説明

Qoffsetパラメータの処理

近接セルに関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータ値に関係するインジケータを採用し、ネットワーク中でモバイルデバイスによる通信を可能にするシステム、方法、およびデバイスについて説明する。モバイルデバイスは、検出された近接セルに関連付けられたパラメータ値を随意に読み取り、信号強度情報と、モバイルデバイスがパラメータ値を読み取ったかどうかを示すインジケータ情報とをサービング基地局に提供することができる。サービング基地局は、受信情報を評価することに部分的に基づいて、モバイルデバイスを通信可能に接続すべきセルを選択することができる。パラメータ値がモバイルデバイスによって読み取られなかった場合、サービング基地局は近接セルにパラメータ値を要求することができる。近接セルは、特定の基地局に関して特定のパラメータ値をいつ適用すべきかを示す1対1インジケータを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2007年7月6日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR PROCESSING QOFFSET PARAMETER」と題する米国仮特許出願第60/948,421号の利益を主張する。
【0002】
以下の説明は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ユーザ装置(UE)による検出されたセル中のQoffsetパラメータの随意の読取り、およびQoffsetパラメータの処理に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、様々なタイプの通信を提供するために広く展開されており、たとえば、ボイスおよび/またはデータをそのようなワイヤレス通信システムを介して提供することができる。典型的なワイヤレス通信システムまたはネットワークは、1つまたは複数の共有リソース(たとえば、帯域幅、送信電力、...)へのアクセスを複数のユーザに提供することができる。たとえば、システムは、周波数分割多重(FDM)、時間分割多重(TDM)、符号分割多重(CDM)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)システム、直交周波数分割多重(OFDM)などの様々な多元接続技法を使用することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、1入力1出力、多入力1出力、または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立できる。
【0005】
たとえば、MIMOシステムは、データ伝送用に複数(N)個の送信アンテナと複数(N)個の受信アンテナとを採用することができる。N個の送信アンテナとN個の受信アンテナとによって形成されたMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるN個の独立チャネルに分解でき、ここで、N≦min{N,N}である。N個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応することができる。複数の送信および受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは、改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
【0006】
MIMOシステムは、時分割複信(TDD)システムと周波数分割複信(FDD)システムとをサポートすることができる。TDDシステムでは、順方向リンク伝送と逆方向リンク伝送を同じ周波数領域上で行うことができるので、相反定理により逆方向リンクチャネルから順方向リンクチャネルを推定することが可能である。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能なとき、アクセスポイントは、順方向リンク上で送信ビーム形成利得を取り出すことが可能になる。
【0007】
ワイヤレス通信システムは、しばしば、カバレージエリアを与える1つまたは複数の基地局を採用する。典型的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャストおよび/またはユニキャストサービス用の複数のデータストリームを送信することができ、データストリームは、モバイルデバイスの独立した受信対象となるデータのストリームとすることができる。そのような基地局のカバレージエリア内のモバイルデバイスを採用して、複合ストリームによって搬送される1つ、2つ以上、またはすべてのデータストリームを受信することができる。同様に、モバイルデバイスはデータを基地局または別のモバイルデバイスに送信することができる。
【0008】
典型的には、モバイルデバイスは、そのモバイルデバイスの近くのセルの信号強度をモニタし、測定し、その信号強度を、そのモバイルデバイスを担当する基地局に報告することができるので、特定の近接セルがサービングセルよりも強い信号強度を有しているかどうか、およびサービングセルから近接セルへのモバイルデバイスのハンドオーバを実行すべきかどうかを判断することが可能である。セルの信号強度に関して、セルを測定信号強度に付加できるオフセット値(たとえば、Qoffset)に関連付けて、測定信号強度の値に影響を及ぼす現象を補正すれば、信号強度のより正確な測定が可能になる。従来、たとえば、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)に関して、オフセット値は、近接セルに関する情報を含んでいる近接セルリスト中にパラメータとして含まれ、サービング基地局によって維持される。しかしながら、近接セルは、サービングセル中で伝送される近接セルリスト上に常にあるとは限らず、したがって、未知の近接セルのオフセットなどの情報はサービング基地局に知られない。したがって、適切なオフセット値がなければ、未知の近接セルの測定信号強度を正規化または調整(たとえば、補正)することができない。セル(たとえば、以前に未知の近接セル)のオフセット値などのパラメータを効率的に検出し、読み取ることが望ましい。また、モバイルデバイスによって、近接セルなどのセルに関連付けられたパラメータ値(たとえば、Qoffset)の報告に関する柔軟性を可能にすることが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
以下で、1つまたは複数の実施形態の基本的な理解を与えるために、そのような実施形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される実施形態の包括的な概観ではなく、すべての実施形態の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての実施形態の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0010】
1つまたは複数の実施形態およびその対応する開示に従って、ワイヤレス通信環境において通信デバイスによって検出および/またはモニタされた(たとえば、近接基地局に関連付けられた)セルのパラメータまたは属性に関係する1つまたは複数のインジケータを採用することによって、ネットワーク内の通信デバイス(たとえば、モバイルデバイス)に関連付けられた効率的な接続および通信を可能にすることに関して、様々な態様について説明する。一態様では、通信デバイスは、検出された近接セルに関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータ値を随意に読み取り、検出された近接セルに関係する情報をサービング基地局に提供することができ、その情報は、たとえば、属性値(たとえば、測定信号強度)、(1つまたは複数の)パラメータ値(たとえば、通信デバイスが随意に読み取ることができるオフセット値)、および通信デバイスが(1つまたは複数の)パラメータ値を読み取ったかどうか、検出された近接セルが限定加入者グループ(CSG)に関連付けられているかどうか、検出された近接セルが特定のパラメータ値(たとえば、パラメータ値が近接セルに関係するとき、異なるセルに対して採用される異なるパラメータ値)に関して基地局との1対1の関係を所望するかどうか、などを示すことができる1つまたは複数のインジケータを含むことができる。
【0011】
サービング基地局は、検出された近接セルに関連付けられた受信情報を利用して、検出された近接セルおよびそれに関係する情報を含むように、その近接セルリストを更新することを可能にする。サービング基地局は、受信情報(たとえば、測定信号強度、オフセットなど)を評価して、通信デバイスが受信情報の評価に部分的に基づいて通信可能に接続すべきセルを選択することを可能にする。また、サービング基地局が、パラメータに関係する受信インジケータに少なくとも部分的に基づいて、パラメータ値が通信デバイスによって読み取られていないと判断した場合、サービング基地局は、ネットワーク内の接続性(たとえば、X2またはS1インターフェース)を使用して、近接セルにパラメータ値を要求することができる。サービング基地局が、パラメータに関係する受信インジケータに少なくとも部分的に基づいて、パラメータ値が通信デバイスによって読み取られたと判断した場合、サービング基地局は、パラメータ値を検証することを可能にするために、近接セルにパラメータ値を(たとえば、随意に)要求することができる。サービング基地局は、通信デバイスによって読み取られたパラメータに関して「未検証」インジケータを採用することもでき、「未検証」インジケータは、少なくともサービング基地局がパラメータ値を検証し終えるまで、近接セルに関係する他の情報とともに近接セルリスト中に記憶できる。
【0012】
関連する態様に従って、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法について、本明細書で説明する。本方法は、検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取ることを含むことができる。さらに、本方法は、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた少なくとも1つのインジケータを送信することを備えることができる。
【0013】
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、検出された近接セルに関連付けられた少なくとも1つの属性に関係する少なくとも1つのパラメータ値の随意の読取りに関連付けられた少なくとも1つのインジケータの送信に関係する命令を保持するメモリを含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリに結合され、メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサを含むことができる。
【0014】
また別の態様は、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取ることを可能にするために、モバイルデバイスに関連付けられた通信に関係する情報を要求するために、検出された近接セルに問い合わせるための手段を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、検出された近接セルに関連付けられたその少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた少なくとも1つのインジケータを送信するための手段を備えることができる。
【0015】
さらに別の態様は、検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取り、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた少なくとも1つのインジケータを送信するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。
【0016】
別の態様によれば、ワイヤレス通信システム中の装置はプロセッサを含むことができ、プロセッサは、検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取るように構成できる。その上、プロセッサは、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかの指示を可能にするために、その少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた少なくとも1つのインジケータを送信するように構成できる。
【0017】
他の態様に従って、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法について、本明細書で説明する。本方法は、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信することを含むことができる。さらに、本方法は、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続する基地局を選択することを備えることができる。
【0018】
また別の態様は、少なくとも1つのインジケータに少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイスに通信可能に接続するセルの選択を可能にするために、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータの受信に関係する命令を保持するメモリを含むことができるワイヤレス通信装置に関する。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリに結合され、メモリ中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0019】
別の態様は、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信するための手段を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続するセルを選択するための手段を含むことができる。
【0020】
さらに別の態様は、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信し、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続するセルを選択するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。
【0021】
別の態様によれば、ワイヤレス通信システム中の装置はプロセッサを含むことができ、プロセッサは、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信するように構成できる。さらに、プロセッサは、少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続するセルを選択するように構成できる。
【0022】
上記および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に記述する。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理を使用することができる様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本明細書に記載の様々な態様によるワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境内でモバイルデバイスに関連付けられた検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図。
【図3】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境内でモバイルデバイスに関連付けられた検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図。
【図4】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境中で検出された近接セルと他のセルとの間にそれぞれの1対1の関係がある、検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図。
【図5】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境内でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的なシステムを示す図。
【図6】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする別の例示的なシステムを示す図。
【図7】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的な方法を示す図。
【図8】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスによる通信を可能にするために、モバイルデバイスによって検出された近接セルのパラメータ値を随意に読み取ることを可能にする例示的な方法を示す図。
【図9】開示する主題の一態様による、1対1インジケータを採用してワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的な方法を示す図。
【図10】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的なモバイルデバイスを示す図。
【図11】開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的なシステムを示す図。
