説明

POSで使用するための手持ち式装置、レジスタ、ならびに広告効果を追跡するためのシステムおよび方法

販売個所で広告データを受け取るための方法であって、商品に関連する商品データを商店レジスタで、商店従業員または商店スキャナにより入力し、商品データを広告データと手持ち式装置で比較する。この広告データは顧客により印刷広告から手持ち式装置によりスキャンされている。商品に関連する広告データは、商店レジスタでの商品に対する顧客からの支払時に商店レジスタで受け取られる。受け取られた広告データおよび支払に関連する情報は、商店レジスタから転送される。手持ち式装置、レジスタ、およびシステムと他の方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、広告を備える印刷材料、印刷材料をスキャンするためのスキャナのような手持ち式装置に関する。
【0002】
米国特許第6,448,979号および第6,753,883号を両者とも参考文献として取り入れる。この2つの明細書には、広告を含むマルチメディア情報の相互伝達を促進した印刷媒体が記載されている。単独の機器であるスキャナとレシーバがポータルサーバと通信し、ポータルサーバから受信されたマルチメディアシーケンス情報を再生する。広告は、機械により読み取り可能なコード、例えばバーコードとして印刷される。バーコードは高濃度のバーコードと、スキャナにより読み出されたコードからのデータを含む。コードは、プロバイダ情報に相当するリンク情報を含む。この方法は英数字シーケンスである。このシーケンスは、マルチメディアシーケンス情報の再生を行う。スキャナ、レシーバ、またはポータルサーバは、リンク情報をネットワークアドレスに変換することができ、これによりマルチメディアシーケンス情報を再生することができる。付加的にまたは択一的に、ネットワークアドレス情報はコンピュータ実行可能コードを含むファイルを指示することができ、レシーバまたはスキャナに表示することができる。このシステムは、付加的コード形式、例えば利益払戻し情報、リベート情報、およびクーポン情報を使用することを意図している。このシステムはまた、リンク情報のないコード、例えばUPCコードを収集し、管理することができる。人はUPC情報を取り出し、製品、クーポンについての情報、または別の利益償還情報を得ることができる。
【0003】
ユーザ入力情報はスキャナメモリに記憶することができる。通信ブリッジはリンク情報を送信することができ、ユーザはレシーバに、そしてネットワークを介してポータルサーバに情報を入力することができる。このシステムはまた、印刷広告主がその広告の印象を追跡し、スキャンを実行する人について人口統計学的情報を追跡モジュールにより収集することができる。
【0004】
追跡モジュールはさらに、特別の刊行物、刊行物の形式、またはプロバイダから発生するe−コマース業務のトランザクション値を追跡し、この業務に基づく料金パーセントを計算することができる。スキャナは、広告がスキャンされた時間を追跡することのできる時計を有する。
【0005】
米国特許第6,896,182号も参考文献として取り入れる。この刊行物にはカード識別コードが登録されているカード照合システムが記載されている。読み取りユニットは、カード識別コードをカードから読み取る。照合装置は、読み取りユニットの現在地がカード識別コードに所属する場合だけカードを照合する。カードは決済用のカードであり、カ―ド識別コードが読み取りユニットにより読み取られた場合に使用される。カードの使用地点は、読み取りユニットの現在地と一致する。カードユーザの位置をカードの照合条件に追加することにより、カードの不正使用を防止することができる。本願はまた日本特許公開公報、特開平11−500550号に開示された携帯リモートPOS端末機に関するものである。決済システムでは、携帯無線決済端末機が設けられている。この端末機でユーザは商取引の業務データを、キーパッドを使用して入力する。商品のUPCバーコードはCCDセンサにより読み取られる。ユーザのクレジットカード、デビットカードおよびスマートカードを読み取ることができる。携帯無線決済端末機は商取引とカードデータを中央ネットワークコントローラに、無線通信ネットワークを介して伝送する。中央ネットワークコントローラは、決済施設にあるホストコンピュータに伝送し、決済施設はカードデータと商取引をリアルタイムで順次処理する。決済施設は確認データを中央ネットワークコントローラに返信し、無線決済端末機には無線通信ネットワークを介して返信する。したがい無線決済端末機は、商取引の印刷レシートをユーザに発行する。
【0006】
