため、胸部の動きを最小化し、生検精度を最大化することが可能となる。
【0045】
さらなる例において、例えば、圧縮棒732の中央軸に対する向きに基づいて圧縮棒732が異なるジオメトリを持つ場合、調節可能圧縮棒732を回転させることができる。例えば、圧縮棒732を薄板形状にして、一面に大きな表面領域を設け、第2の面に低い表面領域を設けることができる。臨床医が圧縮棒732近隣の胸部へのアクセスを必要としない場合、圧縮棒732を回転させることで、高い表面領域を有する面を胸部に押圧して、確実に保持するようにすることができる。臨床医が圧縮棒732の領域内において生検サンプル採取を望む場合、圧縮棒732を回転等させることにより、低い表面領域を有する面を胸部に向かって回転させて、臨床医からのアクセスを増大させることができる。患者胸部への所望のアクセスを臨床医に提供できるように、圧縮棒732に任意の適切な構成および/あるいは任意の適切な回転または動き能力を持たせることができることが理解される。
【0046】
図22を参照して、フレーム830を有する圧縮アセンブリ822の一例が図示されている。このフレーム830は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板832を備える。圧縮アセンブリ822のフレーム830は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材834を介して、位置決め器材16と連結することができる。接続部材834は、圧縮アセンブリ822が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0047】
フレーム830は、例えば矩形形状であり、内部に配置された複数の除去可能な圧縮薄板832を有する。図示の例において、これらの圧縮薄板832は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム830に取り外し可能に連結される。再度図22を参照して、1つまたは複数の圧縮薄板832の除去前の圧縮アセンブリ822が図示されている。使用前、フレーム830は、例えば、均一なサイズおよび形状の複数の六角形状として組織された複数の圧縮薄板832を含み得る。しかし、任意の組織が企図されることが理解される。これらの圧縮薄板832およびフレーム830は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム830および/または圧縮薄板832は、任意の所望の形状または構成(例えば、患者の解剖学的構造に適合するように設計され、胸部を内部で確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する構成)で構成することができることが理解される。
【0048】
再度図22を参照して、これらの圧縮薄板832は、圧縮薄板832間に接続された係合解除可能部材836により、隣接する圧縮薄板832および/またはフレーム830に取り外し可能に連結することができる。これらの係合解除可能部材836は、ポリマータブ、再取付可能なクリップ、圧縮部材と別の圧縮部材および/または当該フレームとの間のスナップ嵌め、壊れやすい連結器あるいは他の任意の適切な接続機構であればよい。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮薄板832は、隣接する圧縮薄板832および/またはフレーム830の取り付けのために、自身の各端部において係合解除可能部材36を持つことができる。これらの係合解除可能部材836は、圧縮薄板832と共に一体形成してもよいし、例えば接着剤等で圧縮薄板832に取り付けてもよいし、あるいは、除去可能でありかつ再取付可能としてもよい。一例において、これらの係合解除可能部材836を外側に突出させて、これにより、臨床医は、係合解除可能部材836および/または圧縮薄板832に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材836の除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0049】
再度図22を参照して、使用時において、全圧縮薄板832が無傷な様態で、圧縮システム822を患者胸部に対して配置することがでる。圧縮システム822の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される当該板上の領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、係合解除可能部材836を破砕または別の場合に除去することにより、この領域内の1つまたは複数の圧縮薄板832を除去することができる。例えば圧縮薄板832の両端における2個の係合解除可能部材836が除去されると、圧縮薄板832が解放され、臨床医が圧縮薄板832を除去することができる。圧縮薄板832の除去後、臨床医は、新規生成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。一例において、生検サンプル採取後、圧縮薄板832を圧縮アセンブリ822に再度取り付けることができる。
【0050】
図23を参照して、フレーム930を有する圧縮アセンブリ922が図示されている。このフレーム930は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板932を備える。圧縮アセンブリ922のフレーム930は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材934を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材934は、圧縮アセンブリ922が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0051】
フレーム930は、例えば矩形形状であり、複数の調節可能および/または内部に配置された屈曲可能圧縮薄板932を有することができる。図示の例において、これらの圧縮薄板932は一般的に矩形形状であり、その各端部において可撓性部材936を含む。フレーム930は、例えば5枚の圧縮薄板932を含み得る。これらの5枚の圧縮薄板932は、均一なサイズおよび形状であり、フレーム930内に分散配置されている。これらの圧縮薄板932およびフレーム930は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム930および/または圧縮薄板932は、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成することができることが理解される。
【0052】
図23を再度参照して、これらの圧縮薄板932は、永久的にまたは取り外し可能にフレーム930に連結することができる。これらの可撓性部材936は、一例において、圧縮薄板を容易に屈曲または調節することによって胸部への広範囲のアクセスを提供するエラストマー系材料で構成される。これらの可撓性部材936は、圧縮薄板932と共に一体形成してもよく、例えば、圧縮薄板932に対して十分な柔軟度を提供できる折り畳み状またはコイル状の記憶維持および/またはポリマー材料を含み得、これにより、これらの可撓性部材936を、所望の標的領域の様式から外れた様態で移動させることができる。これらの可撓性部材936は、移動停止後、圧縮薄板932を付勢するかまたは別の場合にその安静状態に戻すことができる。さらなる例において、可撓性部材936は、臨床医によって操作されると、永久変形することができることが企図される。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮薄板932は、フレーム930に隣接するその各端部において可撓性部材936を持ち得る。
【0053】
再度図23を参照して、使用時、圧縮システム922は、図示のようなその静止位置における圧縮薄板932全てにより、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム922の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、1つまたは複数の圧縮薄板932を移動させて、所望のアクセスを提供することができる。圧縮薄板932の移動後、臨床医は、新規に形成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。一例において、圧縮薄板932は、別の場合に移動されるまで、その新規に取得された形状および/または位置を保持するように構成することができる。
【0054】
図24〜図28を参照して、フレーム1030を有する圧縮アセンブリ1022が図示されている。このフレーム1030は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板1032を備える。圧縮アセンブリ1022のフレーム1030は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材1034を介して、位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材1034は、圧縮アセンブリ1022が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0055】
フレーム1030は、例えば矩形形状であり、かつ、調節可能であり、固定されかつ/または除去可能な内部に配置された複数の圧縮薄板1032を有し得る。図示の例において、これらの圧縮薄板1032は一般的には長手方向部材であり、その各端部においてリテーナ1036を含む。フレーム1030は、例えば5枚の圧縮薄板1032を含み得る。これらの5枚の圧縮薄板1032は、均一なサイズおよび形状であり、フレーム1030内に分散配置されている。さらなる例において、フレーム1030は、1つまたは複数の調節可能および/または除去可能な圧縮薄板1032に加え、1つまたは複数の固定圧縮薄板1032を含み得る。これらの圧縮薄板1032およびフレーム1030は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム1030および/または圧縮薄板1032は、任意の所望の形状または構成(例えば、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する垂直方向構成または水平方向構成)で構成可能であることが理解される。
【0056】
再度図24〜図28を参照して、これらの圧縮薄板1032は、フレーム1030に永久的または取り外し可能に連結することができる。これらのリテーナ1036は、一例において、軌道1038内に保持されたフックとして構成され、これにより、圧縮薄板の除去、調節および/または移動が可能になり、胸部への広範囲のアクセスが可能となる。一例において、圧縮薄板1032の一端に配置されかつフレーム1030と係合したリテーナ1036は、回転能力を持ち得、横方向動き能力はほとんど持たないかまたは全く持たず、反対端部のリテーナ1036は、軌道1038等の周囲を自由に移動でき、これにより、フレーム1030への構造的支持を提供しつつ、患者胸部へのアクセスポイントが露出可能となる。これらのリテーナは、圧縮薄板1032の動きおよび/または取り外しを可能にする任意の適切な形状または構成をとり得ることが理解される。これらのリテーナ1036は、軌道1038中に挿入可能であり、一例において、その内部において可動域を持ち得る。さらなる例において、これらの圧縮薄板1032は、可撓性、永久的かつ/または除去可能であり得る。図示の例において、これらのリテーナ1036を患者胸部から後退させて、皮膚への圧迫の可能性を最小化することができる。
