にら等の物品出荷調製装置
【課題】把持用ガイドの案内が円滑でなく、直線状の把持用ガイドのため把持用ガイドから把持アームが離れたとき、バケットが横向きとなって、物品が円滑に落下しないという課題がある。
【解決手段】把持装置17は、把持アーム18と把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成する。前記把持用ガイド19は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部26を形成する。
【解決手段】把持装置17は、把持アーム18と把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成する。前記把持用ガイド19は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部26を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、にら等の物品出荷調製装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上部を開放したU型形状のバケットを搬送方向に並設して構成した搬送装置と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置と、把持された物品を結束する結束装置とを設け、把持装置は、バケットの腕部に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネにより常時開くように付勢された把持アームと、該把持アームに当接して把持位置に回動させる把持用ガイドとにより構成した構成は、公知である(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2003−34310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、直線状の把持用ガイドなので、案内が円滑でないという課題がある。
また、直線状の把持用ガイドのため把持用ガイドから把持アームが離れたとき、バケットは横向きなので、物品が円滑に落下しないという課題がある。
また、公知例の当接部材は、エアシリンダにより駆動させているため、エアコンプレッサが必要となり、装置が大型化する。
また、公知例は、搬送装置の下方に設けた回収籠に物品を回収するため、回収籠の取出が面倒であるという課題がある。
そこで、本願は、前記課題を解決するように工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とを設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記無端チエン6は、前後に所定間隔を置いて設けた左右方向の後側横軸2および前側上部横軸3と、前記前側上部横軸3の略真下に設けた前側下部横軸4の夫々に設けた歯車5に掛け回し、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成し、前記把持用ガイド19は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部円弧部26を形成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設け、前記当接部材35はロッド40の先端に設け、ロッド40はモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動してテープ端部に接触するように構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させ、前記下側円弧部26の下方には、前記搬送装置11の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成した結束束搬送装置60の始端部を臨ませたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記フレーム1にはキャスター輪72を設け、該キャスター輪72はアーム74に取付け、該アーム74をフレーム1の取付軸75に対して回動自在に取付け、もって、キャスター輪72は床面に接地する移動状態と床面から離れた格納状態との間移動するように構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、把持用ガイド19に円弧部26があるので、把持アーム18の案内を円滑に行うことができ、また、把持用ガイド19の下側円弧部26から把持アーム18が離れるとき、バケット10は下向きとなり、物品を円滑に落下させることができる。
請求項2の発明では、当接部材35は、モータ44により駆動させているため、エアコンプレッサが不要となり、装置を小型化できる。
請求項3の発明では、作業者は搬送装置11と結束束搬送装置60によりL型状に配置された空間で作業すればよく、作業効率を向上させることができ、結束束搬送装置60の終端に回収籠71を設置できるので、回収籠71の運搬も容易にできる。
請求項4の発明では、物品出荷調製装置の移動を容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は、細ねぎ、青ねぎ、にら、三つ葉、アスパラガス等の長さに対して束の細い物品の自動結束装置のフレームであり、フレーム1の上方位置には、左右方向の後側横軸2と前側上部横軸3を前後に所定間隔を置いて設け(図4)、前側上部横軸3の略真下に前側下部横軸4を設け、各後側横軸2と前側上部横軸3と前側下部横軸4の夫々には左右方向に所定間隔を置いて複数の歯車5を設け、各歯車5には無端チエン6を夫々掛け回す。7は前記無端チエン6を回転させる搬送用モータ、8はチエン案内レールである。
