説明

RFIDシステム

【課題】駆動装置を遠隔無線で制御する。
【解決手段】RFID装置を利用して駆動装置にIDコード(Identification Code)を割り当てる。アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、RFID装置は、外部の駆動装置と連結される連結部OP1〜OPnと、無線信号により生成された制御信号に応答して駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段200とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFIDシステムに係り、無線信号を送受信してリーダ器と通信を行って事物を自動に識別することができるようにする技術である。
【背景技術】
【0002】
RFIDタグチップ(Radio Frequency Identification Tag Chip)とは、無線信号を利用して事物を自動に識別するため、識別対象となる事物にはRFIDタグを貼り付け、無線信号を利用した送受信を介しRFIDリーダと通信を行う非接触式自動識別方式を提供する技術である。このようなRFIDが用いられながら、従来の自動識別技術であるバーコード及び光学文字認識技術の欠点を補完することができるようになった。
【0003】
最近に入って、RFIDタグは物流管理システム、使用者認証システム、電子貨幣システム、交通システムなどの幾多の場合に利用されている。
【0004】
例えば、物流管理システムでは、配達伝票又はタグ(Tag)の代りに、データが記録されたIC(Integrated Circuit)タグを利用して貨物の分類又は在庫管理などが行われている。さらに、使用者認証システムでは個人情報などを記録したICカードを利用して入室管理などを行っている。
【0005】
一方、RFIDタグに用いられるメモリに不揮発性強誘電体メモリが用いられ得る。一般に、不揮発性強誘電体メモリ、即ち、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)は、ディラム(DRAM;Dynamic Random Access Memory)ほどのデータ処理速度を有し、電源のオフ時にもデータが保存される特性のため、次世代記憶素子として注目されている。
【0006】
このようなFeRAMは、DRAMと殆ど類似する構造を有する素子であって、記憶素子として強誘電体キャパシタを用いる。強誘電体は、高い残留分極特性を有するが、その結果、電界を除去してもデータが消去されない。
【0007】
図1は、一般的なRFID装置の構成を示す図である。
【0008】
従来の技術に係るRFID装置は大きくアンテナ部1、アナログ部10、デジタル部20及びメモリ部30を含む。
【0009】
ここで、アンテナ部1は、外部のRFIDリーダから送信された無線信号を受信する役割をする。アンテナ部1を介し受信された無線信号は、アンテナパッド11、12を介しアナログ部10に入力される。
【0010】
アナログ部10は入力された無線信号を増幅し、RFIDタグの駆動電圧である電源電圧VDDを生成する。そして、入力された無線信号から動作命令信号を検出して命令信号CMDをデジタル部20に出力する。その他に、アナログ部10は出力電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORとクロックCLKをデジタル部20に出力する。
【0011】
デジタル部20は、アナログ部10から電源電圧VDD、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを入力され、アナログ部10に応答信号RPを出力する。さらに、デジタル部20はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部30に出力する。さらに、メモリ部30はメモリ素子を利用してデータを読出し/書込みし、データを格納する。
【0012】
ここで、RFID装置は幾多の帯域の周波数を用いるが、周波数帯域に従ってその特性が変化する。一般に、RFID装置は周波数帯域が低いほど認識速度が遅く短い距離で動作し、環境の影響を少なく受ける。逆に、周波数帯域が高いほど認識速度が早く長い距離で動作し、環境の影響を多く受ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は次のような目的を有する。
【0014】
第一、RFID装置を利用して駆動装置にIDコード(Identification code)を割り当てることにより、それぞれの駆動装置を遠隔無線で制御できるようにすることにその目的がある。
【0015】
第二、内付け型センサと外付け型センサを備えたRFID装置を利用してそれぞれの駆動装置にIDコードを割り当て、無線信号を利用してそれぞれのRFID装置に駆動命令を別途送付し、別途の出力レベルを設けることができるようにすることにその目的がある。
【0016】
第三、内付け型マイクロコントローラユニット(MCU;Micro controller unit)と外付け型MCUを備えたRFID装置を利用してそれぞれの駆動装置にIDコードを割り当て、無線信号を利用してそれぞれのRFID装置に駆動命令を別途送付して別途の出力レベルを設けることができるようにすることにその目的がある。
【0017】
第四、固定ハンドルモード(Fixed handle mode)を利用して複数のRFID装置にハンドル値を予め指定し、指定されたハンドル値を利用してそれぞれのRFID装置の選択と制御が任意に可能であるようにして動作効率を向上させることができるようにすることにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記の目的を達成するための本発明のRFIDシステムは、アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、RFID装置は外部の駆動装置と連結される連結部と、無線信号により生成された制御信号に応答して駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0019】
なお、本発明はアンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、RFID装置は外部の駆動装置と連結される連結部と、センシング素子を介しセンシングされたセンシング値をデジタルコードデータに変換して出力するセンサ制御ブロックと、デジタルコードデータに従い駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明はアンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置と、RFID装置の外部に連結され、センシング素子を介しセンシングされた値をRFID装置へ出力するセンサとを含み、RFID装置は、外部の駆動装置と連結される連結部と、センサから印加されたセンシング信号を入力されるセンサインタフェース部と、センサインタフェース部の出力に従い、駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明はアンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、RFID装置は、外部の駆動装置と連結される連結部と、コードデータをプログラムするマイクロコントローラユニット(MCU)制御ブロックと、マイクロコントローラユニット制御ブロックの出力データに従い、駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明はアンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置と、RFID装置の外部に連結され、コードデータをプログラムしてRFID装置へ出力するマイクロコントローラユニット(MCU)プロセッサとを含み、RFID装置は、外部の駆動装置と連結される連結部と、マイクロコントローラユニットプロセッサから印加されたコードデータを入力される直列インタフェース制御部と、直列インタフェース制御部の出力に従い、駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明はアンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、RFID装置は、外部の駆動装置と連結される連結部と、無線信号により生成された制御信号に応答し、駆動装置を制御するための駆動信号を連結部へ出力する駆動手段と、無線信号により生成された命令信号に応答し、固定ハンドルモードでRFID装置に既に設けられた固定ハンドルデータを出力する固定ハンドルモード制御部とを含むことを特徴とする。
【0024】
レジスタは、パワーオンリセット信号に応答して格納されたデータを復旧することを特徴とする。
【0025】
前記駆動手段は、前記命令信号が読出しモードの場合、前記レジスタに格納された値を前記アンテナ部を介し外部へ出力し、前記命令信号がプログラムモードの場合、前記制御信号に応答してデータを格納することを特徴とする。
【0026】
前記メモリ部は、非揮発性強誘電体メモリを含むことを特徴とする。
【0027】
前記RFID装置は、前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドとをさらに含むことを特徴とする。
【0028】
前記連結部は、前記駆動装置と連結ピンを介し連結される出力パッドを含むことを特徴とする。
【0029】
前記駆動装置の制御する駆動対象は、LED、モータ、及びスピーカのうち何れか1つを含むことを特徴とする。
【0030】
静電気放電回路は、前記連結部に連結されることを特徴とする。
【0031】
センシング部は温度、圧力、加速度、ガス、光のうち何れか1つを検出することを特徴とする。
【0032】
前記レジスタは、前記デジタルコードデータを不揮発性強誘電体キャパシタに格納することを特徴とする。
【0033】
前記レジスタは、パワーオンリセット信号に応答して格納されたデータを復旧することを特徴とする。
【0034】
前記レジスタは、前記無線信号に応答して初期セット値が設けられることを特徴とする。
【0035】
前記デジタルコードデータは、プログラムモード時に前記レジスタに格納され、読出しモード時に前記アンテナ部を介し外部へ出力されることを特徴とする。
【0036】
前記デジタルコードデータは、入出力バスを介し前記レジスタに入力されることを特徴とする。
【0037】
前記レジスタは、前記無線信号に応答して既に設けられた初期セットデータと前記デジタルコードデータとを比べて駆動制御信号を出力することを特徴とする。
【0038】
センシングパッドは、直列クロックが入力される第1センシングパッドと、直列データが入力される第2センシングパッドと、インタラプト信号が入力される第3センシングパッドとを含むことを特徴とする。
【0039】
前記センサと前記RFID装置は、直列インタフェースバスを介し互いに連結されることを特徴とする。
【0040】
直列インタフェースポートはI2Cポートを含むことを特徴とする。
【0041】
前記センサは温度、圧力、加速度、ガス、光のうち何れか1つを検出することを特徴とする。
【0042】
センシングデータは、プログラムモード時に前記レジスタに格納され、読出しモード時に前記アンテナ部を介し外部へ出力されることを特徴とする。
【0043】
前記レジスタは、前記無線信号に応答して既に設けられた初期セットデータと前記センシングデータとを比べて前記駆動制御信号を出力することを特徴とする。
【0044】
前記マイクロコントローラユニット制御ブロックは、前記メモリ部の一部メモリを前記コードデータ及びワーキングデータメモリとして用いることを特徴とする。
【0045】
前記レジスタは、前記コードデータを不揮発性強誘電体キャパシタに格納することを特徴とする。
【0046】
前記コードデータは、プログラムモード時に前記レジスタに格納され、読出しモード時に前記アンテナ部を介し外部へ出力されることを特徴とする。
【0047】
前記レジスタは、前記無線信号に応答して既に設けられた初期セットデータと前記コードデータとを比べて前記駆動制御信号を出力することを特徴とする。
【0048】
パッドは、直列クロックが入力される第1パッドと、直列データが入力される第2パッドと、インタラプト信号が入力される第3パッドとを含むことを特徴とする。
【0049】
前記マイクロコントローラユニットプロセッサと前記RFID装置は、直列インタフェースバスを介し互いに連結されることを特徴とする。
【0050】
前記直列インタフェースバスと連結され、前記マイクロコントローラユニットプロセッサにより制御される複数のRFID装置をさらに含むことを特徴とする。
【0051】
前記直列インタフェースバスをプルアップさせるプルアップ負荷をさらに含むことを特徴とする。
【0052】
前記固定ハンドルモード制御部は、ノーマルモードではランダムナンバーを発生することを特徴とする。
【0053】
前記駆動手段は、前記命令信号が読出しモードの場合、前記レジスタに格納された値を前記アンテナ部を介し外部へ出力し、前記命令信号がプログラムモードの場合、前記制御信号に応答してデータを格納することを特徴とする。
【発明の効果】
【0054】
本発明は次のような効果を有する。
【0055】
第一、RFID装置を利用して駆動装置にIDコード(Identification code)を割り当てることにより、それぞれの駆動装置を遠隔無線で制御できるようにする。
【0056】
第二、内付け型センサと外付け型センサを備えたRFID装置を利用してそれぞれの駆動装置にIDコードを割り当て、無線信号を利用してそれぞれのRFID装置に駆動命令を別途送付し、別途の出力レベルを設けることができるようにする。
【0057】
第三、内付け型マイクロコントローラユニット(MCU;Micro controller unit)と外付け型MCUを備えたRFID装置を利用してそれぞれの駆動装置にIDコードを割り当て、無線信号を利用してそれぞれのRFID装置に駆動命令を別途送付し、別途の出力レベルを設けることができるようにする。
【0058】
第四、固定ハンドルモード(Fixed handle mode)を利用して複数のRFID装置にハンドル値を予め指定し、指定されたハンドル値を利用してそれぞれのRFID装置の選択と制御が任意に可能であるようにし、動作効率を向上させることができるようにする。
【0059】
