説明

アセトアルデヒド血症の危険性が低いアルコール組成物

本発明は式1:


による重水素化アルコールを含む飲料及び医薬組成物を提供し、その製造方法及び使用方法を提供する。本発明の組成物によって二日酔いや顔面潮紅といったアルコールの摂取と関連する負の副作用の一部を寛解されることが予期される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にはエタノールの摂取に関連する負の副作用を減少する組成物及び方法に関する。特に、重水素化アルコールを含む飲料及び医薬組成物、ならびにその使用に関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は合衆国法典第35巻(米国特許法)第119条(e)の下で、2009年8月21日付の米国仮特許出願第61/274,875号、2009年11月9日付の米国仮特許出願第61/280,860号、及び2009年12月4日付の米国仮特許出願第61/283,524号の優先権の利益を主張する。これらの出願の開示は引用によって本明細書中に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
エタノールはアルコール飲料における主要な精神賦活性成分であり、特に中枢神経系で何らかのエタノールの効果を受けるのを目的として通常摂取される。エタノールは身体で、通常の代謝生成物及びエネルギー源である、アセチルCoAに徐々に代謝されるため、数時間を経てこれらの効果は低減する。
【0004】
ヒトの身体におけるエタノールの代謝は2ステップのプロセス(反応式1)となり、酵素のアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)及びアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)によって媒介される。消費者にとって残念なことに、エタノールの中間代謝産物であるアセトアルデヒドは毒性、変異原性、及び発癌性がある。

【0005】
ALDHでの触媒反応の速度(k)がALDで触媒したエタノールの脱水素の速度(k)と同一となるほど高速でない場合に、アセトアルデヒドが蓄積することが式1から理解できる。生体内でのアセトアルデヒド濃度が急速に高くなること(アセトアルデヒド血症)によって、心血管系の合併症、眠気、悪心、頭痛、喘息、及び顔面潮紅といった所望されない影響が生じうる一方、慢性のアセトアルデヒド血症によって硬変症及び食道癌が生じうる。酒豪に既知のアセトアルデヒドの急性毒性の別の所望されない結末は二日酔いである。二日酔いの個体は眩暈、疲労、頭痛、悪心、筋痛、嘔吐、高輝度に対する鋭敏性、又は騒音に対する鋭敏性を受け、ほとんどの場合、これらの不快な徴候の組合せは長期間、一般的には12ないし36時間続く。
【0006】
アセトアルデヒドは二日酔い及びアルコール誘発型の顔面潮紅の原因となり、同様にアルコールに関連する癌の主要な嫌疑要因であることは確立されている。アセトアルデヒド血症は多量にアルコールを摂取してALDH活性が飽和することによって、あるいはADH活性が異常に高いか、あるいはALDH活性が不十分な状態(式1においてk>>k)で、軽くあるいは中程度にアルコールを摂取することによって生じうる。双方の酵素系における遺伝性の異常によってアセトアルデヒド血症に関連する症候群が生じることが知られている(D.W.Crabb,M.Matsumoto,D.Chang,M.You,Proc.Nutr.Soc.2004,63:49−63.)。
【0007】
例えば、軽い飲酒後、あるいはエタノールを含む医薬組成物の投与時の、アセトアルデヒド血症に関連する顔面潮紅は、個体のアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)が不活性、又は非効率となることによって生じる(S.Harada,D.P.Agarwal,H.W.Goedde,Lancet.1981,2:982)。ジスルフィラムという薬剤でのALDHの抑制によって、酵素が標準的に作用する他の個体において同様の感応性が生じる。双方の場合において、式1のkが低下し、形成されるのと同程度の速さで血液からアセトアルデヒドを除去できなくなり、毒性レベルに濃度が到達しうる。アルコールで誘発される潮紅に対するこの種類の感受性は通常、ALDH2*2対立遺伝子と関連し、それを所有することによって、飲酒者での食道癌の危険が増加する(T.Yokoyamaら,Cancer Epidemiology,Biomarkers & Prevention 2003,12:1227−1233)。
【0008】
エタノールの摂取によってアセトアルデヒド血症が生じうる別の方法は、エタノールの代謝を過剰に高速にする(すなわち、式1におけるkを増加させる)ことである。いくつかの研究で、ADH2*2対立遺伝子の存在によって、活性亢進形状のアルコールデヒドロゲナーゼがコードされ(W.F.Bosron,T.K.Li,Hepatology,1986 6:502−510)、更にアルコール性の潮紅及び食道癌への素因が生じる(A.Shibuyaら,Hum.Genet.1989,82:14−16;T.Takeshitaら,Hum.Genet.1996,97:409−413;W.J.Chenら,Alcohol.Clin.Exp.Res.1998,22:1048−1052;A.Yokoyamaら,Alcohol.Clin.Exp.Res.1999,23:1705−1710)ことが示されている。
【0009】
最初の二日酔いで、過剰なアルコール摂取による不愉快な身体的影響を治療する効果的な方法を見出そうと努力する。更なるアルコールの摂取は最古の療法であり、迎え酒(Hair of the Dog)との表現は紀元前4世紀のギリシャの劇作家Antiphanesのものである(E.C.Brewer,Dictionary of Phrase and Fable,1898)。これによってアセトアルデヒド血症及びアルコール離脱の症候は一時的に軽減されるが、苦痛が先延ばしになるだけであり、被害が悪化する可能性がある。推定上の他の有効な処理は、広範で多様な食物、ビタミン、栄養補助食品、運動、及び医薬品を含む。生体内でアセトアルデヒドを補足するのを目的とする化合物は設計及び調査されてきており(例えば、H.T.Nagasawaら,J.Med.Chem.1987,30:1373−1378参照)、多様な未確認の栄養補助食品(supplement)及び栄養補給食品が二日酔いの治療剤として大衆に市販されている。莫大な民間伝承及び事例証拠があるにもかかわらず、これらの方法のいずれも臨床試験において有効であることは示されていない(M.H.Pittlerら,BMJ,2005,331:1515−1518)。
【0010】
アルコールで誘発される潮紅反応(アジア系の人々の間で比較的に大きく生じるため、時に「アジアンフラッシュ(Asian flush)」と称される)はエタノールの代謝に関連する酵素が異常なヒトが受ける一連の症候である。患者がアルコールを消費する場合、アルデヒドデヒドロゲナーゼの欠損、過剰なアルコールデヒドロゲナーゼ活性によって、患者の系でアセトアルデヒドが迅速に増加する。このような増加によって、固体の顔面、頸部、及び肩部の紅斑(毛細血管拡張による発赤)が生じ、悪心、頭痛、頭のふらつき、及び脈拍数の増加を更に受けうる。感覚機能は患者が頻繁に飲酒するのを完全に控え、エタノールを含む医薬品の使用を辞めさせるほど不快である。この問題の解決を所望する製薬会社は、エタノールの有利な物理的特性、低価格、及び相対的な安全性を放棄しなければならない。二日酔いと同様に、エタノールで誘発される潮紅の問題を確実に解決する組成物及び方法に対するニーズが残っている。
