説明

アドレス帳管理システム、アドレス帳管理方法およびプログラム

【課題】アドレス帳に連絡先を容易に登録することができるようにする。
【解決手段】お預けサーバ20は、お預かりデータベース231と、差込情報データベース232を備える。アドレス情報登録部214は、携帯端末10から、アドレス情報登録要求を受信すると、アドレス情報登録要求に含まれる情報IDに対応する差込情報を差込情報データベース232から読み出し、読み出した差込情報に基づいてアドレス情報を作成し、作成したアドレス情報をお預かりデータベース231に登録する。お預かり同期処理部211は、お預かりデータベース231と携帯端末10のアドレス帳131との間でアドレス情報の同期を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アドレス帳管理システム、アドレス帳管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年携帯電話をはじめとする携帯端末が普及しており、各種の連絡先が携帯端末のアドレス帳に登録されている。特許文献1では、複数の端末間でアドレス帳を同期する仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−130009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品やサービスをユーザに提供する企業などには、ユーザのアドレス帳に電話番号やメールアドレスなどの連絡先を登録して欲しいというニーズがある。しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、アドレス帳への最初のデータの登録はユーザ自身が行う必要があり、データの登録には手間がかかるため、携帯端末のアドレス帳への連絡先の登録を気楽に行ってもらうことは困難である。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、携帯端末のアドレス帳に連絡先を容易に登録することのできる、アドレス帳管理システム、アドレス帳管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理するシステムであって、前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースと、前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報を記憶する差込情報データベースと、前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信するアドレス情報登録要求受信部と、前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記差込情報データベースから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成するアドレス情報作成部と、前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録するアドレス情報登録部と、前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期する同期処理部と、を備えることとする。
アドレス情報には、例えば電話番号や電子メールアドレス、メッセンジャーのIDなどが含まれる。アドレス情報データベースは、例えば、後述するお預かりデータベース231に対応する。通信相手特定情報は、後述する情報IDに対応する。なお、通信相手特定情報として、電話番号、名称、フリガナ、店舗IDなどを用いるようにしてもよい。
【0006】
本発明のアドレス情報管理システムによれば、携帯端末のユーザが指定した通信相手について、差込情報に基づくアドレス情報がアドレス情報データベースに登録され、アドレス情報データベースに登録されたアドレス情報は携帯端末に同期される。したがって、携帯端末のユーザはアドレス情報の各項目の登録を自身で行う必要がない。よって、アドレス情報の登録にかかる手間が軽減され、アドレス情報の登録が容易になるので、アドレス情報の登録が促進される。例えば、商品やサービスを提供する企業にとっては、企業に関する差込情報を登録しておくだけで、携帯端末にアドレス情報が登録されることが促進され、また、店舗とユーザとが電話や電子メールによりコミュニケーションをとる可能性が向上するので、有用である。
【0007】
また、本発明のアドレス情報管理システムは、前記差込情報が更新された場合に、前記更新された差込情報に対応する前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記アドレス情報を前記アドレス情報データベースから検索し、前記更新された差込情報に基づいて、前記検索したアドレス情報を更新するアドレス情報更新部を備えるようにしてもよい。
この場合、アドレス情報管理システムの差込情報を更新するだけで、その通信相手のアドレス情報を登録している全ての携帯端末について、アドレス情報を更新することができる。
【0008】
また、本発明のアドレス情報管理システムは、前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータを前記クーポンデータベースから読み出し、前記作成したアドレス情報の所定の項目に前記読み出したクーポンデータを設定するようにしてもよい。
この場合、携帯端末に記憶されているアドレス情報を用いてクーポンを配布することができる。通常クーポンは紙媒体や電子メールにより配布されるが、本発明のアドレス情報管理システムによれば、アドレス情報をクーポンの配布経路として用いることができる。また、アドレス情報をクーポンの配布経路として用いることにより、クーポンを閲覧したユーザがアドレス情報を用いて電話や電子メールなどによる連絡を行いやすくなる。よって、高い広告効果が期待される。
【0009】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記クーポンデータベースはさらに、前記提供者ごとに、前記クーポンデータの差込先となる前記アドレス情報の項目を示す差込先情報を記憶しており、前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータおよび前記差込先情報を前記クーポンデータベースから読み出し、前記差込先情報が示す前記作成したアドレス情報の項目に、前記読み出したクーポンデータを設定するようにしてもよい。
この場合、アドレス情報に含まれる項目のうち、指定した項目にクーポンを差し込むことができる。例えば、文字列のみのクーポンの場合には、メモ欄にクーポンデータを差し込み、画像によるクーポンの場合には画像欄にクーポンデータを差し込み、インターネット経由でクーポンを閲覧させる場合には、URL欄にクーポンデータを差し込むようにすることができる。これにより、多様なクーポンデータを差し込むことが可能となる。
【0010】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記クーポンデータベースはさらに、前記提供者ごとに、前記クーポンの有効期間を指定する期間情報を対応付けて記憶しており、前記アドレス情報作成部は、現時点が前記期間情報により指定される前記有効期間に含まれている場合にのみ、前記アドレス情報の所定の項目に前記クーポンデータを設定するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記差込情報および前記アドレス情報にはそれぞれ、前記通信相手の名称の読み仮名が含まれており、前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる読み仮名に、全てのひらがなおよびカタカナよりも文字コードの小さい文字で始まる所定の接頭辞を先頭に追加して前記アドレス情報の読み仮名として設定するようにしてもよい。
この場合、アドレス情報管理システムにより登録されたアドレス情報については、読み仮名が、全てのひらがなおよびカタカナよりも文字コードの小さい文字で始まることになる。携帯端末では、読み仮名(フリガナ)の順にソートされることが一般的であり、ユーザはひらがなまたはカタカナにより読み仮名を設定することが一般的であるため、本発明のアドレス情報管理システムにより自動的に作成されたアドレス情報の読み仮名をひらがなやカタカナでない文字から始めるようにすることで、ユーザが入力したアドレス情報とは区別して表示されるようにすることができる。また、多くの携帯端末では読み仮名の最初の一文字を用いて、例えば、「ア」グループや「イ」のグループというように、グループ分けがなされるため、本発明のアドレス情報管理システムにより自動的に作成されたアドレス情報を、ユーザが登録したアドレス情報とは異なるグループとしてグループ分けがなされるようにすることができる。
【0012】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータが前記クーポンデータベースに登録されているか否かを判定し、前記クーポンデータが登録されていない場合には、第1の前記接頭辞を前記差込情報の読み仮名に追加し、前記クーポンデータが登録されている場合には、前記第1の接頭辞よりも文字コードの小さい第2の前記接頭辞を前記差込情報の読み仮名に追加して、前記アドレス情報の読み仮名として設定するようにしてもよい。
この場合、クーポンが含まれているアドレス情報をより先に表示するようにすることができる。
【0013】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記差込情報および前記アドレス情報にはそれぞれ、前記通信相手の名称が含まれており、前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる名称に、所定の接頭辞を追加して前記アドレス情報の名称として設定するようにしてもよい。
この場合、アドレス情報管理システムにより登録されたアドレス情報については、名称に所定の接頭辞を追加することができる。したがって、携帯端末のユーザは、アドレス情報のうち、本発明のアドレス情報管理システムにより自動的に作成されたものを容易に把握することができる。
【0014】
また、本発明のアドレス情報管理システムは、前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータが前記クーポンデータベースに登録されているか否かを判定し、前記クーポンデータが登録されているか否かに応じて、異なる前記接頭辞を前記名称に追加するようにしてもよい。
この場合、クーポンが発行されているか否かがアドレス情報の名称の一部として表示されることになるので、ユーザはクーポンが発行されているものを容易に把握することができる。
【0015】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、前記差込情報には、前記提供者が提供する商品およびサービスの少なくともいずれかのカテゴリを特定するためのカテゴリ特定情報と、前記提供者の名称とが含まれ、前記アドレス情報には、前記提供者の名称が含まれ、前記カテゴリごとに、前記カテゴリを示す、前記携帯端末において表示される際にアイコンに置き換えられる文字である絵文字を記憶する絵文字データベースを備え、前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる前記カテゴリ特定情報に応じて前記カテゴリを特定し、前記特定したカテゴリに対応する前記絵文字を前記絵文字データベースから読み出し、前記読み出した絵文字を接頭辞として、前記読み出した差込情報に含まれる名称に追加して、前記アドレス情報の名称に設定するようにしてもよい。
