OFDM−MIMOシステム向けランダムアクセスチャネル
【課題】RACHの設計において満たす必要がある要件には、基地局がアクセス試行を容易に検出できること、過度の輻輳を生じることなく多数の端末が基地局にアクセスするのに十分な容量を提供できること、および基地局がアクセス試行を区別することが望ましいためユーザ群を区別できることなどがある。
【解決手段】OFDM多重入力多重出力システムにおいて、無線送受信ユニットは、ランダムアクセスチャネル(RACH)およびRACH送信の定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンス用の位相を選択する。次に、WTRUは選択したRACHを介してノードBにRACH送信を送信する。RACH送信が検出されると、ノードBはACKチャネルを介して確認応答をWTRUに送信する。ノードBは、ACKを共有チャネル上で送信しても良い。WTRUは、RACH送信が伝送されている間に送信電力を増加させても良いし、または後続するRACH送信の送信電力をステップアップさせる。
【解決手段】OFDM多重入力多重出力システムにおいて、無線送受信ユニットは、ランダムアクセスチャネル(RACH)およびRACH送信の定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンス用の位相を選択する。次に、WTRUは選択したRACHを介してノードBにRACH送信を送信する。RACH送信が検出されると、ノードBはACKチャネルを介して確認応答をWTRUに送信する。ノードBは、ACKを共有チャネル上で送信しても良い。WTRUは、RACH送信が伝送されている間に送信電力を増加させても良いし、または後続するRACH送信の送信電力をステップアップさせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関する。より詳細には本発明は、直交周波数分割多重(OFDM)多重入力多重出力(MIMO:multiple−input multiple−output)システムにおけるランダムアクセスチャネル(RACH)に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいては、データ伝送のため基地局とのリンクを確立するために、RACHがユーザ端末によって使用される。RACHを介したアクセスは、セル内の他の通信リンクに対する過度の干渉を生じないはずであり、多数のユーザを区別することができるはずである。ユーザ端末が基地局との最初のリンク確立するために使用するチャネルが、RACHである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
RACHの設計において満たす必要がある要件には、基地局がアクセス試行を容易に検出できること、過度の輻輳を生じることなく多数の端末が基地局にアクセスするのに十分な容量を提供できること、および基地局がアクセス試行を区別することが望ましいためユーザ群を区別できることなどがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、OFDM MIMOシステムにおけるRACHに関する。無線送受信ユニット(WTRU)は、RACHおよびRACH送信の定振幅ゼロ自己相関(CAZAC:constant amplitude zero auto correlation)シーケンス用の位相を選択する。次に、WTRUは選択されたRACHを介してノードBにRACH送信を送信する。RACH送信が検出されると、ノードBはACKチャネルを介して確認応答(ACK)をWTRUに送信する。ノードBは、ACKを共有チャネル上で、送信しても良い。WTRUは、RACH送信が送信されている間に送信電力を増加(ランプアップ)させても良いし、または後続するRACH送信の送信電力をステップアップさせることもできる。RACH送信およびデータ伝送には、時分割または周波数分割多重を用いることができる。複数のRACHを定義して、定義されたRACHの1つをランダムにまたは所定の基準に基づいて選択することができる。RACH送信は、空間周波数ブロック符号(SFBC:space−frequency block coding)、時空間ブロック符号(STBC:space time block coding)およびビームフォーミングのいずれかを使用して送信することができる。
【0005】
本発明は、例として以下に示す好ましい実施形態の説明および添付の図面とともに、より詳細に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、RACHの設計において、基地局がアクセス試行を容易に検出できること、過度の輻輳を生じることなく多数の端末が基地局にアクセスするのに十分な容量を提供できること、および基地局がアクセス試行を区別することが望ましいためユーザ群を区別できることなどの要件を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】OFDM方式における上りデータ伝送のフローを概略的に示す図である。
【図2】局在送信(localized transmission)オプションにおけるRACHの副搬送波マッピングを示す図である。
【図3】分散送信(distributed transmission)オプションにおけるRACHの副搬送波マッピングを示す図である。
【図4】本発明によるRACHのフレーム構造を示す図である。
【図5】スロットを間に持つRACH送信の複数のデータフレームを示す図である。
【図6】異なる組の副搬送波によって定義された複数のRACHを示す図である。
【図7】本発明による無線通信システムを示す図である。
【図8】本発明によるRACHを介したアクセスのプロセスを示すフロー図である。
【図9】送信電力が各RACHスロット間に上昇した際の送信電力の増加を示す図である。
【図10】送信電力が各RACH中に上昇した際の送信電力の増加を示す図である。
【図11】分散チャネルにおける送信電力の増加を示す図である。
【図12】周波数分割多重の局在モードのRACHを示す図である。
【図13】周波数分割多重の分散モードのRACHを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、「WTRU」という用語は、移動装置(UE)、移動局、固定または移動可能な加入者端末、携帯無線呼出し装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータおよび無線環境において動作可能なあらゆる種類のユーザ用装置を含むが、これらに限定されるものではない。以下、「ノードB」という用語は、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線環境において動作可能なあらゆる種類の接続装置を含むが、これらに限定されるものではない。
【0009】
図1は、OFDM方式における上りデータ伝送のフローを概略的に示す図である。DFTユニット101(またはFFTユニット)によって伝送されるべきユーザのデータシンボルに対して、離散的フーリエ変換(DFT)が(高速フーリエ変換(FFT)も同様)、実施される。DFT処理後に生じるデータは、マッピングユニット102によって副搬送波(サブキャリア)群にマッピングされる。副搬送波マッピングは、局在的な副搬送波マッピングでも分散型の副搬送波マッピングでもよい。次に、IFFTユニット103(または逆DFTユニット)によって、副搬送波マッピングされたデータに対して、逆高速フーリエ変換(IFFT)が(逆DFTも同様)実行される。次に、副搬送波にマッピングされたデータを送信する前に、サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)がCPユニット104によって付加される。
【0010】
図7は、本発明による無線通信システム700を示す図である。システム700は、セル内にWTRU710、720の少なくとも1つと通信するノードB730を含む。WTRU710、720は、プロセッサ711、マルチプレクサ(MUX)712および送信機713を含む。図7では、WTRU710の構成要素を別々に示しているが、一部の構成要素を、これより多いまたは少ない構成要素によって実装しても良い。WTRU710は、初期アクセスを行うためにアクセスチャネル701(つまりRACH)を介してノードB730にRACH送信を送信する。WTRU710からのRACH送信を検出した後に、ノードB730は、ACKチャネル702を介してACKを返す。