【0011】
重水素の同位体効果は、酵素学及び薬力学の分野において公知の徴候である。主要な同位体効果は特に大きくでき、酵素的に除去した水素を重水素と置換することによって、2又は3の因子によって生体内における基質の代謝の速度を遅延させることができる。特に、好適な基質の重水素化により代謝の速度を遅延させることによって、生体内での代謝の濃度を低減できることは確立されている。初期の好適な例はモルヒネのN−メチル基の重水素化の効果であり、生体内での代謝が約2の因子によって遅延され、薬理活性代謝物の血液濃度が低くなり、それに対応した鎮痛効果の低減が生じる(C.Elisonら,Science,1961,1078−1079)。
【0012】
重水素化した薬剤は多数の特許出願の対象となっている。Liepinsの米国特許第5,223,269号には、高血圧を治療するための方法及び組成物が記載されている。Furmingerの米国特許第5,838,375号には、薬剤の安定性を改善する、生物学的薬剤とDOとを含む医薬組成物が記載されている。Hoffmannの米国特許第5,895,660号には、経皮塗布用の重水素化した薬剤が記載されている。米国特許第6,376,531号には、精神疾患の治療用の重水素化した医薬品が記載されている。これらの特許の内容の全体は総ての目的のために、引用によって本明細書に組み込まれている。
【0013】
エタノールにおけるC−1位での水素原子は互変性があり、変換によって、酸素ならびにC−1及びC−2炭素が周囲の空間を分割する平面を形成し、左(Si)半空間に属する水素はH(Si)又はHSiと表記される。右(Re)半空間における水素はH(Re)又はHReと表記される。エタノールの場合においては、代替的な用語法として、HReは「pro−R」水素と表記され、HSiは「pro−S」と表記される。絶対配置を以下に示す:

【0014】
哺乳類のアルコールデヒドロゲナーゼによる酸化中に、エタノールのHReは立体特異的に除去され、酵素補因子NADに変形され、同時に水酸基のプロトンを引きつける。これによって生成物としてアセトアルデヒドが形成され、HSiがアルデヒドの水素として保持される。
【0015】
注目すべきことに、過剰なエタノールの不快な効果を低くすることに向けられた数千年の努力、及びエタノールを含む医薬品製剤の投与に関連する問題を軽減する近年の試行にも拘わらず、未だにこれらの問題を有効に解決する組成物及び方法に対するニーズがある。
【発明の概要】
【0016】
本発明は飲料又は医薬品製剤といったアルコール組成物を提供し、組成物中のエタノールのうち少なくとも5モルパーセントが重水素化エタノールであり、HReは式1:

で示されるように重水素である。
【0017】
式1において、及び本明細書中に示される総ての他の構造において、上付き文字のない「H」で表記される各々の原子は独立であり、水素(H)又は重水素(H)にできる。用語「H」及び「D」は特異的に重水素を呼称するのに互換的に用いられる。
【0018】
本発明は更に、アルコール飲料の摂取からエタノールの最大血中濃度の到達までの期間を増加させる方法と、アルコール飲料の摂取に関連するエタノールで誘発される症候の開始を遅延させる方法を提供し、重水素化エタノールを含むアルコール飲料の摂取を含んでいる。本発明は更に、 アセトアルデヒド血症とその症候を寛解させる方法を提供し、本発明のアルコールを含む飲料及び医薬組成物の摂取を含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、通常飲料のエタノール(◆)と1,1−重水素化エタノール(■)とを投与した後のヒト対象における血中アルコール濃度の時間経過を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、ヒト対象において経口投与したエタノールの吸収速度が、エタノールを重水素化した場合に有意に低減する(図1)という驚くべき発見を利用している。通常は摂取後20ないし30分で到達するエタノールの最大血中濃度が、摂取後1ないし2時間まで遅延し、最大濃度が15ないし20%低減している(分子量に対する予期されない感応性の生化学的な根拠は現在のところ知られていない)。最大のアセトアルデヒド血中濃度はアルコールデヒドロゲナーゼによる酸化速度がエタノール濃度の関数であるため、同様に遅延及び低減する。
【0021】
本発明は飲料又は医薬品製剤といったアルコール組成物を提供し、組成物中のエタノールのうち少なくとも5モルパーセントが重水素化エタノールであり、HReは式1:

で示されるように重水素である。上述したように「H」で表記される各々の原子は独立であり、水素(H)又は重水素(H)にできる。好適な重水素化エタノールの特定例は限定しないが、エタノール−1−D(式2)、エタノール−1,1−D(式3)、エタノール−1,2−D(式4)、及びエタノール−D(CDCDOH)を含む。式2に例示したエタノール−1−Dの鏡像異性体は本発明の組成物中に存在してもよい。

【0022】
続く更に好適な実施形態においては、組成物はエタノールを含み、エタノールのうちの少なくとも15モルパーセント、30モルパーセント、50モルパーセント、75モルパーセント、又は95モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。
【0023】
更なる実施形態においては、本発明は更に、アルコールデヒドロゲナーゼによるエタノールからのHReの除去によって、実質的に主要な重水素の同位体効果を受けるという事実を利用している。特に、HReの位置における重水素(H)は、軽水素(H)よりも2ないし4倍低速にアルコールデヒドロゲナーゼによって除去される。この効果は生体外(B.V.Plappら,J.Biol.Chem.1973,248:3470;Lundquistら,Alcohol Clin.Exp.Res.1986,10(6th Suppl):69S−72S;J.O.Winbergら,Biochem.Mol.Biol.Int.1993,31:651−658)及び生体内(S.E.Damgaard,Biochemistry 1981,20:5662−5669;J.Aldermanら,J.Biol.Chem.1987,262:7497−7503;F.Lundquistら,Pharmacol.Toxicol.1989 65:55−62)の双方において完全に実証されている。
【0024】
主要な重水素の同位体効果によって、アルコールデヒドロゲナーゼの活性レベルが標準よりも大きく、ひいてはアルコールで誘発される潮紅の傾向がある個体は、本発明のアルコール組成物の摂取時に、HReで同位体存在度が標準的なエタノールを代謝するよりも、有意に低速に式1の重水素化エタノールを代謝する。動的同位体効果によって反応式1のkが小さくなるため、生体内における個体のアセトアルデヒド生成速度は通常の個体で観察される速度に切り変わる。結果として、個体の系におけるアセトアルデヒドの濃度が低減し、それに対応して、二日酔いやアルコールで誘発される潮紅といった重篤なアセトアルデヒド血症の症候が低減する。エタノールにおけるHReでの重水素の割合が大きくなると、血中のアセトアルデヒド濃度が期待通りに低下する。
【0025】
