説明

もやし類の水切り方法及び水切り装置

【課題】
水洗後のもやしから付着している水を除去する水切り方法及び装置を提供する。
【解決手段】
並列して配置されて同一方向に回転される複数本のロール11上に水切りすべきもやしを載せて移動させてもやしに付着していた水分をロール11の表面に移動させ、ロール11の表面に付着した水分は水取りブレード15で除去する。
ロール11による水切りを行った後のもやしを走行する無端ベルト21上に載せて走行方向に送りつつ、無端ベルト21に上下方向の振動成分を含む振動を与えて無端ベルト21上のもやしに無端ベルト21の表面との接触を繰り返えし行わせてもやしに付着していた水分を無端ベルト21の表面に移動させ、無端ベルト21の表面に付着した水分を無端ベルト21の表面に当接して配置した水取りブレード29で除去するもやしの水切り方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗などによってもやしやカット野菜など(本発明では、これらを総称してもやし類という)に付着している水を除去する水切り方法及び水切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水洗などによって水に濡れたもやし類は、プラスチック袋などで包装する前に、鮮度を維持するため、表面に付着した水を除去する必要があり、また、もやし類の表面に水と共に付着している折損屑、根、殻などの不要物を除去することが求められる。もやし類を水切りする従来のやり方には、遠心式脱水機を使うもの(特許文献1,2)、もやし類をコンベア上に載せて移送しながら空気噴流を上方から吹き付けるもの(特許文献3)、振動を与えている無端ベルトコンベアに載せて搬送しつつもやしに付着している水をベルトコンベア上に移し、ベルトコンベア上の水分をスクレーパによって掻き取って除去することで水切りを行なうもの(特許文献4)等があった。
【0003】
しかしながら、遠心式脱水機によるものは、水切り操作がバッチ式であり、また、もやし類を遠心式脱水機に供給したり、遠心式脱水機から排出したりする時、及び遠心式脱水機による水切り作業中にもやし類に折損を生じさせたり傷を与える。また、遠心式脱水機による水切り操作では、もやし類の表面に付着している折損屑、根、殻などを除去することができない。
【0004】
これらの問題を解決するため、格子状に交差する縦バーと横ブレードの上に載せたもやし類に対して空気噴流を当てることにより水切りと不要物除去とを共に行うやり方が提案された。しかしながら、空気噴流による水切りでは、もやし類が空気噴流で飛ばされたり縦バーと横ブレードの上で急激に移動させられてもやし類に傷が付く事が多く、もやし類の商品価値を損ね、また傷が付くことによって鮮度を維持する期間が短くなるという問題があった。その上、空気噴流による水切り方式では、空気噴流によって発生する騒音が極めて大きく、作業環境を著しく悪くしていた。また、空気噴流によると付着水とともに切り屑、根や殻が周りに飛散して装置にも付着するため、作業終了後の装置などの洗浄にも大きな労力を必要とするという問題もあった。
【0005】
また、空気噴流により水切りを行なう方式では、無視できない量のもやし類が空気噴流によって落下され商品のロスを生ずるという問題もあった。また、もやし類に吹き付けられる空気噴流は、ブロワによって加圧される際に温度が上昇して温風となるため、空気噴流が当てられたもやし類の鮮度を低下させてしまうという問題も生ずる。
一方、無端ベルトコンベア上にもやしを載せて振動を与えつつ搬送することによって、もやしに付着していた水滴をベルトコンベア上に移し、ベルトコンベアの表面上に移動された水滴をスクレーパで掻き取ることによって水切りを行なう方式は、もやしを傷めることもなく有効に水切りを行なうことができるのであるが、ベルトコンベアにより所定の水切りを行なうには相応の長さのベルトコンベア上を移送させることが必要で、ベルトコンベア設置に大きなスペースを必要とし、ベルトコンベアを多段に積み重ね状態に配置し、設置高さを必要とするなどの構成を採用する必要があった。
【特許文献1】特開平3−224648号
【特許文献2】特開平3−77659号
【特許文献3】特開平3−103164号