【0011】
WTRU710から送られたRACH送信をノードB730が検出するまでに、RACH送信が複数回必要なことがある。WTRUは、最初にRACH送信の送信電力レベルを所定のレベルに設定し、後続するRACH送信の送信電力レベルを増加させる。または、WTRUはRACH送信の伝送中にRACH送信の送信電力レベルをランプアップさせてもよい。これについては、以下に詳細に説明する。
【0012】
RACHに対して、1組の副搬送波が割り当てられる。RACHに割り当てられる副搬送波は、周波数帯において「局在化」されていても「分散化」されていても良い。図2は、局在化されたマッピングを示す図であり、連続する副搬送波201のブロックがRACHに割り当てられている。図3は、分散型マッピングを示す図であり、周波数帯全体に分散された複数の副搬送波301がRACHに割り当てられている。
【0013】
ランダムアクセス手続きには、シグネチャーシーケンスの送信ならびにRACHおよびデータ伝送の時分割および/または周波数分割多重化の実施が含まれる。複数の直交するシグネチャーシーケンスが定義され、WTRU710は、RACHを介してシグネチャーシーケンスの1つを送信する。
【0014】
RACH送信には、シグネチャーシーケンスの送信における送信電力のランプアップが含まれる。既に説明したように、検出する符号がないためランプアップを高速に実施することができる。従来のOFDM方式では、符号探索は実行されない。しかし、本発明によれば、RACHを探索して副搬送波全体でパターンの存在を調べることができる。
【0015】
図4は、本発明によるRACHのOFDMサブフレーム構造を示す図である。0.5ミリ秒のOFDMサブフレームは、複数のショートブロック(SB)および複数のロングブロック(LB)を含む。各SBおよび各LBは、CPによって区切られている。RACHは、LBに含まれる制御データおよび/またはSBに含まれる上り参照シンボルを含む。上り参照シンボルは、チャネル推定値およびチャネル品質情報(CQI:channel quality indication)値の両方を含む。上り参照シンボルは互いに直交しており、(1)自動的に多重化されるか(異なる組の副搬送波)、(2)時分割多重されるか、または(3)符号多重化されるか(定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの異なるシフト)のいずれかが実施される。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される。通信中のすべての端末は、ノードBと時間同期される。第一の実施形態の変形形態には、図5に示すように、データフレーム間または複数のデータフレーム間にRACH送信のスロットが存在する。多重化は、汎用プロセッサで動作するソフトウェアにおいて、または多重化を実行するための専用論理回路を使用して実現される。専用論理回路は、データストリーム502とRACH情報503を切り替えるスイッチ501だけを含み、それぞれから一定数のビット/シンボルを順に受け取る。RACHアクセスはランダムアクセススロット中に生じてもよい。または、RACHアクセスは複数個のデータフレームごとに生じてもよい。
【0017】
複数のRACHを異なる組の副搬送波として定義してもよい。図6に、3つのRACH(RACH1、RACH2およびRACH3)を例として示す。それぞれのRACHが固有の1組の副搬送波を有する。RACH送信においては、定義されたRACHの1つをWTRUがランダムに選択してもよく、または所定の基準に基づいてWTRUに割り当てても良い。異なるユーザに異なるRACHを割り当てる方法の1つは、WTRUのシリアル番号を使用することである。または、各ユーザに固有の他の基準(ユーザIDなど)をRACH割り当てに使用しても良い。たとえば、ユーザ固有の番号の最終桁に基づいてスロットを割り当てる場合、まず番号が任意の数の場合には、ユーザを10のグループに分類することができる(0、1、2、...、9の各スロットに1グループ)。
【0018】
下りACKチャネル(WTRUがRACH送信を行った後に、WTRUがノードBによって認識されたことをユーザに知らせるために使用される)において、ノードBは、RACHチャネルの搬送波割り当てに関連付けられた1組の副搬送波(つまりサブチャネル)を使用してもよい。これにより、ノードBにアクセスを試みているユーザは、そのユーザを対象とするACKメッセージを認識することができる。
【0019】
さらに、アクセス中のユーザ間でランダム化をさらに行い衝突を回避するために、各WTRUは、定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスのランダム位相を選択することができる。この場合、RACHの総数は以下の式によって増加する。
【0020】
RACHの総数=Nサブチャネル×NCAZAC−ランダム位相
図8は、本発明によるRACHを介したアクセスのプロセスを示すフロー図である。WTRU710は、予め定義された複数のRACHからRACHを選択する(ステップ801)。WTRU710は、オーバーレイされたCAZACシーケンスの位相を選択することが好ましい(ステップ803)。WTRU710は、RACH送信中にRACHの送信(Tx)電力を設定する(ステップ805)。図9に示すように、RACH送信の送信中にRACH送信電力を増加してもよい。または、送信電力は、図10に示すように後続するRACH送信ごとにステップアップしてもよい。ノードBプロセッサ732は、RACH上においてWTRUの試行を認識する(ステップ807)。ノードBは、関連付けられたACKチャネル上で応答する(ステップ809)。ノードB730は、WTRUにTA情報も送信する(ステップ811)。WTRU710がノードB730からACKを受信すると、RACH送信電力の上昇を停止する(ステップ813)。次に、WTRU710はTAを調整し(ステップ815)、RACHメッセージを送信する(ステップ817)。
【0021】
ノードBは、RACH期間(Interval)中にすべてのRACHにおいてWTRUを探索することになる検出器を実装する必要がある。RACHスロットはノードBからの伝送遅延より大きくなければならず、またスロットはデータフレームに干渉しないように末尾にCPを有する必要がある。関連付けられたACKチャネルは、検出されたRACHおよびCAZACの位相と組み合わせられる必要がある。追加の情報をRACHアクセスの位相において符号化してもよい。
【0022】
図11は、本質的に局在オプションと同じである分散送信オプションの信号応答を示す図である。局在送信では、RACHの副搬送波ブロックにおけるすべての副搬送波が送信され、そのすべての電力がランプアップまたはステップアップされる。図11に示す分散オプションにおいては、分散された副搬送波が送信され、分散された副搬送波の電力がランプアップまたはステップアップされる。最初のRACH送信がノードBによってうまく受信されなかった場合は、図9〜11に示すように、WTRUはRACHの送信電力を増加しながら複数のRACH送信を送信する。RACHアクセスに複数のRACHスロットが必要な場合、後続するRACHスロットの送信電力は最後のRACH送信の送信電力にするか、または前の送信電力より低くまたは高くすることができる。電力のランプアップは、最初は他のセルとの干渉を引き起こさない、十分に低いレベルから開始することができる。
【0023】
本発明の他の実施形態によれば、副搬送波の一部をRACHに使用して、残りをデータおよび/または制御データに使用する(つまり周波数分割多重)。図12および図13に示すように、RACH副搬送波は、局在しても分散してもよい。すべてのWTRUがノードBに同期されるため、WTRUはタイミングを認識し、搬送波同期を行うことができる。RACHフレームは特別なフレームでも良いし、データおよび制御フィールドと同じフレーム構造を使用してもよい。
【0024】
この実施形態では、本質的に電力のランプアップは前述した時分割多重の実施形態と同様に動作する。WTRUはノードBに同期してアクセスチャネルにおいてランプアップを開始する。RACHは異なる副搬送波割り当ての複数のチャネルを有することができ、またはCAZACシーケンスは複数のRACHチャネルを形成することができる。CAZACシーケンスの異なる位相を使用して、RACHの数を増加することができる。