前記無端チエン6には前記物品を載置して搬送する左右方向のバケット10を前後方向に所定間隔を置いて複数取付ける。即ち、バケット10は搬送方向に所定間隔を置いて複数取付けて搬送装置11を構成する。
また、各バケット10は、左右側に複数分割し、少なくとも、根本側バケット10Aと先端側バケット10Bを有して構成し、各バケット10は、U型形状に上方に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に取付けて構成する。
【0007】
前記バケット10は、前記後側横軸2から前側上部横軸3の間の略水平に横移動しているときに上方から物品を受け入れ、横移動の終端の前側上部横軸3から前側下部横軸4にかけての縦移動中に物品を結束して端部を切断する。
しかして、バケット10には横移動中は開放してバケット10への物品の載置を受け入れ、後述する結束装置16により結束するときバケット10に物品を固定するように把持する把持装置17を設ける。
把持装置17は、各バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動する把持アーム18をバケット10または無端チエン6に取付け、所定位置で把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19を設けて構成する。
【0008】
この場合、把持アーム18の基部はバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するようにすると、簡単に構成でき、好適である。23はバケット10を無端チエン6に取付ける取付部材であり、取付部材23に前記ストッパ22を設けている。24は把持アーム18に設けた把持用ガイド19に接触するアーム側ガイド部材である。
【0009】
なお、図4、図5の実施例図においてバケット10に把持アーム18が図示されていないことがあるが、全てのバケット10に把持アーム18を設ける。また、図6は、把持アーム18をバケット10に取付けた他の実施例である。また、図7は、アーム側ガイド部材24を省略した実施例であり、根本側バケット10Aの腕部12を一対設け、一対の腕部12間の空間25に把持アーム18が入るようにした実施例である。また、図9は、先端側バケット10Bの根本側の一部を把持アーム18に形成し、把持アーム18に対向する部分の先端側バケット10Bの根本側部分を一部切り欠いて前記空間25を形成している。
【0010】
しかして、前記把持用ガイド19は、把持アーム18の移動路の所定位置に設ける。
即ち、把持アーム18はバケット10と共に移動し、バケット10の移動方向前側に設けることによりバケット10の腕部12に先行して把持用ガイド19に当たって移動方向後側に回動し、これによりバケット10の腕部12と側面視重なって物品を把持する。
この場合、バケット10を横移動から縦移動にさせて、この縦移動路に平行となるように縦長の軸棒形状に把持用ガイド19を形成すると、バケット10が姿勢変化するときに、バケット10に対して先行移動する把持アーム18が把持用ガイド19に当接して回動する。
また、把持用ガイド19は軸部材により形成し、各把持アーム18に対応させて設けると共に、取付部材25Aによりフレーム1に取付ける。
【0011】
この場合、把持用ガイド19は把持アーム18の移動路に対して遠近位置調節可能に構成すると、把持アーム18の回動量を調節することができ、ひいては把持する物品の大きさに合わせてバケット10との把持空間の大きさを変更調節できる。
また、把持用ガイド19は、その上部および下部に、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部26を形成する。
円弧部26は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状に形成し、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させる。
また、把持用ガイド19は、根本側バケット10Aの把持アーム18および先端側バケット10Bの把持アーム18の夫々に、所定位置で当接して把持位置に回動させるように、左右に並設する(図3)。
に形成し、把持アーム18に対向する部分の先端側バケット10Bの根本側部分を一部切り欠いて前記空間25を形成している。
しかして、把持アーム18は左右に複数並設したバケット10のうち根本側バケット10Aと先端側バケット10Bの夫々に設けて2か所で把持するようにし、この一対の把持アーム18の間に結束装置16を設ける。結束装置16はバケット10の搬送方向に対して並行方向に回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30を有して構成し、公知のものである。
31は結束アーム28の駆動用モータ、32は貼着テープ29のロールである。
【0012】
しかして、バケット10の移動路には、移動路に出入りして結束後の貼着テープ29の端部に当接部材35を当接させ、ひらひら分離している貼着テープ29の端部を物品または貼着テープ29の外周に貼着させて処理するテープ端部処理装置36を設ける。
当接部材35はスポンジ等の弾性部材で軸心方向を左右方向としたローラ形状に形成し、アーム37の先端に軸38により回転自在に取付ける。アーム37はロッド40の先端に所定範囲において回動自在に取付ける。ロッド40の中間部はガイド部材41に挿通する。ガイド部材41は任意の固定部に固定する。ロッド40の後部はリンク機構43を介してモータ44の出力軸45と連結する。46、47はリンク機構43を構成するアームである。