この場合、提供者のカテゴリを絵文字により表現することができるので、携帯端末のユーザは、アドレス情報の名称を見るだけで、アドレス情報のその他の項目を閲覧することなく、本発明のアドレス情報管理システムにより自動的に作成されたアドレス情報に係る提供者がどのような商品やサービスを提供しているかを容易に把握することができる。
【0016】
また、本発明のアドレス情報管理システムでは、前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、前記差込情報には、前記提供者の名称と、前記商品およびサービスの属性を示す1つ以上の属性値とが含まれ、前記アドレス情報には、前記提供者の名称が含まれ、前記属性と、前記属性値と、前記属性値を示す、前記携帯端末において表示される際にアイコンに置き換えられる文字である絵文字を記憶する絵文字データベースを備え、前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる前記属性値に対応する前記絵文字を前記絵文字データベースから読み出し、前記読み出した絵文字を接尾辞として、前記読み出した差込情報に含まれる名称に追加して、前記アドレス情報の名称に設定するようにしてもよい。
提供者の属性とは、例えば、営業時間やクレジットカードの利用可否などである。提供者が飲食店である場合には、例えば、ランチの提供がされていることや、禁煙席があるかどうか、どのような目的で利用されているか、価格帯はいくらかなども提供者の属性である。
この場合の本発明のアドレス情報管理システムによれば、提供者の各属性を表現する絵文字を名称に追加することができる。これにより、携帯端末のユーザは、アドレス情報の名称を見るだけで、アドレス情報のその他の項目を閲覧することなく、本発明のアドレス情報管理システムにより自動的に作成されたアドレス情報に係る提供者がどのような商品やサービスを提供しているかをより詳細に、かつ容易に把握することができる。
【0017】
また、本発明の他の態様は、携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理する方法であって、前記携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースを備えるコンピュータが、前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報をメモリに記憶し、前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信し、前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記メモリから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成し、前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録し、前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期することとする。
【0018】
また、本発明の他の態様は、携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理するためのプログラムであって、前記携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースを備えるコンピュータに、前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報をメモリに記憶するステップと、前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信するステップと、前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記メモリから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成するステップと、前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録するステップと、前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期するステップと、を実行させることとする。
【0019】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、アドレス帳に連絡先を容易に登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施形態に係る情報管理システムの全体構成を示す図である。
【図2】パートナーから提供される店舗情報の構成例を示す図である。
【図3】携帯端末10のハードウェア構成を示す図である。
【図4】携帯端末10のソフトウェア構成を示す図である。
【図5】アドレス帳131が記憶するアドレス情報の構成例を示す図である。
【図6】お預かりサーバ20のハードウェア構成を示す図である。
【図7】お預かりサーバ20のソフトウェア構成を示す図である。
【図8】お預かりデータベース231の構成例を示す図である。
【図9】差込データベース232に登録される差込情報の構成例を示す図である。
【図10】クーポンデータベース233に登録されるクーポン情報の構成例を示す図である。
【図11】差込履歴データベース234が記憶する差込履歴の構成例を示す図である。
【図12】パートナーデータベース235が記憶するパートナー情報の構成例を示す図である。
【図13】ユーザデータベース236が記憶するユーザ情報の構成例を示す図である。
【図14】差込情報登録部213による差込情報の登録処理の流れを示す図である。
【図15】差込情報の更新削除処理の流れを示す図である。
【図16】差込情報の作成処理の流れを示す図である。
【図17】Webサーバ32が提供するWebページを携帯端末10が表示した画面41の一例を示す図である。
【図18】アドレス情報登録要求に応じて実行される差込処理の流れを示す図である。
【図19】ユーザ情報の登録処理の流れを示す図である。
【図20】グループIDを決定する処理の流れを示す図である。
【図21】クーポンの差込処理の流れを示す図である。
【図22】差込情報の更新処理の流れを示す図である。
【図23】お預かり同期処理部211によるアドレス情報の同期処理の流れを示す図である。
【図24】名称やフリガナに接頭辞や接尾辞を付加するようにする場合のお預かりサーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。
【図25】フリガナ設定データベース237の構成例を示す図である。
【図26】接頭辞および接尾辞を付加する場合に、差込情報に設定する名称およびフリガナを作成する処理の流れを示す図である。
【図27】絵文字を用いて店舗のカテゴリやサービス情報を名称に設定する場合のお預かりサーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。
【図28】カテゴリ絵文字データベース238の構成例を示す図である。
【図29】サービス項目絵文字データベース239の構成例を示す図である。
【図30】絵文字を用いて店舗のカテゴリやサービス情報を名称に設定する場合の名称の決定処理の流れを示す図である。
【図31】サービス情報に応じた絵文字を名称に追加する処理の流れを示す図である。
【図32】絵文字を用いて店舗のカテゴリやサービス情報を名称に設定するようにした場合の、アドレス情報の一覧が表示される画面90の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態に係る情報管理システムについて説明する。本実施形態の情報管理システムでは、携帯端末が管理しているアドレス帳をサーバとの間で同期させて、アドレス帳のバックアップをするとともに、通信相手に関するアドレス帳のレコード(以下、「アドレス情報」という。)をサーバ側で登録することで、携帯端末にアドレス情報が自動的に登録されるようにするものである。
【0023】
==システム構成==
図1は、本実施形態に係る情報管理システムの全体構成を示す図である。本実施形態の情報管理システムは、携帯端末10とお預かりサーバ20とを含んで構成される。携帯端末10とお預かりサーバ20とは通信ネットワーク31を介して互いに通信可能に接続される。通信ネットワーク31は、例えば、インターネットやVAN(Value Added Network)などである。通信ネットワーク31は、例えば、無線通信網や公衆電話回線網、イーサネット(登録商標)などで構築される。通信ネットワーク31にはWebサーバ32が接続されており、携帯端末10やお預かりサーバ20はWebサーバ32との間でも通信が可能となっている。
【0024】
Webサーバ32は、飲食店やホテルなどの各種サービスを提供する店舗の連絡先としての電話番号やメールアドレスなどを含む情報(以下、「店舗情報」という。)を閲覧可能なWebサイトを提供している。Webサーバ32が提供するWebサイトとは、例えば、レストランなどのグルメ情報を提供するグルメサイトや、ホテルやレストランなどについての口コミ情報を提供する口コミサイト、検索エンジンによる検索サービスを提供するポータルサイトなどである。
【0025】
以下の説明において、Webサーバ32の運営者を「パートナー」という。パートナーは、店舗情報を取得するためのAPI(Application Program Interface)を提供する。APIに定義されている関数を呼び出すことにより、店舗情報を取得することができる。図2は、パートナーから提供される店舗情報の構成例を示す図である。店舗情報には、店舗を特定する情報(以下、「店舗ID」という。)に対応付けて、名称、フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URLなどの連絡先情報と、目的、価格帯、時間帯、駐車場、個室、深夜営業、クレジットカード、禁煙席、喫煙席などのサービス情報と、更新日時とが含まれる。なお、サービス情報は、店舗の業種によって異なる。図2の例では、飲食店のカテゴリに係るサービス情報の一例を示している。
【0026】
携帯端末10は、情報管理システムの利用者が操作する、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)、可搬型のパーソナルコンピュータなどのコンピュータである。携帯端末10ではWebブラウザが動作し、利用者はWebブラウザを操作することによりWebサーバ32が提供するWebサイトにアクセスすることができる。本実施形態では携帯端末10は携帯電話を想定している。携帯端末10は、アドレス帳としてアドレス情報を記憶している。
【0027】
お預かりサーバ20は、携帯端末10が備えるアドレス帳と同じものを管理しており、携帯端末10との間でアドレス帳を同期する。お預かりサーバ20は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータである。また、お預かりサーバ20は、携帯端末10からの指示に応じて、Webサーバ32から店舗情報を取得し、店舗情報に基づき、携帯端末10との間で同期しているアドレス帳にアドレス情報を登録する。