【0025】
ノードBは、RACHシーケンスの位相を検出し、この位相を使用してRACHの数を増加することができる。言いかえれば、ノードBはCAZACシーケンスの異なる位相を検出することができ、異なる位相を有するCAZACシーケンスは互いに直交している(したがって、互いに干渉しない)ため、複数のRACH試行を複数のWTRUによって同時に行うことができる。これにより、実際に利用可能なRACHの数を増加することができる。
【0026】
上述した時分割および周波数分割多重による実施形態の両方において、ノードBは、すべてのWTRUによって読み取り可能である、認識されたRACH試行の表示と共に共有チャネル上でACKを送信することができることに留意することが重要である。
【0027】
MIMOの適用において固有の考慮事項がいくつかある。空間多重化、空間周波数ブロック符号(SFBC)、時空間ブロック符号(STBC)、ビームフォーミング、およびこれらオプションの他の組み合わせを含む複数のMIMOオプションが可能である。ノードBへのアクセスを試みるときは、WTRUによるランプアップが高くなり過ぎてシステム上の他のWTRUに対する干渉を引き起こさないように、WTRUは短時間に検出される必要がある。このため、WTRUは利用可能なものの中から最も高い冗長度を持つMIMOスキームを使用してRACH試行を行う。ここでは、最も高い冗長度を持つMIMOスキームとは、最も高いレベルのダイバーシティ利得を含み、そのために異なるチャネル状態に対して最も堅牢なMIMOスキームを指す。ダイバーシティMIMO技術(STBCやSFBCなど)では、ダイバーシティ利得を利用して、フェージングおよび他のチャネル障害に対して耐性のある信号方式を実現する。
【0028】
本発明によって検討できる、異なるMIMOオプションを以下に示す。
【0029】
1つ目のオプションを基本STBC(basic STBC)オプションと呼び、WTRUはオープンループSTBCを使用してRACHアクセスを試行する。オープンループSTBCを使用すると、信号は、ノードBにおいて高価な受信機を必要とすることなく、ダイバーシティ利得から利益を得られるという長所がある。
【0030】
2つ目のオプションを基本モード(dominant mode)オプションと呼び、WTRUが下りチャネル推定を行い、チャネルの固有モードを構築することができる。WTRUは、ノードBからの信号を分析することによりチャネルの最適モードを決定し、同じモードを使用して返送を行う。これには、ノードBにおいて信号品質を向上し、検出性能を向上するという効果的かつ最適なビームフォーミング手法が実装されるという長所がある。
【0031】
もう1つのオプションはオプティマムプリコーディング(optimum precoding)オプションである。プリコーディングビームフォーミングを利用できる場合、WTRUは最適なプリコーディングオプションを選択してRACH試行を行うことができる。コードブック方法を使用する場合、WTRUは最大ダイバーシティに対して最も堅牢な、または最も高い利得を持つプリコーダーを選択する。オプティマムプリコーディングオプションは、WTRUがプリコーディングマトリックスを送信信号に適用するという点で基本モードオプションに似ている。このとき、プリコーディングマトリックスはコードブックから選択され、またこのプリコーディングマトリックスは主なチャネル状態に最も適したものである。
【0032】
RACH試行に成功すると、適応変調符号化(AMC:adaptive modulation coding)およびリンクアダプテーション(link adaptation)を開始することができる。どのオプションを実装するかは、チャネル状態、セルの種類(つまり、ホットスポット、マクロセル、マイクロセルなど)、およびWTRUの機能によって異なる。
【0033】
実施形態
【0034】
実施形態1
OFDM MIMO無線通信システムにおけるランダムアクセスのための方法。
【0035】
実施形態2
WTRUがRACHを選択するステップを含む実施形態1に記載の方法。
【0036】
実施形態3
WTRUがCAZACシーケンスの位相を選択するステップを含む実施形態1または2のいずれかに記載の方法。
【0037】
実施形態4
選択したRACHを介して、WTRUがRACH送信をノードBに送信する実施形態2または3のいずれかに記載の方法。
【0038】
実施形態5
RACHは1組の副搬送波に割り当てられる実施形態2〜4のいずれかに記載の方法。
【0039】
実施形態6
副搬送波は、周波数帯において局在する実施形態5に記載の方法。
【0040】
実施形態7
副搬送波は、周波数帯全体に分散される実施形態5に記載の方法。
【0041】
実施形態8
WTRUからのRACH送信が検出された場合、ノードBはACKチャネルを介してACKを送信するステップをさらに含む実施形態4〜7のいずれかに記載の方法。
【0042】
実施形態9
ノードBは共有チャネルでACKを送信する実施形態8に記載の方法。
【0043】
実施形態10
RACH送信の送信中にWTRUは送信電力を増加(ランプアップ)する実施形態4〜9のいずれかに記載の方法。
【0044】
実施形態11
WTRUは、後続するRACH送信の送信電力を逓増(ステップアップ)する実施形態4〜9のいずれかに記載の方法。
【0045】
実施形態12
RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
【0046】
実施形態13
異なる組の副搬送波がRACH送信およびデータ伝送にそれぞれ割り当てられるようにRACH送信およびデータ伝送は周波数分割多重される実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
【0047】
実施形態14
複数のRACHが定義され、定義されたRACHの1つがRACH送信に選択される実施形態2〜13のいずれかに記載の方法。
【0048】
実施形態15
WTRUは、ランダムにRACHを選択する実施形態14に記載の方法。
【0049】
実施形態16
所定の基準に基づいて、特定のRACHがWTRUに割り当てられる実施形態14に記載の方法。
【0050】
実施形態17
各WTRUに固有の基準を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態16に記載の方法。
【0051】
実施形態18
WTRUのシリアル番号を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態16または17のいずれかに記載の方法。
【0052】
実施形態19
RACH送信は、SFBC、STBC、およびビームフォーミングの1つを使用して送信される実施形態2〜18のいずれかに記載の方法。
【0053】
実施形態20
WTRUは最も高い冗長度を使用してRACH送信を送信する実施形態2〜19のいずれか一項に記載の方法。
【0054】
実施形態21
RACH送信はオープンループSTBCを使用して送信される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0055】
実施形態22
RACH送信はノードBからの信号を分析した後にチャネルの最適モードを使用して伝送される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0056】
実施形態23
RACH送信はRACH送信を送信するために最適のプリコーディングオプションを使用して伝送される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0057】
実施形態24
OFDM MIMO無線通信システムにおいてランダムアクセスに用いるWTRU。
【0058】
実施形態25
RACHを選択するためのプロセッサを含む実施形態24に記載のWTRU。
【0059】
実施形態26
CAZACシーケンスの位相を選択するためのプロセッサを含む実施形態24または25のいずれかに記載のWTRU。
【0060】
実施形態27
選択したRACHを介して、RACH送信をノードBに伝送する送信機を含む実施形態24〜26のいずれかに記載のWTRU。
【0061】
実施形態28
RACHは1組の副搬送波に割り当てられる実施形態25〜27のいずれかに記載のWTRU。
【0062】
実施形態29