【特許文献4】特開2003−93032号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の遠心式脱水装置、空気噴流による水切り装置、ベルトコンベアによる水切り装置に見られるような種々の欠点がなく、静かで、かつ、もやし類に損傷を与えずに、しかも効率的かつ連続的に水切りをやり、その上、洗浄工程などで除去されずにもやし類に付着、混入している折損片や根、殻、切り屑など、製品に混在させたくない不要物をも除去可能なもやし類の水切り方法と水切り装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記した課題を解決するため、並列して配置されて同一方向に回転されている複数本のロール上に水切りすべきもやし類を載せて移動させて前記もやし類に付着していた水分を同ロールの表面に移動させ、同ロールの表面に付着した水分は同ロールの表面に当接させて配置した水取りブレードで除去するようにしたもやし類の水切り方法を提供する。
本発明の前記したもやし類の水切り方法においては、前記複数本のロールを、下流のものを順次低い位置に配置して使用するのが好ましい。
【0008】
また、本発明は、前記した複数本のロールによる水切りの後、その水切り後のもやし類を走行する無端ベルト上に載せ同無端ベルトに上下方向の振動成分をもつ振動を与えつつ同無端ベルトによって送り、前記もやしに付着していた水分を同無端ベルトの表面に移動させ、同無端ベルトの表面に付着した水分を前記無端ベルトの表面に当接させて配置した水取りブレードで除去するもやし類の水切り方法を提供する。
【0009】
更に、本発明は前記した課題を解決するため、並列して配置されて同一方向に回転されもやしを送る複数本のロールと、同ロールの各々の表面に接して配置され同ロールの表面に付着した水を掻き取る水取りブレードとを備えたもやしの水切りロール装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、前記した水切りロール装置、及びその下流に配置されて、走行される無端ベルトと、同無端ベルトに上下方向の振動成分をもつ振動を与える加振機と、前記無端ベルトの表面に接して配置され同無端ベルトの表面に付着した水を掻き取る水取りブレードとを備えた水切りベルトコンベア装置を配置したもやし類の水切り装置を提供する。本発明による前記した水切りロール装置においては、下流のロールを順次低い位置に配置した構成とするのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるもやし類の水切り方法においては、並列して配置された複数本のロール上に載せられた水切りすべきもやし類に付着していた水は、それらのロール表面に移動され、そのロール表面に付着した水分は同ロールの表面に当接させて配置した水取りブレードで除去される。しかも、それらのロールは回転されていてその上に載っているもやし類との接触箇所を連続的に変えてもやし類に付着していた水分を連続的にロール表面に移動させ、ロール表面に移された水分はロールの回転につれて水取りブレードによって速やかに除去される。このような水切りが並列して配置されたロールによって次々と連続的に行なわれ、もやし類から速やかな水切りが行なわれる。
本発明によるもやし類の水切り方法において、前記複数本のロールを、下流のものを順次低い位置に配置して使用することによって、ロール上に載せられたもやし類は、相隣り合うロールとロールの間に溜まり込んで下流方向に送られ難くなる状態を防ぐことができる。
【0012】
本発明によるもやし類の水切り方法において、前記した複数本のロールによる水切り後のもやしを、上下方向の振動成分をもつ振動が与えられている無端ベルト上に載せて搬送させる水切り方法を行なわせるようにしたものでは、無端ベルト上に載せられた水切りすべきもやし類は、無端ベルトによって与えられる振動で無端ベルトで移送される間に、無端ベルトの表面と接触を繰り返えし、もやし類に残存付着している水分は無端ベルトの表面にふるい落とされて付着されることによって水分を無端ベルトへ移し、十分な水切りが行なわれる。
【0013】
また、この無端ベルトによる移送中に、もやし類に付着したり混じっていた殻、根、折れ片などの不要物も無端ベルトの表面に付着されて次第にもやし類から分離される。こうして無端ベルトの表面に移された水滴や不要物は無端ベルトの走行につれてもやし類と共に移送され、無端ベルトに対向して配置されてその表面から付着している水分を除去する水取りブレードによって掻きとられて除去される。
本発明によるもやし類の水切り方法で用いる無端ベルトは1段でもよいが、2段以上の複数段を直列に配置したものを用いて水切り機能を更に高めたものにするのが好ましい。この場合、2段以上の無端ベルトを上下に積層状態に直列に配置した構成のものを用いるのがスペース節約上有効である。
【0014】
また、本発明の並列された複数本のロールと水切りブレードを備えた水切りロール装置によれば、前記した本発明によるもやし類の水切り方法を実施することができる。