【図12】本明細書で説明する様々なシステムおよび方法に関連して採用できる例示的なワイヤレスネットワークシステムを示す図。
【図13】ワイヤレス通信環境中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする例示的なシステムを示す図。
【図14】ワイヤレス通信環境中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする別の例示的なシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、図面を参照しながら様々な実施形態について説明するが、全体にわたって同様の要素を指すのに同様の参照符号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の実施形態の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような(1つまたは複数の)実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の実施形態の説明を円滑にするために、よく知られた構造およびデバイスはブロック図の形態で示す。
【0025】
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」、「検出器」、「質問器」、「属性コミュニケータ」、「インジケータ」、「選択器」、「コミュニケータ」、「評価器」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを指すことがある。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素がプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別の構成要素と信号を介して相互作用する1つの構成要素からのデータ)を有する信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0026】
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、汎用地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは広域移動体通信システム(GSM)などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMOなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAはユニバーサル移動通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの今度のリリースであり、これは、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織の文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織の文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られている。
【0027】
さらに、様々な実施形態について、モバイルデバイスに関して本明細書で説明する。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置(UE)とも呼ばれることがある。モバイルデバイスは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続される他の処理デバイスとすることができる。さらに、様々な実施形態について、基地局に関して本明細書で説明する。基地局は、(1つまたは複数の)モバイルデバイスと通信するために利用でき、アクセスポイント、ノードB(たとえば、進化型ノードB、eノードB、eNB)、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。
【0028】
その上、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造品として実装できる。本明細書で使用する「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものとする。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、本明細書で説明する様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、ワイヤレスチャネル、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、および/または搬送することが可能な様々な他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0029】
次に図1を参照すると、本明細書で提示する様々な実施形態によるワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。たとえば、1つのアンテナグループはアンテナ104および106を含み、別のグループはアンテナ108および110を備え、さらなるグループはアンテナ112および114を含むことができる。アンテナグループごとに2つのアンテナが示されているが、グループごとにより多いまたはより少ないアンテナを利用することができる。基地局102は、さらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含むことができ、送信機チェーンおよび受信機チェーンの各々は、当業者なら諒解するように、信号送信および受信に関連する複数の構成要素(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。図1には1つの基地局102が示されているが、開示する主題は、たとえば、サービング基地局102および1つまたは複数の近接基地局102など、2つ以上の基地局をネットワーク中に備えることができることを諒解されたい。
【0030】
基地局102は、モバイルデバイス116およびモバイルデバイス122など1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局102は、モバイルデバイス116および122と同様の実質的にいかなる数のモバイルデバイスとも通信することができることを諒解されたい。モバイルデバイス116および122は、たとえば、セルラー電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/またはワイヤレス通信システム100を介して通信するための他の適切なデバイスとすることができる。図示のように、モバイルデバイス116はアンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク118(たとえば、ダウンリンク(dL))を介して情報をモバイルデバイス116に送信し、逆方向リンク120(たとえば、アップリンク(UL))を介してモバイルデバイス116から情報を受信する。その上、モバイルデバイス122はアンテナ104および106と通信しており、アンテナ104および106は、順方向リンク124を介して情報をモバイルデバイス122に送信し、逆方向リンク126を介して情報をモバイルデバイス122から受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、たとえば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用される周波数帯とは異なる周波数帯を利用することができ、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって採用される周波数帯とは異なる周波数帯を採用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は共通の周波数帯を利用することができ、順方向リンク124および逆方向リンク126は共通の周波数帯を利用することができる。
【0031】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように指定されたエリアを、基地局102のセクタと呼ぶことができる。たとえば、基地局102によってカバーされるエリアのセクタ中のモバイルデバイス(たとえば、116)と通信するようにアンテナグループを設計することができる。順方向リンク118および124を介した通信では、基地局102の送信アンテナは、ビーム形成を利用して、モバイルデバイス116および122についての順方向リンク118および124の信号対雑音比を向上させることができる。また、基地局102が、ビーム形成を利用して関連するカバレージ中に不規則に散在するモバイルデバイス116および122に送信する間、基地局が単一のアンテナを介してその基地局のすべてのモバイルデバイスに送信する場合と比較して、近接セル中のモバイルデバイスは干渉を受けにくい。
【0032】
典型的には、モバイルデバイスは、そのモバイルデバイスの近くのセルの信号強度をモニタし、測定し、(たとえば、ネットワーク中のモバイルデバイス116による通信を可能にして)信号強度を、そのモバイルデバイスを担当するサービング基地局に報告することができるので、特定の近接セルがサービング基地局(たとえば、サービング基地局のセル)よりも望ましい(たとえば、強い)信号強度を有しているかどうか、およびサービング基地局から近接セルへのモバイルデバイスのハンドオーバを実行すべきかどうかを判断することが可能である。信号強度に関して、各セルを測定信号強度に付加できる(1つまたは複数の)オフセット値(たとえば、1対1Qoffsetまたは1対全QoffsetなどのQoffset)に関連付けて、たとえば、測定信号強度の値に影響を及ぼすことがある現象を補正することができる。従来、たとえば、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)に関して、オフセット値は、近接セルに関する情報を含んでいる近接セルリスト中にパラメータとして含まれ、サービング基地局によって維持できる。しかしながら、近接セルは、サービング基地局の近接セルリスト上に常にあるとは限らず、したがって、未知の近接セルのオフセット値などの情報はサービング基地局に知られない。したがって、適切なオフセット値がなければ、未知の近接セルの測定信号強度を正規化または調整(たとえば、補正)することができない。
【0033】
近接基地局は、(1つまたは複数の)近接セル(たとえば、モバイルデバイスを現在担当していないセル)を動作させている基地局とすることができることを諒解し、理解されたい。近接セルは、サービング基地局に隣接する基地局である近接基地局に関連付けられたセルとすることができる。近接セルは、サービング基地局に関連付けられたセルとすることもでき、その近接セルは、モバイルデバイスを現在担当している(サービング基地局の)セルに隣接する。
【0034】
一態様によれば、モバイルデバイス(たとえば、116)は、モバイルデバイスによって検出された1つまたは複数のセルにそれぞれ関連付けられた(たとえば、(1つまたは複数の)近接基地局など1つまたは複数の基地局102に関連付けられた)パラメータ値(たとえば、信号強度に関係する、Qoffsetなどのオフセット値、限定加入者グループ(CSG)ビットなど)を随意に読み取ることができる。モバイルデバイスは、検出された近接セルならびにサービング基地局102のそれぞれの信号強度を検出し、測定することができ、検出された近接セルに関連付けられた、ならびにサービング基地局102に関連付けられた1つまたは複数のパラメータ(たとえば、Qoffset)を、それぞれ随意に読み取り、および/またはサービング基地局102に報告することができる。パラメータの正確な測定および報告を可能にするために、モバイルデバイスは、特定のパラメータ(たとえば、信号強度に関係するQoffsetなどのオフセット)のパラメータ値が読み取られたかどうか、および/または関連する属性(たとえば、測定信号強度)が、特定のパラメータ(たとえば、オフセット)に部分的に基づいて、調整または正規化されたかどうかを示すことができる(1つまたは複数の)インジケータ(たとえば、(1つまたは複数の)フラグ)をサービング基地局102に提供することができる。
【0035】
たとえば、モバイルデバイス(たとえば116)は、近接セルを検出することができ、信号強度を測定し、近接セルのQoffset値を読み取ることができる。モバイルデバイス116は、(たとえば、随意に)Qoffset値を測定信号強度に適用することができ、Qoffset値によって調整された信号強度と、Qoffsetが読み取られ、送信信号強度に適用されたことを示すように設定できる(たとえば、オフセットインジケータはTRUEに設定される)オフセットインジケータ(たとえば、フラグ)とをサービング基地局102に送信する(たとえば、測定報告メッセージを送信する)ことができる。Qoffsetがモバイルデバイス116によって読み取られたことを示すように設定できるオフセットインジケータは、モバイルデバイス116によって報告された近接セルの信号強度レベルを解釈することを可能にするために、Qoffsetが(たとえば、検出された近接セルの信号強度レベルを補正するために)モバイルデバイスによって読み取られ、適用されたことをサービング基地局102に通知することを可能にする。サービング基地局102は、信号強度に関する情報、オフセットインジケータおよび/または他の情報を含む、検出された近接セルに関する情報を利用して、モバイルデバイス116の別のセルへのハンドオフを行うべきかどうかを判断することが可能である。また、たとえば、検出されたセルが以前に近接セルリスト中に含まれなかったとき、検出された近接セルに関係する情報を利用して、その近接セルリストを修正することができる。近接セルリストは、サービング基地局102によってモバイルデバイス116および122にブロードキャストできる。
【0036】
別の態様では、たとえば、モバイルデバイス116が近接セルに関連付けられたパラメータ値(たとえば、オフセット値)を読み取り、読み取られたパラメータ値が、モバイルデバイス116によって記憶された近接セルリスト中に含まれる近接セルに関係する対応するパラメータ値と異なる場合、モバイルデバイス116は、読み取られたパラメータ値と、読み取られたパラメータ値が近接セルリスト中に記憶された対応するパラメータ値に一致しないことをサービング基地局102に通知することができる競合インジケータとをもつメッセージをサービング基地局102に送信することができる。受信情報(たとえば、競合インジケータ)に部分的に基づいて、サービング基地局102は、競合があるパラメータ値を近接セルに要求して、所望のパラメータ値を取得および/または検証することができる。サービング基地局102は、必要な場合、近接セルから受信したパラメータ値に部分的に基づいて、その近接セルリストを随意に更新することができる。
【0037】
別の例として、モバイルデバイス(たとえば、116)は、近接セルを検出し、検出された近接セルから情報を受信することができ、その情報は、検出された近接セルがプライベート加入者グループ(たとえば、インターネットアクセスに利用されるユーザのパーソナルステーション)に関連付けられるか、および/または、他の場合には、小さいカバレージエリアを有することを示すことができるCSGビットインジケータを含むことができる。モバイルデバイス116は、検出された近接セルに関連付けられた、CSGビットインジケータを含む情報をサービング基地局102に送信することができる。サービング基地局102は、そのような情報を評価し、検出された近接セルがCSGに関係するので、サービング基地局102が、検出された近接セルを近接セルリスト中に含めないことを随意に判断することができ、または、必要に応じて、サービング基地局102は、検出された近接セルに関する情報を含むように、近接セルリストを更新することができる。
【0038】
図2を手短に参照すると、開示する主題の一態様による、検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図200が示されている。一態様によれば、サービング基地局102は近接セルリストをモバイルデバイス(たとえば、116)に送信することができ、その近接セルリストは近接セル1を含まない(202)。モバイルデバイス116は、近接セル1を検出し、(1つまたは複数の)パラメータ(たとえば、Qoffset)を読み取ることができる(204)。モバイルデバイス116は、(1つまたは複数の)パラメータ値と、(1つまたは複数の)パラメータが読み取られたことを示すことができる(1つまたは複数の)インジケータ(たとえば、オフセットインジケータ)と、(1つまたは複数の)読み取られたパラメータに関係する測定された属性(たとえば、信号強度)とを、サービング基地局102へのメッセージ(たとえば、測定報告メッセージ)中に含めることができる(206)。ネットワーク中のサービング基地局102は、(1つまたは複数の)報告されたパラメータ値、インジケータ情報、および/または近接セル1に関連付けられた他の情報を使用して、知られている近接セルの近接セルリストを実装および/または更新することができる。サービング基地局102は、セル識別情報およびオフセット値など、近接セル1に関係する情報を含む更新された近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(208)。
【0039】