【0013】
即ち、テープ端部処理装置36は、ロッド40をモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動させて、前記当接部材35がテープ端部に接触するように構成する。
しかして、前記テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済んだ物品を把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設ける。51は円形回転刃50を回転させる切断用モータである。
しかして、前記縦移動路の下方の把持用ガイド19の円弧部26下端よりやや後側位置には、根本側を結束した物品を搬送する結束束搬送装置60を設ける。結束束搬送装置60は駆動搬送ローラ61を並設して構成する。
【0014】
前記結束束搬送装置60は、前記搬送装置の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成すると共に、結束束搬送装置60の始端部は前記搬送装置の下方に位置させ、作業者が前記搬送装置11と結束束搬送装置60により平面視L型状に包囲された空間内で作業しうるように構成する。
結束束搬送装置60の伝動構成は任意であるが、一例を示すと、駆動搬送ローラ61の回転軸62に歯車63を設け、各歯車63にはチエン64を掛け回す。チエン64は搬送用モータ65の出力歯車66に掛け回す。
前記駆動搬送ローラ61の間には、該駆動搬送ローラ61の上面より低い待機位置から後側に向かって回動する投げ出しアーム67を複数設ける。各投げ出しアーム67は、取付回転軸68に固定し、取付回転軸68を正逆転自在の投げ出しモータ69により回転するようにする。
【0015】
結束束搬送装置60の搬送フレーム70は、始端側を低く中間部が高くなるように傾斜させ、終端部は略水平に形成し、搬送フレーム70の終端部に前記投げ出しアーム67を複数設ける。
前記搬送フレーム70の終端部の側方(搬送装置11の搬送方向基準に後側)には物品の回収籠(箱)71を設ける。
72はキャスター輪であり、キャスター輪72の回転軸73はアーム74に取付け、アーム74は取付軸75の両端の支持板76に回動自在に取付け、取付軸75には取付部77を取付け、取付部77をフレーム1に取付ける。
キャスター輪72はアーム74を取付軸75(支持板76)に対して回動させ、床面に接地する移動状態と、床面から離れる格納状態との間移動するように構成する。
【0016】
(実施例の作用)
搬送用モータ7に通電すると、搬送装置11の無端チエン6がバケット10一個分の距離移動して所定時間停止し、また、バケット10一個分の距離移動して所定時間停止して、これを反復して間欠的にバケット10を移動させる。
そこで、計量済のにら、三つ葉等の物品をバケット10の上面に入れると、バケット10は移動して横移動路の終端に至る。
この場合、把持アーム18は、その基部をバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するように構成しているから、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなくバネ21により開くので、把持装置17を簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
【0017】
バケット10の移動路には把持アーム18の端面に当接する把持用ガイド19が設けられているから、把持用ガイド19に把持アーム18が当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
したがって、把持装置17は、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなく把持アーム18は把持用ガイド19に当接して閉じるので、簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
この場合、把持用ガイド19の上部および下部に、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部円弧部26を形成しているから、把持アーム18が物品を把持するだけでなく、搬送中の物品も案内する。
【0018】
また、把持用ガイド19の下側円弧部26から把持アーム18が離れるとき、バケット10は下向きとなり、物品を円滑に落下させることができる。
バケット10の移動路には結束アーム28と貼着台(図示省略)との間の糊面が搬送方向下手側を向いた状態で貼着テープ29を張っているから、駆動部31を作動させると、結束アーム28が回動して、結束アーム28の先端を貼着台に当接させ、このとき、物品の外周に貼着テープ29が巻かれて、その端部が切断され、根本側が貼着テープ29により結束される。
【0019】
この場合、バケット10は、物品の載置を容易にする横移動路Xの終端に下方に移動する縦移動路Yを移動するように構成しているから(図5)、縦移動路Yの所定距離を置いた前側に把持用ガイド19を設け、バケット10が上向きから横向きに姿勢変化するとき、把持アーム18が把持用ガイド19に当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
