説明

アクセス制御装置

【構成】CPU32は、フラッシュメモリ38をアクセス先メモリとして指定する処理をカメラモードおよびUSB通信モードの各々に対応して実行し、SDRAM24をアクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する。ここで、SDRAM24へのアクセス速度は、フラッシュメモリ38へのアクセス速度よりも速い。カメラモードおよび検査モードの各々の下で取得された画像データは、CPU32の制御の下でアクセス先メモリに書き込まれる。CPU32は、こうしてアクセス先メモリに書き込まれた画像データを認識するために参照される特定情報を、USB通信モードおよび検査モードの各々に対応して外部PC50に送出する。
【効果】使用段階および検査段階のいずれにおいても、ディジタルカメラ10の動作性能を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アクセス制御装置に関し、特に、指定モードの下で取得したデータをメモリに書き込む、アクセス制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、Rawデータのホワイトバランスは、第1WB回路によって調整される。調整されたホワイトバランスを有するRawデータはデモザイク回路1042によって3原色データに変換され、変換された3原色データはバッファメモリに一時記憶される。表示部には、バッファメモリに一時記憶された3原色データに基づく画像が表示される。
【0003】
ユーザからの調整指示が操作部を通じて受け付けられると、バッファメモリに一時記憶された3原色データのホワイトバランスが第2WB回路によって調整される。表示部に表示された画像のホワイトバランスは、第2WB回路による調整に伴って変化する。ユーザからの調整指示に応じたホワイトバランス調整では、第1WB回路およびデモザイク回路が介在することがない。このため、処理に要する時間の短縮化が図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−21908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、背景技術の想定は、ユーザが撮像装置を使用する場面でホワイトバランスの調整に留まる。また、背景技術では、第2WB回路によるホワイトバランス調整の有無に関係なく、3原色データは統一的にバッファメモリに書き込まれる。このように、背景技術は、撮像装置を出荷する前の検査段階における調整動作を何ら想定しておらず、検査段階と使用段階とでメモリアクセスの態様が変更されることもない。このため、背景技術では、検査を考慮した動作性能に限界がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、使用段階および検査段階のいずれにおいても動作性能を高めることができる、アクセス制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に従うアクセス制御装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、第1アクセス速度を有する第1メモリ(38)をアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定手段(S1, S65)、第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリ(24)をアクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定手段(S23, S91)、記録モードおよび検査モードの各々の下で取得したデータをアクセス先メモリに書き込む書き込み手段(S45, S79)、および書き込み手段によってアクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を外部転送モードおよび検査モードの各々に対応して外部に送出する送出手段(S67, S93)を備える。
【0008】
好ましくは、第1メモリは既定フォーマットが設定されたメモリに相当し、第2指定手段の処理に関連して第2メモリに既定フォーマットを設定する設定手段(S21)がさらに備えられ、特定情報は既定フォーマット上の特定アドレスを含む。
【0009】
さらに好ましくは、既定フォーマットは起動時に参照されるブート領域を形成するフォーマットに相当し、特定アドレスはブート領域のアドレスに相当する。
【0010】
好ましくは、記録モードおよび検査モードの各々の下でデータを入力する入力手段(16, 20, 26)、および入力手段によって入力されたデータを第2メモリに設けられた入力データエリア(24c)に一時的に格納する格納手段(S43, S77)がさらに備えられ、書き込み手段によって書き込まれるデータは格納手段によって格納されたデータに相当する。
【0011】
好ましくは、第1メモリは不揮発性のメモリに相当し、第2メモリは揮発性のメモリに相当する。
【0012】