併せて、本発明の好ましい実施例は例示の目的のためのもので、当業者であれば特許請求の範囲の技術的思想と範囲を介し多様な修正、変更、代替及び付加が可能なはずであり、このような構成変更などは特許請求の範囲に属するものと見なければならない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来のRFID装置に関する構成を示す図である。
【図2】本発明に係るRFID装置の構成を示す図である。
【図3】図2のDACレジスタに関する詳細な構成を示す図である。
【図4】図3の非揮発性レジスタに関する詳細な構成を示す図である。
【図5】図4の非揮発性レジスタに関する動作タイミング図である。
【図6】図4の非揮発性レジスタに関する動作タイミング図である。
【図7】図2のRFIDシステムに関する動作フローチャートである。
【図8】図1のRFID装置を含むRFIDシステムの構成を示す図である。
【図9】本発明に係るRFID装置の他の実施例を示す図である。
【図10】本発明に係るRFID装置のさらに他の実施例を示す図である。
【図11】図9及び図10に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【図12】図10に係るRFIDシステムの構成を示す図である。
【図13】本発明に係るRFID装置のさらに他の実施例を示す図である。
【図14】本発明に係るRFID装置のさらに他の実施例を示す図である。
【図15】図13及び図14に係るメモリ部のプログラム方法を説明するための動作タイミング図である。
【図16】図13及び図14に係るDACレジスタの駆動方法を説明するための動作タイミング図である。
【図17】図13及び図14に係るRFID装置の駆動方法を説明するための動作タイミング図である。
【図18】図14に係るRFID装置を含むRFIDシステムの構成を示す図である。
【図19】図13及び図14に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【図20】本発明に係るRFID装置のさらに他の実施例を示す図である。
【図21】図20の固定ハンドルモード制御部の詳細な構成を示す図である。
【図22】図20に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【図23】図20に係るRFID装置を含むRFIDシステムの構成を示す図である。
【図24a】本発明に係るRFIDシステムの電源連結関係を説明するための図である。
【図24b】本発明に係るRFIDシステムの電源連結関係を説明するための図である。
【図24c】本発明に係るRFIDシステムの電源連結関係を説明するための図である。
【図24d】本発明に係るRFIDシステムの電源連結関係を説明するための図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
以下、図を参照しながら、本発明の実施例に対し詳しく説明する。
【0062】
図2は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)装置の構成を示す図である。
【0063】
本発明は変調部(Modulator)100、復調部(Demodulator)110、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120、クロック発生部130、デジタル部140、メモリ部150、駆動手段200、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、及び複数の出力パッドOP1〜OPnを含む。ここで、駆動手段200はDACレジスタ(Digital Analog Converter Register)210、電源レジスタ(Power Register)220及びDAC駆動部(Digital Analog Converting Driver)230を含む。
【0064】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0065】
さらに、変調部100はデジタル部140から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出して命令信号CMDをデジタル部140へ出力する。
【0066】
なお、パワーオンリセット部120は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140へ出力する。パワーオンリセット部120から出力されたパワーオンリセット信号PORは、DACレジスタ210と、電源レジスタ220にも入力される。クロック発生部130は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従い、デジタル部140の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140へ供給する。
【0067】
さらに、前述のデジタル部140は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140は制御信号及び処理信号等を生成して変調部100に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150へ出力する。
【0068】
さらに、デジタル部140はDACレジスタ210に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220に動作信号ACTを出力する。
【0069】
さらに、メモリ部150は複数のメモリセルを含んで各RFID装置のIDコード(Identification Code)と関連したデータを格納する。それぞれのメモリセルはデータを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0070】
ここで、メモリ部150は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域には、非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0071】
ここで、変調部100、復調部110、パワーオンリセット部120、クロック発生部130、デジタル部140、メモリ部150、駆動手段200は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0072】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介しRFID装置の内部に電源を供給することになる。
【0073】
なお、DACレジスタ210はDAC駆動部230に駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210は非揮発性レジスタブロックでなる。なお、電源レジスタ220は動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。DAC駆動部230は、出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0074】
図3は、図2のDACレジスタ210に関する詳細な構成を示す図である。
【0075】
DACレジスタ210は、入/出力バッファ211、レジスタ制御部212、複数の非揮発性レジスタR1〜Rm及びレジスタ出力部213を含む。
【0076】
入/出力バッファ211は、DACレジスタ210と、デジタル部140の間に入/出力されるデータI/O(×m)をバッファリングする。なお、レジスタ制御部212はデジタル部140から印加される書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEに応答してレジスタ制御信号等を出力する。レジスタ制御部212は、パワーオンリセット部120から印加されるパワーオンリセット信号PORに応答してリセットされる。
【0077】
ここで、レジスタ制御信号等はプルアップイネーブル信号ENP、書込みイネーブル信号WEN、セルプレート信号CPL及びプルダウンイネーブル信号ENNを含む。
【0078】
なお、複数の非揮発性レジスタR1〜Rmは、レジスタ制御部212から印加されるプルアップイネーブル信号ENP、書込みイネーブル信号WEN、セルプレート信号CPL及びプルダウンイネーブル信号ENNに応答してデータD1、Db1〜Dm、Dbmを出力する。レジスタ出力部213は、レジスタR1〜Rmの出力データD1〜Dm、Db1〜Dbmを制御して複数の駆動制御信号b1〜bmをDAC駆動部230へ出力する。
【0079】
図4は、図3の非揮発性レジスタR1〜Rmに関する詳細な回路図である。
【0080】
非揮発性レジスタRは、プルアップ部PU、PMOSラッチ部PL、入/出力部I_O、不揮発性強誘電体キャパシタ部NSC、NMOSラッチ部NL及びプルダウン部PDを含む。
【0081】
ここで、プルアップ部PUはPMOSトランジスタPM1を含む。PMOSトランジスタPM1は、電源電圧VDD印加端とPMOSラッチ部PLとの間に連結され、ゲート端子を介しプルアップイネーブル信号ENPが印加される。
【0082】
PMOSラッチ部PLは、PMOSトランジスタPM2、PM3を含む。PMOSトランジスタPM2、PM3は、PMOSトランジスタPM1とノードND1、ND2との間に連結され、ゲート端子がクロスカップルド連結される。
【0083】
入/出力部I_Oは、NMOSトランジスタN1、N2を含む。ここで、NMOSトランジスタN1はノードND1とデータD入/出力端との間に連結され、ゲート端子を介し書込みイネーブル信号WENが印加される。なお、NMOSトランジスタN2はノードND2とデータDb入/出力端との間に連結され、ゲート端子を介し書込みイネーブル信号WENが印加される。
【0084】
なお、不揮発性強誘電体キャパシタ部NSCは複数の不揮発性強誘電体キャパシタFC1〜FC4を含む。ここで、不揮発性強誘電体キャパシタFC1、FC2はセルプレート信号CPLの印加端とノードND1、ND2との間にそれぞれ連結され、不揮発性強誘電体キャパシタFC3、FC4はノードND1、ND2と接地電圧端との間にそれぞれ連結される。
【0085】
NMOSラッチ部NLはNMOSトランジスタN3、N4を含む。ここで、NMOSトランジスタN3、N4はNMOSトランジスタN5とノードND1、ND2との間に連結され、ゲート端子がクロスカップルド連結される。
【0086】
プルダウン部PDはNMOSトランジスタN5を含む。NMOSトランジスタN5はNMOSラッチ部NLと接地電圧端との間に連結され、ゲート端子を介しプルダウンイネーブル信号ENNが印加される。
【0087】
図5は、パワーオン動作時の非揮発性レジスタRに関する動作タイミング図である。
【0088】
先ず、初期のパワーオン電源が安定した電源電圧VDDレベルに到達すれば、パワーオンリセット信号PORがローに活性化される。パワーオンリセット信号PORがロー電圧レベルに遷移する場合、セルプレート信号CPLはハイレベルに遷移することになる。したがって、不揮発性強誘電体キャパシタFC1、FC2に格納されたチャージが不揮発性強誘電体キャパシタFC3、FC4のキャパシタンスロードによりセル両端ノードND1、ND2に電圧差を発生させる。このとき、書込みイネーブル信号WENはロー電圧レベルを維持することになる。
【0089】
以後、ノードND1、ND2の両端に十分な電圧差が発生することになれば、プルアップイネーブル信号ENPがローに活性化されてPMOSトランジスタPM1がターンオンされ、プルダウンイネーブル信号ENNがハイに活性化されてNMOSトランジスタN5がターンオンされる。これに伴い、PMOSラッチ部PL、NMOSラッチ部NLによりセル両端ノードND1、ND2のデータを増幅することになる。
【0090】
次いで、データの増幅が完了すれば、セルプレート信号CPLがさらにローに遷移され、破壊されていた不揮発性強誘電体キャパシタFC1又は不揮発性強誘電体キャパシタFC2のハイデータを復旧することになる。
【0091】
図6は、プログラムモード時の非揮発性レジスタRに関する動作タイミング図である。
【0092】
先ず、パワーオンリセット信号PORがロー電圧レベルを維持した状態で、書込みイネーブル信号WENがハイ電圧レベルに遷移することになる。これに伴い、NMOSトランジスタN1、N2がターンオンされセル両端ノードND1、ND2にデータD、Dbが入力される。
【0093】
このとき、セルプレート信号CPLがハイレベルに遷移することになる。なお、一定の時間が経過したあと、プルアップイネーブル信号ENPがロー電圧レベルに遷移することになり、プルダウンイネーブル信号ENNがハイ電圧レベルに遷移することになる。これに伴い、ノードND1、ND2の電圧レベルを不揮発性強誘電体キャパシタ部NSCへ非揮発性状態で格納する。
【0094】
図7は、本発明に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【0095】
先ず、電源電圧印加パッドP1から電源電圧VDDが印加され、グラウンド電圧印加パッドP2からグラウンド電圧GNDが印加されると、RFIDシステム全体に電源が供給される(ステップS10)。そうすると、パワーオンリセット信号PORにより非揮発性レジスタR1〜Rmの値が自動に復旧される(ステップS11)。
【0096】
そうすると、復旧された非揮発性レジスタR1〜Rmの初期設定値によりDAC駆動部230の出力状態が決定される。即ち、DACレジスタ210から出力される複数の駆動制御信号b1〜bmにより出力信号OUT1〜OUTnのレベルが決定される。なお、電源レジスタ220の状態に従いDAC駆動部230の電源が制御される。
【0097】
以後、アンテナ部ANT、復調部110、デジタル部140を介しリードアウト命令が印加されると、メモリ部150に格納されたIDコード(Identification code)値を出力することになる。即ち、メモリ部150から出力されたIDコードの値はデジタル部140、変調部100、アンテナ部ANTを介し外部のリーダ器へ伝送される(ステップS12)。即ち、複数のRFID装置が存在する場合、それぞれのRFID装置のIDコードを確認して該当するIDコードに合う制御動作を行うことができるようにする。
【0098】
次に、指定されたIDコードを利用して該当するRFID装置にDAC制御命令を印加することになる(ステップS13)。即ち、アンテナ部ANT、復調部110、デジタル部140を介しDAC制御命令がDACレジスタ210に印加される。