結束装置16により結束されると、再び搬送用モータ7に通電し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持した状態で縦移動路Yを下降してテープ端部処理装置36の前側で停止し、モータ44の出力軸45が回転し、出力軸45の回転運動をリンク機構43が往復動に偏してロッド40を往復動させ、アーム37の先端の当接部材35をテープ端部に押し付けて物品の外周に貼着させる。
この場合、テープ端部処理装置36の当接部材35はスポンジ等の弾性部材で形成しているから、テープ端部を物品の外周に押し付ける際に物品外形に合わせて変形するので良好に貼着させる。
【0020】
また、当接部材35はモータ44により駆動するので、シリンダによる駆動に比してエアコンプレッサが不要となる。
また、当接部材35は貼着テープ29と同じかそれよりも幅狭に形成すると、貼着テープ29のみに接触し、物品自体に接触しないので、物品を傷めず、好適である。
しかして、テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済むと、再び搬送用モータ7に通電されて、円形回転刃50に至り、物品の根本を把持アーム18により把持した状態で切断して揃える。
次ぎに、バケット10が更に下降すると、把持アーム18は把持用ガイド19から離れ、バネ21の弾力により開放方向に回動し、物品は放擲されて結束束搬送装置60の始端部に落下する。
結束束搬送装置60は駆動搬送ローラ61を駆動して根本側を結束した物品を搬送し、結束束搬送装置60の終端まで物品が搬送されると、投げ出しセンサ70に当接し、投げ出しモータ69を作動させて各投げ出しアーム67を回転させて、物品を回収籠(箱)71に投げ出して回収する。
したがって、作業者は、前記搬送装置11と結束束搬送装置60によりL型状に配置された空間で作業すればよく、作業効率を向上させる。
フレーム1には、キャスター輪72を設け、キャスター輪72はアーム74を取付軸75に対して回動させて床面に接地する移動状態にして物品出荷調製装置を移動させ、移動後、床面から離して格納状態にすると、物品出荷調製装置を載置できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】概略全体斜視図。
【図2】概略全体斜視図。
【図3】概略全体平面図。
【図4】搬送装置および結束装置部分の側面図。
【図5】把持用ガイド付近の側面図。
【図6】把持アームの他の実施例の側面図。
【図7】把持アームの他の実施例の斜視図。
【図8】把持アームの把持状態斜視図。
【図9】把持アームの他の実施例の側面図。
【図10】把持用ガイド付近の側面図。
【図11】テープ端部処理装置の斜視図。
【図12】結束束搬送装置終端の投げ出しアーム付近の側面図。
【図13】キャスター輪の斜視図。
【符号の説明】
【0022】
1…フレーム、2…後側横軸、3…前側上部横軸、4…前側下部横軸、5…歯車、6…無端チエン、7…搬送用モータ、8…チエン案内レール、10…バケット、11…搬送装置、12…腕部、16…結束装置、17…把持装置、18…把持アーム、19…把持用ガイド、20…取付軸、21…バネ、22…ストッパ、23…取付部材、24…アーム側ガイド部材、25…空間、26…円弧部、28…結束アーム、29…貼着テープ、30…貼着台、31…駆動部、32…ロール、36…テープ端部処理装置、35…当接部材、37…アーム、38…軸、40…ロッド、41…ガイド部材、43…リンク機構、44…モータ、45…出力軸、60…結束束搬送装置、61…駆動搬送ローラ、62…回転軸、63…歯車、64…チエン、65…搬送用モータ、66…出力歯車、67…投げ出しアーム、68…取付回転軸、69…投げ出しモータ、70…搬送フレーム、72…キャスター輪、73…回転軸、74…アーム、75…取付軸、76…支持板、77…取付部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、にら等の物品出荷調製装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上部を開放したU型形状のバケットを搬送方向に並設して構成した搬送装置と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置と、把持された物品を結束する結束装置とを設け、把持装置は、バケットの腕部に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネにより常時開くように付勢された把持アームと、該把持アームに当接して把持位置に回動させる把持用ガイドとにより構成した構成は、公知である(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2003−34310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、直線状の把持用ガイドなので、案内が円滑でないという課題がある。
また、直線状の把持用ガイドのため把持用ガイドから把持アームが離れたとき、バケットは横向きなので、物品が円滑に落下しないという課題がある。
また、公知例の当接部材は、エアシリンダにより駆動させているため、エアコンプレッサが必要となり、装置が大型化する。
また、公知例は、搬送装置の下方に設けた回収籠に物品を回収するため、回収籠の取出が面倒であるという課題がある。
