説明

げっ歯動物を捕獲する生け捕り罠

齧歯動物を捕獲する生け捕り罠(100)を提供する。生け捕り罠は、内部空間と、少なくとも一つの開口部(106)とを有するハウジングを含み、少なくとも一つの開口部を通って齧歯動物がハウジングの内部空間に入る。生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、生け捕り罠内に配置可能である第1の罠機構(108)が設けられている。第1の罠機構と異なり、生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、生け捕り罠内に配置可能である第2の罠機構が設けられている。生け捕り罠及び罠機構は、第1及び第2の罠機構を生け捕り罠内で交換可能に使用することを可能にするため、第1及び第2のそれぞれの罠機構を各々生け捕り罠内に選択的に解放可能に固定されるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般的に、本発明は、げっ歯(齧歯)動物を生きたまま捕獲する罠に関する。
【背景技術】
【0002】
生け捕り罠は、齧歯動物、一般的に、ハツカネズミを囲い内で、齧歯動物を毒殺し、又は、直ちに殺害することなく、捕獲するように設計されている。一般的に、このような罠は、齧歯動物がランプ上を移動する時、齧歯動物の後ろで閉まるランプ及び罠扉の形態をとる罠機構を含む。ハウジングは、対象としない動物(例えば、犬、猫)、及び、権限のない個人(例えば、子供)に、罠の内部にアクセスさせないように設計されている。また、齧歯動物が、罠内で捕獲された後、齧歯動物の動きを制限するため、幾つかの罠は、粘着板又は他の接着剤を罠の床上に有することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これら従来技術の生け捕り罠に関連する一つの欠点には、罠に入った齧歯動物が、ランプの下に移動し、(例えば、粘着板により)身動きできなくなるか、又は、ランプの下で死ぬという傾向がある。このことは、ランプの更なる動作を妨げ、従って、更なる齧歯動物が罠内に入ることができず、捕獲されなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面において、齧歯動物を捕獲する生け捕り罠を提供する。生け捕り罠は、内部空間と、少なくとも一つの開口部とを有するハウジングを備え、少なくとも一つの開口部を通って齧歯動物がハウジングの内部空間に入る。生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、生け捕り罠内に配置可能である第1の罠機構が設けられている。第1の罠機構と異なり、生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、生け捕り罠内に配置可能である第2の罠機構が設けられている。生け捕り罠及び罠機構は、第1及び第2の罠機構を生け捕り罠内で交換可能に使用することを可能にするため、第1及び第2のそれぞれの罠機構を各々生け捕り罠内に選択的に解放可能に固定されるように構成されている。
【0005】
別の側面において、齧歯動物を捕獲する生け捕り罠を提供する。生け捕り罠は、内部空間と、内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を有する底部と、少なくとも一つの進入開口部とを有するハウジングを備え、少なくとも一つの進入開口部を通って齧歯動物がハウジングの内部空間に入る。少なくとも一つの罠機構は、ハウジングに入った齧歯動物がハウジングから抜け出ないようにするため、ハウジングの内部空間内に配置されている。ブリッジ組立体は、ハウジングの内部空間内に配置されている。ブリッジ組立体は、ハウジングの底部の内側表面より上で離間され、ハウジングの底部の内側表面より上で少なくとも一つの罠機構を支持するように構成されたプラットホームを含む。ブリッジ組立体は、齧歯動物が罠機構から抜け出して、ブリッジ組立体及び少なくとも一つの罠機構の一つからハウジングの底部の内側表面に降りることを可能にするように、ハウジングの底部の全部未満の内側表面より上に延在する。
【0006】
更なる別の側面において、齧歯動物を捕獲する生け捕り罠を提供する。生け捕り罠は、内部空間と、内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を有する底部パネルと、底部パネルから上へ延在する少なくとも一つの直立壁と、少なくとも一つの進入開口部とを有するハウジングを備え、少なくとも一つの進入開口部を通って齧歯動物がハウジングの内部空間に入る。ハウジングは、少なくとも一つの進入開口部から分離し、底部パネル及び少なくとも一つの直立壁の少なくとも一つに配置された少なくとも一つの検査部材を有する。少なくとも一つの検査部材は、ハウジングの内部空間を見ることを可能にするように構成されている。少なくとも一つの罠機構は、ハウジングに入った齧歯動物がハウジングから抜け出ないようにするため、ハウジングの内部空間内に配置されている。
【0007】
更に別の側面において、齧歯動物を捕獲する生け捕り罠を提供する。生け捕り罠は、内部空間を有するハウジングを備え、ハウジングは、ハウジングの内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を含む底部パネルと、齧歯動物が生け捕り罠に入る少なくとも一つの進入開口部とを有し、底部パネルは、アクセス開口部と、生け捕り罠の使用のための閉鎖位置、及び、生け捕り罠のサービス提供のための開放位置の間で配置可能であるアクセスパネルとを含む。齧歯動物を生け捕り罠内で捕獲するため、生け捕り罠内に解放可能に配置可能である罠機構が設けられている。罠機構は、アクセスパネルの開放位置において罠機構へのアクセスを可能にするため、アクセス開口部に充分近接してハウジングの内部空間内に配置されている。
【0008】
また更に別の側面において、齧歯動物を捕獲する生け捕り罠を提供する。生け捕り罠は、内部空間を有するハウジングを備え、ハウジングは、上部と、ハウジングの内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を含む底部パネルと、齧歯動物が生け捕り罠に入る少なくとも一つの進入開口部とを有する。ハウジングは、齧歯動物が生け捕り罠内で捕獲される罠部分と、罠部分と開放的に連通し、罠部分から外方へ延在する入口部分とを備える。ハウジングの進入開口部は、ハウジングの入口部分にある。罠機構は、生け捕り罠の進入開口部と離間する関係で、ハウジングの入口部分内に少なくとも部分的に配置されている。生け捕り罠内で捕獲された齧歯動物が、罠から逃れるために罠機構を操作しないようにするため、ハウジングは、入口部分においてハウジングの上部から垂下し、入口部分に沿って、長手方向に互いに離間する関係に配置された複数の遮断部材を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】閉鎖構成にある生け捕り罠の一実施形態の斜視図である。
【図2】開放構成にある生け捕り罠の斜視図である。
【図3】図1の生け捕り罠の上面図である。
【図4】図1の生け捕り罠の底面図である。
【図5】図1の生け捕り罠の左側面図である。
【図6】罠が罠の開放構成で示され、生け捕り罠の罠機構がランプ及び罠扉組立体の形態をとる、生け捕り罠の第2実施形態の斜視図である。
【図7】図3の7‐7線に沿って断面とした断面図である。
【図8】罠が罠の開放構成で示され、生け捕り罠の罠機構が一対の揺動扉の形態をとる、生け捕り罠の第3実施形態の斜視図である。
【図9】図8の生け捕り罠の長手方向断面図である。
【図10】図8の生け捕り罠の揺動扉罠機構の斜視図である。
【図11】罠が罠の開放構成で示され、生け捕り罠の罠機構が漏斗の形態をとる、生け捕り罠の第4実施形態の斜視図である。
【図12】図11の生け捕り罠の長手方向断面図である。
【図13】図11の生け捕り罠の漏斗罠機構の斜視図である。
【図14】開放構成にある生け捕り罠の第5実施形態の斜視図である。
【図15】図14の生け捕り罠の上面図である。
【図16】図15の16‐16線に沿って断面とした断面図である。
【図17】図14の生け捕り罠の背面図である。
【図18】生け捕り罠の第6実施形態の背面図である。
【図19】生け捕り罠の第7実施形態の背面図である。
【図20】図1及び図38の齧歯動物管理ステーションを用いる生け捕り罠の別の実施形態の斜視図である。
【図21】この実施形態の生け捕り罠の上面図である。
【図22】この実施形態の生け捕り罠の正面図である。
【図23】図58の59‐59線に沿って断面とした断面図である。
【図24】罠機構が配置された別の実施形態を用いる図56の生け捕り罠の斜視図である。
【図25】この実施形態の生け捕り罠の正面図である。
【図26】図61の62‐62線に沿って断面とした断面図である。
【図27】罠機構が配置された別の実施形態を用いる図56の生け捕り罠の斜視図である。
【図28】この実施形態の生け捕り罠の正面図である。
【図29】図64の65‐65線に沿って断面とした断面図である。
【図30】図56の生け捕り罠の背面斜視図である。
【図31】この実施形態の生け捕り罠の背面図である。
【図32】この実施形態の生け捕り罠の右側面図である。
【図33】図56の生け捕り罠の底部部分の斜視図である。
【図34】この底部部分の上面図である。
【図35】この底部部分の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面、特に、図1を参照すると、生け捕り罠の一実施形態は、全体として100で示されている。生け捕り罠100は、蓋102及び基部104と、罠の内部室又は空間109とを備える多面構造である。蓋102及び基部104が相まって、広くは、罠の前部、後部、上部、底部及び長手方向対向側面を画成する。少なくとも一つ、より適切には、二つの開口部106は、内部室109にアクセスするため、内部室109と開放的に連通するように形成されている。図示の実施形態では、例えば、長手方向に対向する一対の切欠きは、蓋102に形成され、これにより、(基部104に蓋を閉める)罠の閉鎖構成において、切欠き及び基部104が、広くは罠の進入開口部106を画成する。幾つかの実施形態では、餌を生け捕り罠100内に配置して、齧歯動物を罠に引き寄せることができる。