副搬送波は、周波数帯において局在する実施形態28に記載のWTRU。
【0063】
実施形態30
副搬送波は、周波数帯全体に分散される実施形態28に記載のWTRU。
【0064】
実施形態31
RACH送信の送信中に送信機は送信電力を増加(ランプアップ)する実施形態27〜30のいずれかに記載のWTRU。
【0065】
実施形態32
送信機は後続するRACH送信の送信電力を逓増(ステップアップ)する実施形態27〜30のいずれかに記載のWTRU。
【0066】
実施形態33
RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される実施形態27〜32のいずれかに記載のWTRU。
【0067】
実施形態34
異なる組の副搬送波がRACH送信およびデータ伝送にそれぞれ割り当てられるようにRACH送信およびデータ伝送は周波数分割多重される実施形態27〜32のいずれかに記載のWTRU。
【0068】
実施形態35
複数のRACHが定義され、定義されたRACHの1つがRACH送信に選択される実施形態27〜34のいずれかに記載のWTRU。
【0069】
実施形態36
プロセッサはランダムにRACHを選択する実施形態35に記載のWTRU。
【0070】
実施形態37
所定の基準に基づいて、特定のRACHがWTRUに割り当てられる実施形態35に記載のWTRU。
【0071】
実施形態38
各WTRUに固有の基準を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態37または38のいずれかに記載のWTRU。
【0072】
実施形態39
WTRUのシリアル番号を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態38に記載のWTRU。
【0073】
実施形態40
送信機は、SFBC、STBC、およびビームフォーミングの1つを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜39のいずれかに記載のWTRU。
【0074】
実施形態41
送信機は最も高い冗長度を使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0075】
実施形態42
送信機はオープンループSTBCを使用してRACHを送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0076】
実施形態43
送信機はノードBからの信号を分析した後にチャネルの最適モードを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0077】
実施形態44
送信機はRACH送信を送信するのに最適なプリコーディングオプションを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0078】
本発明の特徴および要素は好ましい実施形態において特定の組み合わせを用いて説明されているが、各特徴または要素は、好ましい実施形態の他の特徴および要素を用いずに単独で用いることが可能であり、または本発明の他の特徴および要素を用いてもしくは用いずにさまざまな組み合わせで用いることができる。本発明で提供される方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータで読み出し可能な記憶媒体に実際に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装することができる。コンピュータで読み出し可能な記憶媒体の例としては、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体記憶装置、内蔵型ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクなどの光学式媒体、ならびにデジタル多用途ディスク(DVD)などがある。
【0079】
適したプロセッサの例を挙げると、汎用プロセッサ、特殊用途向けプロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共に用いる1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書き替え可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他の種類の集積回路(IC)、および/または状態遷移マシーンなどがある。
【0080】
プロセッサをソフトウェアと共に使用することで、無線送受信ユニット(WTRU)、移動端末装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワーク制御装置(RNC)、またはホストコンピュータで使用するRF送受信機を実装することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーホン、振動装置、スピーカー、マイクロホン、テレビの送受信装置、ハンドフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線装置、液晶表示装置(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されたモジュールと共に使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、一般的に無線通信システムに利用することができる。特に、直交周波数分割多重(OFDM)多重入力多重出力システムに利用できる。
【符号の説明】
【0082】
101 DFTユニット
102 マッピングユニット
103 IFFTユニット
104 CPユニット
710、720 WTRU
730 ノードB
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関する。より詳細には本発明は、直交周波数分割多重(OFDM)多重入力多重出力(MIMO:multiple−input multiple−output)システムにおけるランダムアクセスチャネル(RACH)に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいては、データ伝送のため基地局とのリンクを確立するために、RACHがユーザ端末によって使用される。RACHを介したアクセスは、セル内の他の通信リンクに対する過度の干渉を生じないはずであり、多数のユーザを区別することができるはずである。ユーザ端末が基地局との最初のリンク確立するために使用するチャネルが、RACHである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
RACHの設計において満たす必要がある要件には、基地局がアクセス試行を容易に検出できること、過度の輻輳を生じることなく多数の端末が基地局にアクセスするのに十分な容量を提供できること、および基地局がアクセス試行を区別することが望ましいためユーザ群を区別できることなどがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、OFDM MIMOシステムにおけるRACHに関する。無線送受信ユニット(WTRU)は、RACHおよびRACH送信の定振幅ゼロ自己相関(CAZAC:constant amplitude zero auto correlation)シーケンス用の位相を選択する。次に、WTRUは選択されたRACHを介してノードBにRACH送信を送信する。RACH送信が検出されると、ノードBはACKチャネルを介して確認応答(ACK)をWTRUに送信する。ノードBは、ACKを共有チャネル上で、送信しても良い。WTRUは、RACH送信が送信されている間に送信電力を増加(ランプアップ)させても良いし、または後続するRACH送信の送信電力をステップアップさせることもできる。RACH送信およびデータ伝送には、時分割または周波数分割多重を用いることができる。複数のRACHを定義して、定義されたRACHの1つをランダムにまたは所定の基準に基づいて選択することができる。RACH送信は、空間周波数ブロック符号(SFBC:space−frequency block coding)、時空間ブロック符号(STBC:space time block coding)およびビームフォーミングのいずれかを使用して送信することができる。
【0005】