【0057】
再度図24〜図28を参照して、使用時において、圧縮システム1022は、患者胸部に対して配置することができ、その際、全圧縮薄板1032は図示のように所定位置である。圧縮システム1022の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、1つまたは複数の圧縮薄板1032の移動および/または除去を行って、所望のアクセスを得ることができる。圧縮薄板1032の移動または除去後、臨床医は、新規に形成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。
【0058】
本明細書中本発明の好適な実施形態を図示および説明してきたが、当業者にとって、このような実施形態は例示目的のみのために提供したものであることが明白である。当業者であれば、添付の特許請求の精神および範囲から逸脱することなく、多数の改変例、変更例および代替例を想起する。さらに、本発明に関連して説明した各要素は、当該要素の機能を行うための手段として、代替的に説明することができる。
【0059】
〔実施の態様〕
(1)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の除去可能な圧縮部材であって、前記除去可能な圧縮部材は、少なくとも1つの係合解除可能部材を備える前記フレームと係合し、前記少なくとも1つの係合解除可能部材が係合解除されると、臨床医による患者胸部へのアクセスが可能なアクセスポイントが形成されるように、前記圧縮部材が解放される、除去可能な圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
(2)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
(3)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
(4)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮板である、アセンブリ。
(5)実施態様4に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、前記除去可能な圧縮部材の各側部上に前記少なくとも1つの係合解除可能部材を備える、アセンブリ。
(6)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮棒である、アセンブリ。
(7)実施態様6に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記少なくとも1つの係合解除可能部材により、前記圧縮棒の各端部に、前記フレームに連結される、アセンブリ。
(8)実施態様7に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記フレームに再取り付け可能なように、動作可能に構成される、アセンブリ。
(9)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリから除去可能である、アセンブリ。
(10)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリの一部から除去可能である、アセンブリ。
【0060】
(11)実施態様10に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記フレームから除去可能であり、前記圧縮部材上に保持される、アセンブリ。
(12)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、再取り付け可能である、アセンブリ。
(13)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームと係合する際、少なくとも1つの前記調節可能圧縮部材が前記フレーム内でスライド可能となるように係合され、少なくとも1つの前記圧縮部材が調節されると、患者胸部へのアクセスポイントが得られる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
(14)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
(15)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
(16)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、可動部材である、アセンブリ。
(17)実施態様16に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、実質的に矩形形状であり、少なくとも2つの平面において分割され、これにより、前記平面において調節可能となって、患者胸部へのアクセスポイントを露出させる、アセンブリ。
(18)実施態様16に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、実質的に扇形状であり、複数の平面において可動であり、各圧縮部材は別個の平面において可動である、アセンブリ。
(19)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、1つまたは複数のはめ込み型部材を含む、アセンブリ。
(20)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
少なくとも1つの固定圧縮部材をさらに含む、アセンブリ。
(21)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームに固定され、前記調節可能圧縮部材の動きを可能にするように構成された1つまたは複数の可撓性部材を含み、これにより、患者胸部へのアクセスポイントが利用可能になる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、磁気共鳴映像法(MRI)生検システムの斜視図であり、同システム上に患者が配置されている様子が図示されている。
【図2】図2は、図1の生検システムの部分斜視図であり、圧縮システムおよび患者支持部の一例を示す。
【図3】図3は、図2中に示す圧縮システムおよび患者支持部の中央軸に沿って取られた左側の長手方向断面図である。
【図4】図4は、圧縮部材の一例の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている複数の圧縮板を有する。
【図5】図5は、図4中に示す2枚の圧縮板の線5−5に沿って取られた上部断面図であり、これらの圧縮板間の接続部を示す。
【図6A】図6Aは、圧縮部材の別の例の斜視図であり、2枚の圧縮板が除去されている。
【図6B】図6Bは、圧縮部材の別の例の斜視図であり、この圧縮部材が内部のスライド可能圧縮板と共に図示されている。
【図7】図7は、図6中に示す2枚の圧縮板の線7−7に沿って取られた上部断面図であり、これらの圧縮板間の接続部を示す。
【図8a】図8aは、圧縮部材の別の実施形態の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている水平方向圧縮棒を有する。
【図8b】図8bは、圧縮部材の別の実施形態の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている垂直方向圧縮棒を有する。
【図9】図9は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去前の様子を示す。
【図10】図10は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去時の様子を示す。
【図11】図11は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去前の様子を示す。
【図12】図12は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去時の様子を示す。
【図13】図13は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図14】図14は、図13の圧縮アセンブリの線14−14に沿って取られた左側断面図である。
【図15】図15は、図13の圧縮部材の線15−15に沿って取られた上部断面図であり、可動部材とフレームとの間の相互接続部を示す。
【図16】図16は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図17】図17は、図16の圧縮アセンブリの線17−17に沿って取られた前面断面図であり、可動部材とフレームとの間の関係を示す。
【図18】図18は、図16の圧縮アセンブリの線18−18に沿って取られた上部断面図である。
【図19】図19は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置されたはめ込み型部材を有する。
【図20】図20は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置されたはめ込み型部材を有する。
【図21】図21は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図22】図22は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された複数の六角形として構成された圧縮薄板を有する。
【図23】図23は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可撓性圧縮棒を有する。
【図24】図24は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された除去可能部材を有する。
【図25】図25は、図24の除去可能部材のより詳細な斜視図であり、この除去可能部材は、上部挿入部材および下部挿入部材と共に図示されている。
【図26】図26は、図25の上部挿入部材のより詳細な斜視図である。
【図27】図27は、図25の下部挿入部材のより詳細な斜視図である。
【図28】図28は、フレーム内に配置された、図25の挿入部材のより詳細な斜視図である。
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は概して、画像化支援による組織標本採取方法に関し、より詳細には、皮下生検の取得および病変部の除去のために、生検プローブを磁気共鳴映像法(MRI)胸部コイル部へ配置するための改善された方法に関する。
〔発明の背景〕
【0002】