図1は、食品産業で使用される切り抜きクーポン用に既存のクーポン償還システムを示す。商品12の製造業者10は商品を小売店14に配送し、クーポン情報をクーポンエージェント16に送信する。クーポンエージェント16は、一般的に20に示されているデザインおよび印刷サービスに、顧客または消費者22が切り抜く印刷クーポンを提供する。顧客はクーポンを小売店14で償還する。レジスタはクーポンバーコードをスキャンし、クーポンを食品マーケット産業24のデータベースと比較する。小売店14は紙クーポンをクリアリングハウス26に送付する。クリアリングハウス26はクーポンエージェント16にフィードバックを提供する。このフィードバックは、クーポンが切り取られた広告を識別するような広告情報および消費者についての制限的情報を提供することができる。したがって製造業者、すなわち広告主は、印刷クーポン広告の効果についての情報を得ることができる。
【0007】
発明の概要
上記のシステムは、ほとんどの販売個所で広告の効果を追跡または分析するのが容易ではないという欠点を有する。
【0008】
本発明は、販売個所での広告データを受け取る方法を提供するものであり、この方法は:
商品に関連する商品データを、商店レジで商店従業員により、または商店スキャナを介して入力するステップ;
商品データを手持ち式装置にある広告データと比較するステップ、ここでこの広告データは印刷広告から顧客により手持ち式装置によってスキャンされており;
商品に関連する広告データを商店レジスタで受け取るステップ;
顧客から商品に対する支払を商店レジスタで受け取るステップ;そして
支払に関連する、商店レジスタから受け取った広告データおよび情報を転送するステップを有する。
【0009】
広告データを受け取り、実際の商品を商店で販売することにより、販売業務がe−コマースを介していなくても印刷広告の効果を有利には監視することができる。すべてのタイプの商店が、広告データを手持ち式スキャナから受け取るように構成することができ、したがってすべてのタイプの業務をフォローすることができる。
【0010】
本発明はまた商店レジスタを提供するものであり、このレジスタは:
印刷広告をスキャンするための、商店顧客によって使用される手持ち式装置から広告データを受信する通信インタフェースと、
商店顧客により購入された製品の販売情報を受信し、広告データおよび関連する実際の販売データを広告主に転送するためのプロセッサとを有する。
【0011】
本発明はまた商店レジスタで使用するための顧客手持ち式装置を提供するものであり、この手持ち装置は:
入力デバイスと、
ディスプレイと、
印刷された広告データをスキャンするスキャナのためのインタフェースと、
広告データを記憶するためのメモリと、
入力データを入力デバイスから受信し、ディスプレイに広告データに関連する表示情報を供給するプロセッサと、
商店レジスタおよび前記プロセッサをインタフェースするための通信インタフェースとを有し、
前記プロセッサは、コマンドを商店レジスタまたは顧客から入力デバイスを介して受信し、販売個所で購入された商品に関連する広告データを識別し、引き続き関連の広告データを商店レジスタに送信する。
【0012】
レジではユーザが入力デバイスを介して、またはプロセッサがレジスタを介して、手持ち式装置に記憶された広告データのどれが購入された商品に関連するかを同定することができる。例えばユーザは広告データをスクロールし、どのデータがレジの商品に関連するかを同定し、これをレジスタに、例えば入力デバイスのボタンを押すことによって送信することができる。択一的にレジスタは、例えば購入された商品のバーコードをスキャンすることができ、手持ち式装置に記憶されている、購入された商品に関連するいずれの広告データも同定するプロセッサにコマンドを送信することができる。
【0013】
本発明はまた広告効果を追跡するシステムを提供するものであり、このシステムは:
広告主の印刷広告からスキャンされた広告データを備える複数の手持ち式装置と、
商店における複数のレジスタを有し、このレジスタは広告データと実際の販売情報を広告主に提供するための通信インタフェースを有する。
【0014】
本発明はまた広告効果を追跡する方法を提供するものであり、この方法は:
商品に対する広告を印刷刊行物に配置するステップと、
ただし前記広告は顧客の手持ち式装置により走査すべき広告データを含んでおり、
商品を商店に配送するステップと、
商品に対する広告データを受け取り、商品に関する商店販売情報を格納するステップとを有し、
前記広告データは商品の商店レジスタで提供される。
【0015】
詳細な説明