更に、この水切りロール装置の後に、上下方向の振動成分をもつ振動が与えられている無端ベルトと、その無端ベルトの表面に接して配設されそのベルト表面に付着している水分を除去する水取りブレードを有する水切りベルトコンベアを配置した構成の水切り装置としたものでは、水切りロール装置による付着水の効率的な水切りの後、水切りベルトコンベアによる十分な水切りを行なわせる、コンパクトなもやし類の水切り装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明によるもやし類の水切り方法及び装置を添付した図面に示した水切り装置の実施例により具体的に説明する。この実施例は水洗されたもやしの水切りを行なう装置である。全体構成を示す図1において、1は掻き揚げコンベアを示し、多数の針状体を植設したコンベアを有し、図示していない右下の水槽などから、水洗されたもやし類をばらばらの状態にして掻き揚げて来る作用を行なう。2は架台で、次に説明する水切り装置を支持している。
10は、水切りロール装置で、掻き揚げコンベア1が搬送して来たもやしが上端から落下される位置に配置されており、複数本の並列して配置されたロール11を有している。ロール11の直径は通常の場合、30〜70mmとするが、ロールの直径は水切り処理すべきもやしの太さ、長さ、曲がり状態などの形状に応じて適宜のものを採用する。また、ロール11の回転数は100〜300rpmとするが、ロール径により適切な回転数を選定する必要がある。20は、水切りベルトコンベア装置で、無端ベルト21、加振機22などを有しており、図1に示した水切り装置では、もやしの送り方向に直列に2段に配置された2台の水切りベルトコンベア装置20−1、20−2を備えている。
【0016】
先ず、水切りロール装置10の構成について図2によって説明する。図2に示された水切りロール装置10は、相隣るものとの間に小間隙を保って並列して同じ高さに配置された5本のロール11と、これらのロール11より低い位置の同じ高さに相隣るものとの間に小間隙を保って並列して配置された5本のロール11を有している。それぞれ同じ高さに配置された5本のロール11における相隣るロール11の間には、回転伝達歯車12が配設されており、これらの回転伝達歯車12は、各ロール11に同軸に取り付けられた歯車13と噛合っている。従って、並列して配置されたロール11の全てが、図2で見て反時計回りに同じ方向に回転される。各ロール11は、表面が水で濡れ易い材質で構成されている。
【0017】
各ロール11の下方には、先端を各ロール11の下面に接して、ロール11の表面にもやしから付着したもやしの根や滓などを掻き取る付着物掻き取りブレード14と、ロール11の回転方向に見て付着物掻き取りブレード14の下流側に配置されてロール11の表面から主として付着水を除去する水取りブレード15が配設されている。付着物掻き取りブレード14は、ロール11の表面から付着物を除去するラフなブレードであるが、水取りブレード15は車のワイパーのようにロール11の表面に密着して水分を除去するように構成されたフレードである。これらのブレード14、15は、ばねなどによって弾性的に支持されてロール11の表面に密着状態で当接されている。その具体的構造は図示していないが、適宜の構造を採用してよい。また、ブレード14、15は、ロール11の表面への当接から離れた離脱位置を取れるように適宜の構造によって当接位置と離脱位置にそれぞれ保持可能となっている。これによりブレード14、15を離脱位置に保持した状態にしてブレードに付着したもやしの根や滓などを容易に除去することができる。
【0018】
次に、図3によって水切りベルトコンベア装置20について説明する。水切りベルトコンベア装置20は、水切りロール装置10より低い高さに配置されていて、水切りロール装置10において水切りが行なわれた後のもやしの供給を受けて、もやしに尚、残存付着している水分を更に水切りするものである。2台の水切りベルトコンベア装置20−1と20−2は同じ構造なので、その1つ20−1のみが図3に示しており、これについて説明する。水切りベルトコンベア装置20−1は、左右2本ずつ4本のリンク24によって支点25の回りに揺動自在に機枠Fに支持された振動フレーム26を有している。リンク24は板ばねで構成されており、後記するように加振機によって加振される振動フレーム26が上下方向の振動成分をもって容易に振動し得るように支持する。この構成は特願昭54−25753号に示されているようなバネとレバーを用いて斜め上方にもやし類を放り上げる作動と同様の作動を行う。振動フレーム26は水平に配設されているが、右下がりに傾斜、例えば約10゜傾斜して配設してもよい。振動フレーム26には、二つのロール27と28が回転自在に支持されており、これに好ましくは水に濡れ易い材料製の無端ベルト21が架け渡されている。ロール28は、可変速の駆動モータMによって駆動回転され、これによって無端ベルト21は上部の走行面が矢印方向(図3の左方向)に移動されるように走行される。無端ベルト21の走行速度は、通常、毎分5〜20mとする。