図1を再び参照すると、さらに別の態様では、サービング基地局102がモバイルデバイス(たとえば、116)から検出された近接セルに関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータおよび/または(1つまたは複数の)属性に関する報告を受信したとき、必要に応じて、サービング基地局102は、受信した(1つまたは複数の)パラメータ値が未検証であり、信頼できず、および/または揮発性であることを示すことができる「未検証」インジケータを提供することができ、「未検証」インジケータは、検出された近接セルに関する他の情報とともに近接セルリスト中に記憶でき、近接セルリストは、サービング基地局102によってサービング基地局102に関連付けられたモバイルデバイス116および122に対してブロードキャストできる。これにより、サービング基地局102が、モバイルデバイスによって報告された、検出された近接セルの(1つまたは複数の)パラメータが正確であることを検証することを望むとき、正確な近接セルリストを維持することが可能になり、また、サービング基地局102は、近接セル中の(1つまたは複数の)パラメータ値(たとえば、Qoffset)がいつ変化するかを知らなくてもよい。
【0040】
さらに別の態様では、サービング基地局102は、検出された近接セルと通信する能力を有することができ、検出された近接セルに関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータ値(たとえば、Qoffset、CSGビット)を判断するか、またはモバイルデバイスによってサービング基地局102に報告された(1つまたは複数の)パラメータ値を確認することができる。サービング基地局102と近接セルとの間の通信は、サービング基地局102と近接セルとの間に確立できるいかなる経路を介しても可能になる。たとえば、サービング基地局102と近接セルとの間の通信は、X2インターフェースを介して、またはモビリティ管理エンティティ(MME)を介したルーティングによって可能になる。
【0041】
図3を手短に参照すると、開示する主題の一態様による、検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図300が示されている。一例として、サービング基地局102は、近接セルリストを含むメッセージをモバイルデバイス116に送信することができ、その近接セルリストは近接セル1を含まない(302)。モバイルデバイス116は、近接セル1を検出し、近接セル1の信号強度を測定することができ、近接セル1のオフセット(たとえば、Qoffset)を読み取らないことを随意に決定することができる(304)。モバイルデバイス116は、測定報告をサービング基地局102に送信することができ、測定報告は、検出された近接セル1の信号強度に関する情報、およびQoffsetが読み取られなかったことを示すように設定できる(たとえば、オフセットインジケータはFALSEに設定できる)オフセットインジケータを提供することができる(306)。サービング基地局102は、オフセット値の要求を近接セル1に送信することができる(308)。近接セル1は、そのオフセット値をサービング基地局102に送信することができる(310)。サービング基地局102は、近接セル1に関連付けられたオフセット値およびセル識別情報などの情報を含むようにその近接セルリストを更新することができる。サービング基地局102は、ネットワーク中でモバイルデバイスとの通信を可能にするために、更新された近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(312)。
【0042】
図1を再び参照すると、別の態様では、近接セルは、異なる基地局102とともに使用する異なる値を有することができるパラメータを有することができる。たとえば、近接セル(たとえば、モバイルデバイスによって検出された近接セル)は、各基地局と1対1の関係を有することができ、近接セルによって使用されるQoffsetパラメータ(たとえば、1対1Qoffset)は、近接セルが関連付けられた基地局102(たとえば、基地局102のセル)に部分的に応じて、異なる値を有することができる。これが行われる例は、モバイルデバイス116がトンネル中を移動している(たとえば、モバイルデバイス116が、(1つまたは複数の)セルが採用されるトンネル中を移動している車の中にある)「トンネルセル」シナリオ、および/またはモバイルデバイス116が移動しているハイウェイに沿ったセルに関係するが、1対1Qoffsetが所望される他のシナリオもある。パラメータに関して、近接セルと基地局(たとえば、基地局102のセル)との間に1対1の関係が所望されるそのような例では、近接セルは、近接セルに関連付けられた基地局102に応じて異なる値を有することができるパラメータを有することができ、近接セルは、特定のパラメータに関して情報を送信しないか、または、近接セルが、特定の基地局102(たとえば、サービング基地局102)に関して使用すべき1対1のパラメータ値の使用の信号送信していることを示すことができる1対1インジケータなどのインジケータ(たとえばフラグ)を送信することができる。1対1インジケータは、そのインジケータをサービング基地局102に転送することができるモバイルデバイスに送信できるか、または、サービング基地局102によって要求された場合、サービング基地局102に直接送信できる。モバイルデバイスは、信号強度などの属性を測定することもでき、測定された属性をサービング基地局102に提供することができる。サービング基地局102は、近接セルと交信して、所望の(1つまたは複数の)パラメータ(たとえば、Qoffset)の値を取得することができる。近接セルによってサービング基地局102に提供された(1つまたは複数の)パラメータ値は特定のサービング基地局102に部分的に依存することがあり、異なるパラメータ値は異なる基地局102に提供できる。
【0043】
図4を手短に参照すると、開示する主題の一態様による、検出された近接セルと他のセルとの間にそれぞれの1対1の関係がある、検出された近接セルに関係するメッセージフローの例示的な図400が示されている。たとえば、第1の基地局102(たとえば、サービング基地局1)は、特定の近接セル(たとえば、近接セル1)を含まない第1の近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(402)。モバイルデバイス116は、近接セル1を検出し、近接セル1のオフセット(たとえば、Qoffset)に関連付けられた1対1インジケータを読み取ることができ、そのようなインジケータを、近接セルが異なる基地局102(たとえば、(1つまたは複数の)基地局102の異なる(1つまたは複数の)セル)に対して異なるオフセット値を有することができることを示すように設定することができる(404)。モバイルデバイス116は、近接セル1に関連付けられた信号強度および/または他の属性を測定することもできるが、使用すべき特定のオフセット値が、近接セル1が関連付けられるべき基地局(たとえば、サービング基地局1)に少なくとも部分的に基づくことができるとき、典型的にはそのオフセット値を読み取らない。モバイルデバイス116は、信号強度、オフセットインジケータ(たとえば、Qoffset_read=FALSE)、および1対1インジケータ(たとえば、Qoffset_one−to−one indicator=TRUE)など、近接セル1に関係する情報を含むことができる測定報告を第1の基地局102に送信することができる(406)。第1の基地局102は近接セル1にオフセット値を要求することができる(408)。近接セル1は、第1の基地局102に適用可能な所望のオフセット値(たとえば、Qoffset=Y db)を第1の基地局102に提供することができる(410)。第1の基地局102は、セル識別情報およびオフセット値など、近接セル1に関する情報を含むようにその近接セルリストを修正することができる。第1の基地局102は、修正した近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(412)。モバイルデバイス116を第2の基地局102(たとえば、サービング基地局2)にハンドオーバすることができる(414)。
【0044】
同様の方法で、第2の基地局102は、近接セル1を含まないその近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(416)。モバイルデバイス116は、近接セル1を検出し、近接セル1のオフセット(たとえば、Qoffset)に関連付けられた1対1インジケータを読み取ることができ、1対1インジケータを、近接セル1が異なる基地局102に対して異なるオフセット値を有することができることを示すように設定することができる(418)。モバイルデバイス116は、近接セル1に関連付けられた信号強度および/または他の属性を測定することもできるが、使用すべき特定のオフセット値が、近接セル1が関連付けられるべき基地局(たとえば、サービング基地局2)に少なくとも部分的に基づくことができるとき、典型的にはオフセット値を読み取らない。モバイルデバイス116は、信号強度、オフセットインジケータ(たとえば、Qoffset_read=FALSE)、および1対1インジケータ(たとえば、Qoffset_one−to−one indicator=TRUE)など、近接セル1に関係する情報を含むことができる測定報告を第2の基地局102に送信することができる(420)。第2の基地局102は近接セルにオフセット値を要求することができる(422)。近接セル1は、第2の基地局102に適用可能である(たとえば、Qoffset=Z dbなど、第1の基地局102に関連付けられたQoffset値とは異なる)異種Qoffset値を第2の基地局102に提供することができる(424)。第2の基地局102は、セル識別情報および異種オフセット値など、近接セル1に関する情報を含むようにその近接セルリストを修正することができる。第2の基地局102は、修正した近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる(426)。
【0045】
図1を再び参照すると、さらに別の態様では、近接セルは、それが1対全Qoffset値(たとえば、すべての基地局で使用される同じQoffset値)ではなく1対1Qoffset値を所望することを示すインジケータを送信することができる。インジケータ情報は、サービング基地局102が、報告された近接セルに適切なQoffset値を要求することを可能にするために、アップリンクシグナリングでモバイルデバイス(たとえば、116)からサービング基地局102に伝搬できる。
【0046】
図5を参照すると、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境内でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム500が示されている。システム500は、モバイルデバイス116など、1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができる基地局102(たとえば、サービング基地局102)を含むことができる。明瞭さおよび簡潔さのために、1つのモバイルデバイスのみが図5に示されていることを諒解し、理解されたい。その上、基地局102は、別の(1つまたは複数の)基地局(たとえば、(1つまたは複数の)近接基地局)と、および/または、たとえば、認証、許可などの機能を実行することができる任意の異種デバイス(たとえば、サーバ)(図示せず)と通信することができる。基地局102およびモバイルデバイス116はそれぞれ、たとえば、システム100、図200、図300、および/または図400に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素とそれぞれ同じまたは同様であるとすることができ、および/または、それぞれの構成要素と同じまたは同様の機能をそれぞれ備えることができる。
【0047】
モバイルデバイス116は、基地局102(たとえば、サービング基地局102)に通信可能に接続(たとえば、ワイヤレス接続)でき、接続はデータチャネルと制御チャネルとを備えることができる。データチャネルはモバイルデバイス116と基地局102との間のデータの伝送を可能にし、制御チャネルはモバイルデバイスと基地局102との間の制御情報の伝送を可能にする。
【0048】
一態様では、モバイルデバイス116は、ネットワーク中でモバイルデバイス116による通信を可能にするために、近接基地局(たとえば、基地局102)に関連付けられた1つまたは複数の近接セル502を検出し、そこから情報を得ることができる。各近接セル502は、たとえば、システム100、図200、図300、および/または図400に関して本明細書でより十分に説明するような近接セルと同じまたは同様であるとすることができ、および/または、近接セルと同じまたは同様の機能を備えることができる。近接セルは、基地局102とは別個のものとして示されているが、近接基地局に関連付けることができ、近接基地局は、サービング基地局102に近接する基地局か、またはサービング基地局102自体とすることができることを諒解し、理解されたい。モバイルデバイス116は、モバイルデバイス116の近傍に位置する(1つまたは複数の)近接セル502など、1つまたは複数の近接セル502(ならびにサービング基地局102)を検出することができる検出器504を含むことができる。別の態様では、モバイルデバイス116は、近接セル502を選択すること(または、サービング基地局(たとえば、102)に関連付けられたサービングセルとの通信を維持すること)に関係する判断を可能にするために、近接セル502および/またはサービング基地局102に関連付けられた、信号強度、オフセット情報、CSGビット情報、インジケータ情報、識別情報、および/または他の情報などの情報を問い合わせおよび/または要求することができる質問器506を含むことができる。たとえば、モバイルデバイス116は信号強度をモニタすることができ、質問器506は、オフセット値(たとえば、Qoffset)および/またはCSGビットなど、検出された近接セル502に関連付けられた様々なパラメータのうちの1つまたは複数を随意に要求し、および/または読み取ることができる。
【0049】
さらに別の態様では、モバイルデバイス116は、属性および/またはパラメータ情報をサービング基地局102に送信することを可能にする属性コミュニケータ508を備えることができる。属性コミュニケータ508は、検出された近接セル502に関連付けられた、信号強度、オフセット情報、インジケータ情報(たとえば、オフセットインジケータ、1対1インジケータ、CSGビットインジケータなど)、識別情報、および/または他の情報をサービング基地局102に送信することができる。たとえば、属性コミュニケータ508は、サービング基地局102がモバイルデバイス116を近接セル502にハンドオフすべきかどうかを判断することを可能にするために、検出された近接セル502の信号強度に関係する測定報告などのメッセージを送信することができる。属性およびパラメータ情報は、モバイルデバイス116がネットワーク中で通信するために接続すべき近接セル502を選択すること(または、サービング基地局102との接続を維持すること)に関係する判断を可能にするために、サービング基地局102によって評価できる。
【0050】
別の態様では、モバイルデバイス116は、セル(たとえば、近接セル502)に関連付けられた様々なパラメータに関係するインジケータ情報をサービング基地局102に送信することを可能にするために、属性コミュニケータ508と連携して作動することができるインジケータ510を含むことができる。たとえば、インジケータ510は、モバイルデバイス116が検出された近接セル502のオフセット(たとえば、Qoffset)を読み取り、測定報告と結合されたオフセット値の結合値を報告している(たとえば、モバイルデバイスがオフセット値を近接セル502の測定信号強度に付加した)かどうかを示すことができるオフセットインジケータを送信することを可能にする。別の例として、インジケータ510は、近接セル502に関連付けられたCSGビットが読み取られ、および/または、メッセージ中でサービング基地局102に報告されているかどうかについて示すことができるインジケータ(たとえば、フラグ)を送信することを可能にする。
【0051】
さらに別の態様では、モバイルデバイス116は、モバイルデバイス116がネットワーク中でデータ通信またはボイス通信のために通信可能に接続すべきセル(たとえば、サービング基地局102のサービングセル、近接セル502)を選択することを可能にする選択器512を含むことができる。モバイルデバイス116が接続すべきまたは切り替えるべき(または、接続されたままである)セルは、事前定義された選択基準に少なくとも部分的に基づいて判断できる。選択基準は、たとえば、モバイルデバイス116、サービング基地局102、および/または(1つまたは複数の)近接セル502の相対位置、セル(たとえば、サービング基地局102のサービングセル、(1つまたは複数の)近接セル502)のそれぞれの信号強度、CSGビット情報、および/または他の基準に関係することができる。
【0052】
別の態様では、モバイルデバイス116は、基地局(たとえば、サービング基地局102、(1つまたは複数の)近接基地局502)およびセル(たとえば、近接セル502)に関係する、信号強度、オフセット情報、インジケータ情報(たとえば、オフセットインジケータ、1対1インジケータ、CSGビットインジケータなど)、識別情報、近接セルリスト、および/または他の情報などの情報、および/またはモバイルデバイス116およびワイヤレス通信環境における通信に関係する情報を記憶することができるデータストア514を備えることができる。基地局(たとえば、102)との接続を確立するか、セル502を検出するか、あるいは他の場合には基地局またはセルと対話するときに、モバイルデバイス116は、ネットワーク中でモバイルデバイス116による通信を可能にするために、データストア514から所望の情報(たとえば、近接セルリスト、オフセット情報など)を取り出し、取り出した情報をサービング基地局102に提供することができる。
【0053】
一態様によれば、本明細書で説明するデータストア514は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを備えることができる。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリおよび/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作することができるランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。データストア514は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0054】