近年、コア生検デバイスを画像化技術と組み合わせて、胸部細胞中の病変部の標的化をより良く行うことが行われている。このような目的のために市販されている製品の1つが、Ethicon Endo−Surgery,IncからMAMMOTOME(登録商標)という登録商標名で市販されている。このようなデバイスの一実施形態について、1996年6月18日にBurbankらに発行された米国特許第5,526,822号に記載が有る。本明細書中、参考のため、本発明を限定しない範囲において、同文書を援用する。同文書によるデバイスのハンドルは、磁気共鳴映像法(MRI)機器の高磁界から遠位位置に配置された遠隔配置制御モジュールから、機械力および電力ならびに真空補助を受け取る。
【0003】
上記参照文献から分かるように、上記器具は、画像誘導型経皮コアリング胸部生検器具である。この器具は、真空支援によるものであり、細胞サンプル採取工程のうち数工程が自動化されている。医師は、このデバイスを用いて、「積極的に」(すなわち、真空を用いて)細胞を採取し、その後当該細胞を身体から取り出す。その結果、硬度の異なる細胞のサンプリングが可能になる。加えて、側部に開口するアパチャも用いられており、病変部中への侵入が回避されている。病変部中への侵入が発生した場合、当該質量が押し出されてしまい得、トラック転移が発生したり、あるいは、内部で残留造影剤が循環している血腫が、疑わしい病変部中の改善を模倣したりし得る。側部アパチャは、プローブ長手方向軸周囲を回転することができ、これにより、プローブの再配置無しに複数の細胞サンプルが得られる。これらの特徴により、大型病変部の実質的サンプリングと、小型病変部の完璧な除去とが可能となっている。
【0004】
従来では、生検の前に、臨床医は、胸部を圧縮システム中に固定する。この圧縮システムは、胸部を軽く圧縮することで、残りの処置のために胸部を静止位置で捕獲および保持するものである。このような圧縮システムは、患者胸部の圧縮および固定を行うように調節可能な2つ以上の圧縮部材から主になる。一般的に、胸部へのアクセスは、これら圧縮部材中の固定スロット、グリッドまたはアパチャを介して達成される。処置中に胸部を十分に制止するための十分な表面面積を提供するために、このようなアパチャの数および臨床医が利用可能なアクセスポイント対応数は限定されている。一般的に、圧縮部材中に存在するアクセスポイントの数が多いほど、処置時の圧縮部材による胸部の固定効果が低くなる。
【0005】
生検デバイスを挿入することが可能な固定開口部を設けると、圧縮部材を所定位置に配置した後の臨床医のアクセス可能位置が限定され得る。圧縮部材によって遮断された位置へ臨床医がアクセスを望む場合、アパチャ等が所望の標的領域と一致するように圧縮部材を再配置することが必要となることが多い。圧縮部材を再配置する代わりに、臨床医は、限定されたアクセス領域内で作業することを試みてしまい得、その場合、生検処置の精度または有効性を低減してしまう場合がある。さらには、開口部が固定されていると、開口領域において必要量よりも少ない量の支持が発生し得、また、閉鎖領域では、胸部の狭領域上に高圧がかかり得る。
【0006】
従って、圧縮システムの再調整を必要とすること無く臨床医に広範囲のアクセスポイントを提供する生検処置用圧縮部材が得られると、有利である。また、処置実施時に所定位置の胸部を効果的に保持する能力を維持しつつ、胸部における利用可能アクセスポイント数を増加させる圧縮部材が得られると、さらに有利である。
【0007】
〔発明の概要〕
圧縮アセンブリが開示される。上記圧縮アセンブリは、MRI医療処置および/または生検処置時に用いられる位置決め器材等に連結することが可能なフレームを含む。上記フレームは、上記フレーム内部に配置された複数の圧縮部材を含み得る。これらの圧縮部材は、1つまたは複数の壊れやすいかたまたは係合解除な可能部材により、上記フレームに連結することができる。上記係合解除可能部材が破砕または除去されると、上記圧縮部材を解放することができ、これにより、医師が所望の位置において患者胸部にアクセスすることができる。これらの圧縮部材は、解放後、上記フレームに再度取り付けることができる。
【0008】
フレームを含む圧縮アセンブリが開示される。上記フレームは、MRI医療処置および/または生検処置時に用いられる位置決め器材等に連結することができる。上記フレームは、上記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材を含み得る。上記調節可能圧縮部材は、上記フレームにスライド可能に連結することができる。上記圧縮部材が調節または移動されると、アクセスポイントが得られ、これにより、医師は、所望位置において患者胸部にアクセスすることができる。
【0009】
本発明の上記および他の目的および利点は、添付図面およびその説明から明らかとなる。
【0010】
〔発明の詳細な説明〕
本明細書中援用されかつ本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を示し、上記にて述べた本発明の概要および下記の実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明する。
【0011】
図面に戻ると、図面中、いくつかの図において、類似の参照符号は類似の構成要素を指す。図1において、磁気共鳴映像法(MRI)生検システム10(本明細書、以下生検システム10と呼ぶ)は、MRI機器12、患者支持部28、位置決め器材16および生検デバイス14を含む。
【0012】
図1〜図3を参照して、生検システム10は、制御モジュール(図示せず)を含む。この制御モジュールは典型的には、MRI機器12を内蔵する遮蔽室の外部に配置されるか、または、自身の強磁界および/または高感度無線周波数(RF)信号検出アンテナとの有害相互作用を軽減するために、少なくとも遠隔位置に配置される。この制御モジュールは、生検デバイス14の制御および電力供給を行う。この生検デバイス14は、MRI機器12に密接した状態での使用に適している。生検デバイス14の一例として、上述したMAMMOTOME(登録商標)器具がある。生検デバイス14は、位置決め器材16により、高精度に配置される。位置決め器材16は、患者支持部28に取り付けられ、患者支持部28は、処置実施時ずっと患者を支持する。誘導アセンブリ20を位置決め器材16に取り付けると、業界において公知のような当該処置の特定部位における生検デバイス14の選択的使用と共に、画像化および治療柔軟度を増加させることができる。誘導アセンブリ20は、位置決め器材16に取り付けてもよいし、あるいは、位置決め器材16と別個に固定してもよい。一例において、誘導アセンブリ20を位置決め器材16から独立した様態で取り付けると有利である場合がある。例えば、有意な質量を持つ生検デバイス14を用いる場合、生検システム10の標的化機能および生検機能を分断して、臨床医が生検デバイス14を支持することを可能にすると有利である場合がある。位置決め器材16は、患者胸部の所定位置での保持および処置時の胸部へのアクセスのための圧縮アセンブリ22を含む。圧縮アセンブリ22の例について、本明細書中、より詳細に説明する。
【0013】
図4〜図5を参照して、圧縮アセンブリ22の一例が図示されている。圧縮アセンブリ22は、フレーム30を有する。このフレーム30は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮板32を有する。圧縮アセンブリ22のフレーム30は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材34を介して、位置決め器材16と連結可能である。これらの接続部材34は、圧縮アセンブリ22が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0014】
フレーム30は、例えば、矩形形状であり、自身の内部に配置された複数の除去可能な圧縮板32を有し得る。図示の例において、圧縮板32は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム30に取り外し可能に連結される。図4を参照して、1つまたは複数の圧縮板32を除去する前の圧縮アセンブリ22が図示されている。使用前において、フレーム30は、例えば、均一なサイズおよび形状の20個の圧縮板32を含み得、これにより、実質的に連続する表面領域がフレーム30内に得られる。これらの圧縮板32およびフレーム30は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム30および/または圧縮板32は、所望の形状または構成(例えば、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する円形状、楕円形状または3次元の複数階からなる形状、曲線形状(ただし、これに限定されない))で構成可能であることが理解される。
【0015】
図5を参照して、圧縮板32は、隣接する圧縮板32および/またはフレーム30に取り外し可能に連結され得、その際、圧縮板32とフレーム30との間には、1つまたは複数の係合解除可能部材36が接続される。これらの係合解除可能部材36は、ポリマータブ、再取付可能クリップ、圧縮部材と他の圧縮部材および/またはフレームとの間のスナップ、壊れやすい連結器、あるいは他の任意の適切な接続機構を含み得る。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮板32は、隣接する圧縮板32および/またはフレーム30の取り付けのために、自身の各側部上に配置された全部で4個の係合解除可能部材36を持ち得る。これらの係合解除可能部材36は、圧縮板32と共に一体成形してもよいし、例えば接着剤等で圧縮板32に取り付けてもよいし、あるいは、除去可能でありかつ再取付可能としてもよい。これらの係合解除可能部材36を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材36および/または圧縮板32に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材36の破砕、除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0016】
再度図4〜図5を参照して、使用時において、圧縮システム22は、全圧縮板32が無傷な様態で、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム22の配置および固定後は、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される板上の領域を特定することができる。この領域を特定した後、臨床医は、係合解除可能部材36を破砕するかまたは別の場合に除去することにより、当該領域中の1つまたは複数の圧縮板32を除去することができる。例えば圧縮板32を包囲するこれら4つの係合解除可能部材36を除去すると、圧縮板32が解放され、臨床医が除去することができる。圧縮板32の除去後は、臨床医は、生検デバイス14により、新規生成されたアクセスポイントを介して胸部にアクセスすることができる。一例において、生検サンプル採取後、圧縮板32は、圧縮アセンブリ22に再度取り付けることができる。
【0017】