アセトアルデヒドの血中濃度の低減は、個体がアルデヒドの蓄積を防ぐ速度でADHで生成されたアセトアルデヒドを代謝できる場合に特に顕著となる。アセトアルデヒドのアセタートへの代謝はアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)によって行われ、ある程度はシトクロムP450によって行われる。一部のALDH酵素はベンズアルデヒド(M.Scharschmidtら,Biochemistry 1984,23:5471−5478)やグリセルアルデヒド3−リン酸(P.F.Canellas及びW.W.Cleland,Biochemistry 1991,30:8871−8876)といった特定の基質上で作用する場合に重水素の同位体効果を呈示する。一方、ヒツジの肝のALDHはアセトアルデヒド−1−d(CHCDO)上で作用する場合に同位体効果を示さず(G.J.Hart及びF.M.Dickinson,Biochem.J.1978,175:899−908)、ウマの肝のALDHはプロピオンアルデヒド−1−d(CHCHCDO)上で作用する場合に同位体効果を示さない(R.I.Feldman及びH.Weiner,J.Biol.Chem.1972,247:267−272)。ALDH活性の低減の可能性を回避するために、式1の化合物におけるHSiで重水素がほとんどないか、あるいはないこと、及び対応して、CHCDOがほとんど生成されないか、あるいは生成されないことが所望されうる。しかしながら、本発明の方法によると、エタノールのHReで重水素を提供することにより生体内のアセトアルデヒド濃度が低下することによって、HSiの同位体組成物に関係なく、アセトアルデヒド血症の症候が低減することは理解すべきである。
【0026】
当然ながら、酵素異常を受けない個体においても、従来の飲料及び医薬品製剤の等価物に代わる本発明の組成物の摂取によって、生体内でのアセトアルデヒドの形成を遅延させ、それに付随してアセトアルデヒド血症の症候を低減する。本発明の重水素化アルコールの代謝の遅延によって、最大血中アルコール濃度の期間が延びるのと相まって、所定の精神薬理作用を生成するのに必要なアルコール量が低減する。従って、本発明の飲料は従来の飲料の等価物よりもアルコール成分が低く生成できるが、「弱いもの(weaker)」又は強くないものとして消費者に認識されることがなく、その効果が更に一定かつ遷延性となり、初期の効果が顕著ではない。特に、本発明の飲料は空腹時に消費でき、酩酊が突然開始する危険がない。
【0027】
逆に言えば、医薬組成物は従来技術の組成物よりもエタノール濃度を高く、かつ溶解力を大きく生成でき、アセトアルデヒドで誘発される副作用は増加しない。溶解力が大きくなることによって、更に濃縮した製剤が生成可能となり、節約性及び利便性が付随する。
【0028】
従って本発明は、本発明のアルコール飲料及び医薬組成物を提供及び/又は消費することによって、エタノールで誘発される重篤なアセトアルデヒド血症、二日酔い、及び顔面潮紅を回避又は低減する方法を提供する。
【0029】
本発明は更に、アルコール飲料を生成する方法を提供する。本方法は、水とエタノールとを含むアルコール飲料を生成するのに十分な量で、式1による重水素化アルコールを飲料に添加するステップを具え、エタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。更なる実施形態においては、式1による重水素化アルコールは水とエタノールとを含むアルコール飲料を生成するのに十分な量で添加され、エタノールのうち少なくとも15モルパーセント、30モルパーセント、50モルパーセント、75モルパーセント、又は95モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。
【0030】
本発明は更にアルコール性の医薬組成物を生成する方法を提供する。本方法は組成物を生成するのに十分な量で医薬品有効成分を式1による重水素化アルコールと組合わせるステップを具え、組成物中のエタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。更なる実施形態においては、式1による重水素化アルコールは組成物を生成するのに十分な量で組み合わされ、組成物中のエタノールのうち少なくとも15モルパーセント、30モルパーセント、50モルパーセント、75モルパーセント、又は95モルパーセントが式1による重水素化アルコールである。薬学的に許容可能な賦形剤は組合せステップの前後に添加するか、あるいは重水素化エタノール及びAPIと混合してもよい。
【0031】
本明細書においては、「H」の使用は任意の同位体組成物、すなわちH、H、又は任意の比率でのその任意の組合せの水素原子属を称する。「D」又は「H」の使用は特に重水素同位体を称する。割合による本明細書中に記載の比率は、他に指示のない限りにおいては重量パーセントである。
【0032】
「アルコール(alcohol)」はエタノールのことである。
【0033】
「アルコホップ(alcopop)は」は特定の風味のあるアルコール飲料のことであり:多様なフルーツジュース又は他の香味料が添加された麦芽飲料と;フルーツジュース又は他の香味料といった成分が添加されたワインを含む飲料(例えば、ワインクーラー)と;蒸留したアルコールとフルーツジュース又は他の香味料といった添加成分とを含む飲料と;を含む。
【0034】
「9割の清酒(almost sake)」はフルーツ味を注入した清酒のことである。「9割の清酒」の一例は宝酒造(Takara Sake)で生成される花の風味の清酒(Hana flavored sake)である。
【0035】
「泡盛(awamori)」は一般的には沖縄で生成される、長粒米由来の蒸留酒のことである。
【0036】
「白酒(baijiu)」はモロコシ、コムギ、又はもち米から生成される蒸留酒のことである。一般的には、アルコール成分が約60%である。
【0037】
「ビール(beer)」はデンプンの醸造及び発酵によって生成されるアルコール飲料のことであり、主に穀類、穀物(例えば、大麦麦芽、コムギ、トウモロコシ、及び米)由来である。ビールのアルコール成分は一般的には、1パーセントないし6パーセントの範囲である。
【0038】
「アルコール飲料(alcoholic beverage)」はヒトでの摂取に好適な液体のことであり、エタノール、水、及び少なくとも1の添加成分を含み、少なくとも1の添加成分は甘味料、匂い物質、若しくは香味料、又は飲料が生成される醸造組成物若しくは発酵組成物由来の同類物である。エタノールの量は少なくとも1重量パーセントである。本発明の多様な他の実施形態においては、エタノールの量は少なくとも2重量パーセント,5重量パーセント,10重量パーセント,20重量パーセント,又は40重量パーセントである。「重水素化アルコール(deuterated alcohol)」は本明細書の文脈においては、少なくとも1の重水素原子があり、式1に対応するエタノールのことである。重水素化アルコールはカナダ国ケベック州ポアントクレールのCDN Isotopes社といった供給業者で販売されている商品であり、このような化合物を生成する方法は当該技術分野の当業者に公知である。HReの位置で立体特異的に重水素化したエタノールは既知(Damgaardら,Biochemistry,1981 20:5662−9、及びその引用文献)であるが、ラセミ体のエタノール−1−dはアセトアルデヒドをBD又はNaBDで還元することによって容易に得られる。特異的ではない水素と重水素との交換反応は、米国特許第7,517,990号で引用及び/又は記載されており、総ての目的のために、特に重水素の取込み方法を開示するために、全体が引用によって本明細書中に組み込まれる。加水分解前にビニルエステル(例えば、酢酸ビニル)をDガスで水素化することによって、HReの位置でDが少なくとも50%あるエタノール−1,2−dが得られ、この位置でのDの割合が、不斉水素化触媒の使用によって必要に応じて上昇する(例えば、G.J.Clarksonら,Tetrahedron:Asymmetry,2004,15:1787−1792参照)