【0019】
振動フレーム26にはその下部に振動フレーム26を加振するための回転式の加振機22が取り付けられている。この加振機22の回転数、即ち、振動数は可変なタイプのものである。この加振機22による振動フレーム26の振動数は例えば、毎分900〜2000回である。振動フレーム26はリンク24によって支点25の回りに揺動自在に支持されているので、加振機22の起振力が適宜の伝達機構を介して伝えられる振動フレーム26は、図3に白矢印で示す方向に支点25まわりに揺動する。これによって、無端ベルト21上のもやしには無端ベルト21上で上下方向の振動成分が与えられつつ送られる。
この間、無端ベルト21上のもやしは、無端ベルト21に与えられる振動で無端ベルト21の表面と接触を繰り返えし、もやしに残存付着している水分を無端ベルト21の表面に付着させて移し、水切りが行なわれる。
【0020】
一方、もやしの根や滓など、もやしになお付着したり混っていた残存不要物も表面が水に濡れている無端ベルト21の上面に付着し、無端ベルト21の移動と共に左方向に移送される。無端ベルト21の戻り側には無端ベルト21の表面と係合関係を保って付着物掻き取りブレード14と同様な付着物掻き取りブレード23と、その下流に水取りブレード15と同様な水取りブレード29が配設されている。これらのブレード23、29も、先に説明したブレード14、15と同様に、無端ベルト21の表面と弾性的に当接される構造になっているとともに、無端ベルト21に対する当接位置と、無端ベルト21から離れる離脱位置に保持可能となっていて、ブレードを離脱位置にして、ブレードに付着堆積したもやしの根や滓などを容易に除去できるようになっている。
以上説明した構成の水切りベルトコンベア装置が2台、下流側の装置20−2の配置位置を上流側の装置20−1より低くして配置されていて、もやしは、それぞれ加振機22が与える振動によって右側から左側へと送られる。
【0021】
なお、図示した装置では水切りベルトコンベア装置20が2段設けられているが、必要に応じて1段でも、或いは3段以上の水切りベルトコンベア装置20を設けて所望の水切りを行わせてもよい。また、図示した装置では振動フレーム26を加振するのに回転式の加振機22を使っているが、偏心カムや、ピストン・クランク式の加振機を使った機構を採用してもよい。
【0022】
以上説明した装置によれば次のようにしてもやしを水切りするとともに、不要物を除去して精製することができる。水切りすべきもやしは、図示していない貯槽から掻き上げコンベア1によってもやしの塊を分散させながら掻き上げられ、水切りロール装置10に落下供給される。水切りロール装置10に供給されたもやしは、反時計回りに回転されているロール11によって左方向へ順次送られ、その間、ロール11の表面と接触してもやしに付着していた水分は不要物と共にロール11の表面上に移され、ロール11の回転につれて付着物掻き取りブレード14と、その下流の水取りブレード15によってロール表面から除去される。こうして、もやしからロール11の表面に移された水分は不要物とともにロール11の回転毎にロール11から除去されるので、もやしに付着していた水分は極めて効率的に除去される。
【0023】
以上のように、もやしに付着していた水分は、5個ずつのロール11で構成されて2段に設けられた水切りロール装置10によってほぼ十分な水切りが行なわれるが、図示した実施例では、水切りロール装置10で水切りが行われたもやしはその下流に設けられた水切りベルトコンベア装置20における2段に配置された水切りベルトコンベア装置20−1、20−2によって更なる水切りと不要物除去が行なわれる。水切りベルトコンベア装置20に供給されたもやしは、振動フレーム26が加振機22によって加振されているので、もやしは無端ベルト21の上で左上方向に跳ね上げられつつ、無端ベルト21上を右から左へと移動される。その間、もやしに残存付着していた水分は、不要物とともに加振力が与えられて無端ベルト21上で上下動する度に無端ベルト21上に移されて無端ベルト21の表面に付着され無端ベルト21の走行につれて移送され、先ず不要物が付着物掻き取りブレード23で、水分が水取りブレード29によって除去される。水切りと精製がなされたもやしは、水切りベルトコンベア装置20の左端から包装するきれいなもやしとして取り出される。
【0024】