本発明は、例として以下に示す好ましい実施形態の説明および添付の図面とともに、より詳細に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、RACHの設計において、基地局がアクセス試行を容易に検出できること、過度の輻輳を生じることなく多数の端末が基地局にアクセスするのに十分な容量を提供できること、および基地局がアクセス試行を区別することが望ましいためユーザ群を区別できることなどの要件を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】OFDM方式における上りデータ伝送のフローを概略的に示す図である。
【図2】局在送信(localized transmission)オプションにおけるRACHの副搬送波マッピングを示す図である。
【図3】分散送信(distributed transmission)オプションにおけるRACHの副搬送波マッピングを示す図である。
【図4】本発明によるRACHのフレーム構造を示す図である。
【図5】スロットを間に持つRACH送信の複数のデータフレームを示す図である。
【図6】異なる組の副搬送波によって定義された複数のRACHを示す図である。
【図7】本発明による無線通信システムを示す図である。
【図8】本発明によるRACHを介したアクセスのプロセスを示すフロー図である。
【図9】送信電力が各RACHスロット間に上昇した際の送信電力の増加を示す図である。
【図10】送信電力が各RACH中に上昇した際の送信電力の増加を示す図である。
【図11】分散チャネルにおける送信電力の増加を示す図である。
【図12】周波数分割多重の局在モードのRACHを示す図である。
【図13】周波数分割多重の分散モードのRACHを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、「WTRU」という用語は、移動装置(UE)、移動局、固定または移動可能な加入者端末、携帯無線呼出し装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータおよび無線環境において動作可能なあらゆる種類のユーザ用装置を含むが、これらに限定されるものではない。以下、「ノードB」という用語は、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線環境において動作可能なあらゆる種類の接続装置を含むが、これらに限定されるものではない。
【0009】
図1は、OFDM方式における上りデータ伝送のフローを概略的に示す図である。DFTユニット101(またはFFTユニット)によって伝送されるべきユーザのデータシンボルに対して、離散的フーリエ変換(DFT)が(高速フーリエ変換(FFT)も同様)、実施される。DFT処理後に生じるデータは、マッピングユニット102によって副搬送波(サブキャリア)群にマッピングされる。副搬送波マッピングは、局在的な副搬送波マッピングでも分散型の副搬送波マッピングでもよい。次に、IFFTユニット103(または逆DFTユニット)によって、副搬送波マッピングされたデータに対して、逆高速フーリエ変換(IFFT)が(逆DFTも同様)実行される。次に、副搬送波にマッピングされたデータを送信する前に、サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)がCPユニット104によって付加される。
【0010】
図7は、本発明による無線通信システム700を示す図である。システム700は、セル内にWTRU710、720の少なくとも1つと通信するノードB730を含む。WTRU710、720は、プロセッサ711、マルチプレクサ(MUX)712および送信機713を含む。図7では、WTRU710の構成要素を別々に示しているが、一部の構成要素を、これより多いまたは少ない構成要素によって実装しても良い。WTRU710は、初期アクセスを行うためにアクセスチャネル701(つまりRACH)を介してノードB730にRACH送信を送信する。WTRU710からのRACH送信を検出した後に、ノードB730は、ACKチャネル702を介してACKを返す。
【0011】
WTRU710から送られたRACH送信をノードB730が検出するまでに、RACH送信が複数回必要なことがある。WTRUは、最初にRACH送信の送信電力レベルを所定のレベルに設定し、後続するRACH送信の送信電力レベルを増加させる。または、WTRUはRACH送信の伝送中にRACH送信の送信電力レベルをランプアップさせてもよい。これについては、以下に詳細に説明する。
【0012】
RACHに対して、1組の副搬送波が割り当てられる。RACHに割り当てられる副搬送波は、周波数帯において「局在化」されていても「分散化」されていても良い。図2は、局在化されたマッピングを示す図であり、連続する副搬送波201のブロックがRACHに割り当てられている。図3は、分散型マッピングを示す図であり、周波数帯全体に分散された複数の副搬送波301がRACHに割り当てられている。
【0013】
ランダムアクセス手続きには、シグネチャーシーケンスの送信ならびにRACHおよびデータ伝送の時分割および/または周波数分割多重化の実施が含まれる。複数の直交するシグネチャーシーケンスが定義され、WTRU710は、RACHを介してシグネチャーシーケンスの1つを送信する。
【0014】
RACH送信には、シグネチャーシーケンスの送信における送信電力のランプアップが含まれる。既に説明したように、検出する符号がないためランプアップを高速に実施することができる。従来のOFDM方式では、符号探索は実行されない。しかし、本発明によれば、RACHを探索して副搬送波全体でパターンの存在を調べることができる。
【0015】
図4は、本発明によるRACHのOFDMサブフレーム構造を示す図である。0.5ミリ秒のOFDMサブフレームは、複数のショートブロック(SB)および複数のロングブロック(LB)を含む。各SBおよび各LBは、CPによって区切られている。RACHは、LBに含まれる制御データおよび/またはSBに含まれる上り参照シンボルを含む。上り参照シンボルは、チャネル推定値およびチャネル品質情報(CQI:channel quality indication)値の両方を含む。上り参照シンボルは互いに直交しており、(1)自動的に多重化されるか(異なる組の副搬送波)、(2)時分割多重されるか、または(3)符号多重化されるか(定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの異なるシフト)のいずれかが実施される。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される。通信中のすべての端末は、ノードBと時間同期される。第一の実施形態の変形形態には、図5に示すように、データフレーム間または複数のデータフレーム間にRACH送信のスロットが存在する。多重化は、汎用プロセッサで動作するソフトウェアにおいて、または多重化を実行するための専用論理回路を使用して実現される。専用論理回路は、データストリーム502とRACH情報503を切り替えるスイッチ501だけを含み、それぞれから一定数のビット/シンボルを順に受け取る。RACHアクセスはランダムアクセススロット中に生じてもよい。または、RACHアクセスは複数個のデータフレームごとに生じてもよい。
【0017】
複数のRACHを異なる組の副搬送波として定義してもよい。図6に、3つのRACH(RACH1、RACH2およびRACH3)を例として示す。それぞれのRACHが固有の1組の副搬送波を有する。RACH送信においては、定義されたRACHの1つをWTRUがランダムに選択してもよく、または所定の基準に基づいてWTRUに割り当てても良い。異なるユーザに異なるRACHを割り当てる方法の1つは、WTRUのシリアル番号を使用することである。または、各ユーザに固有の他の基準(ユーザIDなど)をRACH割り当てに使用しても良い。たとえば、ユーザ固有の番号の最終桁に基づいてスロットを割り当てる場合、まず番号が任意の数の場合には、ユーザを10のグループに分類することができる(0、1、2、...、9の各スロットに1グループ)。
【0018】
下りACKチャネル(WTRUがRACH送信を行った後に、WTRUがノードBによって認識されたことをユーザに知らせるために使用される)において、ノードBは、RACHチャネルの搬送波割り当てに関連付けられた1組の副搬送波(つまりサブチャネル)を使用してもよい。これにより、ノードBにアクセスを試みているユーザは、そのユーザを対象とするACKメッセージを認識することができる。