【0039】
「酵素異常(enzyme abnormality)」はエタノールの代謝の関係においては、アルデヒドデヒドロゲナーゼ濃度の減少か、若しくはアルコールデヒドロゲナーゼの活性レベルの増加、又はその双方のことであり、患者の身体において、アセトアルデヒド濃度が標準よりも高くなる。このことは、通常は酵素をコードする遺伝子における対立遺伝子変異によるが、その他の原因(例えば、遺伝子発現の誤制御)も本発明に包含される。
【0040】
アセトアルデヒド血症の「重篤(severity)」な症候を「回避(avoid)」又は「低減(reduce)」する方法に対する本明細書中での言及は、等価容量の非重水素化した組成物で受けた症候の回避又は低減のことであると理解すべきである。
【0041】
「発酵副産物(fermentation byproduct)」はデンプンの発酵によって生成される非エタノール化合物のことである。
【0042】
「ハン酒(han)」は複数回蒸留され、白米と混合した大麦ウォッカから生成される液体のことである。水で希釈されない。
【0043】
「医薬組成物(pharmaceutical composition)」は液体組成物のことであり、ヒトに対する投与に好適であり、医薬品有効成分、エタノール、及び選択的に水を含み、かつ/あるいは他の薬学的に許容可能な賦形剤を含む。
【0044】
「清酒(sake)」は複数の同様の白米の発酵によって生成されるアルコール系の飲料である。多くの場合に「ordinary sake」と称される普通酒と、多くの場合に「special designation sake」と称されるプレミアム清酒である特定名称酒との、2の基本的な清酒の種類がある。本醸造酒、純米酒、及び吟醸酒はプレミアム清酒の分類である。本醸造酒は、圧力をかける前の清酒にわずかな量の醸造アルコールを添加するステップを具える。純米酒(pure rice sake)は米、水、及びコウジカビ(aspergillus oryzae)から容易に生成され、ビール酵母又は他の添加剤は生成工程に含まれない。吟醸酒は元の重量の60%以下に精米した米から生成する。
【0045】
「焼酎(shochu)」はオオムギ、サツマイモ、ショ糖、又は米から生成した蒸留酒のことである。アルコール成分は一般的には25%以上である。
【0046】
「焼酒(soju)」はアルコール成分が25%ないし45%の範囲で米から通常生成される蒸留酒である。いくつかの変形例においては、製造方法は米の代わりにジャガイモ、オオムギ、コムギ、サツマイモ、タピオカの発酵を含む。
【0047】
「酒精(spirit)」はデンプンの発酵及び更なる蒸留によって生成されるアルコール飲料である。デンプンは通常、多数の天然源(例えば、リュウゼツラン、ジャガイモ、ビート、麦芽ではない穀類穀物)由来であり、酒精のアルコール成分は一般的には20パーセントを超える。この用語は、ウォッカ、ジン、ウイスキー、ブレンドウイスキー、コニャック、ブランデー、バーボン、ラム酒、及びテキーラ等といった蒸留酒を含む。
【0048】
「ワイン(wine)」は主に果物(例えば、ブドウ)由来の糖及びデンプンの発酵によって生成されるアルコール飲料のことである。ワインのアルコール成分は一般的には9パーセントないし16パーセントの範囲にある。強化ワインはアルコール成分が高いが、同様に用語内に含まれている。
【0049】
[組成物]
本発明の組成物は式1による重水素化アルコールを含む飲料及び医薬品製剤である。一般的には、組成物は0.25重量パーセントないし60.0重量パーセントの重水素化アルコールを含む。
【0050】
飲料がアルコホップの場合、一般的には0.25パーセントないし20.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.5パーセントないし15.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし15.0パーセント;2.0パーセントないし15.0パーセント;3.0パーセントないし15.0パーセント;4.0パーセントないし15.0パーセント;4.0パーセントないし14.0パーセント;4.0パーセントないし13.0パーセント;4.0パーセントないし12.0パーセント;4.0パーセントないし11.0パーセント;4.0パーセントないし10.0パーセント;4.0パーセントないし9.0パーセント;及び、4.0パーセントないし8.0パーセント。
【0051】
飲料がビールの場合、一般的には0.25パーセントないし15.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.5パーセントないし12.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし12.0パーセント;2.0パーセントないし12.0パーセント;3.0パーセントないし12.0パーセント;3.0パーセントないし11.0パーセント;3.0パーセントないし10.0パーセント;3.0パーセントないし9.0パーセント;3.0パーセントないし8.0パーセント;3.0パーセントないし7.0パーセント;及び、3.0パーセントないし6.0パーセント。
【0052】
飲料がワインの場合、一般的には0.25パーセントないし15.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.5パーセントないし12.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし12.0パーセント;2.0パーセントないし12.0パーセント;3.0パーセントないし12.0パーセント;4.0パーセントないし12.0パーセント;5.0パーセントないし12.0パーセント;6.0パーセントないし12.0パーセント;3.0パーセントないし11.0パーセント;3.0パーセントないし10.0パーセント;3.0パーセントないし9.0パーセント;3.0パーセントないし8.0パーセント;3.0パーセントないし7.0パーセント;及び、3.0パーセントないし6.0パーセント。
【0053】
飲料が酒精の場合、一般的には20.0パーセントないし60.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は25.0パーセントないし50.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:20.0パーセントないし50.0パーセント;20.0パーセントないし45.0パーセント;20.0パーセントないし40.0パーセント;20.0パーセントないし35.0パーセント;及び、20.0パーセントないし30.0パーセント。
【0054】
飲料が清酒の場合、一般的には0.25パーセントないし20.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし17.5パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし15.0パーセント;1.0パーセントないし12.5パーセント;1.5パーセントないし10.0パーセント;2.0パーセントないし10.0パーセント;及び、2.5パーセントないし10.0パーセント。
【0055】
飲料が泡盛の場合、一般的には0.25パーセントないし35.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし30.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし27.5パーセント;1.5パーセントないし25.0パーセント;2.0パーセントないし20.0パーセント;2.5パーセントないし17.5パーセント;及び、2.5パーセントないし15.0パーセント。