図2は、本発明のシステムの実施形態を一般的外観に示す。広告主31からの広告32は例えば雑誌30に印刷されている。雑誌名、ページ、および広告主識別情報のような広告データ34は、例えば符合形式で設けることができる。これは米国特許第6,448,979号明細書に記載されている。潜在的顧客44は、例えばApple社のiポッド(TM)または携帯電話のような手持ち式装置を有している。手持ち式装置は脱着可能なスキャナ42を有し、このスキャナは印刷広告データ34をスキャンし、広告データを手持ち式装置40のメモリに入力することができる。スキャナ42はインタフェース43を介して取り付けられる。
【0016】
例えばスーパーマーケット、電子的商品の販売店、ボートまたは自動車販売店である商店50で、ユーザは商品を選択し、購入し、レジスタ52で勘定することができる。レジスタは単純に、大型商品を販売する商店の販売オフィス、またはスーパーマーケットレジカウンタに配置することができ、顧客が支払情報を典型的に提供する他の商店個所でも良い。
【0017】
レジスタ52には通信インタフェース54が設けられており、顧客44の手持ち式装置から広告データを読み取ることができる。この実施例では、広告データはロイヤリティプログラムのためのクーポンまたはポイントを含み、例えばニューヨークタイムズのTIMESPOINTS、またはCVSストアのEXTRACAREを含むことができる。このようなロイヤリティプログラムは有利には広告主、広告出版社、または商店50により実行される。クーポンは必須ではないが典型的には広告主により提供される。このような奨励は顧客44に対して、手持ち式装置40にある広告データを勘定の際にレジスタ52で提供しようとする動機を与える。
【0018】
レジスタ52は典型的には支払装置56、例えばデビットカードまたはクレジットカードのリーダを有する。この支払装置56は、制限的なユーザ情報を提供することができる。インタフェース54と支払装置56は1つの装置に組み込むことができる。
【0019】
レジスタ通信インタフェース54は、例えば広告データを手持ち式装置40から通信インタフェース47を介して、赤外線またはスマートカード技術で読み出すことができる。この通信インタフェース47は例えばBluetoothをサポートすることができる。この個所での手持ち式装置はスキャナ44を有する必要のないことに注意すべきである。インタフェース47とインタフェース43は1つのインタフェースとすることもできる。
【0020】
この実施形態では、広告データを手持ち式装置40からレジスタ52へ送信するのに2つのやり方がある。
【0021】
第1のやり方では、顧客44は手持ち式装置40上で入力デバイス46を介して、記憶した広告データをスクロールすることができ、例えば情報をディスプレイ48に表示することができる。表示情報は広告データの関数であり、付加的情報が例えば手持ち式装置の、表示情報を備えるサーバとのインタフェースを通して得られる。例えば顧客は自分のホームコンピュータとインターネットを介して、制限的にスキャンされた広告データをサーバに送信し、付加的に1つのメディア表示情報、例えば実際のクーポンの画像または広告中の製品画像を受信することができる。この実施例でマルチメディア情報は、多くのメモリスペースを必要とするので所望されない。
【0022】
顧客44は、商店50のレジで物理的に勘定される商品59に関連する広告データ34を選択することができ、顧客44は商品59を携えて商店50を去る。顧客は入力デバイス46上のボタンを押し、広告データをレジインタフェース54に送信することができる。そしてレジインタフェース54は情報をレジプロセッサ58に供給することができる。
【0023】
レジプロセッサ58は、顧客が商品59に対するリベートを受ける権利があるか否かを検査し、あればリベートを適用し、支払装置56で顧客44は商品59に対して少ない金額を払う。商品59の識別は例えばバーコードリーダ55により行うか、または商店従業員により入力される。ユーザ情報または装置IDは手持ち式装置40を介して、および/または支払装置56により提供することができる。付加的にリベート金額は手持ち式装置40によっても、レジスタ52によっても、顧客が提供しようとする情報の関数として変更することができる。例えば顧客44が自宅の住所に関する情報を提供すれば、クーポン値を上昇することができる。顧客は、広告データ、ユーザデータまたは装置データの送信をコントロールすることができる。
【0024】
第2のやり方で、広告データは、商品がバーコードスキャナ55を介してスキャンされることにより、または商品情報がレジスタ52に商店従業員によって入力されることにより送信することができる。そしてレジスタ52は広告データを、スキャンされた商品情報に関連して手持ち式装置40で検索する。スキャンされた商品情報と広告データとのこのような比較は手持ち式装置40で、またはレジスタ52で行うことができる。広告データは、広告された製品上にUPCコード情報を含むことができるから、比較は簡単な数値マッチング演算とすることができる。