そこで、本願は、前記課題を解決するように工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とを設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記無端チエン6は、前後に所定間隔を置いて設けた左右方向の後側横軸2および前側上部横軸3と、前記前側上部横軸3の略真下に設けた前側下部横軸4の夫々に設けた歯車5に掛け回し、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成し、前記把持用ガイド19は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部円弧部26を形成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設け、前記当接部材35はロッド40の先端に設け、ロッド40はモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動してテープ端部に接触するように構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させ、前記下側円弧部26の下方には、前記搬送装置11の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成した結束束搬送装置60の始端部を臨ませたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記フレーム1にはキャスター輪72を設け、該キャスター輪72はアーム74に取付け、該アーム74をフレーム1の取付軸75に対して回動自在に取付け、もって、キャスター輪72は床面に接地する移動状態と床面から離れた格納状態との間移動するように構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、把持用ガイド19に円弧部26があるので、把持アーム18の案内を円滑に行うことができ、また、把持用ガイド19の下側円弧部26から把持アーム18が離れるとき、バケット10は下向きとなり、物品を円滑に落下させることができる。
請求項2の発明では、当接部材35は、モータ44により駆動させているため、エアコンプレッサが不要となり、装置を小型化できる。
請求項3の発明では、作業者は搬送装置11と結束束搬送装置60によりL型状に配置された空間で作業すればよく、作業効率を向上させることができ、結束束搬送装置60の終端に回収籠71を設置できるので、回収籠71の運搬も容易にできる。
請求項4の発明では、物品出荷調製装置の移動を容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は、細ねぎ、青ねぎ、にら、三つ葉、アスパラガス等の長さに対して束の細い物品の自動結束装置のフレームであり、フレーム1の上方位置には、左右方向の後側横軸2と前側上部横軸3を前後に所定間隔を置いて設け(図4)、前側上部横軸3の略真下に前側下部横軸4を設け、各後側横軸2と前側上部横軸3と前側下部横軸4の夫々には左右方向に所定間隔を置いて複数の歯車5を設け、各歯車5には無端チエン6を夫々掛け回す。7は前記無端チエン6を回転させる搬送用モータ、8はチエン案内レールである。
前記無端チエン6には前記物品を載置して搬送する左右方向のバケット10を前後方向に所定間隔を置いて複数取付ける。即ち、バケット10は搬送方向に所定間隔を置いて複数取付けて搬送装置11を構成する。
また、各バケット10は、左右側に複数分割し、少なくとも、根本側バケット10Aと先端側バケット10Bを有して構成し、各バケット10は、U型形状に上方に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に取付けて構成する。
【0007】
前記バケット10は、前記後側横軸2から前側上部横軸3の間の略水平に横移動しているときに上方から物品を受け入れ、横移動の終端の前側上部横軸3から前側下部横軸4にかけての縦移動中に物品を結束して端部を切断する。
しかして、バケット10には横移動中は開放してバケット10への物品の載置を受け入れ、後述する結束装置16により結束するときバケット10に物品を固定するように把持する把持装置17を設ける。
把持装置17は、各バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動する把持アーム18をバケット10または無端チエン6に取付け、所定位置で把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19を設けて構成する。
【0008】
この場合、把持アーム18の基部はバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するようにすると、簡単に構成でき、好適である。23はバケット10を無端チエン6に取付ける取付部材であり、取付部材23に前記ストッパ22を設けている。24は把持アーム18に設けた把持用ガイド19に接触するアーム側ガイド部材である。
【0009】
なお、図4、図5の実施例図においてバケット10に把持アーム18が図示されていないことがあるが、全てのバケット10に把持アーム18を設ける。また、図6は、把持アーム18をバケット10に取付けた他の実施例である。また、図7は、アーム側ガイド部材24を省略した実施例であり、根本側バケット10Aの腕部12を一対設け、一対の腕部12間の空間25に把持アーム18が入るようにした実施例である。また、図9は、先端側バケット10Bの根本側の一部を把持アーム18に形成し、把持アーム18に対向する部分の先端側バケット10Bの根本側部分を一部切り欠いて前記空間25を形成している。
【0010】
しかして、前記把持用ガイド19は、把持アーム18の移動路の所定位置に設ける。
即ち、把持アーム18はバケット10と共に移動し、バケット10の移動方向前側に設けることによりバケット10の腕部12に先行して把持用ガイド19に当たって移動方向後側に回動し、これによりバケット10の腕部12と側面視重なって物品を把持する。
