説明

webページ閲覧システム及びその制御方法、中継サーバ

【課題】所望の操作履歴を容易に探し出す。
【解決手段】中継サーバ4は、携帯電話3から送信されたユーザIDが認証されると、トップwebページ30を取得して、TW画像データ34に変換する。TW画像データ34及び擬似UI表示用データは携帯電話3に送信される。TW画像データ34及び擬似UI33はLCD14に表示される。操作履歴データ51の中から、受信したユーザIDが対応付けられた操作履歴IDが検索され、検索された操作履歴IDの操作シーケンスは、操作回数の多い順に並べられ、履歴一覧画像データ53に変換される。履歴一覧画像データ53及び疑似UI表示用データは、携帯電話3に送信される。履歴一覧画像データ53及び疑似UI55はLCD14に表示される。擬似UI55をクリックすると、対応した操作履歴ID信号が中継サーバ4に送信され、操作履歴ID信号に対応した操作履歴IDの操作シーケンスが実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、webページ閲覧システム及びその制御方法、中継サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、webページ閲覧システムとして、携帯電話等のクライアント側から送信される操作情報に基づいて、中継サーバがwebサーバからwebページを取得し、この取得したwebページを画像データに変換した後に携帯電話に送信するシンクライアントシステムが知られている。このシンクライアントシステムでは、携帯電話のLCDに画像データを表示することにより、webページを閲覧することができ、携帯電話でwebページを画像データに変換する処理を行う必要がないため、携帯電話でのデータ処理量が抑えられる。
【0003】
webページには、操作情報を入力するためのテキスト入力ボックス、チェックボックス、ボタン、リンクなどといったページUI(ユーザインタフェース)が設けられている。webページを画像データに変換すると、ページUIの機能が損なわれ、操作情報の入力が行えなくなるため、シンクライアントシステムでは、ページUIと同等の機能を有する画像UIを画像データ上に表示させることにより、携帯端末の操作部による操作情報の入力を行うことができるようにしている。
【0004】
携帯電話は、小型化が進んでおり、操作情報を入力する入力ボタンやメニューキー等の操作部のサイズも小さく、複雑な操作情報を入力することが難しいため、携帯電話での操作情報の入力を簡素化することが求められている。例えば、引用文献1記載の操作提示サーバ、操作提示端末、操作提示方法では、携帯電話に操作履歴を記憶して、この記憶した操作履歴を中継サーバに送信し、中継サーバで受信した操作履歴の一連の操作と等価でこの一連の操作よりも短い簡略操作を算出して携帯電話に送信することにより、簡略操作を行うだけで複雑な操作に対応した制御を行うことができるようにしている。
【0005】
特許文献2記載の制御情報出力装置及び情報システムでは、ユーザ端末で実行するアプリケーションが、時刻、場所等のユーザ要因や、ジャンル、制作者等のメディア要因のいずれに依存しているかを示す依存特性情報を記憶している。この依存特性情報に基づいて、ユーザ端末で新たに選択されたアプリケーションが依存している依存性要因を検索し、この検索した依存性要因に依存している関連アプリケーションを選択する。そして、検索した依存性要因に基づいて、選択した関連アプリケーションへの要求度を算出し、要求度が高い関連アプリケーションを自動的に実行することにより、端末での操作情報の入力を簡素化させている。
【0006】
また、引用文献3記載の携帯端末では、メニューの遷移履歴を含む操作履歴を記憶して、次の操作時には、この記憶した操作履歴の一覧をLCDに表示する。そして、LCDに表示されたメニューの遷移履歴の中から所望の1つを選択すると、この選択されたメニューの画面を表示することにより、携帯端末での操作情報の入力を簡素化させている。この操作履歴の一覧表示では、表示された操作履歴の中の1つを選択する1回の操作だけで、所望の画面に切り換えることができるため、特許文献1及び2に比べて、より一層入力の簡素化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−149310号公報
【特許文献2】特開2002−082702号公報
【特許文献3】特開2008−293243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
携帯電話で行う操作は、時間、場所等のサーバとの接続状況によってある程度限られる。例えば、朝から夕方まではビジネス用の情報を検索するwebサーバに接続する操作を行うことが多く、夜は遊び用の情報を検索するwebサーバに接続する操作を行うことが多い。特許文献3のような操作履歴の一覧表示を、webサーバへの接続に関する操作履歴の一覧表示として行ったものでは、この表示された操作履歴一覧の中から所望の操作履歴を選択することで、操作情報の入力を簡素化することができるが、操作履歴は新しく記憶された順に並べられるため、朝にビジネス用の情報を検索するwebサーバに接続する操作履歴を選択したい場合でも、前日の夜に遊び用の情報を検索するwebサーバに接続した操作履歴から順に表示される。このため、所望の操作履歴に辿り着くまで手間が掛かる。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、所望の操作履歴を容易に探し出すことができるようにしたwebページ閲覧システム及びその制御方法、中継サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のwebページ閲覧システムは、操作情報を入力する操作情報入力手段と、画像データを表示する表示器とを有する携帯端末と、前記携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバと、を備え、前記web画像データ及び画像UIを前記表示器に表示することにより、webページの閲覧及び前記操作情報入力手段による操作情報の入力をできるようにするwebページ閲覧システムにおいて、前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索手段と、前記検索手段で複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御手段と、前記並び順制御手段によって並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換手段と、前記検索手段によって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成手段と、前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御手段と、を前記中継サーバに設け、前記履歴一覧画像データ及び履歴UIを前記表示器に表示する表示制御手段を前記携帯端末に設けたことを特徴とする。なお、前記検索手段で検索された操作履歴情報が1つの場合にも、前記履歴画像変換手段による画像データへの変換、前記生成手段による履歴UI表示用データの生成、前記サーバ通信制御手段による送信、前記表示制御手段による表示は行われる。また、前記携帯端末としては、携帯電話、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
【0011】
また、前記検索手段は、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末から送信された前記端末情報及び操作情報の両方が対応付けられた操作履歴情報を検索することが好ましい。
【0012】
さらに、前記中継サーバには複数の携帯端末が接続可能であり、前記履歴記憶手段は、前記操作履歴情報を前記複数の携帯端末それぞれの端末情報毎に分類して記憶することが好ましい。
【0013】
また、前記履歴記憶手段は、同一の端末情報を有する携帯端末から同一の操作情報が入力されたときにその回数をカウントし、カウントした回数情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記回数情報に基づいた順に並べることが好ましい。
【0014】
さらに、前記携帯端末は、現在地の位置情報を取得する現在地情報取得手段を備え、前記現在地情報取得手段で取得された現在地情報を前記中継サーバに送信し、前記履歴記憶手段は、前記携帯端末から送信された前記現在地情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記現在地情報に基づいた順に並べることが好ましい。