【0099】
もし、DAC制御命令が電源制御命令に該当する場合、動作信号ACTにより電源レジスタ220が動作し、レジスタ値を設けることになる(ステップS14)。これに従い、電源レジスタ220はパワーオンリセット信号POR及び動作信号ACTに応答してDAC駆動部230に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。
【0100】
以後、デジタル部140を介し印加されたDAC制御命令がDACレジスタ210読出し命令なのか、プログラム命令なのかの可否を判断することになる(ステップS15)。
【0101】
もし、DAC制御命令がDACレジスタ210読出しモードの場合、DACレジスタ210の値をリードアウトすることになる(ステップS16)。即ち、DACレジスタ210に格納された複数の駆動制御信号b1〜bmの値を出力することになる。DACレジスタ210から出力されたレジスタの値は、デジタル部140、変調部100、アンテナ部ANTを介し外部のリーダ器へ伝送される。
【0102】
一方、DAC制御命令がDACレジスタ210プログラムモードの場合、制御信号WE、OE、CEに応答してDACレジスタ210にデータをプログラムすることになる(ステップS17)。これに伴い、新しいデータをDACレジスタ210に再設定して複数の駆動制御信号b1〜bmの値を変更する。
【0103】
以後、DACレジスタ210はプログラムされた値に対応する複数の駆動制御信号b1〜bmをDAC駆動部230へ出力する。そうすると、DAC駆動部230は出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0104】
図8は、DACレジスタ210を含むRFIDシステムの応用装置を説明するための構成を示す図である。
【0105】
アンテナ部ANTは、アンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介しRFID装置と連結される。即ち、RFID装置の入力ピンにアンテナ部ANTを連結することになる。なお、RFID装置は連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0106】
即ち、DAC駆動部230の出力パッドOP1〜OPnを介し出力された出力信号OUT1、...OUTnは、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。出力パッドOP1〜OPnは連結ピンPINを介し外部の駆動装置と連結され、RFID装置と駆動装置を互いに連結する連結部に該当する。ここで、駆動装置はLED(Light Emitting Diode)、モータ(Motor)又はスピーカ(Speaker)などの動作を制御するための駆動制御装置に該当する。
【0107】
さらに、本発明はRFID装置の内部に静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路を含む。静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路はRFID装置の内部に含まれ、出力パッドOP1〜OPn、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0108】
図9は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)装置の他の実施例を示す図である。
【0109】
本発明は変調部(Modulator)100-1、復調部(Demodulator)110-1、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120-1、クロック発生部130-1、デジタル部140-1、メモリ部150-1、駆動手段200-1、センサ制御ブロック300、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、及び複数の出力パッドOP1〜OPnを含む。
【0110】
ここで、駆動手段200-1はDACレジスタ210-1、電源レジスタ220-1、及びDAC駆動部230-1を含む。なお、センサ制御ブロック300はセンシング制御部310、センシング部320、センシング信号処理部330、及びアナログデジタル変換器(ADC;Analog Digital Converter)340を含む。このような本発明は、センサ制御ブロック300をRFID装置の内部に内蔵することになる。
【0111】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0112】
さらに、変調部100-1はデジタル部140-1から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110-1は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出し、命令信号CMDをデジタル部140-1へ出力する。
【0113】
なお、パワーオンリセット部120-1は電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140-1へ出力する。パワーオンリセット部120-1から出力されたパワーオンリセット信号PORは、DACレジスタ210-1と、電源レジスタ220-1にも入力される。クロック発生部130-1は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従いデジタル部140-1の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140-1へ供給する。
【0114】
さらに、前述のデジタル部140-1は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140-1は、制御信号及び処理信号等を生成して変調部100-1に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140-1はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150-1へ出力する。
【0115】
さらに、デジタル部140-1は、DACレジスタ210-1に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220-1へ動作信号ACTを出力する。即ち、外部のリーダ器から印加される動作信号は、アンテナ部ANT、復調部110-1、デジタル部140-1を経て、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEに応答してDACレジスタ210-1に印加される。
【0116】
さらに、メモリ部150-1は、複数のメモリセルを含んで各RFID装置のIDコード(Identification Code)に係わるデータを格納する。それぞれのメモリセルはデータを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0117】
ここで、メモリ部150-1は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域としては、非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0118】
ここで、変調部100-1、復調部110-1、パワーオンリセット部120-1、クロック発生部130-1、デジタル部140-1、メモリ部150-1、駆動手段200-1は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0119】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200-1及びセンサ制御ブロック300で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介しRFID装置の内部に電源を供給することになる。
【0120】
なお、DACレジスタ210-1はDAC駆動部230-1へ駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210-1は非揮発性レジスタブロックでなる。なお、電源レジスタ220-1は動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230-1へ電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。DAC駆動部230-1は、出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0121】
さらに、DACレジスタ210-1の初期セット(Set)値は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFに応じて設けることになる。これに伴い、RFID装置の電源を制御する場合、DACレジスタ210-1の格納値を読出す場合、初期セット値を変更しようとするとき、アンテナ部ANTから印加される無線信号を利用することになる。
【0122】
なお、センシング制御部310はデジタル部140-1と、センシング信号処理部330、及びアナログデジタル変換器340の動作を制御する。センシング部320は温度、圧力、加速度、ガス、光などのセンシングパラメータを検出するセンシング素子を含む。例えば、センシング部320は温度、圧力、加速度、ガス、光などのセンシング値を電圧値として検出し、電流値に変換して出力することになる。ここで、センシング素子はCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ、ピクセル素子、ダイオード素子、又は抵抗素子などでなり得る。これに伴い、センシングパラメータが温度の場合、検出された温度に対応する電流値を出力することになる。
【0123】
なお、センシング信号処理部330は、センシング部320から印加されるセンシング信号のオフセット(Offset)を補償(Compensation)し増幅(Amplification)する。
【0124】
さらに、アナログデジタル変換器340は、センシング制御部310の制御に従いセンシング信号処理部330から印加されるアナログ信号であるセンシング信号をデジタルコードデータに変換する。アナログデジタル変換器340から出力されたデジタルコードデータは入/出力バスへ出力される。即ち、アナログデジタル変換器340から出力されたデジタルコードデータは、入/出力データI/Oバスに印加されデジタル部140-1へ出力されるか、DACレジスタ210-1へ出力される。
【0125】
ここで、入/出力データI/Oバスに印加されたデジタルコードデータがデジタル部140-1へ出力されるのか、DACレジスタ210-1へ出力されるのかの可否は、制御信号WE、OE、CEにより決定される。
【0126】
即ち、外部のリーダ器がセンシング部320のセンシングデータを知りたい場合がある。このような場合、センシング部320でセンシングされた信号を外部のリーダ器へ伝送するためには、センシング信号処理部330、アナログデジタル変換器340、入/出力データI/Oバスを介しデジタル部140-1に伝送される。なお、復調部110-1、アンテナ部ANTを経て外部のリーダ器へ伝送される。
【0127】
その反面、センシング部320でセンシングされた信号をDACレジスタ210-1へ出力してレジスタに新しいデータをプログラムするためには、センシング信号処理部330、アナログデジタル変換器340、及び入/出力データI/Oバスを介しDACレジスタ210-1へ出力される。
【0128】
DACレジスタ210-1は内部にレジスタを含み、アナログデジタル変換器340から印加されるデジタルコードデータを格納する。なお、無線信号を介し既に設けられたセット(set)データと内部レジスタのデータとを比べ、複数の駆動信号b1〜bmを出力することになる。
【0129】
図10は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)装置のさらに他の実施例を示す図である。
【0130】
本発明は、変調部(Modulator)100-2、復調部(Demodulator)110-2、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120-2、クロック発生部130-2、デジタル部140-2、メモリ部150-2、駆動手段200-2、センサインタフェース部400、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、複数の出力パッドOP1〜OPn、及び複数のセンシングパッドSP1〜SP3を含む。
【0131】
ここで、駆動手段200-2はDACレジスタ210-2、電源レジスタ220-2、及びDAC駆動部230-2を含む。なお、センサインタフェース部400はセンシング制御部410、及び直列インタフェースポート(Serial Interface Port)420を含む。このような本発明は、センサをRFID装置の外部に外付け、外部のセンシングパッドSP1〜SP3を介しセンシング信号を印加され、DACレジスタ210-2をプログラムすることになる。
【0132】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0133】
さらに、変調部100-2は、デジタル部140-2から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110-2は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出し、命令信号CMDをデジタル部140-2へ出力する。
【0134】
なお、パワーオンリセット部120-2は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140-2へ出力する。パワーオンリセット部120-2から出力されたパワーオンリセット信号PORは、DACレジスタ210-2と、電源レジスタ220-2にも入力される。クロック発生部130-2は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従いデジタル部140-2の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140-2へ供給する。