図6を参照すると、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信環境中のモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム600が示されている。システム600は、モバイルデバイス116など、1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができる基地局102を含むことができる。明瞭さおよび簡潔さのために、1つのモバイルデバイス116のみが図6に示されていることを諒解し、理解されたい。また、基地局102は、別の(1つまたは複数の)基地局、(1つまたは複数の)セル(たとえば、近接セル502)、および/または、たとえば、認証、許可などの機能を実行することができる任意の異種デバイス(たとえば、サーバ)(図示せず)と通信することができる。明瞭さおよび簡潔さのために、1つの近接セル502が示されているが、開示する主題は複数の近接セル502を含むことができることを諒解されたい。基地局102、モバイルデバイス116、および近接セル502はそれぞれ、たとえば、システム100、図200、図300、図400、および/またはシステム500に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素とそれぞれ同じまたは同様であるとすることができ、および/または、それぞれの構成要素と同じまたは同様の機能をそれぞれ備えることができる。
【0055】
モバイルデバイス116は、基地局102(たとえば、サービング基地局102)に通信可能に接続(たとえば、ワイヤレス接続)でき、接続は、たとえば、データチャネルと制御チャネルとを備えることができる。一態様では、モバイルデバイス116は、近接セル502に関連付けられた、信号強度、オフセット情報、CSGビット情報、インジケータ情報、識別情報、および/または他の情報を含む情報をサービング基地局102に送信することができ、情報はサービング基地局102によって記憶できる。
【0056】
一態様では、基地局(たとえば、サービング基地局102)は、基地局とモバイルデバイス116との間で、および/または基地局と別の基地局との間で、および/または基地局と他のデバイス(図示せず)との間で、情報の通信を可能にするコミュニケータ602を含むことができる。たとえば、コミュニケータ602は、X2インターフェースを介して、またはMMEを介して情報をルーティングすることによって基地局(および/またはセル)間で情報を通信することを可能にする。
【0057】
別の態様では、基地局(たとえば、サービング基地局102)は、モバイルデバイス116、別の(1つまたは複数の)基地局、(1つまたは複数の)セル(たとえば、近接セル502)、および/または別の(1つまたは複数の)デバイスに問い合わせること、および/または情報を要求することを可能にする質問器604を備えることができる。たとえば、モバイルデバイス116が近接セル502のオフセット値を読み取らなかったことを示すインジケータ情報をモバイルデバイス116がサービング基地局102に提供した場合、または、サービング基地局102がモバイルデバイス116から受信した近接セル502のオフセット値を検証することを望む場合、サービング基地局102の質問器604は近接セル502にオフセット値を要求することができる。
【0058】
さらに別の態様では、基地局(たとえば、サービング基地局102)は、モバイルデバイス116を別のセル(たとえば、近接セル502)にハンドオーバすべきか、または、サービング基地局102のサービングセルがモバイルデバイス116を担当し続けるべきかを判断することを可能にするために、(1つまたは複数の)近接セル502およびサービング基地局102のそれぞれの信号強度、(1つまたは複数の)近接セル502およびサービング基地局102のそれぞれのオフセット値(たとえば、Qoffset)、それぞれのCSGビット情報、事前定義された選択基準、および/または他の情報などの情報を評価することができる評価器606を備えることができる。基地局は選択器608をさらに含むことができ、評価器606は(1つまたは複数の)評価からの結果を選択器608に提供することができる。選択器608は、モバイルデバイス116を別のセル(たとえば、近接セル502)にハンドオーバすべきか、または、サービング基地局102のサービングセルがモバイルデバイス116を担当し続けるべきかを判断することができ、ハンドオフを行うべきであると判断した場合、事前定義された選択基準に少なくとも部分的に基づいて所望の近接セル502を選択することができる。
【0059】
さらに別の態様では、基地局(たとえば、サービング基地局102)は、(1つまたは複数の)基地局(たとえば、サービング基地局102、(1つまたは複数の)近接基地局)に関係する、信号強度、オフセット情報、CSGビット情報、インジケータ情報、識別情報、近接セルリスト、および/または他の情報などの情報、モバイルデバイス116に関係する情報、および/またはワイヤレス通信環境における通信に別様に関係する情報を記憶することができるデータストア610を含むことができる。
【0060】
一態様によれば、本明細書で説明するデータストア610は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを備えることができる。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリおよび/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作することができるランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。データストア610は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0061】
一態様によれば、近接セル502は、近接セル502とモバイルデバイス116との間で、および/または近接セル502と基地局(たとえば、サービング基地局102)との間で、および/または近接セル502と他のデバイス(図示せず)との間で、情報(たとえば、データ、属性情報、インジケータ情報など)の通信を可能にするコミュニケータ612を含むことができる。たとえば、コミュニケータ602は、X2インターフェースを介して、またはMMEを介して情報をルーティングすることによって基地局間および/またはセル間で情報を通信することを可能にする。
【0062】
別の態様では、近接セルは、近接セル502に関連付けられた様々なパラメータに関係するインジケータ情報を、モバイルデバイス116および/またはサービング基地局102に送信することを可能にするインジケータ614を備えることができる。たとえば、インジケータ614は1対1インジケータ(たとえば、フラグ)を送信することを可能にし、その1対1インジケータは、設定された(たとえば、TRUEに設定された)場合、近接セルがオフセットパラメータ値に関してそれぞれの基地局102と1対1の関係(たとえば、異なる基地局が異なるオフセットパラメータ値を有することができること)を所望することを示すことができ、設定されていない(たとえば、FALSEに設定された)場合、近接セル502がオフセットパラメータ値に関して基地局102と1対全の関係(たとえば、同じオフセットパラメータ値がすべての基地局102用に使用されること)を所望することを示すことができる。インジケータ614は、近接セル502がCSGに関連付けられているかどうかを示すことができるCSGインジケータビットをも提供することができる。
【0063】
さらに別の態様では、近接セル502は、近接セル502に関係する、オフセット情報、CSGビット情報、インジケータ情報、識別情報、および/または他の情報などの情報、および/またはワイヤレス通信環境における通信に別様に関係する情報を記憶することができるデータストア616を含むことができる。一態様によれば、本明細書で説明するデータストア616は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを備えることができる。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリおよび/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作することができるランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバスRAM(DRRAM)など、多くの形態が利用可能である。データストア616は、これらおよび他の適切なタイプのメモリを、これらに限定されることなく、備えるものとする。
【0064】
図7〜図9を参照すると、ネットワーク(たとえば、基地局102、コアネットワーク)におけるモバイルデバイスによる通信を可能にするために、検出された近接セル(たとえば、502)に関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータを随意に読み取ることと、(1つまたは複数の)パラメータがモバイルデバイス(たとえば、116)によって読み取られたかどうかに関する(1つまたは複数の)インジケータを提供することとに関係する方法が示されている。説明を簡単にするために、方法を一連の行為として図示および説明するがが、いくつかの行為は、1つまたは複数の実施形態によれば、異なる順序で行うことができ、および/または、本明細書で図示および説明するものからの他の行為と同時に行うことができるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態またはイベントとして代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。その上、1つまたは複数の実施形態による方法を実装するために、図示のすべての動作が必要とされるわけではない。
【0065】
図7を参照すると、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法700が示されている。702で、検出された近接セル(たとえば、502)に関連付けられた(1つまたは複数の)パラメータを随意に読み取ることができる。一態様では、モバイルデバイス(たとえば、116)は、検出された近接セル502に関連付けられた、たとえば、オフセット(たとえば、Qoffset)および/またはCSGビットなど、1つまたは複数のパラメータを随意に読み取ることができる。
【0066】
704で、パラメータが、検出された近接セルから読み取られたかどうかを示す、パラメータに関連付けられた(1つまたは複数の)インジケータを送信することができる。一態様によれば、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502に関連付けられたパラメータを読み取ったかどうかに少なくとも部分的に基づいて、インジケータを特定の値に設定することができる。モバイルデバイス116は、検出された近接セル502に関連付けられた信号強度および/または他の属性を測定することもできる。モバイルデバイス116は、検出された近接セル502のオフセット値を読み取った場合、オフセット値を測定信号強度に付加することができ、オフセットと測定信号強度との結合値と、オフセット値がモバイルデバイス116によって読み取られ、測定信号強度に適用されたことを示すように設定できるオフセットインジケータとを含んでいる測定報告をサービング基地局102に送信することができる。モバイルデバイス116は、検出された近接セル502のオフセット値を読み取らなかった場合、測定信号強度と、オフセット値がモバイルデバイス116によって読み取られなかったことを示すように設定できるオフセットインジケータとを含んでいる測定報告をサービング基地局102に送信することができる。
【0067】
図8を参照すると、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスによる通信を可能にするために、モバイルデバイスによって検出された近接セルのパラメータ値を随意に読み取ることを可能にする方法800が示されている。802で、近接セルリストを送信することができる。一態様では、サービング基地局102は、近接セルリストをサービング基地局102が担当しているモバイルデバイス(たとえば、116)に送信することができる。近接セルリストは、サービング基地局102が認識している検出された近接セル502を含むことができる。804で、(1つまたは複数の)セル(たとえば、(1つまたは複数の)近接セル)に関連付けられた信号をモニタすることができる。一態様では、モバイルデバイス116は、ネットワークにおける効率的な通信を可能にするために、近接セル502の検出と、モバイルデバイス116を接続することができる所望の(たとえば、最適な)セルを選択することに関する判断とを可能にするために、セル(たとえば、近接セル502)および/またはサービング基地局102(たとえば、サービング基地局102のサービングセル)にそれぞれ関連付けられた信号強度をモニタすることができる。
【0068】
806で、近接セルを検出することができる。一態様では、モバイルデバイス116は(1つまたは複数の)近接セル502を検出することができる。808で、検出された近接セル502の信号強度を測定することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502の信号強度を測定することができる。
【0069】
810で、パラメータ値を随意に読み取ることができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502に関連付けられたパラメータ値を随意に読み取ることができる。たとえば、モバイルデバイス116は、信号強度に関係するオフセット値、CSGビット値、および/または検出された近接セル502に関連付けられた別の(1つまたは複数の)パラメータを随意に読み取ることができる。
【0070】
810で、パラメータ値が読み取られなかった場合、812で、パラメータ値が読み取られなかったことを示すことができる、パラメータに関連付けられたインジケータ情報を含む測定報告を送信することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、パラメータ値を読み取らなかったとき、パラメータ値(たとえば、Qoffset)が読み取られなかったことを示すように、パラメータに関連付けられたインジケータを設定することができる。モバイルデバイス116は、検出された近接セル502の測定信号強度に関する情報と、パラメータ値(たとえば、Qoffset)がモバイルデバイス116によって読み取られなかったことを示すことができるインジケータ(たとえば、オフセットインジケータ)とを含むことができる測定報告をサービング基地局102に送信することができる。814で、パラメータ値を要求することができる。一態様によれば、サービング基地局102は、検出された近接セル502に所望のパラメータ値(たとえば、Qoffset)を要求することができる。816で、パラメータ値を受信することができる。一態様では、検出された近接セル502は、パラメータ値の要求を受信し、所望のパラメータ値をサービング基地局102に送信することができ、サービング基地局102は所望のパラメータ値を受信することができる。この時点で、方法800は参照番号820に進むことができる。
【0071】
810で、パラメータ値が読み取られた場合、818で、パラメータ値が読み取られたことを示すことができる、パラメータに関連付けられたインジケータ情報を含む測定報告を送信することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、パラメータ値を読み取ったとき、パラメータ値(たとえば、Qoffset)が、検出された近接セル502から読み取られたことを示すように、パラメータに関連付けられたインジケータを設定することができる。モバイルデバイス116は、Qoffsetなどの読み取ったパラメータ値を測定信号強度に適用することができる。モバイルデバイス116は、検出された近接セル502の信号強度(たとえば、Qoffsetに組み合わせられた測定信号強度)に関する情報と、パラメータ値(たとえば、Qoffset)がモバイルデバイス116によって読み取られた(および/または測定信号強度に組み合わせられた)ことを示すことができるインジケータ(たとえば、オフセットインジケータ)とを含むことができる測定報告をサービング基地局102に送信することができる。
【0072】
別の態様によれば、必要に応じて、サービング基地局102が、パラメータ値が読み取られたことを示す測定報告を受信したとき、サービング基地局102は、モバイルデバイス116によって読み取られた受信パラメータ値が未検証であり、信頼できず、および/または揮発性であることを示すことができる「未検証」インジケータを設定することができる。そのような例では、サービング基地局102は、検出された近接セル502に所望のパラメータ値(たとえば、Qoffset)を要求することができる。検出された近接セル502は、パラメータ値の要求を受信し、所望のパラメータ値をサービング基地局102に送信することができ、サービング基地局102は所望のパラメータ値を受信することができる。この時点で、方法800は参照番号820に進むことができる。
【0073】
820で、近接セルリストを更新することができる。一態様では、サービング基地局102は、検出された近接セル502を含むように近接セルリストを更新することができる。更新された近接セルリストは、検出された近接セル502に関係する情報(たとえば、識別情報、パラメータ情報、属性情報など)を含むことができる。822で、更新された近接セルリストを送信することができる。一態様によれば、サービング基地局102は、更新された近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる。