この発明に従うアクセス制御プログラムは、アクセス制御装置(10)のプロセッサ(32)に、第1アクセス速度を有する第1メモリ(38)をアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定ステップ(S1, S65)、第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリ(24)をアクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定ステップ(S23, S91)、記録モードおよび検査モードの各々の下で取得したデータをアクセス先メモリに書き込む書き込みステップ(S45, S79)、および書き込みステップによってアクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を外部転送モードおよび検査モードの各々に対応して外部に送出する送出ステップ(S67, S93)を実行させるための、アクセス制御プログラムである。
【0013】
この発明に従うアクセス制御方法は、アクセス制御装置(10)によって実行されるアクセス制御方法であって、第1アクセス速度を有する第1メモリ(38)をアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定ステップ(S1, S65)、第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリ(24)をアクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定ステップ(S23, S91)、記録モードおよび検査モードの各々の下で取得したデータをアクセス先メモリに書き込む書き込みステップ(S45, S79)、および書き込みステップによってアクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を外部転送モードおよび検査モードの各々に対応して外部に送出する送出ステップ(S67, S93)を備える。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、記録モードが選択されたときは、第1メモリがアクセス先メモリとして指定され、第1メモリにデータが書き込まれる。外部転送モードが選択されたときは、第1メモリがアクセス先メモリとして指定され、第1メモリに書き込まれたデータを認識するための特定情報が外部に送出される。検査モードが選択されたときは、より速いアクセス速度を有する第2メモリがアクセス先として指定され、第2メモリにデータが書き込まれ、そして第2メモリに書き込まれたデータを認識するための特定情報が外部に送出される。これによって、使用段階および検査段階のいずれにおいても、動作性能を高めることができる。
【0015】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】NAND型フラッシュメモリのマッピング状態の一例を示す図解図である。
【図4】SDRAMのマッピング状態の一例を示す図解図である。
【図5】(A)はカメラモード,再生モードまたはUSB通信モードに対応するレジスタの設定状態の一例を示す図解図であり、(B)は検査モードに対応するレジスタの設定状態の一例を示す図解図である。
【図6】SDRAMのマッピング状態の他の一例を示す図解図である。
【図7】図2実施例と接続される外部PCの構成の一例を示すブロック図である。
【図8】外部PCに設けられたディスプレイモニタの表示の一例を示す図解図である。
【図9】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図10】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図11】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図12】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図13】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図14】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図15】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図16】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0018】
図1を参照して、この発明のアクセス制御装置は、基本的に次のように構成される。第1指定手段1は、第1アクセス速度を有する第1メモリ5をアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する。第2指定手段2は、第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリ6をアクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する。書き込み手段3は、記録モードおよび検査モードの各々の下で取得したデータをアクセス先メモリに書き込む。送出手段4は、書き込み手段3によってアクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を外部転送モードおよび検査モードの各々に対応して外部に送出する。
【0019】
記録モードが選択されたときは、第1メモリ5がアクセス先メモリとして指定され、第1メモリ5にデータが書き込まれる。外部転送モードが選択されたときは、第1メモリ5がアクセス先メモリとして指定され、第1メモリ5に書き込まれたデータを認識するための特定情報が外部に送出される。検査モードが選択されたときは、より速いアクセス速度を有する第2メモリ6がアクセス先として指定され、第2メモリ6にデータが書き込まれ、そして第2メモリ6に書き込まれたデータを認識するための特定情報が外部に送出される。これによって、使用段階および検査段階のいずれにおいても、動作性能を高めることができる。