【0015】
また、前記履歴記憶手段は、前記操作情報が入力された時間情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記時間情報に基づいた順に並べることが好ましい。
【0016】
さらに、前記携帯端末は、前記操作情報入力手段により前記履歴UIを選択したときに、対応した操作情報を前記中継サーバに送信することが好ましい。
【0017】
さらに、前記中継サーバには複数の携帯端末が接続可能であり、前記中継サーバは、前記複数の携帯端末を前記端末情報に基づいて複数のグループに分類し、前記検索手段は、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、同じグループに属する携帯端末から送信された前記端末情報が対応付けられた操作履歴情報も検索することが好ましい。
【0018】
また、前記履歴画像変換手段は、前記操作履歴情報を簡易的に表示した簡易履歴情報を生成して、前記簡易履歴情報を前記履歴一覧画像データに変換することが好ましい。
【0019】
さらに、本発明のwebページ閲覧システムの制御方法は、操作情報を入力する操作情報入力手段と、画像データを表示する表示器とを有する携帯端末と、前記携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバと、を備え、前記web画像データ及び画像UIを前記表示器に表示することにより、webページの閲覧及び前記操作情報入力手段による操作情報の入力をできるようにするwebページ閲覧システムの制御方法において、前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶ステップで記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索ステップと、前記検索ステップで複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御ステップと、前記並び順制御ステップで並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換ステップと、前記検索ステップによって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成ステップと、前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御ステップと、前記履歴一覧画像データ及び履歴UIを前記表示器に表示する表示制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の中継サーバは、携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバにおいて、前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索手段と、前記検索手段で複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御手段と、前記並び順制御手段によって並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換手段と、前記検索手段によって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成手段と、前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、操作情報と端末情報とを対応付けて記憶した操作履歴情報の中から、認証された携帯端末から送信された端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索して、この検索された操作履歴情報を携帯端末と中継サーバとの接続状況に基づいた順に並べ、この並べた操作履歴情報を画像データに変換した後に携帯端末に送信するから、携帯端末では、操作履歴情報が通信状況に基づいた順で表示される。これにより、通信状況に応じた所望の操作履歴を容易に探し出すことができる。
【0022】
また、端末情報及び操作情報の両方が対応付けられた操作履歴情報を検索するから、通信状況に応じた所望の操作履歴をより一層容易に探し出すことができる。
【0023】
さらに、操作履歴情報を、中継サーバに接続可能な複数の携帯端末それぞれの端末情報毎に分類して記憶するから、認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴を容易に検索することができる。
【0024】
また、検索された操作履歴情報を、その操作を過去に行った回数に基づいた順に並べるから、回数の多い順に並べれば、実行したい操作履歴である確率が高い操作履歴を優先的に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】webページ閲覧システムを示す説明図である。
【図2】携帯電話の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】トップwebページを示す説明図である。
【図4】UI表示用データを示す説明図である。
【図5】トップページ用web画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図6】ニュースwebページを示す説明図である。
【図7】UI表示用データを示す説明図である。
【図8】ニュース用web画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図9】ビジネスニュース用web画像データをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図10】操作履歴データを示す説明図である。
【図11】履歴一覧画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図12】webページを閲覧するときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】現在地情報に基づいて操作履歴を並べる実施形態の携帯電話の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】操作履歴データを示す説明図である。
【図15】時刻表用web画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図16】A駅時刻表用web画像データをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図17】図13に示す実施形態の履歴一覧画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図18】図13に示す実施形態のwebページを閲覧するときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】接続時間情報に基づいて操作履歴を並べる実施形態の操作履歴データを示す説明図である。
【図20】タイムカード用web画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図21】入力完了web画像データをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図22】図19に示す実施形態の履歴一覧画像データ及び疑似UIをLCDに表示した状態の携帯電話を示す正面図である。
【図23】図19に示す実施形態のwebページを閲覧するときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】履歴一覧画像データ上にトップページに戻るボタンを設けた携帯電話を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、webページ閲覧システム2は、携帯電話3と、中継サーバ4と、webサーバ5とを備える。中継サーバ4は、インターネット6を介して携帯電話3及びwebサーバ5と接続される。
【0027】
webサーバ5は、webページを構成するためのページ情報5aを記憶している。このページ情報5aは、HTMLデータ、及びこれに対応付けられるCSSデータや画像などからなり、パーソナルコンピュータのwebブラウザ向けに設計されている。なお、ページ情報5aは、HTML以外のマークアップ言語で記述されたものでもよい。さらに、CSSデータや画像は、他のサーバに保管されていてもよい。
【0028】
携帯電話3は、固定電話や他の携帯電話と通話を行う通話モードと、中継サーバ4に接続するインターネットモードとが設けられている。