【0074】
824で、モバイルデバイスを近接基地局にハンドオーバすべきかどうかに関する判断を行うことができる。一態様では、サービング基地局102は、モバイルデバイス116を特定の近接セル502にハンドオーバすべきか、またはサービング基地局102のサービングセルによって担当し続けるべきかを判断することを可能にするために、検出された近接セル502およびサービング基地局102に関連付けられたそれぞれの信号強度および/またはそれぞれのオフセット情報を評価することができる。824で、ハンドオーバを行うべきではない(たとえば、サービング基地局102のサービングセルがモバイルデバイス116を担当し続けるべきである)と判断された場合、方法800は参照番号804に戻ることができ、そこで、たとえば、モバイルデバイス116がセル(たとえば、502)の信号をモニタすることができる。
【0075】
824で、ハンドオーバを行うべきである(たとえば、モバイルデバイス116を現在のサービング基地局102から所望の近接セル502にハンドオーバすべきである)と判断された場合、826で、近接セルを選択することができる。一態様では、サービング基地局102は、検出された近接セル502およびサービング基地局102に関連付けられたそれぞれの信号強度および/またはそれぞれのオフセット情報の評価に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイス116をハンドオーバすることができる所望の近接セルを選択することができる。
【0076】
828で、モバイルデバイスをサービング基地局のサービングセルから、選択された近接セルに切り替えることができる。一態様では、(たとえば、サービング基地局102によって指定された)特定の時間に、モバイルデバイス116をサービング基地局102の現在のサービングセルから、選択された近接セル502に切り替える(たとえば、ハンドオーバする)ことができ、選択された近接セルは、モバイルデバイス116を担当する新しいサービングセルとすることができる。
【0077】
図9を参照すると、開示する主題の一態様による、1対1インジケータを採用してワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法900が示されている。902で、第1の近接セルリストを受信することができる。一態様では、第1のサービング基地局102は、第1の近接セルリストを、第1のサービング基地局102が担当しているモバイルデバイス(たとえば、116)に送信することができ、モバイルデバイス116はそれを受信することができる。第1の近接セルリストは、第1のサービング基地局102が認識している検出された近接セル502を含むことができる。
【0078】
904で、近接セルを検出することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、近接セル502の検出と、モバイルデバイス116を接続することができる所望の(たとえば、最適な)セルを選択することに関する判断とを可能にするために、第1のサービング基地局102のサービングセルおよび/または任意の近接セル502などのセルにそれぞれ関連付けられた信号強度をモニタすることができる。別の態様では、モバイルデバイス116は、検出された(1つまたは複数の)近接セル502および/または第1のサービング基地局102のサービングセルの信号強度を測定することができる。
【0079】
906で、オフセットパラメータ(たとえば、Qoffsetパラメータ)に関連付けられた1対1インジケータを受信することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502に関係するオフセットパラメータに関連付けられた1対1インジケータを受信することができる。1対1インジケータは、検出された近接セル502が、基地局にそれぞれ関連付けできる特定のオフセットパラメータ値を有することを示すように設定できる(たとえば、検出された近接セル502は、(1つまたは複数の)基地局102に関連付けられた他のセルにそれぞれ関連付けできる特定のオフセットパラメータ値を有する)。たとえば、近接セル502の特定のオフセットパラメータ値が、近接セル502が比較されているかまたは関連付けられている基地局に部分的に応じて、1対1の関係を有することができることを示すように、1対1インジケータをTRUEに設定することができ、同じオフセットパラメータ値がいずれの基地局に関しても使用できるように、近接セル502のオフセットパラメータ値が基地局と1対全の関係を有することができることを示すように、1対1インジケータをFALSEに設定することができる。必要に応じて、1対1インジケータが、近接セル502と別の基地局(たとえば、基地局102の別のセル)との間で1対1の関係を示すように設定された(たとえば、1対1インジケータがTRUEに設定された)場合、モバイルデバイス116はオフセットパラメータ値を読み取らない。
【0080】
たとえば、1対1の関係が示された場合、検出された近接セル502は、第1の基地局に関連付けられた第1のオフセットパラメータ値と、異種基地局に関連付けられた異種オフセットパラメータ値とを有することができる。適切なオフセットパラメータ値を利用して、測定信号強度を正規化および/または調整すれば、基地局の信号強度のより正確な測定および比較が可能になる。
【0081】
908で、測定報告を送信することができ、測定報告は、オフセットパラメータに関して1対1の関係が存在すること、およびオフセットパラメータ値が読み取られなかったことを示すことができるインジケータ情報を含むことができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502の信号強度と、検出された近接セル502に関連付けられたオフセットパラメータに関して1対1の関係が存在する(たとえば、1対1インジケータがTRUEに設定される)こと、およびオフセットパラメータ値がモバイルデバイス116によって読み取られなかった(たとえば、オフセットインジケータがFALSEに設定される)ことを示すことができるインジケータ情報とを含むことができる測定報告を送信することができる。
【0082】
910で、オフセットパラメータ値を要求することができる。一態様では、第1のサービング基地局102は、検出された近接セル502に、第1のサービング基地局102に適用可能な1対1のオフセットパラメータ値を要求することができる。912で、オフセットパラメータ値を受信することができる。一態様では、検出された近接セル502は、第1のサービング基地局102に部分的に基づいて、データストア616から適用可能なオフセットパラメータ値を取り出すことができ、適用可能なオフセットパラメータ値を第1のサービング基地局102に送信することができ、第1のサービング基地局102は、第1のサービング基地局102および検出された近接セル502に部分的に基づいて、特定の値を有することができる適用可能なオフセットパラメータ値を受信することができる。
【0083】
914で、第1の近接セルリストを更新することができる。一態様では、第1のサービング基地局102は、検出された近接セル502と、それに関連付けられた情報(たとえば、識別情報、属性情報、パラメータ情報など)とを含むように、第1の近接セルリストを更新することができる。916で、更新された第1の近接セルリストを送信することができる。一態様では、第1のサービング基地局102は、更新された第1の近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる。
【0084】
918で、モバイルデバイスを異種基地局にハンドオーバすることができる。一態様では、それぞれの信号強度および/またはそれぞれのオフセットパラメータ値の評価に少なくとも部分的に基づいて、第1のサービング基地局102は、モバイルデバイス116を、異種基地局(たとえば、近接基地局の近接セル502)にハンドオーバすべきであることを判断することができ、異種基地局は異種サービング基地局102とすることができる。
【0085】
920で、異種近接セルリストを受信することができる。一態様では、異種サービング基地局102は、異種近接セルリストを、異種サービング基地局102が担当しているモバイルデバイス(たとえば、116)に送信することができる。異種近接セルリストは、異種サービング基地局102が認識している検出された近接セル502を含むことができる。
【0086】
922で、近接セルを検出することができる(たとえば、904で、同じ近接基地局を検出することができる)。一態様では、近接セル502の検出と、モバイルデバイス116を接続することができる所望の(たとえば、最適な)セルを選択することに関する判断とを可能にするために、モバイルデバイス116は、異種サービング基地局102の異種サービングセルおよび/または任意の近接セル502などのセルにそれぞれ関連付けられた信号強度をモニタすることができる。別の態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502および/または異種サービング基地局102の異種サービングセルの信号強度を測定することができる。
【0087】
924で、オフセットパラメータ(たとえば、Qoffsetパラメータ)に関連付けられた1対1インジケータを受信することができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502に関係するオフセットパラメータに関連付けられた1対1インジケータを受信することができる。1対1インジケータは、検出された近接セル502が、基地局(たとえば、102)にそれぞれ関連付けできる特定のオフセットパラメータ値を有することを示すように設定できる。ここでも、必要に応じて、1対1インジケータが、近接セル502と特定の基地局との間で1対1の関係を示すように設定された(たとえば、1対1インジケータがTRUEに設定された)場合、モバイルデバイス116はオフセットパラメータ値を読み取らない。
【0088】
926で、測定報告を送信することができ、測定報告はオフセットパラメータに関して1対1の関係が存在することと、オフセットパラメータ値が読み取られなかったこととを示すことができるインジケータ情報を含むことができる。一態様では、モバイルデバイス116は、検出された近接セル502の信号強度と、検出された近接セル502に関連付けられたオフセットパラメータに関して1対1の関係が存在する(たとえば、1対1インジケータがTRUEに設定される)こと、およびオフセットパラメータ値がモバイルデバイス116によって読み取られなかった(たとえば、オフセットインジケータがFALSEに設定される)ことを示すことができるインジケータ情報とを含むことができる測定報告を送信することができる。
【0089】
928で、オフセットパラメータ値を要求することができる。一態様では、異種サービング基地局102は、検出された近接セル502に、異種サービング基地局102に適用可能な1対1のオフセットパラメータ値を要求することができる。930で、異種オフセットパラメータ値を受信することができる。一態様では、検出された近接セル502は、異種サービング基地局102に部分的に基づいて、データストア616から適用可能なオフセットパラメータ値(たとえば、異種オフセットパラメータ値)を取り出すことができ、適用可能なオフセットパラメータ値を異種サービング基地局102に送信することができ、異種サービング基地局102は、異種サービング基地局102および検出された近接セル502に部分的に基づいて、特定の値を有することができる適用可能なオフセットパラメータ値を受信することができる。
【0090】
932で、異種近接セルリストを更新することができる。一態様では、異種サービング基地局502は、検出された近接セル502と、それに関連付けられた情報(たとえば、識別情報、属性情報、パラメータ情報、異種オフセットパラメータなど)とを含むように、異種近接セルリストを更新することができる。934で、更新された異種近接セルリストを送信することができる。一態様では、異種サービング基地局102は、更新された異種近接セルリストをモバイルデバイス116に送信することができる。
【0091】
本明細書で説明する1つまたは複数の態様によれば、パラメータ値、および/または近接セル502に関連付けられたパラメータ値およびネットワーク中の(1つまたは複数の)モバイルデバイス116に関連付けられた通信にそれぞれ関係するインジケータ情報に関係して推論を行うことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、事象および/またはデータを介して捕捉された観察のセットから、システム、環境および/またはユーザの状態について推理する、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために採用でき、または、たとえば、状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態に関する確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用された技法を指すこともある。そのような推論は、事象が近い時間的近傍で相関するかどうかに関わらず、事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかに関わらず、観察された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作を構成することになる。
【0092】
たとえば、上記で提示された1つまたは複数の方法は、検出された近接セル502に関連付けられたパラメータ値がモバイルデバイス116によって読み取られたかどうか、サービング基地局102によって受信された、検出された近接セル502の信号強度の値が測定信号強度とオフセットパラメータ値との結合値であるか、または、検出された近接セル502の測定信号強度のみであるか、および/またはモバイルデバイス116をサービング基地局102のサービングセルから近接セル502にハンドオーバするべきかどうかに関係する(1つまたは複数の)推論を行うことを含むことができる。上記の例は、本質的に例示的であり、行うことができる推論の回数、または本明細書で説明する様々な実施形態および/または方法に関してそのような推論を行う方法を限定するものではないことを諒解されたい。
【0093】
図10は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするモバイルデバイス1000の図である。モバイルデバイス1000は、たとえば、システム100、図200、図300、図400、システム500、システム600、方法700、方法800、および方法900に関して本明細書でより多く説明するようなモバイルデバイス116と同じまたは同様であるとすることができ、および/または、モバイルデバイス116と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解されたい。
【0094】
モバイルデバイス1000は、たとえば、受信アンテナ(図示せず)から信号を受信する受信機1002を備えることができ、受信信号に対して典型的な動作(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、調整された信号をデジタル化してサンプルを得る。受信機1002は、たとえばMMSE受信機とすることができ、受信シンボルを復調し、復調されたシンボルをチャネル推定のためにプロセッサ1006に供給することができる復調器1004を備えることができる。プロセッサ1006は、受信機1002によって受信された情報の分析および/または送信機1008による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、モバイルデバイス1000の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または受信機1002によって受信された情報の分析、送信機1008による送信のための情報の生成、ならびにモバイルデバイス1000の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができる。モバイルデバイス1000は、信号(たとえば、データ)を、たとえば、基地局102、別のモバイルデバイスなどに送信することを可能にするために、送信機1008と連携して作動することができる変調器1010をも備えることができる。
【0095】
プロセッサ1006は、モバイルデバイス1000の近傍に位置する(1つまたは複数の)セル(たとえば、(1つまたは複数の)近接セル502)を検出することを可能にする検出器504に接続できる。プロセッサ1006はまた、基地局および/またはセル(たとえば、サービング基地局102、(1つまたは複数の)近接セル502)に、信号強度、オフセット値、CSGビット、識別情報、近接セルリスト、および/または他の情報などの情報を問い合わせること、読み取ること、および/または要求することを可能にする質問器506に接続できる。プロセッサ1006は、属性およびパラメータ値(たとえば、信号強度、Qoffset)、インジケータ情報(たとえば、オフセットインジケータ、1対1インジケータ、CSGビットインジケータ)、識別情報、および/または他の情報など、(1つまたは複数の)セル(たとえば、(1つまたは複数の)近接セル502)に関係する情報をサービング基地局102に送信することを可能にする属性コミュニケータ508に接続できる。プロセッサ1006は、オフセットインジケータ、CSGビットインジケータおよび/または1対1インジケータなど、(1つまたは複数の)近接セル502に関連付けられた様々なパラメータに関係するインジケータ情報をサービング基地局102に提供することを可能にするインジケータ510に接続できる。プロセッサ1006はまた、たとえば、サービング基地局102がモバイルデバイス116を近接セル502にハンドオーバすべきであることを示すメッセージを送信する場合、所望のセルを選択することを可能にする選択器512に接続できる。