【0011】
図示の蓋102は、罠の閉鎖構成において、広くは生け捕り罠100の上部を画成する上部103と、広くは罠の前部を画成する前部105と、広くは罠の側面を画成する長手方向対向側面107とを有する。基部104は、広くは罠100の底部を画成する底部パネル118と、広くは罠の後部を画成する直立(例えば、垂直な)後部壁120とを有する。蓋102の上部103は、基部104の後部壁120の上部に適切に蝶着されて、罠の内部室109にアクセス可能である罠の開放構成(図2)と、罠の閉鎖構成(図1)との間で蓋102の枢動動作を可能にする。罠の開放構成において罠100の内部室109にアクセスすることは、例えば、限定するものではないが、罠を検査し、罠機構を交換し又は置換し、罠機構を改良し、捕獲された齧歯動物を除去し、罠から残骸を片付けるメンテナンスを可能にする。
【0012】
図示の実施形態では、蓋102は、例えば、材料の連続片が蓋及び基部を接続するリビング蝶番114により基部104に蝶着されている。しかしながら、機械的な蝶番又は他の適切な蝶番構成を用いて、サービス提供中、蓋102が紛失しないように、蓋102及び基部104の接続を維持しながら、罠の開放構成と閉鎖構成との間で蓋102の枢動動作を可能にすることができることは理解されよう。また、蓋102は、蝶番114以外により基部104に取り付けられることができ、本発明の範囲内にとどまることができることは理解されよう。他の実施形態では、本発明の範囲から逸脱することなく、蓋102を基部104から完全に分離することができる。その代わりに、生け捕り罠100の後部を、蓋の上部から垂下する後部パネル(図示せず)により画成することができ、これにより、基部は、代わりに、直立壁の無い比較的平坦なパネルを備えると更に考えられる。このことは、障害物がない比較的平坦な表面をもたらし、従って、生け捕り罠100から残骸を簡単に除去し易くする。
【0013】
一実施形態によれば、基部104及び蓋102は、プラスチック材料から適切に構成されている。特に適切な実施形態では、蓋102及び基部104は、熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材料から部品を製造するのに用いられる射出成形法で一体化して形成される。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、蓋102及び基部104を金属又は他の適切な材料から構成することができ、蓋及び基部を互いに異なる材料から構成することができることは理解されよう。
【0014】
図示の実施形態では、生け捕り罠100の閉鎖構成において、蓋102は、蓋102と基部104との間の蝶着接続以外で基部104に解放可能に固定されている。ラッチ式固定システムは、蓋102の前部端に沿って互いに離間する複数のラッチ戻り止め110を備える。一般的に、ラッチ戻り止めが、図1及び図4に示されるように、底部パネル118の底面に対してラッチするように、受取スロット112は、罠100の閉鎖構成において、底部パネル118を介して戻り止めを受け取るため、戻り止め110に対応して底部パネル118内に配置される。一般的に、蓋の前部を基部104に対して内方へ(例えば、後部壁120に向かって)押し、戻り止め110を底部パネル118から外し、スロット112を通って戻り止めを後ろへ移動させることにより、蓋102を開けることができる。蓋を基部から分離しないで、生け捕り罠100の内部の検査を容易にするために、基部に蓋が閉められている時、戻り止め110間の間隔は、開口部を画成する。これらの開口部を通して技術者は、生け捕り罠100の内部を見ることができ、これにより、齧歯動物又は他の有害動物が生け捕り罠内で捕獲されたかを判断する。更に、開口部は、捕獲された齧歯動物から放出されたフェロモン、誘引物質、又は他の臭気が、生け捕り罠100の内部から生け捕り罠の周辺領域へ伝わることを可能にする。
【0015】
基部の底部パネル118及び後部壁120は、例えば、底部パネル118及び後部壁120を単一部品として成形することにより、一体化して適切に形成される。しかし、その代わりに、底部パネル118及び後部壁120を別々に形成し、任意の適切な取付技術により互いに結合することができる。動作中、底部パネル118は、下層表面に対してほぼ水平な位置に配置され、後部壁120は、壁又は他の直立表面に垂直であり、対接する。後部壁120及び底部パネル118は、ほぼ等しい長さを有する。
【0016】
ブリッジ組立体121は、罠の罠機構を罠の底部パネルより上で支持するため、後部壁120に隣接して底部パネル118上に着座されている。ブリッジ組立体121は、基部104の底部パネル118から上方へ延在する外側パネル119と、外側パネルと対向かつ離間する関係にあり、長手方向に離間する一対の内側パネル122と、長手方向に互いに離間し、ブリッジ組立体の内側パネルのそれぞれ一つを外側パネルに各々相互接続する一対の傾斜124とを備える。内側パネル122、外側パネル119及び傾斜124を含むブリッジ組立体121は、生け捕り罠の内部室内の底部パネル118の内側表面(広くは、罠100の床)より上に隆起したプラットホーム126と、本明細書で後に更に詳述されるように、一つ以上の罠機構とを支持する。
【0017】
特に、内側パネル122の各々は、一連の開口部(図2)と、後方(すなわち、後部壁120)に面する内側パネル122の表面に配置された溝(図示せず)とを有する。対応の開口部123及び溝125のセットは、図2に示されるように、外側パネル119に形成され、様々な罠機構を生け捕り罠100内に組入れ、生け捕り罠100から取り外すモジュール交換を可能にする。プラットホーム126は、対向する傾斜124の各々から延在し、生け捕り罠100の幅にわたる。プラットホームは、例えば、ブリッジ組立体121に静置し、又は、ブリッジ組立体121に解放可能に装着されることによりブリッジ組立体121から適切に取り外すことができて、様々なプラットホーム126の設計を交換することを可能にする。生け捕り罠から結合除去し、又は、生け捕り罠内に配置するため、異なる生け捕り罠機構を、以下で論じられるように、プラットホームに挿入することができ、又は、プラットホームと一体化して形成することができる。このように、異なる生け捕り罠機構及び対応のプラットホームを容易に挿入することができ、生け捕り罠100から取り外すことができる。更に、幾つかの実施形態では、罠に入った齧歯動物が、生け捕り罠機構108を通過した後、落下し、又は、罠の床に直接歩いて行くように、プラットホーム126を省くことができる。その上、幾つかの実施形態では、プラットホームは、ブリッジ組立体121に配置された生け捕り罠機構108の全部又は一部の下に配置された一対の窓180を有することができる。一対の窓180は、齧歯動物が一対の窓180を通過することができるように寸法設定され形状化されている。従って、齧歯動物は、生け捕り罠機構108とプラットホーム126との間で移動することができず、生け捕り罠機構の動作を妨げない。
【0018】
長手方向に対向する傾斜124、又は、階段のような他の適切なガイド構造は、プラットホーム126の対向端に配置されている。特に、傾斜124は、それぞれの進入開口部106付近の底部パネル118から上方のプラットホーム126に通じ、これにより、進入開口部106から生け捕り罠100に入った齧歯動物は、傾斜を上ってプラットホーム126まで誘導される。プラットホームが省かれた場合、傾斜124は、齧歯動物を罠機構108に直接誘導する。内側パネル122は、外側パネル119、及び、生け捕り罠の閉鎖構成においてブリッジ組立体121に近接する蓋102と共に、齧歯動物が、傾斜124を上る方向以外の方向に移動しないようにする。
【0019】
図2に示されるように、プラットホーム126は、基部の底部パネル118の内側表面より上に、ほぼ長手方向に後部壁120の長さ延在する。長手方向の空隙は、プラットホーム126が罠室109に開放された内側パネル122間に設けられ、この空隙において、齧歯動物は、底部パネル118に降り、生け捕り罠内で捕獲されることになる。幾つかの実施形態では、プラットホーム126は、後部壁120に対して外方へ、後部壁120から基部104の底部パネル118の前部端までの距離の約半分延在する。しかしながら、この距離は、生け捕り罠100の所望な寸法に応じて変化できることは理解されよう。また、齧歯動物が、内側パネル122間の空隙においてプラットホームから降りる代わりに、プラットホームの開口部を通って罠の床に降りることができるように、一つ以上の開口部をプラットホーム126に形成することができると考えられる。粘着板のような接着パッド128は、底部パネル118の内側表面の少なくとも一部分、より適切には、大部分を被覆して、罠室109内での齧歯動物の動きを阻止する。特定の一実施形態では、齧歯動物は、プラットホームとは反対側に自由に移動することができ、その後、一旦、プラットホームから離れると、移動性を低下するように、接着パッド128は、プラットホーム126とはほぼ反対側の罠室の領域を被覆し、これにより、齧歯動物がプラットホームの下で動けなくならないようにする。
【0020】
他の実施形態では、接着パッド128は、プラットホーム126の下にある底部パネル118の部分を被覆することができる。適切には、接着パッド128は、底部パネル118の内側表面に対して非接着性であり、従って、置換のため、接着パッド128を罠100から容易に取り外せる。接着パッド128を塗布するのに用いられる接着剤は、パッドと接触する齧歯動物をしっかりと固着するのに適切な組成を有する。本発明の実施形態に従って、異なる種類の接着剤及び粘着剤を用いることができる。更に、本発明の幾つかの実施形態は、接着パッド128を実装しなくてもよい。パッドガイド130は、接着パッドを底部パネル118上に適切に位置付けるように底部パネル118上に配置されている。パッド128の側方の動きが、罠内でほとんど制約されるように、パッドガイド130は、接着パッド128の幅とほぼ同じ距離離間されている。接着パッド128が、部分的にプラットホーム126の下に存在する時、著しい空間の節約が実現される。齧歯動物が、生け捕り罠機構108及びブリッジ組立体121から抜け出ると、以下で説明されるように、齧歯動物は、接着パッド128と接触する。
【0021】