[実施例]
【0020】
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経た光学像は、イメージャ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。
【0021】
電源が投入されると、まずNAND型のフラッシュメモリ38がメモリI/F36によってアクセスされる。図3を参照して、フラッシュメモリ38は、IPL(Initial Program Loader),ファームウェア用ブートプログラム,ファームウェア,およびFATシステムFS1(=既定フォーマット)によって形成される。ファームウェアとしては、μIRON仕様のOS(Operating System)、およびこのOSの下で実行される複数のタスク(詳しくは後述)が想定される。
【0022】
FATシステムFS1は、MBR1(MBR:Master Boot Record),PBR1(PBR:Partition Boot Record),FAT1(FAT:File Allocation Table),ディレクトリエントリ1およびデータエリア1によって形成され、これらのマッピング状態はMBR1に基づいて認識される。ディレクトリエントリ1には、データエリア1に保存された画像ファイルのファイル名,サイズサイズ,ファイル作成日時などのファイル属性を示す属性情報が記述される。FAT1には、画像ファイルが書き込まれた複数のクラスタの間のリンクを示すリンク情報が記述される。
【0023】
メモリI/F36は、こうして構成されたフラッシュメモリ38からIPLを読み出し、読み出されたIPLをブートRAM40に書き込む。また、電源の投入によって起動したCPU32は、フラッシュメモリ38に保存されたファームウェアをブートRAM40に格納されたIPLを参照して読み出し、読み出されたファームウェアをメモリ制御回路22を通してSDRAM24に書き込む。CPU32はその後、SDRAM24に格納されたファームウェアを実行する。
【0024】
なお、フラッシュメモリ38に保存されたブートプログラムは緊急時にのみ使用される。また、SDRAM24へのアクセス速度は、フラッシュメモリ38へのアクセス速度よりも速い。
【0025】
起動したファームウェアの下で、CPU32はまずメインタスクを実行する。メインタスクではまず、有効MBRアドレス(=MBR1の先頭アドレス)およびアクセス先メモリ(=フラッシュメモリ38)がメモリI/F36に設定される。有効MBRアドレスおよびアクセス先メモリはレジスタRGST1にも登録される(図5(A)参照)。メモリI/F36は、記録/再生のためのアクセス先がフラッシュメモリ38であること、およびFATシステムFS1が図3に示す要領でフラッシュメモリ38に存在することを、上述の設定処理によって認識する。
【0026】
続いて、キー入力装置34に設けられたモード切り換えスイッチ34swの設定および/または出荷前にのみ操作可能な図示しないスイッチの設定に基づいて現時点の動作モードが判別され、判別された現時点の動作モードに対応するタスクが起動される。
【0027】
現時点の動作モードがカメラモードであれば撮像タスクが起動され、現時点の動作モードが再生モードであれば再生タスクが起動される。また、現時点の動作モードがUSB通信モードであればUSB通信タスクが起動され、現時点の動作モードが検査モードであれば検査タスクが起動される。
【0028】
検査モードではまた、FATシステムFS2(=既定フォーマット)を構成するMBR2,PBR2,FAT2,ディレクトリエントリ2およびデータエリア2が、図6に示す要領でSDRAM24に設定される。さらに、有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)およびアクセス先メモリ(=SDRAM24)が、メモリI/F36およびレジスタRGST1の各々に登録される(図5(B)参照)。この結果、検査モードが選択されたときは、SDRAM24が記録/再生用のアクセス先メモリとして指定される。
【0029】
なお、USB通信モードおよび検査モードは、USBケーブルCBL1の一方端がディジタルカメラ10のUSBデバイス40に装着され、かつUSBケーブルCBL1の他方端が図6に示す外部PC50のUSBデバイス52に装着されることを前提とする。USB通信モードの下で注目される外部PC50は、ユーザの手元にあるPCに相当する。これに対して、検査モードの下で注目される外部PC50は、出荷前の工場にあるPCに相当する。
【0030】
撮像タスクが起動されると、CPU32は、動画取り込み処理を実行するべく、ドライバ18cに露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ18cは、周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、イメージャ16の撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0031】
前処理回路20は、イメージャ16から出力された生画像データにゲイン調整や画素欠陥補正などの前処理を施し、処理後の生画像データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24の生画像エリア24a(図4参照)に書き込まれる。
【0032】