【0025】
スキャンされた商品情報に関連する広告データは、レジスタ52を介してユーザ情報またはデバイス情報と共に送信することができ、商品の販売情報は広告主に送信することができる。
【0026】
広告主31は、広告32の効果、およびこれに関連するクーポン情報またはリベート情報を判断することができる。例えばシリアルの広告主は、スキャンすれば10ロイヤリティポイントまたは1ドルの価値のあるクーポンを提供することを明言した10,000の広告を印刷し、スキャンすれば20ロイヤリティポイントまたは2ドルの価値のあるクーポンを提供することを明言した10,000の広告を印刷することができ、どちらの広告が10ポイントの価値があり、どちらの広告が20ポイントの価値があるかを指示する広告データを提供することができる。広告主は、値の変化が広告に対する応答率を変化させるか否かを見ることができる。さらに広告がすべて同じであっても、広告主31は種々の商店50で販売を追跡することができる。商店情報も広告主31に提供することができ、広告主はどこで商品が購入されたかを知ることができる。
【0027】
この情報は多くの広告主にとって非常に価値があり、現在では切り抜きクーポンを除いて捕捉することができない。しかし切り抜かれたクーポンは扱いにくく、印刷するのに多量のUPCコードを必要とし、しかも顧客はクーポンを切り抜かなければならない。本発明により、容易にスキャンすることができ、クーポンデータではなく、ロイヤリティポイントまたは他のデータを収集することができ、広告データを可視的フォーマットで提供することができる。この可視的フォーマットは、米国特許第6,448,979号に記載されているようにほとんどすべての広告主が受け入れることができる。クーポンまたはロイヤリティプログラムからのフィードバックはほとんど瞬時である。このような広告に対する応答率は、ほとんどの販売ポイントで決定することができ、本発明はe−コマース販売またはクーポン切り抜きプログラムと関連して使用することができる。
【0028】
図3は、中央サーバを使用する食品マーケット産業に対するクーポン償還の実施例を例として示す。広告主31、ここでは食品製造業者は、商品を商店50に提供する。商店はSKU(ストックキーパユニット)番号をすべての商品に対して受け取る。広告主31はまたステップ52,53,54,55でクーポンエージェント51を介して、クーポンを広告と共に印刷させる。
【0029】
顧客44は広告を手持ち式装置40によりスキャンする。ここで装置はクーポンスマートカードを含むことができ、これによりクーポンデータを含む広告データを得ることができる。オプションステップで、広告主はクーポンデータが有効になるよう、ホームコンピュータまたは中央サーバ70へのインターネットリンク60を介して要求することができる。この時点で、広告データは、ユーザデータまたはIDデータを伴うものも、伴わないものも収集して、エージェント51に転送することができ、クーポンを完全使用のために有効にすることができる。表示情報または他の情報を手持ち式装置40に、クーポンの閲覧および/または有効化のために送信することができる。
【0030】
次に顧客44は小売店50で買物をすることができ、勘定に基づき、手持ち式装置40にスキャンされたクーポンを供給し、上記のようにリベートを受け取ることができる。この時点でクーポンは中央サーバ70により有効にすることができる。これは例えば小売店50で、クレジットカード購入に対して設けられたのに類似する有効コードを供給することにより行われる。中央サーバ70はこの時点で、広告データとユーザまたはデバイスID情報、および販売データと商店データを収集し、エージェント51に転送する。広告効果を決定するためのフィードバックの利点は勘定を済ませた後、直ちに得られる。エージェント51は次にこの情報を広告主31に提供することができ、例えば反応率に応じて広告を変更することができる。
本発明は、ほとんどすべての印刷広告の効果を効率的に完全に測定することができる。
【0031】
図4は、商店での勘定時に使用するための顧客手持ち式装置40の実施例を概略的に示す。この手持ち式装置40は入力デバイス46、ディスプレイ48、印刷広告データをスキャンするためのスキャナに対するインタフェース43、広告データを記憶するためのメモリ62、入力データを入力デバイスから受け取り、ディスプレイに広告データに関連する表示情報を供給するためのプロセッサ63、商店レジスタおよびプロセッサ63とインタフェースするための通信インタフェース47を有する。図4のディスプレイには実際の広告データが示されているが、典型的にはデータの一部または、中央サーバから受信された表示データが、新聞から切り抜いたクーポンに類似するクーポン画像として表示される。