【0135】
さらに、前述のデジタル部140-2は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140-2は、制御信号及び処理信号等を生成して変調部100-2に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140-2はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150-2へ出力する。
【0136】
さらに、デジタル部140-2は、DACレジスタ210-2に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220-2へ動作信号ACTを出力する。即ち、外部のリーダ器から印加される動作信号は、アンテナ部ANT、復調部110-2、デジタル部140-2を経て、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEによりDACレジスタ210-2に印加される。
【0137】
さらに、メモリ部150-2は複数のメモリセルを含み、各RFID装置のIDコード(Identification Code)と関連したデータを格納する。それぞれのメモリセルは、データを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0138】
ここで、メモリ部150-2は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域としては非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0139】
ここで、変調部100-2、復調部110-2、パワーオンリセット部120-2、クロック発生部130-2、デジタル部140-2、メモリ部150-2、駆動手段200-2は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0140】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200-2及びセンサインタフェース部400で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介しRFID装置の内部へ電源を供給することになる。
【0141】
なお、DACレジスタ210-2は、DAC駆動部230-2に駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210-2は非揮発性レジスタブロックでなる。なお、電源レジスタ220-2は動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230-2に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。DAC駆動部230-2は、出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0142】
さらに、DACレジスタ210-2の初期セット(Set)値は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFに応じて設けることになる。これに伴い、RFID装置の電源を制御する場合、DACレジスタ210-2の格納値を読出す場合、初期セット値を変更しようとするとき、アンテナ部ANTから印加される無線信号を利用することになる。
【0143】
なお、センシング制御部410はデジタル部140-2と、直列インタフェースポート420の動作を制御する。ここで、直列インタフェースポート420はI2Cポートでなるのが好ましい。直列インタフェースポート420は、外部のセンサから印加されるセンシングデータをRFID装置に直列にインタフェースさせるための構成である。RFID装置は、外部とインタフェース動作を行うためセンシングパッドSP1〜SP3を含む。直列インタフェースポート420にはセンシングパッドSP1を介しクロックSCLが印加され、センシングパッドSP2を介しデータSDAが印加され、センシングパッドSP3を介しインタラプト信号/INTが印加される。
【0144】
ここで、クロックSCLはI2Cポートで用いる直列クロックを表し、データSDAはI2Cポートで用いる直列データオープンドレイン(Open drain)を表し、インタラプト信号/INTはインタラプト(Interrupt)及びデータ用意(Ready)信号を表す。
【0145】
RFID装置外部のセンサSENは、温度、圧力、加速度、ガス、光などのセンシングパラメータを検出するセンシング素子を含む。例えば、センサSENは温度、圧力、加速度、ガス、光などのセンシング値を電圧値で検出し、電流値に変換してセンシングパッドSP1〜SP3へ出力することになる。ここで、センシング素子はCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ、ピクセル素子、ダイオード素子、又は抵抗素子などでなり得る。これに伴い、センシングパラメータが温度の場合、検出された温度に対応する電流値を出力することになる。
【0146】
なお、センシングパッドSP1〜SP3を介し印加されたセンシング信号は、直列インタフェースポート420に印加される。なお、センシング制御部410を介しデジタル部140-2に印加される。デジタル部140-2は、センシング制御部410から印加されるセンシング信号のオフセット(Offset)を補償(Compensation)し増幅(Amplification)する。なお、デジタル部140-2は、センシング制御部410から印加されるアナログ信号のセンシング信号をデジタルコードデータに変換する。デジタル部140-2から出力されたデジタルコードデータは、入/出力バスを介しDACレジスタ210-2へ出力される。
【0147】
一方、外部のリーダ器がDACレジスタ210-2のレジスタ値を知りたい場合がある。このような場合、DACレジスタ210-2に格納された信号を外部のリーダ器へ伝送するためには、デジタル部140-2、復調部110-2、及びアンテナ部ANTを経て外部のリーダ器へ伝送される。
【0148】
その反面、センサSENでセンシングされた信号をDACレジスタ210-2へ出力してレジスタに新しいデータをプログラムするためには、センシングパッドSP1〜SP3を介し印加されたセンシング信号が直列インタフェースポート420に印加される。なお、センシング制御部410、デジタル部140-2、及び入/出力データI/Oバスを介しDACレジスタ210-2にデジタルコードデータが印加される。
【0149】
DACレジスタ210-2は内部にレジスタを含み、デジタル部140-2から印加されるデジタルコードデータを格納する。なお、無線信号を介し既に設けられたセット(set)データと内部レジスタのデータとを比べ、複数の駆動信号b1〜bmを出力することになる。
【0150】
図11は、図9及び図10に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【0151】
先ず、電源電圧印加パッドP1から電源電圧VDDが印加され、グラウンド電圧印加パッドP2からグラウンド電圧GNDが印加されれば、RFIDシステム全体に電源が供給される(ステップS20)。そうすると、パワーオンリセット信号PORによりDACレジスタ210-2の値が自動に復旧される(ステップS21)。これに伴い、自動に(Automatic)センシング制御モードが活性化されれば、自動にセンシング信号に対応する制御信号が発生することになる(ステップS22)。
【0152】
そうすると、復旧されたDACレジスタ210-2の初期設定値によりDAC駆動部230-2の出力状態が決定される。即ち、DACレジスタ210-2から出力される複数の駆動制御信号b1〜bmにより出力信号OUT1〜OUTnのレベルが決定される。なお、電源レジスタ220-2の状態に従いDAC駆動部230-2の電源が制御される。
【0153】
以後、センサSENからセンシングされた値が変更される場合、新しいアップデートイベント(New update event)が発生することになる(ステップS23)。この場合、センシングパッドSP1〜SP3から印加されたセンシング信号が直列インタフェースポート420、センシング制御部410、デジタル部140-2を経てDACレジスタ210-2に印加される。
【0154】
これに伴い、DACレジスタのプログラムモードが活性化され、デジタル部140-2から印加される制御信号WE、OE、CEに応答してDACレジスタ210-2にデータをプログラムすることになる(ステップS24)。これに伴い、新しいデータをDACレジスタ210-2に再び設けて複数の駆動制御信号b1〜bmの値を変更する。
【0155】
以後、DACレジスタ210-2は、プログラムされた値に対応する複数の駆動制御信号b1〜bmをDAC駆動部230-2へ出力する。そうすると、DAC駆動部230-2は出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0156】
図12は、外付け型センサSENを含むRFIDシステムの応用装置を説明するための構成を示す図である。
【0157】
アンテナ部ANTは、アンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介しRFID装置と連結される。即ち、RFID装置の入力ピンにアンテナ部ANTを連結することになる。なお、RFID装置は連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0158】
即ち、DAC駆動部230の出力パッドOP1〜OPnを介し出力された出力信号OUT1、...OUTnは、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。ここで、駆動装置はLED(Light Emitting Diode)、モータ(Motor)、又はスピーカ(Speaker)などの動作を制御するための駆動制御装置に該当する。
【0159】
さらに、本発明はRFID装置の内部に静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路を含む。静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路はRFID装置の内部に含まれ、出力パッドOP1〜OPn、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0160】
なお、センサSENは、RFID装置の外部で直列インタフェースバスSIBを介しRFID装置と連結される。センサSENのセンシング信号は、RFID装置のセンシングパッドSP1〜SP3を介しRFID装置の内部に印加される。
【0161】
このような本発明は、IDコードを認識するRFID装置と、センサを利用したユビキタスセンサネットワーク(USN;Ubiquitous Sensor Network)の機能を包括して駆動装置を制御する役割を果たす。これに伴い、内付け型センサを含むか外付け型センサを含むRFID装置を利用し、使用者が無線で駆動装置を遠隔制御することができるようになる。
【0162】
本発明では、変調部100、復調部110、パワーオンリセット部120、クロック発生部130、デジタル部140、メモリ部150、駆動手段200、センサインタフェース部400を含む構成を「RFID装置」と定義し、外部のセンサSENまで含む構成を「RFIDシステム」と定義する。
【0163】
図13は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)装置のさらに他の実施例を示す図である。
【0164】
本発明は、変調部(Modulator)100-3、復調部(Demodulator)110-3、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120-3、クロック発生部130-3、デジタル部140-3、メモリ部150-3、駆動手段200-3、MCU(Micro Controller Unit;マイクロコントローラユニット)制御ブロック500、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、及び複数の出力パッドOP1〜OPnを含む。
【0165】
ここで、駆動手段200-3はDACレジスタ210-3、電源レジスタ220-3、及びDAC駆動部230-3を含む。なお、MCU制御ブロック500はインタフェース部510、及びMCUプロセッサ(Micro Controller Unit Processor)520を含む。このような本発明は、MCU制御ブロック500をRFID装置の内部に内蔵することになる。
【0166】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0167】
さらに、変調部100-3は、デジタル部140-3から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110-3は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出して命令信号CMDをデジタル部140-3へ出力する。
【0168】
なお、パワーオンリセット部120-3は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140-3へ出力する。パワーオンリセット部120-3から出力されたパワーオンリセット信号PORは、DACレジスタ210-3と、電源レジスタ220-3にも入力される。クロック発生部130-3は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従いデジタル部140-3の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140-3へ供給する。
【0169】
さらに、前述のデジタル部140-3は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140-3は制御信号及び処理信号等を生成して変調部100-3に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140-3はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150-3へ出力する。