【0029】
携帯電話3は、電源ボタン11と、インターネットモードに移行させるネットボタン12と、複数の入力ボタン13a、各種設定、選択及び決定を行うメニューキー13bからなる操作部13と、LCD14とが設けられている。また、携帯電話3は、インターネット6を介して中継サーバ4と接続される携帯接続部15と、携帯電話3の各部を統括的に制御するCPU16と、メモリ17とが設けられている。
【0030】
メモリ17には、複数の電話番号が記憶されており、通話モード時に、メニューキー13bを操作してメモリ17に記憶された電話番号を読み出すか、入力ボタン13aを操作して電話番号を入力すると、携帯接続部15を介して携帯電話会社の基地局と無線通信が行われる。そして、携帯電話3内部に配されたマイク及びスピーカ(図示せず)を介して、固定電話や他の携帯電話との通話が行われる。
【0031】
メモリ17には、携帯電話3を特定するユーザID(端末情報)が記憶されている。ネットボタン12の操作により携帯電話3がネットモードに移行すると、CPU16は、ビューアを起動させ、このビューアを介してwebサーバ5のトップページに対応するURLアドレス及びユーザIDを中継サーバ4に送信することにより、webページの閲覧を中継サーバ4に要求する。なお、中継サーバ4には、携帯電話3の他にも、複数の携帯端末(図示せず)が接続され、これらの携帯端末も固有のユーザIDを有し、携帯電話3と同様の制御を行う。
【0032】
中継サーバ4は、インターネット6を介して携帯電話3に接続されるサーバ接続部21、ユーザIDを用いてユーザ(携帯電話3)の管理・認証判定を行うユーザ管理・認証部22、複数のユーザ認証用ID(例えば、user1〜user10)を記憶したユーザ認証DB(データベース)23が設けられている。
【0033】
また、中継サーバ4は、携帯電話3からの操作情報に基づいてwebサーバ5から所望のwebページを取得するアプリケーションとしてのwebページ取得部24、このwebページ取得部24で取得されたwebページを画像データに変換する変換部25、携帯電話3からの操作情報をwebページ取得部24に送るとともに、変換部25で変換された画像データを携帯電話3に送信する通信制御部26が設けられている。なお、webページ取得部24によるwebページの取得とは、webサーバ5からページ情報5aを取得して、そのページ情報5aを解析することにより、ページ情報5aに応じたwebページをレンダリングすることである。
【0034】
中継サーバ4は、ユーザIDを受信すると、ユーザ管理・認証部22により、ユーザIDが、ユーザ認証DB23に記憶されたユーザ認証用IDと一致するか否かを判定する。一致すると判定された(認証された)場合、webサーバ5に接続して、webページ取得部24は、webサーバ5のトップページとしてのトップwebページ30(図3参照)を取得する。変換部25は、このトップwebページ30を、携帯電話3のLCD14で表示可能なトップページ用web画像データ(以下、「TW画像データ」と称する)34(図5参照)に変換し、通信制御部26は、TW画像データ34を携帯電話3に送信する。
【0035】
図3に示すように、トップwebページ30には、テキスト入力ボックス、チェックボックス、ボタン、リンクなどといった種々のユーザインタフェース(UI)31が設けられている。
【0036】
図4に示すように、UI31をトップwebページ30に表示させるためのUI表示用データ32は、UI31を構成するためのUI情報を含む。このUI情報は、UI−ID、トップwebページ30上でのUI31の開始位置を示す座標情報、トップwebページ30上でのUI31の表示サイズ、そのUI31の形式、リンク先のURLアドレス、及びそのUI31のHTMLタグの属性の値などから構成される。ここで、トップwebページ30上での開始位置とは、例えば、UI31を矩形の領域で表したときの左上隅の位置である。また、HTMLタグの属性とは、例えば、type、name、value、textなどである。
【0037】
中継サーバ4は、トップwebページ30に含まれる各UI31のそれぞれに対する擬似UI表示用データ(画像UI表示用データ)を生成する。擬似UI表示用データは、UI31と同等の機能を有する擬似UI(画像UI)33を画像データ上に表示させるためのデータであり、中継サーバ4は、トップwebページ30にUI31を構成するためのUI情報を基に、そのUI31に対応する擬似UI表示用データを生成する。そして、通信制御部26は、各擬似UI表示用データをTW画像データ34とともに携帯電話3に送信する。なお、TW画像データ34上での擬似UI33の位置やサイズは、トップwebページ30の座標系とTW画像データ34の座標系とを予め関連付けておくことで求めることができる。
【0038】
図5に示すように、携帯電話3のCPU16は、各擬似UI表示用データ及びTW画像データ34を中継サーバ4から受信すると、TW画像データ34をLCD14に表示させるとともに、各擬似UI表示用データを基に、これらに対応する擬似UI33を生成し、生成した各擬似UI33をTW画像データ34の対応する箇所(対応するUI31が表示されている箇所)の上に重ねて表示させる。例えば、中継サーバ4は、トップwebページ30上の「ニュース」というUI31に対する擬似UI表示用データを生成する。携帯電話3は、この擬似UI表示用データを基に、「ニュース」という擬似UI33を生成し、この生成した擬似UI33をTW画像データ34の対応する箇所(トップwebページ30上で「ニュース」というUI31が表示されている箇所)の上に重ねて表示させる。なお、各擬似UI33には、各UI31と同じUI−IDが付与されている。
【0039】
トップwebページ30をTW画像データ34に変換してしまうと、各UI31の機能が損なわれてしまう。これに対し、上記のように、トップwebページ30の各UI31に対応する各擬似UI33をTW画像データ34に重ねて表示するようにすれば、トップwebページ30をTW画像データ34に変換して送信した際にも、HTMLデータからなるトップwebページ30と同様に、各擬似UI33に操作指示が入力できるようになる。
【0040】
TW画像データ34及び疑似UI33をLCD14に表示すると、最上部の疑似UI33に合わせてカーソルが表示される。ユーザが操作部13を操作して所望する疑似UI33にカーソルを合わせると、このカーソルを合わせた擬似UI33の色が変わる。そして、その疑似UI33に操作指示を入力すると、操作された擬似UI33のUI−ID、及びその操作内容を示すUI操作信号が携帯電話3から中継サーバ4に送信される。中継サーバ4は、UI操作信号を受信すると、リンク先のwebページの取得など、その操作指示に応じた処理を実行する。また、擬似UI33の形式がチェックボックスやプルダウンメニューなどである場合には、入力された操作指示に応じて擬似UI33の表示を切り替える処理が、携帯電話3で行われる。なお、擬似UI33に対する操作指示とは、クリック、テキストの入力、マウスオーバーなど、webページの閲覧において一般的に行われている操作である。また、カーソルを疑似UI33に合わせたときに疑似UI33の色を変える処理に代えて、疑似UI33にマークを付ける、下線を引く、四角で覆う処理を行ってもよい。
【0041】
ユーザが、例えば「ニュース」という疑似UI33にカーソルを合わせてクリックすると、「ニュース」という疑似UI33のUI−ID(UI−ID=1)、及びその疑似UI33をクリックしたことを示すUI操作信号が携帯電話3から中継サーバ4に操作され、中継サーバ4は、受信したUI操作信号に基づいて、図6に示すようなニュースwebページ35を取得する。変換部25は、このニュースwebページ35を携帯電話3のLCD14で表示可能なニュース用web画像データ(以下、「NW画像データ」と称する)44(図8参照)に変換し、通信制御部26は、NW画像データ44を携帯電話3に送信する。
【0042】
ニュースwebページ35には、トップwebページ30と同様に、UI41が設けられている。図7に示すように、UI41をニュースwebページ35に表示させるためのUI表示用データ42は、UI41を構成するためのUI情報を含み、このUI情報は、トップwebページ30と同様に、UI−ID、UI41の開始位置を示す座標情報、UI41の表示サイズ、そのUI41の形式、リンク先のURLアドレス、及びそのUI41のHTMLタグの属性の値などから構成される。
【0043】
中継サーバ4は、ニュースwebページ35に含まれる各UI41のそれぞれに対する擬似UI表示用データ(UI41と同等の機能を有する擬似UI(画像UI)43を画像データ上に表示させるためのデータ)を生成し、通信制御部26は、各擬似UI表示用データをNW画像データ44とともに携帯電話3に送信する。