以下、詳細について説明する。
【0028】
==携帯端末10==
図3は、携帯端末10のハードウェア構成を示す図である。携帯端末10は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備えている。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えば、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどである。CPU101は、記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより各種の機能を実現する。通信インタフェース104は、通信ネットワーク31に接続するためのインタフェースであり、例えば無線通信網に接続するための無線通信器である。通信インタフェース104は、携帯端末10が接続する通信ネットワーク31に応じて、電話回線網に接続するためのモデム、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタなどを採用することもできる。入力装置105は、データの入力を受け付ける、例えば、ボタンやスイッチ、タッチパネル、キーボード、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えば、ディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、携帯端末10は入力装置105や出力装置106を複数備えるようにしてもよい。
【0029】
図4は、携帯端末10のソフトウェア構成を示す図である。携帯端末10は、アドレス帳131、アドレス帳同期処理部111、アドレス帳閲覧処理部112、Webページ閲覧処理部113、アドレス情報登録要求送信部114を備えている。なお、アドレス帳131は、携帯端末10が備えるメモリ102や記憶装置103が提供する記憶領域として実現される。また、アドレス帳同期処理部111、アドレス帳閲覧処理部112、Webページ閲覧処理部113、アドレス情報登録要求送信部114は、携帯端末10が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現される。
【0030】
図5は、アドレス帳131が記憶するレコード(以下、「アドレス情報」という。)の構成例を示す図である。アドレス情報には、情報ID、更新日時、名称、フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URL、特定URL、メモ、特定メモ、グループID、画像、シークレット設定が含まれている。情報IDは、アドレス帳131においてユニークな値であり、店舗IDを含む。本実施形態では、情報IDは、パートナーを特定するパートナーIDと店舗IDとを連結した文字列により表されるものとする。また、情報ID、シークレット設定、および更新日時は、アドレス帳131には記憶されるものの、ユーザに対しては表示されない不可視の属性が設定されている。なお、アドレス情報の上記各項目は省略することもできる。また、アドレス情報には、上記の各項目以外にも各種の項目を任意に含めることもできる。シークレット設定は、アドレス情報を保護するための情報であり、本実施形態では、アドレス情報を閲覧または編集するためのパスワードが設定されるものとする。
【0031】
アドレス帳同期処理部111は、お預かりサーバ20との間でアドレス情報の同期を行う。本実施形態では、アドレス帳同期処理部111は、次のようにしてアドレス情報の同期を行うものとする。すなわち、アドレス帳同期処理部111は、アドレス帳131から、新しく登録されたアドレス情報、更新されたアドレス情報、削除されたアドレス情報を特定する。アドレス帳同期処理部111は、例えば、追加や更新、削除の履歴を記憶しておき、その履歴に基づいて追加、更新または削除されたアドレス情報を特定するようにすることができる。アドレス帳同期処理部111は、アドレス情報を同期するように指示するコマンド(以下、「同期要求」という。)に、携帯端末10を特定するための情報(以下、「端末ID」という。)と、追加または更新されたアドレス情報と、削除されたアドレス情報の情報IDとを設定してお預かりサーバ20に送信する。お預かりサーバ20からは、同期要求に応じて、お預かりサーバ20において登録または更新されたアドレス情報と、削除されたアドレス情報の情報IDとを含む応答(以下、「同期応答」という。)が送信される。アドレス帳同期処理部111はお預かりサーバ20から同期応答を受信し、受信した同期応答にアドレス情報が含まれていれば、そのアドレス情報をアドレス帳131に登録し、削除されたアドレス情報の情報IDが含まれていれば、その情報IDに対応するアドレス情報をアドレス帳131から削除する。このようにして、アドレス情報の同期を行うようにすることができる。なお、アドレス帳同期処理部111が行うアドレス情報の同期処理には、上記の方法以外にも、各種の一般的な同期処理の手法を採用するようにしてもよい。
【0032】
アドレス帳閲覧処理部112は、携帯端末10のユーザの操作に応じて、アドレス帳131に登録されているアドレス情報を読み出す。アドレス帳閲覧処理部112は、ユーザからアドレス情報の項目に対する条件が指定された場合には、その条件を満たすアドレス情報のみを読み出すようにする。例えば、ユーザからグループIDが指定された場合、アドレス帳閲覧処理部112は、指定されたグループIDが含まれているアドレス帳のみを読み出す。アドレス帳閲覧処理部112は、読み出したアドレス情報を、フリガナ(読み仮名)をキーとしてソートし、ソートしたアドレス情報の名称の一覧をディスプレイなどの出力装置106に出力する。アドレス帳閲覧処理部112は、ユーザからアドレス情報の指定を受けた場合には、アドレス情報の不可視の属性が設定されていない項目をディスプレイなどの出力装置106に出力する。アドレス帳閲覧処理部112は、指定されたアドレス情報のシークレット設定にパスワードが設定されている場合には、ユーザからパスワードの入力を受け付けて、入力されたパスワードとアドレス情報のシークレット設定に設定されているパスワードとが一致する場合にのみアドレス情報を出力するようにする。なお、アドレス帳閲覧処理部112は、ユーザの操作に応じてアドレス情報の登録や削除、更新を行うようにしてもよい。
【0033】
Webページ閲覧処理部113は、Webサーバ32にアクセスして、Webページを取得し、取得したWebページをディスプレイなどの出力装置106に出力する。本実施形態では、Webページ閲覧処理部113は、Webブラウザとして実現されるものとする。
【0034】
アドレス情報登録要求送信部114は、アドレス帳に登録したい相手先を特定する情報を含む、アドレス情報を登録するように指示するコマンド(以下、「アドレス情報登録要求」という。)をお預かりサーバ20に送信する。本実施形態では、アドレス情報登録要求は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のリクエストとして実現されるものとする。Webサーバ32が提供するWebページには、パートナーによって店舗の識別情報(以下、「店舗ID」という。)を引数としたお預かりサーバ20へのリンクが設定されており、当該リンクが携帯端末10のユーザにクリックされたことにより、アドレス情報登録要求送信部114は、店舗IDを含み上記リンクに係るURLを宛先としたHTTPリクエストをアドレス情報登録要求としてお預かりサーバ20に送信するものとする。
【0035】
==お預かりサーバ20==
図6は、お預かりサーバ20のハードウェア構成を示す図である。お預かりサーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備えている。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えば、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどである。CPU201は、記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより各種の機能を実現する。通信インタフェース204は、通信ネットワーク31に接続するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタや、電話回線網に接続するためのモデム、無線通信網に接続するための無線通信器などである。入力装置205は、データの入力を受け付ける、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えば、ディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、お預かりサーバ20は、複数の入力装置205や出力装置206を備えるようにしてもよい。
【0036】
図7は、お預かりサーバ20のソフトウェア構成を示す図である。お預かりサーバ20は、お預かり同期処理部211、クーポン情報登録部212、差込情報登録部213、アドレス情報登録部214、フィードバック情報出力部215、お預かりデータベース231、差込情報データベース232、クーポンデータベース233、差込履歴データベース234、パートナーデータベース235、ユーザデータベース236を備えている。なお、お預かり同期処理部211、クーポン情報登録部212、差込情報登録部213、アドレス情報登録部214、フィードバック情報出力部215は、お預かりサーバ20が備えるCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。また、お預かりデータベース231、差込情報データベース232、クーポンデータベース233、差込履歴データベース234、パートナーデータベース235、ユーザデータベース236は、お預かりサーバ20が備えるメモリ202や記憶装置203が提供する記憶領域として実現される。
【0037】
お預かりデータベース231(本発明の「アドレス情報データベース」に該当する。)は、携帯端末10が記憶しているアドレス情報の複製を記憶する。図8は、お預かりデータベース231の構成例を示す図である。お預かりデータベース231は、携帯端末10の識別情報(以下、「端末ID」という。)に対応付けてアドレス情報を記憶する。お預かりデータベース231では、端末IDおよび情報IDにより、アドレス情報が一意に特定される。また、お預かりデータベース231では、アドレス情報にユーザ削除フラグと削除フラグとが付帯されている。ユーザ削除フラグは、携帯端末10においてアドレス情報が削除されたことを示すフラグ値であり、差込削除フラグは、後述する差込処理においてアドレス情報が削除されたことを示すフラグ値である。
【0038】
お預かり同期処理部211は、携帯端末10との間でアドレス情報の同期を行う。携帯端末10との間で同期されるアドレス情報は、お預かりデータベース231に登録されているアドレス情報のうち、携帯端末10を示す端末IDが含まれるもののみである。なお、お預かり同期処理部211による同期処理の詳細については後述する。
【0039】