後処理回路26は、こうして生画像エリア24aに格納された生画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施す。これによって生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路22を通してSDRAM24のYUV画像エリア24b(図4参照)に書き込まれる。
【0033】
LCDドライバ28は、YUV画像エリア24bに格納された画像データをメモリ制御回路22を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ30を駆動する。この結果、撮像面で捉えられたシーンを表すリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
【0034】
前処理回路20はまた、生画像データを簡易的にYデータに変換し、変換されたYデータをCPU32に与える。CPU32は、与えられたYデータに簡易AE処理を施して適正EV値を算出し、算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間をドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定する。これによって、スルー画像の明るさが適度に調整される。
【0035】
シャッタボタン34shが半押しされると、CPU32は、前処理回路20から与えられたYデータに厳格AE処理を施して最適EV値を算出する。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整される。CPU32はまた、前処理回路20から与えられたYデータの高周波成分にAF処理を施す。これによってフォーカスレンズ12が合焦点に配置され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。シャッタボタン34shが全押しされると、CPU32は、静止画取り込み処理を実行するとともに、記録処理の実行をメモリI/F36に命令する。
【0036】
シャッタボタン34shが全押しされた時点のシーンを表す生画像データは、静止画取り込み処理によって生画像エリア24aから静止画像エリア24c(図4参照)に退避される。記録処理の実行を命令されたメモリI/F36は、静止画像エリア24cに退避された生画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された生画像データを収めた画像ファイルをフラッシュメモリ38のデータエリア1に新規に書き込む。メモリI/F36はまた、新規画像ファイルの属性情報をディレクトリエントリ1に記述し、新規画像ファイルが書き込まれた複数のクラスタの間でリンクが形成されるようにFAT1を更新する。
【0037】
再生タスクが起動されると、CPU32は、メモリI/F36を通して取得したディレクトリエントリ1の記述を参照してデータエリア1上の最新の画像ファイルを検出し、検出された画像ファイルを再生ファイルとして指定し、そして指定された画像ファイルに注目した再生処理の実行をメモリI/F36およびLCDドライバ28に命令する。メモリI/F36は、指定された画像ファイルの画像データをFAT1を参照してデータエリア1から読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24に書き込む。
【0038】
LCDドライバ28は、SDRAM24に格納された画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ30を駆動する。この結果、指定画像ファイルの画像データに基づく再生画像がLCDモニタ30に表示される。
【0039】
キー入力装置34の送り/戻しボタン34frが操作されると、CPU32は、ディレクトリエントリ1を参照して後続の画像ファイルまたは先行する画像ファイルを指定する。指定された画像ファイルは上述と同様の再生処理を施され、この結果、再生画像が更新される。
【0040】
ディジタルカメラ10とユーザ装置としての外部PC50とがUSBケーブルCBL1によって接続されている状態でUSB通信タスクが起動されると、CPU32は、レジスタRGST1に登録されたアクセス先メモリ(=フラッシュメモリ38)をUSBデバイス42に設定し、レジスタRGST1に登録された有効MBRアドレス(=MBR1の先頭アドレス)をUSBデバイス40を通して外部PC50に転送する。USB通信タスクは、有効MBRアドレスの転送が完了した後に終了される。
【0041】
図7を参照して、ディジタルカメラ10から転送された有効MBRアドレスは、USBデバイス52によって取り込まれ、メモリ制御回路54を通してDRAM56に書き込まれる。CPU58は、フラッシュメモリ38のディレクトリエントリ1に記述された属性情報を検出するべく、有効MBRアドレスが記述された命令をディジタルカメラ10のUSBデバイス42に与える。
【0042】
USBデバイス52は、アクセス先メモリがフラッシュメモリ38であることをCPU32の設定によって認識し、FATシステムFS1がフラッシュメモリ38に存在することを有効MBRアドレス(=MBR1の先頭アドレス)の通知によって認識する。
【0043】
USBデバイス42は、通知された有効MBRアドレスに基づいてフラッシュメモリ38のディレクトリエントリ1にアクセスし、データエリア1に保存された画像ファイルの属性情報をディレクトリエントリ1から読み出し、そして読み出された属性情報を外部PC50に返送する。
【0044】