【0032】
プロセッサ63はソフトウエアプログラムを実行する。このプログラムは、スキャンした広告データの入力と、メモリへの記憶を可能にし、同様にユーザまたはデバイス情報の入力と記憶を可能にする。記憶されたデータをレジスタプロセッサからのデータ、およびユーザにより入力されたデータと比較する比較ステップを有しても良い。
【0033】
顧客はユーザデータ、例えば名前、住所、電話番号、および他のコンタクト情報を装置40に、入力デバイス46、例えば携帯電話のキーを介して入力することができる。パーソナル暗証コードも入力し、記憶することができる。
【0034】
1つの特別の実施例として、シリアルブランドに対する広告を、スキャン可能な画像TIMES 02/03/06 PAGE3 ADVERTISER Z PRODUCT X EDITION 3 VALUE 10と共に印刷することができる。これは広告主Zがシリアル製造業者であることを指示し、ニューヨークタイムズの3ページに2006年2月3日に製品Xに対して印刷された広告を備える。この広告は製品Xに対する第3版であり、10セント割引を指示する10のクーポン値を提供する。明らかに単純な英数字シーケンスも類似の情報を提供することができ、例えば2次元のバーコードによってスペースと可視的インパクトを最小にすることができる。
【0035】
顧客は、タイムズを読む時に広告データをスキャンし、データが手持ち式装置40に記憶される。前もって顧客は、非制限的な例であるが、自分の名前、住所、電話番号、年齢、およびeメールアドレスまたはその他の個人情報を手持ち式装置40に入力している。
【0036】
商店で顧客は、製品Xシリアルを思い出し、これを買う決心をする。そしてレジカウンタに進む。勘定時に商店従業員は製品Xに対するバーコードをスキャンする。このバーコードにより勘定プロセッサは製品Xが購入されたことを知る。次に顧客は、自分が手持ち式装置40を持っていることを声明し、商店従業員はボタンを押してク―ポンチェックをレジスタ52により、インタフェース47,54を介して実行させる。「製品X」または類似のIDが手持ち式装置に提示される。手持ち式装置はそのプロセッサ63を介してこの言葉を製品Xに対する広告データと一致させ、製品X広告データをレジスタ52に送信し、レジスタは10セントのリベートを指示する。広告データは中央サーバに送信され、中央サーバはこのようなクーポン値が広告に適切なデータ上で提供されていること、クーポンが期限切れでないことを検証し、確認コードをプロセッサ58に送信する。そしてこのプロセッサ58は受信に基づいて10セントのリベートを提供する。したがってレジスタは10セント安い支払いを要求する。この時点でまたはこれより早期に、顧客はまた例えば商店従業員により、クレジットカードまたは手持ち式装置からの顧客情報をより大きなリベートのために提供する用意があるか否か問い合わされる。リベートの大きさは、顧客が提供しようとする情報の量、例えばeメールアドレスだけか、またはeメールアドレスと名前かに依存する。暗証コードは例えば顧客により入力することができ、これによりこの情報がレジスタ52に転送される。暗証コードは、広告データを提示する前に要求することもできる。こうして顧客は支払い、商店を去ることができる。広告主は、広告データ、顧客情報および商店情報を、クーポン確認または支払い後に受け取ることができる。商店は次に、クーポン償還と処理フィ―を広告主から、例えば図3に示すように電子的ファンドトランスファーにより受け取ることとなる。
【0037】
スキャナは手持ち式装置に組み込むことができ、有利には携帯電話のカメラとすることができる。
【0038】
スタンドアローンのクーポンキオスクも商店に設置することができ、これにより手持ち式装置とインタフェースし、商店にあるどの商品が手持ち式装置に記憶されている広告またはクーポンと一致するかを示すことができる。このキオスクは、ソフトウエアを備えるレジスタ52の1つとすることができ、手持ち式装置のメモリを商店SKU情報と比較する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、従来のクーポンクリアリングハウスシステムを示す。
【図2】図2は、本発明のシステムの実施形態を概略的に示す。
【図3】図3は、本発明の方法の実施形態をフローチャートに示す。
【図4】図4は、本発明の手持ち式装置の実施形態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売個所において広告データを受け取る方法であって、
商品に関連する商品データを、商店レジで商店従業員により、または商店スキャナを介して入力するステップ;
商品データを手持ち式装置にある広告データと比較するステップ、