図示の例に従って圧縮アセンブリ22を提供すると、フレーム30内での患者胸部へのほとんど無制限のアクセスを臨床医に提供することができる。標的領域の特定後、臨床医は、所望の細胞領域へ直接アクセスするために主要コンポーネントを再調整する必要が無い。臨床医は、標的細胞位置に対応する圧縮アセンブリ22からこれらの圧縮板32を除去し、その後、生検デバイス14を標的細胞位置に挿入するだけでよい。さらに、圧縮アセンブリ22は、アクセスが必要な領域のみにおいて臨床医が空隙またはアパチャを生成することを可能にすることにより、患者胸部をより確実に保持することができる。同様に、胸部へのアクセスが所望されていない広い表面領域を設けることにより、胸部細胞の狭領域への高レベル圧力を回避することができる。利用可能表面領域のうち必要な部位のみを除去することにより、患者胸部へのアクセス増大を可能にしつつ、圧縮アセンブリ22の胸部保持能力を増加することができる。増大した表面領域による胸部の固定を可能にしつつ胸部細胞への臨床医のアクセス増大を得ることにより、生検処置の精度および容易度を改善することができる。本明細書中開示される圧縮アセンブリおよび/または圧縮部材の例は、単回使用または複数回使用に合わせて構成可能であることが理解される。
【0018】
図6〜図7を参照して、圧縮アセンブリ122の別の例が図示されている。この圧縮アセンブリ122は、2個の圧縮部材または圧縮板132を備え、これらの2個の圧縮部材または圧縮板132はフレーム130から除去されている。圧縮アセンブリ122のフレーム130は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材134を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材134は、圧縮アセンブリ122が調節可能となり、かつ/または、位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0019】
フレーム130は、例えば、矩形形状であり、内部に形成された複数の除去可能な圧縮板132を有し得る。図示の例において、これらの圧縮板132は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム130に取り外し可能に連結される。図6aを参照して、2枚の圧縮板132を除去した後の圧縮アセンブリ122が図示されている。使用前、フレーム130は、例えば、均一なサイズおよび形状20個の圧縮板132を含み得、これにより、実質的に連続する表面領域がフレーム130内に得られる。使用時、図示のように、1つまたは複数の圧縮板132を除去することができ、これにより、患者胸部へのアクセスが容易になる。圧縮板132およびフレーム130は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム130および/または圧縮板132は、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。
【0020】
図7を参照して、圧縮板132は、係合解除可能部材136により、隣接する圧縮板132および/またはフレーム130に取り外し可能に連結可能である。この係合解除可能部材136は、接続されているか、または、別の場合に隣接する圧縮板132とフレーム130との間に接続を形成する。係合解除可能部材136は、例えば、臨床医が容易に把持可能でありかつ手で取り外し可能なタブ140を含み得る。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮板132は、隣接する圧縮板132および/またはフレーム130の取り付けのために、自身の各側部上に配置された全部で4個の係合解除可能部材136を持ち得る。これらの係合解除可能部材136は、圧縮板132と共に一体成形してもよいし、あるいは、例えば接着剤等で圧縮板132に取り付けてもよい。これらの係合解除可能部材136を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材136および/または圧縮板132に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば、係合解除可能部材136の破砕、除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0021】
図6bを参照して、圧縮アセンブリ160の別の例が図示されている。この圧縮アセンブリ160は、フレーム170を有する。このフレーム170は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮板162を備える。圧縮アセンブリ160のフレーム170は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材164を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材164は、圧縮アセンブリ160が調節可能となりかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0022】
フレーム170は、例えば、矩形形状であり、内部に配置された複数のスライド可能または可動圧縮板162を含み得る。図示の例において、これらの圧縮板162は矩形形状であり、スライド可能な舌部および溝構成により、隣接する圧縮板および/またはフレーム170に連結される。図6bを参照して、(隣接する圧縮板162によって形成された舌部および溝に沿った垂直方向平面内において圧縮板162をスライドさせることによって)フレーム170内部において圧縮板162を除去した後の圧縮アセンブリ160が図示されている。各圧縮板162および/またはフレーム170は、舌部および/または溝を含み得、これにより、圧縮板162は、フレーム170内において垂直方向および/または水平方向において自由に移動することが可能となる。
【0023】
使用前、フレーム170は、例えば、19個の圧縮板162を含み得る。これらの圧縮板162は、均一なサイズおよび形状であり、これにより、単一の圧縮板のサイズの開口部を除いたフレーム170内において、実質的に連続する表面領域が得られる。隣接する圧縮板162間のスライド可能な舌部および溝接続および/またはフレーム170を用いて、臨床医は、標的細胞位置と一列になったアクセスポイントとして不在の圧縮板によって得られた空隙が配置されるまで、圧縮板を互いに調節、スライドまたは別の場合に移動させることができる。可動アクセスポイントが得られると、臨床医は、胸部保持のための十分な表面領域を確保しつつ、広範囲の細胞位置へアクセスすることができる。圧縮アセンブリ160は、任意の適切な数の圧縮部材または圧縮板162を含み得、任意の所望のサイズおよび構成の可動空隙、アパチャまたはアクセスポイントを持つことができることが理解される。さらに、例えば、2つ以上の圧縮板を除去することで、複数のアクセスポイントを同時に形成することができることが企図される。
【0024】
これらの圧縮板162およびフレーム170は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム170および/または圧縮板162は、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。圧縮板162の動きは、例えば、隣接する圧縮板162間の舌部および溝関係および/またはフレーム170あるいは他の任意の適切な調節手段により、容易化が可能である。
【0025】
図8〜図12を参照して、フレーム230を有する圧縮アセンブリ222の別の例が図示されている。このフレーム230は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮棒232を備える。圧縮アセンブリ222のフレーム230は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材234を介して、位置決め器材16に連結することが可能である。これらの接続部材234は、圧縮アセンブリ222が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成可能である。
【0026】
フレーム230は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の除去可能な圧縮棒232を備える。図示の例において、これらの圧縮棒232は、矩形形状であり、両端においてフレーム230に取り外し可能に連結されている。図8a〜8bを参照して、圧縮棒232を除去する前の圧縮アセンブリ222が図示されている。一例において、フレーム230は、例えば、5本の圧縮棒232を含み得る。これらの5本の圧縮棒232は、均一なサイズおよび形状であり、1つまたは複数の圧縮棒232を除去すること無く胸部へのアクセスが利用可能となるように、空間を空けて配置されている。臨床医がアクセス増大を望む場合、1本または複数本の圧縮棒232を除去して、このようなアクセスを可能にすることができる。さらなるアクセスポイントを形成する能力と共に確立されたアクセスポイントを提供することで、臨床医は、必要となるまで圧縮アセンブリ222を改変せずに処置を迅速に行うことができる。これらの圧縮棒232およびフレーム230は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム230および/または圧縮棒232は、任意の所望の形状または構成(例えば、水平方向形状または構成、垂直方向形状または構成、斜め方向形状または構成、人間工学的形状または構成、曲線状の形状または構成および/または患者の解剖学的構造をモデル化または当該構造に適合した任意の適切な形状)に構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の圧縮棒232を設けてもよいことが企図される。図8aを参照して、水平方向圧縮棒232を有する圧縮アセンブリ222の一例が図示されている。図8bを参照して、垂直方向圧縮棒232を有する圧縮アセンブリ222の一例が図示されている。
【0027】
図9〜図10を参照して、これらの圧縮棒232は、接続された係合解除可能部材236によってあるいは別の場合に双方間に接続を設けることにより、フレーム230に取り外し可能に連結可能である。これらの係合解除可能部材236は、ポリマータブあるいは他の任意の適切な連結機構または取り付け機構であればよい。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮棒232は、各端において単一の係合解除可能部材236を持つことができる。これらの係合解除可能部材236は、圧縮棒232と共に一体成形してもよいし、例えば接着剤、スナップ等で圧縮棒232に取り付けてもよい。これらの係合解除可能部材236を外側に突出させて、これにより、臨床医が係合解除可能部材236および/または圧縮棒232に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材236の破砕、係合解除、除去、スナップ解除または連結解除に適合されたツールによって達成することができる。さらに、これらの圧縮棒232はフレーム230に再取付可能であることが企図される。