【0056】
飲料が白酒の場合、一般的には0.25パーセントないし65.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし60.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし55.0パーセント;1.5パーセントないし50.0パーセント;2.0パーセントないし45.0パーセント;2.5パーセントないし40.0パーセント;3.0パーセントないし35.0パーセント;及び、3.5パーセントないし30.0パーセント。
【0057】
飲料がハン酒の場合、一般的には0.25パーセントないし55.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし50.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし45.0パーセント;1.5パーセントないし40.0パーセント;2.0パーセントないし35.0パーセント;2.5パーセントないし30.0パーセント;及び、3.0パーセントないし25.0パーセント。
【0058】
飲料が焼酎の場合、一般的には0.25パーセントないし35.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし30.0パーセントの重水素化アルコールを含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし25.0パーセント;1.5パーセントないし22.5パーセント;2.0ないし20.0パーセント;2.5パーセントないし17.5パーセント;3.0パーセントないし15.0パーセント;及び、3.5パーセントないし12.5パーセント。
【0059】
飲料が焼酒の場合、一般的には0.25パーセントないし50.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし45.0パーセントの重水素化化合物を含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし40.0パーセント;1.5パーセントないし35.0パーセント;2.0パーセントないし30.0パーセント;2.5パーセントないし25.0パーセント;及び、2.5パーセントないし20.0パーセント。
【0060】
飲料が「9割の清酒」の場合、一般的には0.25パーセントないし12.0パーセントの重水素化アルコールを含む。多くの場合、飲料は0.25パーセントないし11.0パーセントの重水素化化合物を含む。特定の場合においては、飲料は任意の以下の範囲の重水素化アルコールを含んでもよい:1.0パーセントないし10.0パーセント;1.5パーセントないし9.0パーセント;2.0パーセントないし8.0パーセント;2.5パーセントないし7.5パーセント;3.0パーセントないし7.0パーセント;及び、3.5パーセントないし6.0パーセント。
【0061】
多様な飲料は、通常1/10ないし10/1の範囲の比率で、非重水素化エタノールと式1の重水素化エタノールとの混合物を含む。非重水素化エタノールは例えば、発酵、醸造及び発酵、ならびに/又は発酵及び更なる蒸留由来の組成物から得ることができる。
【0062】
例えば、飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含むアルコホップの場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0063】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含むビールの場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0064】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含むワインの場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0065】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む酒精の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0066】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む清酒の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0067】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む泡盛の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0068】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む白酒の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0069】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含むハン酒の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0070】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む焼酎の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0071】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む焼酒の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0072】
飲料が重水素化エタノール及び非重水素化エタノールの双方を含む「9割の清酒」の場合、非重水素化アルコールに対する重水素化アルコールの混合物重量比の限定しない例は:1/10;1/9;1/8;1/7;1/6;1/5;1/4;1/3;1/2;1/1;2/1;3/1;4/1;5/1;6/1;7/1;8/1;9/1;、及び10/1;を含む。
【0073】
[実施例]
例示の目的で、本発明による多様な飲料の代表例を以下に提供する。
【実施例1】
【0074】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:100パーセント
非重水素化エタノールの割合:0パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例2】
【0075】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:90パーセント
非重水素化エタノールの割合:10パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例3】
【0076】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:80パーセント
非重水素化エタノールの割合:20パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例4】