返送された属性情報を示す1または2以上のアイコンは、メモリ制御回路54によってDRAM56に描画される。ディスプレイモニタ62には、描画された1または2以上のアイコンが図8に示す要領で表示される。
【0045】
表示された1または2以上のアイコンのいずれか1つがキーボード/マウス64によってクリックされると、クリックされたアイコンに対応する画像データをデータエリア1から取得するべく、対応する命令がディジタルカメラ10に向けて発行される。
【0046】
USBデバイス42は、メモリI/F36を通してフラッシュメモリ38にアクセスし、所望の画像データをデータエリア1から読み出す。読み出された画像データは、外部PC50に返送され、メモリ制御回路54によってDRAM56に書き込まれる。ディスプレイドライバ60は、こうして取得された画像データをメモリ制御回路54を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてディスプレイモニタ62を駆動する。この結果、対応する画像がモニタ画面に表示される。
【0047】
ディジタルカメラ10と検査装置としての外部PC50とがUSBケーブルCBL1によって接続されている状態で検査タスクが起動されると、CPU32は、上述と同様の動画取り込み処理を実行する。この結果、スルー画像がLCDモニタ30に表示される。CPU32は続いて、上述と同様の厳格AE処理,AF処理,静止画取り込み処理および記録処理の一連の処理を、2秒毎に合計5回実行する。
【0048】
この結果、明るさおよび鮮鋭度が厳格に調整された5フレームの生画像データが、SDRAM24の生画像エリア24a(図6参照)に書き込まれる。メモリI/F36は、生画像エリア24aに格納された5フレームの生画像データをそれぞれ収めた5つの画像ファイルをSDRAM24のデータエリア2に新規に書き込み、各々の新規画像ファイルの属性情報をSDRAM24のディレクトリエントリ2に記述し、そして各々の新規画像ファイルが書き込まれた複数のクラスタの間でリンクが形成されるようにSDRAM24のFAT2を更新する。
【0049】
CPU32は続いて、レジスタRGST1に登録されたアクセス先メモリ(=SDRAM24)をUSBデバイス42に設定し、レジスタRGST1に登録された有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)をUSBデバイス42を通して外部PC50に転送する。検査タスクは、転送が完了した後に終了される。
【0050】
再び図7を参照して、ディジタルカメラ10から転送された有効MBRアドレスは、USBデバイス52によって取り込まれ、メモリ制御回路54を通してDRAM56に書き込まれる。CPU58は、SDRAM24のディレクトリエントリ2に記述された属性情報を検出するべく、有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)が記述された命令をディジタルカメラ10のUSBデバイス42に与える。
【0051】
USBデバイス52は、アクセス先メモリがSDRAM24であることをCPU32の設定によって認識し、FATシステムFS2がSDRAM24に存在することを有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)の通知によって認識する。
【0052】
USBデバイス42は、通知された有効MBRアドレスに基づいてSDRAM24のディレクトリエントリ2にアクセスし、データエリア2に保存された画像ファイルの属性情報をディレクトリエントリ2から読み出し、そして読み出された属性情報を外部PC50に返送する。
【0053】
返送された属性情報を示す1または2以上のアイコンは、メモリ制御回路54によってDRAM56に描画される。ディスプレイモニタ62には、描画された1または2以上のアイコンが図8に示す要領で表示される。
【0054】
表示された1または2以上のアイコンのいずれか1つがキーボード/マウス64によってクリックされると、クリックされたアイコンに対応する画像データをデータエリア2から取得するべく、対応する命令がディジタルカメラ10に向けて発行される。
【0055】
USBデバイス42は、メモリ制御回路22を通してSDRAM24にアクセスし、所望の画像データをデータエリア2から読み出す。読み出された画像データは、外部PC50に返送され、メモリ制御回路54によってDRAM56に書き込まれる。ディスプレイドライバ60は、こうして取得された画像データをメモリ制御回路54を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてディスプレイモニタ62を駆動する。この結果、対応する画像がモニタ画面に表示される。
【0056】
CPU32は、図9〜図10に示すメインタスクを動作モードに関係なく実行し、カメラモードが選択されたときに図11に示す撮像タスクを実行し、再生モードが選択されたときに図12に示す再生タスクを実行し、USB通信モードが選択されたときに図13に示すUSB通信タスクを実行し、そして検査モードが選択されたときに図14〜図15に示す検査タスクを実行する。
【0057】
図9を参照して、ステップS1では、有効MBRアドレス(=MBR1の先頭アドレス)およびアクセス先メモリ(=フラッシュメモリ38)をメモリI/F36およびレジスタRGST1の各々に設定ないし登録する。ステップS3では現時点の動作モードがカメラモードであるか否かを判別し、ステップ5では現時点の動作モードが再生モードであるか否かを判別する。また、ステップS15では現時点の動作モードがUSB通信モードであるか否かを判別し、ステップS17では現時点の動作モードが検査モードであるか否かを判別する。