実施形態が、プラットホーム126を利用するか否かにかかわらず、実施形態に共通して、増大した力を用いて齧歯動物が接着パッド128と接触する。この増大は、生け捕り罠機構108又はプラットホーム126から接着パッド128に抜け出るか又は落下する時に齧歯動物が体験する落下又は下方への動きから生じる。下方への動きの結果、齧歯動物が、より大きい力で接着パッド128と接触し、従って、齧歯動物と接着パッドとの間の固着を改善する。齧歯動物は、接着パッド128をそっと歩くことができない(例えば、齧歯動物は、接着パッドと接触した後、接着パッド128から後退することができない)。
【0022】
蓋102は、蓋の側面を蓋の上部に接続する一体化して形成された側方ウェブ116を含む。(蓋が閉じられた)罠の閉鎖構成では、生け捕り罠100内のプラットホーム126に沿って進入開口部106から斜面124の上へ延在する通路を更に形成するため、ウェブ116は、基部104の底部パネル118の内側表面とわずかに離間する関係で延在する。代替の実施形態では、蓋が閉じられた時、通路を形成し易くするため、適切なウェブ又は他のパネル構造体を蓋102から分離して形成することができ、蓋102に取り付けることができる。しかも、ウェブ116は、蓋102の構造的剛性を増大させる。蓋は、蓋102の内側表面から垂下する複数のリブ132を更に含む。これらリブ132を、内部パネル116のように、蓋102と一体化して形成することができ、又は、その代わりに、別個片として作製することができ、蓋102の内側表面に取り付けることができる。リブ132は、構造的剛性を蓋102に加える。
【0023】
図3の上面図から分かるように、基部104及び蓋102の長さ及び幅は、ほぼ類似する。しかし、蓋102又は基部104のどちらかは、実施形態の範囲から逸脱することなく、わずかに大きいか又は小さい長さ又は幅を有することができる。図4の正面図及び図5の側面図から分かるように、生け捕り罠100の高さが、罠の前部に向かって減少するにつれて、生け捕り罠100の高さは、長さ及び幅にわたって変化することができる。蓋102のこの傾斜外形は、蓋102の表面からの水、氷又は雪を排水し易くし、従って、水、氷又は雪が停滞しないようにする。更に、傾斜外形は、罠の構造的強度を増大させ、落下物をそらせる可能性が高いので、落下物による損傷への耐性を増大させる。
【0024】
齧歯動物を生け捕り罠100の罠室内で捕獲する様々な適切な罠機構は、本発明の様々な実施形態に従って考えられる。例えば、図6及び図7に示される一実施形態では、一対のランプ型罠機構142は、生け捕り罠100内に設けられている。図6の左側に描かれているランプ型罠機構142は、齧歯動物が罠機構と接触する前である非ばね作用位置にある。右側の罠機構142は、齧歯動物が出口端143に向かって機構を歩き続ける時に生じるばね作用位置にある。各ランプ型罠機構142は、プラットホームのそれぞれの端付近の内側パネル122と外側パネルとの間でプラットホーム126に沿って長手方向に延在するランプ144を備える。ランプ144は、進入開口部106に最も近い進入端141と、進入開口部から離れた出口端143とを有する。ランプ144は、図6の左側の罠により示された位置と、図6の右側の罠により示された位置との間で枢動動作するようにプラットホーム126上に装着されている。罠扉140は、適切な枢動ピン145により、ランプのほぼ進入端141付近のブリッジ組立体121上に枢動可能に装着されている。この枢動ピン145は、図6から最も良く分かるように、ブリッジ組立体の内側パネル122及び外側パネル119の一組の対応の開口部147内に着座する。ばね、錘又は他の装置(図示せず)は、図6の左側に示されるように、ランプ144が、ランプ144の進入端141から出口端143まで上方へ傾斜する位置にランプを付勢するのに用いられる。この位置では、罠に入った齧歯動物が、罠扉を渡ってランプに進むことができるように、罠扉140は、ランプ144に対してほぼ平坦になる。
【0025】
齧歯動物が、罠扉140を通り過ぎて進むにつれて、齧歯動物の体重によりランプ144は下方へ枢動する(すなわち、出口端を下方へ枢動させる)。ランプ144のこの枢動は、図6及び図7の右側に示されるように、ランプの進入端141を上昇させ、直立位置まで、ピン145を中心として枢動するように罠扉140を押し、従って、齧歯動物が、向きを変えて罠から抜け出ないようにする。罠扉が、直立位置に移動すると、蓋から垂下するリブ132の一つは、罠扉の停止部として作用する。従って、齧歯動物は、ランプに沿ってプラットホーム126(又は、プラットホームが省かれた場合、床)を更に進み続けなければならない。齧歯動物が、ランプ144から離れた後、ランプは、最初の位置に戻り、罠扉140は、再び、ランプに対してほぼ平坦になる。その後、齧歯動物は、プラットホーム126から接着パッド138に降りる。接着パッド138は、罠室109内の基部の底部パネル118を被覆して、齧歯動物の更なる動きを阻止する。
【0026】
前述されたように、他の実施形態では、一つ以上の開口部(図示せず)を、各ランプ144の出口端143に隣接してプラットホーム126内に存在させることができ、これにより、齧歯動物が、ランプの出口端から歩いて行くと、齧歯動物は、プラットホーム126の開口部を通って降り、接着パッド128と接触することできる。例えば、齧歯動物は、ランプ144の出口端143から進み、プラットホームを渡って、プラットホーム126の対向側のランプに向かって進み続ける。別の齧歯動物が、プラットホーム126の対向側に存在しないと仮定すると、齧歯動物は、開口部と接触し、従って、開口部を通って、プラットホームの下に配置された接着パッド138に落下し又は降りる。従って、齧歯動物が、プラットホーム126の開口部を通って落下することにより、齧歯動物は、ランプ144の下に留まることができず、齧歯動物がしようとする動作を防止する。
【0027】
他の実施形態では、接着パッド138を用いなくてもよい。この場合、齧歯動物は、ランプから進んできた後、プラットホーム126に形成された孔を通って落下し又は降り、その後、生け捕り罠100内で邪魔されずに自由に移動できる。或いはまた、プラットホーム126を用いなくてもよい。このような実施形態では、齧歯動物は、ランプ144の出口端143から進んできた後、生け捕り罠100の床に落下する。
【0028】
図8〜図10は、本明細書中、揺動扉罠機構151と称する別の罠機構を示す。揺動扉罠機構151は、枢動ピン156により枢動可能に支持された揺動扉152を備える。枢動ピン156は、図8から最も良く分かるように、内側パネル122及び後部壁120の対応の開口部153内に着座する。揺動扉152は、揺動扉の幅にわたって揺動扉に形成されたスロットを含むことができ、これにより、光若しくは臭気がスロットを通して容易に伝わることを可能にし、又は、揺動扉は、ほぼ一体的な構造を有することができる。図10に示される実施形態のように、枢動ピン156は、揺動扉の上部にある管状部材を通って延在する細長状ピン、又は、揺動扉の上部から外方へ長手方向に延在する小塊を備えることができる。図9の右側に示されるように、枢動ピン156が着座する開口部153は、蓋が閉じられた時、蓋102に近接する適切な高さにあり、これにより、齧歯動物が、扉を通った後、齧歯動物は、揺動扉152の上部を乗り越えて戻ることができない。また、揺動扉152の長さは、プラットホームより上で枢動ピン156の高さよりも長くなるように適切に寸法設定され、これにより、揺動扉152は、最初の位置において、図9の右側に示されるように、扉152のわずかに角度のある方向で罠のプラットホームと接触する。このように、扉152は、最初の位置から一方向にのみ、すなわち、罠の内部室に向かって内方へ揺動することができる。図示の実施形態では、揺動扉152は、揺動扉152の自由端及び表面に沿って配置された歯158も有する。幾つかの実施形態(図示せず)では、揺動扉152は、揺動扉に形成されたスロットを有することができる。
【0029】
齧歯動物が、揺動扉罠機構151を有する生け捕り罠に入ると、齧歯動物は、揺動扉152と接触し、枢動ピン156を中心として揺動扉152を上方へ回転させる。齧歯動物が、揺動扉152の下を通っている間、罠から後退しようとすると、揺動扉152の自由端にある歯158は、齧歯動物を噛み込んで、このような後方への動きを抑制する。齧歯動物が揺動扉152を通過した後、扉は、枢動して最初の状態に戻り、従って、齧歯動物によるいかなる後退も遮断する。
【0030】
図8及び図9に示される実施形態では、揺動扉152の前に配置された付加的な揺動扉150を設けることができる。付加的な揺動扉150は、揺動扉152と同じ構造、又は、異なる構造を有することができる。このような実施形態では、付加的な揺動扉150は歯を有さない。しかし、他の実施形態では、付加的な揺動扉150は歯を有することができる。付加的な揺動扉150は、足154をも備え、足154は、付加的な揺動扉150が罠の床上に完全に静置しないようにし、これにより、齧歯動物が、付加的な揺動扉150の下を覗き込むことを可能にする。齧歯動物が、付加的な揺動扉150の下を通ると、齧歯動物は、付加的な揺動扉150と接触し、幾つかの実施形態によれば、付加的な揺動扉の自由端に歯が存在しないので、齧歯動物は、罠から容易に後退することができる。齧歯動物は、齧歯動物が後退できるこの付加的な揺動扉150に促され、従って、揺動扉152である次の扉を通って進み続けるように促される。更に、齧歯動物が促されて、付加的な揺動扉150を押し開くことができるので、同様に、齧歯動物は、揺動扉150を押し開くことができる。
【0031】
次に図11〜図13を参照すると、第3の罠機構が示され、本明細書中、漏斗160を備える漏斗罠機構161と称する。漏斗160は、内側パネルと後部壁120との間のプラットホームに沿った通路に着座する。カラー163は、漏斗160を取り囲み(すなわち、漏斗160から外方へ延在し)、カラー163の幅は、内側パネル122及び後部壁120に配置された対向溝内にカラー163が着座して、漏斗をプラットホーム126上に適切に位置付けし保持するように寸法設定されている。或いはまた、漏斗罠をプラットホーム126、ブリッジ組立体121の内側及び/若しくは外側パネル、並びに/又は、ブリッジ組立体の他の構成要素と一体化して形成することができる。
【0032】