【0044】
図8に示すように、携帯電話3は、各擬似UI表示用データ及びNW画像データ44を中継サーバ4から受信すると、NW画像データ44をLCD14に表示させるとともに、擬似UI43を生成し、生成した各擬似UI43をNW画像データ44の対応する箇所の上に重ねて表示させる。なお、各擬似UI43には、各UI41と同じUI−IDが付与されている。
【0045】
ユーザが、例えば「ビジネス」という疑似UI43をクリックすると、「ビジネス」という疑似UI43のUI−ID(UI−ID=13)、及びその疑似UI43をクリックしたことを示すUI操作信号が携帯電話3から中継サーバ4に操作され、中継サーバ4は、受信したUI操作信号に基づいて、ビジネスニュースwebページを取得する。変換部25は、このビジネスニュースwebページを携帯電話3のLCD14で表示可能なビジネスニュース用web画像データ(以下、「BW画像データ」と称する)46(図9参照)に変換し、通信制御部26は、BW画像データ46を携帯電話3に送信する。
【0046】
図9に示すように、携帯電話3は、中継サーバ4から送信されたBW画像データ46をLCD14に表示させる。
【0047】
図1に示すように、中継サーバ4は、携帯電話3から入力される一連の操作情報とユーザIDとを対応付けた操作履歴情報の学習として操作履歴情報の記憶及び検索を行う操作履歴学習部27、操作履歴を記憶する操作履歴DB28、操作履歴の並び順を制御する並び順制御部29が設けられている。なお、一連の操作情報とは、携帯電話3がインターネットモードに移行してからインターネットモードを終了する直前までに入力された全ての操作情報であり、インターネットモードに移行させる操作、及びインターネットモードを終了する操作は含まない。
【0048】
図10に示すように、操作履歴学習部27は、操作履歴データ51を作成して操作履歴DB28に記憶する。操作履歴データ51は、操作履歴ID、ユーザID、操作シーケンス、過去にその操作シーケンスを実行した操作回数が対応付けられた複数の操作履歴情報から構成される。操作履歴データ51は、ユーザID「user1」、ユーザID「user2」・・・の順に並べられ、ユーザID毎に分類されている。新たにユーザID「user1」が対応付けられた操作履歴を操作履歴データ51に加える場合には、ユーザID「user1」が対応付けられた最下部の操作履歴(操作履歴ID「DDD」)の下であって、ユーザID「user2」が対応付けられた最上部の操作履歴(操作履歴ID「EEE」)の上に加えられる。
【0049】
操作シーケンスは、どのwebサイトにアクセスして、どのような操作(クリック、テキスト入力等)を行ったのかを示す一連の操作情報である。例えば、操作履歴ID「BBB」に対応付けられた操作シーケンスは、先ず、図5に示す「Fujiseek」というサイトで、UI−ID=1(「ニュース」)の擬似UI33をクリックして、図8に示す擬似UI43をNW画像データ44に重ねた「Fujiseek Headline News」というサイト情報をLCD14に表示し、次に、「Fujiseek Headline News」で、UI−ID=13(「ビジネス」)の擬似UI43をクリックする一連の操作情報である。この操作シーケンスを実行することにより、図9に示すBW画像データ46である「Fujiseek ビジネスニュース」というサイト情報がLCD14に表示される。
【0050】
また、操作履歴学習部27は、携帯電話3から新たにユーザIDが入力されたときに、操作履歴データ51の操作履歴IDの中から、新たに入力されたのと同じユーザIDが対応付けられた操作履歴IDを検索する。例えば、ユーザIDとして「user1」が入力された場合、操作履歴学習部27によって、「user1」が対応付けられた「AAA」,「BBB」,「CCC」,「DDD」の操作履歴IDが検索され、ユーザIDとして「user2」が入力された場合、操作履歴学習部27によって、「user2」が対応付けられた「EEE」,「FFF」の操作履歴IDが検索される。
【0051】
並び順制御部29は、操作履歴学習部27で検索された操作履歴IDの操作シーケンスを、操作回数が多い順に並べる。本実施形態では、ユーザIDとして「user1」が入力された場合、操作履歴ID「BBB」、「AAA」、「CCC」、「DDD」の操作シーケンスの順に並べられる。
【0052】
図11に示すように、変換部25は、並び順制御部29によって操作回数の多い順に並べられた操作シーケンスを、携帯電話3のLCD14で表示可能な履歴一覧画像データ53に変換し、通信制御部26は、この履歴一覧画像データ53を携帯電話3に送信する。
【0053】
変換部25は、履歴一覧画像データ53に変換するとき、「番号(操作回数の多い順に1,2,3・・・)」、「操作内容(クリック、テキスト入力)」、「移動先」の順に簡易的に表示した操作シーケンス(以下、「簡易操作シーケンス」と称する)を並べた履歴一覧画像データ53に変換する。
【0054】
操作履歴学習部27は、各簡易操作シーケンスを疑似UI(履歴UI)55として画像データ上に表示せるための疑似UI表示用データ(履歴UI表示用データ)を生成し、通信制御部26は、疑似UI表示用データを履歴一覧画像データ53とともに携帯電話3に送信する。
【0055】
携帯電話3は、疑似UI表示用データ及び履歴一覧画像データ53を中継サーバ4から受信すると、履歴一覧画像データ53をLCD14に表示させるとともに、疑似UI表示用データを基に、疑似UI55を生成し、生成した各疑似UI55を履歴一覧画像データ53の対応する箇所の上に重ねて表示させる。なお、各擬似UI55には、対応する操作履歴IDが付与されている。
【0056】
ユーザが操作部13を操作して、擬似UI55をクリックすると、このクリックされた疑似UI55に対応した操作履歴IDを示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される。中継サーバ4で操作履歴ID信号を受信すると、操作履歴学習部27は、操作履歴データ51の中から、受信した操作履歴IDと同じ操作履歴IDを検索する。そして、検索された操作履歴IDの操作シーケンスが実行される。また、中継サーバ4で操作履歴ID信号を受信すると、操作履歴学習部27は、受信した操作履歴IDと同じ操作履歴IDに対応付けられた操作回数を、1カウントアップする。
【0057】
次に、上記第1実施形態の作用について、図12のフローチャートを用いて説明を行う。先ず、携帯電話3のネットボタン12を操作すると、携帯電話3はインターネットモードに移行して中継サーバ4と接続され(ステップ(以下、S)1)、CPU16は、メモリ17に記憶されたユーザID及びwebサーバ5のトップページURLアドレスを中継サーバ4に送信する。
【0058】
中継サーバ4は、ユーザID(例えば、user1)を受信すると、ユーザ管理・認証部22により、ユーザIDが、ユーザ認証DB23に記憶されたユーザ認証用ID(user1〜user10)と一致するか否かを判定する(S2)。一致すると判定されて認証された場合(S3でY)、webサーバ5に接続して、webページ取得部24は、webサーバ5からトップwebページ30を取得する(S4)。変換部25は、このトップwebページ30をLCD14で表示可能なTW画像データ34に変換する(S5)。これと同時に、中継サーバ4は、トップwebページ30に含まれる各UI31のそれぞれに対する擬似UI表示用データを生成し、通信制御部26は、擬似UI表示用データ及びTW画像データ34を携帯電話3に送信する(S6)。
【0059】
携帯電話3は、擬似UI表示用データ及びTW画像データ34を中継サーバ4から受信すると、TW画像データ34をLCD14に表示させるとともに、各擬似UI表示用データを基に、これらに対応する擬似UI33を生成し、生成した各擬似UI33をTW画像データ34の対応する箇所の上に重ねて表示させる(S7)。
【0060】
中継サーバ4の操作履歴学習部27は、操作履歴データ51の操作履歴IDの中から、受信したユーザIDが対応付けられた操作履歴IDを検索し、受信したユーザIDが対応付けられた操作履歴IDがある場合(S8でY)、並び順制御部29は、操作履歴学習部27で検索された操作履歴IDの操作シーケンスを、操作回数の多い順に並べる(S9)。変換部25は、並び順制御部29によって操作回数の多い順に並べられた操作シーケンスを、LCD14に表示可能で「番号」、「操作内容」、「移動先のページ名」の順に簡易的に表示した簡易操作シーケンスを並べた履歴一覧画像データ53に変換する。これと同時に、操作履歴学習部27は、各簡易操作シーケンスを疑似UI55として画像データ上に表示せるための疑似UI表示用データを生成し、通信制御部26は、疑似UI表示用データを履歴一覧画像データ53とともに携帯電話3に送信する(S10)。