差込情報データベース232は、店舗の連絡先としての電話番号やメールアドレスなどを含む情報(以下、「差込情報」という。)を記憶する。差込情報は、後述するように、店舗情報に基づいて作成される。図9は、差込データベース232に登録される差込情報の構成例を示す図である。差込情報には、店舗を特定する情報ID、名称、フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URL、特定URL、メモ、特定メモ、画像、差込情報の更新日時、削除フラグ、反映フラグが含まれる。削除フラグは、この差込情報が削除されたことを示すフラグ値である。反映フラグは、この差込情報に基づいてアドレス情報の登録や更新が行われたことを示すフラグ値である。なお、差込情報に基づいてアドレス情報が更新される処理については、後述する。削除フラグが「真」に設定されている差込情報については、当該差込情報に対応するアドレス情報が削除されると、当該差込情報も削除される。
【0040】
クーポンデータベース233は、店舗において特別なサービスを受けるためのクーポンに関する情報(以下、「クーポン情報」という。)を記憶する。図10は、クーポンデータベース233に登録されるクーポン情報の構成例を示す図である。クーポン情報には、情報IDに対応付けて、クーポンデータ、挿入先、提供開始日および提供終了日、反映フラグが含まれる。クーポンデータは、クーポンを表現するための情報である。本実施形態では、クーポンデータは、平文のテキストまたはURLであるものとする。挿入先は、クーポンデータを設定すべきアドレス情報の項目である。本実施形態では、挿入先は、「特定URL」「URL」「特定メモ」「メモ」のいずれかであるものとするが、その他の項目、例えば、「画像」などの項目を指定するようにすることもできる。クーポンデータが、例えば、「全品10%OFF」などのように、テキストにより表現される場合には、挿入先には「特定メモ」又は「メモ」が設定され、Webサーバ32が提供するあるWebページをクーポンとして機能させる場合には、当該Webページを示すURLがクーポンデータに設定され、挿入先には「特定URL」又は「URL」が設定されることを想定している。提供開始日および提供終了日は、クーポンデータがアドレス情報に挿入される期間、すなわち、クーポンの有効期間を示す。後述するように、提供開始日以降、提供終了日までの間、クーポンデータがアドレス情報に挿入されることになる。
【0041】
クーポン情報登録部212は、クーポン情報を取得してクーポンデータベース233に登録する。クーポン情報の取得は、クーポン情報登録部212が、各パートナーについて、当該パートナーが提供しているAPIに定義された関数を呼び出すことにより行うものとする。クーポン情報登録部212は、取得したクーポン情報の情報IDに対応するクーポン情報がクーポンデータベース233に既に登録されている場合には、取得したクーポン情報に基づいて、登録されているクーポン情報を更新する。
【0042】
差込情報登録部213は、店舗情報を取得し、店舗情報に基づいて、新たな差込情報を差込情報データベース232に登録し、または差込情報データベース232に登録されている差込情報を更新もしくは削除する。なお、差込情報登録部213による差込情報の登録処理の詳細については後述する。
【0043】
アドレス情報登録部214は、差込情報に基づいてアドレス情報の登録処理(以下、「差込処理」という。)を行う。アドレス情報登録部214は、携帯端末10から送信されるアドレス情報登録要求に応じてアドレス情報の登録を行う。また、アドレス情報登録部214は、差込情報データベース232を定期的に参照して、反映フラグが「偽」である差込情報が登録されている場合には、当該差込情報に対応するアドレス情報を更新または削除する。なお、アドレス情報登録部214による差込処理の詳細については後述する。
【0044】
差込履歴データベース234は、差込処理の履歴(以下、「差込履歴」という。)を記憶する。図11は、差込履歴データベース234が記憶する差込履歴の構成例を示す図である。差込履歴には、日時、情報ID、端末ID、操作種別および対象項目が含まれている。日時は、差込処理が行われた日時である。操作種別は、アドレス情報の登録、更新または削除のいずれが行われたかを示す情報であり、「登録」「更新」「削除」または「ユーザ削除」のいずれかが設定される。操作種別には、差込情報が削除されたことによりアドレス情報が削除された場合には「削除」が設定され、携帯端末10においてアドレス情報が削除された場合には「ユーザ削除」が設定される。対象項目は、差込情報が更新された場合に、どの項目が更新されたかを示す。複数の項目が更新された場合には、更新された項目がすべて対象項目に記載される。
【0045】
フィードバック情報出力部215は、パートナーに対して差込履歴に基づく集計情報を出力する。集計は、差込情報がアドレス情報として登録された数(以下、「追加数」という。)、差込情報に対応するアドレス情報が削除された数(以下、「削除数」という。)、差込情報に基づいてアドレス情報が登録された日時からアドレス情報が削除された日時までの期間(以下、「ライフタイム」という。)の平均値などである。フィードバック情報出力部215は、例えば、パートナーごとに、パートナーIDに対応する情報IDに対応する差込情報を差込情報データベース232から読み出し、読み出した差込情報の情報IDに対応する差込履歴を差込履歴データベース234から読み出してリストにし、リストに含まれる差込履歴のうち、操作種別が「追加」および「削除」であるものの数をそれぞれカウントして追加数および削除数を算出することができる。また、フィードバック情報出力部215は、上記リストから重複なく情報IDと端末IDとの組み合わせを抽出し、抽出した各組合せについて、操作種別が「削除」である差込履歴が上記リストに含まれているものを特定し、特定した組合せに対応する前記差込履歴のうち操作種別が「追加」であるものの日時から、操作種別が「削除」であるものの日時までの期間をライフタイムとして算出することができる。フィードバック情報出力部215は、所定の形式に上記集計情報を整形して出力する。フィードバック情報出力部215は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)などの
フィードバック情報出力部215は、例えば、集計情報を所定のメールアドレス宛ての電子メールに添付して送信するようにしてもよいし、Webサーバ32に対して集計情報をアップロードするようにしてもよい。また、パートナーのコンピュータからのリクエストに応じて、集計情報を送信するようにすることもできる。
【0046】
パートナーデータベース235は、パートナーに関する情報(以下、「パートナー情報」という。)を記憶する。図12は、パートナーデータベース235が記憶するパートナー情報の構成例を示す図である。パートナー情報には、パートナーID、カテゴリ、パートナーの名称、名称のフリガナ、略記文字列、デリミタおよびAPI提供サーバが含まれている。カテゴリは、パートナーが提供する店舗情報の種別を示す。カテゴリには、例えば、「グルメ」などが設定される。略記文字列は、パートナーの名称を略記するための文字列である。後述するように、パートナーから提供された差込情報に含まれる店舗の名称には略記文字列が含められる。デリミタは、略記文字列と店舗の名称との間に挿入される文字列である。なお、略記文字列およびデリミタには、携帯端末10においてアイコンに置き換えられる文字(いわゆる「絵文字」である。)を用いてもよい。API提供サーバは、店舗情報を取得するためにアクセスするべきコンピュータを示す情報である。API提供サーバには、IPアドレスやFQDN(Fully Qualified Domain Name)が指定される。本実施形態では、Webサーバ32のIPアドレスまたはFQDNが指定されるものとする。なお、パートナーデータベース235に、パートナーごとに、APIの関数群の定義を記憶するようにしてもよい。
【0047】
ユーザデータベース236は、携帯端末10のユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という。)を記憶する。図13は、ユーザデータベース236が記憶するユーザ情報の構成例を示す図である。ユーザ情報には、端末IDとメールアドレスとが含まれている。もちろん、ユーザ名やパスワードなど、その他ユーザに関する各種の項目を含めるようにしてもよい。
【0048】
以下、本実施形態の情報管理システムにおいて実行される処理について説明する。
【0049】
==差込情報の登録処理==
まず、差込情報を登録する処理について説明する。パートナーから提供される差込情報は、差込登録部213により差込情報データベース232に登録される。図14は、差込情報登録部213による差込情報の登録処理の流れを示す図である。本実施形態では、図14に示す差込情報の登録処理は、所定の時間(例えば、5分や10分、1時間、24時間など)おきに、定期的に実行するものとするが、例えば、Webサーバ32やパートナーのコンピュータから差込情報を更新するように指示するコマンドを受信したことを契機として、差込情報の登録処理を実行するようにしてもよい。
【0050】
差込情報登録部213は、各パートナーについて、パートナーIDに対応するパートナー情報をパートナーデータベース235から読み出し(S401)、当該パートナーが提供しているAPIに定義されている関数を呼び出すことにより、パートナーが提供している店舗情報の店舗IDの一覧をWebサーバ32から取得して店舗リストとし(S402)、図15に示す差込情報の更新削除処理を行い(S403)、図16に示す差込情報の作成処理を行う(S404)。
【0051】
図15に示す差込情報の更新削除処理では、差込情報登録部213は、差込情報データベース232から、パートナーを示すパートナーIDが情報IDに含まれている差込情報を読み出し(S421)、読み出した各差込情報について以下の処理を行う。
差込情報登録部213は、情報IDからパートナーIDを除いた部分を店舗IDとして抽出し(S422)、店舗IDが店舗リストに含まれていない場合には(S423:NO)、その差込情報はパートナーから提供されなくなったものとして、当該差込情報の削除フラグに「真」を設定し(S424)、当該差込情報の反映フラグに「偽」を設定して差込情報データベース232を更新し(S425)、ステップS432に進む。
【0052】
一方、店舗IDが店舗リストに含まれていれば(S423:YES)、差込情報登録部213は、上記APIに定義される関数を呼び出すことにより、店舗IDに対応する店舗情報をWebサーバ32から取得する(S426)。差込情報登録部213は、取得した店舗情報に含まれる更新日時が、差込情報の更新日時よりも新しい場合には(S427:YES)、パートナー情報に含まれる略記文字列およびデリミタと、店舗情報の名称とを連結した文字列を名称とし(S428)、パートナー情報に含まれるフリガナと店舗情報のフリガナとを連結してフリガナとし(S429)、上記名称およびフリガナと、店舗情報に含まれる郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URL、更新日時により差込情報を更新し(S430)、差込情報の反映フラグに「偽」を設定して、差込情報データベース232を更新する(S431)。なお、差込情報登録部213は、店舗情報に含まれるサービス情報を整形して差込情報のメモ欄などに設定するようにしてもよい。
差込情報登録部213は、上記店舗IDを店舗リストから削除する(S432)。
以上の処理を各差込情報について繰り返すことにより、差込情報の更新および削除が行われる。
【0053】