【0028】
図11〜図12を参照して、圧縮棒232(図11)の除去前および圧縮棒232(図12)の除去時の係合解除可能部材246の別の例が図示されている。図示の例において、係合解除可能部材246は、フレーム230に永久連結可能であり、かつ、係合解除可能部材246を破砕することにより、圧縮棒232のみから取り外すことができる。臨床医は、例えば係合解除可能部材246を破砕することにより、緩くなった係合解除可能部材246を廃棄する必要無く、圧縮棒232を除去することができる。一例において、係合解除可能部材246からフレーム230への接続は、係合解除可能部材246から圧縮棒232への接続よりも厚いかまたは別の場合により確実であり得る。臨床医が係合解除可能部材246を捩るか、曲げるか、トグル固定するなどすると、係合解除可能部材246と圧縮棒232との間の接続は、破砕可能な様態となり、これにより、係合解除可能部材246を緩めずに圧縮棒232を解放することができる。
【0029】
例示目的のために、係合解除可能部材246が開示されており、例えば、この係合解除可能部材246は、フレーム230に取り付ける時よりもより確実に圧縮棒に取り付けることができ、これにより、シール、タブ、クリップ、接続または他の適切な接続機構の破砕または除去時において、係合解除可能部材246は圧縮棒232に取り付けられたままであることが理解される。さらに、本明細書中開示される、壊れやすいかまたは係合解除可能な部材の例は、圧縮アセンブリの任意の適切な例に適用可能であることも理解される。さらに、本明細書中に開示される係合解除可能部材は、圧縮アセンブリに再度取り付け可能であり、これにより、所望であれば、臨床医は、圧縮棒、板、薄板、可動部材などを圧縮アセンブリに再度取り付けることができることが企図される。
【0030】
図8〜図12を参照して、使用時、圧縮アセンブリ222は、全圧縮板232が無傷な様態で、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム222の配置および保持後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望されるフレーム230内の領域を特定することができる。この領域が確立されたアクセスポートを介して既に開口している場合、臨床医は、圧縮アセンブリ222のコンポーネントのうち任意のものを除去せずに生検処置に進むことができる。所望のアクセス領域が圧縮棒232によって遮断された場合、臨床医は、係合解除可能部材236の破砕または除去により、標的領域中の1つまたは複数の圧縮棒232を除去することができる。例えば圧縮棒232の端部におけるこれら2つの係合解除可能部材236を除去すると、圧縮棒232が解放され得、臨床医はこれら圧縮棒232を除去することができる。圧縮棒232の除去後は、臨床医は、新規生成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14により胸部にアクセスすることができる。
【0031】
図13〜図15を参照して、フレーム330を有する圧縮アセンブリ322の別の例が図示されている。このフレーム330は、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材332を備える。圧縮アセンブリ322のフレーム330は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材334を介して位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材334は、圧縮アセンブリ322が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0032】
フレーム330は、例えば、矩形形状であり得、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材332を有する。図示の例において、これらの可動部材332は、矩形の薄板であり、舌部および溝中の両端においてフレーム330にスライド可能にまたは調節可能に連結される。図13〜図15を参照して、1つまたは複数の可動部材332の調節前の圧縮アセンブリ322が図示されている。一例において、フレーム330は、例えば7個の可動部材332を含み得る。これらの7個の可動部材332は、均一なサイズおよび形状であり、交互構成に配置される(図14)。このような構成において、例えば、4個の可動部材332が平面A−A周囲で調節可能またはスライド可能であり、3個の可動部材が平面B−B周囲で調節可能またはスライド可能である。図15を参照して、平面A−A周囲で調節可能な4個の可動部材332は、平面A−Aと平行な第1の軌道340中に舌および溝のような様式で進入することができる。平面B−B周囲で調節可能な3個の可動部材332は、平面B−Bと平行な第2の軌道342中に舌および溝のような様式で進入することができる。これらの可動部材332は、平面A−Aおよび平面B−B周囲で自由に調節可能としてもよいし、あるいは、例えば可動部材332の隣接表面346間の摩擦取付またはラチェットシステムにより、配置後に所定位置に保持してもよい。
【0033】
初期配置時、圧縮アセンブリ322中には、臨床医が患者胸部へアクセスすることを可能にする視認可能なアパチャまたは穴は存在しない場合がある。アクセスが所望される標的領域を特定後、1つまたは複数の可動部材332の調節、移動および/または除去を行って、これにより、生検デバイス14が挿入可能な適切な開口部を提供する。可動部材を332平面A−Aおよび平面B−B周囲で調節することにより、臨床医は、フレーム330の境界内において多様な領域にアクセスすることができる。可動部材332の調節は、任意の適切な機構(例えば、手動調節または当該目的に適合されたツール)によって行うことができる。可動部材332およびフレーム330は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム330および/または可動部材332は、(斜め方向、水平方向かつ/または垂直方向に配置された可動部材332等の)任意の所望の形状、厚みまたは構成に構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の平面周囲に交互に設けることが可能な任意の適切な数の可動部材332を設けてもよいことが企図される。
【0034】
圧縮アセンブリ322に可動部材332を設けると、臨床医がフレーム330内の広範囲領域を通じて胸部にアクセスすることが可能になる。臨床医は、アクセスポイント形成のために必要な可動部材332のみを移動させることにより、胸部の十分な支持を保持しつつ、所望の領域へアクセスすることができる。
【0035】
図16〜図18を参照して、フレーム430を有する圧縮アセンブリ422の別の例が図示されている。このフレーム430は、内部に配置された複数の圧縮部材または可動部材432を含む。圧縮アセンブリ422のフレーム430は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材434を介して、位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材434は、圧縮アセンブリ422が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することが可能である。
【0036】
フレーム430は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の可動部材432を含み得る。図示の例において、これらの可動部材432は、扇形の薄板であり、一端において、ヒンジ等によりフレーム430にスライド可能または調節可能に連結されている。図16〜図18を参照して、1つまたは複数の可動部材432の調節を行う前の圧縮アセンブリ422が図示されている。一例において、フレーム430は、例えば7個の可動部材332を含み得る。これら7個の可動部材332は、扇形状にされ、互いに積み重ねられている(図18)。例えば、各可動部材432は、フレーム430の前面に平行に延びる別個の平面の周囲でスライド可能または調節可能である。これらの可動部材432は、これら複数の平面周囲で自由に調節可能であり得、例えば可動部材432の隣接表面間の摩擦取付または他の任意の適切な手段により一旦配置されると、所定位置で保持することができる。
【0037】
初期配置時、圧縮アセンブリ422は、臨床医が患者胸部へアクセスすることを可能にする任意の視認可能なアパチャまたは穴を持っていない場合がある。アクセスが所望される標的領域を特定後、例えばフレーム430の一角に配置された軸またはヒンジ周囲で可動部材432を回転させることにより、1つまたは複数の可動部材432の調節または移動を行うことができる。可動部材432を回転させることにより、臨床医は、フレーム430の境界内の多様な位置にアクセスすることができる。これらの可動部材432の調節は、任意の適切な手段(例えば、手動調節または当該目的に適合されたツール)によって行うことができる。これらの可動部材432およびフレーム430は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム430および/または可動部材432は、任意の所望の形状、厚みまたは構成で構成可能であることが理解される。さらに、任意の適切な数の可動部材432を設けてよいことが企図される。一般的に、本明細書中に開示する圧縮アセンブリは、横方向、内側にまたはその他方向に使用可能であることが理解される。さらに、本明細書中の例は組み合わせ可能である(例えば、係合解除可能部材によって解放可能な可動部材の提供)ことが企図される。
【0038】
図19〜図20を参照して、フレーム530を有する圧縮アセンブリ522のいくつかの例が図示されている。このフレーム530は、内部に配置された複数のはめ込み型圧縮部材または圧縮棒532を備える。圧縮アセンブリ522のフレーム530は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材534を介して、位置決め器材16と連結することができる。接続部材534は、圧縮アセンブリ522が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能であるように、構成可能である。
【0039】
フレーム530は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数のはめ込み型圧縮部材または圧縮棒532を有し得る。図示の例において、これらのはめ込み型圧縮棒532は、円筒型形状であり、垂直方向に配置され、かつ、第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544を含む。フレーム530は、例えば、均一なサイズおよび形状の7個のはめ込み型圧縮棒532を含み得る。これらの7個のはめ込み型圧縮棒532は、MRI処置時に胸部が適切に支持されるように、間隔を空けて配置される。これらのはめ込み型圧縮棒532およびフレーム530は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム530および/またははめ込み型圧縮棒532は、内部に胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成可能であることが理解される。