以上、本発明を一実施例について図面に基づいて具体的に説明したが、本発明はこの実施例に制限されるものではなく、種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。例えば前記した実施例では、水切りロール装置10の下流に水切りベルトコンベア装置20を配置して2重に水切りと不要物除去を行わせているが、水切りロール装置10のみの水切りで水切りが十分とする場合は、水切りロール装置10のみで終了してよい。また、前記した実施例では、水切りロール装置10による水切りの後に水切りベルトコンベア装置20による水切りを行わせているが、水切りロール装置10による水切りに加え更なる水切りを行う装置としては水切りベルトコンベア方式以外の適宜の水切り装置を採用してよい。
【0025】
また、上記した実施例では、水取りブレードの他に付着物掻き取りブレードを用いているが、1つのブレードのみで水取りと付着物掻き取りを兼用させてよく、水取りブレードと付着物掻き取りブレードの両ブレードの設置は不可欠ではない。また、図示した実施例では、水切りベルトコンベア装置における無端ベルト21は水平に配設されているがもやしの送り側(図1の左側)が下方になるよう無端ベルトが傾斜するよう振動フレーム26を傾斜させて配置し装置の設置スペースが小さくなるようにしてよい。その傾斜角度は取り扱うもやし類の形状に応じてより良い結果をもたらすよう適宜の角度を選定することができる。また、振動フレーム26を上下に九十九折り状態に重ねてもよい。
また、図示した実施例では、無端ベルトに対して左上方向きに振動成分を有する加振力を与えているが、この加振力は単に上下方向に振動成分を有するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施例によるもやし類の水切り装置の全体構成を示す側面図。
【図2】図1の水切り装置における水切りロール装置の構成を拡大して示す側面図。
【図3】図1の水切り装置における水切りベルトコンベア装置の構成を拡大して示す側面図。
【符号の説明】
【0027】
1 掻き上げコンベア
2 架台
10 水切りロール装置
11 ロール
12 回転伝達歯車
13 歯車
14 付着物掻き取りブレード
15 水取りブレード
20 水切りベルトコンベア装置
21 無端ベルト
22 加振機
23 付着物掻き取りブレード
24 リンク
25 支点
26 振動フレーム
27 ロール
28 ロール
29 水取りブレード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列して配置されて同一方向に回転されている複数本のロール上に水切りすべきもやし類を載せて移動させて前記もやし類に付着していた水分を同ロールの表面に移動させ、同ロールの表面に付着した水分を同ロールの表面に当接させて配置した水取りブレードで除去することを特徴とするもやし類の水切り方法。
【請求項2】
前記複数本のロールを、下流のものを順次低い位置に配置して水切りを行なうことを特徴とする請求項1に記載のもやし類の水切り方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のロールによる水切りを行った後、その水切り後のもやし類を走行する無端ベルト上に載せ同無端ベルトに上下方向の振動成分をもつ振動を与えつつ同無端ベルトによって送り前記もやし類に付着していた水分を同無端ベルトの表面に移動させ、同無端ベルトの表面に付着した水分を前記無端ベルトの表面に当接させて配置した水取りブレードで除去することを特徴とするもやし類の水切り方法。
【請求項4】
並列して配置されて同一方向に回転されもやし類を送る複数本のロールと、同ロールの各々の表面に接して配置され同ロールの表面に付着した水を掻き取る水取りブレードとを備えたことを特徴とするもやし類の水切りロール装置。
【請求項5】
請求項4に記載の水切りロール装置、及び同水切りロール装置の下流に配置されて走行される無端ベルトと、同無端ベルトに上下方向の振動成分をもつ振動を与える加振機と、前記無端ベルトの表面に接して配置され同無端ベルトの表面に付着した水を掻き取る水取りブレードとを備えた水切りベルトコンベア装置を有することを特徴とするもやし類の水切り装置。
【請求項6】
前記水切りロール装置におけるロールを、下流のものを順次低い位置に配置したことを特徴とする請求項4又は5に記載のもやし類の水切り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−148627(P2008−148627A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−339779(P2006−339779)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(000149273)株式会社大生機械 (35)
【Fターム(参考)】