図16に示す差込情報の作成処理では、差込情報登録部213は、店舗リストに含まれている各店舗IDについて、以下の処理を行う。すなわち、差込情報登録部213は、パートナーが提供するAPIに定義される関数を呼び出すことにより、店舗IDに対応する店舗情報をWebサーバ32から取得する(S441)。差込情報登録部213は、パートナーを示すパートナーIDと店舗IDとを連結して情報IDを生成する(S442)。差込情報登録部213は、パートナー情報に含まれる略記文字列およびデリミタと、店舗情報の名称とを連結した文字列を名称とし(S443)、パートナー情報に含まれるフリガナと店舗情報のフリガナとを連結してフリガナとし(S444)、情報ID、名称およびフリガナと、店舗情報に含まれる郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URLおよび更新日時と、「真」の反映フラグとを含む差込情報を生成する(S445)。なお、差込情報のメモ欄に、店舗情報に含まれるサービス情報を整形した文字列を設定するようにしてもよい。新しく作成される差込情報に対応するアドレス情報はお預かりデータベース231にはまだ登録されていないため、「真」の反映フラグが設定される。差込情報登録部213は、生成した差込情報を差込情報データベース232に登録する(S446)。このようにして、新しくパートナーにより提供されるようになった店舗情報に基づく差込情報が差込情報データベース232に登録される。
【0054】
==アドレス情報への差込処理==
上記のようにして登録更新された差込情報に基づいてアドレス情報が登録される。アドレス情報の登録や更新などは、携帯端末10からアドレス情報登録要求を受信した場合と、差込情報が更新された場合とに行われる。
【0055】
まず、アドレス情報登録要求を受信した場合におけるアドレス情報の登録処理について説明する。携帯端末10からのアドレス情報登録要求は、HTTPリクエストとしてお預かりサーバ20に送信される。
【0056】
図17は、Webサーバ32が提供するWebページを携帯端末10が表示した画面41の一例を示す図である。画面41には、レストランに関する情報42が表示されている。画面41には、リンク43が設定されている。リンク43は、お預かりサーバ20へのリンクであり、上記レストランを示す情報IDが引数として付加されている。図17の例では、お預かりサーバ20が「foobar.com」であり、アドレス情報登録要求の送信先は「http://foobar.com/add」であり、引数として「id=1234」が付加されている。リンク43が選択されると、携帯端末10は、お預かりサーバ20に情報IDを含むHTTPリクエストをアドレス情報登録要求として送信する。また、アドレス情報登録要求には、携帯端末10を特定する端末ID(「UID」と呼ばれている。)が設定される。
【0057】
図18は、携帯端末10から送信されるアドレス情報登録要求に応じて実行される差込処理の流れを示す図である。
アドレス情報登録部214は、アドレス情報登録要求に含まれている端末IDに対応するユーザ情報がユーザデータベース236に登録されているか否かを判定し(S501)、端末IDに対応するユーザ情報がユーザデータベース236に登録されていない場合には(S501:NO)、図19に示すユーザ情報の登録処理を行う(S502)。つまり、例えばお預けサーバ20が会員制の運営を行っている場合に、会員登録されていないユーザに対して会員登録を行う。すなわち、アドレス情報登録部214は、ユーザ情報の入力画面を携帯端末10に送信する(S521)。本実施形態では、ユーザ情報の入力画面は、HTMLにより記述され、少なくともユーザの電子メールアドレスを入力するための入力フォームが含まれているものとする。また、ユーザ情報の入力画面には、指定グループIDを設定するための入力フォームを含めるようにしてもよい。さらに、ユーザ情報にユーザの氏名や住所、電話番号などのユーザに関する情報が含まれる場合には、それらの情報を入力するための入力フォームを上記入力画面に含めるようにしてもよい。携帯端末10が、入力画面に入力された電子メールアドレスを含む(指定グループIDが入力された場合には、指定されたグループIDも含む)ユーザ情報を、HTTPのリクエストとしてお預かりサーバ20に送信すると、アドレス情報登録部214は、ユーザ情報を携帯端末10から受信する(S522)。アドレス情報登録部214は、携帯端末10から受信したユーザ情報にグループIDが指定されている場合には(S523:YES)、指定されたグループIDをGIDとする(S524)。ユーザ情報にグループIDが指定されていない場合には(S523:NO)、値が設定されていないことを示すnullをGIDに設定する(S525)。アドレス情報登録部214は、端末ID、ユーザIDおよびGIDを含むユーザ情報を作成してユーザデータベース236に登録する(S526)。このようにして、アドレス情報登録要求に含まれる端末IDに対応するユーザ情報がユーザデータベース236に登録されていない場合には、携帯端末10からユーザ情報の入力を受け付けて新しいユーザ情報を登録することができる。
【0058】
図18に戻り、アドレス情報登録部214は、差込情報データベース232から、アドレス情報登録要求に含まれる情報IDに対応する差込情報を取得する(S503)。アドレス情報登録部214は、上記差込情報が差込情報データベース232に存在しない場合(存在しても削除フラグが「真」である場合を含むものとする。)には(S504:NO)、店舗の情報が提供されていないことを示すエラー画面を携帯端末10に送信する(S505)。
一方、上記差込情報が存在すれば(S504:YES)、アドレス情報登録部214は、アドレス情報登録要求に含まれる端末IDおよび情報IDに対応するアドレス情報がお預けデータベース231に登録されているか否かを判定し(S506)、当該アドレス情報が登録されている場合には(S506:YES)、既に登録がある旨を示すエラー画面を携帯端末10に送信する(S507)。端末IDおよび情報IDに対応するアドレス情報が登録されていなければ(S506:NO)、図20に示すグループIDを決定する処理を行う(S508)。
アドレス情報登録部214は、端末IDに対応するユーザ情報をユーザデータベース236から読み出し(S541)、読み出したユーザ情報に指定グループIDが設定されている場合には(S542:YES)、ユーザ情報の指定グループIDをグループIDとして決定する(S543)。アドレス情報登録部214は、ユーザ情報に指定グループIDが設定されていない場合には(S542:NO)、お預かりデータベース231から、端末IDに対応するアドレス情報に含まれるグループIDを重複なく読み出し(S544)、使われていないグループIDが存在するか否かを判定する(S545)。使われていないグループIDは、例えば、所定の数値範囲に含まれるグループIDのうち、上記重複なく読み出したグループIDのリストに含まれていないものが存在するか否かを判定することができる。また、上記所定の数値範囲は、端末IDに対する携帯端末10が設定可能なグループIDの値の範囲をユーザデータベース236などに記憶しておくようにしてもよい。使われていないグループIDが存在しなければ(S545:NO)、グループIDの所定のデフォルト値をグループIDとして決定し(S546)、使われていないグループIDが存在する場合には(S545:YES)、使われていないグループIDのうち最も小さいものをグループIDとして決定する(S547)。
図18に戻り、アドレス情報登録部214は、アドレス情報登録要求に含まれている端末IDと、差込情報の情報ID、名称、フリガナ、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、URL、特定URL、メモ、特定メモおよび画像と、現在の日時と、「偽」のユーザ削除フラグおよび「偽」の差込削除フラグとを含むアドレス情報を生成する(S509)。アドレス情報登録部214は、図21に示すクーポンの挿入処理を行う(S510)。すなわち、アドレス情報登録部214は、クーポンデータベース233に登録されているクーポン情報のうち、情報IDに対応し、提供開始日が現在の日付以前であり、かつ、提供終了日が現在の日付以後であるものを検索し(S561)、当該クーポン情報が存在すれば(S562:YES)、当該クーポン情報に含まれる挿入先が示すアドレス情報の項目に、当該クーポン情報に含まれるクーポンデータを設定する(S563)。
図18に戻り、アドレス情報登録部214は、アドレス情報をお預かりデータベース231に登録する(S511)。アドレス情報登録部214は、現在の日時、情報ID、端末ID、「追加」の操作種別、差込情報に含まれる全ての項目名を含む差込履歴を作成して差込履歴データベース234に登録する(S512)。アドレス情報登録部214は、登録が完了した旨を示す完了画面を携帯端末10に送信するとともに(S513)、端末IDに対応するメールアドレスをユーザデータベース236から取得し、取得したメールアドレスを宛先として、登録が完了した旨を示す電子メールを送信する(S514)。
以上のようにして、アドレス情報登録要求の受信に応じてアドレス情報がお預けデータベース231に登録される。
【0059】
次に、差込情報が更新されたことに応じたアドレス情報の更新処理について説明する。図22は、差込情報の更新処理の流れを示す図である。本実施形態では、図22に示す差込情報の更新処理は、所定の時間(例えば、5分や10分、1時間、24時間など)おきに、定期的に実行する。
アドレス情報登録部214は、反映フラグに「偽」が設定されている差込情報を差込情報データベース232から読み出し(S581)、読み出した各差込情報の情報IDに対応するアドレス情報をお預けデータベース231から読み出し(S582)、読み出した各アドレス情報について以下の処理を行う。
アドレス情報登録部214は、差込情報の削除フラグが「真」であれば(S583:YES)、アドレス情報の差込削除フラグに「真」を設定するように、お預けデータベース231を更新し(S584)、現在の日付、アドレス情報に含まれている情報IDおよび端末ID、「削除」の操作種別、ならびに空の対象項目を含む差込履歴を作成して差込履歴データベース234に登録する(S585)。差込情報の削除フラグが「偽」であっても(S583:NO)、アドレス情報のユーザ削除フラグが「真」であれば(S586:YES)、ステップS585に進み、削除の差込履歴を登録する。
差込情報の削除フラグが「偽」であり(S583:NO)、アドレス情報のユーザ削除フラグが「偽」であれば(S586:NO)、アドレス情報登録部214は、差込情報に含まれている各項目について、アドレス情報に含まれている対応する項目と値が異なる場合には、アドレス情報の当該項目に、差込情報の当該項目の内容を設定するようにお預けデータベース231を更新する(S587)。また、アドレス情報登録部214は、上述した図21に示すクーポンの差込処理を行い(S588)、現在の日時、アドレス情報に含まれている情報IDおよび端末ID、「更新」の操作種別、ならびにステップS587およびS588において更新されたすべての項目の名称を含む差込履歴を作成して差込履歴データベース234に登録する(S589)。
以上のステップS583〜S588までの処理を各アドレス情報について実行し、ステップS582〜S588までの処理を各差込情報について行うことにより、更新または削除された差込情報に基づいてアドレス情報を更新することができる。
【0060】
==同期処理==