【0019】
さらに、アクセス中のユーザ間でランダム化をさらに行い衝突を回避するために、各WTRUは、定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスのランダム位相を選択することができる。この場合、RACHの総数は以下の式によって増加する。
【0020】
RACHの総数=Nサブチャネル×NCAZAC−ランダム位相
図8は、本発明によるRACHを介したアクセスのプロセスを示すフロー図である。WTRU710は、予め定義された複数のRACHからRACHを選択する(ステップ801)。WTRU710は、オーバーレイされたCAZACシーケンスの位相を選択することが好ましい(ステップ803)。WTRU710は、RACH送信中にRACHの送信(Tx)電力を設定する(ステップ805)。図9に示すように、RACH送信の送信中にRACH送信電力を増加してもよい。または、送信電力は、図10に示すように後続するRACH送信ごとにステップアップしてもよい。ノードBプロセッサ732は、RACH上においてWTRUの試行を認識する(ステップ807)。ノードBは、関連付けられたACKチャネル上で応答する(ステップ809)。ノードB730は、WTRUにTA情報も送信する(ステップ811)。WTRU710がノードB730からACKを受信すると、RACH送信電力の上昇を停止する(ステップ813)。次に、WTRU710はTAを調整し(ステップ815)、RACHメッセージを送信する(ステップ817)。
【0021】
ノードBは、RACH期間(Interval)中にすべてのRACHにおいてWTRUを探索することになる検出器を実装する必要がある。RACHスロットはノードBからの伝送遅延より大きくなければならず、またスロットはデータフレームに干渉しないように末尾にCPを有する必要がある。関連付けられたACKチャネルは、検出されたRACHおよびCAZACの位相と組み合わせられる必要がある。追加の情報をRACHアクセスの位相において符号化してもよい。
【0022】
図11は、本質的に局在オプションと同じである分散送信オプションの信号応答を示す図である。局在送信では、RACHの副搬送波ブロックにおけるすべての副搬送波が送信され、そのすべての電力がランプアップまたはステップアップされる。図11に示す分散オプションにおいては、分散された副搬送波が送信され、分散された副搬送波の電力がランプアップまたはステップアップされる。最初のRACH送信がノードBによってうまく受信されなかった場合は、図9〜11に示すように、WTRUはRACHの送信電力を増加しながら複数のRACH送信を送信する。RACHアクセスに複数のRACHスロットが必要な場合、後続するRACHスロットの送信電力は最後のRACH送信の送信電力にするか、または前の送信電力より低くまたは高くすることができる。電力のランプアップは、最初は他のセルとの干渉を引き起こさない、十分に低いレベルから開始することができる。
【0023】
本発明の他の実施形態によれば、副搬送波の一部をRACHに使用して、残りをデータおよび/または制御データに使用する(つまり周波数分割多重)。図12および図13に示すように、RACH副搬送波は、局在しても分散してもよい。すべてのWTRUがノードBに同期されるため、WTRUはタイミングを認識し、搬送波同期を行うことができる。RACHフレームは特別なフレームでも良いし、データおよび制御フィールドと同じフレーム構造を使用してもよい。
【0024】
この実施形態では、本質的に電力のランプアップは前述した時分割多重の実施形態と同様に動作する。WTRUはノードBに同期してアクセスチャネルにおいてランプアップを開始する。RACHは異なる副搬送波割り当ての複数のチャネルを有することができ、またはCAZACシーケンスは複数のRACHチャネルを形成することができる。CAZACシーケンスの異なる位相を使用して、RACHの数を増加することができる。
【0025】
ノードBは、RACHシーケンスの位相を検出し、この位相を使用してRACHの数を増加することができる。言いかえれば、ノードBはCAZACシーケンスの異なる位相を検出することができ、異なる位相を有するCAZACシーケンスは互いに直交している(したがって、互いに干渉しない)ため、複数のRACH試行を複数のWTRUによって同時に行うことができる。これにより、実際に利用可能なRACHの数を増加することができる。
【0026】
上述した時分割および周波数分割多重による実施形態の両方において、ノードBは、すべてのWTRUによって読み取り可能である、認識されたRACH試行の表示と共に共有チャネル上でACKを送信することができることに留意することが重要である。
【0027】
MIMOの適用において固有の考慮事項がいくつかある。空間多重化、空間周波数ブロック符号(SFBC)、時空間ブロック符号(STBC)、ビームフォーミング、およびこれらオプションの他の組み合わせを含む複数のMIMOオプションが可能である。ノードBへのアクセスを試みるときは、WTRUによるランプアップが高くなり過ぎてシステム上の他のWTRUに対する干渉を引き起こさないように、WTRUは短時間に検出される必要がある。このため、WTRUは利用可能なものの中から最も高い冗長度を持つMIMOスキームを使用してRACH試行を行う。ここでは、最も高い冗長度を持つMIMOスキームとは、最も高いレベルのダイバーシティ利得を含み、そのために異なるチャネル状態に対して最も堅牢なMIMOスキームを指す。ダイバーシティMIMO技術(STBCやSFBCなど)では、ダイバーシティ利得を利用して、フェージングおよび他のチャネル障害に対して耐性のある信号方式を実現する。
【0028】
本発明によって検討できる、異なるMIMOオプションを以下に示す。
【0029】
1つ目のオプションを基本STBC(basic STBC)オプションと呼び、WTRUはオープンループSTBCを使用してRACHアクセスを試行する。オープンループSTBCを使用すると、信号は、ノードBにおいて高価な受信機を必要とすることなく、ダイバーシティ利得から利益を得られるという長所がある。
【0030】
2つ目のオプションを基本モード(dominant mode)オプションと呼び、WTRUが下りチャネル推定を行い、チャネルの固有モードを構築することができる。WTRUは、ノードBからの信号を分析することによりチャネルの最適モードを決定し、同じモードを使用して返送を行う。これには、ノードBにおいて信号品質を向上し、検出性能を向上するという効果的かつ最適なビームフォーミング手法が実装されるという長所がある。
【0031】
もう1つのオプションはオプティマムプリコーディング(optimum precoding)オプションである。プリコーディングビームフォーミングを利用できる場合、WTRUは最適なプリコーディングオプションを選択してRACH試行を行うことができる。コードブック方法を使用する場合、WTRUは最大ダイバーシティに対して最も堅牢な、または最も高い利得を持つプリコーダーを選択する。オプティマムプリコーディングオプションは、WTRUがプリコーディングマトリックスを送信信号に適用するという点で基本モードオプションに似ている。このとき、プリコーディングマトリックスはコードブックから選択され、またこのプリコーディングマトリックスは主なチャネル状態に最も適したものである。
【0032】
RACH試行に成功すると、適応変調符号化(AMC:adaptive modulation coding)およびリンクアダプテーション(link adaptation)を開始することができる。どのオプションを実装するかは、チャネル状態、セルの種類(つまり、ホットスポット、マクロセル、マイクロセルなど)、およびWTRUの機能によって異なる。
【0033】
実施形態
【0034】
実施形態1
OFDM MIMO無線通信システムにおけるランダムアクセスのための方法。
【0035】
実施形態2
WTRUがRACHを選択するステップを含む実施形態1に記載の方法。
【0036】
実施形態3
WTRUがCAZACシーケンスの位相を選択するステップを含む実施形態1または2のいずれかに記載の方法。
【0037】
実施形態4
選択したRACHを介して、WTRUがRACH送信をノードBに送信する実施形態2または3のいずれかに記載の方法。