【0077】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:70パーセント
非重水素化エタノールの割合:30パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例5】
【0078】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:60パーセント
非重水素化エタノールの割合:40パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例6】
【0079】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:50パーセント
非重水素化エタノールの割合:50パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例7】
【0080】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:40パーセント
非重水素化エタノールの割合:60パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例8】
【0081】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:30パーセント
非重水素化エタノールの割合:70パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例9】
【0082】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:20パーセント
非重水素化エタノールの割合:80パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例10】
【0083】
飲料の種類:アルコホップ
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):4.0パーセントないし8.0パーセント
重水素化エタノールの割合:10パーセント
非重水素化エタノールの割合:90パーセント
他の成分:水、糖、フルーツジュース、及び/又はソーダ
【実施例11】
【0084】
医薬組成物:米国特許の芳香族のエリキシル剤
総エタノール成分(重水素化及び非重水素化):22パーセント
重水素化エタノールの割合:90パーセント
非重水素化エタノールの割合:10パーセント
他の成分:水、糖、オレンジ油、レモン油、コエンドロ油、及びアニス油
【0085】
例として、以下の医薬組成物を当該技術分野で現在既知であるのと同様に実質的に調製したが、組成物中の総エタノールのうち50%ないし100%を式1の重水素化エタノールで置換した。
【0086】


【0087】
[方法]
本発明はアルコール飲料を生成する方法を提供する。本方法は、水とエタノールとを含む飲料を生成するのに十分な量で、水とエタノールとを含む飲料をアルコール飲料、非アルコール飲料、又はアルコールの少ない飲料に添加するステップを具え、エタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは水とエタノールとを含む飲料を生成するのに十分な量で添加され、エタノールのうち少なくとも15モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは水とエタノールとを含む飲料を生成するのに十分な量で添加され、エタノールのうち少なくとも30モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは水とエタノールとを含む飲料を生成するのに十分な量で添加され、エタノールのうち50ないし100モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。
【0088】
本発明は更に、アルコール性の医薬組成物を生成する方法を提供する。本方法は、総ての他の成分を取り込んだ後に医薬組成物を生成するのに十分な量で式1による重水素化アルコールを医薬品有効成分に添加するステップを具え、組成物中のエタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは医薬組成物を生成するのに十分な量で添加され、組成物中のエタノールのうち少なくとも15モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは医薬組成物を生成するのに十分な量で添加され、組成物中のエタノールのうち少なくとも30モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。別の実施形態においては、式1による重水素化アルコールは医薬組成物を生成するのに十分な量で添加され、組成物中のエタノールのうち50ないし100モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。
【0089】
本発明の実務家は、重水素化エタノールのモル画分の増加の利点が、費用が高くなるに従い得られ、市販品における本発明の有益な利用は利益と価格との間の取引を伴うことは理解されよう。
【0090】
本発明による飲料は一般的には、重水素化アルコールのうち1以上を他の成分に添加することによって生成される。例えば上述の実施例6の場合、好適な量のフルーツジュース、水、糖、及び非重水素化エタノール(例えば、麦芽液又はウォッカ)を相互に混合し、その後、4パーセントないし8パーセントのエタノールを含む飲料に到達するために必要な正確な量の重水素化アルコールを添加し、エタノールのうち50パーセントが重水素化アルコールとなる。
【0091】
ビール及びワイン飲料は一般的には、好適な量の式1の重水素化アルコールをアルコール成分の低いビール又はワインに添加することによって生成される。例えば、エタノール成分が6パーセントのビールが所望される場合、アルコールの少ないビール(例えば、3.2%の非重水素化エタノールを含むビール)かノンアルコールビールを取得し、総エタノール成分(すなわち、重水素化及び非重水素化)が6パーセントとなるような量の重水素化エタノールの量を添加する。
【0092】
酒精は多様なアルコール成分で利用可能である。ビールやワインと同様に、所望の量のエタノールよりも少ない酒精に重水素化エタノールを添加することによって、例えば、酒精の総アルコール成分が20パーセントの(非重水素化)エタノールから40パーセントまで増加するように重水素化エタノールを添加することによって、本発明による酒精飲料を生成できる。
【0093】
本発明による清酒、泡盛、白酒、ハン酒、焼酎、焼酒、及び「9割の清酒」飲料は、好適な量の式1の重水素化アルコールをアルコールを低減した飲料に添加することによって好適に生成される。例えば、エタノール成分が15パーセントの清酒が所望される場合、アルコールの低い清酒を取得し、総エタノール成分(重水素化及び非重水素化)が15パーセントとなるように、式1による重水素化エタノールの量を添加する。好適なアルコールの低い清酒の例は限定しないが、POOCHI POOCHI(商標)(純米発泡酒、末廣酒造(東北地方福島)、アルコール成分7.5%)、TANZAN JAPON(商標)(純米発泡酒、丹山酒造(近畿地方京都)、アルコール成分8.0%)、HANA AWAKA(商標)(純米発泡酒、大関株式会社(近畿地方兵庫)、アルコール成分7.0%)、及びSAWASAWA(商標)(純米発泡酒、長龍酒造(近畿地方奈良)、アルコール成分8.0ないし9.0%)といった発泡清酒である。
【0094】