お預かりサーバ20が備えるお預かりデータベース231と、携帯端末10が備えるアドレス帳131との間では、端末IDの一致するアドレス情報の同期が行われる。これにより、お預かりデータベース231に登録されたアドレス情報は、携帯端末10のアドレス帳に登録されることになる。図23は、お預かり同期処理部211によるアドレス情報の同期処理の流れを示す図である。図23の処理は、お預かり同期処理部211が同期要求を受信したことを契機に実行される。
お預かり同期処理部211は、同期要求に含まれているアドレス情報を同期情報として、同期情報のそれぞれについて以下の処理を行う。お預かり同期処理部211は、お預かりデータベース231から、同期要求に含まれる端末IDおよび同期情報に含まれる店舗IDに対応するアドレス情報(以下、「お預かり情報」という。)を検索し(S601)、お預かり情報が存在しなければ(S602:NO)、端末IDに対応付けて、同期情報をお預かりデータベース231に登録する(S603)。
一方、端末IDおよびお預かり情報が存在すれば(S602:YES)、同期情報とお預かり情報との更新日時を比較する(S604)。同期情報に含まれる更新日時の方が、お預かり情報の更新情報よりも新しければ(S604:NO)、ステップS603に進んで、端末IDに対応付けて同期情報をお預かりデータベース231に登録する。
お預かり情報の更新日時の方が同期情報の更新日時よりも新しい場合(S604:YES)、すなわち、端末10とお預かりサーバ20との間でお預かり情報の衝突が発見された場合、お預かり同期処理部211は衝突を解消して、登録すべきアドレス情報(以下、「更新情報」という。)を作成する(S605)。お預かり同期処理部211は、例えば、更新日時が新しい方のアドレス情報を更新情報とすることができる。また、お預かり同期処理部211は、例えば、衝突が発生したことを知らせる電子メールやメッセージをユーザに送信するようにし、ユーザから更新情報の入力を受け付けるようにしてもよい。お預かり同期処理部211は、更新情報をお預かりデータベース231に登録するとともに(S606)、更新情報を同期応答に追加する(S607)。
以上の処理を各同期情報について繰り返した後、お預かり同期処理部211は、同期要求に含まれている削除されたアドレス情報を示す情報ID(削除情報ID)のそれぞれについて、情報IDに対応するアドレス情報のユーザ削除フラグを「真」に設定する(S608)。同期処理部211は、上記の様にして作成した同期応答を同期要求の送信元の携帯端末10に送信する(S609)。
以上のようにして、携帯端末10との間での同期処理が行われる。
【0061】
以上説明したように、ユーザが図17に示すような画面41においてお預かりサーバ20へのリンクを選択することにより、差込情報に基づいて自動的にアドレス情報がお預けデータベース231に登録され、お預けデータベース231と携帯端末10のアドレス帳131との間ではアドレス情報の同期が行われる。したがって、ユーザがアドレス情報の各項目を入力することなく、自動的にアドレス情報を携帯端末10のアドレス帳131に登録することができる。Webページに設定されているリンクを辿るだけでアドレス情報が設定されるので、ユーザは気楽に店舗の連絡先をアドレス帳に登録できるので、便利である。また、店舗にとってみても、ユーザのアドレス帳に連絡先が登録されることで、ユーザが店舗に連絡しやすくなるので、ユーザと店舗とのつながりを保つことができる。
【0062】
また、本実施形態のアドレス帳管理システムでは、使われていないグループがある場合には、そのグループに店舗情報に基づくアドレス情報を登録するようにすることができる。したがって、ユーザ自身が入力したアドレス情報と、お預かりサーバ20が自動的に登録したアドレス情報とを容易に区別することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態のアドレス帳管理システムによれば、アドレス情報にクーポンデータが挿入され、店舗でのクーポンとして機能する。一般にクーポンは電子メールを用いて配布されることが多いが、本実施形態のアドレス帳管理システムでは、アドレス帳を利用した新しいクーポンの配布経路を確保することができる。また、大量の迷惑メールが到着するユーザなどでは、クーポンなどの有用なデータが含まれる電子メールであっても受信を拒否したりすることがあるので、アドレス帳を利用してクーポンを配布することで、クーポンが迷惑メールに埋もれてしまうことを避けることができる。よって、クーポンによる集客の効率の向上が期待される。また、本実施形態のアドレス帳管理システムでは、クーポンが発行されると、それに応じて差込情報が更新され、さらにはその差込情報に対応するアドレス情報も更新される。したがって、アドレス帳を利用する場合でも、最初に登録した限りで終わるのではなく、新しいクーポンが発行された場合にはアドレス帳が更新されるようにすることができる。
【0064】
また、本実施形態のアドレス帳管理システムによれば、店舗名の前にパートナーの略記文字列が追加される。したがって、ユーザは、携帯端末10に表示されるアドレス情報の名称をみるだけで、どのパートナーから提供された情報であるのかを容易に把握することができる。また、フリガナの前にもパートナー名が追加される、アドレス情報の閲覧時にはフリガナでソートが行われるので、同じパートナーから提供された店舗情報に基づくアドレス情報はまとまって表示される。よって、ユーザは自動的に登録されたアドレス情報を容易に把握することが可能となる。
【0065】
なお、本実施形態では、店舗情報に基づく差込情報の登録処理、差込情報に基づくアドレス情報の登録処理、およびアドレス情報の同期処理のすべてをお預かりサーバ20が行うものとしたが、これに限らず、お預かりサーバ20はアドレス情報の同期処理のみを行うようにし、店舗情報に基づく差込情報の登録処理、差込情報に基づくアドレス情報の登録処理を、お預かりサーバ20とは別の差込処理サーバで行うようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、提供されている全ての店舗情報を取得して、差込情報の登録処理を行うものとしたが、例えば、差込情報の更新日時のうち最新のものよりも新しい更新日時の店舗情報のみを取得するようにしてもよい。これにより、パートナーから取得する店舗情報の数を限定して、差込情報の登録にかかる処理負荷を低減することができる。
【0067】
また、本実施形態では、図15のステップS427において、更新日時を比較することで店舗情報の更新を判定していたが、Webサーバ32から更新された店舗情報の店舗IDを受信し、受信した店舗IDに対応する店舗情報のみを取得するようにしてもよい。
【0068】
また、本実施形態では、パートナーの提供するAPIにより店舗情報を取得するものとしたが、パートナーからお預かりサーバ20に対して新しく登録された、または更新された店舗情報を送信するようにして、お預かりサーバ20が受信した店舗情報について、差込情報の登録および更新を行うようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、パートナーの提供する店舗情報を全て取得して差込情報を作成するものとしたが、アドレス情報登録要求に応じて店舗情報を取得するようにしてもよい。例えば、アドレス情報登録要求の受信に応じて、差込情報登録部213が、差込情報データベース232から、アドレス情報登録要求に含まれる情報IDに対応する差込情報を検索し、対応する差込情報が存在しない場合や、対応する差込情報の更新日時が現在の日時よりも所定時間以上前である場合に、店舗情報を取得し、取得した店舗情報に基づいて差込情報を登録または更新するようにすることができる。
【0070】
また、本実施形態では、図14に示す差込情報の登録処理は定期的に実行されるものとしたが、これに限らず、例えば、お預けサーバ20の操作者から入力されたコマンドに応じて実行するようにしてもよいし、パートナーからの指示に応じて実行するようにしてもよい。例えば、Webサーバ32やパートナーのその他コンピュータから、店舗情報に登録や更新、削除などが発生した旨を示すメッセージを受信したことを契機として、差込情報の登録処理を行うようにしてもよい。この場合、差込情報登録部213は、メッセージの送信元のパートナーを特定し、特定したパートナーについて、図14のステップS401〜S404の処理を行うようにする。
【0071】
また、本実施形態では、クーポン情報の取得はパートナーが提供するAPIに定義された関数を呼び出すことにより行うものとしたが、これに限らず、例えば、クーポン情報登録部212は、Webサーバ32やその他のパートナーのコンピュータからクーポン情報を受信するようにしてもよいし、所定のメールアドレス宛にクーポン情報を添付した電子メールを送信するようにして、当該電子メールを受信するようにしてもよい。お預けサーバ20の入力装置105を介してオペレータからクーポン情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0072】
また、本実施形態では、クーポン情報に基づいてアドレス情報を更新するようにしたが、クーポン情報に基づいて差込情報を更新するようにしてもよい。
【0073】
また、本実施形態では、アドレス情報の作成または更新時にのみクーポンデータを差し込むものとしたが、これに限らず、例えば、差込情報登録部213が定期的にクーポンデータベース233から、現在の日付が提供終了日よりも後であるクーポン情報を検索し、当該クーポン情報があれば、アドレス情報のそれぞれについて、当該クーポン情報に含まれる挿入先が示す当該アドレス情報の項目をクリアするようにすることができる。また、差込情報登録部213は、上記クーポン情報があれば、当該クーポン情報に含まれる情報IDに対応する差込情報の反映フラグを「真」に設定するようにしてもよい。
【0074】
また、クーポン情報に、クーポンデータと挿入先の組を複数クーポン情報に含めるようにしてもよい。この場合、クーポン情報に含まれるクーポンデータと挿入先との各組について、挿入先が示すアドレス情報の項目にクーポンデータを設定するようにする。これにより、例えば、メモ欄に文字列のクーポンを設定するとともに、画像欄にクーポンの画像を設定し、URL欄にクーポンの説明を記述したWebページへのURLを設定することなどが可能になる。
【0075】
また、本実施形態では、図22に示す差込情報の更新処理は定期的に実行されるものとしたが、これに限らず、例えば、図15のステップS430やステップS424、図16のステップS446に引き続き、登録、更新、削除の対象となった差込情報について、図22の処理を実行するようにしてもよい。
【0076】
また、本実施形態では、すべての携帯端末10についての端末IDがユーザデータベース236に登録されているものとしたが、アドレス情報登録要求に含まれる端末IDがユーザデータベース236に登録されていない場合に、登録を促すメッセージを携帯端末10の応答するようにしてもよい。
【0077】
また、店舗に特別な電話番号を割り当てておき、その電話番号に対するユーザからの呼を着信した場合に、着呼した店舗に対して課金がなされるような前記特別な電話番号(以下、「課金電話番号」という。)を、店舗情報の電話番号に設定するようにしてもよい。この場合、例えば、図16に示す差込情報の作成処理において、課金電話番号を割り当てるように要求するリクエストを、店舗情報の連絡先情報を付帯させて電話会社のサーバ装置に送信し、割り当てられた課金電話番号を電話会社のサーバ装置から受信して、受信した課金電話番号を差込情報の電話番号に設定するようにすることができる。この場合、お預かりサーバ20は、店舗IDに対応付けて、課金電話番号を記憶する課金電話番号データベースを備えるようにする。差込情報登録部213は、店舗情報が更新され、これに応じて差込情報を更新する際に、課金電話番号データベースから課金電話番号を取得して、取得した課金電話番号を、更新した差込情報の電話番号に設定するようにする。