この場合、バケット10を横移動から縦移動にさせて、この縦移動路に平行となるように縦長の軸棒形状に把持用ガイド19を形成すると、バケット10が姿勢変化するときに、バケット10に対して先行移動する把持アーム18が把持用ガイド19に当接して回動する。
また、把持用ガイド19は軸部材により形成し、各把持アーム18に対応させて設けると共に、取付部材25Aによりフレーム1に取付ける。
【0011】
この場合、把持用ガイド19は把持アーム18の移動路に対して遠近位置調節可能に構成すると、把持アーム18の回動量を調節することができ、ひいては把持する物品の大きさに合わせてバケット10との把持空間の大きさを変更調節できる。
また、把持用ガイド19は、その上部および下部に、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部26を形成する。
円弧部26は、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状に形成し、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させる。
また、把持用ガイド19は、根本側バケット10Aの把持アーム18および先端側バケット10Bの把持アーム18の夫々に、所定位置で当接して把持位置に回動させるように、左右に並設する(図3)。
に形成し、把持アーム18に対向する部分の先端側バケット10Bの根本側部分を一部切り欠いて前記空間25を形成している。
しかして、把持アーム18は左右に複数並設したバケット10のうち根本側バケット10Aと先端側バケット10Bの夫々に設けて2か所で把持するようにし、この一対の把持アーム18の間に結束装置16を設ける。結束装置16はバケット10の搬送方向に対して並行方向に回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30を有して構成し、公知のものである。
31は結束アーム28の駆動用モータ、32は貼着テープ29のロールである。
【0012】
しかして、バケット10の移動路には、移動路に出入りして結束後の貼着テープ29の端部に当接部材35を当接させ、ひらひら分離している貼着テープ29の端部を物品または貼着テープ29の外周に貼着させて処理するテープ端部処理装置36を設ける。
当接部材35はスポンジ等の弾性部材で軸心方向を左右方向としたローラ形状に形成し、アーム37の先端に軸38により回転自在に取付ける。アーム37はロッド40の先端に所定範囲において回動自在に取付ける。ロッド40の中間部はガイド部材41に挿通する。ガイド部材41は任意の固定部に固定する。ロッド40の後部はリンク機構43を介してモータ44の出力軸45と連結する。46、47はリンク機構43を構成するアームである。
【0013】
即ち、テープ端部処理装置36は、ロッド40をモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動させて、前記当接部材35がテープ端部に接触するように構成する。
しかして、前記テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済んだ物品を把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設ける。51は円形回転刃50を回転させる切断用モータである。
しかして、前記縦移動路の下方の把持用ガイド19の円弧部26下端よりやや後側位置には、根本側を結束した物品を搬送する結束束搬送装置60を設ける。結束束搬送装置60は駆動搬送ローラ61を並設して構成する。
【0014】
前記結束束搬送装置60は、前記搬送装置の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成すると共に、結束束搬送装置60の始端部は前記搬送装置の下方に位置させ、作業者が前記搬送装置11と結束束搬送装置60により平面視L型状に包囲された空間内で作業しうるように構成する。
結束束搬送装置60の伝動構成は任意であるが、一例を示すと、駆動搬送ローラ61の回転軸62に歯車63を設け、各歯車63にはチエン64を掛け回す。チエン64は搬送用モータ65の出力歯車66に掛け回す。
前記駆動搬送ローラ61の間には、該駆動搬送ローラ61の上面より低い待機位置から後側に向かって回動する投げ出しアーム67を複数設ける。各投げ出しアーム67は、取付回転軸68に固定し、取付回転軸68を正逆転自在の投げ出しモータ69により回転するようにする。
【0015】
結束束搬送装置60の搬送フレーム70は、始端側を低く中間部が高くなるように傾斜させ、終端部は略水平に形成し、搬送フレーム70の終端部に前記投げ出しアーム67を複数設ける。
前記搬送フレーム70の終端部の側方(搬送装置11の搬送方向基準に後側)には物品の回収籠(箱)71を設ける。
72はキャスター輪であり、キャスター輪72の回転軸73はアーム74に取付け、アーム74は取付軸75の両端の支持板76に回動自在に取付け、取付軸75には取付部77を取付け、取付部77をフレーム1に取付ける。
キャスター輪72はアーム74を取付軸75(支持板76)に対して回動させ、床面に接地する移動状態と、床面から離れる格納状態との間移動するように構成する。
【0016】
(実施例の作用)
搬送用モータ7に通電すると、搬送装置11の無端チエン6がバケット10一個分の距離移動して所定時間停止し、また、バケット10一個分の距離移動して所定時間停止して、これを反復して間欠的にバケット10を移動させる。