漏斗160は、罠の進入開口部106に最も近い第1又は進入端165と、進入開口部から最も遠い出口端167とを有する。より適切には、漏斗160は、漏斗160の進入口から下流へ長手方向に延在する剛性セグメント162と、複数の指164を備える可撓性セグメント169とを備える。複数の指164は、漏斗160の剛性セグメント162に取り付けられ、剛性セグメント162から下流へ長手方向に漏斗160の出口端まで延在する。図示の漏斗160の剛性セグメント162の形状は、剛性セグメント162の長さに沿って一定の内側断面積を有するほぼ円筒形又は長方形である。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、剛性セグメント162を円筒形又は長方形以外に形状化することができ、不均一な内側断面を有することができることは理解されよう。
【0033】
漏斗の出口端167が、漏斗の進入端165よりもかなり狭いように、指164は、互いに向かって(漏斗160の中心線に対して)内方へ角度を付けるように構成されている。齧歯動物が、漏斗160の可撓性セグメント169を通って漏斗の出口端167に移動する時、指164は、指164の付勢に対する指164の外方屈曲を可能にする適切な可撓性及び弾力性を有する。齧歯動物が、漏斗160の出口端167を通る時、指164の付勢により、指の先端は、齧歯動物の身体と接触したままである。齧歯動物が、進路を反転しようとすると、指164の先端は、齧歯動物に突き刺すか、又は、別の方法で齧歯動物に圧力を加え、これにより、齧歯動物が、漏斗160を通り過ぎて罠室へ前進し続けるように促す。齧歯動物が、漏斗160から抜け出た後、指164は、最初の位置に戻り、漏斗の出口端167を、齧歯動物の頭が通らないほど狭くし、従って、齧歯動物は、漏斗を通って後退することができない。更に、齧歯動物が出口端167に入ろうとすると、漏斗160の指164は、内方屈曲し、齧歯動物の頭に圧入し、従って、齧歯動物が、漏斗を通って生け捕り罠100から抜け出ないようにする。
【0034】
次に、図14〜図19、特に、図14を参照すると、生け捕り罠の別の実施形態は、全体として200で示されている。生け捕り罠100と同様に、生け捕り罠200は、蓋202及び基部204と、内部室又は空間209とを備える多面構造である。蓋202及び基部204が相まって、広くは、前部、後部、上部、底部及び長手方向対向側面を有する「ハウジング」を画成する。少なくとも一つ、より適切には、二つの開口部206は、内部室209にアクセスするため、内部室209と開放的に連通するように形成されている。図示の実施形態では、例えば、長手方向に対向する一対の切欠き211は、蓋に形成され、これにより、(基部204に蓋202を閉める)罠の閉鎖構成において、切欠き及び基部が、広くは罠の進入開口部206を画成する。幾つかの実施形態では、餌を内部室209に配置して、齧歯動物を生け捕り罠200に引き寄せることができる。
【0035】
図示の蓋202は、罠の閉鎖構成において、広くは罠200の上部を画成する上部203と、広くは罠の前部を画成する前部205と、広くは罠の側面を画成する長手方向対向側面207とを有する。基部204は、広くは罠200の底部を画成する底部パネル218と、広くは罠の後部を画成する直立(例えば、垂直な)後部壁220とを有する。蓋202の上部203は、基部204の後部壁220の上部に適切に蝶着されて、罠の内部室209にアクセス可能である罠の開放構成(図14)と、罠の閉鎖構成(図15)との間で蓋202の枢動動作を可能にする。罠の開放構成において罠200の内部室209にアクセスすることは、例えば、限定するものではないが、罠を検査し、罠機構を交換し又は置換し、罠機構を改良し、捕獲された齧歯動物を除去し、罠から残骸を片付けるメンテナンスを可能にする。
【0036】
生け捕り罠200は、少なくとも一つの検査部材を有する。適切な一実施形態では、検査部材を半透明又は透明な窓とすることができ、その一方で、適切な別の実施形態では、検査部材を、生け捕り罠200に形成された一つ以上のスロットとすることができる。更に、検査部材は、図14〜図19に示されるように、基部204の後部壁220に配置されているが、検査部材を基部の底部パネル218又は蓋202に適切に位置付けることができる。
【0037】
図14〜図17の図示の実施形態では、生け捕り罠200は、透明な窓の形態をとる検査部材、すなわち、第1覗き窓302及び第2覗き窓304を有する。窓302,304を、基部204の後部壁220に形成された対応の開口部にわたって配置することができる。或いはまた、窓302,304が、透明又は半透明な構成を有するように、後部壁220の組成は、変化することができる。窓302,304は、生け捕り罠200の内部室209を罠の外部から見て視覚的に検査することを可能にする。従って、生け捕り罠200の内部室209は、罠を開けずに、窓302,304を通して見ることができる。図示されていないが、窓302,304を被覆し、窓302,304を通して生け捕り罠200の内部室209を見ることができないようにする取り外し可能なカバーを設けることができる。取り外し可能なカバーは、生け捕り罠200の内部室を検査したい技術者により容易に取り外されるように、取り外し可能なカバーを、内部室209とは反対側に窓302,304の外部に配置することができる。従って、取り外し可能なカバーにより、内部室209を無断で、又は、意図せず見ることができない。取り外し可能なカバーを単一の一体カバーとすることができ、又は、窓302,304ごとに、対応の取り外し可能なカバーを設けることができる。更に、検査部材のいずれかに、取り外し可能なカバーを設けることができる。
【0038】
窓302,304を任意の適切な透明又は半透明な材料(例えば、透明又は半透明なプラスチック、熱可塑性ポリカーボネート樹脂、アクリルガラス又はガラス)から形成することができる。窓302,304は、接着剤又は他の適切な固定機構により生け捕り罠200の蓋202に結合されている。窓302,304は、蓋302に形成された対応の開口部にわたって配置されている。図示の実施形態には、二つの窓302,304が示されているが、実施形態の範囲から逸脱することなく、任意数の窓が考えられる。更に、実施形態の範囲から逸脱することなく、窓302,304の配置及び/又は寸法を変更することができる。
【0039】
図18は、図14〜図17の窓302,304に類似する検査部材の別の実施形態を示す。第1対のアーチ状の窓312は、後部壁220のほぼ中央付近に配置されている。第2対のアーチ状の窓314は、第1対の窓312から外側へ配置され、第1対よりもかなり小さい表面領域を有する。第3対のアーチ状の窓316は、第2対の窓314から外側へ配置され、同様に、第1対の窓312及び第2対の窓の両方よりもかなり小さい表面を有する。中央窓318は、第1対の窓318間に配置されて、生け捕り罠200の内部室209を見るのに更に役立つ。
【0040】
図19に示される更に別の実施形態では、検査部材は、基部204の後部壁220に形成された複数の垂直に方向付けられたスロット320を備える。スロット320は、群を成す配置で示されているが、生け捕り罠200の内部室209を見ることを可能にする任意の適切な配置を用いることができる。更に、他の実施形態では、代わりに、スロット320は、水平に方向付けられ、又は、垂直に方向付けられたスロットと組み合わされている。
【0041】
動作中、検査部材により、(検査部材の形態にかかわらず)、生け捕り罠200の外側に位置する技術者は、生け捕り罠の内部室209を見ることができる。従って、技術者は、蓋202を開けずに内部室209を検査することができ、齧歯動物の存在、残骸、又は、生け捕り罠200のサービス提供を保証する他の状態を判断することができる。従って、生け捕り罠200をサービス提供するために必要とされる時間は、短縮される。すなわち、サービス提供が必要とされる時、技術者は、蓋202を開けるだけで足りる。その一方で、現在のシステム下では、技術者は、しばしば罠を開けて、結局、罠が、サービス提供を必要としないことを知る結果となる。
【0042】
図示の実施形態では、蓋202は、例えばリビング蝶番214により、リビング蝶番114及び生け捕り罠100に関する上述と類似又は同様に基部204に蝶着されている。一実施形態によれば、基部204及び蓋202は、プラスチック材料から適切に構成されている。特に適切な実施形態では、蓋202及び基部204は、熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材料から部品を製造するのに用いられる射出成形法で一体化して形成される。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、蓋202及び基部204を金属又は他の適切な材料から構成することができ、蓋及び基部を互いに異なる材料から構成することができることは理解されよう。図14に示されるように、生け捕り罠200の蓋202及び基部204を、後部壁220又は後部壁220付近で互いに蝶着することができるが、他の実施形態では、蓋及び基部を生け捕り罠の前部付近で互いに蝶着することができる。
【0043】
図示の実施形態では、生け捕り罠200の閉鎖構成において、蓋202は、蓋202と基部204との間の蝶着接続以外で基部204に解放可能に固定されている。ラッチ式固定システムは、蓋202の前部端に沿って互いに離間する複数のラッチ戻り止め210を備える。一般的に、ラッチ戻り止めが、図14に示されるように、底部パネル218の底面に対してラッチするように、受取スロット212は、罠200の閉鎖構成において、底部パネル218を介して戻り止めを受け取るため、戻り止め210に対応して底部パネル218内に配置される。一般的に、蓋の前部を基部104に対して内方へ(例えば、後部壁220に向かって)押し、戻り止め210を底部パネル218から外し、スロット212を通って戻り止めを後ろへ移動させることにより、蓋202を開けることができる。生け捕り罠200の内部室109の検査を容易にするために、基部に蓋が閉められている時、戻り止め210間の間隔は、開口部を画成する。これらの開口部を通して齧歯動物又は他の有害動物が生け捕り罠内で捕獲されたかを判断する。更に、開口部は、捕獲された齧歯動物から放出されたフェロモン、誘引物質、又は他の臭気が、生け捕り罠200の内部から生け捕り罠の周辺領域へ伝わることを可能にする。また、開口部により、昆虫がステーションに入ることができ、接着パッド上で捕獲されることになり、従って、昆虫の存在を監視する方法を提供する。蓋は、蓋202の内側表面から垂下する複数のリブ232を更に含む。これらリブ232は、構造的剛性を蓋202に加え、齧歯動物が、罠機構を通り過ぎて生け捕り罠200から逃げることを防止又は阻止する仕切り又は遮断部材として作用する。