【0061】
携帯電話3は、疑似UI表示用データ及び履歴一覧画像データ53を中継サーバ4から受信する(S11でY)と、履歴一覧画像データ53をLCD14に表示させるとともに、疑似UI表示用データを基に、疑似UI55を生成し、生成した各疑似UI55を履歴一覧画像データ53の対応する箇所の上に重ねて表示させる(S12)。これにより、過去に操作を行った回数が多い操作シーケンスが画像の上の方に表示されるから、その操作シーケンスを検索する手間が軽減される。
【0062】
ユーザが操作部13を操作して、所望する操作履歴としての擬似UI55(例えば、「1.クリック。ビジネスニュースページに移動」)をクリックする(S13)と、操作された擬似UI55の操作履歴ID(BBB)を示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される(S14)。中継サーバ4は、操作履歴ID信号を受信する(S15)と、対応した操作履歴ID(BBB)の操作シーケンスを実行して、webページ(ビジネスニュースwebページ35)を取得する(S16)。変換部25は、このビジネスニュースwebページ35をLCD14で表示可能なBW画像データ46に変換し(S17)、通信制御部26は、BW画像データ46を携帯電話3に送信する(S18)。これと同時に、操作履歴学習部27は、受信した操作履歴IDと同じ操作履歴IDに対応付けられた操作回数を、1カウントアップする(S19)。
【0063】
携帯電話3は、BW画像データ46を中継サーバ4から受信すると、BW画像データ46をLCD14に表示させる(S20)。操作部13を操作して、接続終了操作を実行する(S21でY)と、CPU16は、中継サーバ4に接続終了要求信号を送信し(S22)、中継サーバ4は、接続終了要求信号を受信すると、携帯電話3との接続を終了する(S23)。
【0064】
[第2実施形態]
図13〜及び図18に示す第2実施形態のwebページ閲覧システムでは、中継サーバ4に接続した携帯電話63の現在地データに基づいた順に、操作履歴を並べる。なお、携帯電話63以外は、第1実施形態と同じ部材が用いられ、第1実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0065】
図13に示すように、携帯電話63は、現在地を測位してその位置データを取得するGPSユニット65が設けられている。GPSユニット65は、アンテナ66、GPS算出部67を有する。アンテナ66は、地球を周回している24個のGPS衛星のうち4個以上(例えば、4個)のGPS衛星からの電波を受信する。この受信した電波は、GPS算出部67に送られる。GPS算出部67には、入力された電波に基づき、現在地の位置データ(緯度・経度)を算出する算出プログラムが格納されている。
【0066】
インターネットモードに移行されると、CPU16は、GPS算出部67にプログラム起動信号を出力する。プログラム起動信号が入力されると、GPS算出部67は、算出プログラムを起動して、アンテナ66から入力される電波に基づき、現在地の位置データを算出(4個のGPS衛星からの距離を同時に知ることにより現在位置を算出)する。中継サーバ4でのユーザ認証判定で認証されると、CPU16は、GPSユニット65で算出された現在地データを、中継サーバ3に送信する。
【0067】
図14に示すように、操作履歴学習部27は、操作履歴データ71を作成して操作履歴DB28に記憶する。操作履歴データ71は、操作履歴ID、ユーザ情報、操作シーケンスが対応付けられた複数の操作履歴情報から構成される。ユーザ情報は、ユーザIDと、接続したときに携帯電話63から送信された現在地データとから構成されている。
【0068】
ユーザが、LCD14に表示されたTW画像データ34上で「時刻表」という疑似UI33(UI−ID=4)にカーソルを合わせてクリックすると、図15に示すように、LCD14に、時刻表用web画像データ(以下、「SW画像データ」と称する)73が表示される。このSW画像データ73には、「A駅時刻表」,「B駅時刻表」等の複数の疑似UI(画像UI)74が重ねて表示される。なお、「時刻表」という疑似UI33にカーソルを合わせてクリックしてから、LCD14にSW画像データ73及び疑似UI74を表示するまでの制御は、第1実施形態において擬似UI43及びNW画像データ44をLCD14に表示するまでの制御と同様に行われる。
【0069】
ユーザが、例えば「A駅時刻表」という疑似UI43をクリックすると、「A駅時刻表」という疑似UI43のUI−ID、及びその疑似UI43をクリックしたことを示すUI操作信号が携帯電話3から中継サーバ4に操作され、中継サーバ4は、受信したUI操作信号に基づいて、A駅時刻表webページを取得する。変換部25は、このA駅時刻表webページを携帯電話3のLCD14で表示可能なA駅時刻表用web画像データ(以下、「ASW画像データ」と称する)76(図16参照)に変換し、通信制御部26は、ASW画像データ76を携帯電話3に送信する。
【0070】
図16に示すように、携帯電話3は、中継サーバ4から送信されたASW画像データ76をLCD14に表示させる。
【0071】
図15に示す「A駅時刻表」の疑似UI74はUI−ID=21が付与され、「B駅時刻表」の疑似UI74はUI−ID=22が付与され、同様に、「C駅時刻表」〜「G駅時刻表」の疑似UI74は、UI−ID=23〜27が付与されている。図14に示す「HHH」の操作履歴IDに対応付けられた操作シーケンスは、先ず、「Fujiseek」というサイトで、UI−ID=4(「時刻表」)の擬似UI33をクリックして、図15に示す擬似UI74をSW画像データ73に重ねた「Fujiseek 時刻表」というサイト情報をLCD14に表示し、次に、「Fujiseek 時刻表」で、UI−ID=21(「A駅時刻表」)の擬似UI74をクリックする一連の操作情報である。この操作シーケンスを実行することにより、図16に示すASW画像データ76である「Fujiseek A駅時刻表」というサイト情報がLCD14に表示される。
【0072】
操作履歴学習部27は、携帯電話3から新たにユーザIDが入力されたときに、操作履歴データ71の操作履歴IDの中から、新たに入力されたのと同じユーザIDが対応付けられた操作履歴IDの検索を行う。例えば、ユーザIDとして「user1」が入力された場合、操作履歴学習部27によって、「user1」が対応付けられた「GGG」,「HHH」,「III」,「JJJ」の操作履歴IDが検索される。
【0073】
並び順制御部29は、操作履歴学習部27で検索された操作履歴IDの操作シーケンスを、新たに入力された現在地データを基準にして、距離が近い順に並べる。本実施形態では、「A駅前」から距離が近い順は、「A会社」、「B駅前」、「B市1丁目」となる。操作履歴ID「GGG」には「B駅前」が対応付けられ、同様に、操作履歴ID「HHH」には「A駅前」が、操作履歴ID「III」には「A会社内」が、操作履歴ID「JJJ」には「B市1丁目(user1の自宅)」がそれぞれ対応付けられている。例えば、ユーザIDとして「user1」が入力され、「A駅前」の現在地データが入力された場合、操作履歴ID「HHH」、「III」、「GGG」、「JJJ」の操作シーケンスの順に並べられる。
【0074】
図17に示すように、変換部25は、並び順制御部29によって距離が近い順に並べられた操作シーケンスを、携帯電話3のLCD14で表示可能な履歴一覧画像データ81に変換する。
【0075】
変換部25は、履歴一覧画像データ81に変換するとき、各操作シーケンスを、「番号(距離の近い順に1,2,3・・・)」、「操作内容(クリック、テキスト入力)」、「移動先」の順に簡易的に表示した簡易操作シーケンスを並べた履歴一覧画像データ81に変換する。この履歴一覧画像データ81は、携帯電話63に送信され、LCD14に表示される。この履歴一覧画像データ81には、「1.クリック。A駅時刻表ページに移動」,「2.クリック。ビジネスニュースページに移動」等の複数の疑似UI(履歴UI)82が重ねて表示される。各擬似UI82には、対応する操作履歴IDが付与されている。なお、LCD14に履歴一覧画像データ81及び疑似UI82を表示する制御は、第1実施形態において履歴一覧画像データ53及び疑似UI55をLCD14に表示する制御と同様に行われる。
【0076】