【0096】
モバイルデバイス1000は、プロセッサ1006に動作可能に結合でき、送信すべきデータ、受信データ、基地局および/またはセル(たとえば、サービング基地局102、(1つまたは複数の)近接基地局502)に関係する情報、モバイルデバイス1000に関係する情報、および/またはモバイルデバイス1000に関連付けられたデータの通信を可能にする他の任意の好適な情報を記憶することができるデータストア514をさらに備えることができる。データストア514は、セルを検出すること、セルに情報を要求するか、もしくはセルから情報を読み取ること、インジケータ情報を提供すること、通信すべきセルを選択すること、および/またはモバイルデバイス1000に関係する他の機能に関連付けられたプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。
【0097】
検出器504、質問器506、属性コミュニケータ508、インジケータ510、選択器512、およびデータストア514はそれぞれ、たとえば、システム500に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、あるいは、それぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。検出器504、質問器506、属性コミュニケータ508、インジケータ510、選択器512およびデータストア514はそれぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ1006内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/または、それらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0098】
図11は、開示する主題の一態様による、ワイヤレス通信システム中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム1100の図である。システム1100は基地局102(たとえば、アクセスポイント、...)を備えることができる。基地局102は、複数の受信アンテナ1104を介して1つまたは複数のモバイルデバイス116から(1つまたは複数の)信号を受信することができる受信機1102と、送信アンテナ1108を介して信号(たとえば、データ)を1つまたは複数のモバイルデバイス116に送信することができる送信機1106とを含むことができる。受信機1102は、受信アンテナ1104から情報を受信することができ、受信した情報を復調することができる復調器1110に動作可能に関連付けできる。復調されたシンボルは、受信機1102によって受信された情報の分析および/または送信機1106による送信のための情報の生成に専用のプロセッサ、基地局102の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機1102によって受信された情報の分析、送信機1106による送信のための情報の生成、および基地局102の1つまたは複数の構成要素の制御を行うプロセッサとすることができるプロセッサ1112によって分析できる。基地局102は、たとえば、信号(たとえば、データ)をモバイルデバイス116、別のデバイスなどに送信することを可能にするために、送信機1106と連携して作動することができる変調器1114をも備えることができる。
【0099】
プロセッサ1112は、情報を基地局102からモバイルデバイス116、別の(1つまたは複数の)基地局、セル(たとえば、近接セル502)および/またはワイヤレス通信環境中の基地局102に関連付けられた別の(1つまたは複数の)デバイスに送信することを可能にするコミュニケータ602に接続できる。プロセッサ1112はまた、他の基地局、セル(たとえば、近接セル502)および/またはモバイルデバイス116に、情報(たとえば、Qoffset、CSGビットなど)を問い合わせること、読み取ること、および/または要求することを可能にする質問器604に接続できる。たとえば、モバイルデバイス116が、近接セル502のオフセット値を読み取らなかったことを示すように設定されたオフセットインジケータを提供した場合、または、基地局102が、モバイルデバイス116によって提供された近接セル502のオフセット値を検証することを望む場合、質問器604は近接セル502にQoffset情報を要求することができる。
【0100】
プロセッサ1112は、ネットワーク中でモバイルデバイス116による通信を可能にするために、モバイルデバイス116が通信することができるセルを選択することを可能にするために、モバイルデバイス116、基地局102、他の基地局および/またはセル(たとえば、近接セル502)に関係する情報を評価することを可能にする評価器606に接続できる。選択器608は、モバイルデバイス116がネットワーク中で通信すべきセルを判断し、選択する(たとえば、サービング基地局102のサービングセルに接続されたままか、あるいは近接セル502にハンドオーバされるかまたは切り替えられる)ことを可能にするので、プロセッサ1112はまた、評価結果を利用して、モバイルデバイス116が通信することができるセルを選択することを可能にする選択器608に接続できる。
【0101】
プロセッサ1112は、送信すべきデータ、受信データに関係する情報、基地局(たとえば、サービング基地局102)に関係する情報、モバイルデバイス116に関係する情報、セル(たとえば、近接セル502)に関係する情報、およびモバイルデバイス116に関連付けられた情報(たとえば、ボイス、データ)の通信を可能にする他の任意の好適な情報を記憶することができるデータストア610に結合できる。データストア610は、モバイルデバイス116、別の基地局、セルまたは別のデバイスと通信すること、基地局102、モバイルデバイス116またはセルに問い合わせること、モバイルデバイス116、基地局102、別の基地局102またはセル(たとえば、502)に関連付けられた情報を評価すること、および/またはモバイルデバイス116がネットワーク中で通信することができるセルを選択することに関連付けられ、それらを可能にするプロトコルおよび/またはアルゴリズムをさらに記憶することができる。
【0102】
コミュニケータ602、質問器604、評価器606、選択器608、およびデータストア610はそれぞれ、たとえば、システム600に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素と同じまたは同様であるとすることができ、および/または、それぞれの構成要素と同じまたは同様の機能を備えることができることを諒解し、理解されたい。コミュニケータ602、質問器604、評価器606、選択器608およびデータストア610は、それぞれ(図示のように)スタンドアロンユニットとすることができ、プロセッサ1112内に含めることができ、必要に応じて、それらを別の構成要素内に組み込み、および/または、それらのほとんどどんな好適な組合せ内にも組み込むことができることを、さらに諒解し、理解されたい。
【0103】
図12に、開示する主題の一態様による、例示的なワイヤレス通信システム1200を示す。ワイヤレス通信システム1200には、簡潔のために、1つの基地局1210と、1つのモバイルデバイス1250とを示してある。ただし、システム1200は2つ以上の基地局および/または2つ以上のモバイルデバイスを含むことができ、追加の基地局および/またはモバイルデバイスは、以下で説明する例示的な基地局1210およびモバイルデバイス1250と実質的に同様または異なるものとすることができることを諒解されたい。さらに、基地局1210および/またはモバイルデバイス1250は、それらの間のワイヤレス通信を可能にするために、本明細書で説明するシステム(図1、図5〜図6、および図10〜図11)および/または方法(図7〜図9)を採用することができることを諒解されたい。基地局1210およびモバイルデバイス1250はそれぞれ、たとえば、システム100、図200、図300、図400、システム500、システム600、システム1000および/またはシステム1100に関して本明細書でより十分に説明するようなそれぞれの構成要素とそれぞれ同じまたは同様であるとすることができ、および/または、それぞれの構成要素と同じまたは同様の機能をそれぞれ備えることができる。
【0104】
基地局1210で、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース1212から送信(TX)データプロセッサ1214に与えられる。一例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナを介して送信できる。TXデータプロセッサ1214は、トラフィックデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいてそのデータストリームをフォーマットし、コーディングし、インタリーブして、符号化データを与える。
【0105】
各データストリームの符号化データは、直交周波数分割多重(OFDM)技法を使用してパイロットデータと多重化できる。追加または代替として、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)できる。パイロットデータは、一般に、知られている方法で処理される知られているデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイルデバイス1250において使用できる。各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化データは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、2位相偏移キーイング(BPSK)、4位相偏移キーイング(QPSK)、M位相偏移キーイング(M−PSK)、多値直交振幅変調(M−QAM)など)に基づいて変調(たとえば、シンボルマッピング)して、変調シンボルを与えることができる。各データストリームのデータ速度、コーディング、および変調は、プロセッサ1230によって実行または与えられる命令によって決定できる。
【0106】
データストリームの変調シンボルはTX MIMOプロセッサ1220に与えられ、TX MIMOプロセッサ1220は、さらに(たとえば、OFDM用に)変調シンボルを処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ1220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)1222a〜1222tに供給する。様々な実施形態において、TX MIMOプロセッサ1220は、データストリームのシンボルと、シンボルが送信されているアンテナとにビーム形成重みを適用する。
【0107】
各送信機1222は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を生成し、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。さらに、送信機1222a〜1222tからのN個の変調信号は、それぞれN個のアンテナ1224a〜1224tから送信される。
【0108】
モバイルデバイス1250では、送信された変調信号はN個のアンテナ1252a〜1252rによって受信され、各アンテナ1252からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)1254a〜1254rに与えられる。各受信機1254は、それぞれの信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを与え、さらに、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
【0109】
RXデータプロセッサ1260は、特定の受信機処理技法に基づいてN個の受信機1254からN個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、N個の「検出」シンボルストリームを与えることができる。RXデータプロセッサ1260は、各検出シンボルストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元することができる。RXデータプロセッサ1260による処理は、基地局1210においてTX MIMOプロセッサ1220およびTXデータプロセッサ1214によって実行される処理を補足するものである。
【0110】
プロセッサ1270は、どのプリコーディング行列(以下で論じる)を使用すべきかを周期的に判断することができる。さらに、プロセッサ1270は、行列インデックス部と階数値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成することができる。
【0111】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、データソース1236から複数のデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ1238によって処理され、変調器1280によって変調され、送信機1254a〜1254rによって調整され、基地局1210に戻される。
【0112】
基地局1210において、モバイルデバイス1250からの変調信号は、アンテナ1224によって受信され、受信機1222によって調整され、復調器1240によって復調され、RXデータプロセッサ1242によって処理されて、モバイルデバイス1250によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1230は、抽出されたメッセージを処理し、ビーム形成重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断することができる。
【0113】
プロセッサ1230および1270は、それぞれ基地局1210およびモバイルデバイス1250における動作を指示(たとえば、制御、調整、管理など)することができる。それぞれのプロセッサ1230および1270は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ1232および1272に関連付けできる。プロセッサ1230および1270はまた、それぞれ、アップリンクとダウンリンクとに関して周波数推定とインパルス応答推定とを導き出すために計算を実行することも可能である。
【0114】
一態様では、論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルとに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を備える。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページング情報を転送するDLチャネルである。マルチキャスト制御チャネル(MCCH)は、1つまたは複数のMTCHについてのマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)のスケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルである。概して、RRC接続を確立した後、このチャネルは、MBMS(注:古いMCCH+MSCH)を受信するUEによって使用されるだけである。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。一態様では、論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報を転送するための1つのUEに専用のポイントツーポイント双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)を備える。さらに、トラフィックデータを送信するためのポイントツーマルチポイントDLチャネルであるマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を備える。
【0115】
一態様では、トランスポートチャネルは、DLとULとに分類される。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)と、ダウンリンク共有データチャネル(DL−SDCH)と、UE省電力化(DRXサイクルがネットワークによってUEに示される)をサポートするためのページングチャネル(PCH)とを備え、これらのチャネルは、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィックチャネル用に使用できるPHYリソースにマッピングされる。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを備える。
【0116】
DL PHYチャネルは、共通パイロットチャネル(CPICH)、同期チャネル(SCH)、共通制御チャネル(CCCH)、共有DL制御チャネル(SDCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、共有UL割当てチャネル(SUACH)、肯定応答チャネル(ACKCH)、DL物理共有データチャネル(DL−PSDCH)、UL電力制御チャネル(UPCCH)、ページングインジケータチャネル(PICH)、負荷インジケータチャネル(LICH)を備えることができる。
【0117】
UL PHYチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)、肯定応答チャネル(ACKCH)、アンテナサブセットインジケータチャネル(ASICH)、共有要求チャネル(SREQCH)、UL物理共有データチャネル(UL−PSDCH)、ブロードバンドパイロットチャネル(BPICH)を備えることができる。
【0118】