【0044】
基部の底部パネル218及び後部壁220は、例えば、底部パネル218及び後部壁220を単一部品として成形することにより、一体化して適切に形成される。しかし、その代わりに、底部パネル218及び後部壁220を別々に形成し、任意の適切な取付技術により互いに結合することができる。動作中、底部パネル218は、下層表面に対してほぼ水平な位置に配置され、後部壁220は、壁又は他の直立表面に垂直であり、対接する。後部壁220及び底部パネル218は、ほぼ等しい長さを有する。
【0045】
ブリッジ組立体221は、罠の罠機構を罠の底部パネルより上で支持するため、後部壁220に隣接して底部パネル218上に着座されている。ブリッジ組立体221は、窓302,304を形成するのに用いられるのと同様又は類似の組成を有する透明又は半透明の材料から形成されている。従って、ブリッジ組立体221の下に存在する齧歯動物又は他の残骸は、生け捕り罠200の外側で、蓋202を開けずに検査部材を通して検査部材から見える。
【0046】
ブリッジ組立体221は、基部204の底部パネル218から上方へ延在する外側パネル219と、外側パネルと対向かつ離間する関係にあり、長手方向に離間する一対の内側パネル222と、長手方向に互いに離間し、ブリッジ組立体の内側パネルのそれぞれ一つを外側パネルに各々相互接続する一対の傾斜224とを備える。上述されたように、内側パネル222、外側パネル219及び傾斜224を含むブリッジ組立体221は、一つ以上の罠機構を支持する。生け捕り罠100、及び、生け捕り罠100に配置されたプラットホーム126とは異なり、罠機構は、生け捕り罠200に配置され、二つの離間する罠機構間には延在しない水平なプラットホーム226(図16)により支持されている。むしろ、パネル226は、生け捕り罠200に配置された罠機構の出口端又は出口端付近で終端し、罠から抜け出た齧歯動物は、生け捕り罠の床、又は、生け捕り罠の床に配置された接着パッドに直接落下する。ブリッジ組立体221と同様に、プラットホーム226を透明又は半透明な材料から形成することができる。齧歯動物がブリッジ組立体の下を移動しないようにするため、ブリッジ組立体221は、ブリッジ組立体の下に配置された一つ以上の仕切りを適切に含む。
【0047】
更に、水平なプラットホーム226は、罠機構の下に配置され、傾斜224又は傾斜224付近から一つ以上の罠機構の出口端又は出口端付近まで延在する。従って、齧歯動物は、生け捕り罠200に配置された罠機構から抜け出た後、プラットホーム226と接触せず、その代わりに、罠機構の高い位置から生け捕り罠の底部パネル218に落下し又は歩いて行く。上述された接着パッド128の配置と類似して、接着パッド228は、底部パネル218上に配置されている。従って、齧歯動物は、罠機構を抜け出た後、接着パッド228に落下する。
【0048】
ブリッジ組立体221は、ブリッジ組立体を後部壁220又は底部パネル218のどちらかに選択的に結合することを可能にする一つ以上の解放可能なファスナを含む。解放可能なファスナをスナップファスナ、面ファスナ又は任意の他の適切なファスナとすることができる。従って、ブリッジ組立体221は、生け捕り罠200から容易に取り外すことができ、別の異なる構成のブリッジ組立体と置換することができる。ブリッジ組立体221を生け捕り罠200から取り外すことは、生け捕り罠のサービス提供を容易にする。齧歯動物、又は、(「残骸」と総称する)他の物質は、底部パネル218とブリッジ組立体221との間に堆積することができる。堆積された残骸は、ブリッジ組立体221を取り外し、ブリッジ組立体の下の比較的平坦な遮るもののない表面をきれいに掃くことにより容易に除去される。残骸を除去した後、ブリッジ組立体221は、生け捕り罠200に適切に配置される。
【0049】
長手方向に対向する傾斜224、又は、階段のような他の適切なガイド構造は、水平なプラットホーム226の対向端に配置されている。傾斜224は、上述された傾斜124と類似するように機能し、進入開口部206から生け捕り罠200に入った齧歯動物を水平なプラットホーム226又は罠機構まで誘導する。
【0050】
実施形態が、プラットホーム126又は水平なプラットホーム226を利用するか否かにかかわらず、実施形態に共通して、増大した力を用いて齧歯動物が接着パッド128又は228と接触する。この増大は、生け捕り罠機構208若しくはプラットホーム226から接着パッド128若しくは228に抜け出るか又は降りる時に齧歯動物が体験する落下又は下方への動きから生じる。下方への動きの結果、齧歯動物は、より大きい力で接着パッド128又は228と接触し、従って、齧歯動物と接着パッドとの間の固着を改善する。齧歯動物は、接着パッド128又は228をそっと歩くことができない(例えば、齧歯動物は、接着パッドと接触した後、接着剤228から後退することができない)。
【0051】
図6〜図13に関して上述されたように、齧歯動物を生け捕り罠100,200の罠室内で捕獲する様々な適切な種類の罠機構は、本発明の様々な実施形態に従って考えられる。図6〜図13の罠機構は、生け捕り罠100及び生け捕り罠200に用いるのに適する。図14〜図19に示される実施形態では、罠機構から内部室209に抜け出た齧歯動物は、接着パッド228に直接落下し又は歩いて行き、水平なプラットホーム226とほとんど接触しない。幾つかの実施形態(図示せず)では、水平なプラットホーム226は、罠機構の出口端からある程度の距離まで延在し、従って、齧歯動物は、水平なプラットホーム226の少なくとも一部分に沿って移動し、その後、水平なプラットホーム226から接着パッド228及び/又は底部パネル218に落下する。更に、水平なプラットホーム226が、罠機構の出口端からある程度の距離まで延在するこれらの実施形態では、罠機構の全部若しくは一部の真下にある水平なプラットホーム226の一部分(例えば、窓)を除去することができ、又は、水平なプラットホーム226に開口部を形成することができる。除去部分又は開口部は、齧歯動物が、除去部分又は開口部を通過することができるように寸法設定され形状化されている。従って、齧歯動物は、罠機構と水平なプラットホーム226との間で移動することができず、罠機構の動作を妨げない。
【0052】
図14及び図16に示されるように、ランプ型罠機構242及び漏斗罠機構261は、生け捕り罠200内に設けられている。漏斗罠機構261は、罠の進入開口部206に最も近い第1又は進入端165と、進入開口部から最も遠い出口端267とを有する。漏斗罠機構261は、図11及び図12に示される設計及び機能と類似し、同様に、パネル226の類似の配置を用いることができ、これにより、齧歯動物が、漏斗罠機構から内部室209に抜け出ると、齧歯動物は、生け捕り罠の床上、又は、生け捕り罠の床上に配置された接着パッドに直接落下する。
【0053】
図14及び図16に示されるランプ型罠機構242は、齧歯動物が出口端243に向かって機構を歩き続ける時に生じるばね作用位置にある。各ランプ型罠機構242は、パネルのそれぞれの端付近の内側パネル222と外側パネルとの間で水平なプラットホーム226に沿って長手方向に延在するランプ244を備える。ランプ244は、進入開口部206に最も近い進入端241と、進入開口部から離れた出口端243とを有する。ランプ244は、図17の左側の罠により示される位置と、図17の右側の罠により示される位置との間で枢動動作するようにパネル226上に装着されている。罠扉240は、適切な枢動ピン245により、ランプのほぼ進入端241付近のブリッジ組立体221上に枢動可能に装着されている。この枢動ピン245は、図16から最も良く分かるように、ブリッジ組立体の内側パネル222及び外側パネル219の一組の対応の開口部247内に着座する。ばね、錘又は他の装置(図示せず)は、図17の左側に示されるように、ランプ244が、ランプ244の進入端241から出口端243まで上方へ傾斜する位置にランプを付勢するのに用いられる。この位置では、罠に入った齧歯動物が、罠扉を渡ってランプに進むことができるように、罠扉240は、ランプ244に対してほぼ平坦になる。
【0054】
齧歯動物が、罠扉240を通り過ぎて進むにつれて、齧歯動物の体重によりランプ244は下方へ枢動する(すなわち、出口端を下方へ枢動させる)。図17から最も良く分かるように、ランプ244の出口端243は、下方へ枢動することができ、接着パッド238と接触することができる。図6及び図7に関して上述された実施形態と異なり、ランプ244の出口端243の下方への動作は、パネル226により制限されない。従って、齧歯動物は、生け捕り罠200の床、又は、生け捕り罠200の床に配置された接着パッドに直接移動できる。
【0055】
ランプ244のこの枢動は、図16及び図17の右側に示されるように、ランプの進入端241を上昇させ、直立位置まで、ピン245を中心として枢動するように罠扉240を押し、従って、齧歯動物が、向きを変えて罠から抜け出ないようにする。罠扉が、直立位置に移動すると、蓋202から垂下する(図2に上述されたリブ132に類似する)リブの一つは、罠扉240の停止部として作用する。従って、齧歯動物は、ランプ244に沿って、床、又は、床に配置された接着パッドを更に進み続けなければならない。齧歯動物が、ランプ244から離れた後、ランプは、最初の位置に戻り、罠扉240は、再び、ランプに対してほぼ平坦になる。
【0056】
図8及び図9に説明された罠機構と類似する罠機構を生け捕り罠200に適切に用いることができる。しかしながら、一実施例によれば、一つの揺動扉だけを用いることができる。この一つの揺動扉の構造は、(図8及び図9の両方に示される)付加的な揺動扉150又は揺動扉152のどちらかの構造と類似することができる。更に、一つの揺動扉を通って生け捕り罠200の内部室209に入った齧歯動物が、生け捕り罠の床、又は、生け捕り罠の床に配置された接着パッドに直接落下する位置又は位置付近でパネル226は終端する。