【0078】
また、新しい店舗情報が登録された場合に、差込情報登録部213は、お預かりサーバ20のオペレータに対して、新しい店舗情報が登録された旨を示すメッセージを、ディスプレイなどの出力装置206から出力し、あるいは電子メールやメッセンジャーによりオペレータに送信し、オペレータが店舗に課金電話番号を割り当てた上で、課金電話番号の入力を行い、差込情報登録部213が、オペレータから課金電話番号の入力を受け付けて、差込情報の電話番号に設定するようにしてもよい。
【0079】
==変形例1==
上述した本実施形態では、図15および図16のステップS428およびS429、ならびにステップS443およびS444に示すように、差込情報の名称は、パートナー情報の略記文字列およびデリミタならびに店舗情報の名称を連結して作成し、差込情報のフリガナは、パートナー情報のフリガナと店舗情報のフリガナとを連結して作成するものとしたが、接頭辞や接尾辞を付加するようにしてもよい。この場合のお預かりサーバ20のソフトウェア構成例を図24に示す。この場合、お預かりサーバ20は、上述した図7の構成に加えて、フリガナ設定データベース237を備える。図25は、フリガナ設定データベース237の構成例を示す図である。フリガナ設定データベース237には、クーポンが発行されている場合に付加する接頭辞および接尾辞と、クーポンが発行されていない場合に付加する接頭辞および接尾辞とが記憶されている。ここで、クーポンありの接頭辞の方が、クーポンなしの接頭辞よりも文字コードの値が小さくなるように(昇順にソートしたときに前に並ぶように)設定され、また接頭辞および接尾辞はいずれもあらゆるカタカナおよびひらがなよりも文字コードの値が小さくなるように設定される。
【0080】
図26は、接頭辞および接尾辞を付加する場合に、図15のステップS428およびS429、ならびに図16のステップS443およびS444に代えて実行される処理の流れを示す図である。差込情報登録部213は、情報IDに対応するクーポン情報がクーポンデータベース233に登録されていれば(S801:YES)、当該クーポン情報の削除フラグが「偽」であり(S802:YES)、現在の日付が当該クーポン情報の提供開始日以後であり、かつ、当該クーポン情報の提供終了日以前であれば(S803:YES)、フリガナ設定データベース237から、クーポンありの接頭辞を読み出し(S804)、クーポンありの接尾辞を読み出す(S805)。情報IDに対応するクーポン情報が登録されていない場合(S801:NO)、登録されていてもクーポン情報の削除フラグが「真」である場合(S802:NO)や、現在の日付がクーポンの有効期限外、すなわち、現在の日付がクーポン情報の提供開始日より前、または現在の日付がクーポン情報の提供終了日より後である場合には(S803:NO)、差込情報登録部213は、クーポンなしの接頭辞を読み出して(S806)、クーポンなしの接尾辞を読み出す(S807)。差込情報登録部213は、読み出した接頭辞と、パートナー情報の略記文字列およびデリミタと、店舗情報の名称と、読み出した接尾辞とを連結して名称とし(S808)、読み出した接頭辞と、パートナー情報のフリガナと、店舗情報のフリガナと、読み出した接尾辞とを連結してフリガナとする(S809)。
【0081】
このようにして、店舗情報に基づいて作成更新される差込情報については、フリガナの先頭に、あらゆるカタカナおよびひらがなよりも文字コードの値が小さい接頭辞を付加することができる。上述したように、店舗情報に基づく差込情報に基づいてアドレス情報が登録され、同期により携帯端末10のアドレス帳131に登録され、携帯端末10におけるアドレス情報の閲覧時にはフリガナの順にソートがされる。一般にユーザがカタカナやひらがな以外の文字をフリガナに設定することは少ないと考えられるので、携帯端末10におけるアドレス情報の閲覧時には、ユーザが登録したアドレス情報よりも先に、店舗情報に基づいて登録されたアドレス情報が表示されるようにすることができる。また、クーポンが発行されている差込情報の接頭辞の方が、クーポンが発行されていない差込情報の接頭辞よりも文字コードの値が小さいので、クーポンが発行されている店舗についてのアドレス情報をより先の順位に携帯端末10において表示させることができる。
【0082】
また、上記のようにして名称にも接頭辞および接尾辞が付加されるので、携帯端末10において表示されているアドレス情報が、店舗情報に基づいてお預かりサーバ20が登録したものか、ユーザ自身が登録したものかを容易に視認することができる。また、クーポンが発行されているか否かに応じて、接頭辞および接尾辞を異なるものに設定することができるので、ユーザは名称の一覧を見るだけで、その店舗のクーポンが発行されているか否かを容易に把握することができる。
【0083】
==変形例2==
さらに、図15および図16のステップS428およびS429、ならびにステップS443およびS444に代えて、絵文字を用いて店舗のカテゴリやサービス情報を名称に設定するようにすることもできる。
【0084】
この場合のお預かりサーバ20のソフトウェア構成例を図27に示す。この場合、お預かりサーバ20は、上述した図7の構成に加えて、カテゴリ絵文字データベース238およびサービス項目絵文字データベース239を備えている。
【0085】
図28は、カテゴリ絵文字データベース238の構成例を示す図である。カテゴリ絵文字データベース238には、パートナー情報のカテゴリの値に対応付けて、そのカテゴリを表現するための絵文字が記憶される。なお、絵文字は、携帯端末10において画像に変換される所定範囲の文字コードにより表現されるが、名称に画像を表示できるような場合には、画像を絵文字として用いるようにしてもよい。
【0086】
図29は、サービス項目絵文字データベース239の構成例を示す図である。サービス項目絵文字データベース239は、店舗情報に含まれるサービス情報の項目名とその値に対応付けて、その項目の値を表す絵文字が記憶される。例えば、飲食店に関する店舗情報の場合、図2に示したように、当該飲食店を利用する目的や価格帯などがサービス情報の項目として設定される。飲食店のサービス情報の目的には、「デート」「接待」「宴会」「お一人OK」などの値が設定されうる。図29の例では、サービス情報の「目的」の項目が「デート」である場合ハートの絵文字で表現され、「目的」が「宴会」である場合には、ビールジョッキの絵文字で表現されることが設定されている。
【0087】
図30は、図15のステップS428および図16のステップS443に代えて実行される名称の決定処理の流れを示す図である。差込情報登録部213は、名称に空文字を設定し(S821)、差込情報の更新日時が、現在の日時に所定期間を加算した日時よりも前であるか否かにより、差込情報が新しい情報であるか否かを判定し(S822)、新しい差込情報であれば(S822:YES)、新しい情報であることを示す所定の絵文字を名称に設定し(S823)、新しくない差込情報であれば(S822:NO)、名称に空白文字を追加する(S824)。
差込情報登録部213は、パートナー情報のカテゴリに対応する絵文字をカテゴリ絵文字データベース238から読み出し(S825)、読み出した絵文字を名称に追加する(S826)。
差込情報登録部213は、情報IDに対応するクーポン情報がクーポンデータベース233に登録されており(S827:YES)、そのクーポン情報の削除フラグが「偽」であり(S828:YES)、クーポンが有効である、すなわち、現在の日付がクーポン情報の提供開始日以後かつ提供終了日以前である場合には(S829:YES)、クーポンが発行されていることを示す所定の絵文字を名称に追加する(S830)。一方、情報IDに対応するクーポン情報がクーポンデータベース233に登録されておらず(S827:NO)、クーポン情報の削除フラグが「真」であり(S828:NO)、またはクーポンが無効である、すなわち、現在の日付がクーポン情報の提供開始日より前、または提供終了日より後である場合には(S829:NO)、差込情報登録部213は、名称に空白文字を追加する(S831)。
次に差込情報登録部213は、名称に、パートナー情報の略記文字列およびデリミタと、店舗情報の名称とを追加する(S832)。
【0088】
図31は、上記図30の処理の後に実行される、サービス情報に応じた絵文字を名称に追加する処理の流れを示す図である。差込情報登録部213は、店舗情報に含まれるサービス情報の各項目について以下の処理を行う。差込情報登録部213は、項目名と、その項目名が示すサービス情報の項目の値とに対応する絵文字を、サービス項目絵文字データベース239から読み出し(S841)、当該絵文字を読み出すことができた場合には(S842:YES)、読み出した絵文字を名称に追加する(S843)。
以上の処理を各項目について行うことにより、サービス項目絵文字データベース239に絵文字が登録されている項目の値について、その項目の値を表す絵文字を名称の接尾辞として追加することができる。
【0089】
図32は、上記のようにして絵文字を用いて店舗のカテゴリやサービス情報が名称に設定された場合に、携帯端末10においてアドレス情報の一覧表示を行う画面90の一例を示す図である。画面90には、アドレス情報の名称が一覧に表示される。一覧には、アドレス情報が新しいことを示すアイコン91、「グルメ」のカテゴリを示すアイコン92、クーポンが発行されていることを示すアイコン93、名称94、サービス情報の項目に応じたアイコン95が表示されている。このようにして、ユーザは、アドレス帳の名称の一覧を表示するだけで、アドレス情報が新しい情報であるか、どのようなカテゴリの店舗なのか、クーポンが利用可能か、そのアドレス情報に係る店舗がどのようなサービスを提供しているかといったことを容易に視認することができる。
【0090】
以上のように、差込情報には新しい情報であることを示す絵文字、カテゴリに対応した絵文字、およびクーポンが発行されていることを示す絵文字を名称の接頭辞として追加することができる。したがって、ユーザは、どのような店舗のアドレス情報が登録されたのかを容易に把握することができる。また、サービス情報の各項目を表す絵文字を名称の接尾辞として追加することができる。したがって、ユーザは、アドレス情報の名称をみるだけで、その店舗がどのような店舗であるのかを容易に把握することができるので便利である。
【0091】
なお、絵文字を用いて名称にカテゴリやサービス情報を付加する場合にも、上述したフリガナ設定データベース237を用いて、名称やフリガナに接頭辞および接尾辞を付加するようにしてもよい。
【0092】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0093】
10 携帯端末
20 お預かりサーバ
31 通信ネットワーク
32 Webサーバ
41 画面
90 画面
101 CPU
102 メモリ
103 記憶装置
104 通信インタフェース
105 入力装置
106 出力装置
111 アドレス帳同期処理部
112 アドレス帳閲覧処理部
113 Webページ閲覧処理部
114 アドレス情報登録要求送信部
131 アドレス帳
201 CPU
202 メモリ
203 記憶装置