【0040】
さらに図19〜図20を参照して、所望のアクセス領域が露出されるように、第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544は、互いに上になり、内部に入りかつ/または互いの周囲にはまり込むことができる。第1のはめ込み型部材540、第2のはめ込み型部材542および第3のはめ込み型部材544は、(例えば、当該部材の各端部においてフレーム530に接続されたガイドワイヤ546の周囲を)垂直方向に移動することができる。これらのはめ込み型部材540、542および544は、中央ボアを持つことができる。この中央ボアは、内部をガイドワイヤ546が通過し、はめ込み型部材540、542および544を調節する際の回転軸となる。これらのはめ込み型部材540、542および544は、摩擦取付または他の任意の適切な接続によってはめ込み型部材540、542および544が移動するまで静止位置で維持されるように、動作可能に構成することができる。移動または調節後、この摩擦取付により、はめ込み型部材540、542および544の位置を所望位置に維持することができる。一例において、はめ込み型部材540、542および544は、適合する直径を持ち、これにより、例えば、3個のはめ込み型部材540、542および544全てをガイドワイヤ546に沿った任意の点において互いに積み重ねることができ、患者胸部に対して広範囲のアクセスが得られる。さらに、はめ込み型部材540、542および544をテーパ状等にして、患者の皮膚への圧迫の可能性を低減することが企図される。
【0041】
再度図19〜図20を参照して、はめ込み型部材540、542および544は、患者胸部へのアクセスを可能にする任意の適切な構成で設けることができる。例えば、図19に示すように、第2のはめ込み型部材542は、第1のおよび第3のはめ込み型部材540および544をその内部に受け入れることができるように、比較的大きな直径を持ち得る。図20を参照して、別の例が図示されている。この例において、第1のはめ込み型部材540および第2のはめ込み型部材544は、第2のはめ込み型部材542を内部に受け入れることができるように構成された比較的大きな直径を持つ。はめ込み型圧縮棒532は、任意の適切な構成および/あるいは任意の適切なはめ込み型能力または調節可能能力を持つことができ、これにより、患者胸部への所望のアクセスを臨床医に提供することができることが理解される。例えば、垂直方向構成または水平方向構成両方において、任意の適切な数のはめ込み型部材が企図される。さらに、ガイドワイヤ546を用いる場合、ガイドワイヤ546の張力を変更して、はめ込み型部材542またはナックルを患者の解剖学的構造の形状に適合させることができる。さらに、ガイドワイヤ546が無い場合に、はめ込み型圧縮棒532を自動誘導型にしてもよいことが企図される。
【0042】
図21を参照して、フレーム730を有する圧縮アセンブリ722の一例が示されている。このフレーム730は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮棒732を備える。圧縮アセンブリ722のフレーム730は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材734を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材734は、圧縮アセンブリ722が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0043】
フレーム730は、例えば矩形形状であり得、内部に配置された複数の調節可能圧縮棒732を備え得る。図示の例において、これらの調節可能圧縮棒732は、円筒形状であり、垂直方向に配置され、また、フレーム730内において水平方向に移動可能でありかつ/または回転可能であるように、動作可能に構成される。水平方向の移動により、患者胸部への有利なアクセスポイントを得ることができ、回転により、患者の皮膚への圧迫の可能性を最小化することができる。フレーム730は、例えば、均一なサイズおよび形状の3本の調節可能圧縮棒732を含むことができる。これらの3本の調節可能圧縮棒732は、MRI処置時に胸部を適切に支持できるよう、間隔を空けて配置される。これらの調節可能圧縮棒732およびフレーム730は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム730および/または調節可能圧縮棒732は、胸部を確実に内部に保持するための十分な表面領域を提供しつつ、生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成することができることが理解される。
【0044】
再度図21を参照して、これらの調節可能圧縮棒732は、一端における第1の調節可能保持部材736および反対端における第2の調節可能保持部材738により、回転可能かつ/または移動可能にフレーム730に連結することができる。これらの調節可能保持部材736および738は、第1の軌道740および第2の軌道742内に載置可能なように、構成することができる。一例において、これらの調節可能保持部材は、医師が一時的に遮断された胸部の一領域へのアクセスを望む場合に調節することが可能なように、動作可能に構成される。圧縮棒732は回転可能であるため、胸部の動きを最小化し、生検精度を最大化することが可能となる。
【0045】
さらなる例において、例えば、圧縮棒732の中央軸に対する向きに基づいて圧縮棒732が異なるジオメトリを持つ場合、調節可能圧縮棒732を回転させることができる。例えば、圧縮棒732を薄板形状にして、一面に大きな表面領域を設け、第2の面に低い表面領域を設けることができる。臨床医が圧縮棒732近隣の胸部へのアクセスを必要としない場合、圧縮棒732を回転させることで、高い表面領域を有する面を胸部に押圧して、確実に保持するようにすることができる。臨床医が圧縮棒732の領域内において生検サンプル採取を望む場合、圧縮棒732を回転等させることにより、低い表面領域を有する面を胸部に向かって回転させて、臨床医からのアクセスを増大させることができる。患者胸部への所望のアクセスを臨床医に提供できるように、圧縮棒732に任意の適切な構成および/あるいは任意の適切な回転または動き能力を持たせることができることが理解される。
【0046】
図22を参照して、フレーム830を有する圧縮アセンブリ822の一例が図示されている。このフレーム830は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板832を備える。圧縮アセンブリ822のフレーム830は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材834を介して、位置決め器材16と連結することができる。接続部材834は、圧縮アセンブリ822が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0047】
フレーム830は、例えば矩形形状であり、内部に配置された複数の除去可能な圧縮薄板832を有する。図示の例において、これらの圧縮薄板832は、矩形形状であり、隣接する圧縮板および/またはフレーム830に取り外し可能に連結される。再度図22を参照して、1つまたは複数の圧縮薄板832の除去前の圧縮アセンブリ822が図示されている。使用前、フレーム830は、例えば、均一なサイズおよび形状の複数の六角形状として組織された複数の圧縮薄板832を含み得る。しかし、任意の組織が企図されることが理解される。これらの圧縮薄板832およびフレーム830は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム830および/または圧縮薄板832は、任意の所望の形状または構成(例えば、患者の解剖学的構造に適合するように設計され、胸部を内部で確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する構成)で構成することができることが理解される。
【0048】
再度図22を参照して、これらの圧縮薄板832は、圧縮薄板832間に接続された係合解除可能部材836により、隣接する圧縮薄板832および/またはフレーム830に取り外し可能に連結することができる。これらの係合解除可能部材836は、ポリマータブ、再取付可能なクリップ、圧縮部材と別の圧縮部材および/または当該フレームとの間のスナップ嵌め、壊れやすい連結器あるいは他の任意の適切な接続機構であればよい。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮薄板832は、隣接する圧縮薄板832および/またはフレーム830の取り付けのために、自身の各端部において係合解除可能部材36を持つことができる。これらの係合解除可能部材836は、圧縮薄板832と共に一体形成してもよいし、例えば接着剤等で圧縮薄板832に取り付けてもよいし、あるいは、除去可能でありかつ再取付可能としてもよい。一例において、これらの係合解除可能部材836を外側に突出させて、これにより、臨床医は、係合解除可能部材836および/または圧縮薄板832に容易にアクセスして除去することができるようにすることができる。このような除去は、臨床医の手あるいは例えば係合解除可能部材836の除去、スナップ解除または解放に適合されたツールによって達成することができる。
【0049】
再度図22を参照して、使用時において、全圧縮薄板832が無傷な様態で、圧縮システム822を患者胸部に対して配置することがでる。圧縮システム822の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される当該板上の領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、係合解除可能部材836を破砕または別の場合に除去することにより、この領域内の1つまたは複数の圧縮薄板832を除去することができる。例えば圧縮薄板832の両端における2個の係合解除可能部材836が除去されると、圧縮薄板832が解放され、臨床医が圧縮薄板832を除去することができる。圧縮薄板832の除去後、臨床医は、新規生成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。一例において、生検サンプル採取後、圧縮薄板832を圧縮アセンブリ822に再度取り付けることができる。
【0050】
図23を参照して、フレーム930を有する圧縮アセンブリ922が図示されている。このフレーム930は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板932を備える。圧縮アセンブリ922のフレーム930は、生検処置時に使用される1つまたは複数の接続部材934を介して、位置決め器材16に連結することができる。これらの接続部材934は、圧縮アセンブリ922が調節可能でありかつ/または位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0051】