【0170】
さらに、デジタル部140-3は、DACレジスタ210-3に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220-3に動作信号ACTを出力する。即ち、外部のリーダ器から印加される動作信号は、アンテナ部ANT、復調部110-3、デジタル部140-3を経て、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEによりDACレジスタ210-3に印加される。
【0171】
さらに、メモリ部150-3は複数のメモリセルを含み、各RFID装置のIDコード(Identification Code)に係わるデータを格納する。それぞれのメモリセルはデータを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0172】
ここで、メモリ部150-3は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域としては非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0173】
ここで、変調部100-3、復調部110-3、パワーオンリセット部120-3、クロック発生部130-3、デジタル部140-3、メモリ部150-3、駆動手段200-3は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0174】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200-3及びMCU制御ブロック500で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介しRFID装置の内部へ電源を供給することになる。
【0175】
なお、DACレジスタ210-3は、DAC駆動部230-3に駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210-3は非揮発性レジスタブロックでなる。なお、電源レジスタ220-3は動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230-3に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。DAC駆動部230-3は出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0176】
さらに、DACレジスタ210-3の初期セット(Set)値は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFに応じて設けることになる。これに伴い、RFID装置の電源を制御する場合、DACレジスタ210-3の格納値を読出す場合、初期セット値を変更しようとするとき、アンテナ部ANTから印加される無線信号を利用することになる。
【0177】
なお、インタフェース部510はデジタル部140-3と、MCUプロセッサ520の動作を制御する。MCUプロセッサ520でプログラムされたデータをDACレジスタ210-3へ出力してレジスタに新しいデータをプログラムするためには、インタフェース部510、デジタル部140-3、及び入/出力データI/Oバスを介しDACレジスタ210-3へ出力される。
【0178】
DACレジスタ210-3は内部にレジスタを含み、デジタル部140-3から印加されるデータを格納する。なお、無線信号を介し既に設けられたセット(set)データと内部レジスタのデータとを比べ、複数の駆動信号b1〜bmを出力することになる。
【0179】
MCUプロセッサ520は、メモリ部150-3の一部メモリをコードデータ及びワーキング(Working)データメモリとして用いる。これに伴い、MCUプロセッサ520の内部プログラムを変更してDACレジスタ210-3の駆動信号を変更することができるようになる。なお、インタフェース部510はデジタル部140-3とMCUプロセッサ520の制御を担当する。
【0180】
図14は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)システムのさらに他の実施例を示す図である。
【0181】
本発明は、変調部(Modulator)100-4、復調部(Demodulator)110-4、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120-4、クロック発生部130-4、デジタル部140-4、メモリ部150-4、駆動手段200-4、直列インタフェース制御部600、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、複数の出力パッドOP1〜OPn、及び複数のパッドSP4〜SP6を含む。
【0182】
ここで、駆動手段200-4はDACレジスタ210-4、電源レジスタ220-4、及びDAC駆動部230-4を含む。なお、直列インタフェース制御部600は直列インタフェース部610、及び直列インタフェースポート(Serial Interface Port)620を含む。このような本発明は、MCUをRFID装置の外部に外付け、外部のパッドSP4〜SP6を介し直列インタフェース信号を印加され、DACレジスタ210-4をプログラムすることになる。
【0183】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0184】
さらに、変調部100-4は、デジタル部140-4から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110-4は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出し、命令信号CMDをデジタル部140-4へ出力する。
【0185】
なお、パワーオンリセット部120-4は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140-4へ出力する。パワーオンリセット部120-4から出力されたパワーオンリセット信号PORはDACレジスタ210-4と、電源レジスタ220-4にも入力される。クロック発生部130-4は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従いデジタル部140-4の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140-4へ供給する。
【0186】
さらに、前述のデジタル部140-4は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140-4は制御信号及び処理信号等を生成し、変調部100-4に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140-4はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150-4へ出力する。
【0187】
さらに、デジタル部140-4はDACレジスタ210-4に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220-4に動作信号ACTを出力する。即ち、外部のリーダ器から印加される動作信号はアンテナ部ANT、復調部110-4、デジタル部140-4を経て、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEによりDACレジスタ210-4に印加される。
【0188】
さらに、メモリ部150-4は複数のメモリセルを含み、各RFID装置のIDコード(Identification Code)に係わるデータを格納する。それぞれのメモリセルはデータを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0189】
ここで、メモリ部150-4は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域としては非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0190】
ここで、変調部100-4、復調部110-4、パワーオンリセット部120-4、クロック発生部130-4、デジタル部140-4、メモリ部150-4、駆動手段200-4は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0191】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200-4及び直列インタフェース制御部600で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介しRFID装置の内部に電源を供給することになる。
【0192】
なお、DACレジスタ210-4は、DAC駆動部230-4に駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210-4は非揮発性レジスタブロックでなる。これに伴い、DACレジスタ210-4に印加される新しいプログラムデータをアップデートのみ行えばよい。
【0193】
なお、電源レジスタ220-4は、動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230-4に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。例えば、駆動装置が制御しようとする駆動対象がLEDの場合、電源レジスタ220-4に格納されたデータにより、命令信号が印加されて何秒後にLEDを点滅することになるのかに対し設けることができるようになる。DAC駆動部230-4は、出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0194】
さらに、DACレジスタ210-4の初期セット(Set)値は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFに応じて設けることになる。これに伴い、RFID装置の電源を制御する場合、DACレジスタ210-4の格納値を読出す場合、初期セット値を変更しようとするとき、アンテナ部ANTから印加される無線信号を利用することになる。
【0195】
なお、直列インタフェース部610はデジタル部140-4と、直列インタフェースポート620の動作を制御する。ここで、直列インタフェースポート620はI2Cポートでなるのが好ましい。直列インタフェースポート620は、外部のMCUプロセッサから印加される直列データをRFID装置へ直列にインタフェースさせるための構成である。RFID装置は、外部とインタフェース動作を行うためパッドSP4〜SP6を含む。直列インタフェースポート620にはパッドSP4を介しクロックSCLが印加され、パッドSP5を介しデータSDAが印加され、パッドSP6を介しインタラプト信号/INTが印加される。
【0196】
ここで、クロックSCLはI2Cポートで用いる直列クロックを表し、データSDAはI2Cポートで用いる直列データオープンドレイン(Open drain)を表し、インタラプト信号/INTはインタラプト(Interrupt)及びデータ用意(Ready)信号を表す。
【0197】
RFID装置の外部のMCUプロセッサ630は、内部のプログラム動作によりDACレジスタ210-4の駆動信号を生成するためのプロセッサである。外部のMCUプロセッサ630は、プログラムされたコードをパッドSP4〜SP6へ出力することになる。
【0198】
なお、パッドSP4〜SP6を介し印加されたプログラム情報は、直列インタフェースポート620に印加される。なお、直列インタフェース部610を介しデジタル部140-4に印加される。デジタル部140-4は、直列インタフェース部610から印加されるプログラム情報を入/出力バスを介しDACレジスタ210-4へ出力する。
【0199】
一方、外部のリーダ器がDACレジスタ210-4のレジスタ値を知りたい場合がある。このような場合、DACレジスタ210-4に格納された信号を外部のリーダ器へ伝送するためには、デジタル部140-4、復調部110-4、及びアンテナ部ANTを経て外部のリーダ器へ伝送される。
【0200】
その反面、外部のMCUプロセッサ630でプログラムされた情報をDACレジスタ210-4へ出力してレジスタに新しいデータをプログラムするためには、パッドSP4〜SP6を介し印加された情報が直列インタフェースポート620に印加される。なお、直列インタフェース部610、デジタル部140-4、及び入/出力データI/Oバスを介しDACレジスタ210-4にデジタルコードデータが印加される。
【0201】
DACレジスタ210-4は内部にレジスタを含み、デジタル部140-4から印加されるデジタルコードデータを格納する。なお、無線信号を介し既に設けられたセット(set)データと内部レジスタのデータとを比べ、複数の駆動信号b1〜bmを出力することになる。
【0202】
図15は、本発明に係るメモリ部150のプログラム方法を説明するための動作タイミング図である。
【0203】
アンテナ部ANTから無線信号RFが印加されると、命令信号CMD及びデータDATAが復調部110、デジタル部140を経てメモリ部150にプログラムされる。即ち、アクティブ(Active)領域で命令信号CMD及びデータDATAに応答し、メモリ部150にRFID装置の当該IDコードなどを予めプログラムすることになる。
【0204】
図16は、本発明に係るDACレジスタ210の駆動方法を説明するための動作タイミング図である。
【0205】
外部のMCU又は内部のMCUからプログラム命令がデジタル部140に印加されると、デジタル部140はチップイネーブル信号CE、出力イネーブル信号OE及び書込みイネーブル信号WEを活性化させて出力する。
【0206】
そうすると、入/出力データI/Oバスを介しチップイネーブル信号CE、出力イネーブル信号OE及び書込みイネーブル信号WEがDACレジスタ210に印加され、DACレジスタ210のレジスタ値がプログラムされる。このとき、動作信号ACTは活性化され、電源レジスタ220が活性化状態を維持することになる。これに伴い、DAC駆動部230が動作することになる。
