説明

VPNルーター機能付サーバーシステム

【課題】既存のVPNゲート・ウェイ・ルーター(ホスト)の構造は企業内にメールサーバーを持つネットワークに対し、インターネット経由で該ネットワークにVPN接続する事で所定のサーバーに接続する目的である。自社のサーバーを持たない中小企業、自営業はレンタルサーバーを使うがVPN接続を適用するには技術的経済的に無理があった。
【解決手段】レンタルサーバーの1ユニット毎にVPNゲートウェイルーター機能を付加する事で、すべてのレンタルサーバーユーザーに対して、VPN接続サービスを安価に提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
VPN(Virtual Private Network、仮想専用回線)は公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービスであり、企業内ネットワークの拠点間接続や社員の外出先からのメールアクセスなどに使われている。
【背景技術】
【0002】
自社内に常時通電のサーバーシステムを持たない自営業、中小企業ではレンタルサーバーやレンタルメールサービスを利用している。これらのメールシステムはインターネット接続さえあればどこからでも利用できるが、認証方法がIDとパスワードの簡略型で暗号化などの利用もまれである。安価であるが、簡易さ故にセキュリティは脆弱である。
【0003】
中小企業ゆえにデータのセキュリティが確保できないのは健全な社会の発展を阻害する。VPNで保護された安価なメールシステムの提供が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許公開2003−188902
【特許文献2】特許公開2007−34657
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図2に基づく説明
【0006】
社内ネットワーク(イントラネット)[201]にメールサーバー[200]など保有する企業に於いて、インターネット経由[207]でVPN保護されたネットワーク接続を実現する為にはインターネット[207]とイントラネット[201]の接続ポイントにFirewall[205]にVPN用のGATEWAY[206]を併設し、インターネット経由のVPNアクセスを認証し、接続を確立する必要がある。こうする事でパーソナルコンピューター[208]は社内のパーソナルコンピューター[202]−[204]と等価なネットワーク環境を得る事が出来る。
【0007】
しかし、メールサーバーの運営は小規模事業所ではオーバーヘッドが大きく、経済的な負担となる。その為、サービスプロバイダーの用意するレンタルサーバーを使い、メインテナンスも含めて業務委託をするほうが会社経営の観点から行われている。
【0008】
これらのレンタルサーバーは大量のサーバーがインターネットに露出した構造を持っており、現状のセキュリティは脆弱である。高度のセキュリティーを提供するサービスプロバイダーも存在するが委託料は高額となる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1は実施例の1である。
【0010】
本発明のVPNホストルーターが内蔵されたサーバーを従来のサーバーと同様にインターネット上に配置し、クラスター[100]とする事で、インターネットに接続されたPC[101]はインターネット経由で契約したサーバーとVPN接続をする。サーバーはVPN接続が認証された接続に対して、サービスを行う。
【0011】
一方、ユーザーのSOHOネットワーク[102]につないだパーソナルコンピュータ[103]は接続したパーソナルコンピュータからインターネット経由で契約サーバーにVPN接続できる。しかし、その様なVPN接続では、SOHOネットワーク上の他のデバイス、プリンターや他の人のパーソナルコンピューターが見えなくなってしまう。この問題の解決にはSOHOネットワーク全体をVPN接続ルーター(VPNクライアント)[104]によって、レンタルサーバーにVPN接続することで、レンタルサーバーはSOHOネットワーク内のデバイスの様に観測される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1はVPNホストアダプターが内蔵されたサーバーを使用したレンタルサーバークラスター例
【図2】大企業における、VPNネットワークの構築例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールやファイルシステムを提供する為のレンタル用サーバーシステムに於いて、VPNによる仮想専用回線を構成する為のゲートウエイルーターをユーザー対応毎のサーバーユニットと一体構成にしたシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2013−9219(P2013−9219A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141451(P2011−141451)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(711002018)
【Fターム(参考)】