【0058】
ステップS3の判別結果がYESであればステップS7で撮像タスクを起動し、ステップS5の判別結果がYESであればステップS9で再生タスクを起動し、ステップS15の判別結果がYESであればステップS19でUSB通信タスクを起動する。また、ステップS17の判別結果がYESであれば、ステップS21でFATシステムFS2をSDRAM24に設定し、ステップS23で有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)およびアクセス先メモリ(=SDRAM24)をメモリI/F36およびレジスタRGST1の各々に設定ないし登録する。ステップS23の処理が完了すると、ステップS25で検査タスクを起動する。
【0059】
なお、現時点の動作モードがカメラモード,再生モード,USB通信モードおよび検査モードのいずれでもなければ、ステップS27で他の処理を実行する。
【0060】
ステップS7,S9,S19,S25またはS27の処理が完了すると、モード切り換え操作が行われたか否かをステップS11で繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、起動中のタスクをステップS13で停止し、その後にステップS1に戻る。
【0061】
図11を参照して、ステップS31では動画取り込み処理を実行する。この結果、撮像面で捉えられたシーンを表す生画像データがSDRAM24の生画像エリア24aに書き込まれ、生画像データに基づくYUV形式の画像データが同じSDRAM24のYUV画像エリア24bに書き込まれ、そしてYUV形式の画像データに基づくスルー画像がLCDモニタ30に表示される。
【0062】
ステップS33ではシャッタボタン34shが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOである限り、ステップS35の簡易AE処理を繰り返す。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。シャッタボタン34shが半押しされると、ステップS37で厳格AE処理およびAF処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさおよび鮮鋭度が厳格に調整される。
【0063】
ステップS39ではシャッタボタン34shが全押しされたか否かを判別し、ステップS41ではシャッタボタン34shの操作が解除されたか否かを判別する。ステップS41の判別結果がYESであれば、そのままステップS33に戻る。また、ステップS39の判別結果がYESであれば、ステップS43で静止画取り込み処理を実行し、ステップS45で記録処理の実行をメモリI/F36に命令し、その後にステップS33に戻る。
【0064】
ステップS43の処理の結果、シャッタボタン34shが全押しされた時点のシーンを表す生画像データが生画像エリア24aから静止画像エリア24cに退避される。また、ステップS45の処理の結果、メモリI/F36は、静止画像エリア24cに退避された生画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された生画像データを収めた画像ファイルをフラッシュメモリ38のデータエリア1に新規に書き込む。メモリI/F36はまた、新規画像ファイルの属性情報をディレクトリエントリ1に記述し、新規画像ファイルが書き込まれた複数のクラスタの間でリンクが形成されるようにFAT1を更新する。
【0065】
図12を参照して、ステップS51ではメモリI/F36を通して取得したディレクトリエントリ1の記述を参照してデータエリア1上の最新の画像ファイルを検出し、検出された画像ファイルを再生ファイルとして指定する。ステップS53では、指定画像ファイルに注目した再生処理をメモリI/F36およびLCDドライバ28に命令する。
【0066】
メモリI/F36は、指定画像ファイルに収められた画像データをFAT1を参照してデータエリア1から読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24のYUV画像エリア24bに書き込む。LCDドライバ28は、YUV画像エリア24bに格納された画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ30を駆動する。この結果、再生画像がLCDモニタ30に表示される。
【0067】
ステップS55では、送り/戻しボタン34frが操作されたか否かを判別する。判別結果がNOからYESに更新されるとステップS57に進み、ディレクトリエントリ1を参照して次の画像ファイルまたは前の画像ファイルを指定する。指定処理が完了すると、ステップS53に戻る。この結果、別の再生画像がLCDモニタ30に表示される。
【0068】
図13を参照して、ステップS61では、ディジタルカメラ10とユーザ装置としての外部PC50とがUSBケーブルCBL1によって互いに接続されているか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS63で報知を出力し、その後にステップS61に戻る。判別結果がYESであればステップS65に進み、レジスタRGST1に登録されたアクセス先メモリ(=フラッシュメモリ38)をUSBデバイス42に設定する。続くステップS67では、レジスタRGST1に登録された有効MBRアドレス(=MBR1の先頭アドレス)をUSBデバイス42を通して外部PC50に転送する。USB通信タスクは、転送が完了した後に終了される。