ユーザが操作部13を操作して、擬似UI82をクリックすると、このクリックされた疑似UI82に対応した操作履歴IDを示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される。中継サーバ4で操作履歴ID信号を受信すると、操作履歴学習部27は、操作履歴データ71の中から、受信した操作履歴IDと同じ操作履歴IDを検索する。そして、検索された操作履歴IDの操作シーケンスが実行される。
【0077】
次に、上記第2実施形態の作用について、図18のフローチャートを用いて説明を行う。先ず、携帯電話3が中継サーバ4と接続される(101)と、CPU16は、ユーザIDを中継サーバ4に送信するとともに、GPS算出部67によって現在地の位置データを算出させる(S102)。以降、(S103)〜(S108)は、第1実施形態の(S2)〜(S7)と同様なので、説明を省略する。本実施形態では、ユーザIDとして「user1」が入力され、「A駅前」の現在地データが入力された場合について説明を行う。
【0078】
携帯電話3は、擬似UI33をTW画像データ34の対応する箇所の上に重ねて表示させた(S108)後、GPS算出部67によって算出された現在地データ(「A駅前」)を、中継サーバ4に送信する(S109)。以降、(S110)〜(S121)は、第1実施形態の(S8)〜(S20)に似たステップなので、説明を簡略化する。
【0079】
操作履歴データ71内に、受信したユーザIDが対応付けられた操作シーケンスがある場合(S110でY)、並び順制御部29は、それらの操作シーケンスを、新たに入力された現在地データ(「A駅前」)を基準にして、距離の近い順に並べる(S111)。この場合、操作履歴ID「HHH」、「III」、「GGG」、「JJJ」の操作シーケンスの順に並べられる。変換部25は、距離の近い順に並べられた操作シーケンスを、履歴一覧画像データ81に変換し、この履歴一覧画像データ81と疑似UI表示用データとを、携帯電話3に送信する(S112)。これにより、過去に現在地に近い場所で実行した操作シーケンスが画像の上の方に表示されるから、その操作シーケンスを検索する手間が軽減される。
【0080】
携帯電話3は、疑似UI表示用データ及び履歴一覧画像データ81を中継サーバ4から受信する(S113)と、履歴一覧画像データ81をLCD14に表示させるとともに、疑似UI82を履歴一覧画像データ81の対応する箇所の上に重ねて表示させる(S114)。
【0081】
ユーザが操作部13を操作して、所望する操作履歴としての擬似UI82(例えば、「1.クリック。A駅時刻表ページに移動」)をクリックする(S115)と、操作された擬似UI82の操作履歴ID(HHH)を示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される(S116)。中継サーバ4は、操作履歴ID信号を受信する(S117)と、対応した操作履歴ID(HHH)の操作シーケンスを実行して、webページ(A駅時刻表webページ)を取得する(S118)。このA駅時刻表webページはASW画像データ76に変換され(S119)、このASW画像データ76は携帯電話3に送信される(S120)。
【0082】
携帯電話3は、受信したASW画像データ76をLCD14に表示する(S121)。以降、(S122)〜(S124)は、第1実施形態の(S21)〜(S23)と同様なので、説明を省略する。
【0083】
[第3実施形態]
図19〜及び図23に示す第3実施形態のwebページ閲覧システムでは、ユーザID及び操作情報の両方が対応付けられた操作履歴を、携帯電話3と中継サーバ4との接続時間に基づいた順に並べる。なお、システムを構成する部材は第1実施形態と同じものが用いられ、これらの構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0084】
図19に示すように、操作履歴学習部27は、操作履歴データ91を作成して操作履歴DB28に記憶する。操作履歴データ91は、操作履歴ID、ユーザ情報、操作シーケンスが対応付けられた複数の操作履歴情報から構成される。ユーザ情報は、ユーザIDと、ユーザグループと、携帯電話3を接続したときの時間データ(1時間単位)とから構成されている。ユーザID「user1」,「user2」は、「ユーザグループaaa」に属し、ユーザID「user3」は、「ユーザグループbbb」に属する。
【0085】
ユーザが、LCD14に表示されたTW画像データ34上で「タイムカード」という疑似UI33(UI−ID=5)にカーソルを合わせてクリックすると、図20に示すように、LCD14に、タイムカード用web画像データ(以下、「TCW画像データ」と称する)93が表示される。このTCW画像データ93には、出社時間入力用の「テキスト入力ボックス」である疑似UI(画像UI)94a、出社時間送信用の「送信ボタン」である疑似UI(画像UI)94b、退社時間入力用の「テキスト入力ボックス」である疑似UI(画像UI)94c、退社時間送信用の「送信ボタン」である疑似UI(画像UI)94dが重ねて表示される。なお、「タイムカード」という疑似UI33にカーソルを合わせてクリックしてから、LCD14にTCW画像データ93及び疑似UI94a〜94dを表示するまでの制御は、第1実施形態において擬似UI43及びNW画像データ44をLCD14に表示するまでの制御と同様に行われる。
【0086】
ユーザ(ユーザID「user1」)が、例えば退社時間入力用の疑似UI94cに「19:00」と入力し、退社時間送信用の疑似UI94dをクリックすると、疑似UI94c,94dのUI−ID、及び疑似UI94cに「19:00」と入力して疑似UI94dをクリックしたことを示すUI操作信号が携帯電話3から中継サーバ4に操作され、中継サーバ4は、受信したUI操作信号に基づいて、ユーザID「user1」の退社時間を「19:00」としてwebサーバ5のメモリ(図示せず)に記憶する。これと同時に、中継サーバ4は、webサーバ5から操作シーケンスを実行してタイムカード入力が完了した旨を示す入力完了webページを取得し、この入力完了webページを変換部25で入力完了web画像データ(以下、「PCW画像データ」と称する)96(図21参照)に変換した後に携帯電話3に送信する。
【0087】
図21に示すように、携帯電話3は、中継サーバ4から送信されたICW画像データ96をLCD14に表示させる。
【0088】
出社時間入力用の疑似UI94aはUI−ID=31が付与され、出社時間送信用の疑似UI94bはUI−ID=32が付与され、同様に、退社時間入力用の疑似UI94c、退社時間送信用の疑似UI94dは、UI−ID=33,34が付与されている。図19に示す操作履歴ID「MMM」の操作シーケンスは、先ず、「Fujiseek」というサイトで、UI−ID=5(「タイムカード」)の擬似UI33をクリックして、図20に示す擬似UI94a〜94dをTCW画像データ93に重ねた「Fujiseek タイムカード」というサイト情報をLCD14に表示し、次に、「Fujiseek タイムカード」で、UI−ID=33の退社時間入力用の疑似UI94cに「19:00」と入力し、UI−ID=34の出社時間送信用の疑似UI94dをクリックする一連の操作情報である。この操作シーケンスを実行することにより、中継サーバ4は、ユーザID「user1」の退社時間を「19:00」としてwebサーバ5のメモリに記憶し、図21に示すICW画像データ96である「Fujiseek タイムカード入力完了」というサイト情報がLCD14に表示される。
【0089】
操作履歴学習部27は、携帯電話3からユーザID及び第1操作情報が入力されたときに、操作履歴データ91の中から、入力されたユーザIDが属するユーザグループ及び第1操作情報の両方が対応付けられた操作履歴IDの検索を行う。例えば、ユーザIDとして「user1」が入力され、第1操作情報として「Fujiseek」のトップページで「タイムカード(UI−ID=5)」をクリック(以下、「タイムカードクリック」と称する)」が入力された場合、操作履歴学習部27によって、「user1」が属する「ユーザグループaaa」及び「タイムカードクリック」の両方が対応付けられた「MMM」,「NNN」,「OOO」,「PPP」,「QQQ」の操作履歴IDが検索される。操作履歴ID「RRR」は、「ユーザグループaaa」が対応付けられていないため、検索されない。なお、第1操作情報とは、インターネットモードに移行して「Fujiseek」のトップページが表示されてから、最初に行った操作情報である。
【0090】
