説明

たけのこ型河川保護ブロック

【課題】激流の水圧を軽減させ、河床低下部および決壊が予想される侵食場所にとどめることができるようなコンクリートブロックを提供すること。
【解決手段】河川、堤防保護ブロックの形状を三角錐の長手方向の先端部分Aを尖らせ、吊り上げ、吊り下げの場合に使用する金物11、12を備え、激流の水圧を軽減させ、河床低下部および決壊が予想される侵食場所にたけのこ型河川保護ブロックをその場にとどめることが出来るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中豪雨などで河川が氾濫し河床が激流により侵食されるのを防ぐためのものである。また、大雨による激流時に河床、および堤防などの崩壊が予想される場合、本発明品の、たけのこ型河川保護ブロック、を河床部に埋め込むことにより堤防の決壊を防ぐことが出来るものである。
【背景技術】
【0002】
集中豪雨により河床及び堤防の侵食があり、その結果、堤防が破壊寸前になることがし
ばしばあります。
【特許文献1】実用新案登録第1650556号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在のところ上記のような河川の氾濫で堤防決壊の恐れがあり改修工事完了までに相当数の時間がかかり、工事完了まで堤防及び河床部を保護する手段はなかった。
【0004】
そこで本発明の、たけのこ型河川保護ブロック、は形状を従来の根固めブロックの形状から切り離し、考えた結果、図1に示した三角錐型にすることにした。従来は河川改修などに使われるような根固めブロックは増水し濁流となった河川に沈めても、水圧により押し流されてしまう、又その場にとどまっても濁流が渦巻きかえって堤防と河床部を破壊する恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
河川の氾濫で激流から堤防等を守るために、河床の低下および堤防の侵食を避けなければならない、そこで本発明の形状のように先端を尖らた三角錐型にすることにより、激流の水圧を軽減させ、河床低下部および決壊が予想される侵食場所に本発明品、たけのこ型河川保護ブロックをその場にとどめることが出来るようにした。
【発明の効果】
【0006】
上記のように河川増水により河床の低下部、堤防決壊の危険から堤防等を守るために(図1)に示した形状の河川、たけのこ型河川保護ブロックを危険箇所に埋め込む。本品は(図1A)のように先端部分が尖っているため、激流、濁流の中に沈めても流されること無く、その場にとどまって堤防決壊の可能性がある部分、および河床の低下場を保護する、そのため、数本から数十本河床に埋め込むことが出来る。このことにより河床の低下、堤防の侵食部を激流から保護し堤防決壊を食い止めることが出来る、又、本製品の(図1、B)部に上流より流れてきた、土石等が堆積し河床低下を防ぐに更なる効果を上げる。又、台風時期など頻繁に集中豪雨が予想され、本格的な河床及び堤防の修繕が出来ない時など本発明品を積み上げることにより、堤防決壊防止の臨時応急処置として活用出来る。
【0007】
河床低下防止のため砂防堰堤が新設されているが建設までに相当の建設日数必要となるが本発明品、たけのこ型河川保護ブロックを河川、河床部に敷き詰めるだけで簡単に河床低下を防ぐための砂防堰堤が出来る(図3)に示す。よって工期の短縮が出来るため工費大幅に抑えることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明で最も重要なところは、先端を尖らせ水圧により押し流されないようにし、三角錐にし安定させて、長手方向に長くするととで本品を激流により流されないようにした。
【0009】
本発明品図1はコンクリート製を示していますが、鋼鉄製の素材で作成する場合も含みその場合も同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1のA部分を尖らせ水圧を軽減し、水を下流方向にスムーズに流すことにより本発明品、たけのこ型河川保護ブロックの流失を防ぐこととした。
【0011】
図1のtはたけのこ型河川保護ブロックのの強度を増す為鉄筋を入れることとした。
【0012】
図1の11はたけのこ型河川保護ブロックを設置する場合吊り上げ、吊り下げの場合に使用する金物である。
【0013】
図1の12はたけのこ型河川保護ブロックを設置する場合吊り上げ、吊り下げの場合に使用する金物がたけのこ型河川保護ブロック本体より突起しないよう図1の12のように凹状しすることで、複数本重ねたとき隙間が無くなり安定し重ねることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明品、たけのこ型河川保護ブロックである。
【図2】本発明品、たけのこ型河川保護ブロックの使用する図である。
【図3】本発明品、たけのこ型河川保護ブロックを砂防堤防に使用する図である。
【符号の説明】
【0015】
図1の11は吊り上げ、吊り下げ用金物である。
図1のtは鉄筋である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
河川、堤防保護ブロックの形状を三角錐の長手方向に長くして図1のAの部分を尖らせ水の抵抗を最小限にする形状を特徴とするコンクリートからなる河川、堤防保護ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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