一態様では、シングルキャリア波形の(所与の時点において、チャネルが周波数において連続するまたは一様に離間される)PAR特性を低いまま保つチャネル構造が提供される。
【0119】
本明細書で説明する実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装できることを理解されたい。ハードウェア実装の場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装できる。
【0120】
実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントで実装した場合、記憶構成要素など、機械可読媒体に記憶できる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパッシングおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合できる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、適切な手段を使用してパッシング、転送、または送信することができる。
【0121】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明する技法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装できる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装でき、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段を介してプロセッサに通信可能に結合できる。
【0122】
図13を参照すると、ワイヤレス通信環境中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム1300が示されている。たとえば、システム1300は、少なくとも部分的にモバイルデバイス(たとえば、116)内に常駐することができる。システム1300は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1300は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1302を含む。
【0123】
たとえば、論理グルーピング1302は、モバイルデバイス(たとえば、116)に関連付けられた通信に関係する情報を要求するために、セル(たとえば、近接セル502)に問い合わせるための電気構成要素1304を含むことができる。たとえば、セルに問い合わせるための電気構成要素は、モバイルデバイス116によって検出された近接セル502および/またはサービング基地局102に関連付けられた情報を要求および/または測定することができ、情報は、検出された近接セル502またはサービング基地局102に関連付けられた、信号強度、パラメータ値、属性値、識別情報、インジケータ情報、および/または他の情報を含むことができる。一態様では、セル(たとえば、検出された近接セル502)に問い合わせるための電気構成要素は、セルに関連付けられたオフセット値(たとえば、Qoffset)またはCSGビットなどの1つまたは複数のパラメータを随意に読み取ることができる。
【0124】
さらに、論理グルーピング1302は、セル(たとえば、(1つまたは複数の)近接セル502)に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関係するインジケータ情報を提供するための電気構成要素1306を備えることができる。一態様では、インジケータ情報を提供するための電気構成要素は、モバイルデバイス116が(1つまたは複数の)パラメータ値を読み取り、および/または、読み取られた(1つまたは複数の)パラメータ値に部分的に基づいて、セル(たとえば、検出された近接セル502)に関連付けられた測定された属性値を調整したかどうかを示すことができるインジケータ情報を提供することができる。
【0125】
論理グルーピング1302は、モバイルデバイス(たとえば、116)との通信を可能にするためにセルを選択することに関係する情報を提供するための電気構成要素1308をも含むことができる。たとえば、セルを選択することに関係する情報を提供するための電気構成要素は、ネットワーク中でモバイルデバイス116による通信を可能にするために、モバイルデバイス116を接続すべき所望の(たとえば、最適な)セル(たとえば、モバイルデバイス116用のサービング基地局102のサービングセルとすべきセル)を選択することを可能にするために、評価できる識別情報、属性情報、パラメータ情報、インジケータ情報、および/または他の情報を提供することができる。さらに、システム1300は、電気構成要素1304、1306、および1308に関連付けられた機能を実行するための命令を保持することができるメモリ1310を含むことができる。メモリ1310の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1304、1306、および1308はメモリ1310の内部に存在することができることを理解されたい。
【0126】
図14を参照すると、ワイヤレス通信環境中でモバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするシステム1400が示されている。たとえば、システム1400は、モバイルデバイス(たとえば、116)に関連付けできる(たとえば、ワイヤレス接続できる)基地局102(たとえば、サービング基地局102)内に、少なくとも部分的に常駐することができる。システム1400は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1400は、連携して動作することができる電気構成要素の論理グルーピング1402を含む。
【0127】
一態様では、論理グルーピング1402は、検出された(1つまたは複数の)セル(たとえば、検出された近接セル502)に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関係するインジケータ情報を受信するための電気構成要素1404を含むことができる。さらに、論理グルーピング1402は、受信したインジケータ情報に少なくとも部分的に基づいて、検出された(1つまたは複数の)セル(たとえば、検出された(1つまたは複数の)近接セル502)に関連付けられた(1つまたは複数の)属性値を判断するための電気構成要素1406を備えることができる。論理グルーピング1402は、受信したインジケータ情報に少なくとも部分的に基づいて、近接セルリストを修正するための電気構成要素1408をも含むことができる。一態様では、近接セルリストを修正するための電気構成要素は、受信したインジケータ情報(たとえば、Qoffset、CSGビットなど)に少なくとも部分的に基づいて、検出された近接セル502に関係する情報を含むように、サービング基地局102の近接セルリストを随意に修正することができる。近接セルリストを修正するための電気構成要素は、更新された近接セルリストをサービング基地局102に関連付けられたモバイルデバイス116に、提供(たとえば、ブロードキャスト)することができる。論理グルーピング1402は、モバイルデバイス(たとえば、116)が、受信したインジケータ情報に少なくとも部分的に基づいて、接続し、通信することができるセルを選択するための電気構成要素1410をも含むことができる。さらに、システム1400は、電気構成要素1404、1406、1408、および1410に関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1412を含むことができる。メモリ1412の外部にあるものとして図示されているが、1つまたは複数の電気構成要素1404、1406、1408、および1410はメモリ1412の内部に存在することができることを理解されたい。
【0128】
上記で説明したことは1つまたは複数の実施形態の例を含む。もちろん、上述の実施形態について説明する目的で、構成要素または方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な実施形態の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した実施形態は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、「備える(comprising)」という用語が使用時に請求項における移行語と解釈されるので「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法であって、
検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取ることと、
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、前記モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた前記少なくとも1つのインジケータを送信することと
を備える方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのパラメータ値が、前記検出された近接セルの信号強度を備える前記少なくとも1つの属性に関係するオフセット値、限定加入者グループ(CSG)ビット、または前記少なくとも1つの属性に関係するオフセット値に関する、前記検出された近接セルとサービング基地局との間の1対1の関係のうちの少なくとも1つに関係する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記近接セルを検出することと、
前記検出された近接セルの信号強度を測定することと、
前記検出された近接セルに関連付けられたオフセットパラメータ値が読み取られた場合、改良された信号強度を得るために、前記オフセットパラメータ値を備える前記少なくとも1つのパラメータ値を前記測定信号強度に適用することと、
前記測定信号強度または前記改良された信号強度のうちの少なくとも1つと、オフセットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータとを測定報告でサービング基地局に送信することであって、前記オフセットインジケータは、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取った場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られたことを示し、または、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取らなかった場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られなかったことを示す、送信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記検出された近接セルに関係する情報を含む更新された近接セルリストを受信すること
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記検出された近接セルから1対1インジケータを受信することであって、前記1対1インジケータは、前記検出された近接セルが異種基地局にそれぞれ関連付けられた異種オフセットパラメータ値を採用し、前記検出された近接セルが第1のサービング基地局に対して第1のオフセットパラメータ値を採用することを示す、受信することと、
前記1対1インジケータとオフセットインジケータとを備える前記少なくとも1つのインジケータをサービング基地局に送信することであって、前記オフセットインジケータは、前記モバイルデバイスが前記検出された近接セルに関連付けられた前記オフセットパラメータ値を読み取らなかったことを示す、送信することと、
前記第1のサービング基地局から、前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記第1のオフセットパラメータ値を備える情報を含む更新された近接セルリストを受信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスを異種サービング基地局に切り替えることと、
前記検出された近接セルから別の1対1インジケータを受信することであって、前記検出された近接セルが前記異種サービング基地局に対して異種オフセットパラメータ値を採用する、受信することと、
前記他の1対1インジケータとオフセットインジケータとをサービング基地局に送信することであって、前記オフセットインジケータは、前記モバイルデバイスが前記検出された近接セルに関連付けられた前記オフセットパラメータ値を読み取らなかったことを示す、送信することと、
前記異種サービング基地局から、前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記異種オフセットパラメータ値を備える情報を含む更新された異種近接セルリストを受信することと
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイルデバイスがサービング基地局のサービングセルから、選択された近接セルに切り替わるべきであることを示すメッセージを受信することであって、前記選択された近接セルが前記少なくとも1つのインジケータに少なくとも部分的に基づいて選択される、受信することと、
前記モバイルデバイスを前記サービング基地局の前記サービングセルから前記選択された近接セルに切り替えることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検出された近接セルが限定加入者グループ(CSG)に関連付けられていることを示す情報を受信することと、
前記検出された近接セルがCSGに関連付けられていることを示すCSGビットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータを送信することと、
前記モバイルデバイスに関連付けられた通信用の選択されたセルに関係するメッセージを受信することであって、前記選択されたセルが前記CSGインジケータに少なくとも部分的に基づいて選択される、受信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、検出された近接セルに関連付けられた少なくとも1つの属性に関係する少なくとも1つのパラメータ値の随意の読取りに関連付けられた前記少なくとも1つのインジケータの送信に関係する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ中に保持された前記命令を実行するように構成されたプロセッサと
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのパラメータ値が、前記検出された近接セルの信号強度を備える前記少なくとも1つの属性に関係するオフセット値、限定加入者グループ(CSG)ビット、または前記少なくとも1つの属性に関係する、前記検出された近接セルとサービング基地局との間の1対1のオフセット値のうちの少なくとも1つに関係する、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項11】
前記メモリが、前記検出された近接セルに関連付けられた前記少なくとも1つの属性に関係する前記少なくとも1つのパラメータ値の随意の読取りに関係する命令をさらに保持する、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記メモリが、前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルの選択に関係する命令をさらに保持する、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記メモリが、前記検出された近接セルから受信した情報に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのインジケータを設定することに関係する命令を保持する、請求項9に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするワイヤレス通信装置であって、
検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取ることを可能にするために、前記モバイルデバイスに関連付けられた通信に関係する情報を要求するために、前記検出された近接セルに問い合わせるための手段と、
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、前記モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、前記検出された近接セルに関連付けられた前記少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた前記少なくとも1つのインジケータを送信するための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのインジケータが、前記検出された近接セルの信号強度を備える前記少なくとも1つの属性に関係するオフセット値、限定加入者グループ(CSG)ビット、または前記少なくとも1つの属性に関係するオフセット値に関する、前記検出された近接セルとサービング基地局との間の1対1の関係のうちの少なくとも1つに関係する、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記近接セルを検出するための手段と、
前記検出された近接セルの信号強度を測定するための手段と、
前記測定信号強度と、前記検出された近接セルに関連付けられたオフセットパラメータ値が読み取られた場合、前記オフセットパラメータ値を備える前記少なくとも1つのパラメータ値とに少なくとも部分的に基づいて、改良された信号強度を判断するための手段と、