【0038】
実施形態5
RACHは1組の副搬送波に割り当てられる実施形態2〜4のいずれかに記載の方法。
【0039】
実施形態6
副搬送波は、周波数帯において局在する実施形態5に記載の方法。
【0040】
実施形態7
副搬送波は、周波数帯全体に分散される実施形態5に記載の方法。
【0041】
実施形態8
WTRUからのRACH送信が検出された場合、ノードBはACKチャネルを介してACKを送信するステップをさらに含む実施形態4〜7のいずれかに記載の方法。
【0042】
実施形態9
ノードBは共有チャネルでACKを送信する実施形態8に記載の方法。
【0043】
実施形態10
RACH送信の送信中にWTRUは送信電力を増加(ランプアップ)する実施形態4〜9のいずれかに記載の方法。
【0044】
実施形態11
WTRUは、後続するRACH送信の送信電力を逓増(ステップアップ)する実施形態4〜9のいずれかに記載の方法。
【0045】
実施形態12
RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
【0046】
実施形態13
異なる組の副搬送波がRACH送信およびデータ伝送にそれぞれ割り当てられるようにRACH送信およびデータ伝送は周波数分割多重される実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
【0047】
実施形態14
複数のRACHが定義され、定義されたRACHの1つがRACH送信に選択される実施形態2〜13のいずれかに記載の方法。
【0048】
実施形態15
WTRUは、ランダムにRACHを選択する実施形態14に記載の方法。
【0049】
実施形態16
所定の基準に基づいて、特定のRACHがWTRUに割り当てられる実施形態14に記載の方法。
【0050】
実施形態17
各WTRUに固有の基準を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態16に記載の方法。
【0051】
実施形態18
WTRUのシリアル番号を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態16または17のいずれかに記載の方法。
【0052】
実施形態19
RACH送信は、SFBC、STBC、およびビームフォーミングの1つを使用して送信される実施形態2〜18のいずれかに記載の方法。
【0053】
実施形態20
WTRUは最も高い冗長度を使用してRACH送信を送信する実施形態2〜19のいずれか一項に記載の方法。
【0054】
実施形態21
RACH送信はオープンループSTBCを使用して送信される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0055】
実施形態22
RACH送信はノードBからの信号を分析した後にチャネルの最適モードを使用して伝送される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0056】
実施形態23
RACH送信はRACH送信を送信するために最適のプリコーディングオプションを使用して伝送される実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
【0057】
実施形態24
OFDM MIMO無線通信システムにおいてランダムアクセスに用いるWTRU。
【0058】
実施形態25
RACHを選択するためのプロセッサを含む実施形態24に記載のWTRU。
【0059】
実施形態26
CAZACシーケンスの位相を選択するためのプロセッサを含む実施形態24または25のいずれかに記載のWTRU。
【0060】
実施形態27
選択したRACHを介して、RACH送信をノードBに伝送する送信機を含む実施形態24〜26のいずれかに記載のWTRU。
【0061】
実施形態28
RACHは1組の副搬送波に割り当てられる実施形態25〜27のいずれかに記載のWTRU。
【0062】
実施形態29
副搬送波は、周波数帯において局在する実施形態28に記載のWTRU。
【0063】
実施形態30
副搬送波は、周波数帯全体に分散される実施形態28に記載のWTRU。
【0064】
実施形態31
RACH送信の送信中に送信機は送信電力を増加(ランプアップ)する実施形態27〜30のいずれかに記載のWTRU。
【0065】
実施形態32
送信機は後続するRACH送信の送信電力を逓増(ステップアップ)する実施形態27〜30のいずれかに記載のWTRU。
【0066】
実施形態33
RACH送信およびデータ伝送は時分割多重される実施形態27〜32のいずれかに記載のWTRU。
【0067】
実施形態34
異なる組の副搬送波がRACH送信およびデータ伝送にそれぞれ割り当てられるようにRACH送信およびデータ伝送は周波数分割多重される実施形態27〜32のいずれかに記載のWTRU。
【0068】
実施形態35
複数のRACHが定義され、定義されたRACHの1つがRACH送信に選択される実施形態27〜34のいずれかに記載のWTRU。
【0069】
実施形態36
プロセッサはランダムにRACHを選択する実施形態35に記載のWTRU。
【0070】
実施形態37
所定の基準に基づいて、特定のRACHがWTRUに割り当てられる実施形態35に記載のWTRU。
【0071】
実施形態38
各WTRUに固有の基準を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態37または38のいずれかに記載のWTRU。
【0072】
実施形態39
WTRUのシリアル番号を使用して、異なるRACHが異なるユーザに割り当てられる実施形態38に記載のWTRU。
【0073】
実施形態40
送信機は、SFBC、STBC、およびビームフォーミングの1つを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜39のいずれかに記載のWTRU。
【0074】
実施形態41
送信機は最も高い冗長度を使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0075】
実施形態42
送信機はオープンループSTBCを使用してRACHを送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0076】
実施形態43
送信機はノードBからの信号を分析した後にチャネルの最適モードを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0077】
実施形態44
送信機はRACH送信を送信するのに最適なプリコーディングオプションを使用してRACH送信を送信する実施形態27〜40のいずれかに記載のWTRU。
【0078】
本発明の特徴および要素は好ましい実施形態において特定の組み合わせを用いて説明されているが、各特徴または要素は、好ましい実施形態の他の特徴および要素を用いずに単独で用いることが可能であり、または本発明の他の特徴および要素を用いてもしくは用いずにさまざまな組み合わせで用いることができる。本発明で提供される方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータで読み出し可能な記憶媒体に実際に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装することができる。コンピュータで読み出し可能な記憶媒体の例としては、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体記憶装置、内蔵型ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクなどの光学式媒体、ならびにデジタル多用途ディスク(DVD)などがある。
【0079】
適したプロセッサの例を挙げると、汎用プロセッサ、特殊用途向けプロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共に用いる1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書き替え可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他の種類の集積回路(IC)、および/または状態遷移マシーンなどがある。
【0080】
