説明

SIMカード、携帯端末及びリーダライタ装置

【課題】携帯電話の通信用制御に加え、クレジット機能などの機能を実現するSIMカードを提供する。
【解決手段】SIMカードは携帯電話の通信用データを保存するSIMカード記憶部141と個人情報などの秘密情報を記憶するセキュリティ記憶部145とを備え、携帯端末装置本体110またはリーダライタ装置から送信される電文に含まれるコードに基づいて、返信に必要なデータがSIMカード記憶部141に保存されているのか、セキュリティ記憶部145に保存されているのかを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信機能を有するSIMカードと、そのSIMカードを搭載する携帯端末装置及び、そのSIMカードを介して無線通信を行うリーダライタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に代表される携帯端末装置には、SIM(Subscriber Identity Modulecard)カードを挿抜可能なものがある。携帯端末装置は、SIMカードに備わるSIMチップに物理的に接触しており、その接触箇所を介してSIMチップへのデータの書き込み処理、またはSIMチップからのデータの読み取り処理を実施する。
【0003】
さらに、特許文献1には、RF−ID(Radio Frequency Identification)タグをさらに備えたSIMカードを挿抜可能な携帯端末装置について開示されている。RF−IDタグは、SIMチップへのデータの書き込み処理、またはSIMチップからのデータの読み取り処理を行って、RF−IDリーダ/ライタとの間で無線通信を実施する。
【特許文献1】特表2007−507766号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、SIMカードは従来携帯電話無線通信に必要なIDデータ等を保存しているメモリがあり、これは携帯電話運営会社の開示できない内容が含まれている。しかし、SIMカードに内蔵されている近距離通信等の無線を用いて決済等処理を実施する場合、従来の携帯電話無線IDデータ以外に、銀行口座データやクレジット番号などのデータが必要になり、これも携帯電話IDデータと同様に情報公開ができない内容なので、従来の携帯電話用IDデータ等記憶しているメモリ以外の別の決済処理用のメモリが必要になる。そして、SIMカードに搭載されているマイコンに、これらの複数のメモリを制御できる機能を備えさせる必要がある。さらに、携帯電話マイコンからの送信信号により、別々のメモリに記憶されている従来の携帯電話IDデータあるいは、決済処理用クレジット番号等が要求された場合や、近距離無線通信が受信した信号により、前記IDデータやクレジット番号が要求された場合に、それぞれの送信信号で要求されたデータを返信する必要があるが、従来SIMカードに搭載されているマイコンではこのような機能はないので、これらの機能を実施することはできない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、SIMカードに搭載されているマイコンに、従来携帯電話無線通信に必要なIDデータ等を保存しているメモリと、近距離通信等の無線を用いて決済等処理を実施する場合に必要な銀行口座データやクレジット番号などのデータを保存しているメモリの複数のメモリを制御可能にし、携帯電話マイコンからの送信信号により、別々のメモリに記憶されている従来の携帯電話IDデータあるいは、決済処理用クレジット番号等が要求された場合や、近距離無線通信が受信した信号により、前記IDデータやクレジット番号が要求された場合に、それぞれの送信信号で要求されたデータを返信する機能を備えさせることで、SIMカード上に搭載された、近距離無線機能を使用して、決済処理等の従来の携帯電話無線通信以外の機能を実施することができる。
【0006】
つまり、携帯端末装置に挿抜可能であり、さらに無線通信機能を備えるSIMカードで