【0069】
図14を参照して、ステップS71では、図11に示すステップS31と同様の動画取り込み処理を実行する。この結果、スルー画像がLCDモニタ30に表示される。ステップS73では変数Kを“1”に設定し、ステップS75では図11に示すステップS37と同様の厳格AE処理およびAF処理を実行し、ステップS77〜S79では図11に示すステップS43〜S45と同様の静止画取り込み処理および記録処理を実行する。
【0070】
ステップS75の処理の結果、スルー画像の明るさおよび鮮鋭度が厳格に調整される。また、ステップS77〜S79の処理の結果、現時点のシーンを表す生画像データを収めた画像ファイルがSDRAM24のデータエリア2に新規に書き込まれ、新規画像ファイルの属性情報がSDRAM2のディレクトリエントリ2に記述され、そして新規画像ファイルが書き込まれた複数のクラスタの間でリンクが形成されるようにSDRAM2のFAT2が更新される。
【0071】
ステップS81では変数Kが最大値Kmax(=5)に達したか否かを判別する。判別結果がNOであれば、ステップS83で変数Kをインクリメントし、ステップS85で既定時間(=2秒)待機してからステップS75に戻る。これに対して、判別結果がYESであれば、ステップS87に進む。
【0072】
ステップS87では、ディジタルカメラ10と検査装置としての外部PC50とがUSBケーブルCBL1によって互いに接続されているか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS89で報知を出力し、その後にステップS87に戻る。判別結果がYESであればステップS91に進み、レジスタRGST1に登録されたアクセス先メモリ(=SDRAM24)をUSBデバイス42に設定する。続くステップS93では、レジスタRGST1に登録された有効MBRアドレス(=MBR2の先頭アドレス)をUSBデバイス42を通して外部PC50に転送する。検査タスクは、転送が完了した後に終了される。
【0073】
外部PC50に設けられたCPU58は、図16に示すフロー図に従う処理を実行する。なお、このフロー図に対応する制御プログラムは、HDD66に記憶される。
【0074】
ステップS101では、フラッシュメモリ38のデータエリア1またはSDRAM24のデータエリア2に保存された画像ファイルの属性情報を検出するべく、有効MBRアドレスが記述された命令をディジタルカメラ10のUSBデバイス42に与える。
【0075】
USBデバイス42は、外部PC50からの命令に記述された有効MBRアドレスに基づいてフラッシュメモリ38のディレクトリエントリ1またはSDRAM24のディレクトリエントリ2にアクセスし、フラッシュメモリ38のデータエリア1またはSDRAM24のデータエリア2に保存された画像ファイルの属性情報を外部PC50に返送する。
【0076】
ステップS103では、こうして返送された属性情報を示す1または2以上のアイコンをメモリ制御回路54を通してDRAM56に描画する。ディスプレイモニタ62には、描画された1または2以上のアイコンが図8に示す要領で表示される。
【0077】
ステップS105では、表示された1または2以上のアイコンのいずれか1つをクリックする操作が行われたか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、クリックされたアイコンに対応する画像データをデータエリア1または2から取得するべく、対応する命令をディジタルカメラ10のUSBデバイス42に向けて発行する。USBデバイス42は、所望の画像データをデータエリア1または2から読み出し、読み出された画像データを外部PC50に返送する。
【0078】
返送された画像データは、メモリ制御回路54によってDRAM56に書き込まれる。ディスプレイドライバ60は、こうして取得された画像データをメモリ制御回路54を通して読み出し、読み出された画像データに基づいてディスプレイモニタ62を駆動する。この結果、対応する画像がモニタ画面に表示される。ステップS107の処理が完了すると、ステップS105に戻る。
【0079】
以上の説明から分かるように、CPU32は、フラッシュメモリ38をアクセス先メモリとして指定する処理をカメラモードおよびUSB通信モードの各々に対応して実行し(S1, S65)、SDRAM24を記録先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する(S23, S91)。ここで、SDRAM24へのアクセス速度は、フラッシュメモリ38へのアクセス速度よりも速い。カメラモードおよび検査モードの各々の下で取得された画像データは、CPU32の制御の下でアクセス先メモリに書き込まれる(S45, S79)。CPU32は、こうしてアクセス先メモリに書き込まれた画像データを認識するために参照される特定情報(=有効MBRアドレス:MBR1の先頭アドレスまたはMBR2の先頭アドレス)を、USB通信モードおよび検査モードの各々に対応して外部PC50に送出する(S67, S93)。
【0080】
このように、カメラモードが選択されたときは、フラッシュメモリ38がアクセス先メモリとして指定され、フラッシュメモリ38に画像データが書き込まれる。USB転送モードが選択されたときは、フラッシュメモリ38がアクセス先メモリとして指定され、MBR1の先頭アドレスが外部PC50に送出される。検査モードが選択されたときは、より速いアクセス速度を有するSDRAM24がアクセス先として指定され、SDRAM24に画像データが書き込まれ、そしてMBR2の先頭アドレスが外部PC50に送出される。これによって、使用段階および検査段階のいずれにおいても、ディジタルカメラ10の動作性能を高めることができる。