【0207】
図17は、RFID装置の駆動を制御するための方法を説明するための動作タイミング図である。
【0208】
アンテナ部ANTから無線信号RFが印加されると、RFID駆動命令信号CMDが復調部110、デジタル部140を経て電源レジスタ220にプログラムされる。さらに、外部のMCU又は内部のMCUから駆動プログラム命令がデジタル部140に印加されると、動作信号ACTが活性化される。即ち、電源を制御する動作信号ACTは、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFにより活性化することができ、MCUのプログラム命令により活性化することも可能である。
【0209】
図18は、外付け型MCUプロセッサ630を含むRFIDシステムの応用装置を説明するための構成を示す図である。
【0210】
アンテナ部ANTは、アンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介しRFID装置と連結される。即ち、RFID装置の入力ピンにアンテナ部ANTを連結することになる。なお、RFID装置は連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0211】
即ち、DAC駆動部230-4の出力パッドOP1〜OPnを介し出力された出力信号OUT1、...OUTnは、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。ここで、駆動装置はLED(Light Emitting Diode)、モータ(Motor)、又はスピーカ(Speaker)などの動作を制御するための駆動制御装置に該当する。
【0212】
さらに、本発明はRFID装置の内部に静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路を含む。静電気放電(ESD;Electrostatic Discharge)回路はRFID装置の内部に含まれ、出力パッドOP1〜OPn、連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0213】
なお、MCUプロセッサ630は、RFID装置の外部で直列インタフェースバスSIBを介しRFID装置と連結される。MCUプロセッサ630のプログラム情報は、RFID装置のパッドSP4〜SP6を介しRFID装置の内部に印加される。
【0214】
このような本発明のRFIDシステムは、応用装置がロー及びカラム方向に複数個配列されている。なお、1つの外付け型MCUプロセッサ630は、直列インタフェースバスSIBを介しそれぞれのRFID装置に連結される。
【0215】
なお、直列インタフェースバスSIBのうちクロックSCL及びデータSDA印加バスには、抵抗R1、R2に連結される。ここで、抵抗R1、R2は、直列インタフェースバスSIBをプルアップさせ、デフォルト(Default)値(ハイ値)に設けるためのプルアップ負荷として作用することになる。
【0216】
一般に、RFID装置は電力の消費が少なく、認識距離が短く認識速度が速いとの利点がある。その反面、無線通信プロトコルのうち近距離無線通信手段であるジグビー(Zig-Bee)(ZIGBEE:登録商標)、WiFi(登録商標、Wireless Fidelity)などはホームオートメーション(Home Automation)システムに主に適用され、チップサイズがRFID装置に比べ大きさが大きい(約10倍)。これに伴い、本発明はRFID装置の利点を活かしながらも、IDコードの格納用にのみ用いていたものを、駆動装置の制御(Control)機能を付加して駆動装置のリモートコントロールを可能にする。このような本発明は、LEDなどの駆動対象を駆動するための駆動装置を遠隔で制御する装置にRFIDシステムを利用することになり、リモートコントロール装置の費用を低減させることができるようにする。
【0217】
本発明では変調部100-4、復調部110-4、パワーオンリセット部120-4、クロック発生部130-4、デジタル部140-4、メモリ部150-4、駆動手段200-4、直列インタフェース制御部600を含む構成を「RFID装置」と定義し、外部のMCUプロセッサ630まで含む構成を「RFIDシステム」と定義する。
【0218】
図19は、図13及び図14に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【0219】
先ず、電源電圧印加パッドP1から電源電圧VDDが印加され、グラウンド電圧印加パッドP2からグラウンド電圧GNDが印加されると、RFIDシステム全体に電源が供給される(ステップS30)。そうすると、パワーオンリセット信号PORによりDACレジスタ210-4の値が自動に復旧される(ステップS31)。
【0220】
以後、アンテナ部ANT、復調部110-4、デジタル部140-4を経てRFIDチェック命令が印加される(ステップS32)。なお、メモリ部150に既に格納されたIDコードデータがデジタル部140-4、変調部100-4、アンテナ部ANTを経て外部のリーダ器へ伝送されると、リーダ器はIDコードデータの一致の可否を確認する(ステップS33)。なお、IDコードデータが一致する場合、該当するRFID装置が活性化され、アンテナ部ANTからRFID制御命令が印加される(ステップS34)。
【0221】
次いで、MCU制御モードが活性化されると(ステップS35)、DACレジスタ210-4のプログラムモードが活性化され、デジタル部140-4から印加される制御信号WE、OE、CEに応答してDACレジスタ210-4にデータをプログラムすることになる(ステップS36)。これに伴い、新しいデータをDACレジスタ210-4に再び設けて複数の駆動制御信号b1〜bmの値を変更する。
【0222】
以後、DACレジスタ210-4はプログラムされた値に対応する複数の駆動制御信号b1〜bmをDAC駆動部230へ出力する。そうすると、DAC駆動部230-4は出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0223】
図20は、本発明に係るRFID(Radio Frequency Identification)装置のさらに他の実施例を示す図である。
【0224】
本発明は変調部(Modulator)100-5、復調部(Demodulator)110-5、パワーオンリセット部(Power On Reset unit)120-5、クロック発生部130-5、デジタル部140-5、メモリ部150-5、駆動手段200-5、電源電圧印加パッドP1、グラウンド電圧印加パッドP2、複数の出力パッドOP1〜OPn及び固定ハンドルモード制御(Fixed Handle Mode Control)部700を含む。
【0225】
ここで、駆動手段200-5はDACレジスタ(Digital Analog Converter Register)210-5、電源レジスタ(Power Register)220-5及びDAC駆動部(Digital Analog Converting Driver)230-5を含む。なお、固定ハンドルモード制御部700は、デジタル部140-5の内部に含まれるのが好ましい。
【0226】
アンテナ部ANTは、外部のリーダ器又はライタ器とRFIDタグとの間にデータを送受信するための構成である。アンテナ部ANTは、RFIDタグとアンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介し連結される。ここで、無線信号RFは単に無線通信のための手段として活用される。
【0227】
さらに、変調部100-5は、デジタル部140-5から印加される応答信号RPを変調してアンテナ部ANTへ伝送する。復調部110-5は、アンテナ部ANTから印加される無線信号RFから動作命令信号を検出し、命令信号CMDをデジタル部140-5へ出力する。
【0228】
なお、パワーオンリセット部120-5は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDを感知し、リセット動作を制御するためのパワーオンリセット信号PORをデジタル部140-5へ出力する。パワーオンリセット部120-5から出力されたパワーオンリセット信号PORは、DACレジスタ210-5と、電源レジスタ220-5にも入力される。クロック発生部130-5は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDDに従い、デジタル部140-5の動作を制御するためのクロックCLKをデジタル部140-5へ供給する。
【0229】
さらに、前述のデジタル部140-5は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GND、パワーオンリセット信号POR、クロックCLK及び命令信号CMDを印加されて命令信号CMDを解析する。なお、デジタル部140-5は制御信号及び処理信号等を生成して変調部100-5に該当する応答信号RPを出力する。なお、デジタル部140-5はアドレスADD、入/出力データI/O、制御信号CTR及びクロックCLKをメモリ部150-5へ出力する。
【0230】
さらに、デジタル部140-5は、DACレジスタ210-5に入/出力データI/O(×m)、書込みイネーブル信号WE、出力イネーブル信号OE、及びチップイネーブル信号CEを出力し、電源レジスタ220-5へ動作信号ACTを出力する。
【0231】
さらに、メモリ部150-5は複数のメモリセルを含み、各RFID装置のIDコード(Identification Code)に係わるデータを格納する。それぞれのメモリセルは、データを格納素子に書込み、格納素子に格納されたデータを読出す役割を果たす。
【0232】
ここで、メモリ部150-5は非揮発性メモリ領域を含む。非揮発性メモリ領域としては非揮発性強誘電体メモリFeRAMが用いられ得る。このようなFeRAMは、DRAM程度のデータ処理速度を有する。さらに、FeRAMはDRAMと殆ど類似する構造を有し、キャパシタの材料として強誘電体を用いて強誘電体の特性である高い残留分極を有する。このような残留分極特性により、電界を除去してもデータが消去されない。
【0233】
ここで、変調部100-5、復調部110-5、パワーオンリセット部120-5、クロック発生部130-5、デジタル部140-5、メモリ部150-5、駆動手段200-5は、電源電圧印加パッドP1から印加される電源電圧VDD、グラウンド電圧印加パッドP2から印加されるグラウンド電圧GNDにより駆動される。
【0234】
即ち、RFID装置はRFID自体で電源の制御が可能である。しかし、本発明は駆動手段200-5で費やす電源が大きいため、別途の電源電圧印加パッドP1及びグラウンド電圧印加パッドP2を介し、RFID装置の内部に電源を供給することになる。
【0235】
なお、DACレジスタ210-5はDAC駆動部230-5に駆動制御信号b1〜bmを出力する。ここで、DACレジスタ210-5は非揮発性レジスタブロックでなる。なお、電源レジスタ220-5は、動作信号ACTとパワーオンリセット信号PORに応答してDAC駆動部230-5に電源オン/オフ(ON/OFF)信号を出力する。DAC駆動部230-5は、出力パッドOP1〜OPnを介し出力信号OUT1〜OUTnを出力する。
【0236】
さらに、固定ハンドルモード制御部700は、復調部100-5から命令信号CMDを入力される。ここで、固定ハンドルモード制御部700は、ランダムナンバー(Random Number)発生器を含む回路ブロックである。このような固定ハンドルモード制御部700は、ノーマルモードではランダムナンバーを発生する動作を行い、固定ハンドルモードでは固定ハンドルを格納する非揮発性レジスタを含んで固定ハンドル値を出力することになる。
【0237】
これに伴い、本発明はローとカラム方向に複数のRFID装置が配列され、各RFID装置別に固定されたランダムナンバーを順次割り当てることになる。もし、固定ハンドルモード制御部700のない場合は、リーダ器から呼出し信号が印加される場合、リーダ器の望むRFID装置とランダムナンバーが一致するまで、RFID装置等が引続き応答信号を送り出すことになる。このような場合、該当するRFID装置が反応するまで長い時間がかかることになる。
【0238】
したがって、本発明はリーダ器からの呼出し信号に対応し、それぞれのRFID装置の反応する順を固定ハンドルモード制御部700に予め格納することになる。このような場合、リーダ器から呼出し信号が印加される場合、複数のRFID装置のうち何れのRFID装置が反応することになるのかの可否が予め分かることになる。このとき、複数のRFIDチップは、反応する順が重ならないよう、固定ハンドル値がそれぞれ相違するように既に設けられる。
【0239】
図21は、図20の固定ハンドルモード制御部700に関する詳細な構成を示す図である。
【0240】
固定ハンドルモード制御部700は、固定ハンドル命令デコーダ710、固定ハンドル制御部720、非揮発性レジスタ730、ランダムナンバー発生器740及び選択部750を含む。
【0241】
ここで、固定ハンドル命令デコーダ710は、復調部110から印加される命令信号CMDをデコーディングし、RFID装置に印加された命令信号CMDが固定ハンドル制御に係わる命令なのかの可否を解析することになる。
【0242】
なお、固定ハンドル命令デコーダ710から出力された信号は、固定ハンドル制御部720に印加される。固定ハンドル制御部720は、固定ハンドル命令デコーダ710から印加された制御信号が固定ハンドルモードに該当する場合、ハンドル動作信号H_ACTを活性化させて出力し、固定ハンドルモードに該当しない場合、ハンドル動作信号H_ACTを非活性化させて出力する。
【0243】
非揮発性レジスタ730は、固定ハンドル制御部720から印加される信号を非揮発性で格納して新しいハンドルデータをプログラムする。非揮発性レジスタ730に格納されたハンドルデータHDは、選択部750へ出力される。なお、ランダムナンバー発生器740は、ノーマルモードでランダムナンバーRNを発生して選択部750へ出力する。固定ハンドル非揮発性レジスタに新しいハンドルデータがプログラムされる。
【0244】
さらに、選択部750は固定ハンドル制御部720から印加されるハンドル動作信号H_ACTに応答し、ランダムナンバーRN、ハンドル制御信号HDのうち何れか1つを選択して出力信号RN_outを出力することになる。ここで、選択部750はマルチプレクサでなるのが好ましい。