並び順制御部29は、操作履歴学習部27で検索された操作履歴IDの操作シーケンスを、新たに携帯電話3が接続された時間を基準にして、時間が近い順に並べる。操作履歴ID「MMM」には「19:00〜20:00」が対応付けられ、同様に、操作履歴ID「NNN」には「20:00〜21:00」が、操作履歴ID「OOO」には「07:00〜08:00」が、操作履歴ID「PPP」には「09:00〜10:00」が、操作履歴ID「QQQ」には「21:00〜22:00」がそれぞれ対応付けられている。例えば、ユーザIDとして「user1」が入力され、第1操作情報として「タイムカードクリック」が入力され、新たに携帯電話3が接続された時間が「19:20」である場合、操作履歴ID「MMM」、「NNN」、「QQQ」、「PPP」、「OOO」の操作シーケンスの順に並べられる。
【0091】
図22に示すように、変換部25は、並び順制御部29によって時間の近い順に並べられた操作シーケンスを、携帯電話3のLCD14で表示可能な履歴一覧画像データ98に変換する。
【0092】
変換部25は、履歴一覧画像データ98に変換するとき、「番号(時間の近い順に1,2,3・・・)」、「操作内容(クリック)」、「移動先」、「操作内容(テキスト入力)」の順に簡易的に表示した簡易操作シーケンスを並べた履歴一覧画像データ98に変換する。この履歴一覧画像データ98は、携帯電話3に送信され、LCD14に表示される。この履歴一覧画像データ98には、「1.クリック。タイムカードページに移動。テキスト(退社時間)入力「19:00」」,「2.クリック。タイムカードページに移動。テキスト(退社時間)入力「20:00」」等の複数の疑似UI(履歴UI)99が重ねて表示される。各擬似UI99には、対応する操作履歴IDが付与されている。なお、LCD14に履歴一覧画像データ98及び疑似UI99を表示する制御は、第1実施形態において履歴一覧画像データ53及び疑似UI55をLCD14に表示するまでの制御と同様に行われる。
【0093】
ユーザが操作部13を操作して、擬似UI99(例えば、「1.クリック。タイムカードページに移動。テキスト(退社時間)入力「19:00」)をクリックすると、このクリックされた疑似UI99に対応した操作履歴ID(「MMM」)を示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される。中継サーバ4で操作履歴ID信号を受信すると、操作履歴学習部27は、操作履歴データ91の中から、受信した操作履歴IDと同じ操作履歴IDを検索する。そして、検索された操作履歴IDの操作シーケンスが実行される。
【0094】
次に、上記第3実施形態の作用について、図23のフローチャートを用いて説明を行う。先ず、携帯電話3が中継サーバ4と接続される(201)と、CPU16は、ユーザIDを中継サーバ4に送信する。以降、(S202)〜(S207)は、第1実施形態の(S2)〜(S7)と同様なので、説明を省略する。本実施形態では、新たに携帯電話3が接続された時間が「19:20」で、ユーザIDとして「user1」が入力され、第1操作情報として「タイムカードクリック」が入力された場合について説明を行う。
【0095】
携帯電話3で、擬似UI33をTW画像データ34の対応する箇所の上に重ねて表示させた(S207)後、ユーザが、LCD14に表示されたTW画像データ34上で「タイムカード」という疑似UI33(UI−ID=5)にカーソルを合わせてクリックすると、第1操作情報として「タイムカードクリック」が中継サーバ4に送信される(S208)。以降、(S209)〜(S220)は、第1実施形態の(S8)〜(S20)に似たステップなので、説明を簡略化する。
【0096】
操作履歴データ91に、受信したユーザID(「user1」)が属するユーザグループ(「ユーザグループaaa」)及び第1操作情報(「タイムカードクリック」)の両方が対応付けられた操作シーケンスがある場合(S209でY)、並び順制御部29は、それらの操作シーケンスを、新たに携帯電話3が接続された時間(「19:20」)を基準にして、時間の近い順に並べる(S210)。この場合、操作履歴ID「MMM」、「NNN」、「QQQ」、「PPP」、「OOO」の操作シーケンスの順に並べられる。
【0097】
変換部25は、時間の近い順に並べられた操作シーケンスを、履歴一覧画像データ98に変換し、この履歴一覧画像データ98と疑似UI表示用データとを、携帯電話3に送信する(S211)。これにより、過去に現時刻に近い時間に実行した操作シーケンスが、画像の上の方に表示されるから、その操作シーケンスを検索する手間が軽減される。
【0098】
携帯電話3は、疑似UI表示用データ及び履歴一覧画像データ98を中継サーバ4から受信する(S212でY)と、履歴一覧画像データ98をLCD14に表示させるとともに、疑似UI99を履歴一覧画像データ98の対応する箇所の上に重ねて表示させる(S213)。
【0099】
ユーザが操作部13を操作して、所望する操作履歴としての擬似UI97(例えば、「1.クリック。タイムカードページに移動。テキスト(退社時間)入力「19:00」)をクリックする(S214)と、操作された擬似UI97の操作履歴ID(MMM)を示す操作履歴ID信号が、携帯電話3から中継サーバ4に送信される(S215)。中継サーバ4は、操作履歴ID信号を受信する(S216)と、対応した操作履歴ID(MMM)の操作シーケンスを実行して、ユーザID「user1」の退社時間を「19:00」としてwebサーバ5のメモリに記憶するとともに、入力完了webページを取得する(S217)。この入力完了webページはICW画像データ96に変換され(S218)、このICW画像データ96は携帯電話3に送信される(S219)。
【0100】
携帯電話3は、受信したICW画像データ96をLCD14に表示する(S220)。以降、(S221)〜(S223)は、第1実施形態の(S21)〜(S23)と同様なので、説明を省略する。
【0101】
なお、図24に示すように、LCD14に表示する画像をトップページ(TW画像データ34)に戻すためのボタンを、履歴一覧画像データ53上に表示してもよい。この場合、「トップページに戻す」ボタンを画疑似UI55として履歴一覧画像データ53上に表示させるようにするデータを、疑似UI表示用データに含ませる。ユーザが操作部13を操作して「トップページに戻す」ボタンの擬似UI55をクリックすると、CPU16は、TW画像データ34をLCD14に表示する。これにより、操作履歴にないwebページの閲覧が可能となる。同様に、上記「トップページに戻す」ボタンの疑似UIを、第2,第3実施形態の各履歴一覧画像データ81,98上に表示してもよい。
【0102】
また、上記第3実施形態では、全ての操作シーケンスを履歴一覧画像データ98に変換しているが、接続された時間に応じて、変換する操作シーケンスを選択するようにしてもよい。例えば、接続時間との時間差が所定時間(例えば、6時間)以内の操作シーケンスを変換し、その他の操作シーケンス(接続時間との時間差が6時間を超えている操作シーケンス)は変換しないようにしてもよい。
【0103】
さらに、上記第3実施形態では、ユーザが、「タイムカード」という疑似UI33にカーソルを合わせてクリックすると、LCD14に、TCW画像データ93が表示されるようにしているが、「タイムカード」の疑似UI33をクリックすると、タイムカードを入力する会社を選択できるようにしてもよい。これにより、複数の会社に対して、タイムカード入力サービスを提供することができる。
【0104】
また、上記第1〜第3実施形態では、操作シーケンスを、操作回数の多い順、現在地に近い順、接続時間が近い順に並べているが、操作回数の少ない順、現在地に遠い順、接続場所の緯度が高い順、接続時間が遠い順に並べてもよい。
【0105】
さらに、操作回数、接続場所、接続時間のうちの少なくとも1つの情報に基づいた順に、操作履歴を並べればよく、いずれか2つの情報や3つ全ての情報に基づいた順に操作履歴を並べてもよい。さらに、接続した時期や曜日に基づいた順に操作履歴を並べてもよい。
【0106】
また、上記第1〜第3実施形態では、ユーザIDが入力される度に、並び順制御部によって並べられた操作シーケンスを、履歴一覧画像データに変換しているが、履歴一覧画像データをユーザID毎に予め作成し、操作履歴DBに記憶しておいてもよい。
【符号の説明】
【0107】
2 webページ閲覧システム
3 携帯電話
4 中継サーバ
5 webサーバ
6 インターネット
13 操作部
16 CPU(表示制御手段)
22 ユーザ管理・認証部
24 webページ取得部
25 変換部
26 通信制御部(サーバ送信制御手段)
27 操作履歴学習部(検索手段)(生成手段)
28 操作履歴DB
29 並び順制御部
30 トップwebページ
31 UI
32 UI表示用データ
33,43,74,94a〜94d, 疑似UI(画像UI)
51,71,91 操作履歴データ
53,81,98 履歴一覧画像データ