ここで前記広告データは印刷広告から顧客により手持ち式装置によってスキャンされており;
商品に関連する広告データを商店レジスタで受け取るステップ;
顧客から商品に対する支払を商店レジスタで受け取るステップ;そして
支払に関連する、商店レジスタから受け取った広告データおよび情報を転送するステップを有する方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
顧客情報またはデバイス情報を手持ち式装置から受け取る方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
顧客に商品に対するリベートを、受け取った広告データの関数として提供する方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、
商品データを広告データとの比較を手持ち式装置で行う方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、
商品データを広告データとの比較を商店レジスタのプロセッサで行う方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法において、
広告データは、該広告データのユーザ選択により受け取られる方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、
広告データは、商品データと広告データとの比較結果として受け取られる方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、
商品データは、商品上のUPCコードを商店スキャナを使用して勘定時にスキャニングすることによって入力される方法。
【請求項9】
商店レジスタであって、
印刷広告をスキャンするための、商店顧客によって使用される手持ち式装置から広告データを受信する通信インタフェースと、
商店顧客により購入された製品の販売情報を受信し、広告データおよび関連する実際の販売データを広告主に転送するためのプロセッサとを有する商店レジスタ。
【請求項10】
商店レジスタで使用するための顧客手持ち式装置であって、
入力デバイスと、
ディスプレイと、
印刷された広告データをスキャンするスキャナのためのインタフェースと、
広告データを記憶するためのメモリと、
入力データを入力デバイスから受信し、ディスプレイに広告データに関連する表示情報を供給するプロセッサと、
商店レジスタおよび前記プロセッサをインタフェースするための通信インタフェースとを有し、
前記プロセッサは、コマンドを商店レジスタまたは顧客から入力デバイスを介して受信し、販売個所で購入された商品に関連する広告データを識別し、引き続き関連の広告データを商店レジスタに送信する手持ち式装置。
【請求項11】
広告効果を追跡するためのシステムであって、
広告主の印刷広告からスキャンされた広告データを備える複数の手持ち式装置と、
商店における複数のレジスタとを有し、
該レジスタは広告データと実際の販売情報を広告主に提供するための通信インタフェースを有するシステム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムにおいて、
ユーザに商店商品に関する情報を提供するキオスクを有するシステム
【請求項13】
広告効果を追跡するための方法であって、
商品に対する広告を印刷刊行物に配置するステップと、
ただし前記広告は顧客の手持ち式装置により走査すべき広告データを含んでおり、
商品を商店に配送するステップと、
商品に対する広告データを受け取り、商品に関する商店販売情報を格納するステップとを有し、
前記広告データは商品の商店レジスタで提供される方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−531777(P2009−531777A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502854(P2009−502854)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/006909
【国際公開番号】WO2007/111881
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(505332174)ゴス インターナショナル アメリカス インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】Goss International Americas, Inc.
【住所又は居所原語表記】121 Broadway, Dover NH 03820, USA
【Fターム(参考)】