【0245】
図22は、図20に係るRFIDシステムの動作フローチャートである。
【0246】
先ず、電源電圧印加パッドP1から電源電圧VDDが印加され、グラウンド電圧印加パッドP2からグラウンド電圧GNDが印加されると、RFIDシステム全体に電源が供給される(ステップS40)。そうすると、パワーオンリセット信号PORによりDACレジスタ210-5の値が自動に復旧される(ステップS41)。
【0247】
ローとカラム方向に配列されている複数のRFID装置に規則的なハンドル値をセットするためには、固定ハンドルプログラムモード命令が印加される。
【0248】
もし、復調部110-5から印加された命令信号CMDが固定ハンドルプログラムモード命令である場合(ステップS42)、固定ハンドル制御部720の制御に従い固定ハンドル非揮発性レジスタ730に新しいハンドルデータをプログラムすることになる(ステップS43)。
【0249】
一方、非揮発性レジスタ730にプログラムされたハンドルデータHDを出力信号RN_outとして用いるか、或いはノーマルモード時のランダムナンバーRNデータを出力信号RN_outとして用いるために次のような2種のモードの命令信号が印加され得る。
【0250】
先ず、復調部110-5から印加された命令信号CMDが固定ハンドル活性化モード命令である場合(ステップS44)、固定ハンドル制御部720でハンドル動作信号H_ACTを活性化させて出力する。これに伴い、選択部750は非揮発性レジスタ730に格納された固定ハンドルデータHDを選択して出力信号RN_outで出力することになる(ステップS45)。
【0251】
即ち、復調部110-5から固定ハンドル活性化モード命令が印加される場合、当該RFID装置に対する固定ハンドルデータHDが非揮発性レジスタ730に既に設けられた状態なので、応答信号RPを介し既に設けられた固定ハンドルデータHDを外部へ出力することになる。
【0252】
その反面、復調部110-5から印加された命令信号CMDがノーマルモード活性化モード命令である場合(ステップS46)、固定ハンドル制御部720でハンドル動作信号H_ACTを非活性化させて出力する。これに伴い、選択部750はランダムナンバー発生器740で生成されたランダムナンバーRNを選択して出力信号RN_outに出力することになる(ステップS47)。このとき、ランダムナンバーにはRN16(Fixed 16 bit Random Number)データで設けられるのが好ましい。
【0253】
このような本発明は、固定ハンドルモード制御部700に既に設けられたハンドルデータHDを利用し、呼出しを望むRFID装置を容易に判断することができるようになる。即ち、固定ハンドルモード制御部700のハンドルデータHDを利用してRFID装置に対する固定IDを与えることにより、複数のRFID装置に対する反応順が容易に知り得るようになる。
【0254】
ここで、RN16データは16ビットのランダム数字(Random Number)を表すが、ノーマルモードの場合は、16ビットデータの組合せに従い定められていない無作為データを出力することになる。即ち、RFIDリーダ器の認識領域内の全てのRFID装置は、リーダ器の質問に対しタグそれぞれのランダムなRN16データを送り出して応答することになる。
【0255】
ところが、RN16データはRFID装置で任意に発生するランダム数字(Random Number)なので、RN16データに如何なるデータが生成されるのかを予め予想することができなくなる。
【0256】
一方、本発明では非揮発性レジスタ730に固定ハンドルデータHDを特定に定められた値に既に設け、固定ハンドル活性化モード命令が印加される場合、非揮発性レジスタ730に既に設けられたデータ値を固定ハンドルデータHDに出力することになる。これに伴い、照会命令(Query command)が印加された以後は、RFID装置で予め設けられた固定ハンドルデータHDを外部へ出力することになる。
【0257】
本発明では、幾多のRFID装置の中で反応することになるRFID装置の順が予め定められた状態なので、定められたRFID装置が反応することになるとき、各RFID装置から出力された固有のIDコード値が替わる必要がない。
【0258】
即ち、本発明では反応することになるRFID装置の動作の順が予め格納された状態なので、それぞれのRFID装置を区別するため、固定ハンドルモード制御部700に固定IDに該当するハンドルデータHDを与えることになる。なお、外部のリーダ器から命令信号CMDが印加されると、固定ハンドルモード制御部700に既に設けられた固定ハンドルデータHDを外部のリーダ器へ出力することになる。そうすると、リーダ器は呼び出したRFID装置で期待していた値が出力されたのかの可否のみ確認すればよい。
【0259】
これに伴い、命令信号がノーマルモード命令の場合、マルチプレクサがジェネレータを選択してRN16データを出力し、固定ハンドル活性化モード命令の場合、マルチプレクサがレジスタを選択して固定ハンドルデータHDを出力することになる。
【0260】
図23は、固定ハンドルモード制御部700を含むRFIDシステムの応用装置を説明するための構成を示す図である。
【0261】
アンテナ部ANTは、アンテナパッドPAD(+)、PAD(-)を介しRFID装置と連結される。即ち、RFID装置の入力ピンにアンテナ部ANTを連結することになる。なお、RFID装置は連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。
【0262】
即ち、DAC駆動部230-5の出力パッドOP1〜OPnを介し出力された出力信号OUT1、...OUTnは連結ピンPINを介し駆動装置と連結される。ここで、駆動装置はLED(Light Emitting Diode)、モータ(Motor)、又はスピーカ(Speaker)などの動作を制御するための駆動制御装置に該当する。
【0263】
なお、RF(無線信号)プロセッサ810は、RFID装置の外部でRFID装置と無線信号RFを送受信する。即ち、RFプロセッサ810のアンテナ800は、RFID装置のアンテナ部ANTと無線信号を介し命令信号及びデータを送受信する。
【0264】
このような本発明のRFIDシステムは、応用装置がロー及びカラム方向に複数配列されている。なお、1つのRFプロセッサ810は、無線信号RFを利用して複数のRFID装置とデータを送受信することになる。
【0265】
ここで、それぞれのRFID装置は、それぞれ順次ハンドルデータ(0、0)...ハンドルデータ(m、n)の値がプログラムされ、当該RFID装置に従い固定された値に定められている。これに伴い、RFプロセッサ810では固定ハンドル活性化モード命令を活性化させてRFID装置へ伝送することになる。このとき、それぞれのRFID装置は固有のハンドルデータ(m、n)情報を格納しているため、RFプロセッサ810はこのようなハンドルデータ(m、n)情報を利用してそれぞれのRFID装置を無線で制御することができるようになる。
【0266】
図24a〜図24dは、RFID装置と駆動対象となる駆動装置の電源連結関係を説明するための図である。図24a〜図24dでは、駆動装置が駆動しようとする駆動対象がLEDである場合をその実施例をもって説明する。
【0267】
図24aは、外部の電源V1を変換し、電源V2をRFIDシステムのRFID装置とLEDへ供給することを示す図である。例えば、外部の電源V1は220Vに設けられ、電源V2はそれより低い3.3Vに設けられるのが好ましい。なお、電源制御部は電圧変換器(Converter)又はトランスフォーマ(transformer)でなるのが好ましい。
【0268】
図24aは、1つのRFID装置と1つのLEDに単一電源を供給することを示す図である。なお、図24bは、1つのRFID装置が複数のLEDを同時に制御するRFIDシステムに電源が供給されることを示す図である。
【0269】
さらに、図24cは、1つのRFID装置と1つのLEDが対応して連結され、このようなRFID装置とLED対が複数個備えられたRFIDシステムに電源が供給されることを示す図である。さらに、図24dは1つのRFID装置と複数のLEDが対応して連結され、このようなRFID装置と複数のLEDグループを含むRFIDシステムに電源が供給されることを示す図である。
【0270】
近来に入って、建物などに設けられた照明灯が多数のLED素子を含んでなる場合が多い。このような場合、多数のLED素子を個別的にオン/オフ制御し、特殊な形態の模様を光を介し表すことができるようにする。さらに、多数の照明灯のうち使用者の望む明るさに照明灯を制御するか、望む位置にある照明灯を別に制御することができるようになる。
【0271】
本発明は、前述の照明灯を制御する方式において、RFID装置を介し照明灯を遠隔で制御することができるようになる。即ち、LED装置にRFIDタグを貼り付け、外部のリーダ器を介し所望の信号を無線周波数で伝送すれば、LED装置に貼り付けられたRFIDタグがこれを認識し、固有IDに従い別途のコメントを入力されることにより、それぞれのLEDを望む個数及び明るさなどに調節することができるようにする。
【0272】
このようなRFIDタグは、一般的な無線リモートコントローラに比べ相対的に廉価なので、照明灯装置にRFIDタグが適用される場合、具現費用を低減させることができ、使用者に利便性を提供することができるようになる。
【符号の説明】
【0273】
1、ANT アンテナ部
10 アナログ部
11、12、PAD アンテナパッド
20 デジタル部
30 メモリ部
100、100-1〜100-5 変調部
110、110-1〜110-5 復調部
120、120-1〜120-5 パワーオンリセット部
130、130-1〜130-5 クロック発生部
140、140-1〜140-5 デジタル部
150、150-1〜150-5 メモリ部
200、200-1〜200-5 駆動手段
210、210-1〜210-5 DACレジスタ
211 入/出力バッファ
212 レジスタ制御部
213 レジスタ出力部
220、220-1〜220-5 電源レジスタ
230、230-1〜230-5 DAC駆動部
300 センサ制御ブロック
310、410 センシング制御部
320 センシング部
330 センシング信号処理部
340 アナログデジタル変換器
400 センサインタフェース部
420、620 直列インタフェースポート
500 MCU制御ブロック
510 インタフェース部
520、630 MCUプロセッサ
600 直列インタフェース制御部
610 直列インタフェース部
700 固定ハンドルモード制御部
710 固定ハンドル命令デコーダ
720 固定ハンドル制御部
730、R、R1〜Rm 非揮発性レジスタ
740 ランダムナンバー発生器
750 選択部
800 アンテナ
810 RFプロセッサ
/INT インタラプト信号
ACT 動作信号
ADD アドレス
b1〜bm 駆動制御信号
CE チップイネーブル信号
CLK、SCL クロック
CMD 命令信号
CPL セルプレート信号
CTR 制御信号
D、DATA、Db、SDA データ
D1〜Dm、Db1〜Dbm 出力データ
ENN プルダウンイネーブル信号
ENP プルアップイネーブル信号
FC1〜FC4 不揮発性強誘電体キャパシタ
GND グラウンド電圧
H_ACT ハンドル動作信号
HD ハンドルデータ
I_O 入/出力部
I/O 入出力データ
NL、PL ラッチ部
NSC 不揮発性強誘電体キャパシタ部
OE 出力イネーブル信号
OP1〜OPn 出力パッド
OUT1〜OUTn 出力信号
P1 電源電圧印加パッド
P2 グラウンド電圧印加パッド
PD プルダウン部
PIN 連結ピン
POR パワーオンリセット信号
PU プルアップ部
RF 無線信号
RN ランダムナンバー
RN_out 出力信号
RP 応答信号
SEN センサ
SIB 直列インタフェースバス
SP1-SP3 センシングパッド
SP4-SP6 パッド
V1、V2 電源
VDD 電源電圧
WE、WEN 書込みイネーブル信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
前記無線信号により生成された制御信号に応答して前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項2】
前記駆動手段は、
前記無線信号により生成された命令信号を格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項1に記載のRFIDシステム。
【請求項3】
前記レジスタは、
入出力データをバッファリングするバッファと、
前記制御信号及びパワーオンリセット信号によりレジスタ制御信号を生成するレジスタ制御部と、
前記制御信号に応答して前記入出力データを非揮発性で格納する非揮発性レジスタと、
前記非揮発性レジスタの出力に従い、前記駆動制御信号を生成するレジスタ出力部と
を含むことを特徴とする請求項2に記載のRFIDシステム。
【請求項4】
前記非揮発性レジスタは、
プルアップイネーブル信号に応答して電源電圧を供給するプルアップ部と、
セル両端ノードを前記電源電圧でラッチする第1ラッチ部と、
書込みイネーブル信号に応答して前記入出力データを前記セル両端ノードに印加する入出力部と、
セルプレート信号に応答してデータを非揮発性で格納する不揮発性強誘電体キャパシタ部と、
前記セル両端ノードを接地電圧でラッチする第2ラッチ部と、
プルダウンイネーブル信号に応答して前記接地電圧を供給するプルダウン部と
を含むことを特徴とする請求項3に記載のRFIDシステム。
【請求項5】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号及びパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のRFIDシステム。
【請求項6】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と、
前記無線信号に応答して入力された命令信号を解析し、前記制御信号を前記駆動手段へ出力するデジタル部と、
IDコードを格納するメモリ部と
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のRFIDシステム。
【請求項7】
前記RFID装置は、内部に静電気放電(ESD)回路を含むことを特徴とする、請求項1に記載のRFIDシステム。
【請求項8】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