あって、従来のSIMカードの動作に必要なデータが記憶されている記憶部に加え、追加された機能である無線通信機能に必要なデータが記憶されているセキュリティ記憶部を持ち、これらの記憶部とセキュリティ記憶部を一つのマイコン(制御部)で制御することができるSIMカードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明のSIMカードは、携帯端末と電気的に接続するための携帯端末接続部と、個人情報などの秘密情報を記憶するセキュリティ記憶部と、セキュリティ記憶部に記憶される情報以外の情報を記憶するSIMカード記憶部と、リーダライタ装置と無線通信により接続する近距離無線送受信部と、携帯端末接続部または近距離無線送受信部から受信される電文に含まれる該電文の種類を示すコードに基づいて、取得する情報がセキュリティ記憶部に記憶されているのかSIMカード記憶部に記憶されているのかを判断する制御部とを備えるものである。
【0008】
これによれば、従来の携帯端末の通信に必要であった携帯端末所持者のデータ、携帯端末機器のデータ、携帯端末が接続されている通信網のデータだけでなく、追加された近距離通信機能に必要な、携帯端末所持者の銀行口座に関するデータ、クレジット会社に関するデータ、クレジット使用状態に関するデータ等のデータをそれぞれ必要な携帯端末携帯電話通信および、追加された近距離無線通信も使用できる。
【0009】
また、SIMカード制御部がどちらの記憶部のデータが必要かを容易に判断することができ、制御スピードの向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のSIMカードは、携帯端末接続部または近距離無線送受信部から受信される電文に含まれる該電文の種類を示すコードに基づいて、取得する情報がセキュリティ記憶部に記憶されているのかSIMカード記憶部に記憶されているのかを判断するので、携帯端末が接続されている通信網のデータだけでなく、追加された近距離通信機能に必要な、携帯端末所持者の銀行口座に関するデータ、クレジット会社に関するデータ、クレジット使用状態に関するデータ等のデータをそれぞれ必要な携帯端末携帯電話通信および、追加された近距離無線通信も使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、携帯端末と電気的に接続するための携帯端末接続部と、個人情報などの秘密情報を記憶するセキュリティ記憶部と、セキュリティ記憶部に記憶される情報以外の情報を記憶するSIMカード記憶部と、リーダライタ装置と無線通信により接続する近距離無線送受信部と、携帯端末接続部または近距離無線送受信部から受信される電文に含まれる該電文の種類を示すコードに基づいて、取得する情報がセキュリティ記憶部に記憶されているのかSIMカード記憶部に記憶されているのかを判断する制御部とを備えるものである。
【0012】
これによれば、追加された近距離無線通信部を機能させることができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明におけるSIMカードを搭載した携帯端末であるので、追加された近距離無線通信部を機能させることができる。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明におけるSIMカードと無線通信を行うリーダライタ装置であるので、追加された近距離無線通信部を機能させることができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態の携帯端末装置の斜視図を示すものである。図1に示す携帯端末装置は、ディスプレイ、操作キーなどを筐体表面に、回路基板を筐体内部にそれぞれ備える携帯端末装置本体110と、携帯端末装置本体119の回路基板に電力を供給するバッテリ111と、バッテリ111を保護するカバー112とから構成される。
【0017】
携帯端末装置本体110は、SIMカード120が筐体内部に挿入される構造である。SIMカード120は、バッテリ111、カバー112の順に覆いかぶさって携帯端末装置本体111内に格納される。
【0018】
また、SIMカード120は、SIMチップ121、無線回路122を含んで構成される。SIMカード120の表面には、露出するようにしてSIMチップ121が設けられている。携帯端末装置本体110には、SIMチップ121の導体板に接触する接続端子が設けられており、携帯端末装置本体110とSIMカード120とはその接続端子を介して信号の送受信を行う。
【0019】
本発明の実施の形態の携帯端末装置は、図1に示す構造に限られるものではなく、SIMカードを挿抜可能な様々な構造を有する携帯端末装置に適用可能である。SIMカードを挿抜可能な構造やSIMカード近辺の構造、材質が異なる様々な携帯端末装置にあるSIMカードを挿入する場合、SIMカードに備わる無線回路の電波環境も異なるが、本発明の実施の形態の携帯端末装置は、この電波環境に適した、無線通信を行うために当該無線回路が最低限必要とする受信強度の閾値または信号を送信するときの送信出力を設定することを実現する。