【0081】
また、検査モードの下でFATシステムFS2を設定する対象は揮発性のSDRAM24であるため、設定されたFATシステムFS2ならびにFATシステムFS2の下で管理された画像ファイルは、ディジタルカメラ10の電源をオフすることで消去される。これによって、検査が終了した後に不要となったデータ(=FATシステムFS2および画像ファイル)を消去する手間を省くことができる。
【0082】
なお、この実施例ではディジタルカメラを想定しているが、この発明は複数の動作モードを有して記録媒体にアクセスするあらゆる電子機器に適用することができる。
【0083】
また、この実施例では、プログラムおよびデータをNAND型のフラッシュメモリ38に統一的に保存するようにしているが、プログラムおよびデータをNOR型のフラッシュメモリとNAND型のフラッシュメモリとに分散して保存するようにしてもよい。
【0084】
さらに、この実施例では、生画像データを収めた画像ファイルの記録を想定しているが、画像ファイルに収める画像データはYUV形式の画像データであってもよく、さらには符号化された画像データであってもよい。
【符号の説明】
【0085】
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージャ
24 …SDRAM
32 …CPU
38 …NAND型フラッシュメモリ
40 …ブートRAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アクセス速度を有する第1メモリをアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定手段、
前記第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリを前記アクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定手段、
前記記録モードおよび前記検査モードの各々の下で取得したデータを前記アクセス先メモリに書き込む書き込み手段、および
前記書き込み手段によって前記アクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を前記外部転送モードおよび前記検査モードの各々に対応して外部に送出する送出手段を備える、アクセス制御装置。
【請求項2】
前記第1メモリは既定フォーマットが設定されたメモリに相当し、
前記第2指定手段の処理に関連して前記第2メモリに前記既定フォーマットを設定する設定手段をさらに備え、
前記特定情報は前記既定フォーマット上の特定アドレスを含む、請求項1記載のアクセス制御装置。
【請求項3】
前記既定フォーマットは起動時に参照されるブート領域を形成するフォーマットに相当し、
前記特定アドレスは前記ブート領域のアドレスに相当する、請求項2記載のアクセス制御装置。
【請求項4】
前記記録モードおよび前記検査モードの各々の下でデータを入力する入力手段、および
前記入力手段によって入力されたデータを前記第2メモリに設けられた入力データエリアに一時的に格納する格納手段をさらに備え、
前記書き込み手段によって書き込まれるデータは前記格納手段によって格納されたデータに相当する、請求項1ないし3のいずれかに記載のアクセス制御装置。
【請求項5】
前記第1メモリは不揮発性のメモリに相当し、前記第2メモリは揮発性のメモリに相当する、請求項1ないし4のいずれかに記載のアクセス制御装置。
【請求項6】
アクセス制御装置のプロセッサに、
第1アクセス速度を有する第1メモリをアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定ステップ、
前記第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリを前記アクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定ステップ、
前記記録モードおよび前記検査モードの各々の下で取得したデータを前記アクセス先メモリに書き込む書き込みステップ、および
前記書き込みステップによって前記アクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を前記外部転送モードおよび前記検査モードの各々に対応して外部に送出する送出ステップを実行させるための、アクセス制御プログラム。
【請求項7】
アクセス制御装置によって実行されるアクセス制御方法であって、
第1アクセス速度を有する第1メモリをアクセス先メモリとして指定する処理を記録モードおよび外部転送モードの各々に対応して実行する第1指定ステップ、
前記第1アクセス速度よりも速い第2アクセス速度を有する第2メモリを前記アクセス先メモリとして指定する処理を検査モードに対応して実行する第2指定ステップ、
前記記録モードおよび前記検査モードの各々の下で取得したデータを前記アクセス先メモリに書き込む書き込みステップ、および
前記書き込みステップによって前記アクセス先メモリに書き込まれたデータを認識するために参照される特定情報を前記外部転送モードおよび前記検査モードの各々に対応して外部に送出する送出ステップを備える、アクセス制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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