説明

T細胞動員の調節

本発明は、少なくとも部分的に、T−betが炎症の部位へのTh1細胞動員を制御するという発見に基づく。本発明は、とりわけ、P−セレクチン媒介性のT細胞ローリングおよび/若しくは血管内皮細胞へのT細胞の安定な接着を調節することにより炎症の部位へのT細胞の動員に対するT−betの効果を調節する剤の同定方法、ならびにそのための使用方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
P−セレクチン糖タンパク質リガンド−1(PSGL−1)分子のP−セレクチンとの相互作用を可能にする条件下で、T−bet、P−セレクチン分子、およびPSGL−1分子をある化合物の存在下で接触させること;ならびにP−セレクチンおよびPSGL−1分子の相互作用を検出することを含んでなる、P−セレクチン媒介性のT細胞ローリングを調節する化合物の同定方法であって、T細胞ローリングを阻害する化合物の能力が、該化合物の非存在下での相互作用の量と比較した相互作用の低下により示され、そして、T細胞ローリングを高める化合物の能力が、該化合物の非存在下での相互作用の量と比較した相互作用の増大により示される、上記方法。
【請求項2】
P−セレクチンおよびPSGL−1分子の相互作用が、P−セレクチンとPSGL−1分子の間の複合体の形成を測定することにより決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
化合物が複合体の形成若しくは安定性を増大させる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
化合物が複合体の形成若しくは安定性を減少させる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
P−セレクチンおよびPSGL−1分子の相互作用が、PSGL−1のチロシン硫酸化を測定することにより測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
チロシルタンパク質スルホトランスフェラーゼ−2(TPST−2)の発現を測定することをさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
a)T細胞を試験化合物と接触させる工程;
b)前記試験化合物の存在下でT−betの生物学的活性の調節をアッセイする工程であって、該化合物によるT−betの生物学的活性の減少が、該試験化合物を血管内皮細胞へのT細胞の安定な接着を阻害する化合物と同定し、また、該化合物によるT−betの生物学的活性の増大が、該試験化合物を血管内皮細胞へのT細胞の安定な接着を高める化合物と同定する、工程、
を含んでなる、血管内皮細胞へのT細胞の安定な接着を調節する化合物の同定方法。
【請求項8】
T−betの生物学的活性が、CXCR3の発現を調節するT−betの能力を測定することにより測定される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
CXCR3の発現がPCRにより測定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
CXCR3の発現がT細胞走化性アッセイにより測定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
走化性アッセイがCXCL11若しくはCXCL10をさらに含んでなる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
T−betの生物学的活性が、内皮細胞上のVCAM−1へのT細胞のβ−インテグリン依存性結合を調節するT−betの能力である、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
アッセイがCXCL11若しくはCXCL10をさらに含んでなる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
化合物が、炎症の部位へのT細胞の動員を調節する、請求項1若しくは7に記載の方法。
【請求項15】
T細胞がTh1細胞である、請求項1若しくは7に記載の方法。

【公表番号】特表2008−541760(P2008−541760A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514782(P2008−514782)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/020993
【国際公開番号】WO2006/130620
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(507244998)
【Fターム(参考)】