【0020】
次に、本発明の実施の形態の携帯端末装置及びSIMカードの機能ブロックを図2に示す。携帯端末装置本体110は、セルラー送受信部131、携帯端末記憶部132、SIMカード接続部133、携帯端末制御部134を含んで構成される。
【0021】
セルラー送受信部131は、無線基地局(図2に図示せず)との間で取り決められた所定の通信方式に則って、デジタルデータの送受信を行う。
【0022】
携帯端末記憶部132は、携帯端末制御部134が実行するプログラムや、そのプログラムを実行することによって生じる演算結果、SIMカード接続部133を介してSIMカード120から入力したデータなどの各種データを記憶する。
【0023】
SIMカード接続部133は、上述した、携帯端末装置本体110に設けられたSIMカード120との接続端子に相当し、SIMカード120との間で信号の入出力を行う。
【0024】
携帯端末制御部134は、携帯端末記憶部132に記憶されている各種プログラムを参照して、セルラー送受信部131による無線通信制御、SIMカード120との間でのデータの入出力制御、携帯端末記憶部132へのデータの書き込み、読み取り制御、などの各種制御を実行する。
【0025】
一方、SIMカード120は、SIMカード記憶部141、携帯端末接続部142、SIMカード制御部143、近距離無線送受信部144、セキュリティ記憶部145を含んで構成される。
【0026】
SIMカード記憶部141は、SIMカード制御部143が実行するプログラムや、そ
のプログラムを実行することによって生じる演算結果、携帯端末接続部142を介して携帯端末装置本体110から入力したデータなどの各種データを記憶する。
【0027】
携帯端末接続部142は、上述した、SIMカード120の表面に露出するSIMチップ121の導体板に相当し、携帯端末装置本体110との間で信号の入出力を行う。
【0028】
SIMカード制御部143は、SIMカード記憶部141やセキュリティ記憶部145に記憶されている各種プログラムを参照して、近距離無線送受信部144による無線通信制御、携帯端末装置本体110との間でのデータの入出力制御、SIMカード記憶部141へのデータの書き込み、読み取り制御、などの各種制御を実行する。また、近距離無線送受信部144により受信される信号の受信強度値を検出する。
【0029】
近距離無線送受信部144は、無線回路122に相当する。近距離無線送受信部144は、無線回路122に形成されるアンテナを介して、400MHz帯特定小電力無線、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等の電波を介して信号の送受信を行う。
【0030】
セキュリティ記憶部145は、携帯端末装置とリーダライタ装置との間で、例えば決済処理等を行う場合に必要となる情報を記憶している。具体的には、銀行が運用する決済処理用ネットワークに接続するためのパスワードや、決済に関する個人情報などが記憶されている。このような決済処理を行うための情報はSIMカード記憶部141に記憶することも可能であるが、SIMカード記憶部141とは別に記憶することで、重要な情報を安易に書き換えることがなく、また消去することもない。
【0031】
次に、リーダライタ装置の機能ブロックを図3に示す。
【0032】
リーダライタ装置150は、近距離無線送受信部151、リーダライタ制御部152、リーダライタ記憶部153、外部通信部154を含んで構成される。
【0033】
近距離無線送受信部151は無線回路(図示せず)に形成されるアンテナを介して、近距離無線送受信部144と信号の送受信を行う。これらのアンテナは無線回路上に複数構成されており、それぞれのアンテナは無線回路上の異なる位置に形成されている。
【0034】
リーダライタ制御部152は、近距離無線送受信部151から入力される信号に対し何らかの処理を実行する。例えば、SIMカード120に書き込ませるデータをリーダライタ記憶部153から読み出し、その読み出した信号を近距離無線送受信部151や外部通信部154に出力する。また、近距離無線送受信部151により受信される信号の受信強度値を検出する。
【0035】