センシング素子を介しセンシングされたセンシング値をデジタルコードデータに変換して出力するセンサ制御ブロックと、
前記デジタルコードデータに従い、前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項9】
前記センサ制御ブロックは、
前記センシング素子を含んでセンシングパラメータを検出するセンシング部と、
前記センシング部でセンシングされた値のオフセットを補償し増幅するセンシング信号処理部と、
前記センシング信号処理部の出力を前記デジタルコードデータに変換するアナログデジタル変換器と、
前記センシング信号処理部と前記アナログデジタル変換器の動作を制御するセンシング制御部と
を含むことを特徴とする請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項10】
前記駆動手段は、
前記デジタルコードデータを格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項11】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号及びパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載のRFIDシステム。
【請求項12】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と
前記無線信号に応答して入力された命令信号を解析し、制御信号を前記駆動手段へ出力するデジタル部と、
IDコードを格納するメモリ部と
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項13】
前記RFID装置は、
前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、
前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドと
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項14】
前記RFID装置は、内部に静電気放電(ESD)回路を含むことを特徴とする、請求項8に記載のRFIDシステム。
【請求項15】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置と、
前記RFID装置の外部に連結され、センシング素子を介しセンシングされた値を前記RFID装置へ出力するセンサと
を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
前記センサから印加されたセンシング信号を入力されるセンサインタフェース部と、
前記センサインタフェース部の出力に従い、前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項16】
前記RFID装置は、前記センサインタフェース部から印加された前記センシング信号を処理し、前記駆動手段へ出力するデジタル部をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項17】
前記RFID装置は、前記センサから印加される前記センシング信号を前記センサインタフェース部へ出力するセンシングパッドをさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載のRFIDシステム。
【請求項18】
前記センサインタフェース部は、
前記センシング信号が印加される直列インタフェースポートと、
前記直列インタフェースポートを制御するセンシング制御部と
を含むことを特徴とする請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項19】
前記駆動手段は、
前記センサインタフェース部から印加されたセンシングデータを格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項20】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号とパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載のRFIDシステム。
【請求項21】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と、
IDコードを格納するメモリ部と
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項22】
前記RFID装置は、
前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、
前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドと
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項23】
前記RFID装置は内部に静電気放電(ESD)回路を含むことを特徴とする、請求項15に記載のRFIDシステム。
【請求項24】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
コードデータをプログラムするマイクロコントローラユニット(MCU)制御ブロックと、
前記マイクロコントローラユニット制御ブロックの出力データに従い、前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項25】
前記RFID装置は、前記マイクロコントローラユニット制御ブロックから印加されたデータを処理し、前記駆動手段へ出力するデジタル部をさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項26】
前記マイクロコントローラユニット制御ブロックは、
前記コードデータをプログラムするマイクロコントローラユニット(MCU)プロセッサと、
前記デジタル部と前記マイクロコントローラユニットプロセッサの動作を制御するインタフェース部と
を含むことを特徴とする請求項25に記載のRFIDシステム。
【請求項27】
前記RFID装置は、IDコードを格納するメモリ部をさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項28】
前記駆動手段は、
前記デジタルコードデータを格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項29】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号及びパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項28に記載のRFIDシステム。
【請求項30】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と
をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項31】
前記RFID装置は、
前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、
前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドと
をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項32】
前記RFID装置は、内部に静電気放電(ESD)回路を含むことを特徴とする、請求項24に記載のRFIDシステム。
【請求項33】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置と、
前記RFID装置の外部に連結され、コードデータをプログラムして前記RFID装置へ出力するマイクロコントローラユニット(MCU)プロセッサと
を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
前記マイクロコントローラユニットプロセッサから印加されたコードデータを入力される直列インタフェース制御部と、
前記直列インタフェース制御部の出力に従い、前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項34】
前記RFID装置は、前記直列インタフェース制御部から印加された前記コードデータを処理し、前記駆動手段へ出力するデジタル部をさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項35】
前記RFID装置は、前記マイクロコントローラユニットプロセッサから印加される前記コードデータを前記直列インタフェース制御部へ出力するパッドをさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項36】
前記直列インタフェース制御部は、
前記コードデータが印加される直列インタフェースポートと、
前記直列インタフェースポートを制御する直列インタフェース部と
を含むことを特徴とする請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項37】
前記駆動手段は、
前記直列インタフェース制御部から印加された前記コードデータを格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項38】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号とパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項37に記載のRFIDシステム。
【請求項39】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と、
IDコードを格納するメモリ部と
をさらに含むことを特徴とする請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項40】
前記RFID装置は、
前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、
前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドと
をさらに含むことを特徴とする請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項41】
前記RFID装置は、内部に静電気放電(ESD)回路を含むことを特徴とする、請求項33に記載のRFIDシステム。
【請求項42】
アンテナ部から印加される無線信号に応答してデータの読出し/書込み動作が行われるRFID装置を含み、
前記RFID装置は、
外部の駆動装置と連結される連結部と、
前記無線信号により生成された制御信号に応答し、前記駆動装置を制御するための駆動信号を前記連結部へ出力する駆動手段と、
前記無線信号により生成された命令信号に応答し、固定ハンドルモードで前記RFID装置に既に設けられた固定ハンドルデータを出力する固定ハンドルモード制御部と
を含むことを特徴とするRFIDシステム。
【請求項43】
前記固定ハンドルモード制御部は、
前記命令信号をデコーディングする固定ハンドル命令デコーダと、
前記固定ハンドル命令デコーダの出力に従いハンドル動作信号の活性化を制御する固定ハンドル制御部と、
前記固定ハンドル制御部の出力を非揮発性で格納し前記固定ハンドルデータを出力する非揮発性レジスタと、
ランダムナンバーを発生するランダムナンバー発生器と、
前記ハンドル動作信号の状態に従い、前記ランダムナンバー及び前記固定ハンドルデータのうち1つを選択して出力する選択部と
を含むことを特徴とする請求項42に記載のRFIDシステム。
【請求項44】
ロー及びカラム方向に配列され、前記固定ハンドルデータが互いに異なる値に既に設けられた複数のRFID装置をさらに含むことを特徴とする、請求項42に記載のRFIDシステム。
【請求項45】
前記無線信号を利用し、前記複数のRFID装置に前記固定ハンドルデータを規則的な値に既に設ける無線信号(RF)プロセッサをさらに含むことを特徴とする、請求項44に記載のRFIDシステム。
【請求項46】
前記駆動手段は、
前記無線信号により生成された命令信号を非揮発性で格納するレジスタと、
前記レジスタから印加される駆動制御信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換(DAC)駆動部と
を含むことを特徴とする請求項42に記載のRFIDシステム。
【請求項47】
前記駆動手段は、前記無線信号により生成された動作信号及びパワーオンリセット信号に応答し、前記デジタルアナログ変換(DAC)駆動部の電源を制御する電源レジスタをさらに含むことを特徴とする、請求項46に記載のRFIDシステム。
【請求項48】
前記RFID装置は、
前記無線信号を復調して命令信号を出力する復調部と、
電源電圧を感知してパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット部と、
前記電源電圧に従いクロックを生成するクロック発生部と、
応答信号を変調して前記アンテナ部へ出力する変調部と、
前記命令信号を解析して前記制御信号を前記駆動手段へ出力するデジタル部と、
IDコードを格納するメモリ部と
をさらに含むことを特徴とする請求項42に記載のRFIDシステム。
【請求項49】
前記RFID装置は、
前記RFID装置の内部に電源電圧を供給する電源電圧印加パッドと、
前記RFID装置の内部にグラウンド電圧を供給するグラウンド電圧印加パッドと
をさらに含むことを特徴とする請求項42に記載のRFIDシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24a】
image rotate

【図24b】
image rotate

【図24c】
image rotate

【図24d】
image rotate


【公開番号】特開2011−60276(P2011−60276A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−180715(P2010−180715)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】