【0057】
図20〜図35は、前の実施形態の罠とはかなり異なる外部設計を有する生け捕り罠1200の別の実施形態を示す。特に、この実施形態の(図20から最も良く分かる)生け捕り罠1200は、(図23から最も良く分かる)罠部分1201と、罠部分から延在し、罠部分に開放された比較的狭いトンネル部分1208と、生け捕り罠のトンネル部分1208の端に形成された一つ以上の進入開口部1202とを有する。図20から分かるように、生け捕り罠は、外方へ湾曲する一つ以上の側面壁を備え、トンネル部分1208が罠部分に接触又は遷移する場所でほぼ丸み付けられている。
【0058】
図示の生け捕り罠1200は、生け捕り罠、より適切には、生け捕り罠の罠部分1201の上部又は上側表面1209に配置された(図27から最も良く分かる)通気孔1210の形態をとる多数の通気開口部を含む。(図30及び図31から最も良く分かる)付加的な通気孔1212は、生け捕り罠1200、より適切には、罠部分1201の後部1211に配置されている。通気孔1210及び付加的な通気孔1212は、そこを齧歯動物が通り抜けられないように適切に寸法設定され、従って、生け捕り罠1200の進入開口部1202よりもかなり小さいが、生け捕り罠の内部(すなわち、罠部分)との間で空気、光及び微粒子を、依然として通すことができ、流体連通させることができる。他の実施形態によれば、生け捕り罠1200の異なる位置に、例えば、生け捕り罠の側面に沿って通気孔1210,1212を配置することができる。
【0059】
様々な適切な内部罠機構を生け捕り罠1200内に、特に、罠のトンネル部分1208に用いて齧歯動物を罠の囲い部分内で捕獲することができる。例えば、一実施形態では、内部罠機構は、図20、図22及び図23に示されるように、ランプ機構1214を備えることができる。ランプ機構1214は、生け捕り罠1200のトンネル部分1208内で長手方向に延在するランプ1216を備え、ランプ1216は、罠の進入開口部1202に最も近い進入端と、罠の囲い部分に最も近い出口端とを有する。ランプ1216は、枢動動作するため、生け捕り罠1200の床上に装着されている。罠扉1218は、適切な枢動ピン1219により、ランプのほぼ進入端付近でランプに枢動可能に接続されている。ばね、錘又は他の装置は、図23に示されるように、ランプが上方へ傾斜する位置にランプ1216を付勢するのに用いられ、ランプの進入端は、生け捕り罠1200の床付近に降下する。この位置では、罠に入った齧歯動物が罠扉を渡ってランプに進むことができるように、罠扉1218は、ランプ1216に対してほぼ平坦になる。
【0060】
齧歯動物が、罠扉1218を通り過ぎて進むにつれて、齧歯動物の体重によりランプ1216は下方へ枢動する(すなわち、出口端を下方へ枢動させる)。ランプ1216のこの枢動は、ランプの進入端を上昇させ、罠1200のトンネル位置1208内の直立位置(図示せず)まで、ピン1219を中心として枢動するように罠扉を押し、従って、齧歯動物が、向きを変えて罠から抜け出ないようにする。従って、齧歯動物は、ランプ1216を通り過ぎて生け捕り罠1200の罠部分1201へ進み続けなければならない。齧歯動物が、ランプ1216から離れた後、ランプは、最初の位置(図23)に戻り、罠扉1218は、再び、ランプに対してほぼ平坦になる。特に適切な実施形態では、齧歯動物が罠部分に入るか、又は、罠部分内の特定の領域に少なくとも移動し、例えば、トンネル部分1208の入口とは反対側へ罠部分に移動した後、齧歯動物の更なる動きを阻止するため、粘着板の形態をとるような接着剤を生け捕り罠1200の罠部分の床上に配置することができる。
【0061】
幾つかの実施形態では、ランプ1216は利用されない。これら実施形態では、罠扉(広くは、「ゲート」)1218は、ゲートが生け捕り罠1200の進入開口部1202を罠の残りの部分からほぼ封鎖する上昇位置と、齧歯動物が進入開口部から罠のトンネル部分1208を通過することができる下降位置とのほぼ間で枢動可能である。図23及び図29は、生け捕り罠1200の上側表面1209から下方へ延在する多数の垂下突起(広くは、「遮断部材」)1217を示す。垂下突起1217は、生け捕り罠1200の囲い部分に到達した齧歯動物が、生け捕り罠から逃れるために罠機構を不正変更又は操作しないようにする。罠扉1218を利用する実施形態では、垂下突起は、罠扉1218の上昇位置において罠扉よりもほぼ上に配置されている。上昇位置において進入開口部1202と罠扉1218との中間にある位置から、上昇位置において罠扉を通り過ぎた位置まで、垂下突起をトンネル部分1208に沿って長手方向に配置することができる。ランプ1216を利用する実施形態では、垂下突起1217は、齧歯動物がランプ1216を枢動しないようにし、更なる齧歯動物が囲い部分に到達しないようにする。更に、垂下突起1217は、本明細書中で論じられた罠機構のいずれかと適切に用いられ、齧歯動物が生け捕り罠機構を通過した後、類似の方法で、齧歯動物が、生け捕り罠機構を操作しないようにするように機能する。
【0062】
図24、図25及び図26を参照すると、本明細書中、漏斗罠機構1230と称する別の生け捕り罠機構は、漏斗1232を備える。漏斗1232は、生け捕り罠1200のトンネル部分1208内に着座し、罠の進入開口部1202に最も近い第1又は進入端1231と、罠の囲い部分に最も近い出口端1233とを有する。より適切には、漏斗1232は、漏斗の進入端1231から下流へ長手方向に延在する剛性セグメント1236と、複数の指1234を備える可撓性セグメントとを備える。複数の指1234は、漏斗の剛性セグメントに取り付けられ、剛性セグメントから下流へ長手方向に出口端1233まで延在する。図示の漏斗1232の剛性セグメント1236の形状は、剛性セグメント1236の長さに沿って一定の断面積を有するほぼ円筒形又は長方形である。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、剛性セグメント1236を円筒形又は長方形以外に形状化することができ、不均一な断面を有することができることは理解されよう。
【0063】
漏斗の出口端1233が、漏斗の進入端1231よりもかなり狭いように、指1234は、互いに向かって(漏斗1232の中心線に対して)内方へ角度を付けるように構成されている。齧歯動物が、漏斗の可撓性セグメントを通って漏斗の出口端1233に移動する時、指1234は、指1234の付勢に対する指の外方屈曲を可能にする適切な可撓性及び弾力性を有する。齧歯動物が、漏斗の出口端1233を通る時、指1234の付勢により、指の先端は、齧歯動物の身体と接触したままである。齧歯動物が、進路を反転しようとすると、指1234の先端は、齧歯動物に突き刺すか、又は、別の方法で齧歯動物に圧力を加え、これにより、齧歯動物が、罠の囲い部分に前進し続けるように促す。齧歯動物が、漏斗1232から抜け出た後、指1234は、最初の位置に戻り、従って、漏斗の出口端1233を、齧歯動物の頭が通らないほど狭くし、それ故に、齧歯動物は、漏斗を通って後退することができない。更に、漏斗罠機構1230は、垂下突起1217を利用して、齧歯動物が、漏斗罠機構1220を通り過ぎることにより生け捕り罠1200から抜け出ないようにする。
【0064】
図27、図28及び図29は、本明細書中、揺動扉機構1220と称する代替の罠機構を示す。揺動扉機構1220は、枢動ピン1224により、罠のトンネル部分1208内に、適切には、罠の進入開口部1202付近において、生け捕り罠1200の基部拡張部1221に枢動可能に取り付けられた揺動扉1222を備える。基部拡張部1221は、生け捕り罠1200の底部表面1223に結合されている。揺動扉1222の長さは、罠1200のトンネル部分1208の内部高さよりも長くなるように適切に寸法設定され、これにより、揺動扉1222は、最初の位置において、扉のわずかに角度のある方向で罠の床と接触する。このように、扉1222は、一方向にのみ、すなわち、罠1200の囲い部分に向かって内方へ揺動することができる。図示の実施形態では、揺動扉1222は、揺動扉1222の自由端と、囲い部分に向かって内方に面する平面的な表面とに沿って配置された歯1226も有する。図示の実施形態では、揺動扉1222は、揺動扉1222に配置されたスロット又は開口部1229(図28)を有し、従って、光は、揺動扉を通過することができる。
【0065】
齧歯動物が、揺動扉機構1220を有する生け捕り罠1200に入ると、齧歯動物は、揺動扉1222と接触し、枢動ピン1224を中心として揺動扉1222を上方へ回転させる。齧歯動物が、揺動扉1222の下を通っている間、罠1200から後退しようとすると、揺動扉の自由端と、内方に面する平面的な表面とにある歯1226は、齧歯動物を噛み込んで、このような後方への動きを抑制する。齧歯動物が揺動扉1222を通過した後、扉は、枢動して最初の状態に戻り、従って、齧歯動物によるいかなる後退も遮断する。歯1226は、揺動扉1222の自由端と、囲い部分に向かって内方に面する平面的な表面とに沿って配置されているように図29に描かれているが、歯1226を、揺動扉の任意の部分に沿って配置することができる。更に、揺動扉機構1220は、垂下突起1217を利用して、齧歯動物が、揺動扉機構1220を通り過ぎることにより生け捕り罠1200から抜け出ないようにする。
【0066】
他の実施形態では、揺動扉1222の前に配置された付加的な揺動扉を設けることができる。このような実施形態では、付加的な揺動扉は歯を有さず、扉が揺動扉機構1220内で両方向に揺動することができるように寸法設定されている。従って、揺動扉1222と接触する前に、齧歯動物は、この付加的な扉を通って抜け出ることができる。齧歯動物は、齧歯動物が罠から後退できるこの付加的な扉に促され、従って、揺動扉1222である次の扉を通って進み続けるように促される。一般的に、付加的な揺動扉及び揺動扉1222は、同様に機能する。揺動扉1222のように、付加的な揺動扉は、付加的な揺動扉の任意の部分に配置されたスロットを有することができる。基部拡張部1221は、底部表面1223から上方へ延在し、基部拡張部1221に形成された凹部1225を有する。基部拡張部1221を底部表面1223と一体化して形成することができ、又は、基部拡張部1221及び底部表面1223を別々に形成して適切に結合することができる。凹部1225は、凹部1225に配置された罠機構の部分を受け取るように適切に寸法設定されている。例えば、凹部1225は、図29に示されるように、揺動扉機構1220の枢動ピン1224を受け取るように寸法設定され配置されている。しかも、凹部1225は、図23に示されるように、ランプ機構1214の枢動ピン1219を受け取るように寸法設定され配置され、図26に示されるように、漏斗罠機構1230の漏斗1232か漏斗1232の剛性セグメント1236のどちらかの部分を受け取るように寸法設定され配置されている。