外部通信部154は、インターネットなどの外部通信網と接続することで外部サーバと接続できる。例えば、決済処理を行う場合、SIMカード120からの要求信号に応じて外部通信部154を介して銀行やカード会社が運営する決済処理用ネットワークに接続し、銀行やカード会社が保有するサーバと通信を行う。
【0036】
次に、SIMカード120と携帯端末装置本体110とがSIMカード記憶部141とセキュリティ記憶部145に保存されているデータを参照するための処理の流れを図4に示す。なお、図4に示す処理を行うためには、SIMカード接続部133と携帯端末接続部142が物理的に接続されている必要がある。
【0037】
携帯端末装置本体110からSIMカード120へ、携帯電話所有者のID番号等の記憶データを要求する時は、携帯端末装置本体110の携帯端末制御部134からSIMカード接続部133及び携帯端末接続部142を介して、SIMカード制御部143へ記憶部データ要求電文を伝送する。
【0038】
そして、SIMカード制御部143が記憶部データ要求電文を受信すると、SIMカード記憶部141から必要なデータを読み取り、携帯端末接続部142及びSIMカード接続部133を介して携帯端末制御部134へ伝送される。
【0039】
一方、携帯端末装置本体110からSIMカード120へ、携帯電話所有者のクレジット番号等の記憶データを要求する時は、携帯端末制御部134からSIMカード接続部133及び携帯端末接続部142を介して、SIMカード制御部143へ記憶部データ要求電文を送信する。そして、SIMカード制御部143が記憶部データ要求電文を受信すると、セキュリティ記憶部145から必要なデータを読み取り、携帯端末接続部142及びSIMカード接続部133を介して携帯端末制御部134へ伝送される。
【0040】
次に、SIMカード120とリーダライタ装置150とがSIMカード記憶部141とセキュリティ記憶部145に保存されているデータを参照するための無線送受信の流れを図5に示す。なお、図5に示す送受信を行うためには、近距離無線通信部151とSIMカード近距離無線通信部144の距離が物理的に通信可能な範囲にある必要がある。
【0041】
リーダライタ装置150からSIMカード120へ、携帯電話所有者のクレジットカード番号等のセキュリティ記憶データを要求する時は、リーダライタ装置150のリーダライタ制御部152は通信開始コマンドを生成し、近距離無線通信部151及び近距離無線通信部144を介して、SIMカード制御部143へ通信開始コマンドを送信する。
【0042】
そして、SIMカード制御部143に電文が届くと、近距離無線通信部144及び近距離無線通信部151を介してリーダライタ制御部152へ通信開始コマンドを返信する。
【0043】
次に、リーダライタ制御部152はセキュリティ記憶部データ要求コマンドを生成し、近距離無線通信部151及び近距離無線通信部144を介して、SIMカード制御部143へセキュリティ記憶部データ要求コマンドを送信する。
【0044】
そして、SIMカード制御部143は、セキュリティ記憶部データ要求コマンドが届くとセキュリティ記憶部145から必要なデータを読み取り、近距離無線通信部144及び近距離無線通信部151を介してリーダライタ制御部152へセキュリティ記憶データが送信される。
【0045】
次に、引き続きリーダライタ装置150からSIMカード120へ、携帯電話所有者のID番号等の記憶データを要求する時は、リーダライタ装置150の近距離無線通信部151及び近距離無線通信部144を介して、SIMカード制御部143へ記憶部データ要求コマンドを送信する。そして、SIMカード制御部143に電文が届くと、SIMカード記憶部141から必要なデータを読み取り、近距離無線通信部144及び近距離無線通信部151を通してリーダライタ制御部152へ記憶部データが送信される。
【0046】
このような一連の処理によれば、決済処理を行う場合であっても、外部通信部154を介して個人を特定できる識別番号とパスワードにより、銀行やカード会社が運営する決済処理用サーバにログインすることができる。
【0047】
次に、通信電文(セキュリティ記憶部データ要求電文、記憶部データ要求電文等)のフ
レーム構成を図6に示す。通信電文は、HD(ヘッダ)部、CC(コマンドコード)部、DATA(データ)部から構成される。HD部は、通信電文の送信主体となる機器のアドレスと、通信電文の送信先となる機器のアドレスを示している。CC部は、DATA部のデータ内容を指定するコードである。DATA部は、CC部により指定されるデータである。