アルコールの少ないビール及びワインを生成する方法は更に、当該技術分野の当業者に公知である。ノンアルコールビール及び「ライト(light)」ビールは特に既知の商品である。低アルコールビールの生成に関する記載は米国特許出願公開第20070116801号明細書及びその引用文献にあり、低アルコールのワインの生成に関する記載は米国特許第4,681,767号及びその引用文献に見られる。この特許文献の双方は総ての目的のために全体が引用によって本明細書中に組み込まれる。
【0095】
アルコールの少ない清酒を生成する方法は更に、当該技術分野の当業者に公知である。低アルコールの清酒の生成に関する記載は「“Development of Low Alcohol Sake”Onko Chishin,2004,pp58−62」にある。
【0096】
適用範囲が一般的な低アルコール飲料を生成する方法は米国特許第4,612,196号(“Preparation of Low Alcohol Beverages by Reverse Osmosis”)に記載されており、総ての目的のために全体が引用によって本明細書中に組み込まれる。
【0097】
本発明は実務家がアルコール飲料を供給する個体において重篤な二日酔いを低減する方法を提供する。本方法は水とエタノールとを含むアルコール飲料を個体に提供するステップを具え、エタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。
【0098】
別の実施形態においては、本発明は、実務家がアルコール飲料を供給する個体においてアルコールで誘発される顔面潮紅の症候を低減する方法を提供する。本方法は水とエタノールとを含むアルコール飲料を個体に提供するステップを具え、エタノールのうち少なくとも5モルパーセントは式1による重水素化アルコールである。本発明の飲料を飲むことによって、飲料中の総てのエタノールが重水素化されていない等価量の同様の飲料を飲む効果と比較して、飲酒者におけるアセトアルデヒド血症に関連する不愉快な物理学的効果の低減が得られることが期待される。これは特に、通常二日酔いとなる範囲までこのような飲料の摂取を続けた後に真である。即座の飲料の摂取によって、ヒト又は動物モデルにおいて標準的尺度で測定すると、一般的に少なくとも3パーセント、1以上の二日酔いの症候が低減する。二日酔いに関連する限定しない症候は眩暈、疲労、頭痛、悪心、筋痛、嘔吐、高輝度に対する鋭敏性、及び騒音に対する鋭敏性を含む。このような徴候に対する動物モデルは「R.D.Predigerら“Activation of adenosine A1 receptors reduces anxiety−like behavior during acute ethanol withdrawal(hangover)in mice.”Neuropsychopharmacology,2006,31(10):2210−2220」「H.C.Becker,“Animal Models of Alcohol Withdrawal.”Alcohol Research & Health,2000,24(2):105−110」に記載されている。
【0099】
重水素成分の相対量及び消費したエタノールの総量に依存して、本発明による飲料の摂取によって、1以上の二日酔いの症候は少なくとも5.0パーセント、7.5パーセント、又は10.0パーセント低減する。好適な場合においては、このような摂取によって、少なくとも15.0パーセント、20.0パーセント、又は25.0パーセント症候が低減する。
【0100】
本発明による飲料の摂取によって更に、ヒト又は動物モデルにおいて標準的尺度で測定すると、1以上のアルコールの潮紅の症候が少なくとも5パーセント低減する。アルコールの潮紅に関連する限定しない症候は皮膚の赤化、悪心、頭痛、頭のふらつき、及び脈拍数の増加を含む。好適な潮紅の測定法は、例えば「A.K.Kawataら,“Flushing ASsessment Tool(FAST):psychometric properties of a new measure assessing flushing symptoms and clinical impact of niacin therapy,”Clinical Drug Investigation,2009,29(4):215−229」に記載されている。
【0101】
重水素成分の相対量及び消費したエタノールの総量に、ならびに、個体の遺伝子型及び表現型に依存して、本発明による飲料及び医薬組成物の摂取によって、1以上の潮紅の症候は少なくとも5.0パーセント、7.5パーセント、又は10.0パーセント低減する。好適な場合においては、このような摂取によって、少なくとも15.0パーセント、20.0パーセント、又は25.0パーセント症候が低減する。
【0102】
本発明の組成物はアルコールを含む飲料を販売する新規の方法を提供する。一方法においては、飲料が特定量のアルコールを含むと消費者に伝える。更には、飲料中のアルコールが特定量のアルコールを含む一般的な飲料よりも不愉快な物理的効果が少ないと消費者に伝える。飲料は水と少なくとも1.0パーセントの式1による重水素化アルコールとを含む。
【0103】
本方法の標的となる消費者は二日酔いの有害な副作用を低減したい個体であっても、エタノールの代謝に関連する酵素が異常な個体であっても、あるいは、異なるアルコールを含む飲料の態様について心配する個体であってもよい。本方法により販売される組成物は本明細書で含まれる任意の組成物を含む。
【0104】
[実験]
対象は52歳、154kgの白人男性であり、エタノール代謝の異常は認めていない。実験は一晩の絶食後に行われた。99の原子がDの1,1−重水素化エタノール(カナダ国ケベック州のCDN Isotopes社)はオレンジジュースで500mLに希釈し、得られた飲料は5分間で対象に消費された。口と口蓋はオレンジジュースですすがれ、データ点は市販の呼吸検査器(米国アイオワ州インディペンデンスにあるQ3 Innovations社のAlcoHAWK(商標)Pro)で10分おきに3つ組みで取得した。コントロール実験は175mLの市販のウォッカ(標準強度80、40%のエタノール)を用いたが、その他は同一であった。
【0105】
時間の関数としての測定した血中濃度は図1に示す。図の各データ点は各々の時点で得られた3の測定値の平均である。曲線の下の実質的に同じ面積は分析器が通常のエタノール及び重水素化エタノールに対する感受性が等しいことを示唆している。
【0106】
コントロール試験の結果は、以前の研究者によって報告されたものと定性的に類似している(例えば、「Milneら,Am.J.Clin.Nutr.,1987,46:688−693」参照)。しかしながら、重水素化エタノールの吸収が、同位体存在度が天然のエタノールと比較して実質的に遅延しており、排除速度が低下していることは明らかである。
【0107】
本発明の多くの変更及び変形は上述の教示に照らして可能である。従って、添付の請求項の範囲内で、本発明は本明細書中に特異的に記載したのと別のことを実行できることは理解されよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水とエタノールとを含むアルコール飲料であって、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであり、各々のHが独立であり、水素又は重水素にできることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項2】
請求項1に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項3】