55,82,99 疑似UI(履歴UI)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作情報を入力する操作情報入力手段と、画像データを表示する表示器とを有する携帯端末と、
前記携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバと、を備え、
前記web画像データ及び画像UIを前記表示器に表示することにより、webページの閲覧及び前記操作情報入力手段による操作情報の入力をできるようにするwebページ閲覧システムにおいて、
前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索手段と、
前記検索手段で複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御手段と、
前記並び順制御手段によって並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換手段と、
前記検索手段によって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成手段と、
前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御手段と、を前記中継サーバに設け、
前記履歴一覧画像データ及び履歴UIを前記表示器に表示する表示制御手段を前記携帯端末に設けたことを特徴とするwebページ閲覧システム。
【請求項2】
前記検索手段は、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末から送信された前記端末情報及び操作情報の両方が対応付けられた操作履歴情報を検索することを特徴とする請求項1記載のwebページ閲覧システム。
【請求項3】
前記中継サーバには複数の携帯端末が接続可能であり、
前記履歴記憶手段は、前記操作履歴情報を前記複数の携帯端末それぞれの端末情報毎に分類して記憶することを特徴とする請求項1または2記載のwebページ閲覧システム。
【請求項4】
前記履歴記憶手段は、同一の端末情報を有する携帯端末から同一の操作情報が入力されたときにその回数をカウントし、カウントした回数情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、
前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記回数情報に基づいた順に並べることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、現在地の位置情報を取得する現在地情報取得手段を備え、前記現在地情報取得手段で取得された現在地情報を前記中継サーバに送信し、
前記履歴記憶手段は、前記携帯端末から送信された前記現在地情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、
前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記現在地情報に基づいた順に並べることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項6】
前記履歴記憶手段は、前記操作情報が入力された時間情報も対応付けた操作履歴情報を記憶し、
前記並び順制御手段は、前記検索手段で検索された操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況である前記時間情報に基づいた順に並べることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項7】
前記携帯端末は、前記操作情報入力手段により前記履歴UIを選択したときに、対応した操作情報を前記中継サーバに送信することを特徴とする請求項1ないし6いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項8】
前記中継サーバには複数の携帯端末が接続可能であり、
前記中継サーバは、前記複数の携帯端末を前記端末情報に基づいて複数のグループに分類し、
前記検索手段は、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、同じグループに属する携帯端末から送信された前記端末情報が対応付けられた操作履歴情報も検索することを特徴とする請求項1ないし7いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項9】
前記履歴画像変換手段は、前記操作履歴情報を簡易的に表示した簡易履歴情報を生成して、前記簡易履歴情報を前記履歴一覧画像データに変換することを特徴とする請求項1ないし8いずれか1つ記載のwebページ閲覧システム。
【請求項10】
操作情報を入力する操作情報入力手段と、画像データを表示する表示器とを有する携帯端末と、
前記携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバと、を備え、
前記web画像データ及び画像UIを前記表示器に表示することにより、webページの閲覧及び前記操作情報入力手段による操作情報の入力をできるようにするwebページ閲覧システムの制御方法において、
前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、
前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶ステップで記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップで複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御ステップと、
前記並び順制御ステップで並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換ステップと、
前記検索ステップによって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成ステップと、
前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御ステップと、
前記履歴一覧画像データ及び履歴UIを前記表示器に表示する表示制御ステップと、
を有することを特徴とするwebページ閲覧システムの制御方法。
【請求項11】
携帯端末から送信される端末情報に基づいて前記携帯端末のユーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証された携帯端末から送信される操作情報に基づいてwebサーバからwebページを取得する取得手段と、前記webページをweb画像データに変換するweb画像変換手段とを有し、前記webページに設けられたインターフェイスであるページUIと同等の機能を有する画像UIを前記web画像データ上に表示させるための画像UI表示用データを生成して、前記認証された携帯端末に前記web画像データ及び画像UI表示用データを送信する中継サーバにおいて、
前記端末情報と、前記認証手段で認証されてから接続を終了する直前までに前記携帯端末から送信された操作情報とを対応付けた操作履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
前記認証手段で認証されたときに、前記履歴記憶手段に記憶された操作履歴情報の中から、前記認証された携帯端末の端末情報が対応付けられた操作履歴情報を検索する検索手段と、
前記検索手段で複数の操作履歴情報が検索されたときに、前記検索された複数の操作履歴情報を、前記携帯端末と前記中継サーバとの通信状況に基づいた順に並べる並び順制御手段と、
前記並び順制御手段によって並べられた複数の操作履歴情報を、その並びのままで履歴一覧画像データに変換する履歴画像変換手段と、
前記検索手段によって検索された複数の操作履歴情報の各操作情報と同等の操作情報を入力する機能を有する複数の履歴UIを前記履歴一覧画像データ上に表示させるための履歴UI表示用データを生成する生成手段と、
前記履歴一覧画像データ及び履歴UI表示用データを前記認証された携帯端末に送信するサーバ送信制御手段と、
を備えたことを特徴とする中継サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−141617(P2011−141617A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−672(P2010−672)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】