【0048】
通信電文のフレームを図6のようにすることで、SIMカード制御部143は、携帯端末装置本体110あるいはリーダライタ装置150からの要求コマンドに対して、SIMカード記憶部141に記憶されたデータが必要であるのか、セキュリティ記憶部145に記憶されたデータが必要であるのかが判別できる。具体的には、図4に示す記憶部データ要求電文や、図5の記憶部データ要求電文を受信したSIMカード制御部143は電文のCC部に基づいて、返信に必要なデータがSIMカード記憶部141に記憶されていることを知ることができる。同様に、図4に示すセキュリティ記憶部データ要求電文や、図5のセキュリティ記憶部データ要求電文を受信したSIMカード制御部143は電文のCC部に基づいて、返信に必要なデータがセキュリティ記憶部145に記憶されていることを知ることができる。つまり、SIMカード制御部143は、必要なデータがSIMカード記憶部141に保存されているのか、セキュリティ記憶部145に保存されているのかを、CC部に示すコードに基づいて判断することができるので、その結果として通信時間の短縮を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上のように、本発明にかかるSIMカードは、携帯端末装置あるいはリーダライタ装置から要求された、SIMカードの記憶部、あるいはセキュリティ記憶部に記憶されたデータをそれぞれ要求されたところに送信することができる。また、通信電文のコマンドコードで、データ要求方法を規定することで、記憶部あるいはセキュリティ記憶部のデータ取得をスムーズに実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態の携帯端末装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態の携帯端末装置及びSIMカードの機能ブロック図
【図3】本発明の実施の形態のリーダライタ装置の機能ブロック図
【図4】本発明の実施の形態の携帯端末装置がSIMカードのSIMカード記憶部、セキュリティ記憶部のデータを取得する場合のシーケンス図
【図5】本発明の実施の形態のリーダライタ装置がSIMカードのSIMカード記憶部、セキュリティ記憶部のデータを取得する場合のシーケンス図
【図6】本発明の実施の形態の携帯端末装置、SIMカード、リーダライタ装置間で使用する通信電文の構成図
【符号の説明】
【0051】
110 携帯端末装置本体
111 バッテリ
112 カバー
120 SIMカード
121 SIMチップ
122 無線回路
131 セルラー送受信部
132 記憶部
133 SIMカード接続部
134 携帯端末制御部
141 SIMカード記憶部
142 携帯端末接続部
143 SIMカード制御部
144 SIMカード近距離無線通信部
145 セキュリティ記憶部
150 リーダライタ装置
151 近距離無線通信部
152 リーダライタ制御部
153 リーダライタ記憶部
154 外部通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に内蔵して設置されるSIMカードであって、
前記携帯端末と電気的に接続するための携帯端末接続部と、
個人情報などの秘密情報を記憶するセキュリティ記憶部と、
前記セキュリティ記憶部に記憶される情報以外の情報を記憶するSIMカード記憶部と、リーダライタ装置と無線通信により接続する近距離無線送受信部と、
前記携帯端末接続部または前記近距離無線送受信部から受信される電文に含まれる該電文の種類を示すコードに基づいて、取得する情報が前記セキュリティ記憶部に記憶されているのか前記SIMカード記憶部に記憶されているのかを判断する制御部と、
を備えるSIMカード。
【請求項2】
請求項1記載のSIMカードを搭載する携帯端末。
【請求項3】
請求項1記載のSIMカードと無線通信を行うリーダライタ装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【公開番号】特開2010−20513(P2010−20513A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179846(P2008−179846)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】