204 通信インタフェース
205 入力装置
206 出力装置
211 お預かり同期処理部
212 クーポン情報登録部
213 差込情報登録部
214 アドレス情報登録部
215 フィードバック情報出力部
231 お預かりデータベース
232 差込情報データベース
233 クーポンデータベース
234 差込履歴データベース
235 パートナーデータベース
236 ユーザデータベース
237 フリガナ設定データベース
238 カテゴリ絵文字データベース
239 サービス項目絵文字データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理するシステムであって、
前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースと、
前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報を記憶する差込情報データベースと、
前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信するアドレス情報登録要求受信部と、
前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記差込情報データベースから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成するアドレス情報作成部と、
前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録するアドレス情報登録部と、
前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期する同期処理部と、
を備えることを特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記差込情報が更新された場合に、前記更新された差込情報に対応する前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記アドレス情報を前記アドレス情報データベースから検索し、前記更新された差込情報に基づいて、前記検索したアドレス情報を更新するアドレス情報更新部を備えること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、
前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、
前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータを前記クーポンデータベースから読み出し、前記作成したアドレス情報の所定の項目に前記読み出したクーポンデータを設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム
【請求項4】
請求項3に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記クーポンデータベースはさらに、前記提供者ごとに、前記クーポンデータの差込先となる前記アドレス情報の項目を示す差込先情報を記憶しており、
前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータおよび前記差込先情報を前記クーポンデータベースから読み出し、前記差込先情報が示す前記作成したアドレス情報の項目に、前記読み出したクーポンデータを設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項5】
請求項3に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記クーポンデータベースはさらに、前記提供者ごとに、前記クーポンの有効期間を指定する期間情報を対応付けて記憶しており、
前記アドレス情報作成部は、現時点が前記期間情報により指定される前記有効期間に含まれている場合にのみ、前記アドレス情報の所定の項目に前記クーポンデータを設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項6】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記差込情報および前記アドレス情報にはそれぞれ、前記通信相手の名称の読み仮名が含まれており、
前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる読み仮名に、全てのひらがなおよびカタカナよりも文字コードの小さい文字で始まる所定の接頭辞を先頭に追加して前記アドレス情報の読み仮名として設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、
前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、
前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータが前記クーポンデータベースに登録されているか否かを判定し、前記クーポンデータが登録されていない場合には、第1の前記接頭辞を前記差込情報の読み仮名に追加し、前記クーポンデータが登録されている場合には、前記第1の接頭辞よりも文字コードの小さい第2の前記接頭辞を前記差込情報の読み仮名に追加して、前記アドレス情報の読み仮名として設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項8】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記差込情報および前記アドレス情報にはそれぞれ、前記通信相手の名称が含まれており、
前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる名称に、所定の接頭辞を追加して前記アドレス情報の名称として設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項9】
請求項8に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、
前記提供者ごとに、前記提供者が発行するクーポンを表示するためのクーポンデータを記憶するクーポンデータベースを備え、
前記アドレス情報作成部は、前記特定した通信相手に対応する前記クーポンデータが前記クーポンデータベースに登録されているか否かを判定し、前記クーポンデータが登録されているか否かに応じて、異なる前記接頭辞を前記名称に追加すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項10】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、
前記差込情報には、前記提供者が提供する商品およびサービスの少なくともいずれかのカテゴリを特定するためのカテゴリ特定情報と、前記提供者の名称とが含まれ、
前記アドレス情報には、前記提供者の名称が含まれ、
前記カテゴリごとに、前記カテゴリを示す、前記携帯端末において表示される際にアイコンに置き換えられる文字である絵文字を記憶する絵文字データベースを備え、
前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる前記カテゴリ特定情報に応じて前記カテゴリを特定し、前記特定したカテゴリに対応する前記絵文字を前記絵文字データベースから読み出し、前記読み出した絵文字を接頭辞として、前記読み出した差込情報に含まれる名称に追加して、前記アドレス情報の名称に設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項11】
請求項1に記載のアドレス情報管理システムであって、
前記通信相手は、商品およびサービスの少なくともいずれかを提供する提供者であり、
前記差込情報には、前記提供者の名称と、前記商品およびサービスの属性を示す1つ以上の属性値とが含まれ、
前記アドレス情報には、前記提供者の名称が含まれ、
前記属性と、前記属性値と、前記属性値を示す、前記携帯端末において表示される際にアイコンに置き換えられる文字である絵文字を記憶する絵文字データベースを備え、
前記アドレス情報作成部は、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成する際に、前記読み出した差込情報に含まれる前記属性値に対応する前記絵文字を前記絵文字データベースから読み出し、前記読み出した絵文字を接尾辞として、前記読み出した差込情報に含まれる名称に追加して、前記アドレス情報の名称に設定すること、
を特徴とするアドレス情報管理システム。
【請求項12】
携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理する方法であって、
前記携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースを備えるコンピュータが、
前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報をメモリに記憶し、
前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信し、
前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記メモリから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成し、
前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録し、
前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期すること、
を特徴とするアドレス情報管理方法。
【請求項13】
携帯端末が記憶する通信相手のアドレス情報を管理するためのプログラムであって、
前記携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末ごとに前記アドレス情報を記憶するアドレス情報データベースを備えるコンピュータに、
前記通信相手ごとに、前記アドレス情報を作成するための情報である差込情報をメモリに記憶するステップと、
前記携帯端末から、前記通信相手を特定する通信相手特定情報を含む、前記通信相手についての前記アドレス情報を登録するように要求するアドレス情報登録要求を受信するステップと、
前記アドレス情報登録要求に含まれる前記通信相手特定情報に応じて前記通信相手を特定し、前記特定した通信相手に対応する前記差込情報を前記メモリから読み出し、前記読み出した差込情報に基づいて前記アドレス情報を作成するステップと、
前記作成したアドレス情報を前記アドレス情報データベースに登録するステップと、
前記アドレス情報データベースと前記携帯端末との間で前記アドレス情報を同期するステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2011−4170(P2011−4170A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145663(P2009−145663)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(509173166)株式会社Synphonie (1)
【Fターム(参考)】