【0067】
図33、図34及び図35は、生け捕り罠1200の底部パネル1223の斜視図、上面図及び側面図を示す。底部パネル1223の一部、特に、生け捕り罠1200のトンネル部分1208に沿った底部パネル1223の部分は、広くはアクセスパネル1225を画成し、アクセスパネル1225は、生け捕り罠内の罠機構にアクセスして、生け捕り罠のサービス提供(例えば、生け捕り罠からの齧歯動物及び残骸の除去並びに罠機構の交換)を可能にするため、底部パネルの残りの部分から選択的に分離可能である。特に適切な実施形態では、リビング蝶番1227は、アクセスパネル1225を底部パネル1223の残りの部分に蝶着可能に接続する。従って、アクセスパネル1225は、生け捕り罠1200のアクセス開口部、より具体的には、トンネル部分1208が閉じられた閉鎖位置と、開放位置との間で配置可能である。開放位置では、罠機構は、アクセス開口部を介して挿入可能であり、取り外し可能であり、サービス提供可能である。従って、生け捕り罠に配置された罠機構を交換するため、底部パネル1223全体を生け捕り罠1220の残りの部分から分離する必要がない。それに加えて(又は、その代わりに)、罠のサービス提供を可能にするため、例えば、齧歯動物を罠の罠部分から除去するため、底部パネル1223は、アクセスパネル1225から、より具体的には、罠部分に沿って分離する罠アクセスパネル(図示せず)を含むことができる。
【0068】
本発明又は本発明の(一つ以上の)実施形態の要素を導入するのに際して、「前記」なる用語は、一つ以上の要素が存在することを意味するものである。「備える」、「含む」、「有する」なる用語は、包括的であり、記載された要素以外に更なる要素が存在しうることを意味するものである。
【0069】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記の製品及び方法に様々な変更を行うことができるので、上記の説明に含まれ、添付図面に示されるすべての事柄は、例示であって、限定するものではないと解釈すべきであることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
齧歯動物を捕獲する生け捕り罠であって、前記生け捕り罠は、内部空間と、少なくとも一つの開口部とを有するハウジングであって、前記少なくとも一つの開口部を通って齧歯動物が前記ハウジングの前記内部空間に入る前記ハウジングと、前記生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、前記生け捕り罠内に配置可能である第1の罠機構と、前記第1の罠機構と異なり、前記生け捕り罠内で齧歯動物を捕獲するため、前記生け捕り罠内に配置可能である第2の罠機構とを備え、前記生け捕り罠及び罠機構は、前記第1及び第2の罠機構を前記生け捕り罠内で交換可能に使用することを可能にするため、前記第1及び第2のそれぞれの罠機構を各々前記生け捕り罠内に選択的に解放可能に固定されるように構成されている生け捕り罠。
【請求項2】
請求項1に記載の生け捕り罠において、前記第1の罠機構は、漏斗罠機構、揺動ゲート機構及びランプ機構の一つを備え、前記第2の罠機構は、前記漏斗罠機構、前記揺動ゲート機構及び前記ランプ機構の異なる一つを備える生け捕り罠。
【請求項3】
請求項1に記載の生け捕り罠において、前記生け捕り罠は、アクセス開口部と、前記アクセス開口部が閉じられた閉鎖位置、及び、開放位置の間で配置可能であるアクセスパネルとを更に有し、前記第1及び第2の罠機構は、前記アクセスパネルの前記開放位置において、前記アクセス開口部を介して前記生け捕り罠内に挿入可能であり、前記生け捕り罠から取り外し可能である生け捕り罠。
【請求項4】
請求項3に記載の生け捕り罠において、前記生け捕り罠は、齧歯動物が前記生け捕り罠内で捕獲される罠部分と、前記生け捕り罠の前記罠部分と開放的に連通し、前記罠部分から外方へ延在する入口部分とを有し、前記生け捕り罠の前記進入開口部は、前記生け捕り罠の前記入口部分に配置され、前記アクセス開口部及びアクセスパネルも、前記生け捕り罠の前記入口部分に配置されている生け捕り罠。
【請求項5】
請求項3に記載の生け捕り罠において、前記アクセスパネルは、前記生け捕り罠に蝶着されている生け捕り罠。
【請求項6】
請求項3に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、上部及び底部を備え、前記アクセスパネルは、前記生け捕り罠ハウジングの前記底部上に配置されている生け捕り罠。
【請求項7】
請求項1に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、前記ハウジングの底部を少なくとも部分的に画成する底部パネルを有し、前記底部パネルは、前記底部パネルよりもかなり小さく、閉鎖位置と、サービス提供のため、前記ハウジングの前記内部空間がアクセス可能である開放位置との間で前記底部パネルに対して配置可能である罠アクセスパネルを含む生け捕り罠。
【請求項8】
請求項1に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、前記生け捕り罠の床を画成する内側表面を含む底部パネルを有し、前記生け捕り罠は、前記ハウジングの前記内部空間内に配置されたブリッジ組立体を更に備え、前記ブリッジ組立体は、前記第1及び第2の罠機構の一つを、前記生け捕り罠の前記内部空間内で前記ハウジングの前記床より上に、前記床と離間する関係を持って配置するように構成されたプラットホームを有する生け捕り罠。
【請求項9】
請求項1に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、基部及び蓋を含み、前記基部及び蓋が相まって、前記ハウジングの前記内部空間を少なくとも部分的に画成し、前記蓋は、前記内部空間がほぼ囲まれた前記ステーションの閉鎖構成と、サービス提供のため、前記内部空間がアクセス可能である前記ステーションの開放構成との間で前記基部に対して配置可能である生け捕り罠。
【請求項10】
齧歯動物を捕獲する生け捕り罠であって、前記生け捕り罠は、
内部空間と、前記内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を有する底部と、少なくとも一つの進入開口部とを有するハウジングであって、前記少なくとも一つの進入開口部を通って齧歯動物が前記ハウジングの前記内部空間に入る前記ハウジングと、
前記ハウジングに入った齧歯動物が前記ハウジングから抜け出ないようにするため、前記ハウジングの前記内部空間内に配置された少なくとも一つの罠機構と、
前記ハウジングの前記内部空間内に配置されたブリッジ組立体とを備え、前記ブリッジ組立体は、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面より上で離間され、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面より上で前記少なくとも一つの罠機構を支持するように構成されたプラットホームを含み、齧歯動物が前記罠機構から抜け出して、前記ブリッジ組立体及び前記少なくとも一つの罠機構の一つから前記ハウジングの前記底部の前記内側表面に降りることを可能にするように、前記ブリッジ組立体は、前記ハウジングの前記底部の全部未満の内側表面より上に延在する生け捕り罠。
【請求項11】
請求項10に記載の生け捕り罠において、少なくとも、齧歯動物が前記罠機構から抜け出る場所で、前記ブリッジ組立体は、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面より上に、約1〜約8cmの範囲内の距離離間されている生け捕り罠。
【請求項12】
請求項10に記載の生け捕り罠であって、前記齧歯動物が前記ハウジングの前記底部の前記内側表面に降りた後、齧歯動物の動きを阻止するため、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面上に配置された接着材料を更に備える生け捕り罠。
【請求項13】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体の少なくとも一部分は、前記ハウジングの前記内部空間内で前記ハウジングと解放可能に固定されるように構成されている生け捕り罠。
【請求項14】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体は、第1ブリッジ組立体を備え、前記第1ブリッジ組立体は、前記ハウジングの前記内部空間内で解放可能に配置可能であり、前記生け捕り罠は、前記第1ブリッジ組立体と異なる構成を有し、前記ハウジングの前記内部空間内で第1ブリッジ組立体と交換可能である第2ブリッジ組立体を更に備える生け捕り罠。
【請求項15】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、基部及び蓋を含み、前記基部及び蓋が相まって、前記ハウジングの前記内部空間を少なくとも部分的に画成し、前記蓋は、前記内部空間がほぼ囲まれた閉鎖構成と、サービス提供のため、前記内部空間がアクセス可能である開放構成との間で前記基部に対して配置可能であり、前記基部は、前記ハウジングの前記底部を画成する底部パネルと、前記底部パネルから上へ延在する直立壁とを備え、前記ブリッジ組立体は前記直立壁に対接する生け捕り罠。
【請求項16】
請求項15に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体は、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面より上で前記直立壁により少なくとも部分的に支持されている生け捕り罠。