そこで、計量済のにら、三つ葉等の物品をバケット10の上面に入れると、バケット10は移動して横移動路の終端に至る。
この場合、把持アーム18は、その基部をバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するように構成しているから、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなくバネ21により開くので、把持装置17を簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
【0017】
バケット10の移動路には把持アーム18の端面に当接する把持用ガイド19が設けられているから、把持用ガイド19に把持アーム18が当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
したがって、把持装置17は、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなく把持アーム18は把持用ガイド19に当接して閉じるので、簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
この場合、把持用ガイド19の上部および下部に、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部円弧部26を形成しているから、把持アーム18が物品を把持するだけでなく、搬送中の物品も案内する。
【0018】
また、把持用ガイド19の下側円弧部26から把持アーム18が離れるとき、バケット10は下向きとなり、物品を円滑に落下させることができる。
バケット10の移動路には結束アーム28と貼着台(図示省略)との間の糊面が搬送方向下手側を向いた状態で貼着テープ29を張っているから、駆動部31を作動させると、結束アーム28が回動して、結束アーム28の先端を貼着台に当接させ、このとき、物品の外周に貼着テープ29が巻かれて、その端部が切断され、根本側が貼着テープ29により結束される。
【0019】
この場合、バケット10は、物品の載置を容易にする横移動路Xの終端に下方に移動する縦移動路Yを移動するように構成しているから(図5)、縦移動路Yの所定距離を置いた前側に把持用ガイド19を設け、バケット10が上向きから横向きに姿勢変化するとき、把持アーム18が把持用ガイド19に当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
結束装置16により結束されると、再び搬送用モータ7に通電し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持した状態で縦移動路Yを下降してテープ端部処理装置36の前側で停止し、モータ44の出力軸45が回転し、出力軸45の回転運動をリンク機構43が往復動に偏してロッド40を往復動させ、アーム37の先端の当接部材35をテープ端部に押し付けて物品の外周に貼着させる。
この場合、テープ端部処理装置36の当接部材35はスポンジ等の弾性部材で形成しているから、テープ端部を物品の外周に押し付ける際に物品外形に合わせて変形するので良好に貼着させる。
【0020】
また、当接部材35はモータ44により駆動するので、シリンダによる駆動に比してエアコンプレッサが不要となる。
また、当接部材35は貼着テープ29と同じかそれよりも幅狭に形成すると、貼着テープ29のみに接触し、物品自体に接触しないので、物品を傷めず、好適である。
しかして、テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済むと、再び搬送用モータ7に通電されて、円形回転刃50に至り、物品の根本を把持アーム18により把持した状態で切断して揃える。
次ぎに、バケット10が更に下降すると、把持アーム18は把持用ガイド19から離れ、バネ21の弾力により開放方向に回動し、物品は放擲されて結束束搬送装置60の始端部に落下する。
結束束搬送装置60は駆動搬送ローラ61を駆動して根本側を結束した物品を搬送し、結束束搬送装置60の終端まで物品が搬送されると、投げ出しセンサ70に当接し、投げ出しモータ69を作動させて各投げ出しアーム67を回転させて、物品を回収籠(箱)71に投げ出して回収する。
したがって、作業者は、前記搬送装置11と結束束搬送装置60によりL型状に配置された空間で作業すればよく、作業効率を向上させる。
フレーム1には、キャスター輪72を設け、キャスター輪72はアーム74を取付軸75に対して回動させて床面に接地する移動状態にして物品出荷調製装置を移動させ、移動後、床面から離して格納状態にすると、物品出荷調製装置を載置できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】概略全体斜視図。
【図2】概略全体斜視図。
【図3】概略全体平面図。
【図4】搬送装置および結束装置部分の側面図。
【図5】把持用ガイド付近の側面図。
【図6】把持アームの他の実施例の側面図。
【図7】把持アームの他の実施例の斜視図。
【図8】把持アームの把持状態斜視図。
【図9】把持アームの他の実施例の側面図。
【図10】把持用ガイド付近の側面図。
【図11】テープ端部処理装置の斜視図。
【図12】結束束搬送装置終端の投げ出しアーム付近の側面図。
【図13】キャスター輪の斜視図。
【符号の説明】
【0022】
