説明

α,β−不飽和イミン化合物及びその有害生物防除用途

【課題】有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】下記式(I)〔式中、p、qおよびrは0〜5の整数を表し、X1、X2およびX3は独立して、置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、−OR1、−SR1、−N(R2)R1、−N(R2)C(=O)R3、−C(=O)OR1、−C(=O)N(R2)R3、置換されていてもよいフェニル基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表し、R1は置換されていてもよいC1〜C5鎖式炭化水素基を表し、R2はC1〜C5鎖式炭化水素基または水素原子を表し、R3は群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基または水素原子を表す。〕で示されるα,β−不飽和イミン化合物は、有害生物に優れた防除効力を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)

〔式中、Aは(X2)qで置換されているフェニル基、ハロゲン原子もしくはC1〜C5アルキル基で置換されていてもよい芳香族へテロ環基{但し、該芳香族ヘテロ環基は環内の炭素原子が上記式(I)で示される化合物のイミノ基上の炭素原子と結合する。}、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基、または、ハロゲン原子もしくはC1〜C5アルキル基で置換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基を表し、
Rはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基または水素原子を表し、
p、qおよびrは0〜5の整数を表し、
pが2以上の場合は各X1は相異なっていてもよく、qが2以上の場合は各X2は相異なっていてもよく、rが2以上の場合は各X3は相異なっていてもよい;
1、X2およびX3は独立して、群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、−OR1、−SR1、−N(R2)R1、−N(R2)C(=O)R3、−C(=O)OR1、−C(=O)N(R2)R1、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を表すか、あるいは、
pが2以上の場合は2つのX1が一緒になって、qが2以上の場合は2つのX2が一緒になって、rが2以上の場合は2つのX3が一緒になって、それぞれ、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C5ポリメチレン基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいプロペン−1,3−ジイル基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基またはメチレンジオキシ基を表し、
1は群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C5鎖式炭化水素基を表し、
2はC1〜C5鎖式炭化水素基または水素原子を表し、
3は群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基または水素原子を表す。
群A:C1〜C5アルキルオキシ基、C1〜C5アルキルチオ基およびハロゲン原子からなる群;
群B:C1〜C6アルキル基、C1〜C5アルキルオキシ基、C1〜C5アルキルチオ基およびハロゲン原子からなる群。〕
で示されるα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項2】
式(I)において、Aが(X2)qで置換されているフェニル基、ハロゲン原子もしくはメチル基で置換されていてもよい5〜6員の芳香族へテロ環基{但し、該芳香族ヘテロ環基は環内の炭素原子が上記式(I)で示される化合物のイミノ基上の炭素原子と結合する。}、C1〜C5アルキル基、または、C1〜C5アルキル基で置換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基であり、Rが水素原子である請求項1記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項3】
式(I)において、Aが(X2)qで置換されているフェニル基であり、Rが水素原子である請求項1記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項4】
式(I)において、X1、X2およびX3が独立して、群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、−OR1、−SR1、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子であるか、あるいは、
pが2以上、qが2以上、または、rが2以上である場合、2つのX1、2つのX2または2つのX3が一緒になって、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C5ポリメチレン基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいプロペン−1,3−ジイル基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基またはメチレンジオキシ基である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項5】
式(I)において、X1、X2およびX3が独立して、群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、群Bより選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、−OR1、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子であるか、あるいは、
pが2以上、qが2以上、または、rが2以上である場合、2つのX1、2つのX2または2つのX3が一緒になって、C2〜C5ポリメチレン基、プロペン−1,3−ジイル基、または1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基であり、
1が群Aより選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項6】
式(I)において、X1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項7】
式(I)において、X2がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、フェニル基{該フェニル基はC1〜C6アルキル基、C1〜C5アルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}、ニトロ基またはハロゲン原子である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項8】
式(I)において、X3がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、フェニル基{該フェニル基はC1〜C6アルキル基、C1〜C5アルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}またはハロゲン原子であるか、2つのX3が一緒になったC2〜C5ポリメチレン基である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項9】
式(I)において、X1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子であり、X2がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、フェニル基{該フェニル基はC1〜C5アルキル基、C1〜C5アルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}、ニトロ基またはハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキルオキシ基、フェニル基{該フェニル基はC1〜C5アルキル基、C1〜C5アルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}またはハロゲン原子であるか、2つのX3が一緒になったC2〜C5ポリメチレン基である請求項1〜3のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項10】
式(I)において、p、qおよびrが0〜2の整数である請求項1〜9のいずれか記載のα,β−不飽和イミン化合物。
【請求項11】
有害生物を防除するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載されるα,β−不飽和イミン化合物の使用。
【請求項12】
有害生物防除剤の製造のための、請求項1〜10のいずれか1項に記載されるα,β−不飽和イミン化合物の使用。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか1項に記載されるα,β−不飽和イミン化合物を有害生物または有害生物の生息場所に施用する有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2009−108051(P2009−108051A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263748(P2008−263748)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】