フレーム930は、例えば矩形形状であり、複数の調節可能および/または内部に配置された屈曲可能圧縮薄板932を有することができる。図示の例において、これらの圧縮薄板932は一般的に矩形形状であり、その各端部において可撓性部材936を含む。フレーム930は、例えば5枚の圧縮薄板932を含み得る。これらの5枚の圧縮薄板932は、均一なサイズおよび形状であり、フレーム930内に分散配置されている。これらの圧縮薄板932およびフレーム930は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム930および/または圧縮薄板932は、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する任意の所望の形状または構成で構成することができることが理解される。
【0052】
図23を再度参照して、これらの圧縮薄板932は、永久的にまたは取り外し可能にフレーム930に連結することができる。これらの可撓性部材936は、一例において、圧縮薄板を容易に屈曲または調節することによって胸部への広範囲のアクセスを提供するエラストマー系材料で構成される。これらの可撓性部材936は、圧縮薄板932と共に一体形成してもよく、例えば、圧縮薄板932に対して十分な柔軟度を提供できる折り畳み状またはコイル状の記憶維持および/またはポリマー材料を含み得、これにより、これらの可撓性部材936を、所望の標的領域の様式から外れた様態で移動させることができる。これらの可撓性部材936は、移動停止後、圧縮薄板932を付勢するかまたは別の場合にその安静状態に戻すことができる。さらなる例において、可撓性部材936は、臨床医によって操作されると、永久変形することができることが企図される。任意の適切な数が企図されるが、各圧縮薄板932は、フレーム930に隣接するその各端部において可撓性部材936を持ち得る。
【0053】
再度図23を参照して、使用時、圧縮システム922は、図示のようなその静止位置における圧縮薄板932全てにより、患者胸部に対して配置することができる。圧縮システム922の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、1つまたは複数の圧縮薄板932を移動させて、所望のアクセスを提供することができる。圧縮薄板932の移動後、臨床医は、新規に形成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。一例において、圧縮薄板932は、別の場合に移動されるまで、その新規に取得された形状および/または位置を保持するように構成することができる。
【0054】
図24〜図28を参照して、フレーム1030を有する圧縮アセンブリ1022が図示されている。このフレーム1030は、内部に配置された複数の圧縮部材または圧縮薄板1032を備える。圧縮アセンブリ1022のフレーム1030は、生検処置時に用いられる1つまたは複数の接続部材1034を介して、位置決め器材16と連結することができる。これらの接続部材1034は、圧縮アセンブリ1022が調節可能でありかつ/あるいは位置決め器材16または他の支持部から取り外し可能となるように、構成することができる。
【0055】
フレーム1030は、例えば矩形形状であり、かつ、調節可能であり、固定されかつ/または除去可能な内部に配置された複数の圧縮薄板1032を有し得る。図示の例において、これらの圧縮薄板1032は一般的には長手方向部材であり、その各端部においてリテーナ1036を含む。フレーム1030は、例えば5枚の圧縮薄板1032を含み得る。これらの5枚の圧縮薄板1032は、均一なサイズおよび形状であり、フレーム1030内に分散配置されている。さらなる例において、フレーム1030は、1つまたは複数の調節可能および/または除去可能な圧縮薄板1032に加え、1つまたは複数の固定圧縮薄板1032を含み得る。これらの圧縮薄板1032およびフレーム1030は、任意の材料(例えば、MRI処置または他の医療処置時に適している、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネート)から構成され得る。フレーム1030および/または圧縮薄板1032は、任意の所望の形状または構成(例えば、内部の胸部を確実に保持するための十分な表面領域を提供しつつ生検処置時の患者胸部へのアクセスを容易化する垂直方向構成または水平方向構成)で構成可能であることが理解される。
【0056】
再度図24〜図28を参照して、これらの圧縮薄板1032は、フレーム1030に永久的または取り外し可能に連結することができる。これらのリテーナ1036は、一例において、軌道1038内に保持されたフックとして構成され、これにより、圧縮薄板の除去、調節および/または移動が可能になり、胸部への広範囲のアクセスが可能となる。一例において、圧縮薄板1032の一端に配置されかつフレーム1030と係合したリテーナ1036は、回転能力を持ち得、横方向動き能力はほとんど持たないかまたは全く持たず、反対端部のリテーナ1036は、軌道1038等の周囲を自由に移動でき、これにより、フレーム1030への構造的支持を提供しつつ、患者胸部へのアクセスポイントが露出可能となる。これらのリテーナは、圧縮薄板1032の動きおよび/または取り外しを可能にする任意の適切な形状または構成をとり得ることが理解される。これらのリテーナ1036は、軌道1038中に挿入可能であり、一例において、その内部において可動域を持ち得る。さらなる例において、これらの圧縮薄板1032は、可撓性、永久的かつ/または除去可能であり得る。図示の例において、これらのリテーナ1036を患者胸部から後退させて、皮膚への圧迫の可能性を最小化することができる。
【0057】
再度図24〜図28を参照して、使用時において、圧縮システム1022は、患者胸部に対して配置することができ、その際、全圧縮薄板1032は図示のように所定位置である。圧縮システム1022の配置および固定後、臨床医は、胸部へのアクセスが最も所望される領域を特定することができる。この領域を特定後、臨床医は、1つまたは複数の圧縮薄板1032の移動および/または除去を行って、所望のアクセスを得ることができる。圧縮薄板1032の移動または除去後、臨床医は、新規に形成されたアクセスポイントを介して、生検デバイス14によって胸部にアクセスすることができる。
【0058】
本明細書中本発明の好適な実施形態を図示および説明してきたが、当業者にとって、このような実施形態は例示目的のみのために提供したものであることが明白である。当業者であれば、添付の特許請求の精神および範囲から逸脱することなく、多数の改変例、変更例および代替例を想起する。さらに、本発明に関連して説明した各要素は、当該要素の機能を行うための手段として、代替的に説明することができる。
【0059】
〔実施の態様〕
(1)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の除去可能な圧縮部材であって、前記除去可能な圧縮部材は、少なくとも1つの係合解除可能部材を備える前記フレームと係合し、前記少なくとも1つの係合解除可能部材が係合解除されると、臨床医による患者胸部へのアクセスが可能なアクセスポイントが形成されるように、前記圧縮部材が解放される、除去可能な圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
(2)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
(3)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
(4)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮板である、アセンブリ。
(5)実施態様4に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、前記除去可能な圧縮部材の各側部上に前記少なくとも1つの係合解除可能部材を備える、アセンブリ。
(6)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮棒である、アセンブリ。
(7)実施態様6に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記少なくとも1つの係合解除可能部材により、前記圧縮棒の各端部に、前記フレームに連結される、アセンブリ。
(8)実施態様7に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記フレームに再取り付け可能なように、動作可能に構成される、アセンブリ。
(9)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリから除去可能である、アセンブリ。
(10)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリの一部から除去可能である、アセンブリ。
【0060】
(11)実施態様10に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記フレームから除去可能であり、前記圧縮部材上に保持される、アセンブリ。
(12)実施態様1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、再取り付け可能である、アセンブリ。
(13)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームと係合する際、少なくとも1つの前記調節可能圧縮部材が前記フレーム内でスライド可能となるように係合され、少なくとも1つの前記圧縮部材が調節されると、患者胸部へのアクセスポイントが得られる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
(14)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
(15)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
(16)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、可動部材である、アセンブリ。
(17)実施態様16に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、実質的に矩形形状であり、少なくとも2つの平面において分割され、これにより、前記平面において調節可能となって、患者胸部へのアクセスポイントを露出させる、アセンブリ。
(18)実施態様16に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、実質的に扇形状であり、複数の平面において可動であり、各圧縮部材は別個の平面において可動である、アセンブリ。
(19)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
前記調節可能圧縮部材は、1つまたは複数のはめ込み型部材を含む、アセンブリ。
(20)実施態様13に記載のアセンブリにおいて、