1…フレーム、2…後側横軸、3…前側上部横軸、4…前側下部横軸、5…歯車、6…無端チエン、7…搬送用モータ、8…チエン案内レール、10…バケット、11…搬送装置、12…腕部、16…結束装置、17…把持装置、18…把持アーム、19…把持用ガイド、20…取付軸、21…バネ、22…ストッパ、23…取付部材、24…アーム側ガイド部材、25…空間、26…円弧部、28…結束アーム、29…貼着テープ、30…貼着台、31…駆動部、32…ロール、36…テープ端部処理装置、35…当接部材、37…アーム、38…軸、40…ロッド、41…ガイド部材、43…リンク機構、44…モータ、45…出力軸、60…結束束搬送装置、61…駆動搬送ローラ、62…回転軸、63…歯車、64…チエン、65…搬送用モータ、66…出力歯車、67…投げ出しアーム、68…取付回転軸、69…投げ出しモータ、70…搬送フレーム、72…キャスター輪、73…回転軸、74…アーム、75…取付軸、76…支持板、77…取付部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とをフレーム1に設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記無端チエン6は、前後に所定間隔を置いて設けた左右方向の後側横軸2および前側上部横軸3と、前記前側上部横軸3の略真下に設けた前側下部横軸4の夫々に設けた歯車5に掛け回し、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成し、前記把持用ガイド19の上下両側には、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部26を形成したにら等の物品出荷調製装置。
【請求項2】
請求項1において、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設け、前記当接部材35はロッド40の先端に設け、ロッド40はモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動してテープ端部に接触するように構成したにら等の物品出荷調製装置。
【請求項3】
請求項2において、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させ、前記下側円弧部26の下方には、前記搬送装置11の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成した結束束搬送装置60の始端部を臨ませたにら等の物品出荷調製装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、前記フレーム1にはキャスター輪72を設け、該キャスター輪72はアーム74に取付け、該アーム74をフレーム1の取付軸75に対して回動自在に取付け、もって、キャスター輪72は床面に接地する移動状態と床面から離れた格納状態との間移動するように構成したにら等の物品出荷調製装置。
【請求項1】
上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とをフレーム1に設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記無端チエン6は、前後に所定間隔を置いて設けた左右方向の後側横軸2および前側上部横軸3と、前記前側上部横軸3の略真下に設けた前側下部横軸4の夫々に設けた歯車5に掛け回し、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成し、前記把持用ガイド19の上下両側には、前記前側上部横軸3および前側下部横軸4の夫々の歯車5の外周に沿った円弧状の円弧部26を形成したにら等の物品出荷調製装置。
【請求項2】
請求項1において、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設け、前記当接部材35はロッド40の先端に設け、ロッド40はモータ44の出力軸45の回転を往復運動に変換するリンク機構43により往復移動してテープ端部に接触するように構成したにら等の物品出荷調製装置。
【請求項3】
請求項2において、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記把持用ガイド19の下側円弧部26は、前記円形回転刃50より下方に位置させ、前記下側円弧部26の下方には、前記搬送装置11の搬送方向に対して交差方向に搬送するように構成した結束束搬送装置60の始端部を臨ませたにら等の物品出荷調製装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、前記フレーム1にはキャスター輪72を設け、該キャスター輪72はアーム74に取付け、該アーム74をフレーム1の取付軸75に対して回動自在に取付け、もって、キャスター輪72は床面に接地する移動状態と床面から離れた格納状態との間移動するように構成したにら等の物品出荷調製装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−96494(P2009−96494A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−268173(P2007−268173)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(000132219)株式会社スズテック (25)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(000132219)株式会社スズテック (25)
【Fターム(参考)】
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