【請求項17】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記少なくとも一つの罠から抜け出た齧歯動物が、前記開口部を通って、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面に降りるように、前記プラットホームは、齧歯動物が前記少なくとも一つの罠機構から抜け出る位置及び位置付近の少なくとも一つに開口部を有する生け捕り罠。
【請求項18】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記プラットホームは、齧歯動物が前記ブリッジ組立体から前記ハウジングの前記底部の前記内側表面に降りる終端を有し、前記終端は、齧歯動物が前記少なくとも一つの罠機構から抜け出る位置及び位置付近の一つにある生け捕り罠。
【請求項19】
請求項10に記載の生け捕り罠において、前記プラットホームは、前記ブリッジ組立体に解放可能に固定されるように構成されている生け捕り罠。
【請求項20】
齧歯動物を捕獲する生け捕り罠であって、前記生け捕り罠は、ハウジング及び少なくとも一つの罠機構を備え、
前記ハウジングは、内部空間と、前記内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を有する底部パネルと、前記底部パネルから上へ延在する少なくとも一つの直立壁と、齧歯動物が前記ハウジングの前記内部空間に入る少なくとも一つの進入開口部と、前記少なくとも一つの進入開口部から分離し、前記底部パネル及び前記少なくとも一つの直立壁の少なくとも一つに配置された少なくとも一つの検査部材とを有し、前記少なくとも一つの検査部材は、前記ハウジングの前記内部空間を見ることを可能にするように構成され、
前記少なくとも一つの罠機構は、前記ハウジングに入った齧歯動物が前記ハウジングから抜け出ないようにするため、前記ハウジングの前記内部空間内に配置されている生け捕り罠。
【請求項21】
請求項20に記載の生け捕り罠であって、前記ハウジングの前記内部空間内に配置されたブリッジ組立体を更に備え、前記ブリッジ組立体は、前記底部パネルの前記内側表面より上で離間し、前記ハウジングの前記底部の前記内側表面より上で前記少なくとも一つの罠機構を支持するように構成されたプラットホームを含む生け捕り罠。
【請求項22】
請求項21に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体の前記少なくとも一部分は、前記ハウジングの前記内部空間を見え易くするように透明である生け捕り罠。
【請求項23】
請求項20に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、前部と、後部と、前記ハウジングの前記底部パネルにより少なくとも部分的に画成された底部と、上部とを有し、前記直立壁は、前記ハウジングの前記後部を少なくとも部分的に画成する生け捕り罠。
【請求項24】
請求項20に記載の生け捕り罠において、前記少なくとも一つの検査部材は、透明及び半透明の一つである、前記底部パネル及び前記直立壁の少なくとも一つの一部分を備える生け捕り罠。
【請求項25】
請求項20に記載の生け捕り罠において、前記少なくとも一つの検査部材は、前記底部パネル及び前記直立壁の少なくとも一つに配置された複数の開口部を備える生け捕り罠。
【請求項26】
請求項25に記載の生け捕り罠において、前記少なくとも一つの検査部材は、前記底部パネル及び前記直立壁の少なくとも一つに配置された複数のスロットを備える生け捕り罠。
【請求項27】
請求項20に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、基部及び蓋を含み、前記基部及び蓋が相まって、前記ハウジングの前記内部空間を少なくとも部分的に画成し、前記蓋は、前記内部空間がほぼ囲まれた閉鎖構成と、サービス提供のため、前記内部空間がアクセス可能である開放構成との間で前記基部に対して配置可能であり、前記基部は、前記底部パネル及び直立壁を備える生け捕り罠。
【請求項28】
請求項21に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体の前記プラットホームは、前記プラットホームに形成された一つ以上の開口部を有する生け捕り罠。
【請求項29】
請求項28に記載の生け捕り罠において、前記ブリッジ組立体の前記プラットホームに形成された前記一つ以上の開口部は、前記少なくとも一つの罠機構の下に配置されている生け捕り罠。
【請求項30】
請求項29に記載の生け捕り罠において、前記一つ以上の開口部は、齧歯動物が前記一つ以上の開口部を通過することができるように寸法設計され形状化され、従って、前記齧歯動物が前記少なくとも一つの罠機構の動作を妨げないようにする生け捕り罠。
【請求項31】
齧歯動物を捕獲する生け捕り罠であって、前記生け捕り罠は、
内部空間を有するハウジングであって、前記ハウジングが、前記ハウジングの前記内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を含む底部パネルと、齧歯動物が前記生け捕り罠に入る少なくとも一つの進入開口部とを有し、前記底部パネルが、アクセス開口部と、前記生け捕り罠の使用のための閉鎖位置、及び、前記生け捕り罠のサービス提供のための開放位置の間で配置可能であるアクセスパネルとを含む前記ハウジングと、
齧歯動物を前記生け捕り罠内で捕獲するため、前記生け捕り罠内に解放可能に配置可能である罠機構とを備え、前記アクセスパネルの前記開放位置において前記罠機構へのアクセスを可能にするため、前記罠機構は、前記アクセス開口部に充分近接して前記ハウジングの前記内部空間内に配置されている生け捕り罠。
【請求項32】
請求項31に記載の生け捕り罠において、前記生け捕り罠及び罠機構は、前記罠機構を前記ハウジングの前記内部空間内に解放可能に固定されるように構成され、前記アクセス開口部は、前記アクセスパネルの前記開放位置において前記罠機構が前記アクセス開口部を通過することができるように寸法設定されている生け捕り罠。
【請求項33】
請求項31に記載の生け捕り罠において、前記生け捕り罠は、齧歯動物が前記生け捕り罠内で捕獲される罠部分と、前記罠部分よりも狭く、前記生け捕り罠の前記罠部分と開放的に連通し、前記罠部分から外方へ延在する入口部分とを有し、前記生け捕り罠の前記進入開口部は、前記生け捕り罠の前記入口部分に配置され、前記罠機構、アクセス開口部及びアクセスパネルも、前記生け捕り罠の前記入口部分に配置されている生け捕り罠。
【請求項34】
請求項31に記載の生け捕り罠において、前記アクセスパネルは、前記ハウジングの前記底部パネルに蝶着されている生け捕り罠。
【請求項35】
請求項33に記載の生け捕り罠において、前記ハウジングは、前記アクセス開口部から分離し、前記生け捕り罠の前記罠部分に配置された罠部分開口部と、前記罠部分開口部が閉じられた閉鎖位置、及び、サービス提供のため、前記ハウジングの前記内部空間にアクセスするための開放位置の間で配置可能である閉鎖パネルとを更に有する生け捕り罠。
【請求項36】
齧歯動物を捕獲する生け捕り罠であって、前記生け捕り罠は、
内部空間を有するハウジングであって、前記ハウジングが、上部と、前記ハウジングの前記内部空間を少なくとも部分的に画成する内側表面を含む底部パネルと、齧歯動物が前記生け捕り罠に入る少なくとも一つの進入開口部とを有し、前記ハウジングは、齧歯動物が前記生け捕り罠内で捕獲される罠部分と、前記罠部分と開放的に連通し、前記罠部分から外方へ延在する入口部分とを備え、前記ハウジングの前記進入開口部が前記ハウジングの前記入口部分にある前記ハウジングと、
前記生け捕り罠の前記進入開口部と離間する関係で、前記ハウジングの前記入口部分内に少なくとも部分的に配置された罠機構とを備え、前記生け捕り罠内で捕獲された齧歯動物が、前記罠から逃れるために前記罠機構を操作しないようにするため、前記ハウジングは、前記入口部分において前記ハウジングの前記上部から垂下し、前記入口部分に沿って、長手方向に互いに離間する関係に配置された複数の遮断部材を更に備える生け捕り罠。
【請求項37】
請求項36に記載の生け捕り罠において、前記罠機構は、漏斗罠機構、揺動ゲート罠機構及びランプ罠機構の一つを備える生け捕り罠。
【請求項38】
請求項37に記載の生け捕り罠において、前記罠機構は、ゲートを含み、前記ゲートは、前記ゲートが前記生け捕り罠の前記進入開口部を前記罠の前記内部の残りの部分からほぼ封鎖するほぼ上昇位置と、齧歯動物が前記進入開口部から前記入口部分を通って前記罠の前記罠部分に移動することができる下降位置との間で、前記生け捕り罠の前記上部及び前記底部パネルに対して枢動動作することができ、前記遮断部材の少なくとも一つは、前記ゲートの前記上昇位置において前記ゲートよりほぼ上に配置されている生け捕り罠。
【請求項39】
請求項38に記載の生け捕り罠において、前記遮断部材は、前記ゲートの前記上昇位置において前記進入開口部と前記ゲートとの中間にある位置から、前記ゲートの前記上昇位置において前記ゲートを通り過ぎた位置まで、前記入口部分に沿って長手方向に配置されている生け捕り罠。
【請求項40】
請求項38に記載の生け捕り罠において、前記ゲートは、前記上昇位置に向かって付勢される生け捕り罠。
【請求項41】
請求項38に記載の生け捕り罠において、前記罠機構は、前記ゲートを含むランプ罠機構を備える生け捕り罠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公表番号】特表2012−502662(P2012−502662A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−528037(P2011−528037)
【出願日】平成21年9月21日(2009.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/057689
【国際公開番号】WO2010/033917
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(505470786)ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション (81)
【Fターム(参考)】