請求項1に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項4】
請求項1に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項5】
請求項1に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式CDCDOHの重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項6】
請求項1に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも15モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項7】
請求項6に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも30モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項8】
請求項7に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも50モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項9】
請求項8に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも75モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項10】
請求項9に記載のアルコール飲料において、前記エタノールのうち少なくとも95モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とするアルコール飲料。
【請求項11】
アルコール飲料の摂取に関連するエタノールで誘発される症候の発症を遅延させる方法であって、請求項1に記載のアルコール飲料の摂取を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
エタノールで誘発されるアセトアルデヒド血症を個体において回避又は低減する方法であって、請求項1に記載のアルコール飲料を前記個体に提供するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載のアルコール飲料を生成する方法であって、式:

の重水素化アルコールを飲料に添加するステップを具え、各々のHが独立であり、水素又は重水素にできることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法において、前記重水素化アルコールが式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項13に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式がCDCDOHであることを特徴とする方法。
【請求項18】
医薬品有効成分とエタノールとを含む医薬組成物であって、前記エタノールのうちの少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであり、各々のHが独立であり、水素又は重水素にできることを特徴とする医薬組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項20】
請求項18に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項21】
請求項18に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式:

の重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項22】
請求項18に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが式CDCDOHの重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項23】
請求項18に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも15モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項24】
請求項23に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも30モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項25】
請求項24に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも50モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項26】
請求項25に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも75モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項27】
請求項26に記載の医薬組成物において、前記エタノールのうち少なくとも95モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする医薬組成物。
【請求項28】
エタノールで誘発される重篤な顔面潮紅を個体において回避又は低減する方法であって、請求項18に記載の医薬組成物を前記個体に提供するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項18に記載の医薬組成物を生成する方法であって、医薬品有効成分を式:

の重水素化アルコールと組成物を生成するのに十分な量で組合わせるステップを具え、各々のHが独立であり水素又は重水素にでき、前記組成物中の前記エタノールのうち少なくとも5モルパーセントが前記重水素化アルコールであることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項29に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項29に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式が:

であることを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項29に記載の方法において、前記重水素化アルコールの式がCDCDOHであることを特徴とする方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−502227(P2013−502227A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525737(P2012−525737)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/046211
【国際公開番号】WO2011/022682
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(512038768)プロティア エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】PROTIA LLC
【Fターム(参考)】