前記測定信号強度または前記改良された信号強度のうちの少なくとも1つと、オフセットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータとを測定報告でサービング基地局に送信するための手段であって、前記オフセットインジケータは、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取った場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られたことを示し、または、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取らなかった場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られなかったことを示す、送信するための手段と
をさらに備える、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記検出された近接セルから1対1インジケータを受信するための手段であって、前記1対1インジケータは、前記検出された近接セルが異種基地局にそれぞれ関連付けられた異種オフセットパラメータ値を採用することを示す、受信するための手段と、
前記1対1インジケータとオフセットインジケータとを備える前記少なくとも1つのインジケータをサービング基地局に送信するための手段であって、前記オフセットインジケータは、前記モバイルデバイスが前記検出された近接セルに関連付けられた前記オフセットパラメータ値を読み取らなかったことを示す、送信するための手段と、
第1のサービング基地局から、前記検出された近接セルに関係する情報を含む更新された近接セルリストを受信するための手段であって、前記情報が、前記検出された近接セルと前記第1のサービング基地局とに少なくとも部分的に基づいて判断された第1のオフセットパラメータ値を備える、受信するための手段と
をさらに備える、請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取り、
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた前記少なくとも1つのインジケータを送信する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記近接セルを検出し、
前記検出された近接セルに関連付けられた信号強度を測定し、
前記オフセットパラメータ値が読み取られた場合、前記検出された近接セルに関連付けられたオフセットパラメータ値を備える前記少なくとも1つのパラメータ値を前記測定信号強度に適用することに少なくとも部分的に基づいて、改良された信号強度を判断し、
前記測定信号強度または前記改良された信号強度のうちの少なくとも1つと、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取った場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られたことを示し、または、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取らなかった場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られなかったことを示すオフセットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータとを測定報告でサービング基地局に送信する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記検出された近接セルから、前記検出された近接セルが異なる基地局にそれぞれ関連付けられた異なるオフセットパラメータ値を採用し、前記検出された近接セルが第1のサービング基地局に対して第1のオフセットパラメータ値を採用することを示す1対1インジケータを受信し、
前記1対1インジケータと、前記モバイルデバイスが前記検出された近接セルに関連付けられた前記オフセットパラメータ値を読み取らなかったことを示すオフセットインジケータとを備える前記少なくとも1つのインジケータをサービング基地局に送信し、
前記第1のサービング基地局から、前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記第1のオフセットパラメータ値を備える情報を含む更新された近接セルリストを受信する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記検出された近接セルが限定加入者グループ(CSG)に関連付けられていることを示す情報を受信し、
前記検出された近接セルがCSGに関連付けられていることを示すCSGビットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータを送信し、
前記CSGインジケータに少なくとも部分的に基づいて選択された、前記モバイルデバイスに関連付けられた通信用の選択されたセルに関係するメッセージを受信する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
ワイヤレス通信システムにおいて、
検出された近接セルに関係する少なくとも1つの属性に関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値を随意に読み取り、
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたかどうかを示すことを可能にするために、前記少なくとも1つのパラメータ値に関連付けられた前記少なくとも1つのインジケータを送信する
ように構成されたプロセッサ
を備える装置。
【請求項23】
前記プロセッサが、
前記近接セルを検出し、
前記検出された近接セルの信号強度を測定し、
前記検出された近接セルに関連付けられたオフセットパラメータ値が読み取られた場合、改良された信号強度を得るために、前記オフセットパラメータ値を備える前記少なくとも1つのパラメータ値を前記測定信号強度に適用し、
前記測定信号強度または前記改良された信号強度のうちの少なくとも1つと、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取った場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られたことを示し、または、前記モバイルデバイスが前記オフセットパラメータ値を読み取らなかった場合、前記オフセットパラメータ値が読み取られなかったことを示すオフセットインジケータを備える前記少なくとも1つのインジケータとを測定報告でサービング基地局に送信する
ようにさらに構成された、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にする方法であって、
検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信することと、
前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、前記モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択することと
を備える方法。
【請求項25】
前記検出された近接セルに関連付けられた信号強度に関係する情報を備える測定報告を受信することと、
前記受信した信号強度が前記少なくとも1つのインジケータに少なくとも部分的に基づいて調整された信号強度であるかどうかを判断することと
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られなかったことを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求することと、
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたが未検証であることを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求することと、
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られず、前記検出された近接セルが1対1のオフセットパラメータ値を有することを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求することと、
前記検出された近接セルから前記少なくとも1つのパラメータ値を受信することと
のうちの少なくとも1つ
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記少なくとも1つのインジケータに関係する情報を少なくとも備える情報を含むように近接セルリストを更新することと、
前記更新された近接セルリストを前記モバイルデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのインジケータが、前記モバイルデバイスが前記少なくとも1つのインジケータに関係する前記少なくとも1つのパラメータ値を読み取ったことを示す場合、インジケータを未検証に設定することと、
前記少なくとも1つのパラメータ値を検証することを可能にするために、前記検出された近接セルに前記少なくとも1つのパラメータ値を要求することと、
前記少なくとも1つのパラメータ値を受信することと、
前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記少なくとも1つのインジケータと前記少なくとも1つの検証されたパラメータ値とに関係する情報を少なくとも備える情報を含むように近接セルリストを更新することと、
前記更新された近接セルリストを前記モバイルデバイスに送信することと
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルの選択を可能にするために、検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する前記少なくとも1つのインジケータの受信に関係する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ中に保持された前記命令を実行するように構成されたプロセッサと
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項30】
前記メモリが、前記少なくとも1つのインジケータと受信した信号強度情報とに少なくとも部分的に基づいて、前記検出された近接セルの信号強度の判断に関係する命令をさらに保持する、請求項29に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項31】
前記メモリが、前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、近接セルリストの更新に関係する命令をさらに保持する、請求項29に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項32】
モバイルデバイスに関連付けられた通信を可能にするワイヤレス通信装置であって、
検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信するための手段と、
前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、前記モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択するための手段と
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項33】
前記検出された近接セルに関連付けられた受信した信号強度情報と前記少なくとも1つのインジケータとに少なくとも部分的に基づいて、前記検出された近接セルの信号強度を判断するための手段
をさらに備える、請求項32に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたことを示す場合、受信したパラメータ値に関係する情報を検証することか、前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られなかったことを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を得ることか、または、前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られず、前記検出された近接セルが1対1のオフセットパラメータ値を有することを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を得ることのうちの少なくとも1つを行うために、前記検出された近接セルに前記少なくとも1つのパラメータ値を要求するための手段
をさらに備える、請求項32に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、近接セルリストを更新するための手段と、
前記更新された近接セルリストを送信するための手段と
をさらに備える、請求項32に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項36】
検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信し、
前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたことを示す場合、受信したパラメータ値に関係する情報を検証することか、前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られなかったことを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を得ることか、または、前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られず、前記検出された近接セルが1対1のオフセットパラメータ値を有することを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を得ることのうちの少なくとも1つを行うために、前記検出された近接セルに前記少なくとも1つのパラメータ値を要求し、
前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記検出された近接セルに関連付けられた信号強度と前記少なくとも1つのパラメータ値とを少なくとも備える情報を含むように近接セルリストを更新し、
前記更新された近接セルリストを前記モバイルデバイスに送信する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
をさらに備える、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択することを可能にするために、前記検出された近接セルに関連付けられた受信した信号強度情報と前記少なくとも1つのインジケータとに少なくとも部分的に基づいて、前記検出された近接セルの信号強度を判断する
ためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
をさらに備える、請求項36に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
ワイヤレス通信システムにおいて、
検出されたセルに関連付けられた少なくとも1つのパラメータ値に関係する少なくとも1つのインジケータを受信し、
前記少なくとも1つのインジケータの少なくとも部分に基づいて、モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択する
ように構成されたプロセッサ
を備える装置。
【請求項40】
前記プロセッサが、
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られなかったことを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求し、
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られたが未検証であることを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求し、
前記少なくとも1つのインジケータが、前記少なくとも1つのパラメータ値が読み取られず、前記検出された近接セルが1対1のオフセットパラメータ値を有することを示す場合、前記少なくとも1つのパラメータ値を要求し、
前記モバイルデバイスに通信可能に接続すべきセルを選択することを可能にするために、前記検出された近接セルに関連付けられた、受信した信号強度情報と、前記少なくとも1つのパラメータ値と、前記少なくとも1つのインジケータとに少なくとも部分的に基づいて、前記検出された近接セルの信号強度を判断する
ようにさらに構成された、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記プロセッサが、
前記検出された近接セルに関係する情報であって、前記検出された近接セルに関連付けられた信号強度と前記少なくとも1つのパラメータ値とを少なくとも備える情報を含むように近接セルリストを更新し、
前記更新された近接セルリストを前記モバイルデバイスに送信する
ようにさらに構成された、請求項39に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2010−532971(P2010−532971A)
【公表日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516180(P2010−516180)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2008/069357
【国際公開番号】WO2009/009498
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】