プロセッサをソフトウェアと共に使用することで、無線送受信ユニット(WTRU)、移動端末装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワーク制御装置(RNC)、またはホストコンピュータで使用するRF送受信機を実装することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーホン、振動装置、スピーカー、マイクロホン、テレビの送受信装置、ハンドフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線装置、液晶表示装置(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されたモジュールと共に使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、一般的に無線通信システムに利用することができる。特に、直交周波数分割多重(OFDM)多重入力多重出力システムに利用できる。
【符号の説明】
【0082】
101 DFTユニット
102 マッピングユニット
103 IFFTユニット
104 CPユニット
710、720 WTRU
730 ノードB
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信装置(WTRU)において、
定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの位相のセットの中から、前記CAZACシーケンスの位相を選択し、前記選択されたCAZACシーケンスの位相をサイクリックプレフィクスと結合し、前記結合された選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスをランダムアクセスチャネル(RACH)上で送信することによって、無線通信システムにアクセスするように構成された処理装置および関連付けられた送信装置を備え、
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、前記WTRUが、前記選択されたCAZACシーケンスの位相が受信されたことの表示を共有チャネル上で受信していない条件で、前記RACH上において、増加した送信電力レベルで、もう1つのサイクリックプレフィクスと結合された前記CAZACシーケンスのもう1つの位相を送信するようにさらに構成され、
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、前記WTRUが、前記選択されたCAZACシーケンスの位相が受信されたことの表示を前記共有チャネル上で受信する条件で、前記表示とともに受信された時間アドバンスに応答して調整された送信タイミングで、アクセスメッセージデータとCAZACシーケンスから導き出された参照シンボルとを含む信号を送信するようにさらに構成され、
前記処理装置は、前記結合された選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスを送信するのに使用されるサブチャネルを示しているRACH割当て情報を受信するようさらに構成され、前記送信された結合され選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスは、他のWTRUからのデータまたは制御信号と周波数多重化される
ことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記表示は、前記CAZACシーケンスのどの位相が受信されたかを示すことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、離散フーリエ変換(DFT)に続く逆高速フーリエ変換を使用して、前記CAZACシーケンスの前記選択された位相を処理するようさらに構成されていることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記送信された結合され選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスは、複数のサブキャリア上を送信されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)を使用することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項1】
無線送受信装置(WTRU)において、
定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの位相のセットの中から、前記CAZACシーケンスの位相を選択し、前記選択されたCAZACシーケンスの位相をサイクリックプレフィクスと結合し、前記結合された選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスをランダムアクセスチャネル(RACH)上で送信することによって、無線通信システムにアクセスするように構成された処理装置および関連付けられた送信装置を備え、
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、前記WTRUが、前記選択されたCAZACシーケンスの位相が受信されたことの表示を共有チャネル上で受信していない条件で、前記RACH上において、増加した送信電力レベルで、もう1つのサイクリックプレフィクスと結合された前記CAZACシーケンスのもう1つの位相を送信するようにさらに構成され、
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、前記WTRUが、前記選択されたCAZACシーケンスの位相が受信されたことの表示を前記共有チャネル上で受信する条件で、前記表示とともに受信された時間アドバンスに応答して調整された送信タイミングで、アクセスメッセージデータとCAZACシーケンスから導き出された参照シンボルとを含む信号を送信するようにさらに構成され、
前記処理装置は、前記結合された選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスを送信するのに使用されるサブチャネルを示しているRACH割当て情報を受信するようさらに構成され、前記送信された結合され選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスは、他のWTRUからのデータまたは制御信号と周波数多重化される
ことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記表示は、前記CAZACシーケンスのどの位相が受信されたかを示すことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記処理装置および前記関連付けられた送信装置は、離散フーリエ変換(DFT)に続く逆高速フーリエ変換を使用して、前記CAZACシーケンスの前記選択された位相を処理するようさらに構成されていることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記送信された結合され選択されたCAZACシーケンスの位相および前記サイクリックプレフィクスは、複数のサブキャリア上を送信されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)を使用することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−85271(P2013−85271A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−269242(P2012−269242)
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2009−509865(P2009−509865)の分割
【原出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2009−509865(P2009−509865)の分割
【原出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】
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