少なくとも1つの固定圧縮部材をさらに含む、アセンブリ。
(21)圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームに固定され、前記調節可能圧縮部材の動きを可能にするように構成された1つまたは複数の可撓性部材を含み、これにより、患者胸部へのアクセスポイントが利用可能になる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、磁気共鳴映像法(MRI)生検システムの斜視図であり、同システム上に患者が配置されている様子が図示されている。
【図2】図2は、図1の生検システムの部分斜視図であり、圧縮システムおよび患者支持部の一例を示す。
【図3】図3は、図2中に示す圧縮システムおよび患者支持部の中央軸に沿って取られた左側の長手方向断面図である。
【図4】図4は、圧縮部材の一例の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている複数の圧縮板を有する。
【図5】図5は、図4中に示す2枚の圧縮板の線5−5に沿って取られた上部断面図であり、これらの圧縮板間の接続部を示す。
【図6A】図6Aは、圧縮部材の別の例の斜視図であり、2枚の圧縮板が除去されている。
【図6B】図6Bは、圧縮部材の別の例の斜視図であり、この圧縮部材が内部のスライド可能圧縮板と共に図示されている。
【図7】図7は、図6中に示す2枚の圧縮板の線7−7に沿って取られた上部断面図であり、これらの圧縮板間の接続部を示す。
【図8a】図8aは、圧縮部材の別の実施形態の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている水平方向圧縮棒を有する。
【図8b】図8bは、圧縮部材の別の実施形態の斜視図であり、この圧縮部材は、使用前の様子が図示されている垂直方向圧縮棒を有する。
【図9】図9は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去前の様子を示す。
【図10】図10は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去時の様子を示す。
【図11】図11は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去前の様子を示す。
【図12】図12は、図8の圧縮部材と圧縮棒との間の相互接続部の線9−9に沿って取られた上部断面図であり、除去時の様子を示す。
【図13】図13は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図14】図14は、図13の圧縮アセンブリの線14−14に沿って取られた左側断面図である。
【図15】図15は、図13の圧縮部材の線15−15に沿って取られた上部断面図であり、可動部材とフレームとの間の相互接続部を示す。
【図16】図16は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図17】図17は、図16の圧縮アセンブリの線17−17に沿って取られた前面断面図であり、可動部材とフレームとの間の関係を示す。
【図18】図18は、図16の圧縮アセンブリの線18−18に沿って取られた上部断面図である。
【図19】図19は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置されたはめ込み型部材を有する。
【図20】図20は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置されたはめ込み型部材を有する。
【図21】図21は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可動部材を有する。
【図22】図22は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された複数の六角形として構成された圧縮薄板を有する。
【図23】図23は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された可撓性圧縮棒を有する。
【図24】図24は、圧縮アセンブリの別の例の斜視図であり、この圧縮アセンブリは、フレーム内に配置された除去可能部材を有する。
【図25】図25は、図24の除去可能部材のより詳細な斜視図であり、この除去可能部材は、上部挿入部材および下部挿入部材と共に図示されている。
【図26】図26は、図25の上部挿入部材のより詳細な斜視図である。
【図27】図27は、図25の下部挿入部材のより詳細な斜視図である。
【図28】図28は、フレーム内に配置された、図25の挿入部材のより詳細な斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮アセンブリにおいて、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の除去可能な圧縮部材であって、前記除去可能な圧縮部材は、少なくとも1つの係合解除可能部材を備える前記フレームと係合し、前記少なくとも1つの係合解除可能部材が係合解除されると、臨床医による患者胸部へのアクセスが可能なアクセスポイントが形成されるように、前記圧縮部材が解放される、除去可能な圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮板である、アセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、前記除去可能な圧縮部材の各側部上に前記少なくとも1つの係合解除可能部材を備える、アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮棒である、アセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記少なくとも1つの係合解除可能部材により、前記圧縮棒の各端部に、前記フレームに連結される、アセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記フレームに再取り付け可能なように、動作可能に構成される、アセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリから除去可能である、アセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリの一部から除去可能である、アセンブリ。
【請求項11】
圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームと係合する際、少なくとも1つの前記調節可能圧縮部材が前記フレーム内でスライド可能となるように係合され、少なくとも1つの前記圧縮部材が調節されると、患者胸部へのアクセスポイントが得られる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【請求項12】
圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームに固定され、前記調節可能圧縮部材の動きを可能にするように構成された1つまたは複数の可撓性部材を含み、これにより、患者胸部へのアクセスポイントが利用可能になる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【請求項1】
圧縮アセンブリにおいて、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の除去可能な圧縮部材であって、前記除去可能な圧縮部材は、少なくとも1つの係合解除可能部材を備える前記フレームと係合し、前記少なくとも1つの係合解除可能部材が係合解除されると、臨床医による患者胸部へのアクセスが可能なアクセスポイントが形成されるように、前記圧縮部材が解放される、除去可能な圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームは、実質的に矩形形状である、アセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記フレームおよび前記除去可能な圧縮部材は、ガンマ線照射用に安定化されたポリカーボネートで構成される、アセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮板である、アセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、前記除去可能な圧縮部材の各側部上に前記少なくとも1つの係合解除可能部材を備える、アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記除去可能な圧縮部材は、圧縮棒である、アセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記少なくとも1つの係合解除可能部材により、前記圧縮棒の各端部に、前記フレームに連結される、アセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のアセンブリにおいて、
前記圧縮棒は、前記フレームに再取り付け可能なように、動作可能に構成される、アセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリから除去可能である、アセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のアセンブリにおいて、
前記係合解除可能部材は、前記圧縮アセンブリの一部から除去可能である、アセンブリ。
【請求項11】
圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームと係合する際、少なくとも1つの前記調節可能圧縮部材が前記フレーム内でスライド可能となるように係合され、少なくとも1つの前記圧縮部材が調節されると、患者胸部へのアクセスポイントが得られる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【請求項12】
圧縮アセンブリであって、
(a)フレームと、
(b)前記フレーム内に配置された複数の調節可能圧縮部材であって、前記調節可能圧縮部材は、前記フレームに固定され、前記調節可能圧縮部材の動きを可能にするように構成された1つまたは複数の可撓性部材を含み、これにより、患者胸部へのアクセスポイントが利用可能になる、調節可能圧縮部材と、
を含む、アセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2007−301349(P2007−301349A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−93410(P2007−93410)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−93410(P2007−93410)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】
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